JP3778024B2 - 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3778024B2
JP3778024B2 JP2001229079A JP2001229079A JP3778024B2 JP 3778024 B2 JP3778024 B2 JP 3778024B2 JP 2001229079 A JP2001229079 A JP 2001229079A JP 2001229079 A JP2001229079 A JP 2001229079A JP 3778024 B2 JP3778024 B2 JP 3778024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
key
user input
sound
effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001229079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003044046A (ja
Inventor
陽平 中田
圭介 井上
純一郎 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001229079A priority Critical patent/JP3778024B2/ja
Priority to US10/206,088 priority patent/US7502657B2/en
Publication of JP2003044046A publication Critical patent/JP2003044046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3778024B2 publication Critical patent/JP3778024B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0008Associated control or indicating means
    • G10H1/0025Automatic or semi-automatic music composition, e.g. producing random music, applying rules from music theory or modifying a musical piece
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2220/00Input/output interfacing specifically adapted for electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2220/091Graphical user interface [GUI] specifically adapted for electrophonic musical instruments, e.g. interactive musical displays, musical instrument icons or menus; Details of user interactions therewith
    • G10H2220/101Graphical user interface [GUI] specifically adapted for electrophonic musical instruments, e.g. interactive musical displays, musical instrument icons or menus; Details of user interactions therewith for graphical creation, edition or control of musical data or parameters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【0001】
本発明は、音響やその他のコンテンツを編集したり再生したりして楽しむための情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体に係り、特に、キーボードやマウスあるいはその他のユーザ入力装置を用いて対話的に音響やその他のコンテンツを編集したり再生したりして楽しむための情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体に関する。
【0002】
更に詳しくは、本発明は、キーボードやマウスあるいはその他のユーザ入力装置を介したユーザ入力に応じて、複数のコンテンツを組み合わせて音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむための情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体に係り、特に、ユーザ入力装置からのユーザ入力を即時的に取り込んで、複数のコンテンツを組み合わせて音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむための情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
昨今の半導体技術や情報技術の進歩に伴い、パーソナル・コンピュータ(PC)やワークステーション(WS)と呼ばれる比較的安価で且つ高性能な計算機システムが広範に普及してきている。この種の計算機システム上では、一般に、オペレーティング・システム(OS)が提供する実行環境下で、各種のアプリケーションを起動することができる。
【0004】
計算機システム上で使用されるアプリケーションの種類は、ワープロ、表計算、データベース、通信、グラフィックスなど多岐にわたる。例えば、演算能力や描画機能が強化された計算機システム上では、2Dや3Dなどのリアリティの高いグラフィックスを比較的容易に作成し、描画したり、さらに画像変形処理を行ったりすることができる。あるいは、計算機システム上で複数の音素材を合成出力したり、音素材に対してさらに音響効果(エフェクト)を合成したり、音素材を時系列的に配列したりして音響コンテンツを編集することができる。また、編集した音響コンテンツを再生して楽しむことができる。さらに、編集された音響コンテンツを再生する際、曲調に合わせた画像(動画像及び静止画を含む)を表示したりして、視聴効果をさらに高めることができる。
【0005】
ここで、パーソナル・コンピュータ(PC)などの一般的な計算機システム上で音響コンテンツを編集したり再生したりする場合について考察してみる。
【0006】
音響コンテンツは、「サウンド・パターン」や、パーカッションや掛け声などを含む「ワンショット」などの音片と、これら音片に対してディレイやエコーその他の音響効果を与える「エフェクト」などの複数の演奏レイヤで構成される。そして、各演奏レイヤの音素材を時系列的に配列したり同時に再生して合成したり、さらに合成したものを時系列的に配列したりすることによって、さらに新しい音響コンテンツが構成される。
【0007】
例えばDJ(ディスク・ジョッキー)再生機などの専用のハードウェア装置で音響コンテンツを編集する場合、音片やエフェクトなどのパラメータ毎に、ボリューム・ラベルのようなアナログ的なユーザ・インターフェースが用意されているので、操作性に優れている。また、音響コンテンツの演奏・再生中にも、オペレータすなわちDJはアナログ・スイッチを操作することによってリアルタイムで演奏内容を修正・変更することができる。
【0008】
これに対し、パーソナル・コンピュータで音響コンテンツを編集する場合、マウスやキーボードなどの伝統的なユーザ・インターフェースを基調としたユーザ操作になってしまう。この種のユーザ・インターフェースは、デジタル的なものであり、複数の音片などからなる音響コンテンツの操作には必ずしも向いていない。また、曲を演奏・再生している最中に、音片やエフェクトを修正・変更したい場合には、まずGUI(Graphical User Interface)画面上で対応するオブジェクトをマウス・カーソルで捕まえてからでないと操作できないので、操作上のリアルタイム性に欠ける。
【0009】
また、ある音響コンテンツに対して複数のエフェクトを同時に適用するような場合、それぞれのエフェクト・パターンに対して逐一オン/オフのスイッチを用意したり、演奏中に各エフェクト・パターンのパラメータを、マウス・カーソルを用いてドラッグしたりすることによって変更しなければならない。この種のGUI操作は、パラメータの微調整には向いている一方、コンテンツ操作のリアルタイム性には乏しいと言わざるを得ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、キーボードやマウスあるいはその他のユーザ入力装置を用いて対話的に音響やその他のコンテンツを編集したり再生したりして楽しむことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0011】
本発明の更なる目的は、キーボードやマウスあるいはその他のユーザ入力装置を介したユーザ入力に応じて、複数のコンテンツを合成したり時系列的に配列したりして音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0012】
本発明の更なる目的は、ユーザ入力装置からのユーザ入力を即時的に取り込んで、複数のコンテンツを合成したり時系列的に配列したりして音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、ユーザ入力用の複数のキーを備えてコンテンツの編集又は再生を行う情報処理装置又は情報処理方法であって、
各キーに対してコンテンツを割り当てるキー割り当て手段又はステップと、
各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出手段又はステップと、
該ユーザ入力が検出されたキーに対応するコンテンツを出力するコンテンツ出力手段又はステップと、
を具備することを特徴とする情報処理装置又は情報処理方法である。
【0014】
本発明の第1の側面に係る情報処理装置又は情報処理方法において取り扱われるコンテンツは、例えば、静止画像、動画像、音声などのコンテンツの基本構成要素である「パターン」と、特定のコンテンツに対してさまざまな能動的処理を施す「エフェクト」と、時間的に短いコンテンツからなる「ワンショット」などの各レイヤで構成される。パターンは、ワンショットに比べて時間的に長いコンテンツである。コンテンツが音声であれば、パターンを「サウンド・パターン」と呼び、ループ・パターンの音片などに相当する。音響コンテンツは、1以上のサウンド・パターンの組み合わせ又はその繰り返しと、各サウンド・パターンに対するディレイやエコーその他の音響効果を加えるエフェクトと、パーカッションやドラムなどの短い音片からなるワンショット(ワンショットは連続出力しない)という複数の演奏レイヤからなる。また、演奏に合わせて画像出力されるバックグラウンド・ムービーなどの画像コンテンツを併せ備えていてもよい。
【0015】
本発明の第1の側面に係る情報処理装置又は情報処理方法によれば、キーボードの各キーに対して、サウンド・パターンやワンショットなどの音片や、これら音片に適用するエフェクトなどからなるチップが割り当てられる。したがって、ユーザがキーを押下することによって、この押下キーに対応するチップが実行されて、演奏を行うことができる。複数のキーを同時に押下操作することによって、該当するチップが合成して出力される。また、各キーを順に押下してチップを時系列的に組み合わせて、楽曲を構成することができる。さらに、演奏された楽曲を記録しておくこともできる。
【0016】
前記キー割り当て手段又はステップは、コンテンツ出力手段によるコンテンツ出力中も、キー割り当ての変更を受容することができる。
【0017】
また、前記キー割り当て手段は、ユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作のあったキーに対応するコンテンツをそのまま継続して出力するトグル機能を備えている。サウンド・パターン及びエフェクトが割り当てられた各キーに対してユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作状態を継続させるトグル機能を用意するが、ワンショットが割り当てられたキーに対しては該トグル機能を用意しない。また、ユーザ入力検出ステップは、ユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作のあったキーに対応するコンテンツをそのまま継続して出力するトグルキーの入力を検出する。
【0018】
また、前記キー割り当て手段又はステップは、サウンド・パターンが割り当てられたキー群をパターン・パックとして、ワンショットが割り当てられたキー群をワンショット・パックとして、エフェクトが割り当てられたキー群をエフェクト・パックとして、それぞれ登録するようにしてもよい。さらに、1以上のパターン・パック、ワンショット・パック、及びエフェクト・パックの登録を許容して、パターン・パック、ワンショット・パック、及びエフェクト・パックの組み合わせをサウンド・パックとして登録するようにしてもよい。
【0019】
前記コンテンツ出力手段又はステップは、サウンド・パターン及びエフェクトが割り当てられたキーに対するユーザ入力操作が継続している場合には該ユーザ入力操作が行われている期間中は当該キーに対応するコンテンツを連続出力するが、ワンショットが割り当てられたキーに対するユーザ入力操作が継続しても1回しかワンショットを出力しないようにする。ここで、コンテンツの連続出力とは割り当てられたキーに対応するコンテンツの始めから終わりまでを切れ目なく続けて再生することをいう。
【0020】
また、前記キー割り当て手段又はステップは、1つのキーに対して音響コンテンツ及び画像コンテンツの双方を割り当てるようにしてもよい。このような場合、前記コンテンツ出力手段又はステップは、該ユーザ入力が検出されたキーに対応する音響コンテンツを音響出力するとともに、バックグラウンド・ムービーなどの対応する画像コンテンツを同時に表示出力して、演奏の視覚的効果を向上させることができる。
【0021】
また、本発明の第2の側面は、ユーザ入力用の複数のキーを備えてコンテンツの編集又は再生を行う処理をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、
各キーに対してコンテンツを割り当てるキー割り当てステップと、
各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出ステップと、
該ユーザ入力が検出されたキーに対応するコンテンツを出力するコンテンツ出力ステップと、
を具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0022】
本発明の第2の側面に係る記憶媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒体である。このような媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やFD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disc)などの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わない)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフトウェアを特定のコンピュータ・システムに提供することも技術的に可能である。
【0023】
このような記憶媒体は、コンピュータ・システム上で所定のコンピュータ・ソフトウェアの機能を実現するための、コンピュータ・ソフトウェアと記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係る記憶媒体を介して所定のコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報処理装置及び情報処理方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
また、本発明の第3の側面は、ユーザ入力用の複数のキーを備えてコンテンツの編集又は再生を行う処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
各キーに対してコンテンツを割り当てるキー割り当てステップと、
各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出ステップと、
該ユーザ入力が検出されたキーに対応するコンテンツを出力するコンテンツ出力ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0025】
本発明の第3の側面に係るコンピュータ プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第3の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報処理装置及び情報処理方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明は、パーソナル・コンピュータ(PC)のような一般的な計算機システム上で、キーボードやマウス(あるいはタッチパッド)のようなユーザ入力装置を用いて、ユーザ入力をリアルタイムで取り込むことにより、複数のコンテンツを合成したり時系列的に配列したりして音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむことができるようにするものである。以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0028】
図1には、本発明を適用して、対話的且つリアルタイム性に優れたコンテンツの編集並びに再生処理を行うことができる計算機システム100のハードウェア構成を模式的に示している。以下、同図を参照しながら、各構成モジュールについて説明する。
【0029】
システム100のメイン・コントローラであるCPU(Central Processing Unit)101は、オペレーティング・システム(OS)の制御下で、各種のアプリケーションを実行する。CPU101は、例えば、「サウンド・パターン」や、パーカッションや掛け声などを含む「ワンショット」などの音片と、これら音片に対してディレイやエコーその他の音響効果を与える「エフェクト」などからなる音響コンテンツを編集並びに再生処理する音響コンテンツ処理ソフトウェアを実行することができる。図示の通り、CPU101は、バス108によって他の機器類(後述)と相互接続されている。
【0030】
メモリ102は、CPU101において実行されるプログラム・コードを格納したり、実行中の作業データを一時保管するために使用される記憶装置である。同図に示すメモリ102は、不揮発性及び揮発性メモリ双方を含むものと理解されたい。
【0031】
ディスプレイ・コントローラ103は、CPU101が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイ・コントローラ103において処理された描画データは、例えばフレーム・バッファ(図示しない)に一旦書き込まれた後、ディスプレイ111によって画面出力される。
【0032】
入力機器インターフェース104は、キーボード112やマウス113などのユーザ入力機器を計算機システム100に接続するための装置である。勿論、システム100は、トラックパッドやトラックポイントのような他の形態の座標指示装置を装備していてもよい。この種の座標指示装置は、所定の操作平面上で座標を入力するために使用される。
【0033】
キーボード112やマウス113に対してキー押下やドラッグなどのユーザ操作が印加されると、入力機器インターフェース104はCPU101に対して割込み要求(IRQ)を発行する。CPU101側では割込み要求に対応する割込みハンドラを実行することによって、キー入力の内容やマウスの指示座標又はその変位量などのユーザ入力の内容を解釈することができる。本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアは、後述するように、これらユーザ入力機器112/113からのユーザ入力をリアルタイムに取り込んで、音響コンテンツの編集や再生にリアルタイムで反映させることができる。
【0034】
ネットワーク・インターフェース105は、Ethernetなどの所定の通信プロトコルに従って、システム100をLAN(Local Area Network)などの局所的ネットワーク、さらにはインターネットのような広域ネットワークに接続することができる。
【0035】
ネットワーク上では、複数のホスト端末(図示しない)がトランスペアレントな状態で接続され、分散コンピューティング環境が構築されている。ネットワーク上では、ソフトウェア・プログラムやデータ・コンテンツなどの配信が行うことができる。例えば、曲の基本構成要素である「サウンド・パターン」や、パーカッションや掛け声などを含む「ワンショット」などの音片と、これら音片に対してディレイやエコーその他の音響効果を与える「エフェクト」などからなる音響コンテンツを編集並びに再生処理する音響コンテンツ処理ソフトウェアを、ネットワーク経由でダウンロードすることができる。また、音響コンテンツの編集並びに再生処理に利用されるサウンド・パターンやワンショットなどの音片やエフェクトなどのサウンド・パーツ(音素材)や、音響コンテンツ処理ソフトウェアによる編集結果として生成される曲すなわち音響コンテンツを、ネットワーク経由で配信することもできる。
【0036】
外部機器インターフェース107は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)114やメディア・ドライブ115などの外部装置をシステム100に接続するための装置である。
【0037】
HDD114は、記憶担体としての磁気ディスクを固定的に搭載した外部記憶装置であり(周知)、記憶容量やデータ転送速度などの点で他の外部記憶装置よりも優れている。ソフトウェア・プログラムを実行可能な状態でHDD114上に置くことをプログラムのシステムへの「インストール」と呼ぶ。通常、HDD114には、CPU101が実行すべきオペレーティング・システムのプログラム・コードや、アプリケーション・プログラム、デバイス・ドライバなどが不揮発的に格納されている。
【0038】
例えば、「サウンド・パターン」や、パーカッションや掛け声などを含む「ワンショット」などの音片と、これら音片に対してディレイやエコーその他の音響効果を与える「エフェクト」などからなる音響コンテンツを編集並びに再生処理する音響コンテンツ処理ソフトウェアを、HDD114上にインストールすることができる。また、音響コンテンツの編集並びに再生処理に利用されるサウンド・パターンやワンショットなどの音片やエフェクトなどのサウンド・パーツ(音素材)や、音響コンテンツ処理ソフトウェアによる編集結果として生成される曲すなわち音響コンテンツをHDD114上に保存することもできる。
【0039】
メディア・ドライブ115は、CD(Compact Disc)やMO(Magneto-Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型メディアを装填して、そのデータ記録面にアクセスするための装置である。
【0040】
可搬型メディアは、主として、ソフトウェア・プログラムやデータ・ファイルなどをコンピュータ可読形式のデータとしてバックアップすることや、これらをシステム間で移動(すなわち販売・流通・配布を含む)する目的で使用される。例えば、「サウンド・パターン」や、パーカッションや掛け声などを含む「ワンショット」などの音片と、これら音片に対してディレイやエコーその他の音響効果を与える「エフェクト」などからなる音響コンテンツを編集並びに再生処理する音響コンテンツ処理ソフトウェアを、これら可搬型メディアを利用して複数の機器間で物理的に流通・配布することができる。また、音響コンテンツの編集並びに再生処理に利用されるサウンド・パターンやワンショットなどの音片やエフェクトなどのサウンド・パーツ(音素材)や、音響コンテンツ処理ソフトウェアによる編集結果として生成される曲すなわち音響コンテンツを、これら可搬型メディアを利用して機器間で物理的に流通・配布することができる。
【0041】
音響機器インターフェース109は、デジタル形式の音響データをアナログ変換並びに増幅処理して、スピーカ116を介して外部出力する装置である。本実施形態では、「サウンド・パターン」や、パーカッションや掛け声などを含む「ワンショット」などの音片と、これら音片に対してディレイやエコーその他の音響効果を与える「エフェクト」などのサウンド・パーツが合成及び/又は時系列的に配列されてなる曲すなわち音響コンテンツは、スピーカ116を介して音響出力される。
【0042】
機器増設インターフェース117は、ゲーム用コントローラ118やその他のユーザ入力装置(図示しない)を増設するための装置である。機器増設インターフェース117は、例えば、USB( Universal Serial Bus )などのインターフェース規格に準拠する複数の周辺機器を動的に挿脱することができる。
【0043】
なお、図1に示すような計算機システム100の一例は、米IBM社のパーソナル・コンピュータ"PC/AT(Personal Computer/Advanced Technology)"の互換機又は後継機である。勿論、他のアーキテクチャを備えたコンピュータを、本実施形態に係る計算機システム100として適用することも可能である。
【0044】
次いで、計算機システム100上での音響コンテンツの処理について説明する。音響コンテンツの処理は、実際には、CPU101上で音響コンテンツをリアルタイムで編集並びに再生処理する音響コンテンツ処理ソフトウェアを実行することによって実現される。
【0045】
本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアは、メロディ、リズム、ワンショットなどからなる各音片を時系列的に繋ぎ合わせたり、適宜重ね合わせていく(すなわち合成する)ことによって、音楽にしていくことができる。さらに、完成された音楽をスピーカ116から音響出力することによって、計算機システム100は、一種の「楽器」として機能することができる。
【0046】
また、演奏中すなわち音響コンテンツを再生している最中にキーボード112やマウス113などのユーザ入力装置からのユーザ入力を取り込んで、音楽の演奏内容にリアルタイムで反映させることによって、ユーザは、計算機システム100上で、DJ(ディスク・ジョッキー)ライクなプレイを楽しむことができる。また、ディスプレイ111画面を利用して音響の出力に合わせた映像を出力したり、ユーザ入力に応答して映像内容をリアルタイムで反映させることによって、ユーザは、VJ(ビジュアル・ジョッキー)ライクなプレイを楽しむことができる。
【0047】
ここで、本実施形態に係る計算機システム100上で取り扱われるコンテンツは、例えば、静止画像、動画像、音声などのコンテンツの基本構成要素である「パターン」と、特定のコンテンツに対してさまざまな能動的処理を施す「エフェクト」と、時間的に短いコンテンツからなる「ワンショット」などの各レイヤで構成される。パターンは、ワンショットに比べて時間的に長いコンテンツである。コンテンツが音声であれば、パターンを「サウンド・パターン」と呼び、ループ・パターンの音片などに相当する。音響コンテンツは、1以上のサウンド・パターンの組み合わせ又はその繰り返しと、各サウンド・パターンに対するディレイやエコーその他の音響効果を加えるエフェクトと、パーカッションやドラムなどの短い音片からなるワンショット(ワンショットは連続出力しない)という複数の演奏レイヤからなる。
【0048】
勿論、計算機システム100上では、音響以外に、静止画像や動画像などのコンテンツの編集並びに再生処理をリアルタイムで行うことも可能である。
【0049】
図2には、本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアが起動してから終了するまでの流れを機能構成的に示している。
【0050】
音響コンテンツ処理ソフトウェアは、例えば、計算機システム100上で用意されたGUI画面(図示しない)で、該当するアプリケーション・アイコンをダブルクリックするなどの所定の起動コマンドをユーザが入力することによって起動処理が始まる。
【0051】
起動の際、ユーザの関心を引きつける所定の「スプラッシュ」(図示しない)を表示した後、音響コンテンツ処理ソフトウェアの処理対象であるサウンド・パターンやワンショットなどの音片や、音片に適用するエフェクトなどの「チップ」(音素材)を列挙した「チップ・リスト」が存在するか否かを判別する。
【0052】
チップ・リストが存在しない場合には、サウンド・パーツ・ブラウザ(後述)を出現させて、ユーザに対してリストの作成を促す。
【0053】
次いで、チップ・リストの内容に修正が必要か否かを判別して、修正が必要であればサウンド・パーツ・ブラウザを出現させて、ユーザに対してチップ・リストの修正を促す。
【0054】
そして、ユーザが演奏に使用するサウンド・パックを指定して、音響コンテンツ処理ソフトウェア本体が起動する。サウンド・パックは、演奏に使用するサウンド・パターンとキー割り当ての組み合わせ(パターン・パック)、演奏に使用するワンショット・パターンとキー割り当ての組み合わせ(ワンショット・パック)、及び、演奏に使用するエフェクトとキー割り当ての組み合わせ(エフェクト・パック)からなる(後述)。既存のサウンド・パックを指定する場合には、チップ・リストとの照合を経てから起動を行う。
【0055】
音響コンテンツ処理ソフトウェアは、「サウンド・プレイヤ」と、「ビデオ・プレイヤ」と、「システム」と、その他の機能とで構成される。「サウンド・プレイヤ」、「ビデオ・プレイヤ」、「システム」の詳細については後述する。
【0056】
ユーザは、ファイル・メニューの「終了」を選択したり、タイトル・バー最右端の終了ボタンをクリックするなどの終了コマンドを入力することによって、音響コンテンツ処理ソフトウェアを終了させることができる。
【0057】
終了処理の過程で、起動期間中に音片やエフェクトなどのサウンド・チップ変更されたか否かをチェックして、ユーザの希望に応じてサウンド・チップの保存を行う。また、未保存のレコード・データがある場合には、ユーザの希望に応じて保存する。
【0058】
次いで、本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアを構成する各機能モジュールについて詳解する。
【0059】
サウンド・プレイヤ
サウンド・プレイヤは、主に音響コンテンツの「演奏」に関与する機能モジュールである。演奏に際しては、キーボード112やマウス113などの計算機システム100に装備されたユーザ入力装置からのユーザ入力をリアルタイムで取り込むようになっている。
【0060】
サウンド・プレイヤは、キーボード112の各キーに対して、チップ(音素材)が割り当てられている。チップとは、曲の基本構成要素であるサウンド・パターンや、パーカッションやドラムなどのワンショットなどの音片や、これら音片に適用するディレイやエコーなどのエフェクト(音響効果)のことである。ユーザがキーを押下することによって、この押下キーに対応するチップが実行される。複数のキーを同時に押下操作することによって、該当するチップを合成して出力することができる。また、キー(又はキーの組み合わせ)を順に押下操作することによってチップを時系列的に組み合わせることができる。
【0061】
キー押下を解除することによって、該当するチップの実行が停止される。但し、サウンド・パターンに関しては、該当するキーをトグルする(後述)ことによって、トグルがオフされるまでは同じサウンド・パターンが繰り返し音響出力される。キーボード112は、一般に、同時に押下操作可能なキーは3個までというハードウェア上の制約条件があるが、本実施形態では、トグル機能を活用することによって、3個以上のチップを同時に指定して合成することができる。
【0062】
また、エフェクトは、複数のパラメータで構成されるが、本実施形態では、マウス113などの座標指示装置による座標変位量を利用してパラメータの設定値の変更をリアルタイムで行うようになっている(後述)。
【0063】
サウンド・プレイヤは、音響コンテンツの演奏時の各キー入力操作に応じて演奏内容を自動的に補正する「サウンド・オートアジャスタ」と、演奏全体の音量をコントロールする「マスターボリューム・コントローラ」と、サウンド・パターンとして登録した音素材(チップ)を再生する「パターン・プレイヤ」と、ワンショットとして登録した音素材(チップ)を再生する「ワンショット・プレイヤ」と、エフェクトとして登録した音響効果(チップ)を曲全体に対して適用する「エフェクタ」と、各種のパターン・セットを切り替える「パック・チェンジャ」とで構成される。
【0064】
サウンド・オートアジャスタを設定オンにすると、パターン・プレイヤ、ワンショット・プレイヤ、エフェクタなどでユーザ入力操作を行った際に、その入力に従って発音内容を反映させるタイミングを自動的に補正する。
【0065】
また、サウンド・オートアジャスタを設定オフにすると、演奏中のユーザ入力操作はリアルタイムで演奏内容に反映される。
【0066】
サウンド・オートアジャスタが設定オンされている場合、サウンド・パックで指定されているBPM(Beat per Minute:1分当りのビート数)を基に、16分音符までのタイミングを割り出して、その上で、サウンド・オートアジャスト設定において指定されているタイミングに従って発音タイミングの補正を行う。
【0067】
図3には、サウンド・オートアジャスタにおいて、1/4のタイミングが指定されている場合のタイミング補正を行う様子を図解している。同図に示すように、1小節が4等分され、期間▲1▼のキー操作は1/4のタイミングで有効になる。また、期間▲2▼のキー操作は2/4のタイミングで有効になる。また、期間▲3▼のキー操作は3/4のタイミングで有効になる。また、期間▲4▼のキー操作は4/4のタイミングで有効になる。
【0068】
マスターボリューム・コントローラは、演奏全体の音量を調整するための機能モジュールである。例えば、マウス(又はトラックパッド)を用いて実現されるボリューム・ポインタ(後述)を1軸に設定することによって、座標変位に従って最小音量〜最大音量の間を操作することができる。
【0069】
パターン・プレイヤは、パターン・チップとして登録した音素材すなわちサウンド・パターンを、該当するキーが押下操作されたことに応答して再生する機能モジュールである。
【0070】
本実施形態では、QWERTY配列型のキーボード112における最前列の[Z],[X],[C],[V],[B],[N],[M],[<],[>],[?]という合計10個の各キーにサウンド・パターンを割り当てるようになっている。サウンド・パターンが割り当てられたキーのことを、「サウンド・キー」とも呼ぶ。本明細書中では、演奏に使用するサウンド・パターンとこれらのキーとの割り当ての組み合わせのことを、「パターン・パック」と呼ぶ。本実施形態では、最大8種類のパターン・パックの登録が許容されている(後述)。また、本実施形態では、これらサウンド・パターンの発音に割り当てられた各キーに対してトグル機能をオン/オフすることができる(後述)。
【0071】
あるパターン・キーが押下されている間は、これに割り当てられたサウンド・パターンは連続再生され、ループ・パターン的な音片を発音させることができる。押下しているパターン・キーを一旦解放したら、サウンド・パターンの再生は終了し、次に同じキーが押下されると同じサウンド・パターンが先頭から再生される。
【0072】
トグル機能(後述)をオンに設定している場合は、パターン・キーが一旦押下操作されると、対応するサウンド・パターンを連続再生し、同じパターン・キーに対して再度入力される(又はトグルが解除される)と、連続再生を終了する。パターン・キーの同時押しやトグル設定によって、複数のサウンド・パターンを同時再生すなわち合成出力することができる。
【0073】
パターン・プレイヤによるサウンド・パターンの再生処理を終了させる機能として、「パターン・ストッパ」が用意されている。例えば、キーボード112上の"BackSpace"キーをパターン・ストッパに割り当てることができる。同時押しやトグル設定により複数のサウンド・パターンを同時に再生(すなわち合成出力)している場合には、このパターン・ストッパを起動することにより一斉に終了させることができる。
【0074】
ワンショット・プレイヤは、パーカッションや掛け声などの「ワンショット」として登録した音素材を、ワンショット的(すなわち、時間的に短く、連続出力しない)に発音させる機能モジュールである。
【0075】
本実施形態では、QWERTY配列型のキーボード112の手前から2番目の列の[A],[S],[D],[F],[G],[H],[J],[K],[L],[+]という合計10個の各キーにワンショット的な音素材を割り当てるようになっている。ワンショットが割り当てられたキーのことを、「ワンショット・キー」とも呼ぶ。本明細書中では、演奏に使用するワンショット・パターンとこれらのキーとの割り当ての組み合わせのことを、「ワンショット・パック」と呼ぶ。本実施形態では最大8種類のワンショット・パックの登録が許容されている(後述)。
【0076】
前述したサウンド・パターンとは相違し、ワンショット・パターンのトグル機能は認められておらず、1回のキー操作で該当するワンショット・パターンを再生しきる(すなわち連続出力しない)ようになっている。また、あるキー操作によりワンショットを発音している最中に同じキーを重ねて押下すると、先のワンショットがキャンセルされて次のワンショットが再生される。
【0077】
本実施形態では、ワンショット・パターンは、該当するキーの押下操作とマウス(又はトラックパッド)操作の組み合わせで再生をコントロールすることができる。すなわち、キーを押下したままマウスをドラッグする(又はトラックパッドを擦る)ことに対して、再生コントロール機能が割り当てられている。このことを、本明細書中では、「デジタル・スクラッチ効果」と呼ぶ。デジタル・スクラッチに対する再生コマンドの割り当て例を以下に示しておく。
【0078】
(1)キーを押してから[X−,Y+]方向へ擦った場合、若しくは、以前の[X+,Y−]方向への入力から[X−,Y+]方向へ切り替えた場合:ワンショット・パターンの冒頭から再生を行う。
(2)キーを押してから[X+,Y−]方向へ擦った場合、若しくは、以前の[X−,Y+]方向への入力から[X+,Y−]方向へ切り替えた場合:ワンショット・パターンの冒頭から再生を行う。
(3)上記の(1)又は(2)加え、擦る速度に応じて再生速度を調整する。
【0079】
なお、ここで言うXY座標系では、例えば、現在(当該操作開始時)のマウス・ポインタ位置を原点に設定するとともに、nフレーム前のポインタ位置を基準に、X軸(水平軸)及びY軸(垂直軸)に対してどれだけ変化したかを基に移動量を判定し、それを単位時間当たりの変化量で見て、パラメータの変化量を決定することができる。
【0080】
マウス又はトラックパッドを用いたデジタル・スクラッチ効果による再生は、ワンショット・キー押下を解除した時点で終了するようにする。また、ワンショット・キーを押下した状態を維持してトラックパッドを叩くと再生が終了するようにしてもよい。さらに、ワンショット・キーを押下状態のままトラックパッドを改めて叩くことによって、対応するワンショットを改めて再生するようにしてもよい。
【0081】
ワンショット・パターンに割り当てられたワンショット・キーを押下している間で、デジタル・スクラッチ効果が作動中は、他のワンショット・パターンが割り当てられたキーの入力は受け付けられず、さらに、エフェクト・パターンに割り当てられたキー操作を行った場合においても、スイング・ボックス(後述)は出現しない。
【0082】
エフェクタは、エフェクト・チップとして登録したエフェクト(音響効果)を、サウンド・プレイヤによって行われる演奏全体にかけるための機能モジュールである。
【0083】
本実施形態では、QWERTY配列型のキーボード112の手前から3列目の[Q],[W],[E],[R],[T],[Y],[U],[I],[O],[P]という合計10個の各キーに音響効果を割り当てるようになっている。音響効果が割り当てられたキーのことを、「エフェクト・キー」とも呼ぶ。本明細書中では、演奏に使用するエフェクトとこれらのエフェクト・キーとの割り当ての組み合わせのことを、「エフェクト・パック」と呼ぶ。本実施形態では最大8種類のエフェクト・パックの登録が許容されている(後述)。また、上述したパターン・パックとワンショット・パックと、エフェクト・パックの組み合わせのことを「サウンド・パック」と呼ぶ。本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアの起動時に、ユーザは使用するサウンド・パックを指定するようになっている(図2を参照のこと)。
【0084】
エフェクト・キーを押下している間は、スイング・ボックス(後述)が画面上に出現し、当該キーの押下を解除するとスイング・ボックスは消滅する。
【0085】
スイング・ボックスが画面に出現している期間中は、マウスやトラックパッドによる座標指示操作に応答して、押下中のキーに対応するエフェクトのパラメータの設定値(エフェクト・ポイント)を変更する(すなわち、エフェクト・バランスを変更する)ことができる。また、パラメータの変更値は、リアルタイムで演奏に反映される。また、スイング・ボックスが出現している期間中は、ワンショット・キーの操作を行っても、前述したデジタル・スクラッチ効果は機能しない。
【0086】
演奏中の曲に対してかけることができるエフェクトは、常に1種類のみである。したがって、ある1つのエフェクト・キーを押下操作している間は、他のエフェクト・キーの入力は受け付けられない。
【0087】
エフェクトに関しては、サウンド・パターンの場合と同様にトグル機能を使用することができる。すなわち、あるエフェクト・キーに対してトグル機能をオンにすると、一旦キー入力があったエフェクトを演奏全体に連続的に適用することができる。また、トグル化させた状態で作動中のエフェクトがある場合に、改めてエフェクト・キーを押下操作すると、後から操作されたエフェクト・キーが有効になる。
【0088】
また、後から押下されたエフェクト・キーが前に押されたエフェクト・キーと同じである場合(すなわち、同じエフェクト・キーを続けて押下した場合)には、このエフェクトを解除する。さらに、このとき、エフェクト・キーを押下したままスイング・ボックスを操作すると、そのエフェクトが引き続き有効となり、エフェクト・ポイントの変更が可能である。言い換えれば、エフェクト・キーの押下状態を解除しても、これに対応する音響効果が継続される。
【0089】
図4には、エフェクト・ポイントの変更のために使用されるスイング・ボックスの構成例を示している。同図に示すように、スイング・ボックスは、A軸及びB軸からなる2次元的な操作座標系を持ち、A軸及びB軸にはエフェクト・チップ作成時(後述)に設定したバランス・ファクタがそれぞれ割り当てられる。各軸の全長は、割り当てられたバランス・ファクタのmin〜max,dry〜wet,cut〜boostに相当する。
【0090】
現在設定中のエフェクト・ポイントが、スイング・ボックス内の該当する操作座標位置に表示される。そして、マウス又はトラックパッドによる座標指示操作に応答して、スイング・ボックス内のエフェクト・ポイントの位置が移動するとともに、演奏中の曲に適用されているエフェクト・バランスそのものもリアルタイムで変化する。
【0091】
図5には、スイング・ボックスを用いたエフェクタが行う処理手順をフローチャートの形式で示している。スイング・ボックスは、キーボード112上で割り当てられたエフェクト・キーとマウス又はトラックパッドの組み合わせで操作される。
【0092】
キーボード112上でいずれかのエフェクト・キーが押下されると(ステップS1)、エフェクタの動作モードが切り替わり(ステップS2)、画面上にはスイング・ボックス(図4を参照のこと)が出現する。
【0093】
スイング・ボックス上には、現在のエフェクト・パラメータの設定値に相当するエフェクト・ポイントが表示されているが(前述)、マウス又はトラックパッドなどの指示座標のデフォルト値としてスイング・ボックスの操作座標系上のエフェクト・ポイントの対応位置がセットされる(ステップS3)。
【0094】
マウス又はトラックパッドなどの座標指示装置から座標指示入力が行われると(ステップS4)、入力された移動量を算出する(ステップS5)。そして、算出された移動量をエフェクト・パラメータの設定値に変換して、スイング・ボックス上では、変換された設定値に該当する位置までエフェクト・ポイントを移動する(ステップS6)。
【0095】
その後、押下していたエフェクト・キーがリリースされると(ステップS7)、エフェクト・ポイントを元の位置まで戻して(ステップS8)、元のモードに復帰して、本処理ルーチン全体を終了する。
【0096】
なお、ステップS8の代替案として、エフェクト・ポイントを元の位置に戻すのではなく、スイング・ボックス上で移動した先のエフェクト・ポイントの位置を保存するようにしてもよい。
【0097】
パック・チェンジャは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトの各演奏レイヤに対して登録されているサウンド・パック、ワンショット・パック、エフェクト・パックを切り替えるための機能モジュールである。
【0098】
キーボード112上でパック・チェンジャを操作する場合、例えば、[↑]及び[↓]の上下方向カーソル・キーを演奏レイヤの選択に割り当て、[←]及び[→]の左右方向カーソル・キーをパック種の選択に割り当てる。そして、[Enter]キーを押すことによって設定が有効になる。
【0099】
また、ジョグダイヤルなどの回転式の入力デバイスでパック・チェンジャを操作する場合には、[上層:レイヤの選択]→[レイヤの決定]→[下層:パック種の選択or上層に戻る]…→[パック種の決定、それと同時に演奏への反映]などのように、回転位置に各入力項目を割り当てればよい。
【0100】
パック・チェンジャは、演奏中であるかを問わず、パターン・パックすなわち、パターン・キーに対するサウンド・パターンの割り当てを常時受け付ける。このことによって、常にサウンド・パターンの変更が可能である。
【0101】
また、サウンド・プレイヤによる演奏中に、サウンド・パターン若しくはエフェクトのパックを切り替えた際に、切り替え以前から押下状態を持続しているサウンド・キー又はエフェクト・キーがある場合や、トグル機能をオンにしたキーがある場合には、そのサウンド・パターン又はエフェクトを切り替え以前から継続して実行する。パック切り替えの際に継続したキー操作は、そのキーの操作を無効にした時点で(すなわち、キーの押下を解除したとき、又はトグル機能をオフにしたとき)、切り替え後のキー割り当てが有効化される。
【0102】
ビデオ・プレイヤ
ビデオ・プレイヤは、主に、映像に関与する機能モジュールであり、サウンド・プレイヤによる演奏期間中に、演奏中の曲又は曲の変化に応じた映像出力を提供したりする。
【0103】
本実施形態では、ビデオ・プレイヤは、映像を直接操作する訳ではなく、演奏の際のサウンド・キー入力に合わせて静止画や動画像の表示パターンを変化させる。また、ワンショット・キーやエフェクト・キーの操作に応答して、フラッシュ・アニメーションを重畳表示させたりする。
【0104】
システム
システムは、サウンド・プレイヤによる演奏に関わる各種の設定やカスタマイズに関わる機能を提供する機能モジュールである。システムは、「レコーダ」と、「スコア・エディタ」と、「サウンド・パーツ・ブラウザ」と、「ファイル・トランスポート」と、「サウンド・パック・エディタ」とで構成される。
【0105】
レコーダは、ユーザの演奏を所定フォーマットのシーケンス・ファイルとして記録するための機能モジュールである。
【0106】
マウス又はトラックパッドによる座標指示操作で、レコーダのスタンバイ(演奏直前)やストップ(演奏直後)を指定することができる。
【0107】
レコーダによる演奏のレコーディングを開始すると、弾き出しのタイミングを取るためのリズムが入り、演奏を始めるとリズムは止む(このときのリズムは記録されない)。
【0108】
また、演奏のレコーディングを終了すると、これまでに演奏した内容の、前後の無音小節部分は自動的にカットオフされ、その上で、レコーディング設定で指定した秒数に従って前後の無音領域を足したものがレコード・データとして出来上がる。
【0109】
スコア・エディタは、レコーダで記録されたシーケンス・データをエディットするための機能モジュールである。ここで言う「エディット」とは、「演奏における、キー操作のタイミングをアレンジすること」を意味する。本明細書中では、演奏中のあるキー操作に対する一連の入力情報のことを「バンド」と呼び、バンドの集合が「スコア」である。エディットは、このスコアを取り扱う作業のことである。
【0110】
エディットは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトの各演奏レイヤに対して行う。スコア・エディタにおいて可能並びに不可とされる操作を以下に列挙しておく。
【0111】
(1)サウンド・パターン
1-1) 演奏開始点と終了点の位置をずらすことは可。
1-2) 開始点と終了点をずらしたとき、前後のバンドを重ねることは不可。
1-3) シーケンス・データに存在しない演奏情報を足すことは不可。
1-4) あるバンドを丸ごとカットオフすることは可。
1-5) あるバンドを切断することは不可。
【0112】
(2)ワンショット
2-1) バンドの位置をずらすことは可。
2-2) バンドの位置をずらして、前後のバンドと重ねることは不可。
2-3) シーケンス・データに存在しない演奏情報を足すことは不可。
2-4) あるバンドを丸ごとカットオフすることは可。
2-5) あるバンドを切断することは不可。
【0113】
(3)エフェクト
3-1) 演奏開始点と終了点の位置をずらすことは可。
3-2) 開始点及び終了点をずらして、前後のバンドを重ねることは不可。
3-3) シーケンス・データに存在しない演奏情報を足すことは不可。
3-4) あるバンドを丸ごとカットオフすることは可。
3-5) あるバンドを切断することは不可。
【0114】
サウンド・パーツ・ブラウザは、サウンド・パターンやワンショット、エフェクトなどの音素材と、レコーダで記録されたシーケンス・ファイルを扱うための機能モジュールである。サウンド・パーツ・ブラウザが提供する機能を以下に列挙しておく。
【0115】
(1)各種チップ(サウンド・パターン、ワンショット、エフェクト)のリスト閲覧
(2)レコード(シーケンス・データ)のリスト閲覧
(3)チップ、レコードのリスト情報のソーティング
(4)チップ・リストの管理情報の書き換え
(5)現在使用中のサウンド・パックへのエディットされているチップの入れ替え(キー割り当ての変更)
(6)チップ・ファイル、シーケンス・ファイルの再生
(7)チップ・ファイル、シーケンス・ファイルの停止
(8)チップ・ファイルの一時停止
(9)シーケンス・ファイルのファイル変換
(10)チップ・リストの作成及び編集
(11)チップ・リストの修正
(12)チップ・リストの照合
(13)チップの追加
(14)チップの削除
【0116】
ファイル・トランスポータは、各種ファイルのインポート及びエクスポートを行うための機能モジュールである。インポート又はエクスポートされたファイルの情報の管理についてはチップ・リストで行われる。インポート及びエクスポートの操作インターフェースには、サウンド・パーツ・ブラウザが使用される(後述)。
【0117】
サウンド・パック・エディタは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトなどの各演奏レイヤ毎に登録されているパック群すなわちサウンド・パックを統合的に管理する機能モジュールである。
【0118】
サウンド・パックは、演奏に使用するサウンド・パターンとキー割り当ての組み合わせ(パターン・パック)、演奏に使用するワンショット・パターンとキー割り当ての組み合わせ(ワンショット・パック)、及び、演奏に使用するエフェクトとキー割り後の組み合わせ(エフェクト・パック)からなる。
【0119】
パターン・パックは、QWERTY配列型のキーボード112における最前列の[Z],[X],[C],[V],[B],[N],[M],[<],[>],[?]という合計10個の各パターン・キーに対するサウンド・パターンの割り当てのことであり、最大8種類のパターン・パックの登録が許容されている。
【0120】
また、ワンショット・パックは、QWERTY配列型のキーボード112の手前から2番目の列の[A],[S],[D],[F],[G],[H],[J],[K],[L],[+]という合計10個の各ワンショット・キーに対するワンショットの割り当てのことであり、最大8種類のワンショット・パックの登録が許容されている。
【0121】
また、エフェクト・パックは、QWERTY配列型のキーボード112の手前から3列目の[Q],[W],[E],[R],[T],[Y],[U],[I],[O],[P]という合計10個の各エフェクト・キーに対する音響効果の割り当てのことであり、最大8種類のエフェクト・パックの登録が許容されている。
【0122】
サウンド・パックは、各種パックの組み合わせのことである。サウンド・パック・エディタは、サウンド・パックのネーミングと、各種パックのリネーム、追加、削除、BPMの指定及び変更、各種パックの登録及び変更を行う。以下、サウンド・パック・エディタにより各種パックを作成するための操作手順について説明しておく。
【0123】
(1)パターン・パックの作成
1-1)サウンド・パーツ・ブラウザにあるリストの中から、10個以下のサウンド・パターンをまとめて登録する。
1-2) 各サウンド・パターンについてトグル機能のオン/オフを設定する。
1-3) 各サウンド・パターンの再生音量を設定する。
【0124】
(2)ワンショット・パックの作成
2-1) サウンド・パーツ・ブラウザにあるリストの中から、10個以下のワンショットをまとめて登録する。
2-2) 各ワンショットの再生音量を設定する。
【0125】
(3)エフェクト・パックの作成
3-1) 10個以下のエフェクトをまとめて登録する。このとき、あらかじめ登録してあるチップ・リスト中から選択するか、又は、登録済みのエフェクトをカスタマイズして登録してもよい。
3-2) 各エフェクトについてトグル機能のオン/オフを設定する。
【0126】
続いて、本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアにおける操作画面の構成について説明する。
【0127】
図6には、本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアを計算機システム100上で起動したときに、ディスプレイ111に画面表示されるメイン画面の構成例を示している。
【0128】
図示の通り、このメイン画面には、フラッシュ・ムービー表示エリア1と、サウンド・パーツ・ブラウザ呼び出しボタン2と、オプション設定ウィンドウ呼び出しボタン3と、レコーディング開始ボタン4と、レコーディング終了ボタン5と、スコア・エディタ呼び出しボタン6と、パターン・マネージャ呼び出しボタン7と、ワンショット・マネージャ呼び出しボタン8と、エフェクト・マネージャ呼び出しボタン9と、パターン・プレイ・ボタン10と、パターン・トグル・ボタン11と、ワンショット・プレイ・ボタン12と、エフェクト・プレイ・ボタン13と、マスター・ボリューム・コントローラ15と、BPM入力ボックス16、リアルタイム・パック・チェンジャ17、バージョン情報呼び出しボタン18、ヘルプ・ウィンドウ呼び出しボタン19、終了ボタン20が含まれる。
【0129】
フラッシュ・ムービー表示エリア1には、後述するパターン・プレイ・ボタン10、ワンショット・プレイ・ボタン12、エフェクト・プレイ・ボタン13を操作したことに応答して、各キー操作に対して割り当てられているフラッシュ・ムービーが表示される。
【0130】
サウンド・パーツ・ブラウザ呼び出しボタン2をクリックすることによって、サウンド・パーツ・ブラウザが起動される。サウンド・パーツ・ブラウザは、サウンド・パターンやワンショット、エフェクトなどの音素材と、レコーダで記録されたシーケンス・ファイルを扱うための機能モジュールである。サウンド・パーツ・ブラウザの画面構成については、後に詳解する。
【0131】
また、オプション設定ウィンドウ呼び出しボタン3をクリックすることにより、オプション設定ウィンドウが出現する。オプション設定ウィンドウの画面構成については、後に詳解する。
【0132】
また、レコーディング開始ボタン4をクリックした後に、メイン画面を介して指示された演奏情報は、レコーダ(前述)によってシーケンス・データとして記録される。
【0133】
また、レコーディング終了ボタン5をクリックすることによって、レコーディング開始ボタン4によって開始された演奏の記録状態を終了する。
【0134】
また、スコア・エディタ呼び出しボタン6をクリックすることによって、レコーダで記録されたシーケンス・データをエディットするためのスコア・エディタが起動されるとともに、スコア・エディタ・ウィンドウが出現する。スコア・エディタ・ウィンドウの画面構成については、後に詳解する。
【0135】
また、パターン・マネージャ呼び出しボタン7を押すことによって後述するパック・マネージャが起動して、各サウンド・キーに対するサウンド・パターンの割り当ての組み合わせを編集・変更することができる。QWERTY配列型のキーボード112を使用する本実施形態では、その最前列の[Z],[X],[C],[V],[B],[N],[M],[<],[>],[?]という合計10個の各キーがサウンド・キーとして割り当てられている。
【0136】
また、ワンショット・マネージャ呼び出しボタン8を押すことによって後述するパック・マネージャが起動して、各ワンショット・キーに対するワンショットの割り当ての組み合わせを編集・変更することができる。QWERTY配列型のキーボード112を使用する本実施形態では、その手前から2番目の列の[A],[S],[D],[F],[G],[H],[J],[K],[L],[+]という合計10個の各キーがサウンド・キーとして割り当てられている。
【0137】
また、エフェクト・マネージャ呼び出しボタン9を押すことによって後述するパック・マネージャが起動して、各エフェクト・キーに対するエフェクトの割り当ての組み合わせを編集・変更することができる。QWERTY配列型のキーボード112を使用する本実施形態では、その手前から3列目の[Q],[W],[E],[R],[T],[Y],[U],[I],[O],[P]という合計10個の各キーがサウンド・キーとして割り当てられている。
【0138】
パターン・プレイ・ボタン10は、QWERTY配列型のキーボード112上でサウンド・キーとして割り当てられた[Z],[X],[C],[V],[B],[N],[M],[<],[>],[?]という合計10個の各キーの表示で構成される。
【0139】
各サウンド・プレイ・ボタン10を押下している間、そのキーに割り当てられたサウンド・パターンがサウンド・プレイヤ(前述)によって繰り返し再生される。また、複数のサウンド・キーを同時に押下することによって、複数のサウンド・パターンを同時に鳴らす(すなわちパターンを合成する)ことも可能である。但し、キーボード113上でのエフェクト・キーの同時押し操作は、ハードウェア上の制限から最大3キーまでである。
【0140】
各パターン・プレイ・ボタン10には、パターン・トグル・ボタン11が配設されている。所望のパターン・プレイ・ボタン10上のパターン・トグル・ボタン11をクリックすることによって、対応するサウンド・パターンについてのトグル機能をオン設定して、連続再生を行うことができる。
【0141】
トグル機能がオンされて連続再生中のサウンド・パターンに対応するキーを改めて押下すると、その演奏がストップする。また、各パターン・プレイ・ボタン10を押している間、若しくはトグル機能がオンされ連続再生している間に、リアルタイム・パック・チェンジャ17(後述)でパターン・パックを変更した場合には、パターン・パックを変更する以前のサウンド・パターンが再生されるものとし、その発音を一旦終了した時点で、新たに切り替えたサウンド・パックに割り当てられたサウンド・パターン情報が有効になる。
【0142】
ワンショット・プレイ・ボタン12は、QWERTY配列型のキーボード112上でワンショット・キーとして割り当てられた[A],[S],[D],[F],[G],[H],[J],[K],[L],[+]という合計10個の各キーの表示で構成される。
【0143】
各ワンショット・プレイ・ボタン12を押下したとき、そのキーに割り当てられたパーカッションや掛け声などのワンショット的な音素材が(終始)再生される。あるワンショットが再生されている最中に同じ音に割り当てられたキーを重ねて入力すると、先の音はキャンセルされて、後の入力に応答した音の再生が行われる。
【0144】
ワンショット・プレイ・ボタン12を押しっぱなしながら、トラックパッドを擦る(又は、マウスをドラッグする)ことによって、デジタル・スクラッチ効果(前述)が機能する。すなわち、トラックパッドを[X−,Y+]方向へ擦った場合と[X+,Y−]方向へ擦った場合、どちらの操作に対しても、対応するワンショットが冒頭からあらためて再生される。また、擦る速度に応じて再生速度が変化する。ワンショット・プレイ・ボタン12を解放した時点でワンショットの再生はストップする。また、ワンショット・プレイ・ボタン12を押しながらトラックパッドを叩くと、対応するワンショットをあらためて再生する。
【0145】
あるワンショット・プレイ・ボタン12を押しっぱなしにしている間(すなわち、デジタル・スクラッチ効果の作動期間中)は、他のワンショット・キー又はワンショット・プレイ・ボタンの入力は受け付けられず、さらにエフェクト・キー操作を行った場合においても、スイング・ボックス(前述)は出現しない。
【0146】
エフェクト・プレイ・ボタン13は、QWERTY配列型のキーボード112上でエフェクト・キーとして割り当てられた[Q],[W],[E],[R],[T],[Y],[U],[I],[O],[P]という合計10個の各キーの表示で構成される。
【0147】
各エフェクト・プレイ・ボタン13を押している間、そのキーに割り当てられているエフェクトすなわち音響効果が演奏中の曲全体に対して適用される。但し、同時に適用されるエフェクトは1つだけであり、1つのエフェクトが作動中に次のエフェクトを重ねると、前のエフェクトはキャンセルされて、後から入力されたエフェクトのみが有効になる。
【0148】
あるエフェクト・プレイ・ボタン13を押すと、スイング・ボックス(前述)が出現し、該ボタン13を解放すると消滅する。また、エフェクト・プレイ・ボタン13又はエフェクト・キーを押したままにしながら、トラックパッドを操作すると、エフェクト・ポイントを変更(すなわち、エフェクト・バランスを変更)することができ、その結果はリアルタイムで演奏に反映される(前述)。スイング・ボックスに割り当てることができるエフェクト種は、後述するエフェクト・ファイル・メーカによって選択する。
【0149】
各エフェクト・プレイ・ボタン13には、エフェクト・トグル・ボタン14が配設されている。所望のエフェクト・プレイ・ボタン13上のエフェクト・トグル・ボタン14をクリックすることによって、対応するエフェクトについてのトグル機能をオン設定して、演奏に対して同じ音響効果を繰り返して適用することができる。
【0150】
トグル機能がオンされて演奏に連続的に適用されているエフェクトに対応するキーをあらためて押す(又は押して放す)と、そのエフェクトは停止する。このとき、そのエフェクト・プレイ・ボタン13又はエフェクト・キーを離さずに押しっぱなしにしてスイング・ボックスを操作すると、そのエフェクトが引き続き有効になる。
【0151】
エフェクト・プレイ・ボタン13又はエフェクト・キーを押しっぱなしにしている間(すなわち、スイング・ボックスの作動中)は、ワンショット・プレイ・ボタン12又はワンショット・キーを操作しても、デジタル・スクラッチ効果は作動しない。
【0152】
各エフェクト・プレイ・ボタン13又はエフェクト・キーを押している間、若しくはトグル機能がオンされて同じエフェクトを連続して適用している間に、リアルタイム・パック・チェンジャ17(後述)でエフェクト・パックを変更した場合には、エフェクト・パックを変更する以前のエフェクトが再生されるものとし、その発音を一旦終了した時点で、新たに切り替えたエフェクト・パックに割り当てられたエフェクト情報が有効になる。
【0153】
マスター・ボリューム・コントローラ15は、水平状のバーに付された三角形のボリューム・ポインタで構成され、該ボリューム・ポインタをマウスなどの座標指示装置でドラッグすることによって、演奏全体の音量を調整することができる。
【0154】
BPM入力ボックス16では、演奏に用いるBPM(Beat per Minute)すなわちテンポを数値入力することができる。
【0155】
リアルタイム・パック・チェンジャ17は、演奏中にキーボード112上の上 下方向カーソル・キー[↑]、[↓]、左右方向カーソル・キー[←]、[→]、並びに、[Enter]キー又はボタンで構成される。上下方向カーソル・キー[↑]、[↓]を押下操作することによって、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトの演奏レイヤを切り替えることができ、さらに、左右方向カーソル・キー[←]、[→]を押下操作することによって、指定された演奏レイヤにおけるパック(すなわちキー割り当て)を切り替えることができる。そして、[Enter]キー又はボタンを押すことによって、現在表示されているパックへの切り替えが有効化される。
【0156】
バージョン情報呼び出しボタン18をマウスでクリックすると、当該音響コンテンツ処理ソフトウェアのバージョン情報ダイアログ表示される。
【0157】
また、ヘルプ・ウィンドウ呼び出しボタン19をマウスでクリックすると、ヘルプ・ウィンドウ(周知)を起動する。
【0158】
また、終了ボタン20をマウスでクリックすると、起動中のアプリケーションを終了する。
【0159】
図7には、サウンド・パーツ・ブラウザのウィンドウ画面の構成例を示している。既に述べたように、サウンド・パーツ・ブラウザは、図6に示したメイン画面上で、サウンド・パーツ・ブラウザ呼び出しボタン2を押すことによって起動する。
【0160】
サウンド・パーツ・ブラウザは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクト、レコードなど、演奏に使用する音片情報の管理全般を行う。同図に示すように、サウンド・パーツ・ブラウザは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクト、レコードなど、各演奏レイヤ毎に専用の情報表示エリア32を持ち、該当するタブ31をクリックすることによって情報表示エリア32の切り替えを行うことができる。図示の例では、サウンド・パターンのタブ31が選択され、サウンド・パターンに関する情報表示エリア32が最前面に表示されている。図示のサウンド・パーツ・ブラウザのウィンドウ画面は、チップ情報修正ボタン33と、新規チップ作成ボタン34と、チップ/レコードのインポート・ボタン35と、チップ/レコードのエクスポート・ボタン36と、レコード・データのWAV変換ボタン37と、チップ/レコード・プレイヤ38と、ブラウザ終了ボタン39を含んでいる。
【0161】
サウンド・パターンの情報表示エリア32には、登録されている各サウンド・パターンの名前、グループ、BPM、フラッシュのファイル名、フラッシュのレイヤ、コメント、データ・ファイルのインポート日時などの情報を書き込むフィールドが用意されている。
【0162】
ワンショットの情報表示エリア(図示しない)には、登録されている各ワンショットの名前、グループ、フラッシュのファイル名、フラッシュのレイヤ、コメント、データ・ファイルのインポート日時などの情報を書き込むフィールドが用意されている。
【0163】
エフェクトの情報表示エリア(図示しない)には、登録されている各エフェクトの名前、グループ、フラッシュのファイル名、フラッシュのレイヤ、コメント、データ・ファイルのインポート日時などの情報を書き込むフィールドが用意されている。
【0164】
レコードの情報表示エリア(図示しない)には、登録されている各レコードの名前、BPM、コメント、データ作成日時などの情報を書き込むフィールドが用意されている。
【0165】
チップ情報修正ボタン33をクリックすることにより、後述するチップ情報ウィンドウが起動され、情報表示エリアで選択中のチップ(ハイライト表示又は反転表示されている)の情報の変更を行うことができる。
【0166】
また、新規チップ作成ボタン34をクリックすることにより、後述するチップ情報ウィンドウが起動され、新規のチップ情報を入力することができる。
【0167】
チップ/レコードのインポート・ボタン35をクリックすることにより、後述するインポート・ウィンドウが起動され、チップ又はレコードをシステム外からインポートすることができる。
【0168】
また、チップ/レコードのエクスポート・ボタン36をクリックすることにより、エクスポート・ウィンドウ(図示しない)が起動され、既登録のチップ又はレコードをシステム外にエクスポートすることができる。
【0169】
エクスポート・ウィンドウとして、例えば、米マイクロソフト社のオペレーティング・システム(OS)である"Windows"に標準装備されているファイル保存用のウィンドウを適用することができる。ユーザ側がこのようなファイル・セーブ・ウィンドウ上でフォルダ名を入力して、エクスポートされるファイル群をそのフォルダ内にコピーする。レコードのエクスポートは曲単位で行う(複数レコードを同時にエクスポートすることはできない)。
【0170】
レコード・データのWAV変換ボタン37を押すことにより、最前面の情報表示エリア32中で選択しているレコード・データ(レコーダで記録されたシーケンス・データ)を、WAV形式のデータに変換する。
【0171】
チップ/レコード・プレイヤ38は、Play,Stop,Pauseなどの再生処理に関わるボタン群で構成され、ボタン操作に応答して、情報表示エリア32中で選択しているレコード・データ(レコーダで記録されたシーケンス・データ)を、再生(Play)、停止(Stop)、又は一時停止(Pause)させる。
【0172】
ブラウザ終了ボタン39を押すことにより、サウンド・パーツ・ブラウザをクローズする。
【0173】
図8には、チップ情報ウィンドウの画面構成例を示している。チップ情報ウィンドウでは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトなどの各演奏レイヤにおける音片情報を取り扱うことができる。図示の通り、チップ情報ウィンドウは、種類情報表示フィールド41と、名前情報フィールド42と、グループ名情報フィールド43と、コメント情報フィールド44と、WAVデータ情報フィールド45と、フラッシュ選択ボタン47と、優先順位フィールド48と、OKボタン49と、キャンセル・ボタン50を含んでいる。
【0174】
種類情報表示フィールド41には、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトのうちいずれのチップであるかが表示される。
【0175】
名前情報フィールド42には、表示中のチップ情報のチップ名が表示される。該フィールド中で名前を変更することができる。
【0176】
グループ名情報フィールド43には、表示中のチップ情報が属するグループ名が表示される。該フィールド中で名前を変更することができる。
【0177】
コメント情報フィールド44には、表示中のチップ情報に関するコメントが表示される。該フィールド中でコメント内容を記入・変更することができる。
【0178】
WAVデータ情報フィールド45には、選択されたチップに関するデータ・ファイルの情報が表示される。該フィールド45内のインポート・ボタン46を押すと、単独音片ファイルの取り込み、若しくはエフェクト・チップの作成が行われる。また、サウンド・パーツ・ブラウザ(前述)でチップの新規作成を行った場合には、WAVファイルの取り込みを行い、エフェクト・ファイル・メーカ(後述)が起動される。
【0179】
フラッシュ選択ボタン47を押すと、後述するフラッシュ・ムービー選択ウィンドウが起動して、チップに割り当てるフラッシュ・ムービーを選択することができる。ここで選択されたフラッシュ・ムービーは、対応するチップを再生する期間中に、メイン画面のフラッシュ・ムービー表示エリア1に表示される。
【0180】
優先順位フィールド48には、チップに割り当てるフラッシュ・ムービーの表示の優先順位を入力することができる。メイン画面のフラッシュ・ムービー表示エリア1(前述)には、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトの各プレイ・ボタン10,12,13を操作すると同時に対応するフラッシュ・ムービーも重ねて再生される。ここで言う優先順位は、各フラッシュ・ムービーを重ねる順番を意味する。
【0181】
OKボタン49を押すと、このチップ情報ウィンドウで入力されたチップ情報を有効化して、当該ウィンドウをクローズする。
【0182】
また、キャンセル・ボタン50を押すと、このチップ情報ウィンドウで入力されたチップ情報をキャンセルして、当該ウィンドウをクローズする。
【0183】
図9には、エフェクト・ファイル・メーカ・ウィンドウの画面構成例を示している。エフェクト・ファイル・メーカ・ウィンドウでは、サウンド・プレイヤでの演奏に使用するエフェクト情報を作成することができる。図示の通り、エフェクト ファイル メーカ・ウィンドウは、基調エフェクト・フィールド51と、エフェクト バランス52と、X及びYの各入力フィールド53と、テストBGMフィールド54と、OKボタン55と、キャンセル ボタン56を含んでいる。
【0184】
基調エフェクト・フィールド51は、コンボボックス形式の入力フィールドであり、▼ボタンを押すことにより出現するリストボックス(図示しない)の中から、エフェクトの基調となる音響効果を選択することができる。基調エフェクトとして、"Distortion"、"Autopan"、"RingMod"、"Flanger"、"Phaser"、"Slice"、"Delay"、"Echo"、"Lo-Fi"、"Wah" 、及び"Plane"が用意されている。
【0185】
エフェクト・バランス52は、エフェクトを構成する各種の要素のバランスを、それぞれのスライダ上のポインタをマウスなどでドラッグすることによって設定する。エフェクトの構成要素として、"Control"、"Balance"、"Isolator_Low"、"Isolator_Mid"、"Isolator_High"、"Filter_Resonance"、"Filter_Cut-off"が用意されている。
【0186】
X及びYの各フィールド53では、リアルタイム・エフェクタすなわち演奏中にリアルタイムで調整すべきエフェクタ構成要素を選択する。X及びYの各フィールド53はコンボボックス形式となっており、それぞれ、"Control"、"Balance"、"Isolator_Low"、" Isolator_Mid"、" Isolator_High"、" Filter_Resonance"、" Filter_Cut-off"の中から選択することができる。X及びYの各フィールドに設定された構成要素は、スイング・ボックス(前述及び図4を参照のこと)のA軸及びB軸にそれぞれ割り当てられ、演奏中はトラックパッドやマウスのドラッグ操作に応答して設定値をリアルタイムで変更することができる。
【0187】
テストBGMフィールド54は、コンボボックス形式となっており、エフェクト・ファイル・メーカ・ウィンドウを起動した際に自動的に再生される音楽ファイルをテキスト入力するか、又は、リスト・ボックス(図示しない)から選択することができる。ユーザは、起動時に再生される音楽ファイルを参考に、エフェクト・バランスを調整することができる。
【0188】
OKボタン55を押すと、このエフェクト・ファイル・メーカ・ウィンドウで入力されたエフェクト情報を有効化して、当該ウィンドウをクローズする。
【0189】
また、キャンセル・ボタン56を押すと、このエフェクト・ファイル・メーカ・ウィンドウで入力されたエフェクト情報をキャンセルして、当該ウィンドウをクローズする。
【0190】
図10には、フラッシュ・ムービー選択ウィンドウの画面構成例を示している。フラッシュ・ムービー選択ウィンドウは、前述のチップ情報ウィンドウ、又は、後述するオプション・ウィンドウの双方から呼び出すことができる。図示の通り、フラッシュ ムービー選択ウィンドウは、フラッシュ ムービー ビューワ61と、フラッシュ ムービー リスト62と、OKボタン63と、キャンセル ボタン64を含んでいる。
【0191】
チップ情報ウィンドウから呼び出された場合、フラッシュ・ムービー選択ウィンドウは、サウンド・パターン、ワンショット、エフェクトの各演奏レイヤのチップに対してフラッシュ・ムービーを関連付けるためのムービー・セレクタとして機能する。演奏中にフラッシュ表示エリア1で再生するためのビジュアル・エフェクト・ムービーを選択することができる。
【0192】
また、オプション・ウィンドウから呼び出され場合、フラッシュ・ムービー選択ウィンドウで、演奏中にフラッシュ表示エリア1の采配面で再生するためのバックグラウンド・ムービーを選択することができる。
【0193】
フラッシュ・ムービー・ビューワ61は、選択しているフラッシュのムービーを表示する領域である。
【0194】
フラッシュ・ムービー・リスト62は、選択可能なフラッシュ・ムービーを一覧表示する領域であり、選択中のムービーを反転表示する。
【0195】
OKボタン63を押すと、このフラッシュ・ムービー選択ウィンドウで選択されたフラッシュ・ムービーをチップに関連付けて、当該ウィンドウをクローズする。
【0196】
また、キャンセル・ボタン64を押すと、このフラッシュ・ムービー選択ウィンドウで選択されたフラッシュ・ムービーをキャンセルして、当該ウィンドウをクローズする。
【0197】
図11には、インポート・ウィンドウの画面構成例を示している。インポート・ウィンドウ上では、演奏にチップ(音片)として使用する各種ファイルをシステム外から取り込むことができる。図示の通り、インポート ウィンドウは、フォルダ指定フィールド71と、ファイル情報フィールド72と、OKボタン73と、キャンセル ボタン74を含んでいる。
【0198】
フォルダ指定フィールド71では、インポートしたいファイル群を格納したフォルダを指定する。
【0199】
ファイル情報フィールド72では、フォルダ指定フィールド71で指定したフォルダ内のファイル群の情報を一覧表示する。
【0200】
OKボタン73を押すと、現在選択しているフォルダ内の各種ファイルをインポートして、当該ウィンドウをクローズする。
【0201】
また、キャンセル・ボタン74を押すと、現在選択しているフォルダ内の各種ファイルをインポートせずに、当該ウィンドウをクローズする。
【0202】
図12には、オプション・ウィンドウの画面構成例を示している。図示のオプション・ウィンドウでは、各種設定の変更を行うことができる。同図に示すように、オプション ウィンドウは、サウンド パックの選択フィールド81と、サウンド パックの新規作成ボタン82と、バックグラウンド ムービーの選択フィールド83と、クオンタイズのタイミング指定フィールド84と、レコーディングの無音時間設定フィールド85と、OKボタン86と、キャンセル ボタン87を含んでいる。
【0203】
サウンド・パックの選択フィールド81は、コンボボックス形式となっており、演奏に使用するサウンド・パックをテキスト入力するか、又は、図示しないリスト・ボックス中から選択することができる。
【0204】
サウンド・パックは、演奏に使用するサウンド・パターンとキー割り当ての組み合わせ(パターン・パック)、演奏に使用するワンショット・パターンとキー割り当ての組み合わせ(ワンショット・パック)、及び、演奏に使用するエフェクトとキー割り当ての組み合わせ(エフェクト・パック)からなる(前述)。サウンド・パックは、これらをまとめて保持する音素材についてのキー割り当て情報であり、1つのサウンド・パックで1つのファイルとなる。
【0205】
本実施形態では、パターン・パック、ワンショット・パック、エフェクト・パックのそれぞれを最大8通りまで登録することができる。したがって、サウンド・パックは、最大で8×8×8=512通りとなる。
【0206】
サウンド・パックの新規作成ボタン82を押すと、サウンド・パックを新たに作成することができる。
【0207】
バックグラウンド・ムービーの選択フィールド83は、A〜Eの5個のボタンからなり、各ボタンにはバックグラウンド・ムービーが割り当てられており、演奏中にボタンを押すことによって、フラッシュ表示エリア1で再生するバックグラウンド・ムービーを選択することができる。
【0208】
クオンタイズのタイミング指定フィールド84では、演奏のタイミング補正を指定することができる。図示の例では、クオンタイズのタイミング指定フィールド84は、4個のラジオ・ボタンで構成されており、1/4,1/8,1/16の中からタイミングを択一的に選択することができる。タイミング補正を行わない場合には、リアルタイムが選択される。
【0209】
OKボタン86を押すと、このオプション・ウィンドウで選択されている情報を有効化して、当該ウィンドウをクローズする。
【0210】
また、キャンセル・ボタン87を押すと、このオプション・ウィンドウで選択されている情報をキャンセルして、当該ウィンドウをクローズする。
【0211】
図13には、パック・マネージャ・ウィンドウの画面構成例を示している。パック・マネージャ・ウィンドウは、パターン・パック、ワンショット・パック、又は、エフェクト・パックの編集を行うための画面である。
【0212】
メイン画面のパターン・マネージャ呼び出しボタン7から呼び出された場合、パターン・マネージャ・ウィンドウの表示内容は各サウンド・キーにサウンド・パターンを割り当てる組み合わせすなわちパターン・パックの編集・変更に対応したものとなる。
【0213】
また、メイン画面のワンショット・マネージャ呼び出しボタン8から呼び出された場合、パターン・マネージャ・ウィンドウの表示内容は各ワンショット・キーにワンショットを割り当てる組み合わせすなわちワンショット・パックの編集・変更に対応したものとなる。
【0214】
また、メイン画面のエフェクト・マネージャ呼び出しボタン9から呼び出された場合、パターン・マネージャ・ウィンドウの表示内容は各エフェクト・キーにエフェクトの割り当てる組み合わせすなわちエフェクト・パックの編集・変更に対応したものとなる。
【0215】
図13に示す例では、パターン・マネージャ・ウィンドウの表示は、サウンド・キーに対してサウンド・パターンを割り当てる組み合わせすなわちパターン・パックの編集・変更に対応したものである。同図に示すパターン・マネージャ・ウィンドウは、パックの選択フィールド91と、パックの新規作成ボタン92と、チップ・リスト表示フィールド93と、アサイン情報フィールド94と、OKボタン95と、キャンセル・ボタン96を含んでいる。
【0216】
パックの選択フィールド91は、コンボボックス形式で構成され、キー割り当てを行うパターン・パック(又は、ワンショット・パック、エフェクト・パック)の名前を選択することができる。
【0217】
パックの新規作成ボタン92を押すと、パターン・パック(又は、ワンショット・パック、エフェクト・パック)を新たに作成する。直接入力で、名前を変更することも可能である。パターン・パック、ワンショット・パック、エフェクト・パックのそれぞれの演奏レイヤに対してそれぞれ最大8通りのパックを追加することができる。
【0218】
チップ・リスト表示フィールド93では、各演奏レイヤにおいて選択可能なチップ(音素材)が一覧表示される。
【0219】
アサイン情報フィールド94では、各キーに割り当てられたチップ(音素材)の名前が表示される。キーの表示は、操作中の演奏レイヤのパックに合わせて切り替わる。図示の例では、サウンド・パターンのキー割り当てを操作中なので、QWERTY配列型のキーボード112上でサウンド・キーとして割り当てられた最前列の[Z],[X],[C],[V],[B],[N],[M],[<],[>],[?]という合計10個の各パターン・キーが表示されている。キー割り当てを変更する場合には、該当するキーのアサイン情報フィールド94中にチップ名を直接テキスト入力してもよいし、チップリスト中の所望のチップを該当するキーのアサイン情報フィールドにドラッグ・アンド・ドロップしてもよい。
【0220】
OKボタン95を押すと、現在設定されているアサイン情報を有効化して、当該ウィンドウをクローズする。
【0221】
また、キャンセル・ボタン96を押すと、現在設定されているアサイン情報をキャンセルして、当該ウィンドウをクローズする。
【0222】
最後に、本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアによる演奏処理について説明する。
【0223】
本演奏処理では、音響コンテンツ処理ソフトウェアを実行する計算機システム100上で、キーボード112やマウス113などのユーザ入力装置を介したユーザ入力をリアルタイムに取り込んで曲を演奏することができる。図14には、キーボード112やマウス113などのユーザ入力装置を介したユーザ入力をリアルタイムに取り込んで曲を演奏するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0224】
計算機システム100上では、キーボード112やマウス113に対してキー押下やドラッグなどのユーザ操作が印加されると、入力機器インターフェース104はCPU101に対してイベントすなわち割込み要求(IRQ)を発行する。CPU101側では割込み要求に対応する割込みハンドラを実行することによって、キー入力の内容(スキャン・コード)やマウスの指示座標又はその変位量を解釈することができる(ステップS11)。
【0225】
発生したイベントがパターン・キーの押下操作である場合には(ステップS12)、パック・マネージャを介して当該パターン・キーに割り当てられたサウンド・パターンのファイルを選択して(ステップS13)、このサウンド・パターンを再生出力する(ステップS14)。既に再生中の音素材がある場合には、これに追加して合成出力する。ここで、パターン・キーにトグル機能がオンされると、対応するサウンド・パターンを連続して再生する。
【0226】
また、発生したイベントがパターン・キーの押下解除である場合(トグル機能の解除を含む)には(ステップS15)、再生中の音素材の中から、当該解除されたパターン・キーに対応するサウンド・パターンを削除して演奏する(ステップS16)。
【0227】
また、発生したイベントがワンショット・キーの押下操作である場合には(ステップS17)、パック・マネージャを介して当該ワンショット・キーに割り当てられたワンショットのファイルを選択して(ステップS18)、演奏中の曲に合成する(ステップS19)。既に再生中のワンショットがある場合には、これを無効化して、新たに入力されたワンショットを再生する。
【0228】
また、発生したイベントがエフェクト・キーの押下操作である場合には(ステップS20)、パック・マネージャを介して当該エフェクト・キーに割り当てられたエフェクトを演奏中の曲に適用する(ステップS21)。ここで、エフェクト・キーにトグル機能がオンされると、対応するエフェクトを連続して演奏全体に適用する。
【0229】
また、発生したイベントがエフェクト・キーの押下解除である場合(トグル機能の解除を含む)には(ステップS22)、演奏に対するエフェクトの適用を停止する(ステップS23)。
【0230】
[追補]
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0231】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、キーボードやマウスあるいはその他のユーザ入力装置を用いて対話的に音響やその他のコンテンツを編集したり再生して楽しむことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体を提供することができる。
【0232】
また、本発明によれば、キーボードやマウスあるいはその他のユーザ入力装置を介したユーザ入力に応じて、複数のコンテンツを合成したり時系列的に配列したりして音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0233】
また、本発明によれば、ユーザ入力装置からのユーザ入力を即時的に取り込んで、複数のコンテンツを合成したり時系列的に配列したりして音響やその他のコンテンツを対話的に編集したり再生したりして楽しむことができる、優れた情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するのに適した計算機システム100のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図2】本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアが起動してから終了するまでの流れを示した機能構成図である。
【図3】サウンド・オートアジャスタにおいて、1/4のタイミングが指定されている場合のタイミング補正を行う様子を説明するための図である。
【図4】エフェクタのために使用されるスイング・ボックスの構成例を示した図である。
【図5】スイング・ボックスを用いたエフェクタが行う処理手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアを計算機システム100上で起動したときに、ディスプレイ111に画面表示されるメイン画面の構成例を示した図である。
【図7】サウンド・パーツ・ブラウザのウィンドウ画面の構成例を示した図である。
【図8】チップ情報ウィンドウの画面構成例を示した図である。
【図9】エフェクト・ファイル・メーカ・ウィンドウの画面構成例を示した図である。
【図10】フラッシュ・ムービー選択ウィンドウの画面構成例を示した図である。
【図11】インポート・ウィンドウの画面構成例を示した図である。
【図12】オプション・ウィンドウの画面構成例を示した図である。
【図13】パック・マネージャ・ウィンドウの画面構成例を示した図である。
【図14】本実施形態に係る音響コンテンツ処理ソフトウェアを実行する計算機システム100上で、キーボード112やマウス113などのユーザ入力装置を介したユーザ入力をリアルタイムに取り込んで曲を演奏するための処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…フラッシュムービー表示エリア
2…サウンド・パーツ・ブラウザ呼び出しボタン
3…オプション設定ウィンドウ呼び出しボタン
4…レコーディング開始ボタン,5…レコーディング終了ボタン
6…スコア・エディタ呼び出しボタン
7…パターン・マネージャ呼び出しボタン
8…ワンショット・マネージャ呼び出しボタン
9…エフェクト・マネージャ呼び出しボタン
10…パターン・プレイ・ボタン
11…パターン・トグル・ボタン
12…ワンショット・プレイ・ボタン
13…エフェクト・プレイ・ボタン
14…エフェクト・トグル・ボタン
15…マスター・ボリューム・コントローラ
16…BPM入力ボックス
17…リアルタイム・パック・チェンジャ
18…バージョン情報呼び出しボタン
31…タブ,32…情報表示エリア
33…チップ情報修正ボタン
34…新規チップ作成ボタン
35…インポート・ボタン,36…エクスポート・ボタン
37…WAV変換ボタン
38…チップ/レコード・プレイヤ
41…種類情報表示フィールド,42…名前情報フィールド
43…グループ名情報フィールド,44…コメント情報フィールド
45…WAVデータ情報フィールド,47…フラッシュ選択ボタン
48…優先順位フィールド
51…基調エフェクト・フィールド
52…エフェクト・バランス,53…リアルタイム・エフェクタ
54…テストBGMフィールド
61…フラッシュ・ムービー・ビューワ
62…フラッシュ・ムービー・リスト
71…フォルダ指定フィールド,72…ファイル情報フィールド
81…サウンド・パック選択フィールド
82…サウンド・パック新規作成ボタン
83…バックグラウンド・ムービー選択フィールド
84…クオンタイズのタイミング指定フィールド
91…パックの選択フィールド
92…パックの新規作成ボタン
93…チップ・リスト表示フィールド
94…アサイン情報フィールド
100…計算機システム
101…CPU,102…メモリ
103…ディスプレイ・コントローラ
104…入力機器インターフェース
105…ネットワーク・インターフェース
107…外部機器インターフェース,108…バス
109…音響機器インターフェース
111…ディスプレイ,112…キーボード,113…マウス
114…ハード・ディスク装置
115…メディア・ドライブ
116…スピーカ
117…機器増設インターフェース,118…ゲーム用コントローラ

Claims (28)

  1. ユーザ入力用の複数のキーを備え、サウンド・パターン(但し、パターンの組み合わせ並びに繰り返しを含む)に関するコンテンツの集合で構成されるサウンド・パターン・レイヤと、ワンショット若しくは音片に関するコンテンツの集合で構成されるワンショット・レイヤと、サウンド・パターンに対して効果を与えるエフェクトに関するコンテンツの集合で構成されるエフェクト・レイヤを含む複数の演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツの編集又は再生を行なう情報処理装置であって、
    前記複数のキーを、サウンド・パターン・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるサウンド・キー群と、ワンショット・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるワンショット・キー群と、エフェクト・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるエフェクト・キー群を含む、演奏レイヤ毎のコンテンツを割り当てるための複数のキー群に分け、演奏レイヤに含まれるコンテンツを該当するキー群内のキーに割り当てるキー割り当て操作を演奏レイヤ毎に実行するキー割り当て手段と、
    前記キー割り当て手段によりコンテンツが割り当てられている各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出手段と、
    前記ユーザ入力検出手段によりユーザ入力が検出された複数のキーに割り当てられている各演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記コンテンツ出力手段は、2以上のキーに対するユーザ入力操作が同時に検出された場合には、各キーに対応するコンテンツを合成又は重畳して出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記コンテンツ出力手段は、キーに対するユーザ入力操作が継続している場合には、該ユーザ入力操作が行われている期間中は当該キーに対応するコンテンツを連続出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記キー割り当て手段は、前記コンテンツ出力手段によるコンテンツ出力中も、キー割り当ての変更を受容する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記キー割り当て手段は、ユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作のあったキーに対応するコンテンツを継続して出力するトグル機能を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. コンテンツ出力手段が出力するコンテンツを記録するコンテンツ記録手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. コンテンツ出力手段が所定期間内のキーに対するユーザ入力操作に応答してコンテンツを出力するタイミングを補正するコンテンツ出力補正手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記コンテンツ出力補正手段は補正のタイミングを設定する補正タイミング設定手段を含み、1分当たりのビート数に基づいてタイミングを割り出して前記補正タイミング設定手段において設定されたタイミングで補正してコンテンツを出力する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記コンテンツ出力手段は、サウンド・パターン及びエフェクトが割り当てられたキーに対するユーザ入力操作が継続している場合には該ユーザ入力操作が行われている期間中は当該キーに対応するコンテンツを連続出力し、ワンショットが割り当てられたキーに対するユーザ入力操作が継続している場合には1回のみコンテンツを出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記キー割り当て手段は、サウンド・パターン及びエフェクトが割り当てられた各キーに対してユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作状態を継続させるトグル機能を用意するが、ワンショットが割り当てられたキーに対しては該トグル機能を用意しない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記キー割り当て手段は、演奏に使用するサウンド・パターンとキー割り当てとの組み合わせをパターン・パックとして、演奏に使用するワンショット・パターンとキー割り当てとの組み合わせをワンショット・パックとして、演奏に使用するエフェクトとキー割り当てとの組み合わせをエフェクト・パックとして、パック単位でコンテンツとキー割り当ての組み合わせを編集し、該編集したキー割り当て情報を該当する演奏レイヤに登録し、パック単位で各演奏レイヤのキー割り当てを指定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記キー割り当て手段は、パターン・パック、ワンショット・パック、及びエフェクト・パックとしてそれぞれ複数のキー割り当ての組み合わせが可能であり、パターン・パック、ワンショット・パック、及びエフェクト・パックを組み合わせてサウンド・パックを作成し、サウンド・パックを指定することにより各演奏レイヤについてのコンテンツのキー割り当てを行なう、
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 音響コンテンツの他に静止画や動画像などの画像コンテンツを扱い、
    前記キー割り当て手段は、画像コンテンツにキーを割り当て、
    前記コンテンツ出力手段は、該ユーザ入力が検出されたキーに対応する音響コンテンツを音響出力するとともに、対応する画像コンテンツを同時に表示出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  14. ユーザ入力用の複数のキーを備え、サウンド・パターン(但し、パターンの組み合わせ並びに繰り返しを含む)に関するコンテンツの集合で構成されるサウンド・パターン・レイヤと、ワンショット若しくは音片に関するコンテンツの集合で構成されるワンショット・レイヤと、サウンド・パターンに対して効果を与えるエフェクトに関するコンテンツの集合で構成されるエフェクト・レイヤを含む複数の演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツの編集又は再生を行なう情報処理方法であって、
    前記複数のキーを、サウンド・パターン・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるサウンド・キー群と、ワンショット・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるワンショット・キー群と、エフェクト・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるエフェクト・キー群を含む、演奏レイヤ毎のコンテンツを割り当てるための複数のキー群に分け、演奏レイヤに含まれるコンテンツを該当するキー群内のキーに割り当てるキー割り当て操作を演奏レイヤ毎に実行するキー割り当てステップと、
    前記キー割り当てステップにおいてコンテンツが割り当てられている各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出ステップと、
    前記ユーザ入力検出ステップにおいてユーザ入力が検出された複数のキーに割り当てられている各演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツを出力するコンテンツ出力ステップと、
    を具備することを特徴とする情報処理方法。
  15. 前記コンテンツ出力ステップでは、2以上のキーに対するユーザ入力操作が同時に検出された場合には、各キーに対応するコンテンツを合成又は重畳して出力する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記コンテンツ出力ステップでは、キーに対するユーザ入力操作が継続している場合には、該ユーザ入力操作が行われている期間中は当該キーに対応するコンテンツを連続出力する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  17. 前記キー割り当てステップでは、前記コンテンツ出力ステップにおけるコンテンツ出力中も、キー割り当ての変更を受容する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  18. 前記ユーザ入力検出ステップは、ユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作のあったキーに対応するコンテンツを継続して出力するトグルキーの入力を検出する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  19. コンテンツ出力ステップにおいて出力するコンテンツを記録するコンテンツ記録ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  20. コンテンツ出力ステップにおいて所定期間内のキーに対するユーザ入力操作に応答してコンテンツを出力するタイミングを補正するコンテンツ出力補正ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  21. 前記コンテンツ出力補正ステップでは補正のタイミングを設定する補正タイミング設定処理を含み、1分当たりのビート数に基づいてタイミングを割り出して前記補正タイミング設定処理において設定されたタイミングで補正してコンテンツを出力する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理方法。
  22. 前記コンテンツ出力ステップでは、サウンド・パターン及びエフェクトが割り当てられたキーに対するユーザ入力操作が継続している場合には該ユーザ入力操作が行われている期間中は当該キーに対応するコンテンツを連続出力し、ワンショットが割り当てられたキーに対するユーザ入力操作が継続している場合には1回のみコンテンツを出力する、
    ことを特徴とする請求14に記載の情報処理方法。
  23. 前記キー割り当てステップでは、サウンド・パターン及びエフェクトが割り当てられた各キーに対してユーザ入力操作が解放された後もユーザ入力操作状態を継続させるトグル機能を用意するが、ワンショットが割り当てられたキーに対しては該トグル機能を用意しない、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  24. 前記キー割り当てステップでは、演奏に使用するサウンド・パターンとキー割り当てとの組み合わせをパターン・パックとして、演奏に使用するワンショット・パターンとキー割り当てとの組み合わせをワンショット・パックとして、演奏に使用するエフェクトとキー割り当てとの組み合わせをエフェクト・パックとして、パック単位でコンテンツとキー割り当ての組み合わせを編集し、該編集したキー割り当て情報を該当する演奏レイヤに登録し、パック単位で各演奏レイヤのキー割り当てを指定する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  25. 前記キー割り当てステップでは、パターン・パック、ワンショット・パック、及びエフェクト・パックとしてそれぞれ複数のキー割り当ての組み合わせが可能であり、パターン・パック、ワンショット・パック、及びエフェクト・パックを組み合わせてサウンド・パックを作成し、サウンド・パックを指定することにより各演奏レイヤについてのコンテンツのキー割り当てを行なう、
    ことを特徴とする請求項24に記載の情報処理方法。
  26. 音響コンテンツの他に静止画や動画像などの画像コンテンツを扱い、
    前記キー割り当てステップでは、画像コンテンツにキーを割り当て、
    前記コンテンツ出力ステップでは、該ユーザ入力が検出されたキーに対応する音響コンテンツを音響出力するとともに、対応する画像コンテンツを同時に表示力する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
  27. ユーザ入力用の複数のキーを備え、サウンド・パターン(但し、パターンの組み合わせ並びに繰り返しを含む)に関するコンテンツの集合で構成されるサウンド・パターン・レイヤと、ワンショット若しくは音片に関するコンテンツの集合で構成されるワンショット・レイヤと、サウンド・パターンに対して効果を与えるエフェクトに関するコンテンツの集合で構成されるエフェクト・レイヤを含む複数の演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツの編集又は再生を行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、前記コンピュータ・システムに対し、
    前記複数のキーを、サウンド・パターン・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるサウンド・キー群と、ワンショット・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるワンショット・キー群と、エフェクト・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるエフェクト・キー群を含む、演奏レイヤ毎のコンテンツを割り当てるための複数のキー群に分け、演奏レイヤに含まれるコンテンツを該当するキー群内のキーに割り当てるキー割り当て操作を演奏レイヤ毎に実行するキー割り当て手順と、
    前記キー割り当てステップにおいてコンテンツが割り当てられている各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出手順と、
    前記ユーザ入力検出ステップにおいてユーザ入力が検出された複数のキーに割り当てられている各演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツを出力するコンテンツ出力手順と、
    を実行させることを特徴とする記憶媒体。
  28. ユーザ入力用の複数のキーを備え、サウンド・パターン(但し、パターンの組み合わせ並びに繰り返しを含む)に関するコンテンツの集合で構成されるサウンド・パターン・レイヤと、ワンショット若しくは音片に関するコンテンツの集合で構成されるワンショット・レイヤと、サウンド・パターンに対して効果を与えるエフェクトに関するコンテンツの集合で構成されるエフェクト・レイヤを含む複数の演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツの編集又は再生を行なう処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
    前記複数のキーを、サウンド・パターン・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるサウンド・キー群と、ワンショット・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるワンショット・キー群と、エフェクト・レイヤに含まれるコンテンツを割り当てるエフェクト・キー群を含む、演奏レイヤ毎のコンテンツを割り当てるための複数のキー群に分け、演奏レイヤに含まれるコンテンツを該当するキー群内のキーに割り当てるキー割り当て操作を演奏レイヤ毎に実行するキー割り当て手順と、
    前記キー割り当てステップにおいてコンテンツが割り当てられている各キーに対するユーザ入力操作を検出するユーザ入力検出手順と、
    前記ユーザ入力検出ステップにおいてユーザ入力が検出された複数のキーに割り当てられている各演奏レイヤのコンテンツの組み合わせで構成される音響コンテンツを出力するコンテンツ出力手順と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
JP2001229079A 2001-07-30 2001-07-30 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体 Expired - Fee Related JP3778024B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001229079A JP3778024B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体
US10/206,088 US7502657B2 (en) 2001-07-30 2002-07-29 Information processing apparatus, information processing method, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001229079A JP3778024B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003044046A JP2003044046A (ja) 2003-02-14
JP3778024B2 true JP3778024B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=19061479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001229079A Expired - Fee Related JP3778024B2 (ja) 2001-07-30 2001-07-30 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7502657B2 (ja)
JP (1) JP3778024B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1501072A4 (en) 2002-03-25 2005-07-20 Yoshihiko Sano METHOD, DEVICE AND SYSTEM FOR GENERATING REPRESENTATION
JP4590851B2 (ja) * 2003-10-15 2010-12-01 カシオ計算機株式会社 非接触制御装置およびプログラム
US20060059566A1 (en) * 2004-09-14 2006-03-16 Nokia Corporation System and method for using a graphic and/or audio license with digital rights management systems
JP4412128B2 (ja) * 2004-09-16 2010-02-10 ソニー株式会社 再生装置および再生方法
WO2006125013A2 (en) * 2005-05-17 2006-11-23 Wms Gaming Inc. Wagering game adaptive on-screen user volume control
JP4586041B2 (ja) * 2005-07-29 2010-11-24 ヤマハ株式会社 演奏装置
WO2007066813A1 (ja) 2005-12-09 2007-06-14 Sony Corporation 音楽編集装置、音楽編集情報の作成方法、並びに音楽編集情報が記録された記録媒体
JP5243042B2 (ja) 2005-12-09 2013-07-24 ソニー株式会社 音楽編集装置及び音楽編集方法
US7855333B2 (en) 2005-12-09 2010-12-21 Sony Corporation Music edit device and music edit method
JP2007215162A (ja) * 2006-01-11 2007-08-23 Canon Inc 情報処理装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4557899B2 (ja) * 2006-02-03 2010-10-06 任天堂株式会社 サウンド処理プログラムおよびサウンド処理装置
US8078037B2 (en) 2006-03-27 2011-12-13 Pioneer Corporation Information reproducing apparatus and method, and computer program
US8311656B2 (en) * 2006-07-13 2012-11-13 Inmusic Brands, Inc. Music and audio playback system
US10203839B2 (en) * 2012-12-27 2019-02-12 Avaya Inc. Three-dimensional generalized space
WO2014121336A1 (en) * 2013-02-07 2014-08-14 Score Addiction Pty Ltd Systems and methods for enabling interaction with multi-channel media files
JP2015079553A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 パイオニア株式会社 表示装置、コントローラー、表示装置の制御方法およびプログラム
WO2016126770A2 (en) * 2015-02-03 2016-08-11 Dolby Laboratories Licensing Corporation Selective conference digest
US9606620B2 (en) * 2015-05-19 2017-03-28 Spotify Ab Multi-track playback of media content during repetitive motion activities
US10199070B2 (en) * 2017-04-03 2019-02-05 Adobe Inc. Digital audio data user interface customization based on user expertise, content type, or testing

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5866833A (en) * 1995-05-31 1999-02-02 Kawai Musical Inst. Mfg. Co., Ltd. Automatic performance system
US6448486B1 (en) * 1995-08-28 2002-09-10 Jeff K. Shinsky Electronic musical instrument with a reduced number of input controllers and method of operation
EP0907947A4 (en) * 1996-06-24 1999-10-20 Koevering Company Van MUSIC INSTRUMENT SYSTEM
JP2003516579A (ja) * 1999-12-08 2003-05-13 リスン・コム・インコーポレーテッド メディアデータのスケジューリングされた検索、記憶、及びアクセス
US6444890B2 (en) * 1999-12-17 2002-09-03 Yamaha Corporation Musical tone-generating apparatus and method and storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003044046A (ja) 2003-02-14
US7502657B2 (en) 2009-03-10
US20030028516A1 (en) 2003-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3778024B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体
US9213466B2 (en) Displaying recently used functions in context sensitive menu
JP5259075B2 (ja) マッシュアップ装置およびコンテンツの作成方法
JP5259083B2 (ja) マッシュアップ用データの配布方法、マッシュアップ方法、マッシュアップ用データのサーバ装置およびマッシュアップ装置
US20060180007A1 (en) Music and audio composition system
US20100179674A1 (en) Universal music production system with multiple modes of operation
JP2007199775A (ja) 表示装置、表示方法、表示プログラム
EP2765573B1 (en) Gestures for DJ scratch effect and position selection on a touchscreen displaying dual zoomed timelines.
US8163990B2 (en) Methods, programs, storage media and systems for recording and compiling a music section
GB2304945A (en) An object-oriented interface controlling multimedia devices
JP3849540B2 (ja) 画像制御装置
JP2003114678A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体
JP2003114677A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法、並びに記憶媒体
JPH07121163A (ja) 演奏データ作成装置
JP3796752B2 (ja) 音楽演奏プログラム
JP4127088B2 (ja) 音楽再生と動画表示の制御装置およびそのプログラム
JP2002328768A (ja) コンテンツ処理方法、コンテンツ処理方法のプログラム、コンテンツ処理方法のプログラムを記録した記録媒体及びコンテンツ処理装置
JP2937066B2 (ja) 電子楽器
JP6847429B2 (ja) 楽曲編集システム、楽曲編集サービスの提供方法、および楽曲編集プログラム
JP7420828B2 (ja) 音響機器、表示制御方法、及び表示制御プログラム
JP6020134B2 (ja) 演奏データセット編集プログラム及び装置
JP4068915B2 (ja) 映像データ編集装置及び編集方法
JP3938022B2 (ja) 音色設定装置及びプログラム
Garrigus Sound forge power
JP2022140156A (ja) ゲームプログラム、記録媒体、ゲーム処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees