JP3775232B2 - 濃縮機能を有するスクリュープレス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スクリュープレスを濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンに分割して、固形物負荷よりも水負荷の大きい濃度の低い汚泥でも、濃縮とろ過・脱水を可能としたスクリュープレスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、スクリュー羽根1を巻き掛けたスクリュー軸2を、スクリーン3を張設した外筒4に配設し、ろ過室5の始端側に供給した汚泥をスクリュー羽根1で搬送しながら外筒4のスクリーン3からろ液を分離して、外筒4の後端側の排出口6からケーキを取出すスクリュープレスは公知である。そして、下水、し尿、あるいは食品生産加工廃水等の有機性汚泥は高分子凝集剤を添加してフロックを生成させている。これらの濃度の低い有機性汚泥は、遠心濃縮機や浮上濃縮機の濃縮装置で、例えば1%の濃度の汚泥を4〜5%に濃縮して、この濃縮汚泥をスクリュープレスでろ過・脱水していた。これらの装置は、いずれも設置面積が大きくなり、駆動電力費や高分子凝集剤の費用などが高くつき、維持管理においても面倒であった。また、ろ過・脱水装置として、ろ過円筒をその中間部で汚泥注入側と排出側に分割し、汚泥注入側のスクリュー羽根のピッチ間隔を狭くして、汚泥注入側のろ過円筒を移送スクリューの回転速度よりも遅い速度で回転させながら汚泥をろ過・脱水し、円筒の外部から高圧流体を噴射して、この円筒の微細孔に付着したケーキ層を洗浄し、ろ過脱水効果を継続的に維持させるスクリュープレスも、例えば、特公平3−78123号公報に記載してあるように公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、スクリュープレスに供給する汚泥は、濃縮ゾーンの注入側のろ過室では汚泥濃度が低いため、固形物負荷よりも水負荷が大きく、外筒のスクリーンから多量の水を排出する必要がある。特に、高分子凝集剤によって高分子薄膜が発生し、濃縮ゾーンにおいては外筒のスクリーンに残渣が付着して目詰まりが発生しやすく、濃縮されない汚泥がろ過・脱水ゾーンに移送され、充分に脱水されずに軟弱なケーキが排出されていた。そして、スクリーンの目詰まりを解消するために、汚泥注入側のろ過円筒を強制回転させるスクリュープレスにあっては、外筒を回転させながら連続して洗浄水を噴射することでスクリーンの目詰まり防止効果が得られるものであるが、噴射水がスクリーンの微細孔を貫通して外筒内部に進入し、濃縮された汚泥が希釈されて濃縮効果が半減される恐れがあった。また、連続洗浄のため多くの洗浄水が必要となっていた。この発明は、スクリュープレスの汚泥注入側の外筒を回転させながらろ過・脱水を行なう従来技術を応用して、スクリュープレスを濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンに分割し、高分子凝集剤で凝集させた濃度の低い有機汚泥でも、濃縮ゾーンのスクリーンの目詰まりを防止しながら汚泥を濃縮し、この濃縮汚泥をろ過・脱水ゾーンで高圧搾脱水を可能としたスクリュープレスを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の要旨は、スクリュー羽根を巻き掛けたスクリュー軸を外筒に配設し、ろ過室の始端側に供給した汚泥を、スクリュー羽根で搬送しながら外筒に張設したスクリーンからろ液を分離して、外筒の後端側の排出口からケーキを取出すスクリュープレスにおいて、上記スクリュープレスの濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの間に円環軸受を配設し、濃縮ゾーンの外筒とろ過・脱水ゾーンの外筒を円環軸受の外周部で支架すると共に、上記スクリュー軸を濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンに分割して、濃縮ゾーンのスクリュー軸とろ過・脱水ゾーンのスクリュー軸を円環軸受の中心部で軸支して、分割したそれぞれの外筒とスクリュー軸を回転自在に配設したものである。
【0005】
外筒とスクリュー軸を回転させる手段が、濃縮ゾーンのスクリュー軸と外筒を第一駆動機と第一電動機に連動連結させると共に、ろ過・脱水ゾーンのスクリュー軸と外筒を第二駆動機と第二電動機に連動連結したもので、濃縮ゾーンの外筒とスクリュー軸を差速回転させながら、スクリュー羽根の外筒のスクリーンへの摺接回数を増加させ、スクリーンの目詰まりを防止しながら汚泥濃度が低い供給汚泥を濃縮し、ろ過・脱水ゾーンの外筒とスクリュー軸を差速回転させながら移送された濃縮汚泥をろ過・脱水するものである。そして、上記濃縮ゾーンの外筒とろ過・脱水ゾーンの外筒に洗浄管を対設して、濃縮とろ過・脱水を連続的に行ないながら、濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの外筒を独立させて洗浄できるようにしたものである。
【0006】
上記円環軸受を複数のリブで軸線方向に分割し、この円環軸受を濃縮汚泥の緩衝ゾーンとしたもので、濃縮ゾーンから回転速度の異なるろ過・脱水ゾーンへの供給される凝集フロックの破壊が生じないようにしたものである。そして、円環軸受を分割するリブは、送り羽根の捩じれ方向に傾斜させれば、円環軸受内部の摩擦抵抗を軽減できるものである。また、円環軸受を分割するリブの両端部を切り欠いて濃縮ゾーンと脱水ゾーンのスクリュー軸に巻き掛けた羽根端部と離間させれば、スクリュー羽根の回転による羽根とリブの両側面とのせん断作用を除くことができ、凝集フロックの破壊が防止できる。
【0007】
上記濃縮ゾーンと脱水ゾーンの外筒を円筒状に形成し、この外筒にテーパー状のスクリュー軸を配設し、濃縮ゾーンの汚泥の供給側からろ過・脱水ゾーンのケーキの排出側に向ってろ過室の容積を縮少させると共に、上記円環軸受の軸受ボスをテーパー状に形成し、軸受ボスで軸支する濃縮ゾーンのスクリュー軸とろ過・脱水ゾーンのスクリュー軸の端部の外径を、軸受ボスの端部の外径とそれぞれ同径としたもので、スクリュープレスの濃縮ゾーンからろ過・脱水ゾーンに容積を縮少させたろ過室への移送の妨げとなることがないものである。上記濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンのスクリュー羽根の外周部に始端から終端に渡ってスクレーパーを配設し、このスクレーパーを濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの外筒の内周面に弾圧的に摺接させるので、外筒のスクリーンに捕捉されたケーキ層が連続的にスクレーパーで掻き取られるので、スクリーンの目詰りすーが未然に防止されるので、濃度が低く水負荷が大きい汚泥でも、スクリーンから目詰まりすることなく多量のろ液が排出できるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明は上記のように構成してあり、下水等の有機性汚泥に高分子凝集剤を添加して凝集させ、スクリュープレスの濃縮ゾーンの外筒とスクリュー軸を差速回転させながら、濃縮ゾーンのろ過室に凝集させた汚泥を圧入すると、凝集汚泥は外筒のスクリーンからろ液を排出して濃縮が行なわれる。同時に、外筒のスクリーンに固形物が捕捉されてスクリーン面にケーキ層を形成するが、差速回転によりスクリーンへのスクリュー羽根の摺接回数を増加させ、スクリーン面に堆積してくるケーキ層を掻取って、スクリーンの目詰りをスクリュー羽根で未然に防止しながらスクリュー羽根が汚泥を移送させるので、濃度が低く水負荷の大きい汚泥でも濃縮できるものである。なお、スクリュー羽根の先端に一連のスクレーパーを配設しておけばスクリーンの目詰りが未然に防止され、濃度が低く水負荷の大きい汚泥でも大容量処理が可能となるものである。そして、濃縮ゾーンからろ過・脱水ゾーンに供給される濃縮汚泥の濃縮率が向上し、ろ過・脱水ゾーンへの濃縮汚泥の供給量が増加する。
【0009】
次に、スクリュープレスの濃縮ゾーンで濃縮された汚泥は円環軸受に移送され、円環軸受は濃縮ゾーンと回転数の異なるろ過・脱水ゾーンへの緩衝ゾーンとなって、濃縮汚泥を圧密状にしてろ過・脱水ゾーンの外筒に押出す。そして、後半部のスクリュー羽根の羽根面で加圧しながら、濃縮汚泥はさらにろ液を外筒のスクリーンから排出し、スクリュー羽根の締付力(圧搾力)とテーパー状のスクリュー軸から発生する圧縮力と、ケーキの排出での自由排出を抑制するプレッサーによってろ過・脱水が行なわれ、スクリュープレスの排出口から脱水ケーキを排出する。スクリュープレスに汚泥供給している時には、ろ過・脱水ゾーンの外筒はスクリュー軸と差速を設けて、同方向に回転させても、反対方向に回転させても、あるいは、外筒を停止させてもよいものであるが、外筒をスクリュー軸に対し差速回転させるようにしておくと、スクリーンに固着せんとするケーキを剥離させる方向にせん断力が作用し、付き回りを防止できるとともに、混錬作用を有し、せん断力はケーキに対し脱水性を良好にするものである。
【0010】
そして、ろ過室の脱水されたケーキが充満して固形化して過大トルクとなった時には、差速回転している外筒をスクリュー軸に対して逆回転させてケーキを反対方向に移動させれば、充満固化したケーキを緩めて軟化することができる。なお、同時にスクリーンとケーキの摺設面に洗浄水を噴射すれば、摺接面を潤滑すると同時にケーキを湿潤させて逆送を容易とし、スクリーンの目詰まりを解消し、一定時間経過後、再び外筒及びスクリュー軸を所定方向に回転させて処理運転を開始することができる。この時、濃縮ゾーンに汚泥を供給していても、汚泥の供給部では濃度が低く、ろ液はスクリーンドラムやスクリーンから取出され、濃縮された汚泥が緩衝ゾーンで圧密され、短時間では固形分の容積が増加することがない。したがって、ろ過性が悪くなっているろ過・脱水ゾーンのろ過室の内圧を不必要に高めることがないもので、連続運転を行ないながらスクリーンを再生することができる。また、ろ過・脱水ゾーンの外筒を停止させて稼動するスクリュープレスでは、外筒のスクリーンが目詰りしてろ過性が悪くなった時には、ろ過・脱水ゾーンの外筒をスクリュー軸に同調させて同一方向に回転させながら、外筒に洗浄水を噴射すれば、スクリーンを洗浄することができる。
【0011】
排出する脱水ケーキは、ろ過・脱水ゾーンの外筒とスクリュー軸の差速回転を変化させると、容易にろ過速度やケーキ含水率を変化させることができる。差速回転を小さくすることにより、ろ過室での滞留時間が増加して、脱水作用が著しく行なわれ、ケーキ含水率を低下させ高圧搾が可能となる。そして、スクリーンの目詰まりをスクレーパーで未然に防止しながらスクリュー羽根が汚泥を移送させるので、濃度が低く水負荷の大きい汚泥でも濃縮できるものである。差速を大きくすると処理量は増加するがケーキ含水率も上がり、排出部のケーキの詰りが解消される。したがって、外筒とスクリュー軸の回転数を調整することにより、ろ過速度、ケーキ含水率とも容易に変化して、低水分化運転、高能力運転等の自由度の高い運転が可能となるものである。
【0012】
【実施例】
この発明の実施例を図面に基づき詳述すると、先ず、図1はスクリュープレスの一部縦断側面図であって、前半部の外筒4aに円錐状のスクリュー軸2aを配設した濃縮ゾーンAと、後半部の円筒状の外筒4bに円錐状のスクリュー軸2bを配設したろ過・脱水ゾーンBに分割されている。濃縮ゾーンAのスクリュー軸2aとろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸2bには、それぞれスクリュー羽根1a、1bが巻き掛けてあり、外筒4a、4bにはスクリーン3a、3bが張設してある。図2及び図3に示すように、濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBの間に円環軸受7が配設してあり、円環軸受7は軸線方向に分割した3枚のリブ7aが外周環7bと中心部の円錐状の軸受ボス7cに連結されて緩衝ゾーンCを形成してある。この緩衝ゾーンCは、濃縮ゾーンAから回転速度の異なるろ過・脱水ゾーンBへの供給される凝集フロックの破壊が生じないようにしてある。そして、濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBのろ過室5a、5bは汚泥の供給側からケーキの取出側に向かってその容積を縮少してある。
【0013】
図1及び図2に示すように、濃縮ゾーンAのスクリュー軸2aは前端に連結した回転軸8が前方のフレーム9に設けた軸受10に支架してあり、回転軸8に嵌着したスプロケット11が正逆転可能な第一駆動機12に連動連結してある。そして、図2に示すように、濃縮ゾーンAのスクリュー軸2aの後端に連結した支持軸13aが円環軸受7の軸受ボス7cに穿設した軸受孔7dに軸支してある。また、濃縮ゾーンAの外筒4aの前端部に嵌着した軸受14が回転軸8に軸支させてあり、この外筒4aの後端部が円環軸受7の外周環7bの端部に支架してある。そして、外筒4aの前端部に嵌着したスプロケット15が正逆転可能な第一電動機16に連動連結してあり、スクリュー軸2aと外筒4aが個別に正逆転できるようにしてある。
【0014】
図2に示すように、濃縮ゾーンAのスクリュー軸2aに連結した回転軸8には原液の供給路8aが穿設してあり、この供給路8aに連通する供給口8bが、ろ過室5aのスクリュー軸2aの始端側に開口してある。そして、スクリュー軸2aと外筒4aを同一方向に差速回転させ、或は反対方向に差速回転させて、スクリュー羽根1を外筒4aに摺接させる回数を多くして、固形物負荷よりも水負荷が大きく、残渣が付着して目詰まりが発生しやすいスクリーン3aを再生しながら濃縮汚泥を移送するようにしてある。図4及び図5に示すように、円環軸受7を分割するリブ7aが、スクリュー羽根1aの捩じれ方向に傾斜させてあり、円環軸受7内部の摩擦抵抗を軽減させるようにしてある。また、円環軸受7を分割するリブ7aの供給側の端部7eを切欠いてあり、濃縮ゾーンAのスクリュー軸4aに巻き掛けたスクリュー羽根1aの端部と離間させてあり、スクリュー羽根1aの回転による羽根とリブ7aとのせん断作用を除くようにしてある。そして、濃縮ゾーンから移送された濃縮汚泥は、凝集フロックの破壊を防止しながら、濃縮汚泥を圧密状にしてろ過・脱水ゾーンBに押出すようにしてある。
【0015】
図1及び図2に示すように、ろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸2bには、後端に連結した駆動軸17が後方のフレーム18の軸受19に支架してあり、スクリュー軸2bの先端に設けた支持軸13bが、円環軸受7の軸受孔7dに軸支してある。駆動軸17に嵌着したスプロケット20が正逆転可能な第二駆動機21に連動連結してある。また、ろ過・脱水ゾーンBの外筒4bの前端部が円環軸受7の外周環7bの端部に支架してあり、外筒4bの後端に止着した回転板軸受22が機枠23に軸支してある。外筒4bの後端部に嵌着したスプロケット24が正逆転可能な第二電動機25に連動連結してある。そして、ろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸2bと外筒4bは個別に正逆転可能に配設してあり、ろ過・脱水ゾーンBの外筒4bはスクリュー軸2bと同方向に差速回転させ、あるいは反対方向に差速回転しながらろ過・脱水が行なえるようにしてある。
【0016】
また、図3に示すように、円環軸受7を分割するリブ7aの排出側の端部7eも切り欠いてあり、ろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸2bに巻き掛けたスクリュー羽根1bの端部と離間させてあり、スクリュー羽根1bの回転による羽根とリブ7aの側面とのせん断作用を除き、凝集フロックの破壊が防止できるようにしてある。そして、ろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸2bと外筒4bは、スクリュー軸2bと同方向に差速回転させ、あるいは反対方向に差速回転しながらろ過・脱水が行なえるようにしてあり、緩衝ゾーンCの円環軸受7から押出された圧密状の濃縮汚泥は、スクリーン3bに固着せんとするケーキを剥離する方向にせん断力が作用し、付き回りを防止させる。差速により混錬作用を有し、せん断力はケーキに対し脱水性を良好にする。そして、ろ過室5bの脱水されたケーキが充満して固形化して過大トルクとなった時には、差速回転している外筒4bをスクリュー軸2bに対して反対方向に回転させれば、ケーキは汚泥の供給側に移動して、充満固化したケーキを緩めて軟化することができる。
【0017】
図1に示すように、濃縮ゾーンAの外筒4aとろ過・脱水ゾーンBの外筒4bの周部に洗浄管26a、26bが対設してあり、外筒4a、4bのスクリーン3a、3bが目詰まりした時に、目詰まりした側の外筒4aまたは外筒4bに洗浄水を噴射するようにしてある。スクリーン3a、3bとケーキの摺設面を潤滑すると同時にケーキを湿潤させて逆送を容易とし、スクリーン3a、3bの目詰まりを解消し、一定時間経過後、再び外筒4aまたは外筒4bを所定方向に回転させて処理運転を開始することができる。この時、濃縮ゾーンに汚泥を供給していても、汚泥の供給部では濃度が低く、ろ液は外筒4aのスクリーン3aから取出され、濃縮された汚泥が緩衝ゾーンで圧密され、短時間では固形分の容積が増加することがない。したがって、ろ過性が悪くなっているろ過・脱水ゾーンのろ過室5bの内圧を高めることがないもので、連続運転を行ないながら、スクリーン3bを再生することができる。
【0018】
図6に示すように、濃縮ゾーンAのスクリュー羽根1aとろ過・脱水ゾーンBのスクリュー羽根1bの先端部にゴム等の弾力性を有する一連のスクレーパー27a、27bがスクリュー羽根1a、1bの始端部から終端部にわたってボルト28とナット29で止着してあり、濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBの外筒4a、4bの内周面に弾圧的に摺接させてある。そして、濃縮ゾーンAのスクレーパー27aで目詰りを未然に防止した外筒4aのスクリーン3aからろ液を分離させ、濃縮ゾーンAでの汚泥の供給量を増加させ、濃縮汚泥を供給するろ過・脱水ゾーンBのスクレーパー27bで外筒4bのスクリーン3bのケーキ層を掻き取って目詰りを防止しながら高脱水を行なうようにしてある。なお、ろ過・脱水ゾーンBの外筒4bを停止させ、ろ過性が悪くなった時に、回転させてもよいものである。また、外筒4bの終端側の排出口6にはプレッサー30が対設してあり、このプレッサー30の後端に連結したエアーシリンダー31でケーキに背圧を加えながら、排出口6の開口量を調節するようにしてある。
【0019】
【発明の効果】
この発明は上記のように構成してあり、スクリュープレスを濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンに分割したので、外筒とスクリュー軸の回転数を調整することにより、ろ過速度、ケーキ含水率とも容易に変化して、低水分化運転、高能力運転等の自由度の高い運転が可能となり、多種、多彩な性状の有機性汚泥に対し、濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの最適な運転が可能となるものである。即ち、従来の汚泥注入側の外筒を回転させながら連続して洗浄水を噴射する装置にあっては、噴射水が外筒内部に進入し濃縮効果を半減させ、洗浄水も多く必要としたものであるが、この発明にあっては、スクリュープレスの濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの間に円環軸受を配設し、分割したそれぞれの外筒とスクリュー軸を回転自在に配設したので、濃縮ゾーンのスクリュー羽根の回転数が相対的に高められ、スクリーンのろ過面を再生して、ろ過・脱水ゾーンへの移送汚泥の濃度を高めることができるものである。そして、ろ過・脱水ゾーンの外筒をスクリュー軸に対し差速回転させるので、スクリーンに固着せんとするケーキを剥離させ、せん断力が作用して付き回りを防止できるものである。
【0020】
緩衝ゾーンとして、濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの間に円環軸受を配設したので、濃縮ゾーンと回転数の異なるろ過・脱水ゾーンへの緩衝ゾーンとなり、濃縮汚泥を圧密状にしてろ過・脱水ゾーンの外筒に押出すことができる。そして、円環軸受を分割するリブの両端部を濃縮ゾーンと脱水ゾーンのスクリュー羽根の羽根端部と離間させたので、スクリュー羽根の影響を受けて軟弱な凝集汚泥が破壊されることもなく、脱水性が損なわれることもないものである。また、濃縮ゾーンの外筒とろ過・脱水ゾーンの外筒に洗浄管を対設したので、濃縮とろ過・脱水を連続的に行ないながら、濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの外筒を独立させて洗浄できるものである。更に、スクレーパーを濃縮ゾーンとろ過・脱水ゾーンの外筒の内周面に摺接させたので、スクリーンの目詰まりが未然に防止され、濃度が低く水負荷が大きい汚泥でも目詰まりすることなく多量のろ液が排出でき、
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る濃縮機能を有するスクリュープレスの縦断側面図である。
【図2】この発明に係るスクリュープレスの要部の縦断側面図である。
【図3】同じく、緩衝ゾーンの円環軸受の縦断面図である
【図4】同じく、円環軸受の正面図である
【図5】同じく、円環軸受の側面図である
【図6】同じく、スクリュー羽根に止着したスクレーパーの概略側面図である
【図7】従来のスクリュープレスの概略側面図である
【符号の説明】
1、1a、1b スクリュー羽根
2、2a、2b スクリュー軸
3、3a、3b スクリーン
4、4a、4b 外筒
5、5a、5b ろ過室
6 排出口
7 円環軸受
7a リブ
7c 軸受ボス
7e 端部
12 第一駆動機
16 第一電動機
21 第二駆動機
25 第二電動機
26a、26b 洗浄管
27a、27b スクレーパー
A 濃縮ゾーン
B ろ過・脱水ゾーン
C 緩衝ゾーン

Claims (8)

  1. スクリュー羽根(1)を巻き掛けたスクリュー軸(2)を外筒(4)に配設し、ろ過室(5)の始端側に供給した汚泥を、スクリュー羽根(1)で搬送しながら外筒(4)に張設したスクリーン(3)からろ液を分離して、外筒(4)の後端側の排出口(6)からケーキを取出すスクリュープレスにおいて、上記スクリュープレスの濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBの間に円環軸受(7)を配設し、濃縮ゾーンAの外筒(4a)とろ過・脱水ゾーンBの外筒(4b)を円環軸受(7)の外周部で支架すると共に、上記スクリュー軸(2)を濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBに分割して、濃縮ゾーンAのスクリュー軸(2a)とろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸(2b)を円環軸受(7)の中心部で軸支して、分割したそれぞれのスクリュー軸(2a、2b)と外筒(4a、4b)を回転自在に配設したことを特徴とする濃縮機能を有するスクリュープレス。
  2. 上記濃縮ゾーンAのスクリュー軸(2a)と外筒(4a)を第一駆動機(12)と第一電動機(16)に連動連結させると共に、ろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸(2b)と外筒(4b)を第二駆動機(21)と第二電動機(25)に連動連結したことを特徴とする請求項1記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
  3. 上記濃縮ゾーンAの外筒(4a)とろ過・脱水ゾーンBの外筒(4b)に洗浄管(26a、26b)を対設したことを特徴とする請求項1又は2記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
  4. 上記円環軸受(7)を複数のリブ(7a…)で軸線方向に分割し、この円環軸受(7)を濃縮汚泥の緩衝ゾーンCとしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
  5. 上記円環軸受(7)を軸線方向に分割するリブ(7a)が、送り羽根の捩じれ方向に傾斜させてあることを特徴とする請求項4記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
  6. 上記円環軸受(7)を分割するリブ(7a)の両端部(7e、7e)を切り欠いて、濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸(2a、2b)に巻き掛けたスクリュー羽根(1a、1b)の羽根端部と離間させたことを特徴とする請求項4または5記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
  7. 上記濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBの外筒(4a、4b)を円筒状に形成し、この外筒(4a、4b)にテーパー状のスクリュー軸(2a、2b)を配設し、濃縮ゾーンAの汚泥の供給側からろ過・脱水ゾーンBのケーキの排出側に向ってろ過室(5a、5b)の容積を縮少させると共に、上記円環軸受(7)の軸受ボス(7c)をテーパー状に形成し、軸受ボス(7c)で軸支する濃縮ゾーンAのスクリュー軸(2a)とろ過・脱水ゾーンBのスクリュー軸(2b)の端部の外径を、軸受ボス(7c)の端部の外径と同径としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
  8. 上記濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBのスクリュー羽根(1a、1b)の外周部に始端から終端に渡ってスクレーパー(27a、27b)を配設し、このスクレーパー(27a、27b)を濃縮ゾーンAとろ過・脱水ゾーンBの外筒(4a、4b)の内周面に弾圧的に摺接させることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の濃縮機能を有するスクリュープレス。
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