JP3769339B2 - 可変サンプリングレートを有するデータ変換器および方法 - Google Patents
可変サンプリングレートを有するデータ変換器および方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は一般的には信号の変換に関し、かつより特定的には複数サンプリングレートを提供しかつ所望のダイナミックレンジ内の出力を生成する改善されたデータ変換器および動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アナログ形式とデジタル形式との間での信号の変換は長年にわたり技術的に知られてきている。電話システムのような、種々の用途において、信号は主として該信号がデジタル形式にあるときに操作される。デジタル形式においては、信号はデジタルデータ処理要素を使用して操作され、アナログ要素を使用しかつアナログ信号に対して操作を行うことでは容易に達成できなかったシステム性能を達成できる。従って、従来はアナログデータに対してのみ操作を行った数多くのシステムは今やシステムの目標を達成するためデジタル信号に対して操作を行うデジタル技術を採用している。
【0003】
大部分のデジタルシステムにおいては、注目の信号の正確な表現および再生が最大の重要事項である。例えば、デジタル電話システムの場合は、アナログ信号が第1のユーザから受信され、デジタル信号に変換され、デジタル的に送信され、デジタル的に受信され、アナログ信号に変換され、かつアナログ形式で第2のユーザに提供される。アナログ信号のデジタル表現は正確でなければならないのみならず、デジタル信号の正確なアナログ表現も作成されなければならない。従って、アナログ形式とデジタル形式との間でのデータの変換はデジタル電話システムのようなデジタル通信システムにおいて重要かつ絶対必要なプロセスである。
【0004】
シグマ−デルタ(sigma−delta)変換プロセスはアナログ形式からデジタル形式へおよびデジタル形式からアナログ形式へ正確に信号を変換する技術として大きな人気を得ている。第1のステップとして、アナログ−デジタル(A/D)シグマ−デルタ変換器はあるサンプリング周波数でアナログ信号をサンプルし、かつ該アナログ信号を前記サンプリング周波数で該アナログ信号を表わすデジタルビットストリーム出力へと変換する。一般に、シグマ−デルタ変換器はアナログ信号の注目の最高周波数の倍数であるサンプリング周波数で動作する。注目の最も高い周波数に関して高い周波数でアナログ信号をサンプリングする技術はオーバサンプリングと称されている。
【0005】
オーバサンプリングの技術はそれがサンプリングプロセスにおいて導入される量子化ノイズを注目の最も高い周波数を超える周波数スペクトルの部分に押しやるために行われる。他の形式の信号変換プロセスにおいては、サンプリング処理において導入される量子化ノイズは、注目の周波数帯域を含む、周波数スペクトルにわたり実質的に一定である。従って、シグマ−デルタプロセスは注目の周波数を前記周波数スペクトルにそった量子化ノイズの大きな部分から実質的に分離するという重要な利点を提供する。標準的なろ波技術を使用することにより、注目の信号の破壊を最小限にしながら量子化ノイズを変換されたアナログ信号から実質的に除去することができる。
【0006】
オーディオシステムにおける典型的な注目周波数帯域は、人間の聴取者の可聴範囲である、0キロヘルツ〜20キロヘルツである。しかしながら、数多くの電話の用途では、典型的な注目周波数範囲は、典型的な音声信号の周波数範囲である、0キロヘルツ〜4キロヘルツである。ほぼ1メガヘルツのサンプリング周波数でシグマ−デルタ変換器を使用してアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換することにより、かなりの量子化ノイズが注目周波数をはるかに超える周波数スペクトルへと押し出される。いったん変換されると、前記信号は量子化ノイズを除去するためにローパスろ波することができる。
【0007】
オーバサンプリング比は典型的には出力データレートに対するサンプリングレートの比率として表される。一般的なサンプリングレートは960キロヘルツ、1.02メガヘルツ、および1.152メガヘルツである。一般的な出力レートは8キロヘルツおよび16キロヘルツである。データ変換プロセスの信号対雑音比は直接オーバサンプリング比に関連するから、特定の用途に対して選択されるオーバサンプリング比は与えられた用途の信号対雑音比の要件に合致するよう十分に大きくなければならない。しかしながら、オーバサンプリング比およびサンプリングレートが増大するに応じて、他のシステム要素のコストもまた増大しかつ変換器の電力消費も増大する。従って、サンプリングレートは典型的にはできるだけ低く、しかしながら、システム性能要件を満たすのに十分なものとなるよう選択される。
【0008】
典型的なシグマ−デルタ変調アナログ−デジタル(A/D)変換器においては、アナログ入力信号は前記入力サンプリングレートでオーバサンプルされて前記サンプリングレートでの信号の単一ビット表現を生成する。前記サンプリングレートでの単一ビット表現は次に積分器およびくし形フィルタを含む縦続接続積分器くし形フィルタ(cascaded integrator comb)またはCICブロック(CIC block)を使用してより低いサンプリングレートの複数ビット表現に変換される。複数段(次数)を含むことができる、積分器は前記入力サンプリンクレートで入力ビットストリームを受信しかつ出力サンプリングレートで複数ビット積分出力を生成する。前記くし形フィルタは積分器から前記積分された出力を受信しかつ該積分された出力をくし形ろ波してろ波された信号を生成する。組み合わせることによって、積分器およびくし形フィルタは入力ビットストリームに対しデシメイション機能およびローパスろ波機能を達成する。従って、CICブロックはデジタル信号を毎サンプルごとにより少ないビットを備えたより高いサンプリング周波数の信号から毎サンプルごとにより多くの数のビットを有するより低いサンプリング周波数の信号に変換し、かつ実質的にすべての量子化ノイズおよびエイリアスノイズを前記信号から除去する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
A/D変換器のCICブロックの利得は使用される積分器の次数、または段数、の累乗を行ったオーバサンプリング比に等しい。A/D変換器のオーバサンプリング比は入力サンプリング周波数を出力データレートで除算したものに等しい。例えば、オーバサンプリング比が64でありかつ積分器が3次の積分器であれば、CICブロックの利得は64**3または64の3乗である。CICブロックの利得は信号変換プロセスにおいて問題を引き起こす。データ変換プロセスを実施する信号プロセッサはデジタル化された信号を表現するために有限数のビットを有するから、特定のオーバサンプリング比は処理システム内でアンダフローまたはオーバフローを生じさせることがある。従って、典型的な従来技術のデータ変換器は固定されたオーバサンプリング比を使用しかつCICブロックをアンダフローおよびオーバフローを防止するよう構成した。
【0010】
しかしながら、数多くの用途においては、装置に応じて変化する設計目標を達成するよう変換器が調整できるように可変のオーバサンプリング比を提供することが望ましい。可変オーバサンプリングレートの変換器を提供するための1つの従来技術の解決方法は変換器およびすべての関連する構成要素において広いデータバスを含め、それによってシステムがすべての状況に対し十分なダイナミックレンジをもつようにすることであった。しかしながら、より広い変換器の実施およびより広い変換器と共に動作するよう要求されるシステム要素の変更のコストのためシステムのコストがかなり増大した。
【0011】
従って、可変サンプリングレートを有するが所定の出力範囲内で出力データを生成できるデータ変換器の技術的な必要性が存在する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明はデータ変換器および関連する動作方法に関する。該データ変換器は可変サンプリングレートで動作するが、所定のダイナミックレンジ内で出力を生成する。サンプリングレートに基づき、前記変換器はデータ変換器によって生成される出力データが所定のダイナミックレンジ内にあるように入力ビットストリームの利得を調整する。入力データの調整に基づき、種々のサンプリングレートに基づく種々のオーバサンプリング比がデータ変換器によって実施でき、従ってデータ変換器が特定の用途に対しカスタム化できるが標準的なデータ幅を備えるようになる。このようにして、所望の信号対ノイズのシステム性能を達成するためにデータ変換器内でオーバサンプリング比が調整される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、可変サンプリングレートを有するデータ変換器(data converter)10を示す。該データ変換器10は入力利得段12、積分器14、およびくし形フィルタ16を具備する。これらの構成要素は他のものと組み合わせて作動しデータ変換器10のオーバサンプリング比と独立に所定のダイナミックレンジ内で生成される出力を発生する。
【0014】
入力利得段12は入力ビットレート20で入力ビットストリーム18を受信しかつ該入力ビットストリーム18をある入力利得値で調整して入力ビットレート20で利得調整されたビットストリーム22を生成する。前記入力ビットストリーム18は好ましくは、論理“1”または論理“0”の値を有する単一ビット幅でありかつ任意のデータ値を表わす。割当てに基づき、論理“1”は正の値を表し、一方論理“0”は負の値を表わすことができる。あるいは、論理“1”は正の値を表し、一方論理“0”はゼロの値を表わすことができる。そのような割当ては特定のシステムにおいてデータ変換器を使用するシステム設計者によってシステムの制約に基づき行うことができる。
【0015】
入力利得段12の入力利得値は少なくとも部分的に入力ビットレート20に基づき、かつその結果、変換器10のオーバサンプリング比に関係する。信号変換プロセスにおいて最小の信号対雑音比を達成するのに十分なオーバサンプリング比をもつことが望ましい。さらに、データ変換器10を含むシステム内の構成要素の電力消費および複雑さを最小にするために前記十分なオーバサンプリング比を超えないオーバサンプリング比を使用することが望ましい。従って、本発明のデータ変換器10は、入力ビットレート20である、可変サンプリングレートを提供する。好ましくは、入力ビットレート20の変更は単にデータ変換器10のオーバサンプリング比を変えるのみとするよう、出力ビットレート24は固定とされる。従って、データ変換器10の入力ビットレート20は異なるシステムにおける異なるシステム要求を達成するため変更される。
【0016】
積分器14は入力利得段12に動作可能に結合しかつ利得調整されたビットストリーム22を受信する。積分器14は入力ビットレート20において前記利得調整されたビットストリーム22をサンプルしかつ前記入力ビットレート20で積分されたビットストリーム26を生成する。積分器14の伝達関数はゼロにおいてポールを有しかつ周波数が増大するに応じてゼロへ向かう先細の(tapered)応答を有する。従って、積分器14はそれが積分されたビットストリーム26を生成する際に利得調整されたビットストリーム22を成形し(shapes)かつ前記利得調整されたビットストリーム22から量子化ノイズのかなりの部分を除去する。
【0017】
前記くし型フィルタ16は積分器14に動作可能に結合しかつ積分されたビットストリーム26を積分器14から受ける。くし型フィルタ16は前記積分されたビットストリーム26をくし型ろ波して出力ビットレート24でろ波されたビットストリーム28を生成する。くし型ろ波関数はゼロヘルツにゼロを有しかつ該くし周波数(comb frequency)の各倍数にゼロを有する。従って、ゼロヘルツにおけるくし型フィルタ16のゼロはゼロにおける積分器14の伝達関数のポールと組み合わされてゼロヘルツおよびゼロヘルツの近くで実質的にユニティ(unity)の伝達関数を生成し量子化ノイズを除去する一方で注目の信号が通過できるようにする。さらに、サンプリング周波数の倍数のくし型フィルタ16のゼロは実質的にデシメイションプロセスにおいて生成されるエイリアスを除去する。従って、積分器14およびくし型フィルタ16によって形成されるCICブロックは利得調整されたビットストリーム22の量子化ノイズを除去し、デシメイトし、かつろ波してより低いビットレートかつサンプル毎のより高いビットの表現のろ波されたビットストリーム28を生成する。
【0018】
好ましくは、入力利得段12および積分器14はハードウエアに集積され、一方くし型フィルタ16はデータプロセッサその他を使用してソフトウエアで実施される。しかしながら、本発明の教示はここに説明された実施形態に限定されるものではなくかつ所定のダイナミックレンジ内に入る出力データを生成する任意の可変レートのデータ変換器10に関連する。
【0019】
好ましくは、入力ビットレート20は960キロヘルツ、1.024メガヘルツまたは1.152メガヘルツである。しかしながら、他の入力ビットレート20を選択することもできる。出力ビットレート24は好ましくは16ビット幅を有する8キロヘルツまたは16キロヘルツであるが、同様に他のデータサンプリングレートとすることができる。従って、データ変換器10のオーバサンプリング比は好ましくは60から144に及ぶ。本発明のデータ変換器10によって好適に得られるオーバサンプリング比の範囲は設計者に変換器の性能の十分な選択肢を与えデータ変換器10が種々のシステム性能基準を満たしながら種々の用途において使用できるようにする。
【0020】
前記入力利得段12は好ましくはそれが入力ビットストリーム18を1,2または4の利得で調整するように構成される。しかしながら、そのような利得調整は積分器14の次数、出力ビットレート24、および入力ビットレート18に依存する。前に述べたように、入力利得段12の入力利得値はデータ変換器10の出力が所定のダイナミックレンジ内に存在するように選択される。従って、入力利得値はこれらの他の構成要素ならびに変換器10の出力の幅に依存することになる。
【0021】
従って、本発明のデータ変換器(data converter)10は種々のサンプリングレートで動作ししかも所定のレンジ内に入るろ波されたビットストリーム28を生成するという重要な利点を提供する。データ変換器10に関連するデータ幅は最小にされ、従ってデータ変換器10によって達成される性能を最大にする一方でコストおよび複雑さが低減される。可変サンプリングレートの動作を可能にすることにより、本発明のデータ変換器10は大きな柔軟性および性能を提供する。さらに、与えられたダイナミックレンジ内で出力データを生成することにより、データ変換器10は低減されたコストで標準的なシステム構成要素と共に使用することができる。従って、本発明のデータ変換器10は従来装置と比較してコストの低減および複雑さの低減という重要な利点を提供する。
【0022】
図2は、本発明に係わる可変サンプリングレートを有するデータ変換器50を示す。共通の要素に対する図1で設定された数字規定は図2においても保持されている。データ変換器50は好ましくは入力利得段12、積分器14、くし型フィルタ16を具備し、かつまたDCオフセット段52、出力利得段54、成形フィルタ(shaping filter)56、およびシグマ−デルタ変調器59を具備する。積分器14およびくし型フィルタ16は図1で説明した実施形態と同様に機能し、かつこれらの構成要素については図2に関してここではこれ以上説明はしない。
【0023】
シグマ−デルタ変調器59はアナログ信号60を受信しかつ該アナログ信号60をシグマ−デルタ変調して入力ビットストリーム20を生成する。シグマ−デルタ変調器59は入力ビットレート20で前記アナログ信号60をサンプリングして該入力ビットレートで入力ビットストリーム20を生成する。シグマ−デルタ変調器59は好ましくは技術的に知られた構造を備えかつここではこれ以上説明しない。
【0024】
入力利得段12は図1に従って前に説明したのと同じ機能を達成する。しかしながら、図2に示される入力利得段12はまたデータ変換器50のサンプリングレートまたは入力ビットレート20に基づく選択信号58を受信する。前に述べたように、出力ビットレート24が固定されている場合、入力ビットレート20はデータ変換器50のオーバサンプリング比を決定しかつその結果CICブロックの利得を決定する。オーバサンプリング比、または入力ビットレート20、に基づき選択信号58を変えることにより、入力利得段12は選択的に入力ビットストリーム20を調整して利得調整されたビットストリーム22を生成する。
【0025】
入力利得段12は、しかしながら、入力ビットストリーム20に対し第1の調整を提供するのみである。従って、DCオフセット段および出力利得段54もまた出力ビットストリーム64を所定のダイナミックレンジ内に存在させるために調整を提供する。
【0026】
DCオフセット段52は動作可能にくし型フィルタ16および信号成形フィルタ56の間に結合されている。DCオフセット段52は実質的にDC成分を前記ろ波されたビットストリーム28から除去し、この場合前記DC成分は少なくとも部分的に前記入力ビットレート20に基づいている。シグマ−デルタ変調器59によって生成されたとき、入力ビットストリーム20は変換されたアナログ信号60を表わす。変換プロセスにおいて行われた仮定および入力ビットストリーム20によるアナログ信号の表現に基づき、入力ビットストリーム20は本質的にDCオフセットを含む。そのような場合は、例えば、入力ビットストリーム20の論理“1”が1の値を表わし、一方論理“0”が0の値を表わす場合である。このような状況では、DCオフセットとして0.5の値がある。他の状況では0、入力ビットストリーム20の表現に基づき、異なるDCオフセット値が入力ビットストリーム20において生成されることになる。
【0027】
前述のように入力ビットストリーム20の表現はデータ変換器50の構成要素、特に積分器14の入力段、の複雑さを低減する。しかしながら、入力ビットストリーム20にDCオフセットが存在するため、該DCオフセットが入力利得段12およびCICブロックの利得によって増幅されかつろ波されたビットストリーム28の成分となる。従って、増幅されたDCオフセットはDCオフセット段52によって除去されなければならない。好ましくはオーバサンプリング比に基づく、選択信号58はDCオフセット段52にろ波されたビットストリームから特定のDCを除去するよう通知する。DCオフセット段52に提供される選択信号はまた変換プロセスにおけるDCオフセットの作成に関連する他の仮定に基づく。要するに、DCオフセット段52は入力ビットスリーム20からDCオフセットを除去しろ波されたビットストリーム28が前記所定のダイナミックレンジ内に留まることを保証する。
【0028】
前記出力利得段54は動作可能にDCオフセット段52に結合しかつある出力利得値によって前記ろ波されたビットストリーム28の振幅を調整する。該出力利得値は少なくとも部分的に前記入力ビットレート20に基づく。図2のデータ変換器50の実施形態においては、前記入力利得値12は2の利得係数(gain factors)により入力ビットストリーム20を変えることができる粗調利得調整器である。従って、出力利得段54は前記サンプルレートに基づき、前記ろ波されたビットスリーム28を調整するためにより精細な調整を提供し前記ろ波されたビットストリーム28が所定のダイナミックレンジ内に存在するようにする。従って、組み合わせて、入力利得段12、DCオフセット段52、および出力利得段54はデータ変換器50によって提供される変換された信号を調整しろ波されたビットストリーム28を所定のダイナミックレンジ内に入るようにする。
【0029】
成形フィルタ56は出力利得段54からろ波されたビットストリーム28を受信しかつ該ろ波されたビットストリーム28をスペクトル的に成形してスペクトル要件と適合する出力ビットストリーム64を生成する。好ましくは、前記成形フィルタ56は前記出力ビットレート24より低い周波数で2次出力ビットレート62での出力ビットストリームを生成する。入力利得段12、CICブロック、DCオフセット段52、および出力利得段54はあるスペクトル形状を有する利得調整されたろ波ビットストリーム29を生成する。成形フィルタ56は出力ビットストリーム64を生成するために必要に応じてろ波されたビットストリーム28のスペトクルを調整する。データ変換器50が所在する特定の要求に基づき、前記成形フィルタ56の特性が決定されることになる。
【0030】
従って、図2のデータ変換器50はろ波されたビットストリーム28からDCオフセットを除去しかつろ波されたビットストリーム28を所定のダイナミックレンジに最終的に対応させるために利得調整するという付加的な利点を提供する。従って、図2に示されるデータ変換器はデータ変換器50が導入されたシステムの要件を満たすために種々の入力ビットレート20を有し提供された種々のオーバサンプリングレートの内の任意のもので動作可能である。データ変換器50は次に所望の入力ビットレート20のサンプリング比で動作しかつしかも前記所定の2次出力ビットレート62で前記所定のダイナミックレンジ内の出力ビットストリーム64を提供する。
【0031】
図3は、図1および図2の、それぞれ、データ変換器10および50の入力利得段12および積分器14の特定の実施形態100を示す。入力ビットストリーム18は入力利得段12に提供され、該入力利得段12は利得調整された出力106を生成する。積分器14は累算またはアキュムレーション機能を提供するよう相互動作可能に結合されたマルチビット加算器102およびマルチビットレジスタ104を備えている。レジスタ104の出力は前記入力の1つとして加算器102に提供される。レジスタ104からの加算器102への入力はビットB0〜B19として表わされ、かつ累算された値108と考えられる。入力利得段12からの利得調整された出力106は加算器102への第2の入力である。これらの入力はA0〜A19として示される。選択信号58に基づき、入力利得段12は入力ビットストリーム18を加算器102の入力A0,A1またはA2に提供する。
【0032】
従って、この特定の実施形態における入力利得段12は3つのモードの内の1つで動作する。第1のモードでは、入力利得段において提供された選択信号58は1の利得を生じさせる。この場合、単一ビット表現である入力ビットストリーム18は加算器102のA0に提供される。第2のモードでは、入力ビットストリーム18は加算器102の入力A1に提供される。入力ビットストリームを入力A1に提供することは2の利得と等価である。第3の動作モードでは、入力利得段12は入力ビットストリーム18を加算器102の入力ビットA2へ提供する。入力ビットストリーム18をこの入力に提供することにより、入力利得段12は実効的に4の利得を生じさせている。入力ビットストリーム18を受信しない入力A0〜A2として提供される特定のビットは0に固定される。さらに、入力ビットA3〜A19は0に固定される。従って、加算器102のおのおのの動作に際して、入力ビットストリーム18はレジスタ104内に保持された累算成分に加算される。この累算機能を行うことにより、積分されたビットストリーム26が生成される。
【0033】
従って、図3の構成は入力利得値によって利得機能を達成するための単純化したメカニズムを提供する。入力利得段12および積分器14はこの機能をデジタル的に、好ましくはハードウエアで、提供するから、それは典型的なデータ処理システムにおける他のデジタル要素によって容易に実施できる。
【0034】
図4は、可変サンプリングレートを有するデータ変換器150を示す。該データ変換器は利得段152、くし型フィルタ154、積分器156、およびノイズ成形フィルタ158を具備する。好ましくは、データ変換器150は図1に示されるデータ変換器10の逆表現(inverse representation)である。データ変換器150はある入力ビットレート162における入力ビットストリーム160を入力ビットレート162よりずっと高い周波数である出力ビットレート168でノイズ成形された出力ビットストリーム172へと変換する。しかしながら、デー変換器150の出力ビットレート168は可変であり、それによってデータ変換器150に関連するオーバサンプリング比もまた可変となりかつシステム性能要件と適合するように調整できる。積分されたビットストリーム170はそれが所定のダイナミックレンジ内に入るように生成され、従ってデータ変換器150の動作は図1および図2のデータ変換器10および50と類似している。
【0035】
利得段152は前記入力ビットレート162で入力ビットストリーム160を受信しかつ該入力ビットストリーム160を選択信号161に基づき調整して前記入力ビットレート162での利得調整された入力ビットストリーム164を生成する。好ましくは、前記入力ビットスリーム160は8キロヘルツのデータレートでありかつ16ビットのデータ幅を有する。しかしながら、該データレートはデータ幅と同様に異なってもよい。利得段152は少なくとも部分的に出力ビットレート168に基づくある利得値によって入力ビットストリーム160を調整する。前に述べたように、データ変換器150のCICブロックの利得はオーバサンプリング比によって決定される。従って、入力ビットレート162が固定されていると仮定すると、利得段152によって実施される利得値は出力ビットレート168によって決定される。前記利得値は選択信号161によって実施され、この場合前記選択信号161は出力ビットレート168によって決定される。従って、前記選択信号は利得段152の利得をCICブロックの利得、またはCICブロックのオーバサンプリング比に基づき前記利得値をを変えさせるようにする。
【0036】
前記くし形フィルタ154は動作可能に利得段152に結合し、利得調整された入力ビットストリーム154を中間ビットレート163で受信し、かつ利得調整されたビットストリーム154をくし形ろ波して前記中間ビットレート163でろ波されたビットストリーム166を生成する。好ましくは、前記ろ波されたビットストリーム166は32キロヘルツの中間ビットレートで生成されかつ16ビットのデータ幅を有する。さらに、前記くし形フィルタ154は好ましくは技術的に知られかつ前に説明した形式のものとされる。
【0037】
積分器156は前記ろ波されたビットストリーム166を出力ビットレート168でサンプルしかつ出力ビットレート168で積分されたビットストリーム170を生成する。好ましくは、該出力ビットレートは960キロヘルツ、1.024メガヘルツ、または1.152メガヘルツであり、かつ前記積分されたビットストリーム170は20ビットのデータ幅を有する。従って、積分器156は前記ろ波されたビットストリーム166をくし形フィルタ154によって生成されるよりも高い周波数でサンプルする。より高い周波数でのサンプリングは技術的に補間(interpolation)として知られておりかつここではこれ以上説明しない。積分器156は前記ろ波されたビットストリーム166を積分して出力ビットレート168で積分されたビットストリーム170を生成する。積分器156によって実施される、積分機能は前に説明しており、かつ図4に関してはこれ以上説明しない。
【0038】
ノイズ成形フィルタ158は積分器156に動作可能に結合し、積分されたビットストリーム170を受信し、かつ出力ビットレート168でノイズ成形された出力ビットストリーム170を生成する。好ましくは、該ノイズ成形された出力ビットストリームは1ビットのデータ幅を有する。しかしながら、該データ幅は特定の用途に応じてより広くすることもできる。
【0039】
図4のデータ変換器150は従って可変出力ビットレート168を可能にししかも所定のダイナミックレンジ内に入る積分されたビットストリーム170を生成する。このようにして、データ変換器150によって実施される種々のオーバサンプリング比を選択できる。データ変換器150のオーバサンプリング比は特定の用途に対して十分な信号対雑音比を提供するよう選択される。従って、データ変換器150は最小のハードウエア構造によって可変出力ビットレート168を提供するという重要な利点を与える。そのような最小のハードウエア構造はコスト、電力消費を低減し、かつまた関連する構成要素のコストの低減を可能にする。
【0040】
図5は、本発明に係わる可変サンプリングレートを有するデータ変換器200を示す。データ変換器200は図4のデータ変換器150に共通の要素を備えている。従って、図4の番号規約は図5のデータ変換器200に関しても維持されている。各実施形態の間で共通の要素は利得段152、くし形フィルタ154、積分器156、およびノイズ成形フィルタ158を含む。利得段152、くし形フィルタ154、積分器156、およびノイズ成形フィルタ158の機能は図4を参照して前に説明した。従って、本発明の教示を強化するための場合を除き、それらの機能は図5に関してはここではこれ以上説明しない。図5のデータ変換器200はまた、図4のデータ変換器150には含まれていない構成要素である、入力フィルタ202、およびデジタル−アナログ変換器204を含む。
【0041】
入力成形フィルタ202はろ波されていない入力ビットストリーム206を受信しかつ入力ビットストリーム160を生成する。入力フィルタ202は前記ろ波されていない入力ビットストリーム206のスペクトルを調整して前記入力ビットストリーム160を生成する。該スペクトルは用途のスペクトル的な要件に応じて調整される。くし形フィルタ154および積分器156を備えたCICブロックは該ブロックを通って提供される信号のスペクトルをひずませる。従って、入力成形フィルタ202はCICブロックによって引き起こされるスペクトル的ひずみを補償するため前記ビットストリームのスペクトルを調整する。特定の用途はスペクトル的な要件を満たすために異なるスペクトル的な成形を必要とする。従って、入力フィルタ202はその特定の用途と適合するスペクトル的成形を行う。従って、入力フィルタ202はCICブロックのための補償を提供しかつまたデータ変換器200が導入される特定の用途のためにスペクトルを調整する。
【0042】
デジタル−アナログ変換器204はノイズ成形された出力ビットストリーム172を受信しかつアナログ出力信号208を生成する。好ましくは、ノイズ成形出力ビットストリーム172はデジタル−アナログ変換器204が単一ビット変換器とすることができるように1ビットの幅を有する。しかしながら、ノイズ成形された出力ビットストリーム172は1ビットより大きな幅とすることもできかつデジタル−アナログ変換器204は変換機能を提供するため選択できるようにすることができる。好ましくは、デジタル−アナログ変換器204は信号から量子化ノイズを除去するための平滑フィルタ(smoothing filter)を含む。技術的に知られているように、典型的な平滑フィルタはアナログ出力信号208からより高い周波数の量子化ノイズをろ波するローパスフィルタからなる。
【0043】
図5のデータ変換器200は図4のデータ変換器150の利点を提供すると共に、入力成形およびデジタル−アナログ変換という付加的な利点を与える。従って、データ変換器200は可変データレートで完全なデジタル−アナログ変換処理を提供することができ、該データレートは特定の用途に対して変更することができる。
【0044】
図6は、可変サンプリングレートでデータを変換する方法250を示す。該方法は入力ビットストリームをある入力ビットレートで受信する第1のステップ252を含む。1つの実施形態では、該入力ビットレートはデジタル的に変換されたアナログ信号を表わす。好ましくは、該入力ビットレートは960キロヘルツ、1.02メガヘルツ、または1.152メガヘルツであり、該入力ビットストリームは1ビットのデータ幅を有する。しかしながら、該入力ビットレートは他の周波数および幅を備えるものとすることもできる。
【0045】
次に、ステップ254において、方法250は利得調整されたビットストリームを生成するために入力利得値に基づき入力ビットストリームを調整するステップを含む。該入力利得値は少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づいている。次に、ステップ256において、方法250は前記利得調整されたビットストリームを積分して入力ビットレートより低い出力ビットレートで積分されたビットストリームを生成するステップを含む。次に、ステップ258において、本方法は前記積分されたビットストリームをくし形ろ波して出力ビットレートでくし形ろ波されたビットストリームを生成するステップを含む。次に、ステップ260において、本方法は前記くし形ろ波されたビットストリームからDC成分を除去する段階を含む。次に、ステップ262は前記くし形ろ波されたビットストリームにおける利得を調整する段階を含む。本発明の方法250に関連するデータレートは本発明の前記データ変換器10および50と適合するものでありかつ方法250に関してはこれ以上説明しない。
【0046】
本発明の方法250に関連する利点は本発明の前記データ変換器10および50のものと同じである。従って、本発明の方法250は可変サンプリングモードの動作を提供し、しかしながらそれは所定のダイナミックレンジ内の出力データを提供する。
【0047】
図7は、可変サンプリングレートでデータを変換する別の方法300を示す。図6の方法250と比較して、図7の方法300はデータをより大きなデータ幅、より低いサンプリング周波数からより狭いデータ幅、より高いサンプリング周波数の信号へと変換し、かつ1実施形態ではアナログ信号を変換する。好ましくは、図7の方法300は図4および図5のそれぞれデータ変換器150および200と対応している。従って、図7の方法300に関して特に説明しない詳細部分はデータ変換器150および200の前の説明に関して知ることができる。
【0048】
方法300はある入力ビットレートで成形されていないまたは未成形データを受信するステップ302で始まる。次に、ステップ304において、本方法は前記成形されていないデータをろ波して入力データを生成する段階を含む。該ろ波は好ましくは積分およびくし形ろ波の影響ならびに特定の用途のスペクトル的な要求を補償するために入力データをスペクトル的に成形する段階を含む。
【0049】
次に、ステップ306において、方法300はある利得値で入力データを調整して利得調整された入力データを生成する段階を含む。該利得値は出力データレート、入力データレート、およびステップ310において行われる積分の次数(order)に基づき決定される。前に述べたように、CICブロックの利得は該CICブロックのオーバサンプリング比、および該ブロックによって行われる積分の次数に依存する。従って、方法ステップ306と共に、前記利得値は入力ビットレート、出力ビットレート、かつ結果としてCICブロックの利得に依存する。従って、ステップ306は所定のダイナミックレンジ内の出力データを生成するために種々の動作モードにおいて方法300の可変利得を補償するために入力データを利得調整する。
【0050】
ステップ306に続き、ステップ308は入力ビットストリームをくし形ろ波して、好ましくは前記入力ビットレートより大きな中間ビットレートで、くし形ろ波されたビットストリームを生成する。次に、ステップ310は該くし形ろ波されたビットストリームを積分して出力ビットレートで積分されたビットストリームを生成する段階を含む。ステップ308および310は前に説明しかつ技術的に知られたデータ変換器150および200に関連して行われる機能と対応している。
【0051】
次に、ステップ312は前記積分されたビットストリームをノイズ成形してノイズ成形された出力ビットストリームを生成する段階を含む。技術的に知られているように、ノイズ成形はビットストリームのデータ幅を低減するが、周波数スペクトルに関して、一般に注目の周波数より高い周波数で、量子化ノイズを導入する。
【0052】
最後に、ステップ314において、本方法300は出力ビットストリームをアナログ出力に変換する段階を含む。そのようなデータ変換は技術的に知られておりかつ好ましくは前記アナログ信号から量子化ノイズを除去するためのローパスろ波段を含む。
【0053】
従って、本発明の方法300は、所定のダイナミックレンジ内で出力を生成する一方で、可変サンプリングレートでの動作を可能にするという利点を有する。この利点を与えることにより、電力消費が低減され、並びにより大きなシステムに関連して本方法300を実施する場合のコストを低減する。
【0054】
上に述べた好ましい実施形態は本発明の原理を説明することを目的としたものであり、本発明の範囲を制限するものではない。当業者には添付の特許請求の範囲から離れることなくこれらの好ましい実施形態に対し種々の他の変更および修正をなすことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、データ変換器において、所定のダイナミックレンジ内で出力データを生成しながら、可変サンプリングレートの動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるデータ変換器を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わるデータ変換器の他の実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係わるデータ変換器の入力利得段の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係わるデータ変換器における出力データ変換器を示すブロック図である。
【図5】本発明に係わるデータ変換器の出力データ変換器の他の実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明に係わるデータ変換方法を説明するための論理図である。
【図7】本発明の別の実施形態に係わるデータ変換方法を説明するための論理図である。
【符号の説明】
10,50,100,150,200 データ変換器
12 入力利得段
14 積分器
16 くし形フィルタ
52 DCオフセット段
54 出力利得段
56 成形フィルタ
59 シグマ−デルタ変調器
102 マルチビット加算器
104 マルチビットレジスタ
152 利得段
154 くし形フィルタ
156 積分器
158 ノイズ成形フィルタ
202 入力成形フィルタ
204 D/A変換器
Claims (5)
- 可変サンプリングレートを有するデータ変換器であって、
入力ビットレート(20)で入力ビットストリーム(18)を受け入れかつ該入力ビットストリーム(18)をある入力利得値で調整して利得調整されたビットストリーム(22)を前記入力ビットレート(20)で生成するための入力利得段(12)であって、前記入力利得値は少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づいているもの、
前記入力利得段(12)に動作可能に結合され前記利得調整されたビットストリーム(22)を受け入れかつそこから前記入力ビットレート(20)で積分されたビットストリーム(26)を生成するための積分器(14)、そして
前記積分器(14)に動作可能に結合され前記積分されたビットストリーム(26)を受け入れかつ前記積分されたビットストリーム(26)をくし形ろ波してある出力ビットレート(24)でろ波されたビットストリーム(28)を生成するためのくし形フィルタ(16)であって、前記出力ビットレート(24)は前記入力ビットレート(22)より低いもの、
を具備することを特徴とする可変サンプリングレートを有するデータ変換器。 - 可変サンプリングレートを有するデータ変換器であって、
入力ビットレート(20)で入力ビットストリーム(18)を受け入れかつ該入力ビットストリーム(18)をある入力利得値で調整して利得調整されたビットストリーム(22)を前記入力ビットレート(20)で生成するための入力利得段(12)であって、前記入力利得値は少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づいているもの、
前記入力利得段(12)に動作可能に結合され前記利得調整されたビットストリーム(22)を受け入れかつそこから前記入力ビットレート(20)で積分されたビットストリーム(26)を生成するための積分器(14)、そして
前記積分器(14)に動作可能に結合され前記積分されたビットストリーム(26)を受け入れかつ前記積分されたビットストリーム(26)をくし形ろ波してある出力ビットレート(24)でろ波されたビットストリーム(28)を生成するためのくし形フィルタ(16)であって、前記出力ビットレート(24)は前記入力ビットレート(22)より低いもの、
を具備し、かつ
前記積分器(14)は累算機能を提供するために相互動作可能に結合されたマルチビット加算器(102)およびマルチビットレジスタ(104)を具備し、そして
前記入力利得段(12)は前記入力ビットストリーム(18)を前記入力利得値に基づき前記マルチビット加算器(102)の複数の単一ビット入力(106)の内の1つの単一ビット入力に導くためのビットセレクタ(58)を具備することを特徴とする可変サンプリングレートを有するデータ変換器。 - 可変サンプリングレートを有するデータ変換器であって、
ある入力ビットレート(20)での入力および前記入力ビットレート(20)での利得調整された出力を有する入力利得段(12)であって、前記入力および前記利得調整された出力の間の利得は少なくとも部分的に前記入力ビットレート(20)に基づいているもの、
前記入力利得段(12)の利得調整された出力に動作可能に結合された入力および前記入力ビットレート(20)での積分された出力を有する積分器(14)、
前記積分器(14)の積分された出力に動作可能に結合された入力および出力ビットレート(24)でのくし形ろ波された出力を有するくし形フィルタ(16)であって、前記出力ビットレート(24)は前記入力ビットレート(20)より低いもの、
前記くし形フィルタ(16)のくし形ろ波された出力(28)に動作可能に結合された入力および前記出力ビットレート(24)でのDC調整出力を有するDCオフセット段(52)であって、前記くし形ろ波された出力から除去されるDC成分は少なくとも部分的に前記入力ビットレート(20)に基づいているもの、そして
前記DCオフセット段(52)のDC調整出力に動作可能に結合された入力および前記出力ビットレート(24)での利得調整された出力を有する出力利得段(54)であって、前記出力利得段(54)の入力および出力の間の利得は少なくとも部分的に前記入力ビットレート(20)に基づいているもの、
を具備することを特徴とする可変サンプリングレートを有するデータ変換器。 - 可変サンプリングレートでアナログデータをデジタルデータに変換する方法であって、
(a)ある入力ビットレート(252)で入力ビットストリームを受信する段階、
(b)前記入力ビットストリームをある入力利得値に基づき調整して利得調整されたビットストリーム(254)を生成する段階であって、前記入力利得値は少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づいているもの、
(c)前記利得調整されたビットストリーム(256)を積分してある出力ビットレートで積分されたビットストリームを生成する段階であって、前記出力ビットレートは前記入力ビットレートより低いもの、そして
(d)前記積分されたビットストリームをくし形ろ波して前記出力ビットレートでくし形ろ波されたビットストリーム(258)を生成する段階、
を具備することを特徴とする可変サンプリングレートでアナログデータをデジタルデータに変換する方法。 - 可変サンプリングレートでアナログデータをデジタルデータに変換する方法であって、
(a)ある入力ビットレート(252)で入力ビットストリームを受信する段階、
(b)前記入力ビットストリームをある入力利得値に基づき調整して利得調整されたビットストリーム(254)を生成する段階であって、前記入力利得値は少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づいているもの、
(c)前記利得調整されたビットストリーム(256)を積分してある出力ビットレートで積分されたビットストリームを生成する段階であって、前記出力ビットレートは前記入力ビットレートより低いもの、
(d)前記積分されたビットストリームをくし形ろ波して前記出力ビットレートでのくし形ろ波されたビットストリーム(258)を生成する段階、
(e)前記くし形ろ波されたビットストリーム(260)からDC成分を実質的に除去する段階であって、該DC成分は少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づいているもの、そして
(f)前記くし形ろ波されたビットストリームの大きさを少なくとも部分的に前記入力ビットレートに基づく出力利得値(262)によって調整する段階、
を具備することを特徴とする可変サンプリングレートでアナログデータをデジタルデータに変換する方法。
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