JP3767919B2 - 遊戯用乗物装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は遊園地や公園などに設置される、軌道を用いて走行する遊戯用乗物装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊園地等に娯楽を目的とした各種遊戯施設が設置されているのは周知の通りである。そして、従来、回転軸の回りに複数の座席を吊下し、当該回転軸を回転せしめて遠心力により遊戯者の着座した座席を放射状に広がらせ、遊戯者にスピード感やスリル感を味わわせる乗物装置が知られている。そして近年では、遊戯中に回転軸の角度を変化させるといった、更にスピード感やスリル感の増した乗物が提案されており、日常生活では到底味わうことのできない特異な感覚を手軽に体感できることから、若年層をはじめとして多くの人に人気を集めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、叙上の従来の乗物装置にあっては、座席を回転軸を中心に回転せしめるものであるので、座席の移動軌道はほぼ一定の円軌道であり、遊戯者に多様な視覚的変化やスピード感を感じさせることができなかった。
【0004】
本発明はかかる実情の下なされたものであり、従来の遊戯用乗物装置においては到底味わうことのできない、多様な視覚的変化やスピード感を味わうことができる遊戯用乗物装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明の請求項1に係る発明は、蛇行せしめて形成したレール状の走行軌道と、前記走行軌道を支持する支柱と、前記走行軌道の湾曲部の曲率半径より小さい曲率半径を有し、該湾曲部より外側に迫り出すように該湾曲部の下方に設けたガイドレールと、前記走行軌道を上下から挟持するように該走行軌道に係合する車輪を有し、該走行軌道の軸回りに揺動可能に該走行軌道に沿って走行する走行部と、軸中心に回動自在に前記走行部の下部に垂設され、前記走行軌道の湾曲部において、前記ガイドレールの外側に接触して、該ガイドレールの外側に沿って通過するガイドローラと、前記ガイドローラから吊下せしめた座席部とから構成され、前記ガイドローラが前記ガイドレールの外側に接触して、該ガイドレールの外側に沿って通過する際に、前記座席部が、前記湾曲部の外側に膨らんだ軌道で該湾曲部を通過するように構成された遊戯用乗物装置に係る。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、前記ガイドローラが、その軸が揺動自在となるように前記走行部の下部に垂設されてなることを特徴とする遊戯用乗物装置に係る。
【0007】
【作用及び効果】
本発明によれば、まず、遊戯者を座席部に着座せしめた状態で、走行部を走行軌道に沿って走行せしめる。これに伴い、遊戯者の着座した前記座席部は走行部に追従して移動する。
【0008】
そして、走行部が前記走行軌道の湾曲部に至ると、ガイドローラはガイドレールに接触し、ガイドレールの外側に沿って前記走行軌道の当該湾曲部を通過する。
【0009】
これに伴って前記座席部は、前記ガイドレールが前記走行軌道の湾曲部より外側に迫り出して設けられていること、及び慣性運動との相乗作用により、当該湾曲部の外側に大きく膨らんだ軌道で当該湾曲部を通過する。
【0010】
而して、本発明によれば、遊戯者は走行するスピード感と、蛇行した軌道を走行するという視覚的且つ感覚的に変化に富んだ感覚とが相挨ったスリリングな感覚を味わうことができ、加えて、軌道の湾曲部において、遊戯者は大きく外側に振られるので、遊戯者はよりスリリングな感覚を味わうことができ、従来に増して趣味感にあふれた遊戯を楽しむことができる。尚、前述のように、ガイドローラを回動自在に設けているので、当該ガイドローラが前記ガイドレールに接触した際の摩擦抵抗が少なく、前記走行部の走行速度の減速が防止される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について添付図面に基づき説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施例に係る遊戯用の乗物装置を示す斜視図であるが、同図に示すように、この乗物装置は、走行軌道(1)と、支柱(2)と、ガイドレール(3)と、走行部(5)と、ガイドローラ(9)と、座席部(11)とからなるものである。
【0013】
図1に示すように、前記走行軌道(1)は一本のレールを蛇行せしめて形成したものであり、このレールには各種遊戯用乗物におけるレールを適用することができる。例えば、中空のパイプ鋼材を適用できる。
【0014】
また、同図に示すように、支柱(2)は前記走行軌道(1)を所定の高さに支持するものであり、支柱(2)を支持する位置は特に限られるものではないが、この例では、走行軌道(1)の湾曲部であり、且つ後述の走行部(5)の走行に邪魔とならない位置の前記走行軌道(1)に接合し、これを支持せしめた。
【0015】
また、前記ガイドレール(3)は、前記走行軌道(1)の湾曲部の下方に、これに沿って設けたものであり、図示する如く、前記走行軌道(1)の湾曲部の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する部材で構成している。そして、その両端を前記走行軌道(1)の湾曲部よりも内側に位置せしめるとともに、湾曲の突端部を前記走行軌道(1)の湾曲部より外側に位置せしめた状態で、支持アーム(4)により前記支柱(2)に接合している。
【0016】
図2に示すように、前記走行部(5)は、車輪(6)と、ギヤボックス(7)と、駆動モータ(8)とを備えてなる。前記車輪(6)は前記走行軌道(1)の上部に2個、下部に1個それぞれ設けたものであり、これら3個の車輪(6)で前記走行軌道(1)を挟持するようにしている。また、図示する如く、当該車輪(6)は外周面に凹溝を有し、この凹溝部が前記走行軌道(1)に係合している。そして、3個の車輪(6)の車軸が前記ギヤボックス(7)内に連結している。ギヤボックス(7)内には車輪(6)の車軸にそれぞれ設けたギヤを備えており、それぞれが中間ギヤを介して連結している。また、駆動モータ(8)は電気モータであり、バッテリーを備えている。そして、モータ軸にはギヤを備えており、このギヤと前記下側の車輪(6)の車軸に設けたギヤとが中間ギヤを介して連結している。而して、駆動モータ(8)の回転が各ギヤを介して前記3個の車輪(6)の伝達され、当該車輪(6)が矢示A方向に回転せしめられる。
【0017】
前記ガイドローラ(9)は、軸(9a)にベアリングなどを介して支持し、軸(9a)の軸中心に回動自在に設けたものである。そして、この軸(9a)の上端をユニバーサルジョイント或いは、ゴム, バネ体等の弾性体を介して前記ギヤボックス(7)の下部に接続せしめている。而して、当該ガイドローラ(9)は前後左右あらゆる方向に揺動自在となっている。また、ガイドローラ(9)の外周面は鼓状にくびれている。
【0018】
図1に示すように、前記座席部(11)は前記ガイドローラ(9)の軸(9a)からワイヤロープ(10)により吊下せしめたもので、遊戯者(Y)が着座できる座席を備えている。この座席にはブランコ等に用いられているものの他、リフトに用いられている座席, ベンチタイプのもの等各種のものを用いることができる。この例では図示する如く、二人の遊戯者(Y)が向かい合わせで着座できるものを用いた。尚、当該座席部(11)には遊戯者(Y) の身体を保持する安全ベルトを設けるのが好ましい。
【0019】
以上の構成を備える実施例装置によれば、まず、遊戯者(Y)を座席部(11)に着座せしめた状態で、走行部を走行軌道に沿って走行せしめる。即ち、前記駆動モータ(8)を駆動して車輪(6)を矢示A方向に回転せしめることにより、走行部(5)を矢示B方向に走行せしめる。これに伴い、遊戯者(Y)の着座した前記座席部(11)は走行部(5)に追従して移動する。
【0020】
そして、走行部(5)が前記走行軌道(1)の湾曲部に至ると、ガイドローラ(9)はガイドレール(3)に接触し、ガイドローラ(3)の外側に沿って前記走行軌道(1)の当該湾曲部を通過する。これに伴って前記座席部(5)は、前記ガイドレール(3)が前記走行軌道(1)の湾曲部より外側に迫り出して設けられていること、及び慣性運動との相乗作用により、当該湾曲部の外側に大きく膨らんだ軌道で当該湾曲部を通過する。従って、前記座席部(5)が前記支柱(2)に衝突することはない。
【0021】
尚、このとき走行部(5)はガイドローラ(9)及び座席部(11)により、湾曲部の外側に向けた作用力を受けるが、既述の通り、3個の車輪(6)で走行軌道(1)を挟持しているので、走行軌道(1)の軸回りに揺動可能であり、当該作用力を受けて、当該湾曲部の外側に傾斜するので、車輪(6)が走行軌道(1)から脱輪する恐れはない。
【0022】
また,前述のように、ガイドローラ(9)を回動自在に設けているので、当該ガイドローラ(9)が前記ガイドレール(3)に接触した際の摩擦抵抗が少なく、前記走行部(5)の走行速度の減速が防止される。更に、ガイドローラ(9)を鼓状に設けているので、ガイドローラ(9)がガイドレール(3)に係合した際、当該ガイドレール(3)から外れ難いものとなっている。
【0023】
以上により、遊戯者(Y)は走行するスピード感と、蛇行した軌道を走行するという視覚的且つ感覚的に変化に富んだ感覚とが相挨ったスリリングな感覚を味わうことができ、従来に増して趣味感にあふれた遊戯を楽しむことができる。また、軌道の湾曲部において、遊戯者は大きく外側に振られるので、相当にスリリング感覚味わうことができる。
【0024】
更に、本例では二人の遊戯者(Y)が同時に、しかも互いに向き合って着座した状態で当該遊戯を行うようにしたので、当該遊戯がさらに趣味感の増したものとなった。
【0025】
以上、本発明の具体的実施例について説明したが、これはあくまでも一例として例示したものであって、本発明の具体的態様がこれに限られるものではないことは言うまでもない。特に付言するならば、前記走行軌道(1)のレールは一本のものに限られず、二本のレールで構成しても良い。また、走行部(5)は駆動モータ(8)による自走式としたが、これに限るものではなく、駆動モータを備えない、走行軌道(1)の下り勾配に応じて自重により走行する惰走式のものとしても良い。尚、この場合には、走行軌道(1)の勾配並びに、走行部(5), ガイドローラ(9), 座席部(11)の重量を走行に支障の内容に適宜に設定する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例装置を示す斜視図である。
【図2】 実施例装置の走行部等を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 走行軌道
2 支柱
3 ガイドレール
4 支持アーム
5 走行部
6 車輪
7 ギヤボックス
8 駆動モータ
9 ガイドローラ
10 ワイヤロープ
11 座席部
Claims (2)
- 蛇行せしめて形成したレール状の走行軌道と、
前記走行軌道を支持する支柱と、
前記走行軌道の湾曲部の曲率半径より小さい曲率半径を有し、該湾曲部より外側に迫り出すように該湾曲部の下方に設けたガイドレールと、
前記走行軌道を上下から挟持するように該走行軌道に係合する車輪を有し、該走行軌道の軸回りに揺動可能に該走行軌道に沿って走行する走行部と、
軸中心に回動自在に前記走行部の下部に垂設され、前記走行軌道の湾曲部において、前記ガイドレールの外側に接触して、該ガイドレールの外側に沿って通過するガイドローラと、
前記ガイドローラから吊下せしめた座席部とから構成されてなり、
前記ガイドローラが前記ガイドレールの外側に接触して、該ガイドレールの外側に沿って通過する際に、前記座席部が、前記湾曲部の外側に膨らんだ軌道で該湾曲部を通過するように構成されてなることを特徴とする遊戯用乗物装置。 - 前記ガイドローラは、その軸が揺動自在となるように前記走行部の下部に垂設されてなることを特徴とする請求項1記載の遊戯用乗物装置。
Priority Applications (1)
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JP24451094A JP3767919B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 遊戯用乗物装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH0871254A JPH0871254A (ja) | 1996-03-19 |
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JP24451094A Expired - Fee Related JP3767919B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 遊戯用乗物装置 |
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KR101486332B1 (ko) * | 2013-09-05 | 2015-01-26 | 주식회사 챌린지코리아 | 연속 빌레이용 셔틀 |
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1994
- 1994-08-31 JP JP24451094A patent/JP3767919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0871254A (ja) | 1996-03-19 |
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