JP3774558B2 - 荷電粒子ビーム装置における試料装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査電子顕微鏡や電子ビーム測長装置等に用いて好適な試料装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
走査電子顕微鏡では、電子銃から発生し加速された電子ビームをコンデンサレンズと対物レンズによって細く集束し、試料に照射している。そして、試料の任意の2次元領域を電子ビームで走査し、試料から発生した2次電子や反射電子を検出し、検出信号を電子ビームの走査に同期した陰極線管に供給して試料の走査像を得るようにしている。
【0003】
このような走査電子顕微鏡において、試料の観察時には、試料をX,Y方向に移動させたり、回転させたり、更には傾斜させたりしている。そのため、試料をX,Y方向の移動機構、回転機構、傾斜機構が備えられた試料ステージ上に載せるようにしている。
【0004】
図1は試料装置の平面図であり、1は試料が載せられる試料台である。試料台1はY方向レール2の上にY方向に移動できるように配置されているが、Y方向レール2はX方向レール3上にX方向に移動できるように配置されている。
【0005】
Y方向レール2上には送りネジ4が設けられ、送りネジ4は試料室壁5の外部に配置されたモータ6によって回転させられる。モータ6の回転は、ユニバーサルジョイントを含む駆動軸7によって送りネジ4に伝えられる。
【0006】
送りネジ4は試料台1の底部に固定されたナット(図示せず)に噛み合わされており、送りネジ4を回転させることにより、ナットに固定された試料台1はY方向に移動する。
【0007】
X方向レール3には送りネジ8が設けられ、送りネジ8は試料室壁5の外部に配置されたモータ9によって回転させられる。モータ9の回転は、ユニバーサルジョイントを含む駆動軸10によって送りネジ8に伝えられる。
【0008】
送りネジ8はY方向レール2の底部に固定されたナット(図示せず)に噛み合わされており、送りネジ8を回転させることにより、ナットに固定されたY方向レール2はX方向に移動する。
【0009】
Y方向の送りネジ4およびX方向の送りネジ8には、それぞれエンコーダ11,12が取り付けられており、それぞれの送りネジの回転数に応じた信号が得られる。このエンコーダ11,12からの信号により、試料台1のX方向、Y方向の移動距離が求められ、この距離に応じて試料台1の位置決めが行われる。
【0010】
なお、図示していないが、X方向レール3は試料台1を傾斜させる傾斜枠上に載せられており、傾斜枠を傾斜させる中空の傾斜軸が試料室壁5に設けられている。そして、中空の傾斜軸の内部を貫通して、駆動軸7と駆動軸10とが設けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記した構成で、試料台1の位置決めをエンコーダ11と12の出力によって行う場合、送りネジ4,8のリード誤差(ピッチむら)、X,Y方向レール3,2の歪等により、5〜10μmの位置決め誤差が発生してしまう。これらは各構成部品の精度を厳しく製作したとしても、改善されないものである。
【0012】
試料台1の精密な位置合わせのために、レーザ測長器が広く使用されている。しかしながら、図1の構成で傾斜枠上にレーザ測長器の必要な構成部品を配置した場合、傾斜枠の中心に沿って干渉光を試料室壁外部に取り出す必要があるが、傾斜中心には傾斜枠の傾斜軸7,10が配置されているので、実際には干渉光を外部に取り出すことができない。したがって、傾斜機構が備えられたステージにおけるレーザ測長器を用いた試料の位置合わせは困難である。
【0013】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、傾斜機構を備えた試料装置において試料の位置合わせをレーザ測長器を用いて行うことができる試料装置を実現するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に基づく荷電粒子ビーム装置における試料装置は、荷電粒子ビームを細く絞って試料上に照射すると共に、試料上で前記荷電粒子ビームを2次元的に走査し、前記試料への荷電粒子ビームの照射によって得られた信号を検出し、検出した信号に基づいて試料の走査像を表示するようにした荷電粒子ビーム装置において、前記試料が載せられる試料台を傾斜枠の上に配置し、傾斜枠上で前記試料台をX方向とY方向に移動できるように構成し且つ前記傾斜枠を傾斜させることによって前記試料台を傾斜させるように構成すると共に、前記試料台にX方向とY方向の移動鏡を配置し、前記傾斜枠と一体的に移動するX方向の干渉計とY方向の干渉計を設け、前記X方向の干渉計からの測定光を前記X方向移動鏡に照射し、前記Y方向の干渉計からの測定光を前記Y方向移動鏡に照射し、前記傾斜枠を傾斜させるための傾斜軸を前記試料台が配置される試料室の壁部分を貫通して配置し、前記試料室の外側部分の傾斜軸上にレーザー干渉計を構成するレーザー光源と前記X方向干渉計と前記Y方向の干渉計からの干渉光を検出する検出器を配置し、中空とされた前記傾斜軸の中を前記レーザー光源からの光と前記干渉計からの光を通すように構成したことを特徴としている。
【0015】
第1の発明では、レーザー測長器を構成する移動鏡を試料台上に設け、X方向とY方向の干渉計を試料台を傾斜させる傾斜枠上に配置し、レーザー測長器を構成するレーザー光源、干渉計、移動鏡、検出器を傾斜枠と一体的に傾斜するように構成し、試料台の傾斜によっても各構成要素の位置関係が変化しないようにした。
【0018】
第2の発明に基づく荷電粒子ビーム装置における試料装置は、荷電粒子ビームを細く絞って試料上に照射すると共に、試料上で前記荷電粒子ビームを2次元的に走査し、前記試料への荷電粒子ビームの照射によって得られた信号を検出し、検出した信号に基づいて試料の走査像を表示するようにした荷電粒子ビーム装置において、前記試料が載せられる試料台を傾斜枠の上に配置し、傾斜枠上で前記試料台をX方向とY方向に移動できるように構成し且つ前記傾斜枠を傾斜させることによって前記試料台を傾斜させるように構成すると共に、前記試料台にX方向とY方向の移動鏡を配置し、前記傾斜枠と一体的に移動するX方向の干渉計とY方向の干渉計を設け、前記X方向の干渉計からの測定光を前記X方向移動鏡に照射し、前記Y方向の干渉計からの測定光を前記Y方向移動鏡に照射し、前記傾斜枠を傾斜させるための傾斜軸を前記試料台が配置される試料室の壁部分を貫通して配置し、前記試料室の外側部分にレーザー干渉計を構成するレーザー光源と前記X方向干渉計とY方向の干渉計からの干渉光を検出する検出器を配置し、中空とされた前記傾斜軸の中を前記干渉計からの光を前記検出器に導く光ファイバーを通すように構成した。
【0019】
の発明では、干渉計と検出器との間を光ファイバーで結び、検出器の設置位置の自由度を持たせるようにした。
の発明では、第1〜第のいずれかの発明において、傾斜枠を傾斜させる傾斜軸を傾斜枠の両端に設け、それぞれの傾斜軸が試料室の壁部分に支持されるように構成した。
【0020】
の発明では、第1〜第のいずれかの発明において、傾斜枠を傾斜させる傾斜軸を傾斜枠の一方の端部に設け、その傾斜軸が試料室の壁部分に支持されるように構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図2は、本発明に基づく試料装置の平面図、図3はその側面図を示しており、図1に示した従来装置と同一ないしは類似の構成要素には同一番号を付してある。図において1は試料が載せられる試料台である。試料台1はY方向レール2の上にY方向に移動できるように配置されているが、Y方向レール2は傾斜枠15上のX方向レール3上にX方向に移動できるように配置されている。
【0022】
Y方向レール2上にはY方向送りネジ4が設けられ、送りネジ4は試料室壁5の外部に配置されたモータによって回転させられる。なお、図2においては、このY方向送りネジ、モータ、モータの回転を伝達するユニバーサルジョイントを含む駆動軸は図示されていない。
【0023】
Y方向送りネジ4は試料台1の底部に固定されたナット(図示せず)に噛み合わされており、Y方向送りネジ4を回転させることにより、ナットに固定された試料台1はY方向に移動する。
【0024】
X方向レール3が設けられた傾斜枠15上には送りネジ8が設けられ、送りネジ8は試料室壁5の外部に配置されたモータ9によって回転させられる。モータ9の回転は、ユニバーサルジョイントを含む駆動軸10によって送りネジ8に伝えられる。
【0025】
送りネジ8はY方向レール2の底部に固定されたナット16に噛み合わされており、送りネジ8を回転させることにより、ナット16に固定されたY方向レール2および試料台1はX方向に移動する。
【0026】
傾斜枠15は、傾斜軸17に接続されており、傾斜軸17を回転させることにより、試料台1上に載置される試料18の表面を軸として傾斜できるように構成されている。
【0027】
傾斜軸17は中空軸とされており、その内部には、傾斜軸17と一体的に回転するレーザー光源19からのレーザー光L1が通される。なお、このレーザー光源19からのレーザー光L1の軸は、傾斜枠15の傾斜中心軸と一致されている。
【0028】
レーザー光源19からの光L1は、ガラス窓20を透過して試料室内に入り、傾斜枠15に固定され傾斜枠15と一体的に移動する台15aの上に配置されたビームスプリッター21によって2つの光に分割される。分割された一方の光L2(透過した光)は、台15a上に配置されたX方向干渉計22に入射する。干渉計22を透過した光は試料台1上のL字状の移動鏡23に入射して反射される。
【0029】
干渉計22においては、ビームスプリッタ21から入射した光L2を分割し、一方の透過した光を移動鏡23に照射し、他方の反射された光を参照光とし、それぞれの光を干渉させている。干渉した光は、ビームスプリッタ21を透過し、試料室壁5の外側に配置された検出器24に入射して検出される。
【0030】
レーザー光源19から発生しビームスプリッタ21によって反射された他方の光L3は、台15a上に固定された反射鏡25によって反射され、台15a上のY方向干渉計26に入射する。干渉計26によって反射された光は、試料台1上のL字状の移動鏡23に入射して反射される。
【0031】
干渉計26においては、ビームスプリッタ21から入射した光L3を分割し、一方の反射した光を移動鏡23に照射し、他方の透過した光を参照光とし、それぞれの光を干渉させている。干渉した光は、反射鏡25によって反射され、ビームスプリッタ21によって反射され、試料室壁5の外側に配置された検出器27に入射して検出される。
【0032】
図4は、上記したレーザー光源19からのレーザー光L1と、ビームスプリッタ21によって分割された2種の光L2、L3、X方向干渉計22、移動鏡23を示している。
【0033】
上記した構成で、試料18のX方向の移動は、モータ9を回転させ、送りネジ8を回転させることにより送りネジ8と噛み合わされたナットを駆動し、Yレール2をX方向に移動させることによって行われる。また、Y方向の移動は、送りネジ4を回転させ試料台1をY方向に移動させることによって行われる。更に、試料18の傾斜は、傾斜軸17を回転させ、傾斜枠15を傾けることにより、傾斜枠15上に載せられた各構成要素を傾斜させることによって行われる。
【0034】
ここで、送りネジ8を回転させ、試料18(試料台1)をX方向に移動させた場合、X方向干渉計22における測定光(移動鏡23によって反射された光)の長さが変化し、干渉計22における参照光との干渉光の強度が変化する。干渉計22における干渉光は、検出器24によって検出される。検出信号は図示していない測長演算器に供給され、試料台1のX方向の移動距離が測定される。
【0035】
次に、送りネジ4を回転させ、試料18(試料台1)をY方向に移動させた場合、Y方向干渉計26における測定光(移動鏡23によって反射された光)の長さが変化し、干渉計26における参照光との干渉光の強度が変化する。干渉計26における干渉光は、検出器27によって検出される。検出信号は図示していない測長演算器に供給され、試料台1のY方向の移動距離が測定される。
【0036】
このように、上記した構成では、試料台1に移動鏡23を固定し、更に、移動台1を傾斜させる傾斜枠15に測定光と参照光を干渉させる干渉計22,26を一体的に配置したので、試料台1の傾斜によってもレーザー光軸がずれることがない。したがって、試料台1の移動距離をレーザー測長器を用いて正確に測定することが可能となり、試料の位置決めを正確に行うことができる。
【0037】
図5は本発明の他の実施の形態を示している。図5において、X方向干渉計22において干渉された光は、光ファイバー30を介して検出器24に供給され、Y方向干渉計26において干渉された光は、光ファイバー31を介して検出器27に供給される。なお、この図5においてレーザー光源と、光源から各干渉計22,26に供給される光の光路については除かれている。
【0038】
この図5の構成では、傾斜枠15の大気側に配置する検出器24,27、レーザー光源等は、傾斜枠と一体的に回転する台の上に載せる必要がなくなり、それらを試料室の回りの自由な位置に配置することができる。もちろん、傾斜枠と一体的に回転する台の上に載せたとしても、それらの配置は自由にできる。
【0039】
図6は本発明の更に他の実施の形態を示しており、この形態では、傾斜枠15の両端を試料室壁5で支持した図2,図3の両持ちの構成に代え、傾斜枠15の一方の端部のみを支持した片持ちの構成としている。
【0040】
以上本発明の実施の形態を詳述したが、本発明はこの形態に限定されない。例えば、本発明は走査電子顕微鏡等の電子ビーム装置のみならず、試料上で細く絞ったイオンビームを走査するようにしたに走査型イオンビーム装置にも適用することができる。また、試料台を2次元的に移動させ、更に傾斜させる場合について説明したが、傾斜枠上に試料台の回転機構を設けるように構成しても良い。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明では、前記試料が載せられる試料台を傾斜枠の上に配置し、傾斜枠上で前記試料台をX方向とY方向に移動できるように構成し且つ前記傾斜枠を傾斜させることによって前記試料台を傾斜させるように構成すると共に、前記試料台にX方向とY方向の移動鏡を配置し、前記傾斜枠と一体的に移動するX方向の干渉計とY方向の干渉計を設け前記X方向の干渉計からの測定光を前記X方向移動鏡に照射し、前記Y方向の干渉計からの測定光を前記Y方向移動鏡に照射し、前記傾斜枠を傾斜させるための傾斜軸を前記試料台が配置される試料室の壁部分を貫通して配置し、前記試料室の外側部分にレーザー干渉計を構成するレーザー光源と前記X方向干渉計と前記Y方向の干渉計からの干渉光を検出する検出器を配置し、中空とされた前記傾斜軸の中を前記干渉計からの光を前記検出器に導く光ファイバーを通すように構成した。この結果、試料台の傾斜によっても各構成要素の位置関係が変化しないので、傾斜機構を用いた試料装置であっても、レーザー測長器によって試料の2次元的な位置合わせを正確に行うことができる。
【0043】
第2の発明では、前記試料が載せられる試料台を傾斜枠の上に配置し、傾斜枠上で前記試料台をX方向とY方向に移動できるように構成し且つ前記傾斜枠を傾斜させることによって前記試料台を傾斜させるように構成すると共に、前記試料台にX方向とY方向の移動鏡を配置し、前記傾斜枠と一体的に移動するX方向の干渉計とY方向の干渉計を設け前記X方向の干渉計からの測定光を前記X方向移動鏡に照射し、前記Y方向の干渉計からの測定光を前記Y方向移動鏡に照射し、前記傾斜枠を傾斜させるための傾斜軸を前記試料台が配置される試料室の壁部分を貫通して配置し、前記試料室の外側部分にレーザー干渉計を構成するレーザー光源と前記X方向干渉計と前記Y方向の干渉計からの干渉光を検出する検出器を配置し、中空とされた前記傾斜軸の中を前記干渉計からの光を前記検出器に導く光ファイバーを通すように構成した。この結果、干渉計と検出器との間が柔軟性のある光ファイバーで結ばれるので、検出器の設置位置の自由度を持たせることができる。
【0044】
の発明では、第1〜第のいずれかの発明において、傾斜枠を傾斜させる傾斜軸を傾斜枠の両端に設け、それぞれの傾斜軸が試料室の壁部分に支持されるように構成したので、第1の発明と同様な効果を有する。
【0045】
の発明では、第1〜第のいずれかの発明において、傾斜枠を傾斜させる傾斜軸を傾斜枠の一方の端部に設け、その傾斜軸が試料室の壁部分に支持されるように構成したので、第1の発明と同様な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の走査電子顕微鏡等の試料装置を示す図である。
【図2】本発明に基づく試料装置の平面図である。
【図3】図2の試料装置の側面図である。
【図4】図2の構成におけるビームスプリッタ、干渉計、移動鏡を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明に基づく更に他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 試料台
2 Yレール
3 Xレール
4,8 送りネジ
5 試料室壁
6,9 モータ
7,10 駆動軸
15 傾斜枠
17 傾斜軸
18 試料
19 レーザー光源
20 ガラス窓
21 ビームスプリッタ
22,26 干渉計
23 移動鏡
24,27 検出器

Claims (4)

  1. 荷電粒子ビームを細く絞って試料上に照射すると共に、試料上で前記荷電粒子ビームを2次元的に走査し、前記試料への荷電粒子ビームの照射によって得られた信号を検出し、検出した信号に基づいて試料の走査像を表示するようにした荷電粒子ビーム装置において、前記試料が載せられる試料台を傾斜枠の上に配置し、傾斜枠上で前記試料台をX方向とY方向に移動できるように構成し且つ前記傾斜枠を傾斜させることによって前記試料台を傾斜させるように構成すると共に、前記試料台にX方向とY方向の移動鏡を配置し、前記傾斜枠と一体的に移動するX方向の干渉計とY方向の干渉計を設け、前記X方向の干渉計からの測定光を前記X方向移動鏡に照射し、前記Y方向の干渉計からの測定光を前記Y方向移動鏡に照射し、前記傾斜枠を傾斜させるための傾斜軸を前記試料台が配置される試料室の壁部分を貫通して配置し、前記試料室の外側部分の傾斜軸上にレーザー干渉計を構成するレーザー光源と前記X方向干渉計と前記Y方向の干渉計からの干渉光を検出する検出器を配置し、中空とされた前記傾斜軸の中を前記レーザー光源からの光と前記干渉計からの光を通すように構成した荷電粒子ビーム装置における試料装置。
  2. 荷電粒子ビームを細く絞って試料上に照射すると共に、試料上で前記荷電粒子ビームを2次元的に走査し、前記試料への荷電粒子ビームの照射によって得られた信号を検出し、検出した信号に基づいて試料の走査像を表示するようにした荷電粒子ビーム装置において、前記試料が載せられる試料台を傾斜枠の上に配置し、傾斜枠上で前記試料台をX方向とY方向に移動できるように構成し且つ前記傾斜枠を傾斜させることによって前記試料台を傾斜させるように構成すると共に、前記試料台にX方向とY方向の移動鏡を配置し、前記傾斜枠と一体的に移動するX方向の干渉計とY方向の干渉計を設け、前記X方向の干渉計からの測定光を前記X方向移動鏡に照射し、前記Y方向の干渉計からの測定光を前記Y方向移動鏡に照射し、前記傾斜枠を傾斜させるための傾斜軸を前記試料台が配置される試料室の壁部分を貫通して配置し、前記試料室の外側部分にレーザー干渉計を構成するレーザー光源と前記X方向干渉計と前記Y方向の干渉計からの干渉光を検出する検出器を配置し、中空とされた前記傾斜軸の中を前記干渉計からの光を前記検出器に導く光ファイバーを通すように構成した荷電粒子ビーム装置における試料装置。
  3. 前記傾斜枠を傾斜させる前記傾斜軸が傾斜枠の両端に設けられ、それぞれの前記傾斜軸が前記試料室の壁部分に支持される請求項1〜2のいずれかに記載の荷電粒子ビーム装置における試料装置。
  4. 前記傾斜枠を傾斜させる前記傾斜軸が傾斜枠の一方の端部に設けられ、その傾斜軸が前記試料室の壁部分に支持される請求項1〜2のいずれかに記載の荷電粒子ビーム装置における試料装置。
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