JP3773145B2 - ウェブ洗浄及び除電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続的に走行するウェブの表面に付着した微細な塵埃等の付着物を除去するためのウェブ洗浄及び除電装置に関し、特に、前記ウェブの表面に塗布液を塗布する直前に該ウェブの表面を洗浄液で除塵するウェブ洗浄及び除電装置に関するものである。
なお、本発明で言うウェブとは、一般にその幅が0.3〜2m、長さが45〜15,000m、厚さが3〜200μmのポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、アラミド等のプラスチックフィルム;紙;紙にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布又はラミネートした紙;アルミニウム、銅、錫等の金属箔;等からなる可撓性帯状物あるいは該帯状物を基材としてその表面に加工層を形成した帯状物が含まれる。
更に、前記ウェブはその用途に応じた塗布液、例えば写真感光性塗布液、磁性塗布液、表面保護、帯電防止あるいは滑性付与のための塗布液等がその原反の表面に塗布され、乾燥した後、所望の幅及び長さに裁断されるものであり、その代表的な製品として写真フィルム、印画紙、磁気テープ、磁気ディスク等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】
従来周知のウェブ除塵装置としては、図4に示す特開昭62−65872号公報に開示されたドクタブレード方式あるいは図5に示したような回転ロッドバー付エクストルーダ方式のウェブ除塵装置があり、何れもウェブ走行方向の上流側で前記ウェブWの一方の表面に予め塗着された有機溶剤を主成分とするウェブ洗浄液SOL1を前記ドクタブレード2あるいは回転ロッドバー12によって掻き落すことにより、前記ウェブWの一方の表面に付着している微細な付着物を前記ウェブ洗浄液SOL1とともに除去するものであった。
【0003】
図4に示した従来のドクタブレード方式ウェブ除塵装置1は、比較的狭幅で曲率半径Rも約2〜30mm程度に小さなドクターブレード2の湾曲上面の上流側刃先の接線に対して、前記ウェブ洗浄液SOL1を塗着した前記ウェブWを約0.5°〜2°のウェブ入射角αを以て矢印Aの方向に走行、案内することによって前記ウェブWの一方の表面に付着している微細な付着物DPを前記ウェブに塗着している前記ウェブ洗浄液SOL1の一部とともに掻き落とし、前記ドクターブレード2の下方に配設された液回収溝3内に集液した後、洗浄液リサイクル系(図示せず)に排出していた。
【0004】
一方、図5に示す従来の回転ロッドバー付エクストルーダ方式ウェブ除塵装置10は、エクストルーダ11の内部に透設したポケット14に連通するスリット15を画成する上流側ブロック上部に前記ウェブWの走行行向Aと反対の方向Bに回転自在に前記回転ロッドバー12を支持しており、前記回転ロッドバー12の外周面によって前記ウェブWの一方の表面に付着している微細な付着物DPを前記ウェブ洗浄液SOL1の一部とともに掻き落とし、前記エクストルーダ11の下方に配設された液回収溝13内に集液した後、洗浄液リサイクル系(図示せず)に排出していた。
【0005】
更に、従来の回転ロッドバー付エクストルーダ方式ウェブ除塵装置10は、従来のドクタブレード方式ウェブ除塵装置1におけるような掻き落とし後の帯電を抑制するため、前記ポケット14に供給された前記ウェブ洗浄液SOL1と同等の成分あるいは前記洗浄液(SOL1)と同種の溶剤に添加物を含有している下塗液(SOL2)を前記スリット15を通し該スリット15を画成する下流側ブロック上面のバックエッジ16と前記回転ロッドバード12を通過した前記ウェブWとの間に導入し、該ウェブWの表面に塗着することによって除電を図っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のドクタブレード方式ウェブ除塵装置1は、前記ウェブWの走行速度が高速化され、更に除塵効果を一層向上させるために前記ウェブ洗浄液SOL1の掻き落とし量を増加させる、換言すれば前記ドクターブレード2の湾曲上面を前記ウェブWの一方の表面に一層接近させると、前記ウェブWの表面から掻き落とされた前記ウェブ洗浄液SOL1が周囲に飛散し易くなる一方、前記ウェブWに高い剪断力が作用して前記ドクターブレード2を通過した前記ウェブWが異常に高く静電気を帯電し、その結果、浮遊塵埃の吸着等の問題を招く恐れがあった。
【0007】
また、従来の回転ロッドバー付エクストルーダ方式ウェブ除塵装置10は、前述した従来のドクタブレード方式ウェブ除塵装置1と同様に前記ウェブWの走行速度の高速化、更に前記ウェブ洗浄液SOL1の掻き落とし量の増加に伴って、前記ウェブWの表面から掻き落とされた前記ウェブ洗浄液SOL1が周囲に飛散し易くなり、その飛散液が前記ウェブWの表面に再付着して除塵効果を低減させ、更に塗布面にピンホール等の面質を低下させるトラブルを招き易かった。
【0008】
更に、従来の各ウェブ除塵装置1,10は前記ドクターブレード2あるいは前記回転ロッドバード12に対する前記ウェブWのウェブ入射角α、前記ウェブ洗浄液SOL1の塗着量等を正確に設定するために付帯装置が複雑化されかつ高価なものになる一方、これらの設定を専ら人手に依存させると人為的な設定ミスにより帯電の異常な上昇をもたらす場合があった。
【0009】
本発明は前述した従来技術の問題点を解消し、極めてコンパクトな構造で除塵及び除電効果を一層向上させるウェブ洗浄及び除電装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、一方の表面に予め洗浄液が塗着され、一定の張力を付与されてウェブガイドローラ間を連続的に走行するウェブの走行方向に沿って、フロントエッジ、フロントスリット、ドクターブレード、バックスリット及びバックエッジを一体に連続して配設し、前記フロントエッジ、ドクターブレード及びバックエッジは、前記塗着された洗浄液層を介して、前記ウェブを上方に湾曲させながらその走行を許容するように前記ウェブの表面を押圧する面が曲率を有し、前記フロントエッジの上面の曲率は、前記ドクターブレードの上面の曲率より大きく設定されており、前記塗着した洗浄液の一部分は、前記ドクターブレードにより、前記ウェブから掻き落とされるとともに、直ちに、前記バックスリットから供給された下塗り液を前記バックエッジにより、残留した前記洗浄液層の表面に塗着することを特徴とするウェブ洗浄及び除電装置によって達成される。
【0011】
本発明において、前記下塗液が前記洗浄液と同等の成分あるいは前記洗浄液と同種の溶剤に添加物を含有していることが好ましい。
【0012】
本発明において、前記下塗液の塗着量が少なくとも5cc/m2 であることが好ましい。
【0013】
本発明において、前記フロントエッジの上面の前記曲率半径R2が前記ドクタブレードの上面の前記曲率半径R1に対してR2≧5R1の関係を保って設定されることが好ましい。
【0014】
本発明において、前記フロントエッジの上面の前記上流側端部がC面取りあるいはR面取り加工されることが好ましい。
【0015】
【作用】
本発明のウェブ洗浄及び除電装置は、一方の表面に前記洗浄液が予め塗着されかつ前記ウェブガイドローラ間に張架されて所定の張力を以て連続的に走行する前記ウェブの走行方向に沿って前記フロントエッジ、フロントスリット、ドクタブレード、バックスリット及びバックエッジを順次配設し、前記フロントエッジ、ドクタブレード及びバックエッジが協動して前記ウェブを若干上方に湾曲させながらその走行を許容するように該ウェブの表面を押圧可能な上面をそれぞれ備え、更に、前記フロントエッジの上面が前記ウェブの表面に塗着された前記洗浄液を平滑化可能なように比較的大きな曲率半径を以て湾曲状に形成され、前記ドクタブレードの上面が前記フロントエッジの上面によって平滑化された大部分の前記洗浄液を前記フロントスリット内に掻き落とし可能なように比較的小さな曲率半径を以て湾曲状に形成され、前記バックエッジの上面が前記ドクタブレードの上面によって大部分の前記洗浄液が掻き落とされた直後の前記ウェブの表面に前記バックスリットを経て供給された前記下塗液を塗着可能なように形成されており、前記フロントエッジは前記ウェブ入射角の許容範囲を拡大させるとともに前記ドクタブレードにより掻き落とされた前記洗浄液を周囲に飛散させることなく前記フロントスリット内に集液させる。
【0016】
また、前記ドクタブレードの上面を通過した直後に前記バックエッジによって前記下塗液が塗着された前記ウェブの表面は、前記洗浄液の掻き落としによって蓄積した静電気を前記下塗液によって迅速かつ効率良く除電される。
【0017】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置は、前記洗浄液と同等の成分あるいは前記洗浄液と同種の溶剤に添加物を含有している前記下塗液を適用することにより、前記ウェブの表面に僅かに残存する前記洗浄液との相溶性及び下流側におけるコータで塗着される別の塗布液の濡れ性を維持、助長させる。
【0018】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置は、前記下塗液を少なくとも5cc/m2 の塗着量で塗着することにより、前記洗浄液の掻き落としに伴って蓄積した静電気を一層迅速かつ効率良く除電する。
【0019】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置は、前記フロントエッジの上面の前記曲率半径R2が前記ドクタブレードの上面の前記曲率半径R1に対してR2≧5R1の関係を保って設定されることにより、前記フロントエッジによる前記洗浄液の平滑作用を一層確実に保証する。
【0020】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置は、前記フロントエッジの上面に対する前記ウェブの入射角を前記フロントエッジの上面の上流側端部の接線に対して−7°〜+5°の範囲内に設定することにより、前記ウェブの入射角の許容範囲が拡大化され、手動設定を容易にする。
【0021】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置は、前記フロントエッジの上面の前記上流側端部がC面取りあるいはR面取り加工されることにより、前記ウェブの入射角の設定を一層容易にしかつ入射した前記ウェブとの接触に起因するスリ傷の発生を抑止する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明のウェブ洗浄及び除電装置の一実施態様について添付した図面に基づき以下に詳述する。図1は本発明のウェブ洗浄及び除電装置20の要部を図式的に示した略図であり、図2は図1の要部を更に拡大して示した略図である。
本発明のウェブ洗浄及び除電装置20において、複数本の案内ローラ4,5,6間に張架され、矢印Aの方向に例えば10〜20kgf/mのウェブ張力で200〜400m/分の速度で連続的に走行するウェブWは、先ずウェブ洗浄液タンク7から給液ポンプP1及びフィルタF1を介して供給されるウェブ洗浄液SOL1が単純な構成、例えば多段階に配列された液噴射用ニードルノズルからなるウェブ洗浄液コータ8によって前記ウェブWの除塵すべき一方の表面に予め塗着される。
【0023】
なお、前記ウェブ洗浄液SOL1は通常、例えばトルエン、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、キシロール、シクロヘキサノン等の有機溶剤単独あるいはこれらの組み合わせた有機溶剤からなり、約10〜30cc/m2 の塗着量を以て前記ウェブの一方の表面に塗着される。
【0024】
その後、前記ウェブ洗浄液コータ8の下流側に配設されたエクストルージョン型式の本発明のウェブ洗浄及び除電装置20の上面に向けて前記ウェブ洗浄液SOL1とともに微細な塵埃等からなる付着物DPを有する前記ウェブWが搬送される。
前記ウェブ洗浄及び除電装置20は前記ウェブWの走行方向Aに沿ってフロントエッジ21、フロントスリット24、ドクタブレード22、バックスリット25及びバックエッジ23を一体に順次配設してなる。
【0025】
更に、前記ウェブ洗浄及び除電装置20は前記フロントエッジ21、ドクタブレード22及びバックエッジ23が協動して前記ウェブWを若干上方に湾曲させながらその走行を許容するように該ウェブWの表面を押圧可能な上面をそれぞれ備え、かつ前記フロントエッジ21の上面が前記ウェブWの表面に塗着された前記洗浄液SOL1を平滑化可能なように比較的大きな曲率半径R2を以て湾曲状に形成されている。また、前記ドクターブレード22の上面が約0.5mm程度のスリット間隙C1を有する前記フロントスリット24内に掻き落とし可能なように比較的小さな曲率半径R1を以て湾曲状に形成され、前記バックエッジ23の上面が前記ドクタブレード22の上面によって大部分の前記洗浄液SOL1が掻き落とされた直後の前記ウェブWの表面に前記バックスリット25を経て供給された下塗液SOL2を塗着可能なように形成されている。
【0026】
前記フロントエッジ21の上面に対して所定のウェブ入射角αを以て搬送された前記ウェブWは、前記洗浄液SOL1からなる塗着層を介して、前記フロントエッジ21の上面に倣って湾曲しながら前記ドクターブレード22の上面の刃先に移送されるが、前記フロントエッジ21の上面は、前記ドクターブレード22の上面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有しており、前記洗浄液SOL1は、前記ウェブと前記フロントエッジの上面との間で均一に平滑化された状態、いわゆるスムージングされた状態となるため、上述した洗浄液の飛散という現象が生じない。
そして、前記ウェブWの一方の表面に塗着された前記洗浄液SOL1は、前記ウェブWの一方の表面に対する前記付着物DPの付着力を化学的作用で弱める機能も有しながら、前記フロントエッジ21の上面との摺接によって上述の如く周囲に有害な飛散現象を起こさずに平滑化された後、前記ドクタブレード22の上面の刃先から高い剪断力を受けて大部分の前記洗浄液SOL1が前記ウェブWの一方の表面から剥離し、前記フロントスリット24内に掻き落とされる。
【0027】
なお、前記フロントエッジ21はその上面の曲率半径R2を前記ドクタブレード22の上面の曲率半径R1に対してR2≧5R1の関係に保って設定することによって、前記フロントエッジ21の上面に対する前記ウェブWの入射角αの許容範囲を前記フロントエッジ21の上面の上流側端部の接線に対して約−7°〜+5°程度(前記接線よりも下方が−、上方が+とする)まで拡大できる。
更に、前記ウェブWの入射表面にスリ傷が発生しないように、前記フロントエッジ21の上面の前記上流側端部をC面取りあるいはR面取り加工することが好ましい。
【0028】
次に、前記ドクタブレード22の刃先によって前記洗浄液SOL1及び前記付着物DPが掻き落とされた前記ウェブWの一方の表面は僅かに前記洗浄液SOL1が残存する一方、その掻き落とし又は剥離作用に伴って静電気が蓄積されるが、下塗液タンク9から給液ポンプP2及びフィルタF2を介して前記ウェブ洗浄及び除電装置20のエクストルーダ型ブロック内に透設したポケット22に供給され、更に前記ドクタブレード22と前記バックエッジ23によって画成される約0.2mm程度のスリット間隙C2を有する前記バックスリット25を経て前記ウェブWの一方の表面と前記バックエッジ23との間に導入された下塗液SOL2によって、前記ウェブWに蓄積された静電気による帯電量は直ちに減少する。
【0029】
前記下塗液SOL2は前記洗浄液SOL1と同等の成分あるいは前記洗浄液SOL1と同種の溶剤に添加物を含有しており、例えばトルエン、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、キシロール、シクロヘキサノン等の有機溶剤、あるいはこれらを組み合わせた有機溶剤、あるいはこれらの有機溶剤にバインダを溶解分散させ、更に、潤滑剤等の添加物粉末を添加してもよく、剪断速度が1sec-1で、粘度がB型粘度計にて1〜10cp程度の範囲内に調整される。
【0030】
なお、前記下塗液SOL2はその目的から前記ウェブWに蓄積された静電気の除去に有効な液組成であることが必須の要件であるが、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20よりも下流側で前記ウェブWの一方の表面に層設される塗布膜の品質を低下させないように前記ウェブWの一方の表面にわずかに残存する前記洗浄液SOL1との相溶性及び前記ウェブ洗浄及び除電装置20よりも下流側で前記ウェブWの一方の表面に塗着される塗布液の濡れ性を維持、助長させることを可能にする液組成であることが好ましい。
更に、前記下塗液(SOL2)の除電効果を保証するために、その塗着量は少なくとも5cc/m2 以上であることが好ましい。
【0031】
【発明の効果】
前述したように構成される本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は次のような新規な効果を奏するものである。すなわち、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は、一方の表面に前記洗浄液SOL1が予め塗着されかつ前記ウェブガイドローラ4,5,6間に張架されて所定の張力を以て連続的に走行する前記ウェブWの走行方向Aに沿って前記フロントエッジ21、フロントスリット24、ドクタブレード22、バックスリット25及びバックエッジ23を順次配設し、前記フロントエッジ21、ドクタブレード22及びバックエッジ23が協動して前記ウェブWを若干上方に湾曲させながらその走行を許容するように該ウェブWの表面を押圧可能な上面をそれぞれ備え、更に、前記フロントエッジ21の上面が前記ウェブWの表面に塗着された前記洗浄液SOL1を平滑化可能なように比較的大きな曲率半径R2を以て湾曲状に形成され、前記ドクタブレードの上面が前記フロントエッジの上面によって平滑化された大部分の前記洗浄液SOL1を前記フロントスリット24内に掻き落とし可能なように比較的小さな曲率半径R1を以て湾曲状に形成され、前記バックエッジ23の上面が前記ドクタブレード22の上面によって大部分の前記洗浄液SOL1が掻き落とされた直後の前記ウェブの表面に前記バックスリット25を経て供給された前記下塗液SOL2を塗着可能なように形成されているので、前記フロントエッジ21によって前記ウェブ入射角αの許容範囲を拡大させるとともに前記ドクタブレード22により掻き落とされた前記洗浄液SOL1を周囲に飛散させることなく前記フロントスリット24内に集液することが可能になった。
【0032】
また、前記ドクタブレード22の上面を通過した直後に前記バックエッジ23によって前記下塗液SOL2を前記ウェブWの表面に塗着することによって、前記洗浄液SOL1の掻き落としにより蓄積された静電気を迅速かつ効率良く除電することが可能になった。
【0033】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は、前記洗浄液SOL1と同等の成分あるいは前記洗浄液SOL1と同種の溶剤に添加物を含有している前記下塗液SOL2を適用することによって、前記ウェブWの表面に僅かに残存する前記洗浄液SOL1との相溶性及び下流側におけるコータで塗着される別の塗布液の濡れ性を維持、助長させ、塗布膜の品質を向上させることが可能になった。
【0034】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は、前記下塗液SOL2を少なくとも5cc/m2 の塗着量で塗着することによって、前記洗浄液SOL1の掻き落としに伴って蓄積した静電気を一層迅速かつ効率良く除電することが可能になった。
【0035】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は、前記フロントエッジ21の上面の前記曲率半径R2が前記ドクタブレード22の上面の前記曲率半径R1に対してR2≧5R1の関係を保って設定されることによって、前記ウェブWaの入射角αの許容範囲を、人手であっても安定で作業し易い範囲である−7〜5゜に広げることができた。
【0036】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は、前記フロントエッジ21の上面に対する前記ウェブの入射角αを前記フロントエッジ21の上面の上流側端部の接線に対して−7°〜+5°の範囲内に設定されることによって、前記ウェブの入射角αの許容範囲が拡大化され、手動設定を容易にすることが可能になった。
【0037】
更に、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は、前記フロントエッジ21の上面の前記上流側端部がC面取りあるいはR面取り加工されることによって、前記ウェブの入射角αの設定を一層容易にしかつ入射した前記ウェブWとの接触に起因するスリ傷の発生を抑止することが可能になった。
【0038】
【実施例】
本発明装置の新規な効果を実施例及び比較例によって一層明確にする。
「実施例」
図2に示したウェブ洗浄及び除電装置20に準じた装置を使用し、下記条件に基づいてウェブの除塵処理を行った。
Figure 0003773145
【0039】
以上の条件で除塵した後、下塗液塗膜を層設して帯電電位を測定し、更に乾燥したサンプルにおける下塗液塗膜面のピンホールの個数を目視で数えることにより除塵結果の評価を行った。その詳細な除塵条件及び評価結果は表1の通りであった。
ピンホールは本来は1個も存在しないことが望ましいが、実用上は1m2 当たり1個以下が目標となる。また帯電量は10kv未満、より好ましくは5kv以下が目標である。
【0040】
【表1】
Figure 0003773145
【0041】
「比較例」
図3に示したウェブ洗浄及び除電装置30に準じた装置を使用し、下記条件に基づいてウェブの除塵処理を行った。なお、前記ウェブ洗浄及び除電装置30は図4及び図5に示した従来の各ウェブ除塵装置1,10から前記回転ロッドバー12を除いた他の要素を組み合わせた構成を採っている。
Figure 0003773145
【0042】
以上の条件で除塵した後、下塗液塗膜を層設して帯電電位を測定し、更に乾燥したサンプルにおける下塗液塗膜面のピンホールの個数を目視で数えることにより除塵結果の評価を行った。その詳細な除塵条件及び評価結果は表2の通りであった。
【0043】
【表2】
Figure 0003773145
【0044】
従来のウェブ除塵装置30は表2の試料No.20〜No.36から明らかなように、ウェブの入射角αを+10°〜−10°まで変化させ、更に下塗液SOL2の塗着量を2〜10cc/m2 まで変化させると、その組み合わせにより評価項目によっては良好な結果となる場合もあるが、全体として全ての評価項目を同時に満足する結果は得られなかった。
一方、本発明のウェブ洗浄及び除電装置20は試料No.1〜No.19から明らかなように、ウェブ入射角αの広範な許容範囲が得られ、フロントエッジの曲率半径をドクタブレードの曲率半径の5倍以上に、かつ下塗液の塗着量を5cc/m2 以上に設定することによって帯電電位、除塵効果及び塗膜面質が格段に改善されることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェブ洗浄及び除電装置の要部を図式的に示した略図である。
【図2】図1の要部を更に拡大して示した略図である。
【図3】従来のウェブ除塵装置の要部を拡大して示した略図である。
【図4】従来の他のウェブ除塵装置の要部を拡大して示した略図である。
【図5】従来の別のウェブ除塵装置の要部を拡大して示した略図である。
【符号の説明】
1,10,30 従来のウェブ除塵装置
2 ドクタブレード
3 液回収溝
11 エクストルーダ
12 回転ロッドバー
13 液回収溝
14 ポケット
15 スリット
16 バックエッジ
A ウェブ走行方向
B 回転ロッドバーの回転方向
C3 スリット間隙
W ウェブ
α ウェブ入射角
R 曲率半径
SOL1 ウェブ洗浄液
SOL2 下塗液
DP 付着物
20 本発明のウェブ洗浄及び除電装置
21 フロントエッジ
22 ドクタブレード
23 バックエッジ
24 フロントスリット
25 バックスリット
26 ポケット
4,5,6 ウェブガイドローラ
7 ウェブ洗浄液タンク
8 ウェブ洗浄液コータ
9 下塗液タンク
P1,P2 給液ポンプ
F1,F2 フィルタ
C1,C2 スリット間隙
R1,R2 曲率半径

Claims (1)

  1. 一方の表面に予め洗浄液が塗着され、一定の張力を付与されてウェブガイドローラ間を連続的に走行するウェブの走行方向に沿って、フロントエッジ、フロントスリット、ドクターブレード、バックスリット及びバックエッジを一体に連続して配設し、前記フロントエッジ、ドクターブレード及びバックエッジは、前記塗着された洗浄液層を介して、前記ウェブを上方に湾曲させながらその走行を許容するように前記ウェブの表面を押圧する面が曲率を有し、前記フロントエッジの上面の曲率は、前記ドクターブレードの上面の曲率より大きく設定されており、前記塗着した洗浄液の一部分は、前記ドクターブレードにより、前記ウェブから掻き落とされるとともに、直ちに、前記バックスリットから供給された下塗り液を前記バックエッジにより、残留した前記洗浄液層の表面に塗着することを特徴とするウェブ洗浄及び除電装置。
JP23990397A 1997-09-04 1997-09-04 ウェブ洗浄及び除電装置 Expired - Fee Related JP3773145B2 (ja)

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