JP3772553B2 - ロールシート、ロールシートユニットおよび電子機器 - Google Patents

ロールシート、ロールシートユニットおよび電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロールシート、ロールシートユニットおよび電子機器に関し、詳しくは、搬送されるシートをカットするため、および/または文字などの画像を形成するための電子機器に使用されるロールシート、ロールシートユニット、ならびに、そのロールシートおよびロールシートユニットを備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器の一種として、粘着シートに離型紙が貼り合わされたタックシートなどを所定の形状にカットするためのカッティング装置が知られている。この種のカッティング装置としては、たとえば、シートを巻芯に巻回した状態で支持しているロールシートユニットと、このロールシートユニットからシートを引き出して搬送するための搬送ローラと、この搬送ローラによって搬送されるシートをカットするためのカッティング機構とを備えているものがある。このカッティング機構は、通常、シートをカットするカッタと、このカッタを、シートの搬送方向と略直交する方向(シートの幅方向)に往復移動させるキャリッジとを備えており、搬送ローラの正回転および逆回転と、キャリッジのシートの幅方向の往復移動とによって、シートを所定の形状にカットするようにしている。
【0003】
また、このようなカッティング装置においては、シートの幅や厚さが異なれば、それに従ってキャリッジの移動範囲やカッタの突出量も異なるため、通常、シートの幅方向端部には、シートの種類を表わすマークをそのシートの長さ方向の全長にわたって設けて、このマークをセンサによって検知することにより、キャリッジの移動範囲やカッタの突出量を制御するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなマークを、シートの長さ方向の全長にわたって設けると、シートの幅方向端部において、マークを設けるための部分が余分に必要となり、また、マークを設けるための手間が必要となるため、シートのコストが上昇してしまうという不具合がある。
【0005】
本発明は、上記した不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成によって、シートの種類に従ったカット動作および/または画像形成動作を確保することができるロールシート、ロールシートユニットおよび電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方とを備える電子機器に使用される、ロールシートであって、このロールシートは、筒状の巻芯にシートが巻回されており、前記巻芯には、窓部が開口されるとともに、前記シートには、所定の情報を表示するための情報表示部が、前記窓部に臨むようにして設けられていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、筒状の巻芯にシートが巻回されている状態において、その巻芯に開口される窓部から、その窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記窓部は、前記巻芯の長さ方向の一端部に設けられており、前記情報表示部は、該巻芯の一端部と対応するシートの幅方向における一端部に設けられていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、窓部および情報表示部が巻芯の長さ方向一端部に設けられているので、このロールシートを電子機器に装着する時には、電子機器に対して、その窓部および情報表示部をロールシートの左右を識別するための目印として利用でき、左右を間違えることなく装着することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方とを備える電子機器に使用され、シートを巻回した状態で支持しているロールシートユニットであって、このロールシートユニットは、ロールシートと、このロールシートを回転自在に支持するためのロールホルダとを備え、前記ロールシートは、筒状の巻芯にシートが巻回されており、前記巻芯には、窓部が開口されるとともに、前記シートには、所定の情報を表示するための情報表示部が、前記窓部に臨むようにして設けられていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、ロールホルダにロールシートが回転自在に支持されている状態において、ロールシートの巻芯に開口される窓部から、その窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記窓部は、前記巻芯の長さ方向の一端部に設けられており、前記情報表示部は、該巻芯の一端部と対応するシートの幅方向における一端部に設けられていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、窓部および情報表示部が巻芯の長さ方向一端部に設けられているので、このロールシートおよびロールシートユニットを電子機器に装着する時には、電子機器に対して、その窓部および情報表示部をロールシートおよびロールシートユニットの左右を識別するための目印として利用でき、左右を間違えることなく装着することができる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、シートを搬送し得る搬送手段を備える電子機器に使用されるロールシートユニットであって、前記ロールシートの幅方向両端部に配置され、前記巻芯に対するシートの幅方向の移動を規制するための規制手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、規制手段によってシートの幅方向の移動が規制される。
【0016】
また、請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の発明において、前記ロールホルダには、前記巻芯の前記窓部に臨み、前記情報表示部を検知するための検知手段が設けられていることを特徴としている。
【0017】
このような構成によると、ロールホルダに設けられる検知手段によって、窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができる。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方と、シートが巻回されているロールシートとを備える、電子機器において、前記ロールシートは、筒状の巻芯にシートが巻回されており、前記巻芯には、窓部が開口されるとともに、前記シートには、所定の情報を表示するための情報表示部が、前記窓部に臨むようにして設けられており、さらに、この電子機器には、前記巻芯の前記窓部に臨み、前記情報表示部を検知するための検知手段が設けられていることを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、ロールシートの巻芯に開口される窓部から、その窓部に臨むシートの情報表示部を検知手段によって検知することができる。
【0020】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記窓部は、前記巻芯の長さ方向の一端部に設けられており、前記情報表示部は、該巻芯の一端部と対応するシートの幅方向における一端部に設けられていることを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、窓部および情報表示部が巻芯の長さ方向一端部に設けられているので、このロールシートを電子機器に装着する時には、電子機器に対して、その窓部および情報表示部をロールシートの左右を識別するための目印として利用でき、左右を間違えることなく装着することができる。また、検知手段を大きく動かすことなく情報表示部と対向させることができるので、検知手段を精度良く情報表示部に対して配置することができる。
【0022】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記搬送手段は、シートを搬送可能とされ、前記ロールシートの幅方向両端部に配置され、前記巻芯に対するシートの幅方向の移動を規制するための規制手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0023】
このような構成によると、規制手段によってシートの幅方向の移動が規制される。
【0024】
また、請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の発明において、前記ロールシートを回転自在に支持するためのロールホルダをさらに備えていることを特徴としている。
【0025】
このような構成によると、ロールホルダによってロールシートを回転自在に支持することができる。
【0026】
また、請求項11に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の発明において、前記検知手段が、前記ロールホルダに設けられていることを特徴としている。
【0027】
このような構成によると、ロールホルダに設けられる検知手段によって、窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の電子機器の一実施形態としてのカッティングプリンタ11の要部構成を示す平面図、図2は、図1に示すカッティングプリンタ11の要部側断面図である。
【0029】
図1および図2において、このカッティングプリンタ11は、左右両側に配設される側壁9および10を持つフレーム12内に、シートとしてのタックシート13を巻回した状態で回転自在に支持しているロールシートユニット14と、タックシート13を正逆両方向に搬送し得る搬送手段としての搬送機構部15と、搬送機構部15によって搬送されるタックシート13をカットするためのカッティング機構部16と、タックシート13の正方向への搬送において、このカッティング機構部16の上流側に配設され、タックシート13に所定の画像を形成するための画像形成手段としての画像形成機構部17とが設けられている。
【0030】
図3はロールシートユニット14の構成を示す一部切欠分解正面図、図5はロールシートユニット14が組み立てられた状態を示す一部切欠正面図、図6は図5における左側面図、図7は図5における右側面図である。
【0031】
図3に示すように、ロールシートユニット14は、ロールシート51と、このロールシート51を回転可能に支持するための2つのロールホルダ52および53と、ロールシート51を回転駆動させるためのフランジギヤ54とを備えている。ロールシート51は、図4に示すように、タックシート13が筒状の巻芯55にロール状に巻回されたものである。なお、このタックシート13は、表面が印刷可能とされ裏面に粘着剤が塗布された粘着シート18と、この粘着シート18の裏面に貼り合わされる離型紙19との2層によって構成されている。
【0032】
また、図3および図5に示すように、フランジギヤ54は、巻芯55にタックシート13が巻回された状態において、その巻径よりも大径となるような円環板形状の鍔部57と、この鍔部57の内周端縁部からシートの幅方向内方に突出し、巻芯55の筒孔56内に挿入される筒状の支持筒58と、鍔部57からシートの幅方向外方に突出して形成されるギヤ59とを備えている。なお、フランジギヤ54と巻芯55に巻回されたロールシート51とが一体的に回転するように、支持筒にはリブ58aが形成されるとともに、巻芯55には、リブ58aと係合する溝55aが形成されている。
【0033】
また、図3、図5および図6に示すように、一方のロールホルダ52は、略円板状の支持プレート60と、この支持プレート60からシートの幅方向外方に突出する断面矩形状の取付部材61と、この支持プレート60の中央部からシートの幅方向内方に突出し、巻芯55の筒孔56内に挿入される支持軸62と、支持プレート60の外周端縁部からシートの幅方向内方に突出し、ロールシート51の端部を覆う円筒状のカバー63とを備えている。このカバー63は、下方においてその一部が切り欠かれており、タックシート13の引き出しを可能としている。また、支持軸62の先端部には、係合爪67を持つ雄側ジョイント部68が形成されている。なお、ロールホルダ52の下端には、取付用の係合突起71が設けられている。
【0034】
また、図3、図5および図7に示すように、他方のロールホルダ53は、略円板状の支持プレート64と、この支持プレート64からシートの幅方向外方に突出する断面矩形状の取付部材65と、この支持プレート64の中央部からシートの幅方向内方に突出し、フランジギヤ54を介してロールシート51の筒孔56内に挿入される支持軸66と、支持プレート64の外周端縁部からシートの幅方向内方に突出し、ロールシート51の端部を覆う円筒状のカバー77とを備えている。また、この支持プレート64およびカバー77は、下方においてその一部が切り欠かれており、フランジギヤ54のギヤ59と後述する遊星ギヤ機構26との噛み合いを可能としている。また、支持軸66の先端部には、他方の支持軸62の係合爪67を係止するための係合部69を持つ雌側ジョイント部70が形成されている。なお、ロールホルダ53の下端には、取付用の係合突起72が設けられている。
【0035】
そして、図3に示すように、2つのロールホルダ52および53の間にロールシート51およびフランジギヤ54を挟むようにした状態で、一方の支持軸62を巻芯55の筒孔56に挿入するとともに、他方の支持軸66をフランジギヤ54の支持筒58に挿入した上で、このフランジギヤ54の支持筒58を巻芯55の筒孔56に挿入し、そして、筒孔56内で雄側ジョイント部68と雌側ジョイント部70とを結合することによって、図5に示すように、2つのロールホルダ52および53によってロールシート51が回転可能に支持される。
【0036】
また、図3および図9に示すように、ロールシート51の巻芯55の一方の端部には、巻芯55の内周側と外周側とが連通するように開口される窓部73が形成されている。この窓部73は、巻芯55のより端に近い方において、周方向に沿って1つの略矩形状として形成される第1窓部74と、巻芯55のより端に遠い方において、周方向に沿って複数の略矩形状の孔として形成される第2窓部75とを備えている。また、一方のロールホルダ52の支持軸62の基端部78はやや大径とされており、その基端部78の外周面の一部が平坦面76とされて、その平坦面76の上に、支持軸62の長さ方向に沿うように検知手段としての2つの反射型光センサ82および83が設けられている。
【0037】
そして、巻芯55に支持軸62が挿入されると、図5および図8に示すように、第1窓部74に一方の光センサ82が対向するように臨むとともに、第2窓部75に他方の光センサ83が対向するように臨む状態となる。
【0038】
また、図10に示すように、タックシート13の端部における裏面側(離型紙19の裏面側)には、その端縁から巻芯55の1周分に相当する部分までの間に、所定の情報を表示するための情報表示部としてのビットパターン81が形成されている。このビットパターン81は、タックシート13における端縁から巻芯55の1周分に相当する部分までの間をすべて銀色に印刷しておいて(図10において斜線で示す部分)、この銀色の部分に、特定のビットパターンに対応するようなパターンを黒色(図10において黒で塗りつぶしている部分)で印刷することによって形成される。このビットパターン81は、ビットパターン81の検知を開始させるためのスタートビット79と、所定の情報に対応するデータビット80から構成されている。データビット80には、巻回されるタックシート13の種類、シート幅および厚さ、色、材質などの情報が与えられている。
【0039】
また、ロールシート51とロールホルダ52および53の組み付けにおいては、ビットパターン81は、巻芯55の長さ方向の一端部に設けられる窓部73に臨むので、ビットパターン81および窓部73を目印として、そのビットパターン81および窓部73が設けられる側を、必ず光センサ82および83が設けられるロールホルダ52側に装着することができる。そのため、ロールホルダ52および53に対してロールシート51の向きが左右逆の配置となるような組み付けを防止でき、これによって、ロールシートユニット14をフレーム12内に装着した時に、ロールシート51が左右逆の配置となることを防止できる。
【0040】
そして、このタックシート13の端部を、その裏面側が巻芯55の外周面に接触するような状態で、かつ第1窓部74および第2窓部75にビットパターン81が臨むような状態で巻芯55に貼着し、それに続くタックシート13を巻芯55に巻回していくことで、図8に示すように、ロールシート51がロールホルダ52および53に支持された時には、一方のロールホルダ52に設けられる光センサ82および83が、巻芯55の第1窓部74および第2窓部75を介して、タックシート13の端部裏面側に形成されるビットパターン81を、銀色と黒色との反射率の相違から検知できるように構成される。なお、タックシート13の端部に、巻芯55に貼着するためのつなぎ用のシートが取り付けられている場合には、このつなぎ用のシートの端部の裏面側に、上記したビットパターン81を設けるようにしてもよい。
【0041】
そして、このように構成されたロールシートユニット14は、図1および図2に示すように、フレーム12内に着脱自在に取り付けられる。すなわち、フレーム12には、ロールシートユニット14の2つの取付部材61および65を嵌め込むことができる1対のユニット支持部材49と、2つの係合突起71および72を受け入れる1対の係合凹部50とが設けられている。1対のユニット支持部材49は、略コ字状に形成され、ロールシートユニット14を挟んで対向状に配置されている。また、1対の係合凹部50も同様にロールシートユニット14を挟んで対向状に配置されている。そして、ロールシートユニット14の2つの取付部材61および65を1対のユニット支持部材49に嵌め込むとともに、2つの係合突起71および72を1対の係合凹部50に嵌め込むことにより、ロールシートユニット14が、フレーム12内に着脱自在に取り付けられる。このようなロールシートユニット14によって、ロールホルダ52および53とロールシート51とをユニットとして構成しておけば、コンパクト化および取り扱いの容易化を図ることができる。なお、一方の係合突起71と係合凹部50との嵌め合い部分は、同時に光センサ82および83の接点を構成している。
【0042】
搬送機構部15は、図2に示すように、画像形成機構部17の構成要素でもあるプラテンローラ24と、カッティング機構部16の下流側に配設される排出ローラ25とを備えている。排出ローラ25とタックシート13を挟んで対向する位置には、従動ローラ8が配設されている。この従動ローラ8は、ばねにより従動ローラ8を排出ローラ25に向かって押圧するように付勢する押さえ板7によって支持されている。そして、フレーム12内に配設される第1駆動モータ21の正逆駆動によって、プラテンローラ24および排出ローラ25は、第1ギヤ列22を介して、タックシート13を正方向および逆方向に搬送するように回転される。また、ロールシートユニット14のフランジギヤ54に設けられるギヤ59には、遊星ギヤ機構26を含む第2ギヤ列27を介して第1駆動モータ21からの駆動が伝達されるように構成されている。この遊星ギヤ機構26は、タックシート13を逆方向に搬送するときにのみギヤ59と噛み合い、タックシート13を正方向に搬送するときにはギヤ59と噛み合わないように構成されている。したがって、ロールシート51は、タックシート13を正方向に搬送するときには、プラテンローラ24および排出ローラ25の回転によってタックシート13が引き出される力により回転され、一方、タックシート13が逆方向に搬送するときには、第1駆動モータ21からの駆動によって回転される。
【0043】
カッティング機構部16は、タックシート13を受ける裁断ベット29と、この裁断ベット29とタックシート13を挟んで対向するカット手段としてのカッタユニット30と、このカッタユニット30が着脱自在に装着されるキャリッジ31とを備えている。
【0044】
図11に示すように、カッタユニット30は、その下端側にタックシート13をカットするためのカッタ43を持ち、このカッタ43は、カッタユニット30内の図示しない昇降機構によって、粘着シート18とともに離型紙19をもカットする全カット位置と、粘着シート18のみをカットするハーフカット位置とに選択的に支持される。
【0045】
図1に示すように、キャリッジ31は、フレーム12の両側壁9および10の外側に配設された1対のプーリ32および33に掛け渡されるエンドレス状のタイミングベルト34の1箇所に連結されている。図2に示すように、1対のプーリ32および33のうち、1つのプーリ32は、フレーム12の側壁10の外側に配設された第2駆動モータ35によって、ベベルギヤなどを含む第3ギヤ列36を介して駆動される。これによって、キャリッジ31は、タックシート13の搬送方向と略直交する方向(シートの幅方向)に往復移動される。
【0046】
また、図11に示すように、このキャリッジ31におけるカッタユニット30が装着される側の端部と反対側の端部には、その両端がフレーム12の両側壁9および10に支持されるメインガイドシャフト37を摺動可能に挿通している。また、カッタユニット30が装着される側の端部とメインガイドシャフト37が挿通される側の端部との間の途中部位には、メインガイドシャフト37と略平行に延びる補助ガイドシャフト38が摺動可能に挿通されている。この補助ガイドシャフト38の両端部は、フレーム12の両側壁9および10に回動可能に設けられた1対の回動アーム39に支持されるとともに、補助ガイドシャフト38の一方の端部は、作動リンク40を介してソレノイド41の出力軸42に連結されている。そして、ソレノイド41がオン状態(励磁状態)のときには、カッタユニット30は、図示しないばねの付勢力によって、その下端側が裁断部ベット29の上面を押圧するように作動され、ソレノイド41がオフ状態(励磁されていない状態)のときには、ソレノイド41の出力軸42が進出し、作動リンク40および補助ガイドシャフト38を介してキャリッジ31のカッタユニット30が装着される側の端部を、メインガイドシャフト37を支点として上向きに回動させて、カッタユニット30の下端側が裁断ベット29の上面から離れるように作動される。
【0047】
図1および図2に示すように、画像形成機構部17は、タックシート13の幅寸法にほぼ等しい長さを持つ、印字ヘッドとしてのライン型のサーマルヘッド44と、このサーマルヘッド44とタックシート13を挟んで対向するプラテンローラ24とを備えている。
【0048】
次に、このように構成されたカッティングプリンタ11の動作について説明する。まず、図示しない電源を投入すると、第1駆動モータ21が所定量駆動し、これによってロールシート51が回転される。そうすると、ロールホルダ52に固定されている光センサ82および83が、回転される巻芯55の第1窓部74および第2窓部75に臨む特定のビットパターン81を検知する。このビットパターンの検知によって、タックシート13の種類、シート幅および厚さ、材質などの情報が図示しないCPUによって判別され、タックシート13のシート幅に応じたキャリッジの往復移動範囲が設定されたり、また、タックシート13の厚さに応じたカッタ43の突出量が設定されたり、あるいは、タックシート13の種類および材質に応じたサーマルヘッド44の発熱素子の駆動条件が設定されるなど、そのときに使用されるタックシート13の種類に応じた装置の条件設定が行なわれる。また、この装置の条件設定とともに、図示しないコンピュータなどの外部装置もしくはカッティングプリンタ11内で予め作成された文字、記号および図形などの画像データが、カッティングプリンタ11内の図示しないメモリに伝達される。そして、印刷開始の指令を受けると、第1駆動モータ21が正回転駆動され、プラテンローラ24および排出ローラ25が、タックシート13を正方向に搬送するように回転される。これによって、タックシート13の先端が画像形成機構部17、すなわち、サーマルヘッド44とプラテンローラ24との間に進入される。進入されてきたタックシート13には、サーマルヘッド44の発熱素子が駆動されることによって、所定の画像が形成される。そして、所定の画像が形成されたタックシート13は、次いで、カッティング機構部16に搬送される。
【0049】
カッティング機構部16に搬送されたタックシート13は、たとえば、所定の画像が形成された部分を囲むようにしてハーフカットされた後にタックシート13の幅方向に全カットされる。
【0050】
すなわち、ハーフカット時においては、カッタ43が図示しない昇降機構によってハーフカット位置で支持された状態で、ハーフカットの開始位置においてソレノイド41がオン状態とされ、これによって、カッタユニット30がタックシート13に当接される。そして、第1駆動モータ21を正回転駆動および逆回転駆動させ、タックシート13を正方向および逆方向に搬送させることによって、粘着シート18が搬送方向に沿ってカットされ、また、このような搬送方向に沿ったカットとともに、第2駆動モータ35を正回転駆動および逆回転駆動させて、キャリッジ31をタックシート13の幅方向に往復移動させることによって、粘着シート18がその幅方向に沿ってカットされ、これら第1駆動モータ21の正回転駆動および逆回転駆動と、第2駆動モータ35の正回転駆動および逆回転駆動が同時に、かつ相対的に行なわれることによって、タックシート13における所定の画像が形成された部分が、矩形状あるいは楕円状などの任意の形状にハーフカットされる。
【0051】
次に、全カット時においては、カッタ43が図示しない昇降機構によって全カット位置で支持された状態でソレノイド41がオン状態とされ、第2駆動モータ35が正回転駆動および逆回転駆動されて、キャリッジ31がタックシート13の幅方向に往復移動されることによって、タックシート13がその幅方向に沿って全カットされる。
【0052】
そして、このような画像形成動作およびカット動作においては、上記したように、光センサ82および83がビットパターン81を検知して、そのときに使用されるタックシート13の種類に応じた条件によって動作されるため、そのときに使用されるタックシート13の種類に従った画像形成動作およびカット動作を、簡易な構成によって確実に行なわせることができる。
【0053】
また、光センサ82および83は、ロールシートユニット14のロールホルダ52に設けられているので、確実な検知が行なえるとともに、構成の簡易化を図ることができる。
【0054】
また、巻芯55の幅方向両端部においては、ロールホルダ52の支持プレート60とフランジギヤ54の鍔部57とによって、タックシート13の幅方向の移動が規制されているので、タックシート13が逆方向へ搬送される時にも、巻芯55およびロールシートユニット14に対するタックシート13の巻乱れを生じさせにくく、円滑な巻き戻し動作を確保することができる。
【0055】
また、本実施形態では、タックシート13の端部の裏面に、そのタックシート13に対応したビットパターン81を形成するのみであるので、たとえば、タックシート13を使いきった後に、そのタックシート13が巻回されていた巻芯55を再度使用することもできる。
【0056】
また、図12に示すように、巻芯55に形成される第1窓部74および第2窓部75aを、共に周方向に沿う1つの略矩形状の長孔状に形成するとともに、その巻芯55の内周面を黒色に印刷し、これとともに、タックシート13の端部における裏面側(離型紙19の裏面側)に形成されるビットパターン81を、図13に示すように形成してもよい。すなわち、図13においては、タックシート13における端縁から巻芯55の1周分に相当する部分までの間において、第1窓部74に対向する部分をすべて黒色に印刷しておいて、この黒色部分84に、ビットパターン81が形成されている。このビットパターン81は、第1窓部74の長孔の長さよりも、少し短い間隔を隔てて形成される第1白色部85および第2白色部86と、第1白色部85とは黒色部分84を隔てて、かつ第2白色部86とは連続して形成されるデータビット80(図13において斜線で示される。)から構成されている。このデータビット80には、巻回されるタックシート13の種類、シート幅および厚さ、色、材質などの所定の情報が与えられている。
【0057】
そして、巻芯55に支持軸62が挿入された時には、図14に示すように、一方の光センサ82(以下、この光センサ82を第1センサ82とする。)には、第1窓部74を介してビットパターン81が対向するように臨むとともに、他方の光センサ83(以下、この光センサ83を第2センサ83とする。)には、黒色の印刷がない白色の部分が対向するように臨む状態となる。このような状態においては、その図14に示すように、ロールシート51が回転することにより、第2センサ83の波形は、第2窓部75を介してタックシート13の裏面(白色の部分)と対向している間のみがハイレベルとなり、それ以外は巻芯55の内周面に印刷される黒色の部分が対向するためロウレベルとなる。また、これに対して、第1センサ82の波形は、第1窓部74を介してビットパターン81が対向すると、まず、第1白色部85に対向している間がハイレベルとなり、次いで一旦黒色部分84が対向するためロウレベルとなり、その後、データビット80が対向している間は、そのデータビット80に対応するようにハイレベルまたはロウレベルの波形となり、次いで、第2白色部86が対向するとその間ハイレベルとなって、その後、黒色部分84が対向してロウレベルとなる。
【0058】
そして、第2センサ83がロウレベルからハイレベルに立ち上がる時、すなわち、巻芯55の内周面に印刷される黒色の部分が対向している状態から、第2窓部75を介してタックシート13の裏面(白色の部分)が対向する状態となる時を、第2センサ83の開始点とし、また、第2センサ83がハイレベルからロウレベルに立ち下がる時、すなわち、第2窓部75を介してタックシート13の裏面(白色の部分)が対向している状態から、巻芯55の内周面に印刷される黒色の部分が対向する状態となる時を、第2センサ83の終了点として設定するとともに、第1センサ82がビットパターン81に対向している間において、最初にハイレベルからロウレベルに立ち下がる時、すなわち、第1白色部85に対向している状態から、黒色部分84に対向する状態となる時を、第1センサ82の開始点とし、また、第1センサ82がビットパターン81に対向している間において、最後にハイレベルからロウレベルに立ち下がる時、すなわち、第2白色部86に対向している状態から、黒色部分84が対向する状態となる時を、第1センサ82の終了点として設定することによって、図15および図16で示すようなフロー図による処理を実行すれば、ビットデータ80を容易に判別することができる。
【0059】
図15に示すフロー図は、データの取り込み処理を説明するためのものであって、第1駆動モータ21としてステップモータが使用され、この第1駆動モータ21の1ステップ毎に実施される。図15においては、まず、この第1駆動モータ21が正回転駆動されているか否か、すなわち、正回転駆動されているか、あるいは、逆回転駆動されているかが判断される(S1)。正回転駆動されていない場合、すなわち、逆回転駆動されている場合(S1:NO)には、第2センサ83が初期化(S2)された後に、第1センサ82および第1駆動モータ21のステップ数が初期化されるとともに、シート有無カウンタがインクリメントされ(S3)、その後リターンされて、このルーチンが繰り返される。なお、シート有無カウンタは、所定の値以上となった時にシートが無いものと判断して報知するために使用される。
【0060】
一方、正回転駆動されている場合(S1:YES)には、第1センサ82および第2センサ83からデータが入力され(S4)、第2センサ83が開始点を通過しているか否かが判断される(S5)。第2センサ83が開始点を通過していない場合(S5:NO)には、第1センサ82がビットパターン81を検知し得る状態ではなく、第1センサ82および第1駆動モータ21のカウント数が初期化されるとともに、シート有無カウンタがインクリメントされ(S3)、その後リターンされて、このルーチンが繰り返される。なお、このルーチンが繰り返される間に、シート有無カウンタが所定値に達した場合には、シートが無いものと判断して、その旨を報知する。
【0061】
また、第2センサ83が開始点を通過している場合(S5:YES)には、シート有無カウンタが初期化され(S6)、次いで第1センサ82が開始点を通過しているか否かが判断される(S7)。第1センサ82が開始点を通過していない場合(S7:NO)には、CPUのメモリに、ステップ数0にてゼロデータが格納され(S8)、その後リターンされて、このルーチンが繰り返される。これによって、メモリの先頭番地に0が格納される。一方、第1センサ82が開始点を通過している場合(S7:YES)には、ステップ数がインクリメントされる(S9)とともに、第1センサ82から入力されたデータが、ハイレベルからロウレベルへの変化があるか、あるいはロウレベルからハイレベルへの変化があるか否かが判断される(S10)。入力されたデータに変化がある場合(S10:YES)には、その変化点におけるステップ値Sを変化点ステップ値Sx(x=1,2,3・・・)として、第1センサ82の入力されたデータ(ハイレベル(1)またはロウレベル(0)のいずれか)と共にメモリに格納される(S11)。そして、その後、第2センサ83が終了点を通過したか否かが判断され(S12)、第2センサ83が終了点を通過していない場合(S12:NO)には、そのままリターンされ、このルーチンが繰り返される。また、入力されたデータに変化がない場合(S10:NO)には、そのときのステップ値Sと第1センサ82からの入力データがメモリに格納されることなく、すなわち、ステップ11の処理が行なわれることなく、そのまま、第2センサ83が終了点を通過したか否かが判断されるステップ12の処理が行なわれる。
【0062】
そして、第2センサ83が終了点を通過した場合(S12:YES)には、データの判定が行なわれる。このデータの判定は、図16に示すフロー図により処理される。図16においては、まず、カウント値n、xの値を「1」にセットし(S21)、次に、最後に格納された変化点ステップ数Sl(本実施形態においてはS8)を基にして、各ビットの判定を行なうための各判定基準値Anが算出され(S22、詳しくは後述する。)、この判定基準値A(n−1)とAnとの間に変化点ステップ値Sxが存在するか否かが判断される(S23)。そして、A(n−1)とAnとの間に変化点ステップ値Sxが存在する場合(S23:YES)には、その変化点ステップ値Sxにおける入力データ(ハイレベル(1)またはロウレベル(0)のいずれか)がビットデータとして格納される(S24)。そして、カウント値x、nを各々「1」だけインクリメントする(S25、S26)。一方、A(n−1)とAnとの間に変化点ステップ値Sxが存在しない場合(S23:NO)には、その変化点ステップ値Sxの1つ前の変化点ステップ値S(x−1)における入力データがビットデータとして格納される(S27)。そして、カウント値nを「1」だけインクリメントする(S26)。次に、最後の判定基準まで判定したか否かを判断し(S28、本実施形態においては、カウント値nが11を越えたか否か判断)、最後の判定基準値までの判定が行なわれるまでステップ22〜27までの処理が繰り返される(S28:NO)ことによってビットデータ80が求められる。最後の判定基準値まで判定したならば(S28:YES)、データの判定処理を終了する。
【0063】
さらに、このデータの判定を、図17を参照して具体的に説明する。図17には、第1センサ82および第2センサ83の波形と、それに対応して格納された変化点ステップ値Sxの入力データと、その変化点ステップ値Sxおよび入力データから、各判定基準値Anに基づいて求められるビットデータ80とが示されている。なお、この例としては、9ビットのデータが求められている。
【0064】
図17においては、第2センサ83の開始点の通過を検知した後に、第1センサ82の検知の開始点を契機として、データの取り込みが行なわれており、第1センサ82の波形は、図17に示すように、第1センサ82の開始点と終了点との間において8箇所の変化点があり、その8つの変化点における各ステップ値Snとそのときの各入力データが、変化点ステップ値S1〜S8として、上記した図15におけるステップ11においてメモリに格納される。そして、図15のステップ13におけるデータの判定では、まず、この最後の変化点ステップ値S8に基づいて、次式から各判定基準値Anが割り当てられる。
【0065】
A0=S8/(B+2)×0.5
A1=S8/(B+2)×1.5
A2=S8/(B+2)×2.5
B:データビット80を構成する情報(ビット)の数
これによって、図17に示すように、A0からA10までの判定基準値Anを割り当てた後、次に各判定基準値Anとその1つ前の判定基準値A(n−1)との間に、変化点ステップ値Sxが存在するか否かが、図16におけるステップ23で判断され、この判断に基づいて各ビットデータが格納される(S24およびS27)。たとえば、図17において、A1とA2との間には、ハイレベルからロウレベルに変化する変化点ステップ値S2が存在するため、A2におけるデータは、ロウレベルである0が格納され、一方、A2とA3との間には、次の変化点ステップ値S3が存在しないため、A3におけるデータは、その1つ前の変化点ステップ値における入力データ、すなわち、A2と同じデータである0が格納される。このようにして、各判定基準値Anに基づいて0か1かが判断され、ビットデータ80が求められる。図17においては、このビットデータ80として「100110010」が求められている。
【0066】
このようにして、タックシート13の裏面に形成される情報を第1窓部74および第2窓部75aを介して、第1センサ82および第2センサ83のそれぞれによって検知するように構成すれば、上記のように、第2センサ83の開始点の通過を契機に、第1センサ82によってビットデータ80を検知することができるので、巻芯55の1周分において、より多くのビットパターン81を形成することができる。すなわち、たとえば、窓部73が1つしか設けられない構成であると、複数のビットパターン81を形成する場合には、それらビットパターン81を、各ビットパターン81の長さよりも長い間隔を隔てて配置するようにしてその開始点を判別させる必要があるが、このように、第2センサ83および第1センサ82のそれぞれによって検知するようにすれば、各ビットパターン81の間隔を長くしなくても、第2センサ83の開始点の通過を契機に、第1センサ82がビットデータ80を検知するので、たとえば、巻芯55の1周分において、3つのビットパターン81を形成することができる。なお、ビットパターン81を多く形成する必要のない装置であれば、たとえば、第1窓部74しか設けない構成としてもよい。
【0067】
なお、本実施形態においては、光センサ82および83をロールシートユニット14のロールホルダ52に設けたが、光センサ82および83はロールシートユニット14に設けてなくてもよく、さらには、ロールシート51をロールシートユニット14に支持させなくてもよい。すなわち、図18に示すように、ロールシート51を一体回転可能に保持するための保持部材91および92を設けて、この保持部材91および92とロールシート51をフレーム12に対して回転自在に保持させるとともに、一方の保持部材92の側方に揺動軸94を設けて、この揺動軸94に、光センサ82および83が設けられる揺動アーム93を揺動自在に支持させるような構成としてもよい。図18において、この揺動アーム93は、揺動軸94を支点として、光センサ82および83が巻芯55に形成される窓部73に対向するように、その巻芯55の筒孔56内に挿入される検知位置(図18において仮想線で示される。)と、巻芯55の筒孔56内から退避して、一方の側壁10に沿って位置される退避位置(図18において実線で示される。)とに揺動可能とされており、ロールシート51を保持部材91および92に装着させる時には、揺動アーム93を退避位置に位置させておき、装着が終了した時に、揺動アーム93を検知位置に位置させるようにすれば、光センサ82および83がロールシート51と干渉することがなく、ロールシート51の着脱を良好に行なうことができる。
【0068】
また、本実施形態においては、光センサ82および83、窓部73およびビットデータ81は、巻芯55の端部に対応する部分に限らず、中央部などであってもよく、また両方のロールホルダ52および53の対応する部分にそれぞれ設けてもよい。また、窓部73は、1つでもよくその形状を問わない。さらに、ビットパターン81に表示する事柄は、タックシート13の種類、シート幅および厚さ、材質に限らず、その目的、用途などによって適宜の選択される。
【0069】
また、本発明は、画像形成機構部17またはカッティング機構部16のどちらか一方のみを備えた装置にも適用可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、筒状の巻芯にシートが巻回されている状態において、巻芯に開口される窓部から、その窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができるので、情報表示部に、巻回されているシートをカットするために必要な情報および/またはシートに画像を形成するために必要な情報を表示させておくことで、この情報表示部を検知させれば、その巻回されているシートに従ったカット動作および/または画像形成動作を確実に行なわせることができる。したがって、簡易な構成により、シートの種類に従ったカット動作および/または画像形成動作を確保することができる。
【0071】
請求項2に記載の発明によれば、ロールシートを電子機器に装着する時には、その情報表示部をロールシートの左右を識別するための目印として利用できるので、ロールシートを電子機器に対して、常に一定の配置となるように装着することができる。したがって、ロールシートが左右逆の配置となることを防止できる。
【0072】
請求項3に記載の発明によれば、ロールホルダにロールシートが回転自在に支持されている状態において、ロールシートの巻芯に開口される窓部から、その窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができるので、情報表示部に、巻回されているシートをカットするために必要な情報および/またはシートに画像を形成するために必要な情報を表示させておくことで、この情報表示部を検知させれば、その巻回されているシートに従ったカット動作および/または画像形成動作を確実に行なわせることができる。したがって、簡易な構成により、シートの種類に従ったカット動作および/または画像形成動作を確保することができる。
【0073】
また、このような構成によると、ロールホルダとロールシートとをユニットとして構成しているので、コンパクト化および取り扱いの容易化を図ることができる。
【0074】
請求項4に記載の発明によれば、ロールシートおよびロールシートユニットを電子機器に装着する時には、その情報表示部をロールシートおよびロールシートユニットの左右を識別するための目印として利用できるので、ロールシートおよびロールシートユニットを、電子機器に対して常に一定の配置となるように装着することができる。したがって、ロールシートおよびロールシートユニットが左右逆の配置となることを防止できる。
【0075】
請求項5に記載の発明によれば、規制手段によってシートの幅方向の移動が規制される。そのため、搬送手段による逆方向への搬送時においても、ロールシートユニットに対するシートの巻乱れを生じさせにくく、円滑な巻き戻し動作を確保することができる。
【0076】
請求項6に記載の発明によれば、ロールホルダに検知手段を設けることによって、確実な検知が行なえるとともに、構成の簡易化を図ることができる。
【0077】
請求項7に記載の発明によれば、検知手段によって、窓部に臨むシートの情報表示部を検知することができるので、情報表示部に、巻回されているシートをカットするために必要な情報および/またはシートに画像を形成するために必要な情報を表示させておくことで、この情報表示部を検知手段によって検知させれば、その巻回されているシートに従ったカット動作および/または画像形成動作を確実に行なわせることができる。したがって、簡易な構成により、シートの種類に従ったカット動作および/または画像形成動作を確保することができる。
【0078】
請求項8に記載の発明によれば、ロールシートを電子機器に装着する時には、その情報表示部をロールシートの左右を識別するための目印として利用できるので、ロールシートを電子機器に対して、常に一定の配置となるように装着することができる。したがって、ロールシートが左右逆の配置となることを防止できる。また、検知手段を大きく動かすことなく情報表示部と対向させることができるので、検知手段を精度良く情報表示部に対して配置することができる。
【0079】
請求項9に記載の発明によれば、規制手段によってシートの幅方向の移動が規制される。そのため、搬送手段による逆方向への搬送時においても、巻芯に対するシートの巻乱れを生じさせにくく、円滑な巻き戻し動作を確保することができる。
【0080】
請求項10に記載の発明によれば、ロールホルダによってロールシートを回転自在に支持することができるので、ロールホルダおよびロールシートをユニットとして構成すれば、コンパクト化および取り扱いの容易化を図ることができる。
【0081】
請求項11に記載の発明によれば、ロールホルダに検知手段を設けることによって、確実な検知が行なえるとともに、構成の簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッティング装置の一実施形態としてのカッティングプリンタの要部平面図である。
【図2】図1に示すカッティングプリンタの要部側断面図である。
【図3】図1に示すカッティングプリンタのロールシートユニットの構成を示す一部切欠分解正面図である。
【図4】図3に示すロールシートの斜視図である。
【図5】図3に示すロールシートユニットが組み立てられた状態を示す一部切欠正面図である。
【図6】図5における左側面図である。
【図7】図5における右側面図である。
【図8】図5に示すロールシートユニットの要部断面図である。
【図9】巻芯に、ロールホルダの支持軸が挿入される前の状態を示す要部斜視図である。
【図10】タックシートの端部における裏面側に設けられるビットパターンを示す平面図である。
【図11】図1に示すカッティングプリンタのカッティング機構部を示す要部側断面図である。
【図12】図9に対応する他の実施形態を示す要部斜視図である。
【図13】図10に対応する他の実施形態を示す平面図である。
【図14】図10に示すビットパターンが形成されたタックシートを巻芯に巻回した時に、その巻芯に形成される窓部に臨むタックシートと、第1センサおよび第2センサの波形との関係を説明するための説明図である。
【図15】データの取り込み処理を説明するためのフロー図である。
【図16】データの判定処理を説明するためのフロー図である。
【図17】データの判定をより具体的に説明するための説明図である。
【図18】保持部材にロールシートを回転自在に保持させるとともに、光センサが設けられる揺動アームを揺動軸に揺動自在に支持させた構成を示す平面図である。
【符号の説明】
11 カッティングプリンタ
13 タックシート
14 ロールシートユニット
15 搬送機構部
16 カッティング機構部
17 画像形成機構部
51 ロールシート
52 ロールホルダ
53 ロールホルダ
55 巻芯
57 鍔部
60 支持プレート
73 窓部
81 ビットパターン
82 光センサ
83 光センサ

Claims (11)

  1. シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方とを備える電子機器に使用される、ロールシートであって、
    このロールシートは、筒状の巻芯にシートが巻回されており、前記巻芯には、窓部が開口されるとともに、前記シートには、所定の情報を表示するための情報表示部が、前記窓部に臨むようにして設けられていることを特徴とする、ロールシート。
  2. 前記窓部は、前記巻芯の長さ方向の一端部に設けられており、前記情報表示部は、該巻芯の一端部と対応するシートの幅方向における一端部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のロールシート。
  3. シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方とを備える電子機器に使用され、シートを巻回した状態で支持しているロールシートユニットであって、
    このロールシートユニットは、ロールシートと、このロールシートを回転自在に支持するためのロールホルダとを備え、
    前記ロールシートは、筒状の巻芯にシートが巻回されており、前記巻芯には、窓部が開口されるとともに、前記シートには、所定の情報を表示するための情報表示部が、前記窓部に臨むようにして設けられていることを特徴とする、ロールシートユニット。
  4. 前記窓部は、前記巻芯の長さ方向の一端部に設けられており、前記情報表示部は、該巻芯の一端部と対応するシートの幅方向における一端部に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のロールシートユニット。
  5. シートを搬送し得る搬送手段を備える電子機器に使用されるロールシートユニットであって、
    前記ロールシートの幅方向両端部に配置され、前記巻芯に対するシートの幅方向の移動を規制するための規制手段をさらに備えていることを特徴とする、請求項3または4に記載のロールシートユニット。
  6. 前記ロールホルダには、前記巻芯の前記窓部に臨み、前記情報表示部を検知するための検知手段が設けられていることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記載のロールシートユニット。
  7. シートを搬送するための搬送手段と、シートをカットするためのカット手段およびシートに画像を形成するための画像形成手段の少なくとも一方と、シートが巻回されているロールシートとを備える、電子機器において、
    前記ロールシートは、筒状の巻芯にシートが巻回されており、前記巻芯には、窓部が開口されるとともに、前記シートには、所定の情報を表示するための情報表示部が、前記窓部に臨むようにして設けられており、
    さらに、この電子機器には、前記巻芯の前記窓部に臨み、前記情報表示部を検知するための検知手段が設けられていることを特徴とする、電子機器。
  8. 前記窓部は、前記巻芯の長さ方向の一端部に設けられており、前記情報表示部は、該巻芯の一端部と対応するシートの幅方向における一端部に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記搬送手段は、シートを搬送可能とされ、前記ロールシートの幅方向両端部に配置され、前記巻芯に対するシートの幅方向の移動を規制するための規制手段をさらに備えていることを特徴とする、請求項7または8に記載の電子機器。
  10. 前記ロールシートを回転自在に支持するためのロールホルダをさらに備えていることを特徴とする、請求項7ないし9のいずれかに記載の電子機器。
  11. 前記検知手段が、前記ロールホルダに設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の電子機器。
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