JP3773857B2 - キャリッジイジェクト機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリッジイジェクト機構に関する。更に詳述すると、本発明はCDプレイヤやDVDプレイヤのディスクチェンジャ等に設けられているキャリッジイジェクト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等のプレイヤとして、複数のディスクをストックしておき、その中から1枚のディスクを選択して再生(プレイ)するものがある。かかるタイプのプレイヤは複数枚のディスクを同時にストックできるディスクチェンジャを有している。ディスクチェンジャはディスクを載せるキャリッジを複数有しており、ディスクを再生する場合には、再生したいディスクが載っているキャリッジをストック位置からプレイヤの再生装置が設けられているディスクプレイ位置に搬送する。また、ディスク交換時には、キャリッジをプレイヤの前方にイジェクトさせるように、即ちストック位置からイジェクト位置に搬送させるようにしている。
【0003】
キャリッジは、ストック位置とイジェクト位置との間を往復動するドロワー内に、その移動方向にスライド可能に且つ上下方向に複数重ねて収容されている。ストックしているディスクを交換等する場合には、ドロワーをキャリッジごとイジェクト位置まで移動させ、キャリッジに載っているディスクを露出させるようにしている。
【0004】
この場合、交換したいディスクが載っているキャリッジのみをドロワーとともに引き出し、ディスクを1枚ずつ交換するタイプのものと、交換したいディスクが載っているキャリッジと一緒にその下のキャリッジも重ねて引き出し、そのままの状態で目的のディスクを交換できるようにするとともに、目的のディスクが載っているキャリッジを奥に手動でスライドさせることでその下のキャリッジのディスクも交換できるようにしたタイプのものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディスクを1枚ずつ交換するタイプのディスクチェンジャでは、ストックしているディスクを確認するには全てのディスクを1枚ずつ順番にイジェクトする必要があり、その操作に時間と手間がかかり使い勝手が悪かった。
【0006】
また、目的のディスクを載せたキャリッジと一緒にその下のキャリッジを重ねて引き出すタイプのディスクチェンジャでは、複数のキャリッジを一緒に引き出しているため、一緒に引き出している複数のディスクをそれぞれ確認することは可能ではあるが、下に重なっているキャリッジのディスクを確認するためには、その上のキャリッジを手動でスライドさせて見えるようにする必要があった。しかも、目的のディスクが一番上のキャリッジに載ったディスクでなければ、全てのディスクを引き出している訳ではないので、全てのディスクを確認するためには、もう一度一番上のディスクを選択し直してイジェクト操作を繰り返す必要があった。これらのため、操作に時間と手間がかかり、使い勝手が悪い点では上述のディスクチェンジャと同じであった。
【0007】
さらに、一度に全てのディスクを確認できるようにキャリッジをイジェクトさせるにしても、単にそれを可能にするだけではなく、そのイジェクトの仕方に複数のバリエーションを設けて他の製品との差別化を図りたいとの要請がある。
【0008】
本発明は、一度に全てのディスクの確認を可能にすると共に、キャリッジのイジェクトの仕方に複数のバリエーションを設けたキャリッジイジェクト機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、ディスクを載置したドロワー内のキャリッジがドロワーの移動によりイジェクトするとき、該キャリッジが階段状にイジェクトするキャリッジイジェクト機構であって、ドロワーの移動に対して各キャリッジの移動開始時期をずらすことにより、キャリッジを複数の異なる階段状にイジェクトするようにしたものである。
【0010】
したがって、キャリッジのイジェクトの仕方に複数のバリエーションを設けることができる。そして、いずれのバリエーションについてもキャリッジは階段状にイジェクトされるので、イジェクト時には常に全てのキャリッジに載せられているディスクを一度に確認することができる。
【0011】
また、請求項2記載のキャリッジイジェクト機構は、移動開始時期を選択するドロワーに形成された案内路を着脱可能又は設定位置に移動可能な案内部材で構成したものである。
【0012】
したがって、案内部材を別の位置に付け替える又は移動させることで案内路の位置が変わり、キャリッジの移動開始時期が変化する。このため、各段のキャリッジの引き出し量が変化し、キャリッジのイジェクト時の重なり具合(イジェクトの仕方)が変化する。
【0013】
さらに、請求項3記載のキャリッジイジェクト機構は、移動開始時期を選択するドロワーに形成された複数のタイプ別通路をモータにより回転されるカムで選択するようにしたものである。
【0014】
したがって、モータによってカムを回転させると、別のタイプ別通路を選択することができ、キャリッジの移動開始時期が変化する。このため、各段のキャリッジの引き出し量が変化し、キャリッジのイジェクト時の重なり具合が変化する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1〜図28に、本発明を適用したキャリッジイジェクト機構の実施形態の一例を示す。このキャリッジイジェクト機構は、ディスク5を載置したドロワー4内のキャリッジ6がドロワー4の移動によりイジェクトするとき、キャリッジ6が階段状にイジェクトするものであって、ドロワー4の移動に対して各キャリッジ6の移動開始時期をずらすことにより、キャリッジを複数の異なる階段状にイジェクトするようにしたものである。本実施形態では、移動開始時期を選択するドロワー4に形成された複数のタイプ別通路51〜53をモータ50により回転されるコントロールカム19で選択することで、各キャリッジ6の移動開始時期をずらすようにしている。
【0017】
本実施形態のキャリッジイジェクト機構は、ドロワー4のイジェクト位置として、2つのイジェクト位置2,3を有しており、ドロワー4の第1のイジェクト位置2へのイジェクト動作に伴いキャリッジ6を順次階段状にずれた状態でイジェクトさせ、ドロワー4の第2のイジェクト位置3へのイジェクト動作では指定したキャリッジ6から下のキャリッジ6を重ねた状態でイジェクトするようにしている。さらに、ドロワー4のイジェクト状態では、複数のキャリッジ6は手動にてスライド可能になっている。なお、第1のイジェクト位置2はドロワー4を最も手前側まで突出させた位置であり、第2のイジェクト位置3は第1のイジェクト位置2よりも突出量の少ない位置である。
【0018】
例えば、このキャリッジイジェクト機構は、ストック位置1とイジェクト位置2,3との間を往復動するドロワー4と、該ドロワー4内にその往復動方向にスライド可能に且つ上下方向に重ねて収容された複数のキャリッジ6と、ドロワー4がイジェクト位置2,3に向けて移動する際にキャリッジ6をドロワー4に対してストック位置1側に向けて相対的にスライドさせるスライド制御手段7を備えている。スライド制御手段7は、下のキャリッジ6よりも上のキャリッジ6をより多くストック位置1側に向けて相対的にスライドさせ、且つ、最上段(3段目)のキャリッジ6のスライドは少なくとも載置したディスク5の一部が露出する範囲内となるように構成されている。
【0019】
ここで、このキャリッジイジェクト機構が設けられているディスクプレイヤについてその概要を説明する。このディスクプレイヤは、ドロワー4内に複数のキャリッジ6を有しており、各キャリッジ6にディスク5を1枚ずつ載せておくことで複数枚のディスク5をストックしておくことができる。各ディスク5は、ストック位置1にストックされている。そして、ディスク5を再生(プレイ)する場合には、再生するディスク5を載せたキャリッジ6をストック位置1からディスクプレイ位置8に搬送する。また、ディスク5をイジェクトする場合には、ドロワー4ごとキャリッジ6をイジェクト位置2,3に搬送する。
【0020】
本実施形態では、イジェクト位置として、第1のイジェクト位置2と第2のイジェクト位置3を有している。また、キャリッジ6は3枚備えられている。ただし、キャリッジ6の枚数は3枚に限るものではないことは勿論である。
【0021】
ドロワー4の左右両側壁の内面には、3枚のキャリッジ6をガイドするガイド溝4aが形成されている。キャリッジ6はガイド溝4a(図20)に摺動可能に嵌め込まれ、ドロワー4の移動方向、換言するとドロワー4の突出時(搬送時)にストック位置1に対して近づいたり離れたりする方向に移動可能になっている。
【0022】
ドロワー4の前壁の左側部分の内面にはキャリッジ係止手段9、例えば板ばねが取り付けられている。一方、キャリッジ6のキャリッジ係止手段9に対向する部位には凹部6aが設けられている。したがって、キャリッジ6がドロワー4内で一番手前側の位置まで移動するとキャリッジ係止手段9が弾性変形して凹部6aに嵌り、キャリッジ6を軽い力で係止する。キャリッジ係止手段9による係止力は小さなものであり、後述するようにスライド制御手段7によってキャリッジ6を係止した状態でドロワー4を移動させると、キャリッジ係止手段9は簡単にキャリッジ6から外れる。また、手動によってキャリッジ6をスライドさせる場合にも、キャリッジ係止手段9はキャリッジ6から簡単に外れる。
【0023】
ドロワー4の底板の下面にはラック4bが形成されている。ラック4bはドロワー4の移動方向に沿って形成されている。このラック4bにはイジェクトギヤ10が噛み合っている。したがって、イジェクトギヤ10を回転させることでドロワー4が駆動され、ストック位置1と第1又は第2のイジェクト位置2,3との間を往復動する。
【0024】
また、ドロワー4の底板の下面には、ラック4bに並んで位置検出用のカム溝11が形成されている。この位置検出用のカム溝11は5つの直線部11a〜11eを有している。このカム溝11にはシャーシ12に揺動自在に取り付けられた位置検出用レバー13の一端が摺動自在に嵌め込まれている。したがって、ドロワー4が移動してカム溝11内を位置検出用レバー13の一端が摺動すると、その摺動する直線部11a〜11eが次ぎの直線部11a〜11eに移るたびに当該位置検出用レバー13が揺動される。位置検出用レバー13の他端にはスイッチ14,15をオンオフ操作する凸片13aが設けられている。この位置検出用レバー13の揺動を一対のスイッチ14,15によって検出することで、ドロワー4の移動位置を検出することができる。
【0025】
スライド制御手段7は、選択したキャリッジ6を係止するセレクトアーム16と、セレクトアーム16を操作するセレクトレバー17と、セレクトレバー17を操作するコントロール溝18及びコントロールカム19より構成されている。
【0026】
セレクトアーム16は、収容状態のドロワー4の右側壁の上方に対向して配置され、シャーシ12に揺動可能に取り付けられている。セレクトアーム16の先端16aは収容状態のドロワー4内の2段目(下から2番目)と3段目(最上段)のキャリッジ6の前方に延出している。したがって、この状態では、セレクトアーム16の先端16aは2段目と3段目のキャリッジ6を係止する。一方、セレクトアーム16が揺動してその先端16aが3段目のキャリッジ6よりも高く持ち上げられると、全てのキャリッジ6の係止を解くことができる。つまり、セレクトアーム16は2段目及び3段目のキャリッジ6を係止する2段目係止位置20(図3に符号20で示す位置)、3段目のキャリッジ6のみを係止する3段目係止位置21(図3に符号21で示す位置)、いずれのキャリッジ6も係止しないニュートラル位置22(図3に符号22で示す位置)の間で揺動可能となっている。なお、セレクトアーム16は、リターンスプリング23によってセレクトアーム16の先端16aを持ち上げる方向に常時付勢されている。
【0027】
セレクトレバー17は、セレクトアーム16の下方、即ち収容状態のドロワー4の右側壁に対向して配置され、シャーシ12に揺動可能に取り付けられている。セレクトレバー17には、セレクトアーム16を操作するカム面17aと、コントロール溝18によって操作される第1アーム17bと、コントロールカム19によって操作される第2アーム17cが形成されている。
【0028】
カム面17aは、セレクトアーム16の従動片16bを最も高く持ち上げて先端16aを2段目係止位置20に揺動させる2段目係止領域24と、セレクトアーム16の従動片16bを2番目に高い位置に持ち上げて先端16aを3段目係止位置21に揺動させる3段目係止領域25L,25Rと、セレクトアーム16の従動片16bを最も低い位置に持ち上げて先端16aをニュートラル位置22に揺動させるニュートラル領域26L,26Rより構成されている。3段目係止領域25とニュートラル領域26は、2段目係止領域24を挟んで両側に設けられている。
【0029】
第1アーム17bを操作するコントロール溝18は、ドロワー4の右側壁の外面に形成されている。コントロール溝18は、例えば3本のタイプ別通路51〜53とリターン通路54より構成され、タイプ別通路51〜53は第1〜第3直線部51a〜51c,52a〜52c,53a〜53cを有している。また、タイプ別通路53の第1直線部53aは、手前側直線部53dと奥側直線部53eより構成されている。第1直線部51a,52a,53aをセレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eが摺動すると、図9〜図11に示すように、カム面17aの2段目係止領域24がセレクトアーム16の従動片16bを操作し先端16aを2段目係止位置20に揺動させる。また、第2直線部51b,52b,53bをセレクトレバー17の第1アーム17bが摺動すると、カム面17aの3段目係止領域25Lがセレクトアーム16の従動片16bを操作し先端16aを3段目係止位置21に揺動させる。さらに、第3直線部51c,52c,53cをセレクトレバー17の第1アーム17bが摺動すると、カム面17aのニュートラル領域26Lがセレクトアーム16の従動片16bを操作し先端16aをニュートラル位置22に揺動させる。
【0030】
第1のタイプ別通路51では、第1直線部51aと第2直線部51bは短く、第3直線部51cのセレクトレバー17を操作する範囲は長くなっている。また、第2のタイプ別通路52では、第1直線部52a、第2直線部52b、第3直線部52cのセレクトレバー17を操作する範囲はほぼ同じ長さになっている。さらに、第3のタイプ別通路53では、第1直線部53aは長く、第2直線部53bと第3直線部53cのセレクトレバー17を操作する範囲は短くなっている。
【0031】
タイプ別通路51〜53の第2直線部51b〜53bと第3直線部51c〜53cの間の傾斜部51d〜53dの断面を図12に示す。なお、各傾斜部51d〜53dは同様の構成であり、傾斜部51dについて図12に示し、他の傾斜部52d,53dについての図示を省略する。傾斜部51d〜53dは第2直線部51b〜53b及び第3直線部51c〜53cよりも溝の深さが浅くなっており、第2直線部51b〜53bから傾斜部51d〜53dへは斜面で連続し、第3直線部51c〜53cから傾斜部51d〜53dへは段差を介在させている。したがって、第1アーム17bは第2直線部51b〜53b側からは傾斜部51d〜53dを乗り越えることはできるが、第3直線部51c〜53c側(リターン通路54側)からは傾斜部51d〜53dを乗り越えることはできない。このため、第1アーム17bは、第2直線部51b〜53bから第3直線部51c〜53cに進入することができるが、第3直線部51c〜53c(リターン通路54)から第2直線部51b〜53bに逆戻りすることはできない。なお、リターン通路54は第3直線部51c〜53cの延長上に形成されている。
【0032】
セレクトレバー17の第2アーム17cを操作するコントロールカム19は、シャーシ12の底板に回転自在に設けられたカムギヤ27に形成されている。カムギヤ27が回転するとコントロールカム19によって操作レバー28が揺動され、この操作レバー28の揺動によりその先端28aがセレクトレバー17の第2アーム17cを操作する。コントロールカム19による操作によってセレクトレバー17のカム面17aの2段目係止領域24、ニュートラル領域26R、3段目係止領域25Rが選択的にセレクトアーム16を揺動させる。
【0033】
なお、操作レバー28は、リターンスプリング31によってコントロールカム19に押し付けられる方向に常時付勢されている。また、セレクトレバー17は、リターンスプリング32によって第2アーム17cを操作レバー28の先端28aに押し付ける方向に常時付勢されている。
【0034】
このキャリッジイジェクト機構は、ドロワー4のイジェクト位置2,3への移動時に複数のキャリッジ6のうち指定した一つのキャリッジ6よりも上のキャリッジ6をストック位置1に保持する個別イジェクト手段を備えている。本実施形態では、スライド制御手段7によって個別イジェクト手段を実現している。即ち、スライド制御手段7を個別イジェクト手段としても機能させている。
【0035】
次に、キャリッジイジェクト機構の作動について説明する。このキャリッジイジェクト機構は、全てのディスク5を少しずつ階段状にずらしてイジェクトするオールイジェクトモードと、指定したディスク5をイジェクトする個別イジェクトモードを有している。オールイジェクトモードでは、再生中のディスク5をその再生を中止して他のディスク5と一緒にイジェクトさせる。さらに、オールイジェクトモードでは、キャリッジ6のイジェクトの仕方(重なり具合)に例えば3つのバリエーション(タイプA〜C)がある。一方、個別イジェクトモードでは、再生中のディスク5を除いてストック位置1にストックされているディスク5のみをイジェクトする。また、個別イジェクトモードでは、指定したディスク5を含め、その下のディスク5も一緒に排出される。つまり、個別イジェクトモードでは、指定したディスク5を一番上にした状態でイジェクトする。
【0036】
まず最初にオールイジェクトモードについて説明する。このモードでは、コントロール溝18によってセレクトレバー17を操作する。即ち、タイプ別通路51〜53によってセレクトレバー17を操作する。また、ドロワー4は、第1のイジェクト位置2まで搬送される。
【0037】
ユーザがオールイジェクトモード、より詳しくはオールイジェクトモードのうちタイプAを選択すると、モータ50によってカムギヤ27が回転される。これにより、コントロールカム19が回転し、例えば図15の半径R1の部分で操作レバー28を操作し、操作レバー28を通じてセレクトレバー17を操作する。いま、オールイジェクトモードのタイプAが選択されているので、コントロールカム19はセレクトレバー17をその第1アーム17bの突片17eが第1のタイプ別通路51に対向する位置まで揺動させる(図9)。この位置では、セレクトレバー17のカム面17aの2段目係止領域24がセレクトアーム16の従動片16bを操作する。
【0038】
また、再生中のディスク5がある場合には、その再生を中止しキャリッジ6をディスクプレイ位置8からストック位置1に戻す。即ち、全てのディスク5がストック位置1に戻される。
【0039】
この状態で、図示しないモータによってイジェクトギヤ10を回転させ、ドロワー4を第1のイジェクト位置2に向けて移動させる。ドロワー4の移動に伴いドロワー4の右側壁に形成された第1のタイプ別通路51もセレクトレバー17に対して移動することになり、第1のタイプ別通路51の形状に応じてセレクトレバー17の第1アーム17bが操作される。
【0040】
第1アーム17bの突片17eは、第1のタイプ別通路51内を第1直線部51a→第2直線部51b→第3直線部51cの順序で摺動する。したがって、セレクトレバー17のカム面17aは、2段目係止領域24→3段目係止領域25L→ニュートラル領域26Lの順番でセレクトアーム16を操作する。このため、セレクトアーム16は、2段目係止位置20→3段目係止位置21→ニュートラル位置22へと順番に間欠的に揺動される。このとき、第1直線部51aと第2直線部51bは短く形成され、第3直線部51cは長く形成されているので、2段目係止位置20と3段目係止位置21に停止している時間は僅かである。
【0041】
なお、コントロール溝18のタイプ別通路51〜53はセレクトレバー17を第2アーム17cが操作レバー28の先端28aから離れる方向に揺動するので、タイプ別通路51〜53による操作がコントロールカム19によって邪魔されることはない。
【0042】
最初の2段目係止位置20ではセレクトアーム16は2段目と3段目のキャリッジ6を係止しているので、1段目(一番下)のキャリッジ6のみがドロワー4と一緒に引き出される。即ち、セレクトアーム16が移動中のドロワー4に対して2段目と3段目のキャリッジ6を相対的にスライドさせるので、結果的に2段目と3段目のキャリッジ6は引き出されないことになり、1段目のキャリッジ6のみがドロワー4と一緒に引き出される。1段目のキャリッジ6はキャリッジ係止手段9によりドロワー4に係止された状態で移動する。一方、2段目と3段目のキャリッジ6は、ドロワー4に対する相対移動によってキャリッジ係止手段9から外れる。
【0043】
次の3段目係止位置21ではセレクトアーム16は3段目のキャリッジ6のみを係止しているので、1段目のキャリッジ6に加えて、2段目のキャリッジ6もドロワー4と一緒に引き出される。即ち、セレクトアーム16が移動中のドロワー4に対して3段目のキャリッジ6を相対的にスライドさせるので、結果として3段目のキャリッジ6は引き出されないことになり、1段目と2段目のキャリッジ6がドロワー4と一緒に引き出されるようになる。なお、2段目のキャリッジ6はドロワー4との間に作用する摩擦力によってドロワー4と一緒に引き出される。
【0044】
最後のニュートラル位置22ではセレクトアーム16はいずれのキャリッジ6も係止しないので、1段目と2段目のキャリッジ6に加えて、3段目のキャリッジ6もドロワー4と一緒に引き出される。3段目のキャリッジ6はドロワー4との間に作用する摩擦力によってドロワー4と一緒に引き出される。
【0045】
このように、セレクトアーム16の2段目係止位置20→3段目係止位置21→ニュートラル位置22への間欠移動は、ドロワー4の移動中に行われるものである。また、セレクトアーム16が2段目係止位置20と3段目係止位置21に停止している時間は僅かである。したがって、図19に示すように、1段目のキャリッジ6に続いて2段目,3段目のキャリッジ6が少しずつずれた状態で階段状に引き出される。
【0046】
そして、一番上のキャリッジ6に載せられているディスク5が完全に露出する位置まで一番上のキャリッジ6が引き出されると、即ちドロワー4が第1のイジェクト位置2まで引き出されると、位置検出用レバー13の一端が位置検出用のカム溝11の第4の直線部11dから第5の直線部11eに移動する(図7)。この移動をスイッチ14によって検出すると、モータがイジェクトギヤ10の駆動を止め、ドロワー4を停止させる。
【0047】
このように、本発明のキャリッジイジェクト機構ではキャリッジ6を下から順番に少しずつずらした状態で階段状に引き出すことができるので、ストックしている全てのディスク5を一度に確認することができる。
【0048】
また、一番上(3段目)のキャリッジ6は、ディスク5を完全に露出させる位置まで引き出されている。したがって、このままの状態で一番上のキャリッジ6のディスク5を交換することができる。また、図25に示すように、この状態から一番上のキャリッジ6を手動で本体内にスライドさせると2段目のキャリッジ6のディスク5を完全に露出させることができる。したがって、2段目のキャリッジ6上のディスク5を交換することができる。さらに、2段目のキャリッジ6を手動で本体内にスライドさせると一番下(1段目)のキャリッジ6のディスク5を完全に露出させることができる。したがって、一番下のキャリッジ6上のディスク5を交換することができる。
【0049】
ディスク5交換後、ドロワー4をストック位置1に戻す場合には、モータを逆回転させてイジェクトギヤ10を逆回転させる。イジェクトギヤ10の逆回転によりドロワー4がストック位置1に向けて戻される。ドロワー4がストック位置1に戻される間、セレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eはコントロール溝18の第3直線部51cからリターン通路54を摺動する。したがって、セレクトアーム16はニュートラル位置22に持ち上げられており、ドロワー4と一緒に移動する最上段のキャリッジ6に干渉することはなく、その破損が防止される。
【0050】
そして、ドロワー4がストック位置1まで移動すると、位置検出用レバー13の一端が位置検出用カム溝11の第2の直線部11bから第1の直線部11aに移動する(図5)。この移動をスイッチ15によって検出すると、モータがイジェクトギヤ10の駆動を止め、ドロワー4を停止させる。
【0051】
なお、ユーザがオールイジェクトモードのタイプBを選択した場合には、コントロールカム19が例えば図15の半径R2の部分で操作レバー28を操作し、セレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eを第2のタイプ別通路52に対向させる(図10)。第2のタイプ別通路52の各直線部52a〜52cはほぼ均等の長さになっているので、ドロワー4の移動に伴い、セレクトアーム16は2段目係止位置20、3段目係止位置21、ニュートラル位置22にほぼ同時間ずつ停止する。このため、図28に示すように、キャリッジ6はほぼ均等にずれた状態で階段状にイジェクトされる。
【0052】
また、ユーザがオールイジェクトモードのタイプCを選択した場合には、コントロールカム19が例えば図15の半径R3の部分で操作レバー28を操作し、セレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eを第3のタイプ別通路53に対向させる(図11)。第3のタイプ別通路53は、第1直線部53aは長く、第2直線部53bと第3直線部53cは短くなっているので、ドロワー4の移動に伴い、セレクトアーム16は2段目係止位置20には比較的長時間停止し、3段目係止位置21とニュートラル位置22には比較的短時間停止する。このため、図27に示すように、1段目のディスク5を全て露出させ、2段目と3段目のキャリッジ6を第1のイジェクト位置2の奥側で階段状にずらした状態でイジェクトする。
【0053】
このように、キャリッジ6のイジェクトの仕方に複数のバリエーションを設けているので、ユーザが好み等に応じてイジェクトの仕方を自由に選択することができる。このため、便利で使い勝手に優れた製品を提供することができ、他の製品との差別化を図ることができる。
【0054】
次に、個別イジェクトモードについて説明する。このモードでは、コントロールカム19によってセレクトレバー17を操作する。いま、1段目のキャリッジ6のディスク5を再生している最中に、3段目のキャリッジ6のディスク5をイジェクトする場合を例に説明する。モータによってカムギヤ27を回転させてコントロールカム19を操作し、操作レバー28を通じてセレクトレバー17を図14に示す位置に揺動させる。
【0055】
この位置では、セレクトレバー17のカム面17aのニュートラル領域26Rがセレクトアーム16を操作しているので、セレクトアーム16はニュートラル位置22に揺動する。
【0056】
この状態で、イジェクトギヤ10を駆動し、ドロワー4を第2のイジェクト位置3に向けて移動させる。セレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eはコントロール溝18の下方を通過するので、セレクトレバー17はコントロール溝18によって操作されることはない。したがって、セレクトアーム16はニュートラル位置22に保持されたままの状態になっており、キャリッジ6を係止することはない。このため、ストック位置1に在る全てのキャリッジ6、この例では2段目と3段目のキャリッジ6がドロワー4と一緒に引き出される。即ち、ディスクプレイ位置8に移動している1段目のキャリッジ6を除き、イジェクト指定した3段目のキャリッジ6とその下の2段目のキャリッジ6が重ねて引き出される(図22)。
【0057】
このモードでは、ドロワー4は第2のイジェクト位置3まで引き出されるので、キャリッジ6の1枚分だけ引き出されることになる。ドロワー4が第2のイジェクト位置3まで移動すると、位置検出用レバー13の一端が位置検出用カム溝11の第2の直線部11bから第3の直線部11cに移動する(図6)。この移動をコントローラはスイッチ14を通じて検出し、モータをオフしてドロワー4を停止させる。
【0058】
ディスク5交換後、ドロワー4をストック位置1に戻す場合には、モータを逆回転させてイジェクトギヤ10を逆回転させる。イジェクトギヤ10の逆回転によりドロワー4がストック位置1に向けて移動する。セレクトアーム16はニュートラル位置22に保持されているので、ドロワー4の移動中に最上段のキャリッジ6と干渉することがない。そして、ドロワー4がストック位置1に到達すると、位置検出用レバー13が位置検出用カム溝11の第2の直線部11bから第1の直線部11aに移動する。この移動をスイッチ15によって検出すると、モータがイジェクトギヤ10の駆動を止め、ドロワー4を停止させる。
【0059】
なお、この場合には、イジェクト時に3段目のキャリッジ6と一緒に2段目のディスク5も引き出されているので、3段目のキャリッジ6を手動によってスライドさせることで、2段目のキャリッジ6上のディスク5を交換することも可能である。
【0060】
また、ディスク5を再生していない場合に3段目のディスク5を選択して個別イジェクトすると、図23に示すように、3段目のキャリッジ6と一緒にその下の全てのキャリッジ6、具体的には2段目と1段目のキャリッジ6をも重ねた状態で引き出すことができる。
【0061】
なお、ディスク5を再生していない場合に2段目のディスク5を選択して個別イジェクトすると、コントロールカム19によってセレクトレバー17が図13に示す位置に揺動される。この位置では、セレクトレバー17のカム面17aの3段目係止領域25Rがセレクトアーム16を操作するので、セレクトアーム16は3段目係止位置21に揺動する。この状態でドロワー4を第2のイジェクト位置3に向けて移動すると、図24に示すように、セレクトアーム16によって係止されている3段目以外のキャリッジ6、具体的には2段目と1段目のキャリッジ6が重なった状態で引き出される。即ち、個別イジェクト手段として機能するスライド制御手段7が指定した2段目のディスク5を載せたキャリッジ6よりも上の3段目のキャリッジ6をドロワー4移動時にドロワー4に対して相対移動させることで、結果的に3段目のキャリッジ6を引き出さずに、2段目と1段目のキャリッジ6のみを引き出すことができる。これにより、指定した2段目のディスク5は露出した状態になり、そのままの状態で2段目のディスク5を交換することができる。また、2段目のキャリッジ6を手動によってスライドさせることで、1段目のディスク5を交換することも可能である。
【0062】
以上のように、本発明のキャリッジイジェクト機構は、指定したディスク5を載せたキャリッジ6を一番上にして引き出すこともできるので、指定したディスク5をそのまま交換することができ、その使い勝手がより一層向上する。
【0063】
また、この場合には、第1のイジェクト位置2よりも移動距離の短い第2のイジェクト位置3までしかドロワー4を移動させないので、ドロワー4の突出量が短くてすみ、ディスク交換に必要なスペースを小さくすることができる。
【0064】
なお、第2のイジェクト位置3までドロワー4を引き出す場合に、図26に示すように、3枚のキャリッジ6を少しずつずらして階段状に引き出すようにしても良い。
【0065】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、キャリッジ係止手段9をドロワー4に取り付けていたが、各キャリッジ6にそれぞれ取り付けるようにしても良い。
【0066】
また、オールイジェクトモードでキャリッジ係止手段9から外れたキャリッジ6をドロワー4との間に発生する摩擦力によって移動させるようにしていたが、2段目,3段目のキャリッジ6とドロワー4との間に板ばね等を設けてより強い摩擦力を発生させるようにしても良い。そして、この摩擦力発生用の板ばね等を、各キャリッジ6にそれぞれ取り付けたキャリッジ係止手段9で兼用するようにしても良い。
【0067】
さらに、上述の説明では、移動開始時期を選択するドロワー4に形成された複数のタイプ別通路51〜53をモータ50により回転されるコントロールカム19で選択することで、各キャリッジ6の移動開始時期をずらすようにしていたが、必ずしもこの構成に限るものではない。例えば図29〜図34に示すように、移動開始時期を選択するドロワー4に形成された案内路61を着脱可能又は設定位置に移動可能な案内部材62で構成し、各キャリッジ6の移動開始時期をずらすようにしても良い。
【0068】
ドロワー4の例えば右側壁の外面には、上述のコントロール溝18に代えて2本の長溝63,64と3本の短い選択溝65〜67が形成されている。3本の選択溝65〜67は、2本の長溝63,64の間に一直線上に並べて配置されている。各選択溝65〜67の奥側端は上側の長溝64に連続している。また、2本の長溝63,64のうち下側の長溝63には案内部材62が取り付け可能になっている。例えば、長溝63の上下両側縁には所定間隔で多数の係止片68が設けられていると共に、3箇所の取付位置(設定位置)には小孔69〜71が形成されている。上下の係止片68に案内部材62を嵌め込み、案内部材62の突部62aを3つの小孔69〜71のいずれかに選択的に嵌め込むことで、3箇所の取付位置のいずれかに案内部材62を取り付けることができる。
【0069】
また、係止片68に案内部材62を嵌め込んだ状態で、案内部材62の突部62を持ち上げ位置決めの係止を解除し、スライド移動させ、3箇所の取付位置のいずれかに案内部材62を取り付けることができる。
【0070】
案内部材62には下側の長溝63と選択溝65〜67を連続させる案内路61が形成されており、図30に示すように案内部材62を長溝63の一番手前側の取付位置に取り付け又は係止した場合には長溝63と第1の選択溝65が連続し、図31に示すように中央の取付位置に取り付け又は係止した場合には長溝63と第2の選択溝66が連続し、図32に示すように一番奥側の取付位置に取り付け又は係止した場合には長溝63と第3の選択溝67が連続する。即ち、各溝63〜67は、下側の長溝63→案内路61→選択溝65〜67→上側の長溝64→下側の長溝63と循環し、セレクトレバー17の第1アーム17bをガイドする。
【0071】
下側の長溝63をセレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eが摺動すると、図29に示すように、カム面17aの2段目係止領域24がセレクトアーム16を2段目係止位置20に揺動させる。また、選択溝65〜67のいずれかをセレクトレバー17の第1アーム17bの突片17eが摺動すると、カム面17aの3段目係止領域25Lがセレクトアーム16を3段目係止位置21に揺動させる。さらに、上側の長溝64をセレクトレバー17の第1アーム17bが摺動すると、カム面17aのニュートラル領域26Lがセレクトアーム16をニュートラル位置22に揺動させる。
【0072】
図30に示すように案内部材62を下側の長溝63の一番手前側の取付位置に取り付け又は係止した場合には、長溝63のセレクトレバー17を操作する範囲と第1の選択溝65のセレクトレバー17を操作する範囲が短く、長溝64のセレクトレバー17を操作する範囲は長くなる。このため、上述の第1のタイプ別通路51を選択した場合と同様に、各キャリッジ6を図20に示すように階段状にずらしてイジェクトする。
【0073】
また、図31に示すように案内部材62を下側の長溝63の中央の取付位置に取り付け又は係止した場合には、長溝63のセレクトレバー17を操作する範囲、第2の選択溝67のセレクトレバー17を操作する範囲、長溝64のセレクトレバー17を操作する範囲はどれもほぼ均等の長さになる。このため、上述の第2のタイプ別通路52を選択した場合と同様に、各キャリッジ6を図28に示すように階段状にずらしてイジェクトする。
【0074】
さらに、図32に示すように案内部材62を下側の長溝63の一番奥側の取付位置に取り付け又は係止した場合には、長溝63のセレクトレバー17を操作する範囲は長く、第3の選択溝67のセレクトレバー17を操作する範囲と長溝64のセレクトレバー17を操作する範囲は短くなる。このため、上述の第3のタイプ別通路53を選択した場合と同様に、各キャリッジ6を図27に示すように階段状にずらしてイジェクトする。
【0075】
案内部材62は、例えば工場出荷時に取り付けておく。案内部材62の取付位置を変えることで簡単にディスク5のイジェクトの仕方(重なり具合)を変化させることができ、市場のニーズに対応した製品を提供するのが容易である。
【0076】
また、実際に製品を使用するとき案内部材62の取付位置を脱着又はスライド移動で変えることで簡単にディスク5のイジェクトの仕方(重なり具合)を変化させることができる。
【0077】
また、上述の説明ではキャリッジ6の数は3枚であったが、これに限るものではなく、例えば5枚であっても良く、その他の枚数であっても良い。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載のキャリッジイジェクト機構では、ドロワーの移動に対して各キャリッジの移動開始時期をずらすことにより、キャリッジを複数の異なる階段状にイジェクトするようにしているので、イジェクトの仕方に複数のバリエーションを設けることができ、使い勝手を向上させることができ、他の製品との差別化を図ることができる。また、いずれのバリエーションについてもキャリッジは階段状にイジェクトされるので、全てのキャリッジに載せられているディスクを一度に確認することができる。このため、ストックしているディスクの確認やディスク交換が容易になり、使い勝手を向上させることができる。
【0079】
また、請求項2記載のキャリッジイジェクト機構では、移動開始時期を選択するドロワーに形成された案内路を着脱可能又は設定位置に移動可能な案内部材で構成しているので、案内部材の付け替えによってキャリッジの移動開始時期を変化させることができ、キャリッジのイジェクト時の重なり具合を変えることができる。
【0080】
さらに、請求項3記載のキャリッジイジェクト機構では、移動開始時期を選択するドロワーに形成された複数のタイプ別通路をモータにより回転されるカムで選択するようにしているので、モータの操作によってキャリッジの移動開始時期を変化させることができ、キャリッジのイジェクト時の重なり具合を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したキャリッジイジェクト機構の実施形態の一例を示し、キャリッジをストック位置に収容している状態の位置関係を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明を適用したキャリッジイジェクト機構の実施形態の一例を示し、キャリッジをストック位置に収容している状態の位置関係を概略的に示す側面図である。
【図3】キャリッジとセレクトアームとの関係を示す概略構成図である。
【図4】キャリッジ係止手段を示す図である。
【図5】ドロワーがストック位置に移動した状態の位置関係を示す平面図である。
【図6】ドロワーが第2のイジェクト位置に移動した状態の位置関係を示す平面図である。
【図7】ドロワーが第1のイジェクト位置に移動した状態の位置関係を示す平面図である。
【図8】セレクトレバーとコントロール溝の関係を示す側面図である。
【図9】セレクトレバーの第1アームがコントロール溝の第1のタイプ別通路に対向している状態を示す側面図である。
【図10】セレクトレバーの第1アームがコントロール溝の第2のタイプ別通路に対向している状態を示す側面図である。
【図11】セレクトレバーの第1アームがコントロール溝の第3のタイプ別通路に対向している状態を示す側面図である。
【図12】タイプ別通路の第2の直線部と第3の直線部の間の傾斜部を示す断面図である。
【図13】セレクトレバーのカム面の3段目係止領域がセレクトアームの従動片を操作している状態の側面図である。
【図14】セレクトレバーのカム面のニュートラル領域がセレクトアームの従動片を操作している状態の側面図である。
【図15】コントロールカムと操作レバーの位置関係を示す図である。
【図16】オールイジェクトモードのイジェクト動作を説明する図で、キャリッジをイジェクトする前の状態の位置関係を示す図である。
【図17】オールイジェクトモードのイジェクト動作を説明する図で、図16の状態に続く状態の位置関係を示す図である。
【図18】オールイジェクトモードのイジェクト動作を説明する図で、図17の状態に続く状態の位置関係を示す図である。
【図19】オールイジェクトモードのイジェクト動作を説明する図で、イジェクト動作を完了した状態の位置関係を示す図である。
【図20】オールイジェクトモードにおけるキャリッジの引き出し状態を示す斜視図である。
【図21】個別イジェクトモードにおけるキャリッジの引き出し状態を示し、その位置関係を示す平面図である。
【図22】個別イジェクトモードにおけるキャリッジの引き出し状態の位置関係を示し、1段目のディスクの再生時に3段目のディスクをイジェクト指定した場合の側面図である。
【図23】個別イジェクトモードにおけるキャリッジの引き出し状態の位置関係を示し、ディスクを再生していない場合に3段目のディスクをイジェクト指定した場合の概略構成を示す側面図である。
【図24】個別イジェクトモードにおけるキャリッジの引き出し状態の位置関係を示し、ディスクを再生していない場合に2段目のディスクをイジェクト指定した場合の概略構成を示す側面図である。
【図25】オールイジェクトモードによってイジェクト動作させた場合に、手動によって3段目のキャリッジをスライドさせる様子を示す概略構成図である。
【図26】個別イジェクトモードにおけるイジェクト動作の他の例を示す概略構成図である。
【図27】オールイジェクトモードにおけるイジェクト動作の他のバリエーションを示す概略構成図である。
【図28】オールイジェクトモードにおけるイジェクト動作の更に他のバリエーションを示す概略構成図である。
【図29】本発明を適用したキャリッジイジェクト機構の他の実施形態を示し、セレクトレバーの第1アームが下側の長溝に対向している状態を示す側面図である。
【図30】案内部材を下側の長溝の一番手前側の取付位置に取り付けた様子を示す側面図である。
【図31】案内部材を下側の長溝の中央の取付位置に取り付けた様子を示す側面図である。
【図32】案内部材を下側の長溝の一番奥側の取付位置に取り付けた様子を示す側面図である。
【図33】案内部材を取り付ける様子を示す斜視図である。
【図34】下側の長溝の案内部材を取り付けた部分の断面図である。
【符号の説明】
4 ドロワー
5 ディスク
6 キャリッジ
19 コントロールカム
50 モータ
51〜53 タイプ別通路
61 案内路
62 案内部材
Claims (3)
- ディスクを載置したドロワー内のキャリッジがドロワーの移動によりイジェクトするとき、該キャリッジが階段状にイジェクトするキャリッジイジェクト機構であって、前記ドロワーの移動に対して各キャリッジの移動開始時期をずらすことにより、キャリッジを複数の異なる階段状にイジェクトするようにしたことを特徴とするキャリッジイジェクト機構。
- 移動開始時期を選択するドロワーに形成された案内路を着脱可能又は設定位置に移動可能な案内部材で構成したことを特徴とする請求項1記載のキャリッジイジェクト機構。
- 移動開始時期を選択するドロワーに形成された複数のタイプ別通路をモータにより回転されるカムで選択するようにしたことを特徴とする請求項1記載のキャリッジイジェクト機構。
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