JP3774679B2 - 記録装置 - Google Patents

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  • Fuel Cell (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関し、燃料電池から電力の供給をうけて記録の動作を行う記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、カラー化が容易で低騒音、低コスト化に適していることからプリンタやファクシミリ等に広く利用されている。
【0003】
パーソナルコンピュータ等のホスト装置の小型化に伴い、その出力装置であるプリンタや複写機、ファクシミリ等の記録装置も小型化の傾向にある。特に、ノート型と呼ばれる携帯可能なパソコン等にあっては、通常、記録装置が付属しておらず、外出先で情報の記録を行うためには携帯可能な記録装置が必要である。このため、携帯用の記録装置は、小型・軽量でバッテリー駆動できることが求められている。インクジェット記録装置は小型化が容易であることから、持ち運び容易なサイズのプリンタ、いわゆるモバイルプリンタに採用されるケースも増えており、例えば、特開平11−292341に記載されているように、駆動電源として二次電池または乾電池等の蓄電池を搭載しバッテリー駆動の要求に対応していた。
【0004】
二次電池や乾電池等の蓄電池は改良が続けられており、容量が増加してきているが、その容量の増加は何倍、何十倍と飛躍的に増加しおらず、記録装置の大幅な小型化・軽量化は望めない。また、二次電池は充電が必要であると言う煩わしさがあり、乾電池は充電不要であるが使い捨てであるため環境負荷が大きいと言う問題がある。
【0005】
そこで、注目されるのが燃料電池である。この燃料電池は、触媒を介した水素と酸素の電気化学反応により発電する電池であり、クリーンな次世代エネルギーとして期待され世界中で盛んに研究されている。燃料電池の開発は電気自動車や小規模の発電システム向けが先行しているが、例えば、特開平07−201348に開示されているように、最近では医療用のマイクロマシンや携帯電話等の小型電子機器の電源として利用できる超小型燃料電池も試作されるまでに至っている。この燃料電池は、現在電子機器に最も利用されているリチウムイオン電池に比べ約十倍のエネルギーを発生でき、さらに通常の蓄電池と異なり充電の必要が無く、単に燃料を補充するだけで利用できる。
【0006】
また、メタノール等の燃料は安価で入手しやすく、環境に与える影響も少ないという利点がある。したがって、小型の燃料電池が実用化されればプリンタの電源に応用することも可能となり、より小型で環境にやさしいモバイルプリンタを実現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料電池は発電の際に生成される二酸化炭素や水等を装置外へ排出しなければならず、電子機器に搭載する上で大きな課題となっている。そこで、発生する水を気化して水蒸気として装置外へ排出する方式が検討されているが、気化するための機構が必要となりコストアップしてしまうという課題がある。また、雨天等の低温・高湿度雰囲気中では水蒸気が再液化し結露を生じて記録装置の故障の原因となる恐れがある。
【0008】
電池駆動の電子機器では、その電池の残量をユーザーに知らせる機能が大変重要である。電池切れで電子機器が停止する前に残量が残り少ないことをユーザーに予告できれば、ユーザーはあらかじめ代わりの電池を用意することができ、電池切れが発生しても電池を交換することができ、使用途中で電子機器が停止してしまうことを未然に防ぐことができる。燃料電池の燃料切れを事前に検出する方法としては、発電に利用される水素のガス圧を検出する方式や使用した電力量をハードウエアで積算する方式等がある。
【0009】
しかしながら、いずれの方式も電子機器のコストおよびサイズが増大してしまうという課題がある。そこで、使用電力量をソフトウエアで計算する方式が考えられる。しかし、この方式は所定の初期残量から使用した電力量の見込み値を減算して残量を求めるため、検出精度が低い、交換されたタンクの残量が所定の初期残量すなわち満タンである場合にしか成り立たないという技術的な課題がある。
【0010】
そこで、本発明は上記課題を解決し小型燃料電池で動作するプリンタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の記録装置は、燃料電池から電力供給を受けてインクを吐出する記録ヘッドを用い、記録を行う記録装置であって、吸引処理を行って前記記録ヘッドからインクを排出させる吸引手段と、前記燃料電池から生成される生成物と前記吸引手段によって排出されたインクとを回収する回収手段と、前記記録ヘッドから消費されたインクの消費量を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した前記インクの消費量が所定量に達した場合、前記生成物を回収する動作の制御を行う制御手段を備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0015】
<第1の実施例>
図1は、実施例1におけるインクジェット記録装置1の概略断面図である。図2は、図1に示したインクジェット記録装置1の記録部の概略上面図である。図1、図2において、記録ヘッド2を搭載するキャリッジ3はガイドシャフト4によって摺動自在に支持されている。キャリッジ3にはキャリッジモータを駆動源とする駆動ベルトが取り付けられており、主走査方向に往復駆動される。
【0016】
被記録媒体の搬送は、LFモータを駆動源とし搬送ローラ5およびピンチローラ6により行われプラテン上に被記録媒体7(例えば記録シート)が搬送される。この時、キャリッジ3に搭載された記録ヘッド2の記録部はキャリッジから下方へ突出しており、記録ヘッドの吐出口形成面は、プラテン上の被記録媒体に平行に対向し印字を行う。
【0017】
ホームポジションには回復系ユニット(回復手段)9が配設されている。この回復系ユニット9は、キャリッジがホームポジションにあるときに、吸引キャップを記録ヘッドに接合してキャッピングし、記録ヘッドのノズル内のインクが蒸発し増粘・固着して発生する吐出不良を防止する。また、記録ヘッドが万一吐出不良になった場合には、吸引キャップを記録ヘッドにキャッピングし、ポンプユニットにより負圧を生じさせる吸引処理機構(吸引手段)によって、記録ヘッドの中にあるインクを吸引し、排出する。この動作によって吐出不良を解消する。
【0018】
給紙カセット10に収納された被記録媒体は、給紙ローラ11を回転することでピックアップされLFローラに突き当てられる。
【0019】
給紙カセットの下段には、インクタンク12と燃料タンク13とが設けられている。インクタンクは黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色の各インクタンクで構成されている。図4に示すように、インクタンク12にはそれぞれインク供給口があり、記録装置のインク受給口14と接合し供給チューブ18を介して記録ヘッドにインクを供給する。インク供給口16にはインクタンク内のインクの漏洩を防止するためのシリコン性のシール部材が挿入されている。インク受給口14の内部には針状のインク受給管が設けられ、接合状態の密閉性を向上している。燃料タンク13はインクタンク12と同様にチューブを介して燃料電池本体に燃料を供給する。
【0020】
インクタンク12および燃料タンク13の下段には、回復系ユニット9の吸引処理(吸引動作)によって記録ヘッドから吸い出されたインクを収容する廃インク回収手段(回収容器)17が設けられている。この回収容器もインクタンクと同様にチューブを介し、接合部は供給口の供給管が受給口のシール部材に挿入されて回復系ユニット、さらには燃料電池本体に接続されている。これにより、回復系ユニットの吸引処理により記録ヘッド2から吸い出されたインクがチューブを通り回収容器17へ回収さる。
【0021】
燃料電池の発電によって生成された例えば水などの生成物(副産物)も、チューブを通り回収容器17へ回収される。この回収容器は記録装置の本体に対して着脱可能に設けられており、回収容器が一杯になったら、空の回収容器と交換することで記録装置の使用を継続できる。
【0022】
次に、記録装置の電気的な構成の概略について説明する。図3は本実施例を適用したインクジェット記録装置の電気回路ブロック図である。受信バッファメモリ等で構成される受信部32は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置31が送信する記録情報を受信し記憶する。制御部33は受信した記録情報を解析し、画像記録用のプリントデータに変換して記録ヘッドの記録部34に転送すると共に、LF、キャリッジ等のモータを制御して画像記録を行う。
【0023】
また、制御部33は、記録ヘッド102の吐出周波数や駆動記録素子の数等を制御する。また、吐出される各色ごとにインク滴の数と、記録ヘッドの回復のために行われる吸引回数を計数し、各色インクのインク消費量をインク滴数(パルス数)に換算する処理を行う。
【0024】
さらに、制御部33は、燃料電池の発電によって生成された生成物(例えば水)の回収動作の制御を行う。この制御によって、燃料電池が有する一時的に水を保持できる部材(例えばタンク)にある水や、排水回収チューブにある水が回収容器17へ送られる。この制御は、例えば、記録を行った記録紙(被記録媒体)の数量が所定数に達した場合行われる。あるいは、先に述べたインク消費量が所定量に達した場合に行われても構わない。
【0025】
一方、燃料電池35の出力は定電圧調整部36によって定電圧化された後、記録装置の各駆動部に供給される。供給される電圧は、例えば、制御回路用に5ボルトの電圧、記録ヘッドの駆動用電圧として19ボルトである。
【0026】
以上、本実施例では、インクジェット記録装置では吸引処理で記録ヘッドから吸い出したインクを収容する廃インク回収手段を、燃料電池の発電により生成される生成物を回収する手段としても兼用する構成としているので、新たに燃料電池の発電によって生成された生成物を回収する回収手段を設ける必要が無い。
【0027】
従って、記録装置のスペースや部品数を抑えることができ、コストダウンが可能となる。また、回収容器は記録装置本体に対して着脱可能なので容器容量を小さくでき、装置全体のサイズを小型化できるという効果がある。
【0028】
<第2の実施例>
図5は、第2の実施例のインクジェット記録装置100(以下記録装置)の概略構成を示す斜視図である。
【0029】
図5に示されているように、この記録装置では複数(例えば128)のインク吐出口を配列し各吐出口からインク滴を吐出するヘッドカートリッジを複数(例えば、4つ)有した記録ヘッド102と、アルコール等の水素を含む燃料によって発電する燃料電池カートリッジ130が固定レバー104によってキャリッジ103に着脱自在に装着する。そして、このヘッドカートリッジおよび燃料電池カートリッジ130は固定レバー104内に格納される。この実施例では、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)夫々の色のインクを吐出する4つのヘッドカートリッジ102Y、102M、102C、102Kが用いられ、これらが一体となって記録ヘッド102を構成している。それぞれのヘッドカートリッジから吐出されるインク滴により、例えば、記録紙110のような被記録媒体にドットを記録し、カラー画像等が形成される。なお、これらのヘッドカートリッジ夫々には対応した色のインクを収容するインクタンク102y、102m、102c、102kが備えられている。燃料電池カートリッジ130にはアルコール等の燃料タンクが備えられている。
【0030】
キャリッジ103は、キャリッジモータ113の回転力がモータプーリ112、従動プーリ111およびタイミングベルト107を介して伝達されることにより、ガイド軸105に沿って、図中矢印aおよびb方向へ往復移動する。一方、記録紙110はその搬送方向の上流側および下流側に設けられた2組の搬送ローラ106、107と搬送ローラ108、109によって搬送される。また、記録紙110は記録ヘッド102のインク吐出口と対向する位置において平坦な記録面を形成するよう、その裏面がプラテン(不図示)により支持される。
【0031】
このように、キャリッジ103の移動に伴う記録ヘッド102の記録紙(被記録媒体)に対する走査と、2組の搬送ローラによる記録紙の搬送により、記録紙の所定領域に順次画像等が形成される。なお、この記録を行うための画像データ等は、フレキシブルケーブル(不図示)を介して記録装置の制御回路から記録ヘッド102の駆動回路に送られる。一方、装置各部を駆動するための電力は上記フレキシブルケーブルを介して燃料電池カートリッジ130から記録装置の電源回路に供給され装置各部に印加される。
【0032】
また、図5に示されているように、プラテン上にはフォトセンサ123が設けられ、後述するように、キャリッジ103に搭載したヘッドカートリッジに備えられたインクタンクおよび燃料電池カートリッジ130に備えられた燃料タンクの底面に光を照射するとともにその反射光を受光し、インクタンクおよび燃料タンクの光反射率を測定するようになっている。このようにして、キャリッジ103の移動により、フォトセンサ123を各インクタンクおよび燃料タンクに対向させ、それぞれからの光反射率が測定できる。
【0033】
記録ヘッド102のホームポジションには、図5に示すように、回復ユニット120が配設される。回復ユニット120は、4つのヘッドカートリッジそれぞれのインク吐出口列に対応して配置された4個のキャップ121Y、121M、121C、121Kと各キャップにチューブ等で接続されたポンプユニット(不図示)とを備えている。キャップ121Y、121M、121C、121Kはキャリッジ103が接近してきたときにその移動に伴って上下方向に昇降可能であり、記録ヘッド102がホームポジションに位置するときに、それぞれ対応するヘッドカートリッジのインク吐出面に密着してインク吐出口を覆う(キャッピング)ように構成されている。
【0034】
このキャッピングにより、インク吐出口からのインクの蒸発によるインク粘度の増加または固着が防止され、これによりインク吐出不良の発生を未然に防止することができる。また、インクタンクの交換時や記録ヘッドに吐出不良が生じた場合には、このキャッピング状態のもとでポンプユニットを作動させてキャップ内に負圧を発生させ、この負圧による吸引力でインク吐出口からインクを吸い出し新しいインクをヘッドユニット内へと導く吸引回復処理が行われる。
【0035】
図7は、図5で説明した記録装置の制御構成を示すブロック図である。図7において、301は記録装置全体を制御するためのシステムコントローラであり、このシステムコントローラ301は、マイクロプロセッサ(MPU)、制御プログラムを収納したROM、MPUが制御プログラムを実行して種々の処理を行う際に作業領域として使用するRAM等が設けられている。302はキャリッジ103を移動させるためのキャリッジモータ113を駆動するドライバであり、同様に303は被記録媒体を搬送ローラを介して搬送するための搬送モータ305を駆動するドライバである。即ち、キャリッジモータ113および搬送モータ305は、対応するドライバからの送られる速度・移動距離などの情報に基づいて動作する。
【0036】
307はホストコンピュータ306から送られる記録データを一時的に格納するための受信バッファであり、システムコントローラ301によるデータ読み込みまでデータを蓄積しておく。
【0037】
また、308は記録データをビットマップデータに展開するためのフレームメモリであり、システムコントローラ301が受信バッファ307から読込んだデータに基づいて展開するビットマップデータを格納する。フレームメモリ308は、この実施形態では、各色成分毎に4つのフレームメモリ308Y、308M、308C、308Kに分割されており、夫々のフレームメモリが各色成分に対応して記録用紙1枚分の記録に必要なデータを格納できるだけの容量をもっている。309は記録ヘッド102の1走査分のビットマップデータを記憶するための記録データメモリである。記録データメモリ309は、この実施例では、フレームメモリ308と同様に、各色成分毎に4つのメモリ309Y、309M、309C、309Kに分割されており、夫々のメモリがインクカートリッジ102Y、102M、102C、102Kのインク吐出口数に比例した記憶容量を有している。なお、フレームメモリのサイズは上記の例には限定されないことは言うまでもない。
【0038】
310はシステムコントローラ301からの指令により記録ヘッド102の駆動を制御するヘッドコントローラであり、例えば、記録ヘッド102の吐出周波数や駆動記録素子の数等を制御する。また、ここでは、各色成分に対応したヘッドユニット312Y、312M、312C、312K夫々によって吐出されるインク滴の数と、記録ヘッドの回復のために行われる吸引回数を計数し、各色インクのインク消費量をインク滴数(パルス数)に換算する処理を行う。311はヘッドコントローラ310の制御により各ヘッドユニット312Y、312M、312C、312Kを駆動してインク吐出を行わせるヘッドドライバである。
【0039】
さらに、313はフォトセンサ123からの信号を入力し、その入力値に応じたディジタル値に変換する検出部である。
【0040】
130は装置の駆動電源である燃料電池カートリッジ、320は燃料電池から入力される電圧を装置各部の駆動に適した電圧に調整し供給する電源回路である。
【0041】
次に、本実施例における光学式残量検知原理について説明する。インクタンクと燃料タンクともに同じ原理なので、ここではイエローインクタンク102yの場合を例に説明する。図6は光学式残量検知原理の説明図であり、(a)は残量充分有りの状態、(b)は残量少の状態である。同図において、フォトセンサ123の発光部からタンク底部の三角突起93の斜面部94に光を照射し、この光が、斜面部94および斜面部95により反射された反射光を受光部97にて受光し、この受光部97に届く光量を公知の光電変換方式により電子信号に変換してイエローインクタンク102y内のインク35が残り少なくなったことの検知を行う。
【0042】
具体的には、インクタンク内にインク35が十分にある場合、三角突起の2つの斜面部94、95はインクに接している。インク35の屈折率は、インクタンクの材質(ポリプロピレン)の屈折率に近いため、インク35が十分満たされている場合は、図6(a)に示す矢印h方向へ進行する光が多く、斜面部94,95に反射されて受光部97に受光される光量は少ない。
【0043】
一方、インクタンク内のインク35が消費されて残量が低下すると、液体収納室36の底部に設けられた2つの斜面部94、95はインクカートリッジ内の空気500に接した状態となる。インク35と空気の屈折率の違いにより、図6(b)に示す矢印i方向へ進行する反射光が多くなり、矢印i方向の反射光の多くはさらに斜面部95にて反射され、受光部97に到達する。
【0044】
従って、受光部97に届く光量が多くなる。尚、タンクの底面は段状になっており上記三角突起は上段に設けられているので、下段分がリザーブタンクの役割をするようになっている。このように、受光部97が受光した光量によってインクタンク102y内のインク35が残り少なくなったことの検知が可能となる。燃料タンクにある燃料の残量検知もインクの残量検知の方法と同様に行われる。
【0045】
光学式検知手段123を用いる場合には、インクタンクや燃料タンクの材質は透光性を有する必要がある。さらに、タンクが可視光に対する透光性を有していると、使用者が目視でインクの種類・残量や燃料の残量を確認することもできるという利点がある。また、プリンタ設置環境における照明などの影響を低減するためには、フォトセンサ123が発する光は赤外光であり、受光部は可視光を減光するフィルタを備えたセンサであることが望ましい。可視光、赤外光いずれにおいても、インクの有無に対応して、プリズムは所望の透過あるいは反射の作用を行う。
【0046】
インクタンクや燃料タンクは上述したようにキャリッジ103に搭載され、このキャリッジと摺動可能に係合するガイド軸105およびサポート軸10に沿って走査される。
【0047】
また、図5に示したように、キャリッジ103の走査方向の所定位置には、LED素子とフォトトランジスタのような受光素子とが一体になった反射型フォトセンサ123が設けられており、キャリッジを移動させて検出すべきタンクがフォトセンサ123の上方(例えば真上)に到達した所でキャリッジ103を停止させ上述の原理で残量検知を実行する。
【0048】
例えば、インクの残量と燃料の残量を検出する場合、キャリッジ103は、インクタンク102yがフォトセンサ123の上方に位置するように移動して、インクの残量を検出する。次にキャリッジは移動インクタンク102mがフォトセンサ123の上方に位置するように移動して、インク残量の検出を行う。以後、順にインクタンク102c、102kのインクの残量、燃料タンクの燃料の残量とを検出する。
【0049】
また、インクの残量のみ検出する場合には、キャリッジ103は、インクタンク102y、102m、102c、102kがフォトセンサ123の上方に位置するように移動して、各インクの残量を検出する。
【0050】
また、燃料の残量のみを検出する場合には、キャリッジ103は、燃料タンクがフォトセンサ123の上方に位置するように移動して、燃料の残量を検出する。これらの制御は、例えば、記録を行った記録紙(被記録媒体)の数量が所定数に達した場合や、ホスト装置からのコマンドを受けた場合に、実行される。この検出結果は、記録装置の表示部(不図示)に表示されたり、ホスト装置に、コマンドの応答として通知される。
【0051】
以上、本実施例において、インク残量検知用のフォトセンサで燃料電池の燃料の残量検知センサを兼用できるので、記録装置のコストやサイズを増大させること無く燃料電池の残量検知が可能となる。
【0052】
<第3の実施例>
第3の実施例として、図8は、インクタンク202Y、202M、202Y、202Kや燃料タンク213をキャリッジのホームポジションの近くに設置し、チューブ等でインクをキャリッジに搭載された記録ヘッド202へ供給する構成の記録装置である。
【0053】
本実施例では、フォトセンサ223をキャリッジ103に配置して、各インクタンクと燃料タンクと対向可能な配置し、キャリッジを移動させてキャリッジに搭載されたフォトセンサ223が、各インクタンクと燃料タンクに対して順に残量検出処理を行う。
【0054】
この残量検出処理は、例えば、第2の実施例で説明した光学式の検知で行われる。また、キャリッジの制御は、第2の実施例で述べたように、各インクタンクと燃料タンクに対する検出、各インクタンクに対する検出、燃料タンクのみ検出が、行われる。
【0055】
以上、本実施例において、インク残量検知用のフォトセンサで燃料電池の燃料の残量検知センサを兼用できるので、記録装置のコストやサイズを増大させること無く燃料電池の残量検知が可能となる。インクタンクや燃料タンクのサイズが大きいためにキャリッジに、これらのタンクが搭載できない場合に、有効である。
【0056】
以上、第1〜3の実施例において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクとして説明してきたが、インクに限定するものではない。例えば記録画像の定着性や耐水性を高めるために被記録媒体に対して吐出する処理液のようなものがインクタンクに収容されていても構わない。
【0057】
また、インク吐出口の数は128を例として説明したが、この数に限定するものではなく、64や256などでも構わない。
【0058】
また、以上の実施形態は特にインクジェット記録方式の中でもインク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザー光など)を備え、発生した熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0059】
また、インクを吐出する方法としては、例えばピエゾ素子を用いてインクを吐出する方法でも構わない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による記録装置では、燃料電池の発電によって生成される生成物を回収することができ、燃料電池を電子機器の電源と使用することができる。
【0061】
また、インクタンクと燃料タンクの残量を検出する残量検知手段によって残量を検出できるので、インク残量検知と燃料電池の燃料残量検知のセンサを兼用でき、記録装置のコストアップやサイズを増大させることなく、燃料電池の残量検知を行う記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるインクジェット記録装置の概略断面図
【図2】第1の実施例におけるインクジェット記録装置の記録部の概略上面図
【図3】第1の実施例におけるインクジェット記録装置の概略電気ブロック図
【図4】第1の実施例におけるインクジェット記録装置のインクタンク、燃料タンク、回収容器の説明図
【図5】第2の実施例におけるインクジェット記録装置の概略斜視図
【図6】第2の実施例におけるインクジェット記録装置の光学式残量検知原理の説明図
【図7】第2の実施例におけるインクジェット記録装置の概略電気ブロック図
【図8】第3の実施例におけるインクジェット記録装置の概略斜視図
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 記録ヘッド
9 回復系ユニット
10 給紙カセット
12 インクタンク
12Y イエローインクタンク
12M マゼンタインクタンク
12C シアンインクタンク
12K ブラックインクタンク
13 燃料タンク
14 インク受給口
15 供給チューブ
16 インク供給口
17 回収容器
93 三角突起
94,95 斜面部
97 受光部
98 発光部
102 記録ヘッドカートリッジ
102Y イエローインクタンク
102M マゼンタインクタンク
102C シアンインクタンク
102K ブラックインクタンク
103 キャリッジ
113 キャリッジモータ
123 フォトセンサ
130 燃料電池カートリッジ

Claims (4)

  1. 燃料電池から電力供給を受けてインクを吐出する記録ヘッドを用い記録を行う記録装置であって、
    吸引処理を行って前記記録ヘッドからインクを排出させる吸引手段と、
    前記燃料電池から生成される生成物と前記吸引手段によって排出されたインクとを回収する回収手段と、
    前記記録ヘッドから消費されたインクの消費量を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記インクの消費量が所定量に達した場合、前記生成物を回収する動作の制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記回収手段は交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記吸引処理は、キャップ手段を前記記録ヘッドにキャップして、前記記録ヘッドの中にあるインクを吸引することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドはインクを吐出するためのエネルギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体を含む複数の記録素子を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の記録装置。
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