JP3772408B2 - 画像信号変換装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力された画像信号より高い解像度を有する画像信号を得ることができるクラス分類適応処理を用いた画像信号変換装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像信号を異なるフォーマットに変換する装置として、例えば標準TV信号(SD(Standard Definition )信号)をHD(High Definition )フォーマット信号に変換するアップコンバータがある。このアップコンバータに使用されている技術について以下、説明する。まず、標準TV信号(SD信号)とHD信号の各画素の空間配置例を図11に示す。ここでは、説明の簡素化のため、HD信号の画素数を水平方向、垂直方向に各々2倍としている。図中の◎のSD画素に注目すると、近傍4種類の位置にHD画素が存在する。この4種類の位置に存在するHD画素を予測するモードをそれぞれmode1、mode2、mode3、mode4と称する。
【0003】
従来のアップコンバータにおいては、入力SD信号に補間フィルタを適用することで補間画素を生成し、HDフォーマットの信号を出力する。このアップコンバータの簡素な構成例としては、SD信号のフィールドデータから、4種類の位置のHD画素を生成することが考えられる。そこで用いられる補間フィルタの構成は、垂直方向の処理と水平方向の処理とを分離しない空間内2次元ノンセパラブルフィルタと、これらの処理を分離して行う垂直/水平セパラブルフィルタに分類される。これらの補間フィルタの構成例を図12および図13に示す。
【0004】
図12に示すノンセパラブル補間フィルタは、空間内2次元フィルタを使用するものである。入力端子81からSD信号が供給され、入力SD信号は、mode1用2次元フィルタ82、mode2用2次元フィルタ83、mode3用2次元フィルタ84およびmode4用2次元フィルタ85へそれぞれ供給される。すなわち、4種類の位置のHD画素毎に独立した2次元フィルタを用いて補間処理を実行する。その結果、それぞれのフィルタ82〜85の出力は、HD信号として選択部86において、直列化がなされ、出力端子87から出力HD信号が取り出される。
【0005】
また、図13に示す補間フィルタは、垂直/水平セパラブルフィルタを使用するものである。入力端子91からSD信号が供給され、入力SD信号は、垂直補間フィルタ92および93において、HD信号の2本の走査線データが生成される。例えば、垂直補間フィルタ92では、mode1用およびmode2用の処理が行われ、垂直補間フィルタ93では、mode3用およびmode4用の処理が行われる。
【0006】
これらの処理が行われると垂直補間フィルタ92および93からの出力信号は、水平補間フィルタ94および95へ供給される。この水平補間フィルタ94および95では、各走査線毎に水平フィルタを用い4種類の位置のHD画素が補間され、選択部96へ供給される。選択部96では、供給されたHD信号の直列化がなされ、出力端子97から出力HD信号が取り出される。
【0007】
しかしながら、従来のアップコンバータにおいて、補間フィルタとして理想フィルタを使用しても、画素数は増えるものの空間解像度はSD信号と変わらない。実際には、理想フィルタを用いることが出来ないため、SD信号より解像度の低下したHD信号を生成することしかできないという問題がある。
【0008】
そこで、これらの問題を解決するために、補間のためのクラス分類適応処理を適用することが提案されている。このクラス分類適応処理は、入力SD信号の例えば輝度レベルの特徴に基づき、クラス分類を行い、分類されたクラスに対応した予測係数が予測タップを構成する入力SD信号の複数の画素値との線形1次結合によりHD信号を生成するアップコンバージョン処理である。このとき、用いられている予測係数は、クラス毎に予め学習により獲得されたものである。
【0009】
従来、アップコンバージョンの方法として、2つの方法がある。1つは、入力されたコンポジット信号に対してアップコンバージョンの処理を施す方法であり、もう1つは、入力されたコンポジット信号にY/C分離を施した後、生成されたコンポーネント信号に対してアップコンバージョンの処理を施す方法である。
【0010】
NTSCコンポジット信号では、4フィールド単位で位相は元に戻るため、画素位置、ライン番号、フィールド番号、フレーム番号に基づき位相は、変化する。このため、コンポジット信号ではなく、コンポーネント信号に対してアップコンバージョンの処理を施し、処理対象画素の近傍から、順次クラスタップや予測タップを形成することが容易であり、一般的である。しかしがなら、Y/C分離が正しくなされていないと、コンポーネント信号に対してアップコンバージョンを行っても良好な結果が得られない。
【0011】
また、コンポジット信号において、近傍の各画素値は、サブキャリアの変動を反映するため、同色かつ同一輝度値からなる平坦な信号であってもサブキャリア位相により各画素値は、変化することになる。よって、コンポジット信号からのアップコンバージョンにおいては、注目画素近傍から、順次クラスタップや予測タップを取るのではなく、サブキャリア位相を考慮したタップ構成が必要となる。その結果、処理対象画素から空間的に離れた画素値を用いるため、一般的にコンポーネント信号からのアップコンバージョン性能と比べて、コンポジット信号からのアップコンバージョン性能の方が劣ることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クラス分類適応処理によりコンポジット信号から直接的に出力HD信号のY信号を生成する場合、適切なクラス構造や予測タップ構造が選択されると効果は大きいものの、不適切な場合は、Y信号とC信号との一括処理であるためY信号単独の操作がしにくいという面もある。一方、C信号に関してはクラス分類適応処理により高性能な出力HD信号のC信号が得られるので、Y/C分離を経ずに直接的にC信号を生成する。
【0013】
よって、この発明の目的は、上述したようにコンポジット信号に前処理を施し、コンポーネント信号のY信号を生成し、生成されたY信号に対してクラス分類適応処理を施し、高性能な出力HD信号のY信号を生成する処理と、コンポジット信号に何も処理を施さず、直接的にクラス分類適応処理を施し、高性能な出力HD信号のC信号を生成する処理とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド方式によって構成される画像信号変換装置および方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換装置において、コンポジット信号からなる第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成手段と、予め学習によりクラス毎に格納された第1の予測係数が、生成された第1のクラスに基づいて読み出される第1の記憶手段と、第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1の予測タップを構成し、第1の予測タップの画素値と、読み出され第1の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第1の予測演算手段と、生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2のクラスタップを構成し、第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成手段と、予め学習によりクラス毎に格納された第2の予測係数が、生成された第2のクラスに基づいて読み出される第2の記憶手段と、生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2の予測タップを構成し、第2の予測タップの画素値と、読み出され第2の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる第2のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第2の予測演算手段と、第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第3のクラスを生成する第3のクラス生成手段と、予め学習によりクラス毎に格納された第3の予測係数が、生成された第3のクラスに基づいて読み出される第3の記憶手段と、第1のディジタル画像信号の複数の画素から第3の予測タップを構成し、第3の予測タップの画素値と、読み出され第3の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる第2のディジタル画像信号の色信号を生成する第3の予測演算手段とからなることを特徴とする画像信号変換装置である。
【0018】
さらに、請求項4に記載の発明は、第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換方法において、コンポジット信号からなる第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成ステップと、予め学習によりクラス毎に第1の記憶手段に格納された第1の予測係数が、生成された第1のクラスに基づいて読み出されるステップと、第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1の予測タップを構成し、第1の予測タップの画素値と、読み出され第1の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第1の予測演算ステップと、生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2のクラスタップを構成し、第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成ステップと、予め学習によりクラス毎に第2の記憶手段に格納された第2の予測係数が、生成された第2のクラスに基づいて読み出されるステップと、生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2の予測タップを構成し、第2の予測タップの画素値と、読み出され第2の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる第2のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第2の予測演算ステップと、第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第3のクラスを生成する第3のクラス生成ステップと、予め学習によりクラス毎に第3の記憶手段に格納された第3の予測係数が、生成された第3のクラスに基づいて読み出されるステップと、第1のディジタル画像信号の複数の画素から第3の予測タップを構成し、第3の予測タップの画素値と、読み出され第3の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる第2のディジタル画像信号の色信号を生成する第3の予測演算ステップとからなることを特徴とする画像信号変換方法である。
【0020】
このように、入力されたコンポジットSD信号に対してクラス分類適応処理を施すことによって、入力信号より多い画素数のコンポーネントHD信号のC信号を生成し、さらに入力コンポジットSD信号に対してY/C分離等の前処理を施し、生成されたコンポーネントSD信号に対してクラス分類適応処理を施すことによって、入力信号より多い画素数のコンポーネントHD信号のY信号を生成する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。まず、この発明の理解を容易とするため、先に提案されているクラス分類適応処理を用いたアップコンバータを説明する。クラス分類適応処理を用いたアップコンバータでは、入力SD信号の特徴に基づき、入力信号をいくつかのクラスに分類し、予め学習により生成されたクラス毎の適応予測手法に従い、出力HD信号を生成する。
【0022】
一例として、図1Aに示すような入力SD信号(8ビットPCM(Pulse Code Modulation )データ)に対してクラス生成タップを設定し、入力SD信号の波形特性によりクラスを生成する。この図1Aの例では、注目SD画素(◎)を中心として7タップ(7個のSD画素)でクラスが生成される。例えば、7タップデータに対し1ビットADRC(Adaptive Dynamic Range Coding )を適用すると、7画素のデータから定義されるダイナミックレンジに基づき、7画素の最小値を除去した上で、各タップの画素値を適応的に1ビット量子化するので、128クラスが生成される。
【0023】
ADRCは、VTR用信号圧縮方式として開発されたものであるが、少ないクラス数で、入力信号の波形特性を表現するのに適している。ADRCの他にもクラス分類法としては、下記のものを採用することができる。
【0024】
1)PCMデータを直接使用する。
2)DPCM(Differential PCM)を適用してクラス数を削減する。
3)VQ(Vector Quantization )を適用してクラス数を削減する。
4)周波数変換(DCT(Discrete Cosine Transform Coding)、アダマール変換、フーリエ変換等)の値に基づいたクラス分類を行う。
【0025】
こうして分類されたクラス毎に適応処理を実行するが、その適応処理の一例として、予め学習により生成されたクラス毎の予測係数を用いた予測処理が挙げられる。予測処理のときに使用される予測タップの一例を図1Bに示す。この一例は、注目SD画素を中心としたフレーム内13タップから予測タップが構成される。予測式の一例を式(1)に示す。
【0026】
【数1】
Figure 0003772408
y´:推定HD画素値
i :SD信号予測タップ画素値
i :予測係数
【0027】
このように、クラス毎に生成された予測係数と入力データとの積和演算、例えば線形1次結合によりHD画素値を推定する。このクラス分類適応処理の回路構成を図2に示す。1で示す入力端子から入力SD信号が供給され、供給された入力SD信号は、クラス分類部2および予測タップ選択部3へ供給される。クラス分類部2では、上述した図1Aに示すようなクラスタップに基づき、入力SD信号に対するクラスが生成される。生成されたクラスは、クラス分類部2から予測係数ROM4へ供給される。
【0028】
予測係数ROM4では、生成されたクラスをアドレスとして応答する予測係数が出力される。予測係数は、予測係数ROM4から予測演算部5へ供給される。予測タップ選択部3は、入力SD信号から上述した図1Bに示すように13タップからなる予測タップを選択する。選択された13タップからなる予測タップは、予測タップ選択部3から予測演算部5へ供給される。予測演算部5では、供給された予測係数および予測タップから式(1)に示す予測演算が実行され、その演算結果は、出力端子6から出力される。
【0029】
この例では、mode1〜mode4のHD画素を予測するために、図1Aに示す7画素からなるクラスタップを共用しているが、mode1〜mode4毎にクラスタップを変えても良い。同様に、図1Bに示す13画素からなる予測タップを共用しているが、上述したように供給されるクラスに基づいて予測タップを変えることも可能であり、またmode1〜mode4毎に予測タップを変えることも可能である。
【0030】
上述した予測係数は、予め学習により生成しておくが、その学習方法について述べる。式(1)の線形1次結合モデルに基づく予測係数を最小自乗法により生成する例を示す。最小自乗法は、以下のように適用される。一般化した例として、Xを入力データ、Wを予測係数、Yを推定値として次の式を考える。
【0031】
観測方程式:XW=Y (2)
【数2】
Figure 0003772408
【0032】
上述の観測方程式(2)により収集されたデータに最小自乗法を適用する。式(1)の例においては、n=13、mが学習データ数となる。式(2)の観測方程式をもとに、式(4)の残差方程式を考える。
【0033】
残差方程式:XW=Y+E (4)
【数3】
Figure 0003772408
【0034】
式(4)の残差方程式から、各wi の最確値は、
【数4】
Figure 0003772408
を最小にする条件が成り立つ場合と考えられる。すなわち、式(5)の条件を考慮すれば良いわけである。
【0035】
【数5】
Figure 0003772408
【0036】
式(5)のiに基づくn個の条件を考え、これを満たすw1 、w2 、・・・、wn を算出すれば良い。そこで、残差方程式(4)から式(6)が得られる。
【0037】
【数6】
Figure 0003772408
【0038】
式(5)および式(6)により式(7)が得られる。
【数7】
Figure 0003772408
【0039】
そして、式(4)および式(7)から、正規方程式(8)が得られる。
【数8】
Figure 0003772408
【0040】
式(8)の正規方程式は、未知数の数nと同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各wi の最確値を求めることができる。そして、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)を用いて連立方程式を解く。
【0041】
この場合の学習においては、対象信号と教師信号との間で上述の線形1次モデルを設定し、最小自乗法により予め予測係数を生成しておく。その学習方法の一例となるフローチャートを図3に示す。このフローチャートは、ステップS1から学習処理の制御が始まり、ステップS1の学習データ形成では、例えば上述した図1Bに示す13タップから学習データが形成される。ここで、注目SD画素近傍のブロック内のダイナミックレンジが所定のしきい値より小さいもの、すなわちアクティビティーの低いものは、学習データとして扱わない制御がなされる。ダイナミックレンジが小さいものは、ノイズの影響を受けやすく、正確な学習結果が得られないおそれがあるからである。
【0042】
ステップS2のデータ終了では、入力された全データ、例えば1フレームまたは1フィールドのデータの処理が終了していれば、ステップS5の予測係数決定へ制御が移り、終了していなければ、ステップS3のクラス決定へ制御が移る。ステップS3のクラス決定は、上述した図1Aに示すように、注目SD画素近傍の画素位置の動き評価値に基づいたクラス決定がなされる。ステップS4の正規方程式では、上述した式(8)の正規方程式が作成される。全データの処理が終了後、ステップS2のデータ終了から制御がステップS5へ移る。このステップS5の予測係数決定では、この正規方程式が行列解法を用いて解かれ、予測係数が決定される。ステップS6の予測係数登録で、予測係数をメモリにストアし、このフローチャートが終了する。以上が予測方式によるクラス分類適応処理の概要である。
【0043】
上述したクラス分類適応処理を用いたアップコンバータの一例を図4および図5に示す。この図4および図5は、上述した図12および図13のアップコンバータに対応した構成であり、図11に示すSD画素とHD画素の関係に基づいてHD画素データを生成するものである。入力端子10から供給される入力SD信号は、予測タップ選択部11およびクラス分類部12へ供給される。クラス分類部12では、上述した図1Aに示すクラスタップのようにクラスd0が生成され、生成されたクラスd0は、アドレスとして予測係数ROM13へ供給される。予測タップ選択部11では、上述した図1Bに示すような予測タップが選択される。選択された予測タップは、mode1予測演算部14、mode2予測演算部15、mode3予測演算部16およびmode4予測演算部17へ供給される。
【0044】
予測係数ROM13では、上述したように予め学習により獲得された予測係数からクラスd0に対応したものが読み出される。読み出された予測係数は、d5として、mode1予測演算部14、mode2予測演算部15、mode3予測演算部16およびmode4予測演算部17へ供給される。mode1予測演算部14では、選択された予測タップと予測係数d5とから積和演算が実行され、mode1のHD画素d1が生成され、生成されたHD画素d1は、選択部18に供給される。同様に、予測演算部15、16および17では、選択された予測タップと予測係数d5とから積和演算が実行され、HD画素d2、d3、d4が生成され、選択部18へ供給される。
【0045】
このとき、各予測演算部14、15、16、17では、予測タップ選択部11からの予測タップと予測係数d5との積和演算が行われる。この積和演算の際にmodeに応じて予測係数の符号が変更される。mode1予測演算部14とmode2予測演算部15の間では、積和演算を実行するときに、例えば予測係数d5の符号を正負の逆とし、同様にmode3予測演算部16とmode4予測演算部17の間でも、予測係数d5の符号を正負の逆とし、積和演算を実行する。また、mode1予測演算部14とmode3予測演算部16の間では、例えば注目SD画素上の垂直方向の線に対して線対称に予測タップを入れ換え、予測係数d5と積和演算を実行し、同様にmode2予測演算部15とmode4予測演算部17とでも、注目SD画素上の垂直方向の線に対して線対称に予測タップを入れ換え、積和演算を実行する。
【0046】
選択部18では、注目SD画素から生成されたHD画素を所望の時系列に並び換え、出力端子19を介してHD画素が出力される。この選択部18には、並び換えに必要なメモリも含まれる。以上が2次元ノンセバラブル構成の予測演算を使用したときのクラス分類適応処理の構成例である。
【0047】
一方、図5は、垂直/水平セパラブル構成の予測演算を行う場合のクラス分類適応処理の構成例を示す。入力端子20から入力SD信号が供給され、入力SD信号は、予測タップ選択部21およびクラス分類部22へ供給される。クラス分類部22では、上述した図1Aに示すクラスタップのようにクラスd11が生成され、生成されたクラスd11は、アドレスとして垂直係数ROM23および水平係数ROM24へ供給される。予測タップ選択部21において選択された予測タップは、垂直予測演算部25および26へ供給される。
【0048】
垂直係数ROM23では、上述したように予め学習により獲得された予測係数からクラスd11に対応したものが読み出され、読み出された予測係数は、垂直予測係数d16として、垂直予測演算部25および26へ供給される。水平係数ROM24では、上述したように予め学習により獲得された予測係数からクラスd11に対応したものが読み出され、読み出された予測係数は、水平予測係数d17として、水平予測演算部27および28へ供給される。
【0049】
垂直予測演算部25では、選択された予測タップと垂直予測係数d16とから積和演算により、垂直推定値が生成される。この垂直推定値は、HD画素の位置に生成されるものである。次に、この垂直推定値を使用して水平方向のクラス分類適応予測を行い、それによってHD画素値を生成する。生成された垂直推定値は、d12として水平予測演算部27へ供給される。同様に、垂直予測演算部26では、選択された予測タップと垂直予測係数d16とから積和演算により、垂直推定値d13が生成され、水平予測演算部28へ供給される。
【0050】
水平予測演算部27では、供給された垂直推定値d12を記憶するメモリを有し、記憶された垂直推定値から予測タップが選択され、選択された予測タップと水平予測係数d17との積和演算により、HD画素が生成される。生成されたHD画素は、d14として選択部29へ供給される。同様に、水平予測演算部28では、メモリから選択された予測タップと水平予測係数d17との積和演算により、HD画素が生成される。生成されたHD画素は、d15として選択部29へ供給される。上述した予測演算部25、26、27および28では、modeに応じて予測係数の符号および/またはタップの入れ換えがなされる。
【0051】
この垂直および水平予測演算部25〜28では、mode1、mode2の走査線用と、mode3、mode4の走査線用の2種類に分かれ、予測演算部25および27が前者を示し、予測演算部26および28が後者を示す。選択部29では、供給されたHD画素d14およびd15を最適な並び換えにより最終的に出力端子30を介してHD画素が出力される。以上の処理により予測演算を垂直/水平セパラブル構成にした場合のクラス分類適応処理が実現される。
【0052】
以上のクラス分類適応処理は、式(1)の例で示されるような予測演算を使用する予測方式と呼ばれる手法である。この他に重心法を用いたクラス分類適応処理がある。重心法は、予測演算値を出力する予測演算方式ではなく、各クラスに対応する目標信号分布の平均値を出力値とする手法である。予測演算方式は、予め学習により各クラスに対応する予測係数を生成しておくが、重心法では、予め学習により各クラスに対応する出力値を生成しておく。よって、重心法の基本構成は、クラス分類部と予測値ROMを直列接続した簡素なものとなる。重心法は、予測演算方式に比べ予測自由度が少ないため、全体の性能では予測方式より劣ることが多いが、ハード量が非常に少ないという利点がある。このため、これらは、用途によって使い分けられる。
【0053】
以上のクラス分類適応処理を用いることにより、前述の従来の補間フィルタを用いたアップコンバータより、解像度の向上したアップコンバート画像が得られる。
【0054】
このように一般的な処理に加えクラス分類適応処理を用いてコンポジットSD信号からHD信号を生成する場合には、サブキャリアの位相等のコンポジット信号特有の性質を考慮する必要がある。図6は、コンポジット信号を4fscのサンプリング周波数でサンプリングした場合の位相の例を示し、図6Aは、偶数フレームの場合の画素のサブキャリア位相を示し、図6Bは、奇数フレームの場合の画素のサブキャリア位相を示す。
【0055】
上述したように、NTSCコンポジット信号では、4フィールド単位で位相は、元に戻ることになり、画素位置、ライン番号、フィールド番号、フレーム番号に基づき位相は、変化する。よって、コンポーネント信号からのアップコンバージョンにおいては、処理対象画素の近傍から、順次クラスタップや予測タップを形成することが一般的である。しかしながら、図6から明らかなように、コンポジット信号においては近傍の各画素値は、サブキャリアの変動を反映する。具体的には、同色かつ同一輝度値からなる平坦な信号であってもコンポジット信号においては、サブキャリア位相により各画素値は、変化することになる。
【0056】
よって、コンポジット信号からのアップコンバージョンにおいては、注目画素近傍から、順次クラスタップや予測タップを取るのではなく、サブキャリア位相を考慮したタップ構成が必須となる。クラス分類適応処理を用いてコンポジット信号からアップコンバージョンを実行する処理構成は、コンポーネント信号の場合と同じく図2に示す構成で実現されるが、クラスタップや予測タップの構造を変更する必要がある。
【0057】
そこで、この発明が適用された画像信号変換装置の一実施例を図7に示す。この図7は、上述したY信号とC信号の処理をハイブリッド方式にしたものである。コンポジットSD信号からコンポーネントY信号を生成するために、クラス分類適応処理を用いるものである。入力端子31から供給されるコンポジットSD信号d20は、クラス分類適応処理部32および35へ供給される。クラス分類適応処理部32は、クラス分類部37、予測係数ROM38および予測演算部39から構成される。
【0058】
供給されたコンポジットSD信号d20は、クラス分類部37および予測演算部39へ供給される。このとき、クラス分類部37および予測演算部39の処理は、コンポジット信号のサブキャリア位相などの特性を考慮したものとする。クラス分類部37では、一例として図8Aに示すように、供給されたコンポジットSD信号d20からクラスタップが選択される。選択されたクラスタップに応じてクラスが生成される。生成されたクラスは、d21として予測係数ROM38へ供給される。
【0059】
予測係数ROM38では、上述したように予め学習により獲得された予測係数がクラスd21に応答して読み出される。読み出された予測係数は、d22として予測演算部39へ供給される。予測演算部39では、式(1)のような予測演算がコンポジットSD信号d20と予測係数d22とを用いて行われ、その演算結果からコンポーネントY信号が得られる。このように、予測演算部39では、一例として図8Bに示すような予測タップから式(1)が実行される。演算結果により得られたコンポーネントY信号は、クラス分類適応処理部32の出力信号d23として、クラス分類適応処理部33へ供給される。
【0060】
クラス分類適応処理部33は、クラス分類部40、予測係数ROM41および予測演算部42から構成される。供給されたコンポーネントY信号d23は、クラス分類部40および予測演算部42へ供給される。このクラス分類適応処理部33の対象信号は、コンポーネントY信号であるので、クラス分類適応処理部32とはクラスタップ、予測タップなどの構成は異なる。クラス分類部40では、一例として上述した図1Aに示すように、供給されたコンポーネントY信号d23からクラスタップが選択される。選択されたクラスタップに応じてクラスが生成される。生成されたクラスは、d24として予測係数ROM41へ供給される。このクラス分類部40には、供給されるコンポーネントY信号d23を保持するためのメモリを有している。
【0061】
予測係数ROM41では、上述したように予め学習により獲得された予測係数がクラスd24に応答して読み出される。読み出された予測係数は、d25として予測演算部42へ供給される。予測演算部42では、コンポーネントY信号d23と予測係数d25との予測演算が行われる。その演算結果からアップコンバージョンされた、すなわちHD信号のコンポーネントY信号が得られる。このように、予測演算部42では、一例として上述した図1Bに示すような予測タップから式(1)が実行される。このコンポーネントY信号は、クラス分類適応処理部33の出力信号d26として、出力端子34から出力される。
【0062】
クラス分類適応処理部35は、クラス分類部43、予測係数ROM44および予測演算部45から構成される。供給されたコンポジットSD信号d20は、クラス分類部43および予測演算部45へ供給される。このとき、上述したクラス分類適応処理部32のクラス分類部37および予測演算部39と同様に、クラス分類部43および予測演算部45の処理は、コンポジット信号のサブキャリア位相などの特性を考慮したものとする。クラス分類部43では、一例として図8Aに示すように、供給されたコンポジットSD信号d20からクラスタップが選択される。選択されたクラスタップに応じてクラスが生成される。生成されたクラスは、d27として予測係数ROM44へ供給される。
【0063】
予測係数ROM44では、上述したように予め学習により獲得された予測係数がクラスd27に応答して読み出される。読み出された予測係数は、d28として予測演算部45へ供給される。予測演算部45では、コンポジットSD信号d20と予測係数d28との予測演算が行われる。その演算結果からアップコンバージョンされた、すなわちHD信号のコンポーネントC信号が得られる。このように、予測演算部45では、一例として図8Cに示すような予測タップから式(1)が実行される。このコンポーネントC信号は、クラス部類適応処理部35の出力信号d29として、出力端子36から出力される。
【0064】
ここで、クラス分類適応処理部32および35でクラスタップおよび予測タップに選択されるコンポジット信号の画素は、サブキャリアの位相が同一の画素または反転したものを使用する。
【0065】
次に、ハイブリッド方式の他の実施例を図9に示す。この他の実施例は、コンポーネントY信号を生成するために、後述するY/C分離を用いるものである。入力端子51からコンポジットSD信号が供給され、供給されたコンポジットSD信号d30は、Y/C分離部52およびクラス分類適応処理部55へ供給される。Y/C分離部52では、供給されたコンポジットSD信号d30からコンポーネントY信号を生成するために、一般的なY/C分離が行われる。生成されたコンポーネントY信号d31は、クラス分類適応処理部53へ供給される。このY/C分離部52の処理は、コンポジット信号のサブキャリア位相等の特性を考慮したものとする。
【0066】
クラス分類適応処理部53では、クラス分類部57、予測係数ROM58および予測演算部59から構成される。供給されたコンポーネントY信号d31は、クラス分類部57および予測演算部59へ供給される。このとき、クラス分類部60および予測演算部62の処理は、コンポジット信号のサブキャリア位相などの特性を考慮したものとする。クラス分類部57では、一例として上述した図1Aに示すように、供給されたコンポーネントY信号d31からクラスタップが選択される。選択されたクラスタップに応じてクラスが生成される。生成されたクラスd32は、予測係数ROM58へ供給される。
【0067】
予測係数ROM58では、上述したように予め学習により獲得された予測係数がクラスd32に応答して読み出される。読み出された予測係数d33は、予測演算部59へ供給される。予測演算部59では、コンポーネントY信号d31と予測係数d33との予測演算が行われる。その演算結果からアップコンバージョンされた、すなわちHD信号のコンポーネントY信号が得られる。このように、予測演算部59では、一例として図1Bに示すような予測タップから式(1)が実行される。このコンポーネントY信号は、クラス分類適応処理部53の出力信号d34として、出力端子54から出力される。
【0068】
クラス分類適応処理部55は、クラス分類部60、予測係数ROM61および予測演算部62から構成される。供給されたコンポジットSD信号d30は、一例として上述した図8Aに示すように、クラス分類部60および予測演算部62へ供給される。このとき、クラス分類部60および予測演算部62の処理は、コンポジット信号のサブキャリア位相などの特性を考慮したものとする。クラス分類部60では、供給されたコンポジットSD信号d30からクラスタップが選択される。選択されたクラスタップに応じてクラスが生成される。生成されたクラスd35は、予測係数ROM61へ供給される。
【0069】
予測係数ROM61では、上述したように予め学習により獲得された予測係数がクラスd35に応答して読み出される。読み出された予測係数d36は、予測演算部62へ供給される。予測演算部62では、コンポジットSD信号d30と予測係数d36との予測演算が行われる。その演算結果からアップコンバージョンされた、すなわちHD信号のコンポーネントC信号が得られる。このように、予測演算部59では、一例として図8Cに示すような予測タップから式(1)が実行される。このコンポーネントC信号は、クラス部類適応処理部55の出力信号d37として、出力端子56から出力される。
【0070】
このように、コンポジット信号に対してクラス分類適応処理部53および55を施すことによって、より多い画素数の出力信号(Y信号、C信号)へ変換が実行される。
【0071】
ここで、図10にY/C分離部52の一例のブロック図を示す。入力端子71からコンポジット信号d41が供給される。コンポジット信号d41は、動き量検出部72、1次元Y/C分離部73、2次元Y/C分離部74および3次元Y/C分離部75へ供給される。動き量検出部72では、供給されたコンポジット信号d41から動き量が検出され、検出された動き量に応じて混合比が求められる。求められた混合比は、d42として動き量検出部72から合成部76へ供給される。このとき、動きの程度と色の相関のある方向によって重み加算の重みが変わる。
【0072】
1次元Y/C分離部73は、水平方向または垂直方向の画素同士を演算することによって、Y/C分離を行う。その結果分離されたY信号(輝度信号)d43は、1次元Y/C分離部73から合成部76へ供給される。2次元Y/C分離部74は、斜め方向(水平方向および垂直方向)の画素同士を演算することによって、Y/C分離を行う。その結果分離されたY信号d44は、2次元Y/C分離部74から合成部76へ供給される。3次元Y/C分離部75は、前フィールドまたは前後フィールドの画素同士を演算することによって、Y/C分離を行う。その結果分離されたY信号d45は、3次元Y/C分離部75から合成部76へ供給される。
【0073】
合成部76は、動き量検出部72からの混合比d42に応じて、Y/C分離部73、74および75からの各Y信号d43、d44およびd45を合成する。具体的には、混合比d42に応じて合成部76では、例えばY信号d43に対してw1の重みを乗算し、Y信号d44に対してw2の重みを乗算し、Y信号d45に対してw3の重みを乗算し、各乗算結果の総和がd46として出力端子77から出力される。このとき、重みw1、w2およびw3の総和は、1とされる。
【0074】
上述のクラス分類適応処理には、予測方式を用いる例を示したが、上述した重心法を用いたクラス分類適応処理を用いることも可能である。それらは性能とハード量などを考慮の上、用途により選択されることになる。
【0075】
【発明の効果】
この発明に依れば、C信号に関しては、静止画像でも色を表現するために、C信号の位相が常に変化しているので、色の変化なのか、動きの変化なのかを、Y/C分離で判断するのは、難しい。このため、Y/C分離を経ずに直接的にC信号を生成しても性能の劣化は少ない。
【0076】
また、クラス分類適応処理により直接的に出力HD信号のY信号を生成する場合は、適切なクラス構造や予測タップ構造が選択されると効果は大きいものの不適切な場合は、直接的に生成するため一括処理となるため操作しにくいという面もある。そこで、入力されたコンポジット信号に対してY/C分離を施し、コンポーネントのY信号が生成された後、そのコンポーネントのY信号に対してクラス分類適応処理を施すことにより高性能な出力HD信号のY信号を生成することが可能となる。すなわち、画質への影響の大きいY信号に対する処理の操作箇所(自由度)を増やし、入力されたコンポジット信号から高性能なHD信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るクラス分類の説明のための画素の配置を示す略線図である。
【図2】この発明に係るクラス分類の説明のための一般的な構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明に係る予測係数を学習するためのフローチャートである。
【図4】この発明に係るクラス分類を用いた2次元ノンセパラブル構成のアップコンバータの一例を示すブロック図である。
【図5】この発明に係るクラス分類を用いた垂直/水平セパラブル構成のアップコンバータの一例を示すブロック図である。
【図6】この発明に係る偶数フレームと奇数フレームのコンポジット信号のサブキャリアの位相の一例を示す略線図である。
【図7】この発明が適用されたアップコンバータの一実施例である。
【図8】この発明に係るクラス分類の説明のための画素の配置を示す配置図である。
【図9】この発明が適用されたアップコンバータの他の実施例である。
【図10】この発明に係るY/C分離部の一例を示すブロック図である。
【図11】SD画素とHD画素の配置を示す配置図である。
【図12】従来の2次元ノンセパラブル構成のアップコンバータを示す。
【図13】従来の垂直/水平セパラブル構成のアップコンバータを示す。
【符号の説明】
32、33、35・・・クラス分類適応処理部、37、40、43・・・クラス分類部、38、41、44・・・予測係数ROM、39、42、45・・・予測演算部

Claims (6)

  1. 第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換装置において、
    コンポジット信号からなる上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成手段と、
    予め学習によりクラス毎に格納された第1の予測係数が、上記生成された第1のクラスに基づいて読み出される第1の記憶手段と、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1の予測タップを構成し、上記第1の予測タップの画素値と、上記読み出され第1の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第1のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第1の予測演算手段と、
    上記生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2のクラスタップを構成し、上記第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成手段と、
    予め学習によりクラス毎に格納された第2の予測係数が、上記生成された第2のクラスに基づいて読み出される第2の記憶手段と、
    上記生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2の予測タップを構成し、上記第2の予測タップの画素値と、上記読み出され第2の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第2の予測演算手段と、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第3のクラスを生成する第3のクラス生成手段と、
    予め学習によりクラス毎に格納された第3の予測係数が、上記生成された第3のクラスに基づいて読み出される第3の記憶手段と、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第3の予測タップを構成し、上記第3の予測タップの画素値と、上記読み出され第3の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の色信号を生成する第3の予測演算手段と
    からなることを特徴とする画像信号変換装置。
  2. 第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換装置において、
    コンポジット信号からなる上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成手段と、
    予め学習により各クラスに対応する目標信号分布の平均値を求め、求められた上記平均値を上記各クラスに対応させて記憶させ、上記生成された第1のクラスに対応する平均値がコンポーネント信号となる上記第1のディジタル画像信号の輝度信号として読み出される第1の記憶手段と、
    上記読み出されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2のクラスタップを構成し、上記第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成手段と、
    予め学習により各クラスに対応する目標信号分布の平均値を求め、求められた上記平均値を上記各クラスに対応させて記憶させ、上記生成された第2のクラスに対応する平均値がコンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の輝度信号として読み出される第2の記憶手段と、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第3のクラスを生成する第3のクラス生成手段と、
    予め学習により各クラスに対応する目標信号分布の平均値を求め、求められた上記平均値を上記各クラスに対応させて記憶させ、上記生成された第3のクラスに対応する平均値がコンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の色信号として読み出される第3の記憶手段と、
    からなることを特徴とする画像信号変換装置。
  3. 第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換装置において、
    コンポジット信号からなる上記第1のディジタル画像信号に対してY/C分離処理を施し、上記第1のディジタル画像信号の輝度信号を生成するY/C分離手段と、
    上記生成された輝度信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成手段と、
    予め学習によりクラス毎に格納された第1の予測係数が、上記生成された第1のクラスに基づいて読み出される第1の記憶手段と、
    上記生成された輝度信号の複数の画素から第1の予測タップを構成し、上記第1の予測タップの画素値と、上記読み出され第1の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第1の予測演算手段と、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素からのクラスタップを構成し、上記第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成手段と、
    予め学習によりクラス毎に格納された第2の予測係数が、上記生成された第2のクラスに基づいて読み出される第2の記憶手段と、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第2の予測タップを構成し、上記第2の予測タップの画素値と、上記読み出され第2の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の色信号を生成する第2の予測演算手段と
    からなることを特徴とする画像信号変換装置。
  4. 第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換方法において、
    コンポジット信号からなる上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成ステップと、
    予め学習によりクラス毎に第1の記憶手段に格納された第1の予測係数が、上記生成された第1のクラスに基づいて読み出されるステップと、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1の予測タップを構成し、上記第1の予測タップの画素値と、上記読み出され第1の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第1のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第1の予測演算ステップと、
    上記生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2のクラスタップを構成し、上記第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成ステップと、
    予め学習によりクラス毎に第2の記憶手段に格納された第2の予測係数が、上記生成された第2のクラスに基づいて読み出されるステップと、
    上記生成されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2の予測タップを構成し、上記第2の予測タップの画素値と、上記読み出され第2の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第2の予測演算ステップと、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第3のクラスを生成する第3のクラス生成ステップと、
    予め学習によりクラス毎に第3の記憶手段に格納された第3の予測係数が、上記生成された第3のクラスに基づいて読み出されるステップと、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第3の予測タップを構成し、上記第3 の予測タップの画素値と、上記読み出され第3の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の色信号を生成する第3の予測演算ステップと
    からなることを特徴とする画像信号変換方法。
  5. 第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換方法において、
    コンポジット信号からなる上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成ステップと、
    予め学習により各クラスに対応する目標信号分布の平均値を求め、求められた上記平均値を上記各クラスに対応させて第1の記憶手段に記憶させ、上記生成された第1のクラスに対応する平均値がコンポーネント信号となる上記第1のディジタル画像信号の輝度信号として読み出されるステップと、
    上記読み出されたコンポーネント信号となる第1のディジタル画像信号の輝度信号の複数の画素から第2のクラスタップを構成し、上記第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成ステップと、
    予め学習により各クラスに対応する目標信号分布の平均値を求め、求められた上記平均値を上記各クラスに対応させて第2の記憶手段に記憶させ、上記生成された第2のクラスに対応する平均値がコンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の輝度信号として読み出されるステップと、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第3のクラスを生成する第3のクラス生成ステップと、
    予め学習により各クラスに対応する目標信号分布の平均値を求め、求められた上記平均値を上記各クラスに対応させて第3の記憶手段に記憶させ、上記生成された第3のクラスに対応する平均値がコンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の色信号として読み出されるステップと、
    からなることを特徴とする画像信号変換方法。
  6. 第1のディジタル画像信号を、より解像度の高い第2のディジタル画像信号に変換する画像信号変換方法において、
    コンポジット信号からなる上記第1のディジタル画像信号に対してY/C分離処理を施し、上記第1のディジタル画像信号の輝度信号を生成するY/C分離ステップと、
    上記生成された輝度信号の複数の画素から第1のクラスタップを構成し、上記第1のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第1のクラスを生成する第1のクラス生成ステップと、
    予め学習によりクラス毎に第1の記憶手段に格納された第1の予測係数が、上記生成された第1のクラスに基づいて読み出されるステップと、
    上記生成された輝度信号の複数の画素から第1の予測タップを構成し、上記第1の予測タップの画素値と、上記読み出され第1の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の輝度信号を生成する第1の予測演算ステップと、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素からのクラスタップを構成し、上記第2のクラスタップを構成する複数の画素値に基づいた第2のクラスを生成する第2のクラス生成ステップと、
    予め学習によりクラス毎に第2の記憶手段に格納された第2の予測係数が、上記生成された第2のクラスに基づいて読み出されるステップと、
    上記第1のディジタル画像信号の複数の画素から第2の予測タップを構成し、上記第2の予測タップの画素値と、上記読み出され第2の予測係数とを演算し、コンポーネント信号となる上記第2のディジタル画像信号の色信号を生成する第2の予測演算ステップと
    からなることを特徴とする画像信号変換方法。
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