JP3770822B2 - セラミック炭ロースターにおける加熱構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミック炭ロースターに燃焼性が向上した内部炎口バーナーを採用したセラミック炭ロースターにおける加熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロースターにおける加熱源にセラミック炭を使用したものとしては、実公平5−23175号公報に見られるセラミック炭ロースターが知られている。
このセラミック炭ロースターは、内箱にバーナーを収納すると共に該バーナー上方に金網を設け、該金網上に複数のセラミック炭を載置し、内箱の上端開口部には肉類を載置する金網を渉設し、上記セラミック炭は略扇形状の複数の分割片に分割し、夫々の分割片を所定隙間を設けると共に、輪切り切断形状面を上下方向面と成して放射状に配置し、且つセラミック炭に上下方向に渉る孔を穿設した構造であった。
又、複数分割片のセラミック炭を効率良く加熱するものとしては、実公平5−20267号公報に見られるセラミック炭無煙ロースターが知られている。
このセラミック炭無煙ロースターは、内箱底部に上面に複数個の炎口群を形成したバーナーを収納すると共に、内箱の中間部内側に突片を突設して中間載置台を架設し、該中間載置台に設けた載置部に複数個の通気孔を穿設したセラミック製の酸化触媒体である炭載置板を載置すると共に、該炭載置板上に孔を穿設した複数個のセラミック炭を載上し、該セラミック炭の上方に網体を載置した構造であった。
【0003】
上記従来技術におけるセラミック炭の加熱源は、リング状や炎口群位置を特定したブンゼン式バーナーが採用されているが、近年、NOx低減、燃焼室簡易化が可能な内部炎口バーナーが開発された。
セラミック炭ロースターの加熱源として火炎拡散型のブンゼン式バーナーに代えて火炎集中型の内部炎口バーナーを採用すると、中央部が集中加熱されて加熱部(調理部)略全面に配置された複数のセラミック炭を均一に加熱することが出来ない欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、内部炎口バーナーで複数のセラミック炭を均一に加熱する様にしたセラミック炭ロースターにおける加熱構造を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術に基づく、セラミック炭ロースターの加熱源として内部炎口バーナーを採用すると、セラミック炭の均一加熱が困難な課題に鑑み、バーナー上部に配置されるサナ受けは、上方に設けた載置段部の外側上部にリング状の外側板を立設し、サナ受け上に配置されるサナは、中央の炎拡散板と、外周の細幅の支持体と、炎拡散板と支持体の細幅の連結体と、支持体の外側に細幅の間隔保持体を夫々設け、サナ受けの載置段部にサナの外側下端(脚体先端)を載置すると共に、サナ受けの外側板の内部にサナの間隔保持体(立上部)を位置させ、炎拡散板と支持体の間に上下方向に貫通孔を設けたセラミック炭を載置することによって、中央集中火炎がサナの炎拡散板で周辺に拡散されて、複数のセラミック炭を加熱し、更に、セラミック炭の外周側に間隔保持体でガス通過路が形成されてセラミック炭の外周部も加熱される様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明における複数のセラミック炭の均一加熱構造の概要は、内部炎口バーナーの中央集中火炎を加熱部(調理部)略全面に配置されたセラミック炭に誘導すると共に、セラミック炭の外周縁部(外側部)も同等に加熱するものである。
ロースター本体1は、図1の全体図及び図2の要部拡大図に示す様に、テーブル2の略中央位置に上部が調理部3に開口し、一側部が連結箱4の流入口5に連通開口した排気部6を有する外箱7を嵌合支持し、該外箱7の内部に所定間隔の吸引流路8を外箱7との間に有する様にして内箱9を取付け、該内箱9の上方部に肉類載置の調理物載置具3aを配置している。
【0007】
図1、2に示す様に、外箱7の底部中央に開口部10を設けると共に、底板の開口端縁部11を上方立設状態で折曲し、更に、内箱9の下方部にドレンパン12を一体形成すると共に、該ドレンパン12を外箱7内に載置し、更にドレンパン12の中央部13の一部を上方立設状態で折曲している。
外箱7の底板の上方立設板(開口端縁部11)との関係では、ドレンパン12の中央部13を外周側で高く形成し、上方に縮径立設してリング状の受板14と成している。
【0008】
又、外箱7の開口部10の下方にバーナー受け15を有する保持板16を取り付け、バーナー受け15上に内部炎口形式のバーナー17の下部を載置している。
バーナー17は図2に示す様に、予混合ガスが流通するリング状のバーナー本体18の上面に炎口19となる凹所20を底壁21及び立設壁面22で設ける一方、凹所20内の立設壁面22に複数のガス噴出口23、23a …を穿設し、該ガス噴出口23、23a …から凹所20に予混合ガスを噴出させる様に成している。
尚、凹所20を形成する底壁21単体は挿通孔を設けているが、この挿通孔下方のバーナー受け15の底板で実質的に閉鎖され、非貫通の底壁21としている。
【0009】
図2に示す様に、バーナー本体18に予混合ガスを供給する混合管24は、リング状のバーナー本体18の一側下端に下方垂設状態で一体形成すると共に、混合管24は外箱7下方の保持板16を貫通し、その先端(下端)は、外箱7の下側の保持ボックス25に設けたガスを供給するエゼクタノズル26に連繋されている。
尚、エゼクタノズル26からの燃料ガスの噴出速度で周囲から一次空気を吸引し、予混合を行って混合管24に理論燃焼空気量の±30%以内の空気を混合した予混合ガスを供給している。
又、保持板16には、バーナー17の混合管24と共に遠隔操作装置27に連繋された点火装置28を垂設状態で立設し、バーナー17の底壁21を挿通させた点火装置28を凹所20内に導通している。
【0010】
図2に示す様に、ドレンパン12の中央部13を立上げて形成したリング状の受板14は、炎口19と略同一面積の開口部を有すると共に、受板14にサナ受け29の基端部を載置し、該サナ受け29に載置したサナ30上に複数のセラミック炭31、31a …を載置している。
【0011】
図3、4に示す様に、サナ受け29の細部構成にあっては、ドレンパン12の中央から立ち上げたリング状の受板14に載置される逆U字状の嵌合取付部32から下方外側に傾斜させたカバー体33の一部に肉汁の落下孔34,34a…を設けると共に、該落下孔34,34a…の外側位置のカバー体33にL字状のステー35、35a …を介して受け本体36を取付けている。
受け本体36における下方のロート部37は下方小径のラッパ状でステー35、35a …に取付けられ、ロート部37上端から外方に水平部および立上垂直部を連続折曲して、載置段部38および外側板39を設けている。
尚、カバー体33の落下孔34,34a…とステー35、35a …の取付位置は同一角度位置と成し、落下孔34,34a…をステー35、35a …の下方板下面まで一部重複開口させて、当該接触部での肉汁落下を円滑化している。
【0012】
図3、5に示す様に、サナ30の細部構成にあっては、バーナー17の炎口19より大径で中央位置の炎拡散板40と、外周下方の細幅の支持体41と、炎拡散板40と支持体41の間の細幅の連結体42、42a …と、支持体41の外側に立設状で細幅の間隔保持体43,43a…を夫々設け、更に、該間隔保持体43,43a…の内方に細幅の支持保持体44を設けている。
図5に示す様に、具体的には、中央位置で円板状の炎拡散板40の下面にバーナー17の炎口19より若干大面積で逆円錐状の拡散部45を中央突出状で一体形成すると共に、炎拡散板40の上面に傾斜度が緩やかな円錐状の流下部46を中央突出状で一体形成している。
そして、炎拡散板40の下面で小径の拡散部45の外側にリング状の取付介在部47を取付け、該取付介在部47から放射状に棒状の脚体(連結体42、42a …に相当)を設けると共に、脚体の先端を上方折曲して立上部(間隔保持体43,43a…に相当)を設け、該立上部内方側で脚体の先端寄り上部にリング棒状の支持体41を設け、更に、立上部内方側にリング棒状の支持保持体44を設けている。
尚、炎拡散板40は(単なる薄板状のものに比して)単体でも所定厚さで熱容量が大きいものと成すと共に、上下の拡散部45、流下部46を一体形成した炎拡散板40は全体でも熱容量を大きくしており、炎拡散板40の高熱化による鋼材腐食を減少させて耐久性を向上させ、長期使用可能となっている。
【0013】
図2、3に示す様に、サナ受け29の載置段部38にサナ30の外側下端(脚体である連結体42、42a …の先端)を載置すると共に、サナ受け29の外側板39の内部にサナ30の間隔保持体43,43a…(立上部)を位置させ、炎拡散板40外周上端と支持体41の間に上下方向に貫通孔48、48a …を設けた複数のセラミック炭31、31a …を、セラミック炭31、31a …相互間に隙間を有する様にして載置している。
サナ30上に載置されたセラミック炭31、31a …は、その上面が傾斜して中央上端が周辺上端より高くなる様に、サナ30における中央の炎拡散板40を周辺の支持体41より高く形成し、セラミック炭31、31a …の外側は支持保持体44で位置規制(外側水平方向で支持)している。
又、セラミック炭31、31a …は下面側を刳り貫いてガス通過空間49を設けたものと成し、セラミック炭31、31a …を載置したサナ30をサナ受け29上に載置した状態では、セラミック炭31、31a …の外側とサナ受け29の外側板39の内側の空間に十字交差した間隔保持体43,43a…および支持保持体44が位置して、当該部空間がガス通過路50となる。
【0014】
図1、2に示す様に、調理部3で発生する焼煙等を吸引するトップリング51は、外箱7と内箱9間(吸引流路8)の上方開口部を被冠閉塞し、吸引方向を特定方向と成す様に、内周板52と外周板53から成る。
図2、6、7に示す様に、内周板52は内箱9の上端から立ち上げた周壁54に面接触状とした立設周壁55と、該立設周壁55の上端を外側下方に断面円弧状の湾曲部56を介して連続形成した傾斜壁57と、該傾斜壁57から外側で吸引流路8の上方開口部を被冠閉塞すると共に吸気孔58、58a…をした天板部59と、該天板部59から垂下させた着座壁60から成る。
他方、外周板53は下方の着座壁61から内方側の傾斜部62を一体形成すると共に、傾斜部62の先端部63を若干下方屈曲させ、先端部63の位置を内周板52の立設周壁55より外方と成している。
トップリング51の内周板52と外周板53は両者外周側の着座壁60、61を接着してテーブル2の開口端に着座させ、内周板52の傾斜壁57と外周板53の傾斜部62は略平行状態と成すと共に、傾斜壁57と傾斜部62から内方側の内周板52の湾曲部56と外周板53の先端部63は相似形状関係と成している。
そして、内周板52の立設周壁55(又は湾曲部56)上端と外周板53の先端部63の傾斜開口部を吸引開口64と成すと共に、略平行な内周板52の傾斜壁57と外周板53の傾斜部62、内周板52の湾曲部56と外周板53の先端部63の関係で形成される吸引流路方向Aを調理部3の上方と成している(図2参照)。
【0015】
以下、図1に示すロースターの全体構成を簡単に説明する。
床FL下から立設した排気ダクト65の上端に連結ボックス66を取付けると共に、ロースター本体1の排気部6に連通させた連結箱4の内部に、該連結箱4との間に通過流路67を有する様に、排ガスが通過自在な中空円筒状の油脂吸着体68を取付けている。
【0016】
そして、排気ダクト65に作用する吸引力により、ロースター本体1内の調理物載置具3a近傍から立ち上がる焼煙、油粒子等のミストを含む排ガスは、トップリング51の吸引開口64から吸引されて吸引流路8を流通し、排ガスの吸引通路の一次処理側(上流側)に設置した連結箱4の通過流路67から油脂吸着体68へ流入する。
そして、排ガスが油脂吸着体68を通過する過程において、外箱7の排気部6から油脂吸着体68へ通過流路67を介して流入する時に略直角に屈曲し、油脂吸着体68内で吸着材の間隙を複雑に屈曲して流通し、油脂吸着体68からの出口で略下方へ屈曲する。
【0017】
次に本発明に係る均一加熱作用について説明する。
バーナー17にエゼクタノズル26からガスを供給すると、一次空気との予混合ガスがバーナー本体18の凹所20に設けたガス噴出口23、23a …から噴出され、点火装置28で点火された予混合ガスは1ヶ所の炎口19から立ち上がる。
かかる集中火炎はドレンパン12の受板14内を上昇通過し、サナ30中央の炎拡散板40下面(拡散部45)に到達し、炎拡散板40が加熱されると共に、上昇遮断された火炎は周囲へ、即ち、炎拡散板40の拡散部45下面に沿って外方へ流れる。
【0018】
全方位の外周方向へ流動する燃焼ガスの一部は、炎拡散板40の外周側で上昇しセラミック炭31、31a …の刳り貫き内部であるガス通過空間49に流入し、一部の熱ガスはセラミック炭31、31a …の貫通孔48、48a …を上昇通過して、貫通孔48、48a …の周囲を加熱すると共に調理物載置具3aの中間部に上昇到達する。
一方、セラミック炭31、31a …のガス通過空間49内に流入した熱ガスの一部は、セラミック炭31、31a …の内周側下端と炎拡散板40の流下部46の間から内方側および上方へ流動し、セラミック炭31、31a …の内周側を加熱すると共に調理物載置具3aの内周部に上昇到達する。
更に、セラミック炭31、31a …のガス通過空間49内に流入しきれなかった一部の熱ガスは、サナ受け29の外側板39の内部でセラミック炭31、31a …の外周側のガス通過路50を上昇通過し、セラミック炭31、31a …の外周側を加熱すると共に調理物載置具3aの外周部に上昇到達する。
尚、燃焼ガスの残余はサナ受け29におけるステー35、35a …相互の中間部を通過する。
【0019】
上記の燃焼ガスの流動により、炎拡散板40、セラミック炭31、31a …は全体的に加熱され、セラミック炭31、31a …から発生する遠赤外線、輻射熱、及び上昇した熱ガスで調理物載置具3a上の肉類を全体的に均一加熱する。
【0020】
上記の様に、セラミック炭31、31a …を均一加熱することで調理物載置具3a近傍の加熱状況を改善すると共に、トップリング51の吸引開口64における吸引流路方向Aを工夫することにより、更に加熱状況を改善しているので、以下、説明する。
バーナー17の燃焼ガスは主にセラミック炭31、31a …を加熱した後、調理物載置具3aに到達してセラミック炭31、31a …が発生する遠赤外線と相俟って肉類を加熱調理し、調理時発生の焼煙と排ガスはトップリング51の吸引開口64に店内空気と共に吸引されるが、吸引開口64の形状により吸引状況は次の様になる。
調理物載置具3aで発生したり、調理物載置具3aを通過上昇した焼煙、排ガスは、セラミック炭31、31a …等の配置状況で略均等化される一方、トップリング51の吸引開口64は、内周板52の立設周壁55より外周板53の先端部63が外側に位置して傾斜開口となり、且つ、これらの傾斜壁57、傾斜部62、湾曲部56、先端部63の形状により、吸引方向は水平方向より若干上方方向であり、均等排ガスは店内空気と共に吸引される。
【0021】
具体的には、外周板53の先端部63が内周板52の立設周壁55より外側でトップリング51の吸引開口64は頂端部が開放状況であると共に、調理物載置具3aより高い位置にあるため、外周板53の先端部63近傍では直上の店内空気も一部吸引され、調理物載置具3aの周辺部では吸引開口64に向かって湾曲状(逆U字状)に吸引され、調理物載置具3aの中間部および中央部では上昇した後、周辺への水平流となって吸引され、特に、中央部では調理物載置具3aを通過上昇後、周辺への湾曲流、水平流となり、店内空気(冷気)が調理物載置具3aに近接することがない。
【0022】
【発明の効果】
要するに本発明は、下部にバーナー17を、中間部のサナ受け29上にサナ30を、該サナ30上に複数のセラミック炭31、31a …を、上部に調理物載置具3aを夫々配置したセラミック炭ロースターは、セラミック炭31、31a …がバーナー17の火炎で加熱赤熱化し、その遠赤外線等で焼肉を加熱調理し、バーナー17は、バーナー本体18の上面に炎口19と成る凹所20を設けると共に、該凹所20に空気混合ガスを噴出させるものと成したので、過剰空気が無くてNOxを低減させたり、二次空気不要でバーナー17を配置する燃焼室の簡易化を図ることが出来る。
又、バーナー17上部に配置されるサナ受け29は、上方に設けた載置段部38の外側上部にリング状の外側板39を立設したので、サナ30の下面及び外周面が当接して載置段部38上に安定的に載置することが出来ると共に、外側板39で火炎、熱ガスの外側逸出を防止してセラミック炭31、31a …に効率良く誘導することが出来る。
又、サナ受け29上に配置されるサナ30は、中央の炎拡散板40と、外周の細幅の支持体41と、炎拡散板40と支持体41の細幅の連結体42、42a …と、支持体41の外側に細幅の間隔保持体43,43a…を夫々設けたので、焼肉調理時の汁やタレは炎拡散板40で受承されてバーナー17の炎口19に落下せず、バーナー17を保護することが出来ると共に、各部材を細幅にして火炎の通過路を確保することが出来る。
又、サナ受け29の載置段部38にサナ30の外側下端(脚体先端)を載置すると共に、サナ受け29の外側板39の内部にサナ30の間隔保持体43,43a…(立上部)を位置させたので、外側板39の内側とセラミック炭31、31a …の外側の間に形成された熱ガス通過路も火炎が通過して、セラミック炭31、31a …の外周部を加熱することが出来る。
又、炎拡散板40と支持体41の間に上下方向に貫通孔48、48a …を設けたセラミック炭31、31a …を載置したので、両者(炎拡散板40と支持体41)間を通って火炎がセラミック炭31、31a …を下面側から加熱することが出来たり、貫通孔48、48a …内を熱ガスが上昇通過してその部分からセラミック炭31、31a …を加熱することが出来る。
従って、セラミック炭31、31a …を火炎で満遍なく加熱することにより、焼肉調理時間、調理開始時間を短縮することが出来たり、熱ガスの通過路を上方側に十分に確保したことにより、サナ受け29下方への流出を防止して、セラミック炭31、31a …を加熱しない無駄を減少させたり、貯溜水の加熱・蒸発を防止することが出来る。
【0023】
サナ30は、中央の炎拡散板40から放射状に棒状の脚体(連結体42、42a …)を設けると共に、脚体の先端を上方折曲して間隔保持体43,43a…(立上部)を設け、該立上部内方側で脚体の先端寄り上部にリング棒状の支持体41を設けたので、板体および棒体で簡単にサナ30を製造することが出来る。
【0024】
立上部内方側にリング棒状の支持保持体44を設けたので、支持保持体44は支持体41と間隔保持体43,43a…を兼務し、支持体41としてはセラミック炭31、31a …を外側から支持し、間隔保持体43,43a…としては立上部との交差で、その周囲にガス通過路50を簡単に形成することが出来る。
【0025】
炎拡散板40の下面を逆円錐状に中央突出させたので、拡散部45でバーナー17の火炎を周辺に放射誘導してセラミック炭31、31a …を効率的に加熱することが出来る。
【0026】
炎拡散板40の上面を円錐状に中央突出させたので、落下した肉汁を流下部46で低い周辺に流動させて発煙を抑制することが出来る。
【0027】
セラミック炭31、31a …は下面側を刳り貫いたので、セラミック炭31、31a …は容量が小さくて短時間で加熱することが出来ると共に、ガス通過空間49を通って中央部への流動を容易化することが出来る。
【0028】
セラミック炭31、31a …の上面位置は中央が高い傾斜状と成したので、炎拡散板40の周囲からセラミック炭31、31a …に到達した熱ガスは、高位置の中央に流動し、調理部3の中央を効率的に加熱することが出来る。
【0029】
炎拡散板40を支持体41より高い位置に配置したので、セラミック炭31、31a …を中央が高い傾斜状に配置して、炎拡散板40が配置される中央側に誘導される熱ガス量を増大することが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロースターの断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】セラミック炭の支持状態を示す拡大断面図である。
【図4】サナ受の平面図および断面図である。
【図5】サナの平面図および断面図である。
【図6】トップリングの平面図および断面図である。
【図7】図6の拡大断面端面図である。
【符号の説明】
17 バーナー
18 バーナー本体
19 炎口
20 凹所
29 サナ受け
30 サナ
31、31a … セラミック炭
38 載置段部
39 外側板
40 炎拡散板
41 支持体
42、42a … 連結体
43、43a … 間隔保持体
44 支持保持体
45 拡散部
46 流下部
48、48a … 貫通孔
49 ガス通過空間
50 ガス通過路
Claims (8)
- 下部にバーナーを、中間部のサナ受け上にサナを、該サナ上に複数のセラミック炭を、上部に調理物載置具を夫々配置したセラミック炭ロースターであって、
バーナーは、バーナー本体の上面に炎口と成る凹所を設けると共に、該凹所に空気混合ガスを噴出させるものと成し、
バーナー上部に配置されるサナ受けは、上方に設けた載置段部の外側上部にリング状の外側板を立設し、
サナ受け上に配置されるサナは、中央の炎拡散板と、外周の細幅の支持体と、炎拡散板と支持体の細幅の連結体と、支持体の外側に細幅の間隔保持体を夫々設け、
サナ受けの載置段部にサナの外側下端を載置すると共に、サナ受けの外側板の内部にサナの間隔保持体を位置させ、
炎拡散板と支持体の間に上下方向に貫通孔を設けたセラミック炭を載置した
ことを特徴とするセラミック炭ロースターにおける加熱構造。 - サナは、中央の炎拡散板から放射状に棒状の連結体を設けると共に、連結体の先端を上方折曲して間隔保持体を設け、該間隔保持体内方側で連結体の先端寄り上部にリング棒状の支持体を設けたことを特徴とする請求項1記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
- 間隔保持体内方側にリング棒状の支持保持体を設けたことを特徴とする請求項2記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
- 炎拡散板の下面を逆円錐状に中央突出させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
- 炎拡散板の上面を円錐状に中央突出させたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
- セラミック炭は下面側を刳り貫いたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
- セラミック炭の上面位置は中央が高い傾斜状と成したことを特徴とする請求項6記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
- 炎拡散板を支持体より高い位置に配置したことを特徴とする請求項7記載のセラミック炭ロースターにおける加熱構造。
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