JP3777320B2 - ワークの加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークに形成された円弧溝(断面が円弧形状の溝)を研削するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークの表面に円弧溝(断面が円弧形状の溝)を形成する加工方法として、マシニングセンタによるボールエンドミル加工がある。この加工はボールエンドミルをワークの表面に沿って任意の軌跡で移動させながら円弧溝を切削加工するものである。
【0003】
また特開平11−90713号公報には、ヘール機構を備えた総型バイトによりワークに球面を切削加工するものが記載されている。
【0004】
また特開平11−309602号公報には、ワークを回転自在に支持する主軸を備えた主軸テーブルを前記主軸と平行なZ軸方向に移動させるZ軸テーブルと、バイトを支持するターナをZ軸に直交するX軸方向に移動させるX軸テーブルとから構成されたNC加工機が記載されている。このNC加工機により、Z軸テーブルを固定した状態で、X軸テーブルをX軸方向に移動させながらバイトをZ軸方向に移動させてワークに非軸対称球面を切削加工することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ボールエンドミルによる円弧溝の加工は、ボールエンドミルの送りピッチが直線で補間されるため、円弧溝は滑らかな円弧形状にならず、前記送りピッチの深さ方向で該送りピッチに相当する加工線(段差)が生じて円弧溝の加工品質が低下してしまう。加工品質を高めようとして送りピッチを小さくすると加工時間が長くなる問題がある。
【0006】
また特開平11−90713号公報に記載されたものは、総型バイトによる球面の加工精度は良くなるものの、切削加工であるためにバイトが摩耗してくると加工品質が低下する。高硬度の材料はバイトでの切削加工が困難であり、その材料の切削に支障がでるという問題がある。
【0007】
また特開平11−309602号公報に記載されたものも、バイトによる切削加工であるためにバイトの摩耗に伴う上記問題が発生する。
【0008】
いずれにしても、ワークに円弧溝を切削加工した場合、その切削面の面粗度を高めるには砥石による研削加工を行う必要がある。
【0009】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ワークに形成された種々の形状の円弧溝を精度良く研削加工することができる加工装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、一定半径の円弧が滑らかに連続するようにワークの表面に形成された円弧溝を研削するワークの加工方法であって、前記円弧と同じ半径を有してX軸と平行な回転軸まわりに回転する総型砥石と、総型砥石を支持してX軸方向およびX軸に直交するZ軸方向に移動可能な工具テーブルと、ワークを支持して総型砥石にZ軸方向に対向するように設けられ、X軸およびZ軸に直交するY軸方向に移動可能であり、かつZ軸と平行なC軸まわりにワークを回転可能な割出盤とを用い、C軸まわりのワークを回転と、Z軸方向の総型砥石の移動と、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動の少なくとも一方とを同期して行わせることにより、総型砥石の回転面が円弧溝に前記一定半径の円弧を形成するように該総型砥石を移動させることを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0011】
上記構成によれば、C軸まわりのワークを回転と、Z軸方向の総型砥石の移動と、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動の少なくとも一方とを同期して行わせることにより、総型砥石の回転面が円弧溝に一定半径の円弧を形成するように該総型砥石を移動させて研削を行うので、円弧溝を高い精度で研削することができるだけでなく、種々の形状の円弧溝に対応することが可能になって汎用性が向上する。
【0012】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動のうち、Y軸方向のワークの移動を行うことを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0013】
上記構成によれば、Y軸方向のワークの移動を行うことにより、円弧溝の接線方向に直交する断面を正しい円弧に維持しながら種々の形状の円弧溝の研削に対応することができる。
【0014】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動のうち、X軸方向の総型砥石の移動を行うことを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0015】
上記構成によれば、X軸方向のワークの移動を行うことにより、円弧溝の接線方向に直交する断面に対して総型砥石の回転面を任意に変化させて楕円断面の円弧溝の研削に対応することができる。
【0016】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動の両方を行うことを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0017】
上記構成によれば、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動の両方を行うので、円弧溝の接線方向に直交する断面を正しい円弧に維持しながら種々の形状の円弧溝の研削に対応することができ、しかも円弧溝の接線方向に直交する断面に対して総型砥石の回転面を任意に変化させて楕円断面の円弧溝の研削に対応することができる。
【0018】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、工具テーブルに総型砥石以外の工具を設け、その工具で割出盤に支持したワークを加工することを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0019】
上記構成によれば、工具テーブルに設けた総型砥石以外の工具で割出盤に支持したワークを加工するので、割出盤に対するワークの着脱を行うことなく、総型砥石による円弧面の研削加工と他の工具による加工とを行うことが可能になって作業性が向上する。しかも円弧面の研削加工と他の工具による加工とを同じ加工基準で行うことができるので、加工精度が向上する。
【0020】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、前記工具は砥石系工具、フライス系工具および旋盤系工具の何れかであることを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0021】
上記構成によれば、砥石系工具、フライス系工具および旋盤系工具による加工が可能になるので、利便性が大幅に向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1〜図8は本発明の第1実施例を示すもので、図1は膨張機の縦断面図、図0は図1の2−2線矢視図、図3は図1の3−3線断面図、図4は膨張機の第2ケーシング半体の正面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は加工装置の全体側面図、図7は図6の7方向矢視図、図8は円弧溝の研削時の作用説明図である。
【0023】
先ず、本実施例のワークWを構成する第1、第2ケーシング半体12,13が組み込まれた膨張機Mの全体的な構造を図1〜図3に基づいて説明する。
【0024】
膨張機Mのケーシング11は金属製の第1、第2ケーシング半体12,13より構成される。第1、第2ケーシング半体12,13は、協働してロータチャンバ14を構成する本体部12a,13aと、それら本体部12a,13aの外周に一体に連なる円形フランジ12b,13bとよりなり、両円形フランジ12b,13bが金属ガスケット15を介して結合される。第1ケーシング半体12の外面は深い鉢形をなす中継チャンバ外壁16により覆われており、その外周に一体に連なる円形フランジ16aが第1ケーシング半体12の円形フランジ12bの左側面に重ね合わされる。第2ケーシング半体13の外面は、膨張機Mの出力を外部に伝達するマグネットカップリング(図示せず)を収納する排気チャンバ外壁17により覆われており、その外周に一体に連なる円形フランジ17aが第2ケーシング半体13の円形フランジ13bの右側面に重ね合わされる。そして前記4個の円形フランジ12a,13a,16a,17aは、円周方向に配置された複数本のボルト18…で共締めされる。
【0025】
中継チャンバ外壁16および第1ケーシング半体12間に中継チャンバ19が区画され、排気チャンバ外壁17および第2ケーシング半体13間に排気チャンバ20が区画される。排気チャンバ外壁17には、膨張機Mで仕事を終えた蒸気を排出する排出口17bが設けられる。両ケーシング半体12,13の本体部12a,13aは外方へ突出する中空軸受筒12c,13cを有しており、それら中空軸受筒12c,13cに、第1固定軸64および第2固定軸65の外周に相対回転自在に嵌合する中空の回転軸21が一対の軸受部材22,23を介して回転可能に支持される。
【0026】
疑似楕円状を成すロータチャンバ14の内部に、円形を成すロータ27が回転自在に収納される。ロータ27は回転軸21の外周に嵌合してピン28で一体に結合されており、回転軸21の軸線Lに対してロータ27の軸線およびロータチャンバ14の軸線は一致している。ロータ27は回転軸21の外周に固定されるロータコア31と、ロータコア31の周囲を覆うように固定されてロータ27の外郭を構成する12個のロータセグメント32…とから構成される。ロータコア31にセラミック製の12本のシリンダ33…が30°間隔で放射状に装着される。各々のシリンダ33の内部にはセラミック製のピストン37が摺動自在に嵌合する。
【0027】
ロータ27の隣接するロータセグメント32…間に放射方向に延びる12個のベーン溝43…が形成されており、これらベーン溝43…に板状のベーン44…がそれぞれ摺動自在に嵌合する。各々のベーン44から突出する一対の支軸にローラベアリング構造のローラ45,45が回転自在に支持される。ベーン44の先端にはU字状に形成された合成樹脂製のシール部材46が保持されており、このシール部材46の先端はロータチャンバ14の内面に摺接する。第1、第2ケーシング半体12,13により区画されるロータチャンバ14には疑似楕円状の環状溝49,49が凹設されており、両環状溝49,49に各々のベーン44の一対のローラ45,45が転動自在に係合する。これら環状溝49,49およびロータチャンバ14の内周面間の距離は全周に亘り一定である。従って、ロータ27が回転するとローラ45,45を環状溝49,49に案内されたベーン44がベーン溝43内を半径方向に往復動し、ベーン44のシール部材46が一定量だけ圧縮された状態でロータチャンバ14の内周面に沿って摺動する。
【0028】
第1ケーシング半体12には、ロータチャンバ14の短径方向を基準にしてロータ27の回転方向Rの進み側15°の位置に、放射方向に整列した複数の吸気ポート66…が形成される。この吸気ポート66…により、ロータチャンバ14の内部空間が中継チャンバ19に連通する。また第2ケーシング半体13には、ロータチャンバ14の短径方向を基準にしてロータ27の回転方向Rの遅れ側15°〜75°の位置に、放射方向複数列に整列した多数の排気ポート67…が形成される。この排気ポート67…により、ロータチャンバ14の内部空間が排気チャンバ20に連通する。
【0029】
次に、上記構成を備えた膨張機Mの作動について説明する。第1固定軸64の内部に供給された高温高圧蒸気は、第1固定軸64と回転軸21との摺動面に形成された回転バルブを経てロータチャンバ14の短径位置に在る2個のシリンダ33,33の内部に供給され、ピストン37,37を半径方向外側に押圧する。これらピストン37,37に押圧されたベーン44,44が半径方向外側に移動すると、ベーン44,44に設けた一対のローラ45,45と環状溝49,49との係合により、ピストン37,37の前進運動がロータ27の回転運動に変換される。
【0030】
ロータ27の矢印R方向の回転に伴ってシリンダ33,33内の高温高圧蒸気が更に膨張を続けることによりピストン37,37をなおも前進させ、これによりロータ27の回転が続行される。ベーン44,44がロータチャンバ14の長径位置に達した後は、環状溝49,49に係合するローラ45,45によりピストン37,37がシリンダ33,33内に押し込まれ、シリンダ33,33内の蒸気は前記回転バルブを通過して第1の降温降圧蒸気となって中継チャンバ19に供給される。第1の降温降圧蒸気の持つ熱エネルギーおよび圧力エネルギーは高温高圧蒸気に比べて低下しているが、依然としてベーン44…を駆動するのに充分な熱エネルギーおよび圧力エネルギーを有している。
【0031】
中継チャンバ19内の第1の降温降圧蒸気は第1ケーシング半体12の吸気ポート66…からロータチャンバ14内のベーン室50、つまりロータチャンバ14、ロータ27および隣接する一対のベーン44,44により区画された空間に供給され、そこで更に膨張することによりロータ27を回転させる。そして仕事を終えて更に温度および圧力が低下した第2の降温降圧蒸気は、第2ケーシング半体13の排気ポート67…から排気チャンバ20に排出され、そこから排出口17bを経て排出される。
【0032】
このように、高温高圧蒸気の膨張により12個のピストン37…を次々に作動させてローラ45,45および環状溝49,49を介しロータ27を回転させ、また高温高圧蒸気が降温降圧した第1の降温降圧蒸気の膨張によりベーン44…を介しロータ27を回転させることで回転軸21より出力が得られる。
【0033】
図4および図5はワークとしての第2ケーシング半体13を示すものであり、以下第2ケーシング半体13をワークWと呼ぶ。尚、第1ケーシング半体12も第2ケーシング半体13と実質的に同一の形状であるため、第1ケーシング半体12も本発明のワークWを構成する。
【0034】
ワークWは円形フランジ13bと、円形フランジ13bの半径方向内側において凹状に窪んだロータチャンバ14を備えており、このロータチャンバ14には、疑似楕円状の円弧溝51と、円弧溝51の内側に隣接する第1平坦面52と、第1平坦面52の内側に隣接する環状溝49と、環状溝49内側に隣接する第2平坦面53と、第2平坦面53の内側に凹部54を介して連なる中空軸受筒13cとが形成される。
【0035】
ロータチャンバ14は軸線Lを通る長軸L1および短軸L2に関して線対称形状であり、その外側部分を構成する円弧溝51は、軸線Lを通る任意の平面P(図4参照)で切断した断面が90°の中心角を有する半径Rの円弧となる。凹部14を構成する円弧溝51および第1平坦面52のうち、円弧溝51はベーン44の先端に設けた180°の中心角を有する半径Rの円弧状のシール部材46に摺接し、また第1平坦面52はベーン44の平坦な側端面が摺接する。このとき、ベーン44は軸線Lを中心として放射状に配列されているため、ベーン44が軸線Lを中心として回転するときに、ベーン44は軸線Lを通る任意の平面P(図4参照)上に位置することになる。これにより、半径Rの円弧状のシール部材46と、半径Rの円弧溝51とは隙間なく接触することができる。
【0036】
図6および図7に示すように、加工装置71は固定テーブル72の上面に設けたガイドレール73,73に沿ってX軸方向(図6の紙面に垂直な方向)に移動可能なスライドテーブル74と、スライドテーブル74の上面に設けたガイドレール75,75を介してZ軸方向(図6の左右方向)に、つまり固定テーブル72に対してはX軸方向およびZ軸方向に移動可能な工具テーブル76とを備えており、工具テーブル76には複数(例えば3個)の主軸台77,78,79が設けられる。工具テーブル76はX軸方向の位置およびZ軸方向の位置はそれぞれ0.001mm単位で制御可能である。
【0037】
Z軸方向に延びる第1主軸台77の先端にはX軸方向に延びる回転軸80まわりに回転する半径Rの総型砥石81が取り付けられる。総型砥石81はCBN電着砥石よりなり、モータ82に2本の無端ベルト83,84を介して接続されて回転駆動され、その回転数はインバータ制御により18000rpmを最大値として可変である。総型砥石81の先端には研削油供給管85から研削油が供給される。
【0038】
第2主軸台78はZ軸方向に延びてモータ86により回転駆動される主軸87を備えるとともに、第3主軸台79はZ軸方向に延びてモータ88により回転駆動される主軸89を備える。第2、第3主軸台78,79の主軸87,89には、ディスク状砥石や軸砥石を含む砥石系、ドリルやエンドミルを含むフライス系、バイトを含む旋盤系の工具90が交換可能に装着される。
【0039】
工具テーブル76のZ軸方向の一側面には、Z軸と平行なC軸まわりに割り出し可能であり、かつY軸方向(図6の上下方向)に移動可能な割出盤91が設けられる。割出盤91のチャック92に着脱自在に支持されたワークWは、円形フランジ13bがX−Y平面と平行になっている。つまりワークWは、その軸線LがC軸に一致するようにチャック92に固定される。割出盤91のC軸まわりの回転位置は0.001°単位で制御可能であり、かつY軸方向の位置は0.001mm単位で制御可能である。
【0040】
次に、加工装置71によるワークWの円弧溝51の研削加工について説明する。
【0041】
凹部14の切削加工が済んだワークWを、その軸線LがC軸に一致するように割出盤91のチャック92に固定する。そして、C軸を通るY−Z平面内に総型砥石81の回転面が位置するように、工具テーブル76のX軸方向の位置を調整するとともに、総型砥石81の回転中心が軸線Lに対して角度が45°となる仮想線上に割出盤91のY軸方向の高さを調整する。この状態で、総型砥石81を回転させながら工具テーブル76をZ軸方向に所定距離前進させるときにY軸と同期させ、総型砥石81の回転中心を軸線Lに対して角度が45°になる仮想線上をたどらせながらワークWの円弧溝51に当接させる。この後に、C軸まわりにワークWを回転させながら、それに同期して割出盤91をY軸方向に2往復上下動させることにより、ワークWの1回転で円弧溝51の全周の研削を完了することができる。その間、総型砥石81のZ軸方向の位置は固定され、ワークWのC軸まわりの回転角とY軸方向の位置とは相互に同期するように数値制御される。これらのことにより、総型砥石81が円弧溝51に対して常時倣うように研削することができる。
【0042】
これを図8に基づいて更に説明する。図8(a)に示すように、凹部14の長径に対応する位置から円弧溝51の研削を開始するとする。このとき、割出盤91のC軸はY軸方向の下限位置にある。図8(b)に示すように、ワークWを矢印方向に回転させながら割出盤91のC軸を下限位置からΔY1だけY軸方向に上昇させることにより、総型砥石81は円弧溝51に倣うように相対移動する。そして図8(c)に示すように、ワークWが矢印方向に90°回転したとき、割出盤91のC軸は更にΔY2だけY軸方向に上昇して上限位置に達することになる。このようにして、円弧溝51の4分の1が研削されると、ワークWを更に90°回転させながらC軸を前記上限位置から下限位置へと移動させることにより、総型砥石81を円弧溝51の次の4分の1に倣わせて研削することができる。円弧溝51の残りの2分の1は、上記作用を繰り返すことにより行われる。
【0043】
このとき、総型砥石81の回転面はC軸(つまりワークWの軸線L)を通る平面P内に在るため、円弧溝51に対する総型砥石81の回転面の角度は、膨張機Mの運転時に円弧溝51内を摺動するベーン44の角度(実際はベーン44の外周部に装着されたシール部材46の角度)と一致する。従って、研削の完了した円弧溝51の半径Rの内面は、そこを摺動する半径Rの円弧よりなるシール部材46の外周部に隙間無く密着し、シール部材46の外周部からの蒸気のリークを抑えることができる。
【0044】
またボールエンドミル等で切削加工を終えた研削加工前の円弧溝51のツールマークは該円弧溝51の長手方向に延びているため、そのツールマークが残ったまま膨張機Mを運転すると、ツールマークとシール部材46の外周部との隙間から蒸気がリークし易くなる。しかしながら、上記総型砥石81で研削加工を行うことによりツールマーク自体が小さくなることに加えて、総型砥石81により形成された新たなツールマークの方向(つまり総型砥石81の回転面の方向)がシール部材46と平行になるため、ツールマークとシール部材46の外周部との間に隙間ができ難くなり、シール部材46の外周部からの蒸気のリークを効果的に防止することができる。
【0045】
以上のようにしてワークWの円弧溝51の研削を終えた後、例えば第2主軸台78あるいは第3主軸台79の主軸87,89に設けたエンドミルでワークWの円形フランジ13aの平坦な合わせ面、第1平坦面52、第2平坦面53等を切削加工し、更にディスク状砥石で前記各平坦面を研削加工することができる。またドリルで円形フランジ13aのボルト孔を切削加工したり、バイトで中空軸受筒13cの内面を切削加工したりすることができる。
【0046】
このように、ワークWを割出盤91に固定したまま円弧溝51の研削加工以外の各種の加工を行うことができるので、ワークWを着脱する手間が不要になって作業性が高まるだけでなく、円弧溝51の研削加工の加工基準と同じ加工基準で他の加工が行えるため、それらの加工精度を高めることができる。
【0047】
次に、図9に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0048】
第1実施例のワークW(図4参照)の円弧溝51が軸線Lを通る長軸L1および短軸L2に関して線対称であるのに対し、第2実施例のワークWの円弧溝51は軸線Lを通る長軸L1および短軸L2に関して非対称形状であり、軸線Lに対して点対称となっている。つまり、長軸L1および短軸L2の片側に在る部分を軸線Lまわりに180°回転させると、重なり合うことになる。本第2実施例でも、ベーン44は軸線Lを中心として放射状に配列されるため、ベーン44が軸線Lを中心として回転するときに軸線Lを通る平面P上を通ることになる。従って、円弧溝51を総型砥石81で研削するとき、総型砥石81の回転面を前記平面Pに沿って移動させることにより、ベーン44のシール部材46が摺接する円弧溝51の内面を半径Rの正確な円弧に形成して蒸気のリークを抑えることができる。
【0049】
上述したように、円弧溝51の研削中に総型砥石81の回転面が前記平面Pに常時一致することから、工具テーブル76をX軸方向に移動させることなく、総型砥石81をC軸を通るY−Z面内に固定した状態で、ワークWをC軸まわりに回転させながらY軸方向に往復移動させるだけで、図9に示す形状の円弧溝51を研削することができる。但し、図9の第1、第3象限における円弧溝51は軸線Lからの距離が小さく、第2、第4象限における円弧溝51は軸線Lからの距離が大きいため、C軸まわりのワークWの回転に対するY軸方向のワークWの移動距離の関係は、第1、第3象限における円弧溝51を研削するときと、第2、第4象限における円弧溝51を研削するときとで異なったものとなる。
【0050】
次に、図10に基づいて本発明の第3実施例を説明する。
【0051】
第3実施例は工具テーブル67をX軸方向に移動させたときの作用を説明するためのものである。理解を容易にするために、総型砥石81はC軸を通るY−Z面からX軸方向に距離ΔXだけ変位した位置に固定している。この状態でワークWをY軸方向に固定してC軸まわりに回転させると、総型砥石81はC軸を中心とする円形の円弧溝51に倣うように相対移動する。このとき、円弧溝51の断面が半径Rの円弧になるのは、総型砥石81の回転面を含む平面P1上においてであり、C軸を通る平面P上での円弧溝51の断面は、円弧ではなく楕円の一部となる。
【0052】
しかして、総型砥石81をC軸を通るY−Z面からX軸方向に変位させることにより、C軸を通る平面P上での円弧溝51の断面を円弧から楕円の一部に変化させることができる。言い換えると、円弧溝51の断面が円弧になる平面P1の方向を、円弧溝51の接線方向に直交する平面Pに対して任意の角度θだけ傾けることができる。
【0053】
ところで、既に説明した第1、第2実施例では、ワークWの軸線LをC軸に一致させたことにより、総型砥石81をC軸を通るY−Z面上に固定し、ワークWをC軸まわりに回転させながらY軸方向に移動させるだけで円弧溝51の研削を行うことができた。しかしながら、仮にワークWをその軸線LがC軸に一致しないようにチャック92に支持した場合には、ワークWをC軸まわりに回転させながらY軸方向に移動させるだけでは円弧溝51の研削を行うことができなくなる。この場合には、ワークWのC軸まわりの回転およびY軸方向の移動に同期させて総型砥石81をX軸方向に移動させることにより、始めて円弧溝51の研削が可能になる。
【0054】
次に、図11に基づいて本発明の第4実施例を説明する。
【0055】
第4実施例は工具テーブル67をZ軸方向に移動させたときの作用を説明するためのものである。理解を容易にするために、総型砥石81はC軸を通るY−Z面上に固定している。この状態でワークWをC軸まわりに回転させると、総型砥石81はC軸を中心とする円形の円弧溝51に倣うように相対移動する。このとき、総型砥石81をワークWに接近するようにZ軸方向に移動させると、円弧溝51の深さおよび幅が大きくなり、逆に総型砥石81をワークWから離間するようにZ軸方向に移動させると、円弧溝51の深さおよび幅が小さくなる。
【0056】
以上のことから、ワークWのC軸まわりの回転と、ワークWのY軸方向の移動と、総型砥石81のX軸方向の移動と、総型砥石81のZ軸方向の移動とを適宜組み合わせることにより、種々の形状の円弧溝51を研削することが可能になって汎用性が大幅に高められる。
【0057】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0058】
例えば、実施例ではワークWとして膨張機Mのケーシング12,13を例示したが、本発明は他の任意のワークWに対して適用することができる。また研削加工中に割出盤91の支持したワークWはC軸まわりに常時回転している必要はなく、一時的にあるいは常時停止していても良い。
【0059】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、C軸まわりのワークを回転と、Z軸方向の総型砥石の移動と、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動の少なくとも一方とを同期して行わせることにより、総型砥石の回転面が円弧溝に一定半径の円弧を形成するように該総型砥石を移動させて研削を行うので、円弧溝を高い精度で研削することができるだけでなく、種々の形状の円弧溝に対応することが可能になって汎用性が向上する。
【0060】
また請求項2に記載された発明によれば、Y軸方向のワークの移動を行うことにより、円弧溝の接線方向に直交する断面を正しい円弧に維持しながら種々の形状の円弧溝の研削に対応することができる。
【0061】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動のうち、X軸方向の総型砥石の移動を行うことを特徴とするワークの加工方法が提案される。
【0062】
上記構成によれば、X軸方向のワークの移動を行うことにより、円弧溝の接線方向に直交する断面に対して総型砥石の回転面を任意に変化させて楕円断面の円弧溝の研削に対応することができる。
【0063】
また請求項4に記載された発明によれば、Y軸方向のワークの移動およびX軸方向の総型砥石の移動の両方を行うので、円弧溝の接線方向に直交する断面を正しい円弧に維持しながら種々の形状の円弧溝の研削に対応することができ、しかも円弧溝の接線方向に直交する断面に対して総型砥石の回転面を任意に変化させて楕円断面の円弧溝の研削に対応することができる。
【0064】
また請求項5に記載された発明によれば、工具テーブルに設けた総型砥石以外の工具で割出盤に支持したワークを加工するので、割出盤に対するワークの着脱を行うことなく、総型砥石による円弧面の研削加工と他の工具による加工とを行うことが可能になって作業性が向上する。しかも円弧面の研削加工と他の工具による加工とを同じ加工基準で行うことができるので、加工精度が向上する。
【0065】
また請求項6に記載された発明によれば、砥石系工具、フライス系工具および旋盤系工具による加工が可能になるので、利便性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】膨張機の縦断面図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】膨張機の第2ケーシング半体の正面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】加工装置の全体側面図
【図7】図6の7方向矢視図
【図8】円弧溝の研削時の作用説明図
【図9】第2実施例に係る膨張機の第2ケーシング半体の正面図
【図10】総型砥石をX軸方向に変位させたときの作用を説明する図
【図11】総型砥石をZ軸方向に変位させたときの作用を説明する図
【符号の説明】
51 円弧溝
76 工具テーブル
80 回転軸
81 総型砥石
90 工具
91 割出盤
R 半径
W ワーク
Claims (6)
- 一定半径(R)の円弧が滑らかに連続するようにワーク(W)の表面に形成された円弧溝(51)を研削するワークの加工方法であって、
前記円弧と同じ半径(R)を有してX軸と平行な回転軸(80)まわりに回転する総型砥石(81)と、
総型砥石(81)を支持してX軸方向およびX軸に直交するZ軸方向に移動可能な工具テーブル(76)と、
ワーク(W)を支持して総型砥石(81)にZ軸方向に対向するように設けられ、X軸およびZ軸に直交するY軸方向に移動可能であり、かつZ軸と平行なC軸まわりにワーク(W)を回転可能な割出盤(91)と、
を用い、
C軸まわりのワーク(W)を回転と、Z軸方向の総型砥石(81)の移動と、Y軸方向のワーク(W)の移動およびX軸方向の総型砥石(81)の移動の少なくとも一方とを同期して行わせることにより、総型砥石(81)の回転面が円弧溝(51)に前記一定半径(R)の円弧を形成するように該総型砥石(81)を移動させることを特徴とするワークの加工方法。 - Y軸方向のワーク(W)の移動およびX軸方向の総型砥石(81)の移動のうち、Y軸方向のワーク(W)の移動を行うことを特徴とする、請求項1に記載のワークの加工方法。
- Y軸方向のワーク(W)の移動およびX軸方向の総型砥石(81)の移動のうち、X軸方向の総型砥石(81)の移動を行うことを特徴とする、請求項1に記載のワークの加工方法。
- Y軸方向のワーク(W)の移動およびX軸方向の総型砥石(81)の移動の両方を行うことを特徴とする、請求項1に記載のワークの加工方法。
- 工具テーブル(76)に総型砥石(81)以外の工具(90)を設け、その工具(90)で割出盤(91)に支持したワーク(W)を加工することを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のワークの加工方法。
- 前記工具(90)は砥石系工具、フライス系工具および旋盤系工具の何れかであることを特徴とする、請求項5に記載のワークの加工方法。
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