JP3773030B2 - 自動改札装置および自動改札システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の乗車媒体を処理することが可能な自動改札装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
駅務の省力化と乗客の利便性を目的として、最近では複数枚の切符や定期券等の乗車媒体を受け入れて処理する自動改札装置が多くの駅で導入されている。乗車券と特急券を同時に投入する自動改札装置や、乗り越しの場合に切符とプリペイドカードあるいは定期券とプリペイドカードを同時に投入する自動改札装置などがその例である。
【0003】
このような自動改札装置においては、同時に投入された複数枚の乗車媒体を内部に取り込んだ後、繰出し機構によって媒体を1枚ずつ繰出して、データの読取り・書込み、券面への印刷、パンチ穴の穿孔などの処理を行うようになっている。そして、各乗車媒体に対する処理が終了すると、複数枚の乗車媒体が重ね合わされた状態で、取出口から放出される。
【0004】
上記のような媒体処理において、たとえば期限切れの定期券や有効区間外の切符等が投入された場合は、媒体異常と判定して、自動改札装置の扉を閉じて通行を禁止するとともに、投入された媒体を取出口から放出して、乗客に媒体の確認を促す。一方、データの書込みエラーや印刷異常など、装置側での処理において異常が発生した場合は、処理異常と判定して、扉を閉じて通行を禁止するとともに、投入された媒体を自動改札装置の内部に保留し、係員が対応するようにしている。
【0005】
この後者の処理異常が発生した場合、駅の係員が表示器の表示モードを係員モードに切り替えると、異常のあった乗車媒体の種類(普通券、定期券等)が表示される。係員は、これを見て自動改札装置の筐体を開け、内部に保留されている媒体のうち表示されたものに該当する媒体を取り出して、エンコード訂正等の処理を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動改札装置にあっては、単に媒体の種類が表示されるだけなので、2枚の定期券のように、投入された乗車媒体が同じ種類の場合には、いずれの媒体に処理異常が発生したのか判別することができない。このため、係員の対応に時間がかかり、乗客の待ち時間も長くなって、結果的に流動阻害となり他の乗客に迷惑がかかる。
【0007】
そこで、処理異常が発生した媒体にエラーマークを印刷することによって、異常媒体を特定することが考えられる。たとえば、特開平10―188059号公報には、エンコードエラーが判明した媒体に対してエラーである旨の印刷を行うようにした自動改札装置が開示されている。
【0008】
しかるに、エラーマークの印刷は、乗車券や特急券のような使い切りの媒体に対しては問題ないが、定期券やプリペイドカードのように何回も反復して使用する媒体の場合は、一度エラーマークを印刷するとエラーが訂正された後もマークが残るので、好ましくない。
【0009】
また、上記公報のものでは、改札時において処理異常が発生した場合、あるいは、集札時において回収せずに取出口へ放出すべき媒体(定期券など)に異常が発生した場合に、異常媒体を他の媒体とともに取出口から放出している。このため、係員が来るまでの間に、乗客が放出された媒体を抜き取って、再度自動改札装置に投入することができ、その場合は再び異常と判定され通行が阻止されるので、このようなことが繰り返されると、流動阻害が生じて他の乗客に迷惑がかかる結果となる。
【0010】
本発明は以上のような問題点を解決するものであって、その課題とするところは、処理異常が発生した媒体に印刷をしなくても異常媒体を容易に判別することができ、かつ、係員による迅速な対応が可能な自動改札装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、処理異常と判定された乗車媒体を、装置内部において他の乗車媒体に対して特定順位の重ね位置に保留し、当該乗車媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報を含む媒体情報を表示する。もしくは、処理異常と判定された乗車媒体を、重ね位置の順位を特定せずに他の乗車媒体と重ねて保留し、当該乗車媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報を含む媒体情報を表示する。あるいは、処理異常と判定された乗車媒体を、装置内部において他の乗車媒体とは異なる場所に保留し、当該乗車媒体の保留場所を含む媒体情報を表示する。
【0012】
このようにすることで、処理異常が発生した媒体を他の媒体と区別できるので、媒体にエラーマーク等の印刷を施さなくても、異常媒体を容易に判別することができる。また、異常媒体は放出されることなく装置内部に保留されるため、乗客がこれを抜き取ることはできず、係員による対応が保証されて、迅速な処置をとることができる。また、異常媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報や異常媒体の保留場所を含む媒体情報を表示するようにしたので、異常媒体をより正確に判別することが可能となり、確実な対応が保証される。
【0013】
異常媒体を他の媒体に対して特定順位の重ね位置に保留する保留手段としては、複数枚の乗車媒体を重ね合せて放出するための重ね合せ部を利用することができる。
【0014】
異常媒体を他の乗車媒体と異なる場所に保留する場合は、たとえば、一方の媒体を重ね合せ部に保留し、他方の媒体を重ね合せ部以外の保留部に保留することなどが考えられる。この場合も、異常媒体の保留場所を含む媒体情報を表示することで、異常媒体をより正確に判別することが可能となり、確実な対応が保証される。
【0015】
また、本発明では、投入された複数枚の乗車媒体のうち、少なくとも1枚に処理異常が発生した場合は、残りの媒体についての処理継続を行うことなく異常処理を行ってもよいし、あるいは、投入されたすべての乗車媒体に対して処理継続を行い、処理異常の有無を判定してもよい。後者の場合、処理異常と判定された媒体が複数枚あれば、各媒体ごとに前記媒体情報を表示するとよい。
【0016】
さらに本発明は、自動改札装置が接続される監視盤において、処理異常が発生した乗車媒体の情報を表示する自動改札システムとして構成することも可能である。
【0017】
なお、本発明でいう「自動改札装置」とは、改札機能を備えたものは勿論、集札機能を備えたものも含み、また、それらの両方の機能を備えたものも含む。また、「乗車媒体」とは、普通乗車券、特急券、定期券、回数券、プリペイドカード等の自動改札装置に投入される記録媒体をいう。また、「処理異常」とは、乗車媒体に対する書込み、印刷、パンチ穴穿孔等の処理過程において発生した異常をいう。また、「重ね合せ部」は、複数の乗車媒体を完全に密着した状態で重ねるものに限らず、媒体の一部分のみを重ねるものも含み、さらには複数媒体を上下に間隔を置いて(たとえば上段、中段、下段に)分離状態で重ねるものも含む。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る自動改札装置PGの外観図である。1は本体、2はこの本体1内に装備された券処理機構(後述)を覆うカバー、3は本体1に取り付けられたバーフレームである。この自動改札装置PGが複数台並設されることによって、駅の改集札通路が形成される。なお、ここではバーフレーム3を備えた伝統的な自動改札装置を示しているが、これは一例であって、本発明はバーフレームのない新しいタイプの自動改札装置にも適用することができる。
【0019】
本体1には、開閉動作によって乗客の通行を許可または禁止する一対の扉4a,4bが設けられているとともに、光電センサ等からなる複数個の通行検知器5、および通路の案内を表示する通路表示器6が設けられている。カバー2には、各種の乗車媒体を受け入れる媒体投入口7と、処理された媒体を放出する媒体取出口8が設けられており、また、乗客に対して種々の案内を行うための案内表示器9,10が設けられている。バーフレーム3には、複数個の光電センサ等からなる通行検知器11と、媒体投入口7に小児用媒体が投入された場合や異常が発生した場合に点灯する警報表示器12とが設けられている。
【0020】
図2は、本体1の上部に装備された券処理機構20のブロック図を示している。図において、7は上述した媒体投入口、21は媒体投入口7に投入された複数枚の乗車媒体をローラによって1枚ずつ分離して繰り出す繰出し部、22は繰り出された媒体をその大きさに応じて所定位置に整列する整列部である。23は磁気ヘッドからなる読取部であって、整列部22から搬送されてくる乗車媒体に記録されている磁気情報を読み取る。24は反転部であって、媒体投入口7から裏向きに投入された乗車媒体を表向きに反転する。25は磁気ヘッドからなる書込部であって、乗車媒体に乗車駅コードや日付、時間などのデータを書き込む。26は書込部25で書き込まれたデータを磁気ヘッドで読み取って、データが正常に書き込まれたか否かを判定するためのベリファイ部である。
【0021】
27は乗車媒体のうちカードが複数枚投入された場合に、先行するカードのパンチ処理や印刷処理が終了するまで後続のカードを保留するカード保留部、28は乗車媒体が複数枚投入された場合に、媒体の種類にかかわらず、先行する乗車媒体を一時的に保留するプール部である。29は切符の所定位置にパンチ穴を穿孔するための入鋏部、30は切符に所定の印刷を施すための印刷部、31はカードの所定位置にパンチ穴を穿孔するためのカードパンチ部、32はカードに所定の印刷を施すためのカード印刷部である。
【0022】
33は、リトライ動作の設定がされている場合に、処理異常と判定された媒体を一旦保留して書込部25へ戻すリトライ保留部、34は集札時に乗車媒体を回収する集札部、35は取り忘れ定期券等を回収する別集札部、36は複数枚の乗車媒体を重ね合せて放出するための重ね合せ部、8は前述した媒体取出口である。
【0023】
図3は、自動改札装置PGの電気的構成を示したブロック図である。41は乗客の通行を検知する通行検知器であって、図1の通行検知器5および通行検知器11からなる。42は乗車媒体を処理する媒体処理部であって、乗車媒体を検知する媒体検知センサ43、媒体を搬送するための搬送モータ44、フラッパやパンチ機構等を作動させるためのソレノイド45、乗車媒体に対するデータの読取りや書込みを行う磁気ヘッド46、および乗車媒体に印刷を行う印字ヘッド47から構成される。磁気ヘッド46は、図2の読取部23、書込部25、ベリファイ部26に設けられ、印字ヘッド47は、印刷部30およびカード印刷部32に設けられる。
【0024】
48はROMやRAMからなるメモリ、49は扉4a,4bの開閉を制御する扉制御部、50は図1の通路表示器6、案内表示器9,10および警報表示器12からなる表示器、51は処理異常が発生した場合に駅の係員によって操作される係員スイッチ、52は処理異常が発生した場合にチャイム等で警報音を出力するスピーカーである。なお、係員スイッチ51は本体1の人目に触れない箇所に設けられる。上述した各ブロック41〜52は制御部であるCPU53に接続され、CPU53は自動改札装置全体の動作を制御するとともに、乗車媒体の処理異常の有無を判定する判定手段を構成する。54は自動改札装置PGとケーブル等によって結ばれた監視盤であり、駅の係員室に設けられる。
【0025】
次に、以上の構成からなる自動改札装置PGの動作の概略を説明する。図2において、媒体投入口7から2枚の乗車媒体が投入された場合、これらは繰出し部21で1枚ずつ分離して繰り出され、1枚目の乗車媒体は整列部22を経て、読取部23でデータが読み取られた後、プール部28に保留される。続いて、2枚目の乗車媒体が整列部22を経て搬送され、読取部23でデータが読み取られる。その後、2枚目の乗車媒体は書込部25でデータが書き込まれ、ベリファイ部26での読取結果に基づき、データが正常に書き込まれたか否かが判定される。判定結果が正常なら、2枚目の乗車媒体は、入鋏部29もしくはカードパンチ部31でパンチ穴が穿孔され、印刷部30もしくはカード印刷部32で所定の情報が印刷される。そして、パンチ処理と印刷処理が終了した2枚目の乗車媒体は、重ね合せ部36へ搬送され、ここに保留される。
【0026】
次に、プール部28に保留されていた1枚目の乗車媒体が繰り出されて書込部25へ搬送され、ここでデータが書き込まれる。その後は2枚目の乗車媒体と同様に、ベリファイ部26での読取結果に基づきデータ書込みの正否が判定され、判定結果が正常なら、入鋏部29もしくはカードパンチ部31でのパンチ穴穿孔、および印刷部30もしくはカード印刷部32での印刷が行われる。パンチ処理と印刷処理が終了した1枚目の乗車媒体は、重ね合せ部36へ搬送され、先に保留されている2枚目の乗車媒体と重ねられて、2枚の乗車媒体が同時に媒体取出口8から放出される。
【0027】
以上は2枚の媒体に対する処理が正常に行われた場合であるが、次に、媒体の処理異常が発生した場合の動作の概略について説明する。いま、たとえば2枚目の乗車媒体に対して書込部25での書込みエラーが発生すると、2枚目の乗車媒体は、入鋏部29および印刷部30を素通りして重ね合せ部36に送られ、重ね合せ部36に保留される。その後、プール部28に保留されている1枚目の乗車媒体を繰り出す。繰り出された1枚目の乗車媒体は、書込部25、ベリファイ部26、入鋏部29、および印刷部30を素通りして重ね合せ部36に送られ、先に保留されている2枚目の乗車媒体の下側に保留される。
【0028】
また、2枚目の乗車媒体に書込み・印刷・パンチ穿孔での処理異常が発生しなかった場合は、2枚目の乗車媒体は重ね合せ部36に送られ、重ね合せ部36に保留される。その後、プール部28に保留されている1枚目の乗車媒体を繰り出す。繰り出された1枚目の乗車媒体に対して、たとえば書込部25での書込みエラーが発生すると、1枚目の乗車媒体は、入鋏部29および印刷部30を素通りして重ね合せ部36に送られ、先に保留されている2枚目の乗車媒体の上側に保留される。
【0029】
このようにして、2枚の乗車媒体のいずれかに処理異常が発生した場合は、重ね合せ部36において、異常が発生した乗車媒体が常に上側に保留されることになる。そして、処理異常が発生すると、警報表示器12が点灯し、スピーカー52から警報音が出力されて、係員に異常の発生が通報される。係員は自動改札装置PGのカバー2を解放して、重ね合せ部36に保留されている上側の乗車媒体が異常であることを容易に判別することができる。また、乗車媒体は媒体取出口8には放出されず、自動改札装置PGの内部に保留されるので、乗客が勝手にこれを抜き取るおそれがなく、係員による迅速で的確な処置が保証される。
【0030】
次に、上述した媒体処理のさらに詳細な内容を、図4ないし図13を用いて説明する。図4は、図2におけるリトライ保留部33および重ね合せ部36の部分の具体的機構を示したものである。図において、点線で囲んだ部分が、リトライ保留部33と重ね合せ部36である。Mは乗車媒体を搬送するためのモータであって、図3の搬送モータ44の一部を構成するものである。R1〜R4およびその他の円はローラ、B1〜B5はローラに懸架されたベルトを表している。PT1〜PT4は一対の光電センサ等からなる媒体検知センサであって、図3の媒体検知センサ43の一部を構成するものである。
【0031】
F1およびF2は、乗車媒体の搬送経路を切り替えるためのフラッパであって、F1は媒体を重ね合せ部36の上側経路に導くか下側経路に導くかを切り替えるフラッパ(以下、重ね合せフラッパという)、F2は媒体を重ね合せ部36に導くかリトライ保留部33に導くかを切り替えるフラッパ(以下、リトライフラッパという)である。FRは乗車媒体を媒体取出口8へ送り出して保持するためのフィードローラ、LV1〜LV3はソレノイドSL1〜SL3によって駆動されるレバーで、レバーLV1,LV2は乗車媒体の搬送案内レバー、レバーLV3は可動ガイドである。Sは乗車媒体をリトライ保留部33に保留するためのストッパ、SL4はストッパSを駆動するソレノイドである。
【0032】
図5は、乗車媒体の処理手順を示したフローチャートであって、図3のCPU53によって実行される手順を示している。この手順のもとになるソフトウエア(制御プログラム)は、メモリ48のROMに格納されており、CPU53はROMからプログラムを順次読み出して図5の手順を実行する。以下、この手順について2枚の乗車媒体が投入された場合を例にとって説明する。
【0033】
媒体投入口7から2枚の乗車媒体が同時に投入されると、繰出し部21からまず1枚目の乗車媒体が繰り出される(ステップS1)。繰り出された乗車媒体は、整列部22で整列された後、読取部23でデータが読み取られ(ステップS2)、その後、プール部28に保留される(ステップS3)。続いて、繰出し部21から2枚目の乗車媒体が繰り出される(ステップS4)。繰り出された乗車媒体は、整列部22で整列された後、読取部23でデータが読み取られ(ステップS5)、その後、書込部25においてデータの書込みが行われる(ステップS6)。
【0034】
次に、書き込んだデータがベリファイ部26で読み取られ、この読取結果に基づいて、書込みに異常があるか否かが判定される(ステップS7)。異常がなければ(ステップS7;NO)、媒体の種類に応じて入鋏部29もしくはカードパンチ部31でパンチ穴が穿孔される(ステップS8)。この後、パンチ処理に異常があるか否かを判定するが(ステップS9)、このステップS9は省略してもよい。
【0035】
パンチ処理に異常がなければ(ステップS9;NO)、続いて媒体の種類に応じて印刷部30もしくはカード印刷部32で所定の情報を媒体上に印刷し(ステップS10)、その後、印刷処理中に異常が発生したか否かを判定する(ステップS11)。このステップS11も省略してもよい。
【0036】
印刷処理に異常がなければ(ステップS11;NO)、2枚目の乗車媒体は、重ね合せ部36へ搬送され、ここに保留される(ステップS12)。この場合、重ね合せフラッパF1およびリトライフラッパF2は図6に示す状態にあり、2枚目の乗車媒体は、矢印のような下側経路Aで重ね合せ部36へ搬送される。そして、図8に示すように、ソレノイドSL1を駆動してレバーLV1を下方へ回動させ、その先端部へ2枚目の乗車媒体62を当接させることによって、媒体62を重ね合せ部36に保留する。
【0037】
次に、プール部28に保留されている1枚目の乗車媒体を繰り出して、書込部25へ搬送し(ステップS13)、1枚目の乗車媒体にデータを書き込む(ステップS14)。そして、書き込んだデータに異常があるか否かをベリファイ部26での読取結果に基づいて判定し(ステップS15)、異常がなければ(ステップS15;NO)、媒体の種類に応じて入鋏部29もしくはカードパンチ部31でパンチ穴を穿孔する(ステップS16)。この後、パンチ処理に異常があるか否かを判定する(ステップS17)。このステップS17も省略が可能である。
【0038】
パンチ処理に異常がなければ(ステップS17;NO)、続いて媒体の種類に応じて印刷部30もしくはカード印刷部32で所定の情報を媒体上に印刷し(ステップS18)、その後、印刷処理に異常があるか否かを判定する(ステップS19)。このステップS19も省略が可能である。
【0039】
印刷処理に異常がなければ(ステップS19;NO)、重ね合せフラッパF1を下向き(図7)の状態として(ステップS20)、1枚目の乗車媒体を上側経路Bによって重ね合せ部36へ搬送する(ステップS21)。そして、図9に示すように、レバーLV1の先端部に1枚目の乗車媒体61が当接することによって、それぞれの媒体61,62の前端部が重ねられる。この後、ソレノイドSL1によってレバーLV1を上方へ回動させて搬送路を解放し、ベルトB1,B3により2枚の媒体61,62を重ね合せた状態で媒体取出口8から放出する(ステップS22)。
【0040】
ステップS7,S9,S11のいずれかにおいて、2枚目の乗車媒体に処理異常が発生した場合は(S7,S9,S11;YES)、2枚目の乗車媒体を上側経路B(図7)により重ね合せ部36へ搬送し、図10のように、ソレノイドSL1によりレバーLV1を下方へ回動させて、その先端部に2枚目の乗車媒体62を当接させ、媒体62を保留する(ステップS30)。その後、保留部27もしくは28から1枚目の乗車媒体を繰り出して重ね合せ部36へ搬送する(ステップS31)。このとき、重ね合せフラッパF1を上向き(図6)にし(ステップS38)、1枚目の乗車媒体61を下側経路Aで搬送して、図11のようにレバーLV1の先端部に当接させる。その後も、レバーLV1は図11の状態を維持する。したがって、1枚目の乗車媒体61は、2枚目の乗車媒体62の下側に保留される(ステップS39)。すなわち、処理異常の発生した2枚目の乗車媒体62が、1枚目の乗車媒体61の上に重なるように保留が行われる。
【0041】
また、ステップS15,S17,S19のいずれかにおいて、1枚目の乗車媒体に処理異常が発生した場合は(S15,S17,S19;YES)、重ね合せフラッパF1を下向き(図7)にし(ステップS25)、1枚目の乗車媒体61を上側経路Bで重ね合せ部36へ搬送して、図9のようにレバーLV1の先端部に当接させる。その後も、レバーLV1は図9の状態を維持する。したがって、1枚目の乗車媒体61は、2枚目の乗車媒体62の上側に保留される(ステップS26)。すなわち、処理異常の発生した1枚目の乗車媒体61が、2枚目の乗車媒体62の上に重なるように保留が行われる。
【0042】
このようにして、処理異常の発生した乗車媒体が1枚目の媒体か2枚目の媒体かによって重ね合せフラッパF1を切替制御することにより、処理異常の発生した媒体が常に上側(1番目)に重ねられることになる。もちろん、これとは逆に、処理異常の発生した媒体が常に下側(2番目)に重ねられるようにしてもよい。乗車媒体が重ね合せ部36に保留された後、以下に述べるような異常処理が行われる(ステップS27,S40)。
【0043】
図12のフローチャートは、ステップS27およびS40の異常処理の具体的な手順を示している。まず、扉制御部49によって自動改札装置PGの出口側の扉4aを閉状態にして、通行を禁止する(ステップS51)。続いて、警報表示器12の点灯およびスピーカー52からの警報音によって、異常の発生を警報する(ステップS52)。また、案内表示器10に、たとえば「異常が発生しました。係員が来るまでしばらくお待ちください。」というメッセージを表示して、異常の案内を行う(ステップS53)。
【0044】
異常の発生を知った駅の係員が自動改札装置の所へ来て、係員スイッチ51をONにすると(ステップS54;YES)、警報の出力が停止され(ステップS55)、案内表示器10の表示モードが係員モードに切り替わって、処理異常の発生した乗車媒体に関する情報が表示される(ステップS56)。図13は、このときの案内表示器10の画面の例を示している。ここでは、処理異常が発生した自動改札装置の号機番号10a、処理異常の内容10b、乗車媒体の種類10c、乗車媒体の券面情報(ここでは乗車区間)10d、乗車媒体の保留場所10e、および乗車媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報(以下、重ね位置情報という)10fなどが表示されている。
【0045】
係員は、この表示内容を確認した上で、自動改札装置PGのカバー2を解放し、重ね合せ部36に保留されている乗車媒体を取り出して、エンコード訂正等の処理を行う。このとき、処理異常と判定された媒体の重ね位置は1番目(上)であることが、案内表示器10の重ね位置情報10fからわかっているので、処理を正確かつ迅速に行うことができる。また、異常媒体の重ね位置情報10fのほかに、媒体の種類10cや券面情報10dもあわせて表示されるので、異常媒体の特定を一層確実に行うことができる。
【0046】
なお、本実施形態では、重ね位置の順位によって異常媒体を特定できるので、乗車媒体の種類10cと乗車媒体の券面情報10dは省略してもよい。また、異常案内のメッセージ表示(ステップS53)を行わずに、係員スイッチの操作(ステップS54)なしで、異常媒体の情報を表示(ステップS56)してもよい。さらに、異常案内のメッセージ表示(ステップS53)を行なった後、自動的に異常媒体の表示(ステップS56)に切り替わるようにしてもよい。係員のいない無人駅などでは、このようにしておくと有用である。
【0047】
処理が完了すると(ステップS57;YES)、案内表示器10の表示をリセットして(ステップS58)、異常処理を終了する。なお、ステップS57の判定は、たとえば係員スイッチ51がOFFにされたことに基づいて行う。また、無人駅などでは、上記リセット動作は、たとえば遠隔制御信号に基づいて行われる。あるいは、ステップS57を省略して、一定時間後に表示がリセットされるようにしてもよい。
【0048】
以上の実施形態においては、処理異常が発生した媒体を他の媒体と同じ場所(重ね合せ部36)に保留したが、異常媒体を他の媒体と分離して別の場所に保留するようにしてもよい。図14ないし図18はこの場合の実施形態を示しており、ここでは異常媒体をリトライ保留部33に保留し、その他の媒体を重ね合せ部36に保留する場合を例に挙げている。
【0049】
図14は処理手順を示したフローチャートであって、図5と同一ステップには同一符号を付してある。媒体処理が正常に行われた場合のステップS1〜S22については、図5の場合と全く同じであるから、ここでは重複説明を省略する。ステップS7,S9,S11のいずれかにおいて、2枚目の乗車媒体に処理異常が発生した場合は(S7,S9,S11;YES)、2枚目の乗車媒体をリトライ保留部33へ搬送して保留する(ステップS30a)。このとき、リトライフラッパF2が図15のように上向きに切り替わり、2枚目の乗車媒体は矢印のような経路Cで搬送されて、リトライ保留部33へ導かれる。リトライ保留部33においては、ソレノイドSL4によりストッパSが搬送路に突出しているので、2枚目の乗車媒体は、ストッパSに当接することによって、リトライ保留部33に保留される。
【0050】
その後、リトライフラッパF2を下向きに切り替え、プール部28から1枚目の乗車媒体を繰り出して、図16のように下側経路Aにより重ね合せ部36へ搬送する(ステップS31)。そして、図8の場合と同じ要領で、1枚目の媒体を重ね合せ部36に保留する(ステップS39a)。なお、このときの搬送経路は、上側経路B(図7)であってもよい。
【0051】
この結果、図17に示したように、リトライ保留部33には処理異常と判定された2枚目の乗車媒体62が保留され、重ね合せ部36には1枚目の乗車媒体61が保留される。その後、異常処理のステップS27,S40に移るが、その詳細は図12と全く同じであるので、説明は省略する。ただ、図12のステップS56で表示される表示器10の画面は、図13とは若干異なり、図18のような画面となる。ここでは、乗車媒体の保留場所10eとしてリトライ保留部が表示され、また、図13における重ね位置情報10fは不要なので表示されない。その他の表示情報については、図13と同じである。この場合も、媒体の保留場所10eのほかに、乗車媒体の種類10cや券面情報10dもあわせて表示されるので、異常媒体の特定を一層確実に行うことができる。
【0052】
なお、本実施形態では、媒体の保留場所により異常媒体を特定できるので、乗車媒体の種類10cと券面情報10dは省略してもよい。さらに、異常媒体を重ね合せ部36に保留し、他の媒体をリトライ保留部33に保留するようにしてもよい。
【0053】
図19は、本発明の他の実施形態を示すフローチャートである。この実施形態は、異常媒体を他の媒体とともに重ね合せ部36に保留する場合に、異常媒体の重ね位置を特定せずに、表示によって異常媒体の重ね位置を確認するようにしたものである。図19で図5と同一ステップには同一符号を付してある。媒体処理が正常に行われた場合のステップS1〜S22については、図5の場合と全く同じであるから、ここでは重複説明を省略する。
【0054】
ステップS7,S9,S11のいずれかにおいて、2枚目の乗車媒体に処理異常が発生した場合は(S7,S9,S11;YES)、この媒体を下側経路A(図6)により重ね合せ部36へ搬送し、図8の場合と同じ要領で保留する(ステップS30)。その後、プール部28から1枚目の乗車媒体を繰り出して、上側経路B(図7)により重ね合せ部36へ搬送し(ステップS31)、図9の場合と同じ要領で、1枚目の乗車媒体を2枚目の乗車媒体の上側に保留する(ステップS39b)。この結果、異常媒体である2枚目の乗車媒体は下側に保留される。次の異常処理(ステップS40)は、図12と同じであるが、図12のステップS56で表示される案内表示器10の画面は図20のようになり、異常媒体の重ね位置情報10fとして、「2番目(下)」が表示される。
【0055】
また、ステップS15,S17,S19のいずれかにおいて、1枚目の乗車媒体に処理異常が発生した場合は(S15,S17,S19;YES)、1枚目の乗車媒体61を上側経路Bで重ね合せ部36へ搬送して、図10の場合と同じ要領で保留する(ステップS26b)。この結果、異常媒体である1枚目の乗車媒体は上側に保留される。次の異常処理(ステップS27)も、図12と同じであるが、図12のステップS56で表示される案内表示器10の画面は図21のようになり、異常媒体の重ね位置情報10fとして、「1番目(上)」が表示される。
【0056】
このようにして、この実施形態においては、1枚目の乗車媒体が異常媒体であった場合と、2枚目の乗車媒体が異常媒体であった場合とで重ね位置の順位が異なっていても、案内表示器10に表示される重ね位置情報10fを見ることによって、何番目の乗車媒体が異常媒体であるかを知ることができる。
【0057】
図20および図21の場合も、重ね位置情報10fのほかに、乗車媒体の種類10cや券面情報10dもあわせて表示されるので、異常媒体の特定を一層確実に行うことができるが、本実施形態では、重ね位置の順位により異常媒体を特定できるので、乗車媒体の種類10cと乗車媒体の券面情報10dは省略してもよい。
【0058】
図22は、本発明の他の実施形態を示すフローチャートである。この実施形態では、2枚の乗車媒体の一方が処理異常であった場合に、他方についても処理の継続を行い、異常の有無を判定するようにしている。そして、いずれの媒体も処理異常と判定された場合は、各媒体ごとに種類、券面情報、保留場所等の情報を表示するようにしている。
【0059】
図22で図5と同一ステップには同一符号を付してある。媒体処理が正常に行われた場合のステップS1〜S22については、図5の場合と全く同じであるから、ここでは重複説明を省略する。ステップS7において、2枚目の乗車媒体に書込み異常が発生した場合は(ステップS7;YES)、この乗車媒体に入鋏部29またはカードパンチ部31でパンチ穴を穿孔し(ステップS28)、印刷部30またはカード印刷部32で媒体に所定の印刷を行う(ステップS29)。また、ステップS9において、2枚目の乗車媒体にパンチ処理異常が発生した場合は(ステップS9;YES)、この乗車媒体に印刷部30またはカード印刷部32で媒体に所定の印刷を行う(ステップS29)。また、ステップS11において、2枚目の乗車媒体に印刷処理異常が発生した場合は(ステップS11;YES)、ステップS30へ移行する。
【0060】
次に、図5の場合と同様にして、2枚目の乗車媒体を上側経路B(図7)により重ね合せ部36へ搬送し、ここに保留する(ステップS30)。その後、プール部28から1枚目の乗車媒体を繰り出して、書込部25へ搬送し(ステップS31)、1枚目の乗車媒体にデータを書き込む(ステップS32)。続いて、書き込んだデータに異常があるか否かを判定し(ステップS33)、異常がなければ(ステップS33;NO)、パンチ穴を穿孔し(ステップS34)、パンチ処理の異常有無を判定する(ステップS35)。パンチ処理に異常がなければ(ステップS35;NO)、所定の情報を媒体上に印刷し(ステップS36)、印刷処理の異常有無を判定する(ステップS37)。以後のステップS38〜S40は、図5で説明したとおりである。この場合の案内表示器10の画面は、図13のようになる。
【0061】
ステップS33において、1枚目の乗車媒体に書込み異常が発生した場合は(ステップS33;YES)、この乗車媒体にパンチ穴を穿孔し(ステップS41)、続いて所定の印刷を行う(ステップS42)。また、ステップS35においてパンチ処理異常が発生した場合は(ステップS35;YES)、媒体に印刷処理を行い(ステップS42)、ステップS37において印刷処理異常が発生した場合は(ステップS37;YES)、ステップS43へ移行する。次に、重ね合せフラッパF1を上向き(図6)にし(ステップS43)、1枚目の乗車媒体61を下側経路Aで重ね合せ部36へ搬送して、図11の場合と同じ要領で、2枚目の乗車媒体の下側に保留する(ステップS44)。
【0062】
その後の異常処理S45については、図12と同じであるが、この場合は、2枚の媒体がいずれも異常であるので、案内表示器10の画面には、図23に示したように、一方の乗車媒体(ここでは普通券)についての媒体種類10c、券面情報(ここでは乗車駅と運賃)10d、乗車媒体の保留場所10e、および重ね位置情報10fと、他方の乗車媒体(ここでは定期券)についての媒体種類10g、券面情報(ここでは乗車区間)10h、乗車媒体の保留場所10i、および重ね位置情報10jとが表示される。
【0063】
一方、ステップS15において、1枚目の乗車媒体に書込み異常が発生した場合は(ステップS15;YES)、この乗車媒体にパンチ穴を穿孔し(ステップS23)、所定の印刷を行う(ステップS24)。また、ステップS17においてパンチ処理異常が発生した場合は(ステップS17;YES)、媒体に印刷処理を行い(ステップS24)、ステップS19において印刷処理異常が発生した場合は(ステップS19;YES)、ステップS25へ移行する。以後のステップS25〜S27は、図5で説明したとおりである。この場合の案内表示器10の画面は、図13のようになる。
【0064】
なお、図22においては、書込み異常が発生した媒体に対して、パンチ処理(ステップS23,S28、S41)および印刷処理(ステップS24,S29、S42)を行っているので、エンコードエラーの訂正処理さえ行えば、乗車媒体を再度自動改札装置に投入してあらためてパンチや印刷を行う必要はないが、上記各ステップは省略してもよい。
【0065】
また、図22では異常媒体を重ね合せ部36に保留する場合を示したが、これに代えて、図14のように異常媒体と他の媒体とを別場所に保留してもよい。あるいは、重ね合せ部36に保留する場合でも、図19のように、異常媒体の重ね位置を特定せずに表示により確認を行うようにしてもよい。
【0066】
本発明に係る自動改札装置は、以上述べた実施形態以外にも、種々の形態を採用することができる。たとえば、異常媒体と他の媒体とを別場所に保留する場合、前記実施形態ではリトライ保留部33と重ね合せ部36とを利用したが、これ以外にカード保留部27やプール部28を利用してもよい。また、図24のように、プール部として第1プール部28a(図2のプール部28に相当)と、第2プール部37とが設けられている自動改札装置においては、第2プール部37を利用してもよい。図24では、図2と同一部分に同一符号を付してある。
【0067】
また、前記の実施形態では、2枚の乗車媒体を処理する例を示したが、本発明は3枚以上の乗車媒体を受け入れて処理する自動改札装置にも適用することができる。
【0068】
また、前記の実施形態では、処理異常が発生した場合に乗車媒体を装置内部に保留しているが、係員のいない改札口に設置される自動改札装置の場合は、媒体を内部に保留したままでは対応ができないので、処理異常が発生した場合は乗車媒体を放出して、係員のいる窓口へ行くよう案内表示をする機能を追加してもよい。また、無人駅に設置される場合は、放出された媒体を乗客が取り出し、前述したように自動的に異常媒体情報が表示されるようにしておけば、乗客はその表示を見て、遠隔のインターホンで別の駅にいる係員と話したり、降車駅で係員に説明したりすることができる。この場合、異常媒体を保留するか放出するかは、ソフトウエアもしくはハードウエアの設定によって選択できるようにする。
【0069】
図25は、本発明に係る自動改札システムの例を示したブロック図である。54は図3でも示した監視盤であって、監視盤制御部70と、操作部71と、表示部72とを備えている。73は監視盤54に接続された複数台の自動改札装置であり、前述したすべての実施形態の自動改札装置を用いることができる。74は監視盤54と結ばれたホストコンピュータ等の上位機器である。
【0070】
この自動改札システムにおいては、乗車媒体に対して処理異常が発生すると、図13、図18、図20、図21、図23に示した画面の情報が、監視盤54の表示部72に表示される。この場合、自動改札装置73には、監視盤54の表示部72と同じ内容を案内表示器10で表示する機能を残してもよいし、この機能を省略して、案内表示器10には異常案内メッセージだけを表示し、監視盤54の表示部72に異常媒体の情報を表示するようにしてもよい。
【0071】
このように、監視盤54に異常媒体の情報が表示されることで、駅の係員は処理異常の発生をすみやかに知ることができ、また、異常が発生した自動改札装置の号機番号10a(図13等参照)も表示されるので、迅速な対応をとることができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、処理異常の発生した媒体に印刷を施さなくても、異常媒体を容易に判別することができる。また、異常媒体は内部に保留されるため乗客が抜き取ることができず、係員による迅速で的確な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動改札装置の外観図である。
【図2】券処理機構のブロック図である。
【図3】自動改札装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図4】リトライ保留部および重ね合せ部の具体的機構を示した図である。
【図5】乗車媒体の処理手順を示したフローチャートである。
【図6】乗車媒体の搬送経路を説明する図である。
【図7】乗車媒体の搬送経路を説明する図である。
【図8】乗車媒体が保留された状態を示す図である。
【図9】乗車媒体が保留された状態を示す図である。
【図10】乗車媒体が保留された状態を示す図である。
【図11】乗車媒体が保留された状態を示す図である。
【図12】異常処理の具体的な手順を示したフローチャートである。
【図13】案内表示器の画面の例である。
【図14】他の実施形態による処理手順を示したフローチャートである。
【図15】他の実施形態による乗車媒体の搬送経路を説明する図である。
【図16】他の実施形態による乗車媒体の搬送経路を説明する図である。
【図17】乗車媒体が保留された状態を示す図である。
【図18】案内表示器の画面の例である。
【図19】他の実施形態による処理手順を示したフローチャートである。
【図20】案内表示器の画面の例である。
【図21】案内表示器の画面の例である。
【図22】他の実施形態による処理手順を示したフローチャートである。
【図23】案内表示器の画面の例である。
【図24】他の実施形態による券処理機構のブロック図である。
【図25】本発明の実施形態に係る自動改札システムのブロック図である。
【符号の説明】
PG 自動改札装置
9,10 案内表示器
33 リトライ保留部
36 重ね合せ部
53 CPU
54 監視盤
61,62 乗車媒体
72 表示部
73 自動改札装置
Claims (8)
- 複数枚の乗車媒体を受け入れて処理する自動改札装置であって、
前記乗車媒体に対する処理異常の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段で処理異常と判定された乗車媒体を、装置内部において他の乗車媒体に対して特定順位の重ね位置に保留する保留手段とを備え、
処理異常と判定された乗車媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報を含む媒体情報を表示することを特徴とする自動改札装置。 - 複数枚の乗車媒体を受け入れて処理する自動改札装置であって、
前記乗車媒体に対する処理異常の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段で処理異常と判定された乗車媒体を、装置内部において他の乗車媒体と重ねて保留する保留手段とを備え、
処理異常と判定された乗車媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報を含む媒体情報を表示することを特徴とする自動改札装置。 - 請求項1または請求項2に記載の自動改札装置において、
前記保留手段は、複数枚の乗車媒体を重ね合せて放出するための重ね合せ部であることを特徴とする自動改札装置。 - 複数枚の乗車媒体を受け入れて処理する自動改札装置であって、
前記乗車媒体に対する処理異常の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段で処理異常と判定された乗車媒体を、装置内部において他の乗車媒体とは異なる場所に保留する保留手段とを備え、
処理異常と判定された乗車媒体の保留場所を含む媒体情報を表示することを特徴とする自動改札装置。 - 複数枚の乗車媒体を受け入れて処理する自動改札装置であって、
装置内部に設けられ、複数枚の乗車媒体を重ね合せて放出するための重ね合せ部と、
装置内部において前記重ね合せ部とは別の場所に設けられ、乗車媒体を一時的に保留する保留部と、
前記乗車媒体に対する処理異常の有無を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段で処理異常と判定された乗車媒体と他の乗車媒体の一方を前記重ね合せ部に保留するとともに、他方を前記保留部に保留し、
処理異常と判定された乗車媒体の保留場所を含む媒体情報を表示することを特徴とする自動改札装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の自動改札装置において、
投入されたすべての乗車媒体に対して前記判定手段により処理異常の有無を判定し、処理異常と判定された媒体が複数枚ある場合は、各媒体ごとに前記媒体情報を表示することを特徴とする自動改札装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自動改札装置と、この自動改札装置が接続された監視盤とを備え、
前記自動改札装置において処理異常と判定された乗車媒体が何番目の重ね位置に保留されているかの情報を含む媒体情報を前記監視盤に表示することを特徴とする自動改札システム。 - 請求項4または請求項5に記載の自動改札装置と、この自動改札装置が接続された監視盤とを備え、
前記自動改札装置において処理異常と判定された乗車媒体の保留場所を含む媒体情報を前記監視盤に表示することを特徴とする自動改札システム。
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