JP3776076B2 - 電子装置および該電子装置のリモート制御方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話回線およびネットワークと接続する機能を有するフアクシミリ装置やフアクシミリ機能、スキャナー機能、プリンタ機能等を統合した複合周辺装置等の電子装置の省エネルギー機能に関し、特に、待機時のエネルギー消費を低減した省エネルギーモードを有する電子装置および待機状態からの復帰を遠隔から制御する電子装置のリモート制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ファクシミリ装置あるいはファクシミリ機能やスキャナー機能、プリンタ機能等を統合した複合周辺装置等の電子装置はよく知られており、また、エネルギー問題や環境問題から、装置が通常の処理動作を行っていない待機状態にある場合、必要最小限の部位以外への電力供給を制限し、当該電子装置の消費電力をセーブする、いわゆる省エネルギー機能を適用することも広く行われている。
【0003】
一方、最近ではインターネット網の利用が日常的になり、企業内部のローカルエリアネットワーク(LAN)に上記の電子装置が接続され、LANの内部のみならず、インターネット網を介して、社外からLANに接続された電子装置を利用することも多くなりつつある。
【0004】
通常、このようなネットワークに接続する電子装置においては、自装置にネットワークから情報(処理要求等のコマンド)が届いているか否かは、当該電子装置がネットワーク上を流れている情報のプロトコルを解析しない限り知ることはできない。このため、電子装置のネットワーク接続制御部については、待機状態であっても電源供給を切断することはできない。従って、ネットワーク接続時には省エネルギーモードの運用をしないか、または、ネットワーク接続制御部以外の部分の電源供給のみ切断する省電力構成とするしかなく、その省電力効果にも限度があった。
【0005】
例えば、特開2000−257818号公報に開示されるファクシミリ装置では、省エネモードへの移行禁止条件を定めておき、この移行禁止条件が成立している時は省エネモードに移行せず、移行禁止条件が成立していない時のみ省エネモードに移行する構成が示されている。移行禁止条件の具体例は、パーソナルコンピュータ等の外部装置とネットワーク接続するための外部インターフェース部に対する設定であり、常時接続モードやネットワークプリンタモード等、ネットワーク接続設定を省エネモード移行禁止条件として検出しており、ネットワーク接続時には、ファクシミリ装置の省エネモードへの移行を禁止するものである。
【0006】
更に、特開2000−148615号公報に開示されるファクシミリ装置は、ネットワーク接続され、電子メール通信機能を有するものであって、省エネモードの場合に、強制的に所定の時間間隔で省エネモードを解除してメールサーバーにアクセスし、自機宛の電子メールがあるか確認するように構成することが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、省エネルギーモードへの移行禁止条件を定めて、省エネルギーモードへの移行を禁止したり、所定の間隔で強制的に省エネルギーモードを解除する理由は、前述の通り、ネットワークに接続した場合、ネットワーク接続部の電力供給を切断してしまうと、ネットワークを介して送られてくる情報、すなわち、電子装置において、自機宛の通信や省エネルギーモードからの復帰指示が検出できなくなるからに他ならない。
【0008】
このため、ネットワーク接続機器において、省エネルギーモードにおける電力供給の切断は、ネットワーク接続制御部を除いて構成したり、一定の間隔で強制的に省エネルギーモードから機器を復帰したりする必要があり、省エネルギーの効果を低下させるという問題があった。
【0009】
従って、本発明は、電話回線およびネットワークに接続する機能を有する電子装置において、待機時にネットワーク接続制御部を含めた電力供給制限を行う省エネルギーモードを有し、省エネルギー効果が向上した電子装置を提供することを課題とし、また、ネットワーク接続制御部を経由することなく、当該機器の省エネルギーモードからの復帰を制御するリモート制御方式を提供することを第2の課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を達成するため、本発明の実施形態に係る電子装置のリモート制御方式は、電話回線との接続を制御する電話回線接続制御部と、ネットワークとの接続を制御するネットワーク接続制御部と、機能部および機能制御部と、前記各部への電力供給を制御する給電制御部と、電源部を有する電子装置であって、前記給電制御部は、機能部および機能制御部への電力供給を切断する第1の省エネルギーモードと、前記機能部および機能制御部に加え、前記ネットワーク接続制御部への電力供給を切断する第2の省エネルギーモードを有する電子装置を備え、該電子装置が第2の省エネルギーモードにあるとき、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置は、予め定めたネットワーク上の所定の記憶場所に電子装置が省エネルギーモードから復帰後に行うべき機器操作を記述したスクリプトファイルを記憶するようになすとともに、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出し、電話回線接続制御部は、電話回線からのリンガ音を検出した際に、給電制御部によりネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰させるとともに、機能制御部が前記ネットワーク上の所定の記憶場所に記憶されたスクリプトファイルの転送を要求するようになされていることを特徴とする。
【0013】
この実施形態によれば、ネットワーク接続制御部を使用することなく、第2の省エネルギーモードからの復帰指示を行うことができ、電子機器が復帰後に行うべき動作を記述したスクリプトファイルを電子装置から取得させ、制御することができる。
【0014】
また、更に、本発明の他の実施形態に係る電子装置のリモート制御方式は、電子装置が第2の省エネルギーモードにあるとき、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置は、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出するとともに、リモート制御コマンドを発行し、復帰後の電子装置が行うべき機器操作を記述したスクリプトファイルの記憶場所を送信し、電話回線接続制御部は、電話回線からのリンガ音を検出した際に、給電制御部によりネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰させ、ネットワーク接続制御部が、前記通知された記憶場所からのスクリプトファイル転送を要求するようになされていることを特徴とする。
【0015】
この実施形態によれば、電子装置は、リモート制御コマンドによりスクリプトファイルの記憶場所を知ることができるから、その場所からスクリプトファイルを取得することができる。
【0016】
また、更に、本発明の他の実施形態に係る電子装置のリモート制御方式は、電子装置が第2の省エネルギーモードにあるとき、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置は、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出するとともに、省エネルギーモードからの復帰要求であることを示すプッシュボタントーン信号(DTMF信号)を送出し、電話回線接続制御部が電話回線からのリンガ音を検出した際に、記憶部に予め記憶された複数のスクリプトファイルから前記DTMF信号の符号に対応した前記スクリプトファイルを読み出し、前記スクリプトファイルの復帰後の動作手順に従って動作することを特徴とする。
【0017】
この実施形態によれば、電話回線接続制御部は電話回線からのリンガ音を検出して、給電制御部によりネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰するとともに、前記DTMF信号の受信に対応して、機器制御部に予め記憶された復帰後の動作手順を読出し、実行することができる。
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る電子装置および電子装置のリモート制御方式について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る電子装置および電子装置のリモート制御方式の構成を示すブロック図である。本発明に係る電子装置10は、ファクシミリ機能やスキャナー機能、プリンタ機能等を統合した複合周辺装置(MFP)であり、MFP機器本体20と電話回線接続制御部(FAX接続制御部)30とMFP主電源22とから構成されている。
【0020】
MFP機器本体20はMFP主電源22からの電源ラインに接続される給電制御部23と、ネットワーク接続制御部24と、画像形成等、機器の本来の機能を果たす機能部・機能制御部(MFP機能部)26と、記憶部28から構成され、電話回線制御部30は、回線制御部32、モデム34、リンガ監視部36を備えており、給電制御部23は、電話回線接続制御部30、ネットワーク接続制御部24および機能部・機能制御部26への電源供給ラインa〜cを制御し、各部への電力供給を統制する。
【0021】
一方、電話回線接続制御部30は、私設交換機(PBX)43や公衆電話回線網(PSTN)58を経由する電話網45に接続され、ファクシミリ受信、送信を行い、また、ネットワーク接続制御部24は、ローカルエリアネットワーク(LAN)44に接続され、LAN44上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等からの処理要求を受け印刷等の処理を行う。ファクシミリ送受信、印刷等の画像データの処理はMFP機器本体20の機能部・機能制御部(MFP機能部・機能制御部)26により行われる。
【0022】
LAN44は、ファイヤーウォール(ルーター等)46を介してインターネット網48に接続されており、インターネット網48には種々の目的で使用されるストレージサーバー50が接続されている。パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40、ストレージサーバー50は、それぞれモデムカード42、52を有しており、電話網45を介した通信も可能なように構成されている。
【0023】
電子装置10が通常の動作を行っている場合、給電制御部23は、全ての電源供給ラインa〜cをオンにして、電話回線接続制御部30、ネットワーク接続制御部24および機能部・機能制御部26へ電力を供給する。一方、一定の時間、電子装置10に対して処理要求がない場合、電子装置10は、待機状態となり省エネルギーモードに移行する。
【0024】
この場合、給電制御部23は、電源供給ラインcをオフし、MFP機能部・機能制御部26に対する電力供給を切断する第1の省エネルギーモードで動作する。すなわち、ネットワーク接続制御部24、電話回線接続制御部30には電力供給が継続されており、電子装置10は、LAN44あるいは電話網45からの接続要求を待ち受ける状態になる。LAN44あるいは電話網45からネットワーク接続制御部24、電話回線接続制御部30を介して接続要求が着信すれば、給電制御部23は、MFP機能部・機能制御部26に対する電力供給を再開し、電子装置10は第1の省エネルギーモードの状態から復帰する。
【0025】
一方、ネットワークを経由した機器の利用が長時間行われない、夜間や休日には、給電制御部23は、電源供給ラインbおよびcをオフし、MFP機能部・機能制御部26に加えて、ネットワーク接続制御部24に対する電力供給を切断し、第2の省エネルギーモードで動作する。この状態では、電子装置10は、電話回線接続制御部30への接続要求は検出できるが、ネットワーク接続制御部24に対する接続要求を検出することはできない。
【0026】
第1あるいは第2の省エネルギーモードへの移行は、時間監視機能、カレンダー機能によって行うことができる。すなわち、平日の昼間の通常運用時には、予め一定の時間を定めておき、時間監視機能によりこれを監視し、設定した時間の間、ネットワーク接続制御部24、電話回線接続制御部30に対して接続要求がない場合、第1の省エネルギーモードに移行し、平日夜間、あるいは休日は、カレンダー機能により所定の時刻、所定の祝祭日、休日を予め設定しておき、第2の省エネルギーモードに移行するように構成すればよい。
【0027】
電子装置10が第2の省エネルギーモードで運用されている夜間や休日において、LAN44上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等から電子装置10に対して、その設定を変更したり、機器の状態情報を収集する等の制御を行う場合がある。例えば、第2の省エネルギーモードに移行する設定条件を変更したり、トナーや紙の使用量や残量のデータを収集するといった制御を行う場合である。このためには、電子装置10を、LAN44上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等から指示して第2の省エネルギーモードからの復帰を行わせる必要が生じる。
【0028】
この場合、前述したように、ネットワーク接続制御部24に対する電力供給がオフされており、ネットワーク接続制御部24に対する接続要求を検出することはできないが、電話回線接続制御部30に対する電力供給はオンであり、電話回線接続制御部30への接続要求は検出することができる。従って、本発明は、LAN44上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等が持つモデムカード42から電子装置10の電話回線接続制御部30に接続要求(リンガ)を送出し、第2の省エネルギーモードからの復帰を行わせるよう構成したものである。
【0029】
電話回線接続制御部30への接続要求は、通常の場合、ファクシミリへの着信であり、LAN44上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等から電子装置10を第2の省エネルギーモードから復帰させるためのリンガ信号受信の場合、電話回線接続制御部30は、これを識別して、復帰の理由である復帰後の動作指示、すなわちパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等から電子装置10に対する動作指示を得る必要がある。
【0030】
そこで、本発明では更に、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等から電子装置10に対する動作指示(復帰後の動作指示)を記述したスクリプトファイルを、電子装置10が取得できるようリモート制御する。このためのいくつかの手順を以下に説明する。
【0031】
「手順1」
図2は、上記本発明のリモート制御手順の1例を示すフローチャートである。第2の省エネルギーモードで運用されている電子装置10に対して、LAN44上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等からその設定を変更したり、機器の状態情報を収集する等の制御を行う場合、先ず、ステップS11において、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は、電子装置10が第2の省エネルギーモードから復帰後に行う動作指示を記述したスクリプトファイルを生成する。
【0032】
次に、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は、インターネット網48に接続されたストレージサーバー50の所定の位置(記憶位置)にスクリプトファイルを記憶させる(ステップS12)。このストレージサーバー50は、インターネット網48に接続されたものでなくてもよく、LAN44に接続されたものであってもよい。
【0033】
ストレージサーバー50がインターネット網48に接続されたものである場合、電子装置10は、スクリプトファイルの記憶位置(アドレス)の他、該ストレージサーバー50に接続するためのアカウント、パスワード等が必要になるが、記憶部28に予めそれらの情報を記憶しておけばよい。
【0034】
ステップS13において、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は内蔵するモデムカード42から電子装置10の電話回線接続制御部30にダイアルし、リンガ音を送信する。電話回線接続制御部30は、このリンガ音を検出する(ステップS14)と、ステップS15において、電子装置10の給電制御部23は、電源供給ラインb、cをオンにしてネットワーク接続制御部24、機能部・機能制御部26への電力供給を再開し、第2の省エネルギーモードから復帰する。
【0035】
次いで、電子装置10は、ネットワーク接続制御部24を介して、ストレージサーバー50に対して、その所定の記憶位置からスクリプトファイルを転送する要求を行う(ステップS16)。電子装置10は、ステップS17においてスクリプトファイルを取得すると記憶部28に記憶し、記憶部28からスクリプトファイルを読出し、記述された指示を実行する。スクリプトファイルに指示があれば、ステップS18において、ネットワーク接続制御部24を介してスクリプトファイルに指示されたデータの送受信を行う。
【0036】
以上のように、手順1では、ネットワーク上の所定の記憶場所をスクリプトファイルの記憶位置とし、電子装置10がその記憶場所からスクリプトファイルを取得するようにしたものである。
【0037】
「手順2」
図3は、本発明のリモート制御手順の他の例を示すフローチャートである。先ず、ステップS21において、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は、電子装置10が第2の省エネルギーモードから復帰後に行う動作指示を記述したスクリプトファイルを生成する。
【0038】
次に、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は、インターネット網48の任意のURL(Uniform Resource Locator)を持つサーバーのパス名で特定される場所、例えば、インターネット網48に接続されたストレージサーバー50の任意の位置(記憶位置)にスクリプトファイルを記憶させる(ステップS22)。このストレージサーバー50は、インターネット網48に接続されたものでなくてもよく、LAN44に接続されたものであってもよい。
【0039】
ステップS23において、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は内蔵するモデムカード42から電子装置10の電話回線接続制御部30にダイアルし、リンガ音を送信する。電話回線接続制御部30は、このリンガ音を検出する(ステップS24)と、ステップS25において、電子装置10の給電制御部23は、電源供給ラインb、cをオンにしてネットワーク接続制御部24、機能部・機能制御部26への電力供給を再開し、第2の省エネルギーモードから復帰する。
【0040】
次に、ステップS26において、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等はネットワーク接続制御部24を介して、スクリプトファイルを記憶した場所のURLを電子装置10に通知する。これにより、電子装置10は、ネットワーク接続制御部24を介して、通知されたURL、すなわち、ストレージサーバー50からスクリプトファイルを転送する要求を行う(ステップS27)。
【0041】
電子装置10は、スクリプトファイルを取得すると記憶部28に記憶し、ステップS28において、記憶部28に記憶したスクリプトファに記述された指示を実行し、スクリプトファイルに指示があれば、ステップS29において、ネットワーク接続制御部24を介してデータの送受信を行う。
【0042】
以上のように、手順2では、ネットワーク上の任意のURLを持つ場所にスクリプトファイルを記憶し、このURLを電子装置10に通知し、電子装置10が通知されたURLからスクリプトファイルを取得するようにしたものである。
【0043】
「手順3」
図4は、本発明のリモート制御手順の更に他の例を示すフローチャートである。 先ず、ステップS31において、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は内蔵するモデムカード42から電子装置10の電話回線接続制御部30にダイアルし、リンガ音を送信する。電話回線接続制御部30は、このリンガ音を検出する(ステップS32)と、ステップS33において、電子装置10の給電制御部23は、電源供給ラインb、cをオンにしてネットワーク接続制御部24、機能部・機能制御部26への電力供給を再開し、第2の省エネルギーモードから復帰する。
【0044】
次いで、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等は、ステップS34において、内蔵するモデムカード42から電子装置10の電話回線接続制御部30にDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号の所定の符号を送信する。
【0045】
電子装置10の記憶部28には、受信したDTMF信号の符号に対応したスクリプトファイルが記憶してあり、機能制御部26は、記憶部28から対応するスクリプトファイルを読出し(ステップS35)。次いで、電子装置10はステップS36でスクリプトファイルを実行し、スクリプトファイルに指示があれば、ステップS37において、ネットワーク接続制御部24を介してデータの送受信を行う。
【0046】
ここで、記憶部28に記憶されるスクリプトファイルは、電子装置10の動作手順(第2に省エネルギーモードから復帰した後に電子装置10が行うべき手順)を記述したものであり、DTMF信号として送出するいくつかの符号に対応してそれぞれの手順を予め定め、記憶部28に記憶しておくことにより、例えば、第2の省エネルギーモードへの再移行までの時間設定を変更したり、あるいは禁止指示を行い、または、トナーや紙の使用量や残量等のデータ送信を指示する等のリモート制御が行える。
【0047】
以上のように、手順3は、DTMF信号として送出する符号に対応して予め定めた電子装置10の動作手順を記述したスクリプトファイルを記憶部28に記憶しておき、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)、サーバー40等が、指示しようとする動作手順に対応するDTMF符号を送信し、電子装置10が該当するスクリプトファイルを記憶部28から取得するように構成したものである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の実施形態に係る電子装置および電子装置のリモート制御方式は、電話回線との接続を制御する電話回線接続制御部と、ネットワークとの接続を制御するネットワーク接続制御部と、機能部および機能制御部と、前記各部への電力供給を制御する給電制御部と、電源部を有する電子装置であって、前記給電制御部は、機能部および機能制御部への電力供給を切断する第1の省エネルギーモードと、前記機能部および機能制御部に加え、前記ネットワーク接続制御部への電力供給を切断する第2の省エネルギーモードを有する。
【0049】
従って、ネットワーク接続をしている場合と、ネットワーク接続をオフする場合とで、省エネルギーモードの運用を2段階に制御するから、ネットワークを経由した機器の利用が長時間行われない夜間や休日には、ネットワーク接続機能をオフとするモードで機器を運用することによって、大きな省電力効果を得ることができる。一般にネットワーク接続制御部の消費電力は3〜5ワット/台であり、第2の省エネギーモードで運用する間この消費電力の節約が可能になる。
【0050】
また、本発明の実施形態に係る電子装置のリモート制御方式は、電子装置が第2の省エネルギーモードにある時、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置は、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出し、電話回線接続制御部は、電話回線からのリンガ音を検出した際に、給電制御部によりネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰するとともに、復帰後の電子装置への動作指示を記述したスクリプトファイルを電子装置に取得させ、制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子装置およびそのリモート制御方式を実施するシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るリモート制御方式の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施形態に係るリモート制御方式の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の更に他の実施形態に係るリモート制御方式の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…電子装置 20…MFP機器本体
30…電話回線接続制御部 40…PC/WS/サーバー
50…ストレージサーバー 22…MFP主電源
23…給電制御部 24…ネットワーク接続制御部
26…MFP機能部/機能制御部 28…電話回線接続制御部
32…回線制御部 34…モデム
36…リンガ監視部 43…PBX
44…LAN 45…電話網
46…プロキシサーバー 48…インターネット網
58…PSTN 42、52…モデムカード
a、b、c…電源供給ライン
Claims (3)
- 電話回線との接続を制御する電話回線接続制御部と、ネットワークとの接続を制御するネットワーク接続制御部と、機能部および機能制御部と、前記各部への電力供給を制御する給電制御部と、電源部を有する電子装置であって、前記給電制御部は、機能部および機能制御部への電力供給を切断する第1の省エネルギーモードと、前記機能部および機能制御部に加え、前記ネットワーク接続制御部への電力供給を切断する第2の省エネルギーモードを有する電子装置を備え、該電子装置が第2の省エネルギーモードにある時、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置が、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出するようになし、前記電話回線接続制御部が電話回線からのリンガ音を検出した際に、前記給電制御部はネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰させ、前記他の電子装置は、予め定めたネットワーク上の所定の記憶場所に、該電子装置が省エネルギーモードから復帰後に行うべき機器操作を記述したスクリプトファイルを記憶するようになし、前記電話回線接続制御部が、電話回線からのリンガ音を検出した際に、前記機能制御部は前記ネットワーク上の所定の記憶場所に記憶されたスクリプトファイルの転送を要求するようになされていることを特徴とする電子装置のリモート制御方式。
- 電話回線との接続を制御する電話回線接続制御部と、ネットワークとの接続を制御するネットワーク接続制御部と、機能部および機能制御部と、前記各部への電力供給を制御する給電制御部と、電源部を有する電子装置であって、前記給電制御部は、機能部および機能制御部への電力供給を切断する第1の省エネルギーモードと、前記機能部および機能制御部に加え、前記ネットワーク接続制御部への電力供給を切断する第2の省エネルギーモードを有する電子装置を備え、該電子装置が第2の省エネルギーモードにある時、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置が、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出するようになし、前記電話回線接続制御部が電話回線からのリンガ音を検出した際に、前記給電制御部はネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰させ、前記他の電子装置は、リモート制御コマンドとして、復帰後の電子装置が行うべき機器操作を記述したスクリプトファイルの記憶場所を送信し、電話回線接続制御部が、電話回線からのリンガ音を検出した際に、前記ネットワーク接続制御部は、前記通知された記憶場所からのスクリプトファイル転送を要求するようになされていることを特徴とする電子装置のリモート制御方式。
- 電話回線との接続を制御する電話回線接続制御部と、ネットワークとの接続を制御するネットワーク接続制御部と、機能部および機能制御部と、前記各部への電力供給を制御する給電制御部と、電源部を有する電子装置であって、前記給電制御部は、機能部および機能制御部への電力供給を切断する第1の省エネルギーモードと、前記機能部および機能制御部に加え、前記ネットワーク接続制御部への電力供給を切断する第2の省エネルギーモードを有する電子装置を備え、該電子装置が第2の省エネルギーモードにある時、該電子装置に省エネルギーモードからの復帰を指示するネットワークに接続された他の電子装置が、電話回線を介して該電子装置にリンガ音を送出するようになし、前記電話回線接続制御部が電話回線からのリンガ音を検出した際に、前記給電制御部はネットワーク接続制御部と機能部および機能制御部への電力供給を復帰させ、前記他の電子装置は、省エネルギーモードからの復帰要求であることを示すプッシュボタントーン信号(DTMF信号)を送出し、電話回線接続制御部が電話回線からのリンガ音を検出した際に、記憶部に予め記憶された複数のスクリプトファイルから前記DTMF信号の符号に対応した前記スクリプトファイルを読み出し、前記スクリプトファイルの復帰後の動作手順に従って動作することを特徴とする電子装置のリモート制御方式。
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