JP3776045B2 - 電子写真方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真方法における設定電位の補正方法に関するものであり、より詳細には、電子写真による画像形成サイクルを繰り返し行ったときに生じる感光体の膜厚の減少に伴う電気特性の変化に応じて、電位を容易に再設定して良好な画像を形成することができる補正方法に対して、良好に適応しうる有機単層感光体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真による画像形成では、現在、反転現像が主流であり、この反転現像によれば、感光体を一様に帯電させた後、所定の画像情報に基づいてレーザ照射による画像露光を行なって静電潜像を形成させ、この静電潜像をトナーで現像し、トナー像を感光体から転写紙に転写し、転写紙上のトナー像を定着して画像を形成させる。
【0003】
このような画像形成で使用される感光体としては、セレン、アモルファスシリコン等の無機感光体や、電荷発生剤や電荷輸送剤を含有する有機感光層を導電性基体上に形成させた有機感光体が知られており、特に有機感光体は、軽量性やコスト、安全性、材料選択の自由度の点で優れており、現在、広く使用されている。
ところで、有機感光体には、電荷発生剤及び電子輸送剤や正孔輸送剤の電荷輸送剤が単一の有機感光層中に分散されている単層型のもの(有機単層感光体)と、電荷発生剤を分散させた電荷発生層と、電荷発生層上に形成され且つ電荷輸送剤を分散させた電荷輸送層とから有機感光層が形成されている積層型のもの(有機積層感光体)とが知られている。
この内、有機単層感光体は、特に製造が容易であり、コストの面でも極めて安価であることから、現在、広く使用されるようになってきている。
【0004】
有機感光体では、通常、画像形成サイクルをある程度の回数繰り返して行なった後、適正な画像が形成されるように設定電位を補正することにより、その寿命を引き延ばすことが行なわれている。
具体的には、例えば、主帯電を行うための帯電器の帯電条件や現像バイアス電圧を種々変更し、その都度、実際に画像形成を行ない、得られる画像を確認しながら行われるが、一般にサービスマンにより行なわれ、一般ユーザにより行なうことは非常に難しく、危険を伴うという問題がある。
また、サービスマンにより行なうとしても、その補正は極めて面倒である。
そこで、特願2001−366221においては、有機単層感光体が各膜厚毎に明電位は暗電位に比例し、両者の間には直線関係があることを見出し、これを利用して画像形成サイクルをある程度の回数繰り返して行ない電位補正を行う時点で、感光体の異なる二つの暗電位Voとその暗電位において露光を行った後の明電位Vrを測定し、Vo−Vr直線を求め、これと適正なコントラスト電位Vcを示す直線との交点から、前記適正なコントラスト電位Vcとなる暗電位を算出し、このような暗電位が得られるように、主帯電条件を変更する電位の補正法が開示されており、この方法により、適正な画像を得るための暗電位を簡単に算出し、補正することが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的に有機単層感光体を用いて画像形成を行う場合には、画像形成サイクルを繰り返し行うことによる形成画像に及ぼす影響が大きく、耐久性が乏しいという欠点がある。
即ち、ある程度の回数の画像形成を繰り返し行うと、帯電や転写で用いられるチャージャーから発生するオゾン、NOxの影響で感光層表面が劣化しやすく、特に正帯電であるためにNOxの影響を受けて、帯電や感度の変化を起こし易かった。
即ち、画像形成サイクルを繰り返し行うことで膜厚が減少し、各膜厚における暗電位―明電位の関係が直線性を示さない場合、特願2001−366221に示すような補正を使用することが出来なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は請求項1においては、感光体表面を均一に主帯電し、帯電された該感光体表面に画像情報に基づいて光照射を行なって静電潜像を形成し、この静電潜像を、一定の現像バイアス電圧を印加しながら現像することにより画像形成を行う電子写真方法において、上記感光体が、少なくともX型メタルフリーフタロシアニン、Y型チタニルフタロシアニン、α型チタニルフタロシアニン、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニンの各フタロシアニン顔料から選択される電荷発生材料と正孔輸送剤、電子輸送剤を含有する有機感光体であり、予め、主帯電後の感光体表面の暗電位と明電位との差に相当するコントラスト電位(Vc=Vo−Vr)を設定しておき、次いで、初期の前記感光体について、その表面を、異なる2つの主帯電電位に帯電させ、それぞれについて複数の感光体膜厚での暗電位と明電位とを測定し、該測定結果に基づいて、下記式:
Vr=α・Vo+β (1)
式中、Voは、暗電位(V)を示し、Vrは、明電位(V)を示し、α及びβは、それぞれ定数を示す、から複数の感光体膜厚におけるα及びβを算出し、前記算出結果から画定される式(1)のVo−Vr直線と前記コントラスト電位(Vc)とから、上記コントラスト電位(Vc)を示す耐刷後の感光体膜厚における暗電位を算出し、このような暗電位が得られるように、主帯電条件を変更する電位設定の補正法であり、これにより容易に感光体の電位を再設定し、寿命を延ばすことが出来る。
【発明の実施形態】
以下、添付図面に示す具体例に基づいて、本発明を説明する。
本発明の現像条件補正方法を適用する画像形成装置の一例を示す図1において、回転可能に設けられている感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って、帯電手段2、レーザ光学装置3、現像手段4、転写手段5、クリーニング装置6及び除電ランプ7が配置されており、所定の紙等の転写シート9が転写手段5と感光体ドラム2との間に搬送され、この転写シート9の表面に、画像が形成されるようになっている。
また、レーザ光学装置3と現像手段4との間には、電位センサ10が設けられており、更に、図1では省略されているが、上記転写シート9の排出側には、熱ローラ等からなる定着装置が配置されている。
【0007】
即ち、感光体ドラム1の全面を、帯電手段2により所定極性に一様に主帯電し、次いで、レーザ光学装置3を用いて、所定の画像情報に基づいてレーザ光が帯電された感光体ドラム1の表面に照射され、画像露光による静電潜像の形成が行なわれる。
このようにして形成された静電潜像は、現像手段4により現像され、トナー像が感光体ドラム1表面に形成される。
形成されたトナー像は、転写手段5により、転写シート9の表面に転写され、トナー像が転写された転写シート9は、図示されていない定着装置に導入され、熱及び圧力により、トナー像が転写シート9の表面に定着される。
一方、トナー像を転写シート9に転写した後は、クリーニング装置6により感光体ドラム1表面に付着残存するトナーが除去され、更に除電ランプによる光照射によって、感光体ドラム1表面に残存する電荷が除去され、これにより、画像形成サイクルの一工程が終了し、次の画像形成サイクルが行なわれる。
【0008】
本発明において、感光体ドラム1は、アルミ等の導電性素管上に形成させた有機単層感光体ドラムであり、この感光層は、それ自体公知であり、電荷発生剤及び電荷輸送剤を結着樹脂中に分散させた単一の層からなる。
即ち、このような単層の有機感光層を備えた感光体ドラム1において、明電位と暗電位との間に示す直線関係が成立し、特願2001−366221の補正方法が適用されることは既に述べた通りである。
【0009】
有機単層感光体の感光層中に分散させる電荷発生剤としては、例えば、ピリリウム塩、アゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アンサンスロン系顔料、フタロシアニン系顔料、インジコ系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料等が例示され、所望の領域に吸収波長域を有するよう、一種または二種以上混合して用いられる。
【0010】
特に、現在主流であるデジタル機に好適な電荷発生剤としては、露光光源として使用される600〜800nmのレーザ、LED光に感度を有するフタロシアニン顔料、アゾ顔料が使用される。
本発明においては、前記フタロシアニンが好適に使用でき、これらの電荷発生剤はNOx等による劣化が少なく、設定する電位による補正が可能である。
また、前記フタロシアニンにおいて、Y型チタニルフタロシアニンは単層型感光体の作製に使用されるTHF等の非アルコール系溶剤においてβ型に結晶転移するため、特開2001−181531に開示されるものが好ましい。
【0011】
電荷輸送剤としてはそれ自体公知の任意の電子輸送性或いは正孔輸送性のものを使用できる。
その適当な例は、次の通りである。
電子輸送剤としては、ベンゾキノン系化合物、ジフェノキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、アントラキノン系化合物、スチルベンキノン系化合物などの電子吸引性物質を単独または2種以上の組み合わせで用いることができる。
一方、正孔輸送性物質としては、例えば次のものが知られており、これらの内から、溶解性や、正孔輸送性に優れているものが使用される。
N−エチルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−カルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、などのカルバゾール類、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−α−ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、p−ピロリジノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾン、などのヒドラゾン類、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(メチルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(エチルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(プロピルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(ブチルフェニル)ベンジジン、N,N´−ビス(イソプロピルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(第2級ブチルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(第3級ブチルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−N,N´−ビス(2,4−ジメチルフェニル)ベンジジン、N,N´−ジフェニル−NN´−ビス(クロロフェニル)ベンジジンなどのベンジジン系化合物等が好適に用いられる。
【0012】
上述した単層の有機感光層において、電荷発生剤(CGM)は固形分当たり0.5乃至7重量%、特に2乃至5重量%の範囲の内、感度に悪影響を及ぼさない範囲で可及的に少ない量で感光層中に含有されるのがよく、また電荷輸送剤(CTM)は固形分当たり20乃至70重量%、特に25乃至60重量%の範囲の内、感度に影響を及ぼさない範囲で可及的に少ない量で感光層中に含有されるのがよい。
また、感度の点や、反転現像を可能とするという用途の広さからは、電子輸送剤(ET)と、正孔輸送剤(HT)とを組み合わせで使用するのがよく、この場合、ET:HTの重量比は10:1乃至1:10、特に1:5乃至1:1の範囲にあるのが最もよい。
【0013】
また、電荷発生剤を分散させる樹脂媒質(結着樹脂)としては、種々の樹脂が使用でき、例えば、スチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、アイオノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の重合体が例示できる。
これらの結着樹脂は、一種または二種以上混合して用いることもできる。
好適な樹脂は、スチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート等である。
好適な樹脂としては、ポリカーボネート、特に帝人化成社製パンライト、三菱瓦斯化学社製PCZ、出光興産社製タフゼット(BグレードやHグレード)共重合ポリカーボネートが好適である。
【0014】
結着樹脂の分子量は粘度平均分子量(PC−A換算)で10,000〜200,000が好ましいが、耐摩耗性と生産性を考慮すると、18,000〜80,000が特に好適である。
更に、感光層中に占める結着樹脂の割合は、40〜70重量%が好ましい。
特に本発明で用いる電位補正法には耐磨耗性に優れた長寿命な感光体が必要であり、特に一般式[15]の構造の共重合ポリカーボネートを使用して耐摩耗性の向上を図るならば、50〜70重量%の範囲にすることが望ましい。
【0015】
また、上記の単層の有機感光層中には、電子写真学的特性に悪影響を及ぼさない範囲で、それ自体公知の種々の配合剤、例えば、ビフェニル、o−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニル、p−ベンジルフェニル及び水素化ターフェニル等のビフェノール誘導体、ステアリン酸ブチル等のアルキルエステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールモノエステル、ポリエチレングリコールモノエーテル、ポリエチレングリコールジアルキレート、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル等のポリアルキルオキシド類やポリフェニレンオキシド等の可塑剤や潤滑剤、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール等の酸化防止剤が配合されていてもよい。
また、形成した膜のレベリング性の向上や潤滑性の付与を目的として、シリコーンオイルやフッ素系オイルなどのレベリング剤を含有させることもできる。
また、全固形分当たり0.1乃至50重量%の立体障害性フェノール系酸化防止剤を配合すると、電子写真学的特性に悪影響を与えることなく、感光層の耐久性を顕著に向上させることができる。
単層の有機感光層を設ける導電性基板としては、導電性を有する種々の材料が使用でき、例えば、アルミニウム、銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネートされたプラスック材料;ヨウ化アルミニウム、酸化錫、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が例示される。
本発明に用いる単層有機感光体では、通常のアルミニウム素管、また膜厚が1乃至50μmとなるようにアルマイト処理を施した素管を用いことができる。
【0016】
単層有機感光体を形成させるには、電荷発生材料、電荷輸送剤等と結着樹脂等を、従来公知の方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェイカーあるいは超音波分散機等を用いて調製し、従来公知の塗布手段により塗布、乾燥すればよい。
感光層の厚みは、特に制限されないが、一般に10乃至50μmの範囲内で、感度低下や残留電位増大を来さない範囲で可及的に厚く設けることが望ましい。
【0017】
塗布液を形成するのに使用する溶剤としては、種々の有機溶剤が使用でき、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等、種々の溶剤が例示され、一種または二種以上混合して用いられる。
塗布液の固形分濃度は一般に5乃至50%とするのがよい。
【0018】
また上記単層の感光層は、前記導電性基板上に直接形成してもよいが、下引き層を介して形成することもできる。
このような下引き層としては、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリアミド、メラミン、セルロース、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリスチレン、フェノール樹脂等の高分子膜を例示することができる。
下引き層の厚みは、0.01μm乃至20μmの範囲が好ましい。
また、下引き層に導電性を付与するために、金、銀、アルミ等の金属粉末、酸化チタン、酸化スズ等の酸化金属粉末、カーボンブラック等の導電性微粉末を分散させることもできる。
【0019】
感光体ドラム1の表面を主帯電するための帯電手段2としては、コロトロンやスコロトロン等のコロナ帯電器や接触帯電ローラなどが使用されるが、特にスコロトロンが好適である。
かかる帯電手段による感光体ドラム1表面の帯電極性は、正及び負の何れでもよいが、オゾン等の発生を防止するという見地からは、正極性がよい。
また、感光体ドラム1の主帯電電位は、同一条件で主帯電を行うと、画像形成サイクルの繰り返しによる感光層の摩耗に伴って低下するが、その初期設定値は、暗電位(Vo)と明電位(Vr)との差に相当するコントラスト電位(Vc)が400V以上、特に550V以上となるような電位、例えば700乃至720Vの範囲に設定される。
即ち、画像形成サイクルの繰り返しにより主帯電電位及びコントラスト電位(Vc)が低下して画像濃度の低下等をきたしたときには、本発明に従って補正を行ない、コントラスト電位(Vc)が上記範囲内となるように、主帯電電位を高める。
具体的には、帯電手段2としてコロナ帯電器を用いているときには、コロナワイヤへの印加電圧を高めたり或いはグリッド電圧を調整することにより、また接触帯電ローラを用いている場合には、該ローラへの印加電圧を高めることにより、主帯電電位を適正な範囲に調整することができる。
特に帯電手段2としてスコロトロンを用いている場合には、グリッド電圧の調整により、容易に主帯電電位の調整を行うことができる。
【0020】
レーザ光学装置3を用いての画像露光は、それ自体公知の手段で行なうことができる。
例えば、スキャナ等によって読み込まれた画像情報に基づいて、或いはコンピュータ等から送られた画像情報に基づいて、レーザ光を照射することにより行なわれる。
勿論、このようなレーザ光学装置3を用いる代わりに、LEDを用いたり、ハロゲンランプ等の光学系を使用し、このような光学系からの原稿反射光を直接感光体ドラム1表面に照射することにより画像露光を行なうことも可能である。
本発明において、レーザ光学装置3と現像手段4との間には、電位センサ10が設けられており、現像条件の補正を行なうときには、この電位センサ10により、暗電位及び明電位の測定を行なう。
電位センサ10による測定個所は、感光体ドラム1表面の中心部分、即ち画像形成領域にあたる部分である。
即ち、現像条件の補正は、一定の電位に感光体ドラム1表面を帯電した後、画像露光のための光照射を行わずに電位センサ10により暗電位を測定し、次いで、同じ条件で同電位に帯電された感光体ドラム1表面について、通常の画像形成サイクルで行なわれる画像露光と同じ条件(例えば同じレーザ出力)で光照射を行ない、電位センサ10により明電位を測定する。
次いで、主帯電条件を変えて、上記とは異なる電位に帯電された感光体ドラム1表面について、上記と同様にして暗電位及び明電位を測定する。
この測定値に基づいて、前述した演算により、現像条件の補正、具体的には、主帯電条件の調整が行なわれ、予め設定されたコントラスト電位(Vc)が得られるように、感光体ドラム1表面の主帯電が行なわれるわけである。
尚、上記の暗電位及び明電位の測定は、異なる2つの電位に感光体ドラム1表面を帯電させて行うことが、前述した式(1)の直線を画定させるために必須であるが、このような異なる2つの電位の差は、通常、100V以上であることが好ましい。
両者の電位差があまり小さいと、測定誤差が大きくなるおそれがあるためである。
【0021】
現像手段4は、それ自体公知であり、例えば、現像ローラにより、少なくとも所定極性に帯電されたトナーを含む磁性現像剤を、磁力を利用して感光体ドラム1表面に搬送することにより行なわれる。
このような現像剤も特に制限されず、例えば非磁性トナーと、フェライトや鉄粉等の磁性キャリヤとからなる二成分系現像剤や、磁性トナーからなる一成分系現像剤の何れをも使用することができる。
トナーの帯電極性は、現像方式によって異なり、例えば、現在汎用されている反転現像方式では、感光体ドラム1の帯電極性と同極性であり、正規現像方式では、感光体ドラム1の帯電極性と逆極性であり、通常、所定の帯電部材或いはキャリヤとの摩擦帯電により、適当な帯電量を有するように帯電される。
【0022】
上記現像手段4による現像は、接触現像及び非接触現像の何れでもよく、また、現像に際しては、通常、現像バイアス電圧を、感光体ドラム1と現像ローラとの間に印加して行なわれる。
この現像バイアス電圧は、帯電トナーを感光体ドラム1表面側に容易に移行し得るような極性及び大きさを有するものであり、例えば反転現像では、感光体ドラム1側がその帯電極性とは逆性となるような向きで、且つ、絶対値が暗電位と明電位との間の大きさとなるようなものである。
従って、本発明では、前述した現像条件の補正に伴って、上記範囲となるように現像バイアス電圧の調整を行なうことが好ましい。
【0023】
転写手段5としては、コロナ帯電器や転写ローラが使用される。
コロナ帯電器を用いる場合には、搬送されてきた転写シート9の背面を、コロナ放電により帯電トナーとは逆極性にコロナ帯電させることにより行なわれ、この場合、転写用のコロナ帯電器と共に、転写シート9の感光体ドラム1への巻きつきを防止する分離用帯電器を使用するのがよい。
また、転写ローラを用いる場合には、該ローラが帯電トナーと逆極性の電位となるような転写電圧を印加して転写が行なわれる。
【0024】
クリーニング装置6は、ポリウレタン等のゴム製のブレード或いはローラを備えており、これらを感光体ドラム1表面に摺擦することにより、転写後の感光体ドラム1表面に残存するトナーが分離回収される。
また、除電ランプ7は、感光体ドラム1表面に形成されている単層の有機感光層が感度を有する波長の光を、該ドラム1表面に照射することにより、感光体ドラム1表面の残留電位を除去する。
図1では、この除電ランプ7は、感光体ドラム1の回転方向に対して下流側に配置されているが、これをクリーニング装置6と転写手段5との間の領域に配置することも可能である。
【0025】
【実施例】
本発明を次の実験例で説明する。
感光体の作製:電荷発生剤として各種フタロシアニン顔料もしくはトリスアゾ顔料を5重量部、正孔輸送剤を50重量部、電子輸送剤を40重量部、結着剤として、ポリカーボネート樹脂を100重量部、更に溶媒としてテトラヒドロフラン800重量部を加え、ボールミルで50時間混合分散して単層型感光層用塗布液を調製し、この塗布液をアルミニウム素管(Φ:78mm)上に塗布した後、100℃で60分間熱風乾燥することにより、膜厚が12μm、14μm、16μm、20μm及び36μmの単層有機感光体を作製した。
【0026】
図1と同様の構成を有し、表面電位計を備えた複写機に、上記で作製された感光体ドラムをそれぞれ装着した。
尚、主帯電器としてはスコロトロンが使用されている。
この装置を使用し、主帯電電位を変化させ、各主帯電電位毎に、暗電位と明電位とを測定した。
尚、測定に際してのレーザ出力は一定とした。
【0027】
(実施例1) 電荷発生剤としてX型メタルフリーフタロシアニン、電子輸送剤として下記式[14]で示されるジフェノキノン化合物、
【化25】
正孔輸送剤として下記式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、
【化26】
結着樹脂として下記式[15]で示されるポリカーボネート、
【化27】
を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々673V、572V、明電位は夫々146V、126Vであった。
これは、図2に示す初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0028】
(実施例2) 電子輸送剤として下記式[16]で示されるスチルベンキノン化合物、
【化28】
を用いる以外は実施例1と同様の材料を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々670V、570V、明電位は夫々145V、125Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0029】
(実施例3) 電荷発生剤としてX型メタルフリーフタロシアニン、電子輸送剤として下記式[17]で示されるジナフトキノン化合物、
【化29】
を用いる以外は、実施例1と同様の材料を用いて、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々672V、576V、明電位は夫々146V、128Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0030】
(実施例4) 電子輸送剤として下記式[18]で示されるアゾキノン化合物、
【化30】
を用いる以外は、実施例1と同様の材料を用いて、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々665V、566V、明電位は夫々143V、122Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0031】
(実施例5) 電子輸送剤として下記式[22]で示されるスチルジフェノキノン化合物、
【化31】
を用いる以外は、実施例1と同様の材料を用いて、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々666V、567V、明電位は夫々144V、123Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0032】
(実施例6) 電子輸送剤として下記式[23]で示されるスチルベンキノン化合物、
【化32】
を用いる以外は、実施例1と同様の材料を用いて、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々667V、567V、明電位は夫々144V、123Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0033】
(実施例7) 電荷発生剤として前記特開2001−181531で開示されたY型チタニルフタロシアニンを用いる以外は実施例1と同様の材料を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々674V、572V、明電位は夫々136V、111Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0034】
(実施例8) 電荷発生剤として前記特開2001−181531で開示されたY型チタニルフタロシアニンを用いる以外は実施例2と同様の材料を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々660V、560V、明電位は夫々131V、110Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0035】
(実施例9) 電荷発生剤として前記特開2001−181531で開示されたY型チタニルフタロシアニンを用い、結着樹脂として下記式[19]で示されるポリカーボネート樹脂、
【化33】
を用いる以外は、実施例3と同様の材料を用いて、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約30万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々669V、571V、明電位は夫々136V、113Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0036】
(実施例10) 電荷発生剤として前記特開2001−181531で開示されたY型チタニルフタロシアニン、電子輸送剤として下記式[20]で示されるジスアゾキノン化合物、
【化34】
正孔輸送剤として式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、結着樹脂として式[19]で示されるポリカーボネート樹脂を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約30万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々671V、577V、明電位は夫々133V、114Vであった。
これは、初期膜厚16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0037】
(実施例11) 電荷発生剤として前記特開2001−181531で開示されたY型チタニルフタロシアニン、電子輸送剤として下記式[24]で示されるキノン化合物、
【化35】
正孔輸送材として式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、結着樹脂として式[19]で示されるポリカーボネート樹脂を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約30万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々671V、577V、明電位は夫々137V、117Vであった。
これは、初期膜厚16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0038】
(実施例12) 電荷発生剤としてヒドロキシガリウムフタロシアニン、電子輸送剤として式[14]で示されるジフェノキノン化合物、正孔輸送剤として式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、結着樹脂として式[18]で示されるポリカーボネート樹脂を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約30万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々673V、572V、明電位は夫々157V、137Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0039】
(実施例13) 電荷発生剤としてヒドロキシガリウムフタロシアニン、電子輸送剤として式[16]で示されるスチルベンキノン化合物、正孔輸送剤として式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、結着樹脂として式[18]で示されるポリカーボネート樹脂を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約30万枚行い、耐刷後に膜厚が16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々668V、568V、明電位は夫々154V、138Vであった。
これは、初期膜厚16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0040】
(実施例14) 電荷発生剤としてヒドロキシガリウムフタロシアニン、電子輸送剤として式[17]で示されるジナフトキノン化合物、正孔輸送剤として式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、結着樹脂として式[19]で示されるポリカーボネート樹脂を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約30万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々676V、564V、明電位は夫々156V、139Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0041】
(実施例15) 電荷発生剤としてヒドロキシガリウムフタロシアニン、電子輸送剤として下記式[21]のナフトキノン化合物、
【化36】
正孔輸送剤として式[13]で示されるスチルベンアミン化合物、結着樹脂として式[19]で示されるポリカーボネート樹脂を用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように暗電位に対する明電位は比例的に変化し、直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚の感光体を用いて、帯電量、光量を調整し、主帯電電圧765V、暗電位670V、明電位110Vにて前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約40万枚行い、耐刷後に膜厚16μmの感光体において、異なる二つの暗電位に帯電させ、露光後の明電位を測定したところ、主帯電電圧820V、720Vにおいて、暗電位は夫々671V、571V、明電位は夫々154V、136Vであった。
これは、初期膜厚が16μmの感光体の暗電位−明電位直線上に実施例1と同様、一致することから、前記電位の補正法の適用が可能であった。
【0042】
(比較例1) 電荷発生剤として銅フタロシアニン、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネートを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の膜厚16μmの感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、図3に示すように暗電位−明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0043】
(比較例2) 電荷発生剤として銅フタロシアニン、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0044】
(比較例3) 電荷発生剤として銅フタロシアニン、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0045】
(比較例4) 電荷発生剤として下記式[25]、
【化37】
で示されるアゾ顔料、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネートを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0046】
(比較例5) 電荷発生剤として下記式[25]で示されるアゾ顔料、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0047】
(比較例6) 電荷発生剤として下記式[25]で示されるアゾ顔料、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノント、正孔輸送剤として、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネートを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0048】
(比較例7) 電荷発生剤として下記式[25]、で示されるアゾ顔料、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネートを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように各膜厚において比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0049】
(比較例8) 電荷発生剤として下記式[25]で示されるアゾ顔料、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネートを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位−明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
【0050】
(比較例9) 電荷発生剤として下記式[25]で示されるアゾ顔料、電子輸送剤として2,4,7トリニトロ−9−フルオレノン、正孔輸送剤として、結着樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネートを用い、上記感光体作製方法に則り、各膜厚の感光体を作製した。
この感光体を用いて各膜厚において三つ以上の複数の異なる暗電位及び明電位を測定したところ、図2に示すように比例的に変化し、暗電位に対する明電位は直線関係を示すことを確認した。
次に36μmの膜厚のものを用いて、16μmに減少するまで、前述のように複写機にて連続の耐刷テストを約15万枚行った。
この耐刷後の感光体を用いて暗電位と明電位の関係を測定した結果、比較例1と同様に暗電位ー明電位に直線関係がなかったため、前記電位の補正法の適用が不可能であった。
これらの比較例1〜9において、耐刷後の感光体の暗電位と明電位が直線関係を示さない原因としては、オゾン、NOx等のガスによる感光層表面の汚染による劣化や軽微なトナーフィルミング等が考えられる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、有機単層感光体では、暗電位と明電位とが直線関係(比例関係)にあるという知見に基づき、2点の主帯電電位のそれぞれについて、暗電位と明電位とを測定することにより、その感光層膜厚での上記直線関係を画定せることによって、適正なコントラスト電位を与えるような主帯電条件の補正法に対して、適応可能な単層感光体を用いることで、サービスマンの労力を著しく軽減することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本感光体を耐刷評価した、画像形成装置のプロセスを示す概略断面図。
【図2】本感光体の各膜厚における、暗電位−明電位の関係と実施例の耐刷後ドラムの暗電位−明電位の関係を示すグラフ。
【図3】本感光体の各膜厚における、暗電位−明電位の関係と比較例の耐刷後ドラムの暗電位−明電位の関係を示すグラフ。

Claims (1)

  1. 感光体表面を均一に主帯電し、帯電された該感光体表面に画像情報に基づいて光照射を行なって静電潜像を形成し、この静電潜像を、一定の現像バイアス電圧を印加しながら現像することにより画像形成を行う電子写真方法において、上記感光体が、少なくともX型メタルフリーフタロシアニン、Y型チタニルフタロシアニン、α型チタニルフタロシアニン、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニンの各フタロシアニン顔料から選択される電荷発生材料と正孔輸送剤、電子輸送剤を含有する有機感光体であり、
    予め、主帯電後の上記感光体表面の暗電位と明電位との差に相当するコントラスト電位(Vc=Vo−Vr)を設定しておき、次いで、初期の前記感光体について、その表面を、異なる2つの主帯電電位に帯電させ、それぞれについて複数の感光体膜厚での暗電位と明電位とを測定し、該測定結果に基づいて、下記式:
    Vr=α・Vo+β (1)
    式中、Voは、暗電位(V)を示し、
    Vrは、明電位(V)を示し、
    α及びβは、それぞれ定数を示す、から複数の感光体膜厚におけるα及びβを算出し、
    前記算出結果から画定される式(1)のVo−Vr直線と前記コントラスト電位(Vc)とから、上記コントラスト電位(Vc)を示す耐刷後の感光体膜厚における暗電位を算出し、このような暗電位が得られるように、主帯電条件を変更する電位設定の補正方法。
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