JP3435349B2 - 遊戯走行乗物装置 - Google Patents

遊戯走行乗物装置

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JP3435349B2
JP3435349B2 JP19140798A JP19140798A JP3435349B2 JP 3435349 B2 JP3435349 B2 JP 3435349B2 JP 19140798 A JP19140798 A JP 19140798A JP 19140798 A JP19140798 A JP 19140798A JP 3435349 B2 JP3435349 B2 JP 3435349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊園地に設置され
る遊戯走行乗物装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊戯走行乗物装置としては、遊園
地の敷地内に敷設された軌道を、乗客を乗せたコースタ
型乗物が走行するジェットコースターがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジェットコースターでは、コースタ型乗物が軌道に沿っ
て空中をカーブしたり、急降下したり、宙返りをしたり
するものが一般的であるため、ジェットコースターに乗
り慣れた乗客にとってはスリル感や恐怖感、あるいは新
鮮さや意外性を感じることが少なくなっていた。
【0004】そこで、本発明は、乗客に意外性や新たな
スリル感等を与えることができる遊戯走行乗物装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る遊戯走行乗物装置は、カーブを有す
る軌道を乗物が走行する遊戯走行乗物装置に於て、軌道
を転動走行する車輪を有する台車部と、鉛直状軸心廻り
に回転可能に該台車部に設けられた搭乗部とを備え、さ
らに、カーブ走行時の慣性力、及び、乗客の人力を、組
合わせて、上記鉛直状軸心廻りに上記搭乗部を回転させ
る慣性力人力組合せ回転手段を備え、該慣性力人力組合
せ回転手段は、搭乗部が慣性力によって上記鉛直状軸心
廻りに回転する方向を検知する回転方向検知手段と、搭
乗部を人力で回転させる人力回転手段と、上記回転方向
検知手段にて搭乗部の慣性力による回転方向が検知さ
れると上記人力回転手段に設けられている回転方向切換
手段を上記回転の方向に選択して慣性力と人力とが組み
合わせられるように切換える回転方向選択手段を、備え
ている。
【0006】また、人力回転手段が、複数の座席毎に各
々設けられたペダルと、複数の該ペダルの駆動力を統合
して1本の回転軸の一方向の回転に変換すると共に該一
方向の回転を相反する回転に分岐して一対の副回転軸に
伝達し該一対の副回転軸から左廻り・右廻りを上記慣性
力に従って選択する回転方向切換手段と、上記鉛直状軸
心を軸心として台車部に設けられた平面視円環状の内周
ギヤに噛合するピニオンギヤに対して該回転方向切換手
段からの左廻り又は右廻りの回転を伝える伝達機構と、
から構成されている。
【0007】また、台車部に対する搭乗部の回転を防止
するストッパ機構を設けたものである。
【0008】また、台車部に対する搭乗部の回転速度を
乗客の操作にて調整可能な手動制動機構を設けたもので
ある。また、子供用の補助ペダルをペダルに展開・折畳
自在に付設したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0010】図1は、本発明の遊戯走行乗物装置の実施
の一形態を示し、この遊戯走行乗物装置は、敷地内に敷
設された軌道1と、軌道1を走行する乗物2と、を備え
ている。軌道1は、直線やカーブ等が組み合わせられた
コースであり、軌道1の一部に沿って発着場3が設けら
れており、例えば、発着場3から軌道1に沿って進行方
向に向かうと軌道1の最上部4が設けられている。
【0011】図2〜図4に示すように、乗物2は、一対
のレール1a,1aから成る軌道1を転動走行する複数
個の車輪5…を有する台車部6と、鉛直状軸心P廻りに
回転可能に台車部6に設けられた搭乗部7とを備え、さ
らに、鉛直状軸心P廻りに搭乗部7を回転させる人力回
転手段Eを備えている。
【0012】具体的に説明すると、台車部6は、矩形状
の枠体8と、枠体8の左右辺部の前後位置に設けられた
複数個の上記車輪5…と、を備えている。また、搭乗部
7は、平面視円形状の基板9と、基板9上に設けられた
複数の座席10…と、各座席10…に一対ずつ設けられたハ
ンドル75…と、座席10…を囲うように基板9上に設けら
れたフレーム11と、を備えている。なお、本実施の形態
では、座席10…が4席設けられた4人乗りの乗物2の場
合を図示している。
【0013】しかして、図4〜図6に示すように、人力
回転手段Eは、複数の各座席10…毎に各々設けられた複
数のペダル12…と、複数のペダル12…の駆動力を統合し
て1本の回転軸13の一方向の回転に変換すると共に一方
向の回転を相反する回転に分岐して一対の副回転軸14,
14に伝達しこの一対の副回転軸14,14から択一的に左廻
り・右廻りを選択する回転方向切換手段15と、回転方向
切換手段15からの左廻り又は右廻りの回転を上記搭乗部
7の上記鉛直状軸心P廻りの回転に伝える伝達機構16
と、から構成されている。
【0014】図2及び図4〜図6に示すように、1個の
ペダル12は、左右一対のクランク部17,17と、一対のク
ランク部17,17の先端の間に枢着されたペダル本体部18
とから成り、基板9上に突設された左右一対の取付部材
19,19に各クランク部17,17の基端側が左右水平軸廻り
に揺動自在に枢着されている。
【0015】また、この1個のペダル12には、子供用の
補助ペダル20が展開・折畳自在に付設されている。即
ち、図3と図5に示す如く、補助ペダル20は左右一対の
短いクランク部20b,20bと、各クランク部20b,20b
の先端の間に枢着されたペダル本体部20aとから成り、
補助ペダル20の各クランク部20b,20bがペダル12の一
対のクランク部17,17の先端に揺動自在に取付けられて
おり、展開状態にすることによって子供が補助ペダル20
を介してペダル12を蹴ることができるようにしている。
そして、図4に示す如く、この補助ペダル20付きのペダ
ル12は、各座席10…毎に左右一対ずつ設けられている。
なお、図5では、中央寄りの2座席10,10に対応する二
対のペダル12…を示している。
【0016】図4〜図6に示すように、回転方向切換手
段15は、座席10…前方の基板9に回転自在に設けられた
左右方向の1本の上記回転軸13と、回転軸13に設けられ
ると共に各ペダル12…に対応する複数個(8個)の第1
回転体21…(ギヤやプーリ等)と、基板9上に鉛直軸心
廻りに回転可能に設けられると共に四対のペダル12…に
対応する4個の第2回転体22…(ギヤやプーリ等)と、
を備えている。
【0017】しかして、一の座席10に対応する左右一対
のペダル12,12に於て、共通の取付部材19に枢着された
相隣接するクランク部17,17に対応する位置に、一対の
上記第1回転体21,21が配設されると共に、上記相隣接
するクランク部17,17と一対の第1回転体21,21との間
に1個の上記第2回転体22が配設されている。そして、
この相隣接するクランク部17,17のうちの一方のクラン
ク部17の基端部に可撓部材23(チェーンやベルト等)の
一端が連結され、可撓部材23にて一方の第1回転体21を
上方から懸架し、第2回転体22を懸架し、他方の第1回
転体21を下方から懸架して、可撓部材23の他端を他方の
クランク部17の基端部に連結している。これによって、
一方のペダル12を前方へ揺動させるとそれに連動して他
方のペダル12が後方へ揺動する。
【0018】さらに、第1回転体21は、例えばワンウエ
イクラッチを介して回転軸13に取付けられている。これ
によって、左右一対のペダル12,12を交互に前後揺動さ
せると、可撓部材23及び第1回転体21,21を介して回転
軸13が一方向にのみ回転することとなる。即ち、複数の
ペダル12…の駆動力が1本の回転軸13に統合される。な
お、図2と図3に示すように、一の座席10に対応する左
右一対のペダル12,12に於て、左右両側のクランク部1
7,17の基端部は、少なくとも一方が弾発部材29にて後
方へ弾発付勢されるようにしている。
【0019】図4〜図6にもどって、回転方向切換手段
15は、回転軸13の前方位置の基板9に鉛直軸心廻りに回
転可能に設けられた1個のかさ歯車24と、このかさ歯車
24に上方から噛合する左右一対の副かさ歯車25,25と、
左右の副かさ歯車25,25に各々連結される左右一対の上
記副回転軸14,14と、左右の副回転軸14,14に各々設け
られた左右一対の第4回転体26,26(ギヤやプーリ等)
と、回転軸13に設けられると共に可撓部材27,27(チェ
ーンやベルト等)を介して左右の上記第4回転体26,26
と懸架される左右一対の第3回転体28,28(ギヤやプー
リ等)と、を備えている。
【0020】かさ歯車24は、複数の座席10…の左右中間
位置に対応する位置に配設されている。また、副回転軸
14は、第1軸14aと第2軸14bから成り、基板9上に左
右水平軸心廻りに回転可能に設けられている。そして、
第1軸14aに上記第4回転体26が固着されると共に、第
2軸14bに上記副かさ歯車25が固着されている。さら
に、第1軸14aと第2軸14bの間には電磁クラッチ30が
介装されている。即ち、電磁クラッチ30がONすると第
1軸14aと第2軸14bが相互に連結し、電磁クラッチ30
がOFFすると第1軸14aと第2軸14bが相互に離間す
るように構成している。
【0021】また、左右二対の第3回転体28は、左右四
対の第1回転体21…の内の中間の二対の第1回転体21…
に対応する位置に設けられている。つまり、1個の第3
回転体28は、一対の第1回転体21,21の間に、かつ、第
4回転体26に対応する位置に配設され、回転軸13の一方
向の回転が可撓部材27を介して副回転軸14の第1軸14a
に伝達される。
【0022】伝達機構16は、鉛直状軸心Pを軸心として
台車部6に設けられた平面視円環状の内周ギヤ31に噛合
すると共に搭乗部7の基板9に鉛直軸心廻りに回転可能
に設けられたピニオンギヤ32に、回転を伝達する機構で
あって、この伝達機構16は、ピニオンギヤ32の回転軸38
に設けられた第6回転体33(ギヤやプーリ等)と、かさ
歯車24の回転軸に設けられた第5回転体34(ギヤやプー
リ等)と、第5回転体34と第6回転体33とを懸架する可
撓部材35(チェーンやベルト等)と、を備えている。
【0023】具体的に説明すると、台車部6の枠体8に
は上方開口状の筒壁部36が設けられており、この筒壁部
36の上部内周面に上記内周ギヤ31が設けられている。ま
た、搭乗部7の基板9には、台車部6の筒壁部36に回転
自在に挿嵌される軸部37が設けられている。また、上記
ピニオンギヤ32は、基板9を貫通した回転軸38の下端に
設けられている。また、回転軸38の基板9よりも上方位
置に上記第6回転体33が設けられると共に、かさ歯車24
の回転軸の下部に上記第5回転体34が設けられている。
【0024】さらに、本発明の遊戯走行乗物装置は、乗
物2のカーブ走行時の慣性力、及び、乗客の人力を、適
宜組合わせて、鉛直状軸心P廻りに搭乗部7を回転させ
る慣性力人力組合せ回転手段Fを、備えている。即ち、
慣性力人力組合せ回転手段Fは、上述した人力回転手段
Eと、台車部6に対して搭乗部7が慣性力によって回転
しようとする回転方向を検知する回転方向検知手段39
と、回転方向検知手段39から入力される回転方向選択手
段40とを具備している。
【0025】回転方向検知手段39は、ピニオンギヤ32の
回転軸38の上端に設けられると共に回転軸38と直交する
方向に突設された突出子41を有する回転部42と、基板9
に固定状に設けられると共に上記突出子41の両側に設け
られた一対の接触子43,43を有する検知部44とから成
り、回転軸38と共に上記回転部42の突出子41が回転する
と、検知部44の一対の接触子43,43の一方に突出子41が
当接乃至押圧し、それによって回転軸38の回転方向──
─即ち、搭乗部7の回転方向───を検知するようにし
ている。
【0026】また、回転方向選択手段40は、回転方向検
知手段39からの入力によって、回転方向切換手段15の左
右の電磁クラッチ30,30を択一的に選択してON・OF
F切換制御する制御部45を備えている。即ち、左右の電
磁クラッチ30,30の一方を選択してON・OFF切換え
することにより、回転方向切換手段15の左右一対の副回
転軸14,14の一方のみをかさ歯車24に連結駆動させるよ
うにしている。
【0027】さらに、図6に示すように、本発明の遊戯
走行乗物装置は、台車部6に対する搭乗部7の回転速度
を自動的に調整する遠心制動機構46と、台車部6に対す
る搭乗部7の回転速度を乗客の操作にて調整可能な手動
制動機構47が設けられている。
【0028】遠心制動機構46は、台車部6の筒壁部36の
外周側に設けられた突出壁部48と、台車部6の筒壁部36
と突出壁部48との間にかつ搭乗部7の基板9に揺動可能
に垂設された揺動アーム73と、揺動アーム73に設けられ
たマグネット49と、揺動アーム73に連結された弾発部材
50と、を備えている。しかして、台車部6に対して搭乗
部7が回転すると、その遠心力によって揺動アーム73及
びマグネット49が突出壁部48の内面側に揺動し、マグネ
ット49が(金属製の)突出壁部48に吸着しようとする磁
力が回転抵抗となって搭乗部7の回転速度が自動的に調
整される。このとき、弾発部材50によってマグネット49
は内径方向へ弾発付勢されており、マグネット49が突出
壁部48に衝突しないようにしている。
【0029】手動制動機構47は、台車部6の筒壁部36の
外周側に設けられた上記突出壁部48と、台車部6の筒壁
部36と突出壁部48との間にかつ搭乗部7の基板9に揺動
可能に垂設された揺動アーム74と、揺動アーム74に設け
られたマグネット51と、揺動アーム74に連結された弾発
部材52と、搭乗部7の座席10のハンドル75に設けられた
揺動レバー53と、揺動レバー53と揺動アーム74とを連結
する可撓部材54(ワイヤー等)と、を備えている。しか
して、搭乗部7の回転中に於て、乗客がハンドル75と共
に揺動レバー53を握ることにより、可撓部材54が引張ら
れて揺動アーム74を揺動させてマグネット51を(金属製
の)突出壁部48に近接させ、それによってマグネット51
の磁力が回転抵抗となって搭乗部7の回転速度が手動的
に調整される。また、揺動レバー53を放せば、弾発部材
52によってマグネット51は内径方向へ引き戻される。
【0030】また図7は、台車部6に対する搭乗部7の
回転を防止するストッパ機構55を示している。このスト
ッパ機構55の構成としては、例えば、乗物2の搭乗部7
に設けられた係止部56と、係止部56に係脱可能に台車部
6に設けられた揺動片57と、揺動片57を係止部56から離
脱させる方向に弾発付勢する弾発部材58と、軌道1に設
けられた回転固定切換板72と、を備えたものがある。
【0031】図2と図7に示すように、揺動片57は、そ
の上下中間部が枢着軸59を介して台車部6の枠体8前部
に左右水平軸心廻りに揺動自在に設けられると共に、上
方突出片部57aと下垂片部57bとを有している。また、
下垂片部57bには車輪70が回転自在に設けられている。
【0032】係止部56は、揺動片57の上方突出片部57a
が前方へ揺動する際、上方突出片部57aが差し込まれる
ための係止凹部71を有している。また、弾発部材58は、
一端が揺動片57の上方突出片部57aに取付けられると共
に他端が台車部6の一部に取付けられ、上方突出片部57
aを後方へ弾発付勢している。回転固定切換板72は軌道
1の所定箇所に設けられ、進行方向手前側に設けられた
傾斜部72aと、軌道1と略平行状に設けられた平行部72
bとを有している。
【0033】しかして、図2と図7(イ)に示すよう
に、ストッパ機構55の解除状態では、弾発部材58にて揺
動片57の上方突出片部57aが後方へ弾発付勢されて係止
部56の係止凹部71から抜け出ている。この状態のとき、
搭乗部7は台車部6に対して回転可能となる。
【0034】そして、乗物2が軌道1を前進して回転固
定切換板72の位置に到達すると、図2と図7(ロ)に示
す如く、揺動片57の下垂片部57bに設けられた車輪70
が、回転固定切換板72の傾斜部72aを乗り越えて平行部
72bを転動すると共に、揺動片57が揺動して上方突出片
部57aが係止部56の係止凹部71に差し込まれて係止し、
台車部6に対する搭乗部7の回転が防止される。そし
て、さらに乗物2が前進して回転固定切換板72の位置を
過ぎると、弾発部材58にて揺動片57が弾発付勢されて揺
動し、上方突出片部57aが係止部56から離脱し、搭乗部
7が台車部6に対して回転可能となる。
【0035】次に、本発明の遊戯走行乗物装置の動作を
説明する。図1と図5に示すように、先ず乗物2は、発
着場3から軌道1の最上部4まで上昇していく。このと
き、乗物2は直進しているため、回転方向検知手段39の
回転部42の突出子41は左右中間に位置しており、検知部
44の接触子43による突出子41の回転方向は検知されな
い。そのため、回転方向選択手段40の制御部45は、左右
両方の電磁クラッチ30,30をOFFしており、左右の副
回転軸14,14の各々の第1・第2軸14a,14bは離間し
ているため、乗客がペダル12…を揺動して回転軸13を一
方向に回転させてもその駆動力はかさ歯車24には伝達さ
れない。
【0036】また、軌道1の発着場3から最上部4まで
(図7で説明した)ストッパ機構55の回転固定切換板72
が設けられているため、乗物2の上昇中は台車部6に対
する搭乗部7の回転が防止されている。
【0037】その後、図1と図6と図8と図9に示す如
く、乗物2が下降しながらカーブした軌道1を走行して
いく。このとき、搭乗部7は台車部6に対して回転可能
な状態になっており、例えば(図例の如く)乗物2が右
方向(矢印A方向)にカーブする場合、台車部6は軌道
1に沿って右方向へカーブするが、搭乗部7は慣性力に
よって台車部6と相対的に左方向(矢印B方向)に回転
する。
【0038】すると、回転方向検知手段39にて搭乗部7
の回転方向が検知されると共に、回転方向選択手段40に
てこの回転方向を選択するように人力回転手段Eが切換
制御され、慣性力と人力とが組み合わせられる。
【0039】即ち、搭乗部7が慣性力によって台車部6
に対して左方向(矢印B方向)に回転すると、搭乗部7
に設けられたピニオンギヤ32が回転軸38廻り(矢印C方
向)に自転しつつ台車部6の内周ギヤ31に沿って鉛直状
軸心P廻り(矢印D方向)に公転する。ピニオンギヤ32
の自転により、その回転軸38を介して回転方向検知手段
39の回転部42が(矢印C方向に)回転し、その突出子41
が検知部44の左側の接触子43に当接乃至押圧する。これ
によって、搭乗部7の回転方向が検知され検知部44から
検出信号が制御部45へ出力され、それによって制御部45
が択一的に左右一方(即ち、右側)の電磁クラッチ30を
ONする。
【0040】ところで、ピニオンギヤ32の自転により、
その回転軸38を介して第6回転体33が(矢印C方向に)
回転しており、この回転トルクが可撓部材35及び第5回
転体34にて伝達されてかさ歯車24が(矢印C方向に)回
転し、左右の副かさ歯車25,25も回転する。そして、上
述したように右側の電磁クラッチ30がONすることによ
り、右側の副回転軸14の第1軸14aと第2軸14bが相互
に連結し、複数のペダル12…の駆動力を統合している回
転軸13の回転トルクがこの一方の副回転軸14に伝達され
る。これによって、右側の副かさ歯車25に回転トルクが
付加され、この回転トルクがかさ歯車24に回転方向(矢
印C方向)に伝達され、第5回転体34、可撓部材35、第
6回転体33及び回転軸38を介してピニオンギヤ32に回転
トルクが伝達され、結果として慣性力と人力とが組み合
わせられて搭乗部7が鉛直状軸心P廻り(矢印B方向)
に回転する。
【0041】また、図6と図10と図11に示すように、左
カーブの軌道1を乗物2が走行する場合、台車部6は軌
道1に沿って左方向(矢印E方向)へカーブするが、搭
乗部7は慣性力によって台車部6に対して右方向(矢印
F方向)に回転し、回転方向検知手段39にて搭乗部7の
回転方向が検知されると共に、回転方向選択手段40にて
この回転方向を選択するように人力回転手段Eが切換制
御され、慣性力と人力とが組み合わせられる。
【0042】即ち、搭乗部7が慣性力によって台車部6
に対して右方向(矢印F方向)に回転すると、搭乗部7
に設けられたピニオンギヤ32が回転軸38廻り(矢印G方
向)に自転しつつ台車部6の内周ギヤ31に沿って鉛直状
軸心P廻り(矢印H方向)に公転する。ピニオンギヤ32
の自転により、その回転軸38を介して回転方向検知手段
39の回転部42が(矢印G方向に)回転し、その突出子41
が検知部44の右側の接触子43に当接乃至押圧する。これ
によって、搭乗部7の回転方向が検知され検知部44から
検出信号が制御部45に出力され、制御部45が択一的に左
右他方(即ち、左側)の電磁クラッチ30をONする。
【0043】そして、左側の電磁クラッチ30がONする
ことにより、左側の副回転軸14の第1軸14aと第2軸14
bが相互に連結し、複数のペダル12…の駆動力を統合し
ている回転軸13の回転トルクがこの左側の副回転軸14に
伝達される。これによって、左側の副かさ歯車25に回転
トルクが付加され、この回転トルクがかさ歯車24に回転
方向(矢印G方向)に伝達され、第5回転体34、可撓部
材35、第6回転体33及び回転軸38を介してピニオンギヤ
32に回転トルクが伝達され、結果として慣性力と人力と
が組み合わせられて搭乗部7が鉛直状軸心P廻り(矢印
F方向)に回転する。
【0044】なお、乗物2の走行時に於て、上述した遠
心制動機構46や手動制動機構47により搭乗部7の回転速
度が調整されると共に、乗客の人力の大きさや、搭乗部
7の回転速度の大きさや、軌道1のカーブの方向及び度
合い等によって搭乗部7の回転方向が様々に変化する。
【0045】このように、本発明の遊戯走行乗物装置
は、台車部6に対して搭乗部7が右廻りや左廻りに回転
(360 °回転可能)しながら軌道1を走行することがで
きるため、乗客に新たなスリル感や恐怖感や新鮮さを与
えることができる。また、乗客自身がペダル12…を蹴っ
て搭乗部7の回転に勢いをつけたり、手動制動機構47に
よって回転速度の調整を行うことができるので、乗客は
乗物2を操縦する楽しさを味わうことができる。
【0046】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、図1で説明した軌道1のコース以外にも
複雑なカーブをより多く配設したコースとし、それによ
って搭乗部7の回転により多くの変化を与えて乗客によ
り大きなスリル感や恐怖感等を与えるようにするも良
い。また、乗物2は4人乗り以外にも、1人乗りや2人
乗りや3人乗りとするも良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0048】(請求項1によれば)乗物2が軌道1を走
行する際、搭乗部7が受ける慣性力と、乗客の人力(例
えば脚力)とを組合わせて搭乗部7を回転させることが
できる。従って、搭乗部7に乗った乗客は、前方以外に
左右後方など 360°の回転範囲を向きながら進むことが
できると共に、乗物2がカーブを走行すると搭乗部7が
勢い良く回転し、乗客は新たなスリル感や恐怖感、ある
いは新鮮さや意外性を味わうことができる。また、乗客
自身の駆動力によって搭乗部7の回転に勢いをつけると
いう楽しさも感じることができる。
【0049】(請求項によれば)乗客の脚力を利用す
ることができるので、乗客は比較的楽な動作で搭乗部7
を回転駆動させることができる。また、脚力を加減する
ことによって搭乗部7の回転速度を調整することができ
る。
【0050】(請求項によれば)ストッパ機構55にて
搭乗部7の回転を防止できるので、例えば、発着場3か
ら軌道1の最上部4へ乗物2が上昇する間、乗物2の重
心を安定させることができ安全である。
【0051】(請求項によれば)手動制動機構47によ
って乗客自身が搭乗部7の回転速度を好みの速さに調整
することができる。また、乗客自身が搭乗部7の回転速
度を意図的に調整し、それによって搭乗部7の回転方向
を変化させたりすることができ、乗客は乗物2を操縦す
るような楽しさを感じることができる。
【0052】(請求項によれば)補助ペダル20を展開
させれば小さな子供でもペダル12を蹴ることができる。
従って、子供も乗物2を操縦するような楽しさを味わう
ことができる。また、補助ペダル20を折畳むことによっ
て、大人がペダル12を蹴る際は邪魔とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す構成説明図であ
る。
【図2】乗客を乗せた乗物を示す要部側面図である。
【図3】子供を乗せた搭乗部を示す一部断面側面図であ
る。
【図4】人力回転手段を示す構成説明図である。
【図5】慣性力人力組合せ回転手段を示す構成説明図で
ある。
【図6】搭乗部と台車部の連結部位を示す説明図であ
る。
【図7】ストッパ機構を示す作用説明図である。
【図8】乗物が右方向へカーブ走行する状態を示す説明
図である。
【図9】慣性力人力組合せ回転手段を示す作用説明図で
ある。
【図10】乗物が左方向へカーブ走行する状態を示す説
明図である。
【図11】慣性力人力組合せ回転手段を示す別の作用説
明図である。
【符号の説明】
1 軌道 2 乗物 5 車輪 6 台車部 7 搭乗部 10 座席 12 ペダル 13 回転軸 14 副回転軸 15 回転方向切換手段 16 伝達機構 20 補助ペダル31 内周ギヤ 32 ピニオンギヤ 39 回転方向検知手段 40 回転方向選択手段 46 遠心制動機構 47 手動制動機構 55 ストッパ機構 E 人力回転手段 F 慣性力人力組合せ回転手段 P 鉛直状軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−201959(JP,A) 特開 平3−49790(JP,A) 実開 昭59−55588(JP,U) 実開 平7−479(JP,U) 実開 昭58−56672(JP,U) 実公 昭49−7722(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63G 1/00 - 33/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーブを有する軌道1を乗物2が走行す
    る遊戯走行乗物装置に於て、 軌道1を転動走行する車輪5…を有する台車部6と、鉛
    直状軸心P廻りに回転可能に該台車部6に設けられた搭
    乗部7とを備え、 さらに、カーブ走行時の慣性力、及び、乗客の人力を、
    組合わせて、上記鉛直状軸心P廻りに上記搭乗部7を回
    転させる慣性力人力組合せ回転手段Fを備え、 該慣性力人力組合せ回転手段Fは、搭乗部7が慣性力に
    よって上記鉛直状軸心P廻りに回転する方向を検知する
    回転方向検知手段39と、搭乗部7を人力で回転させる人
    力回転手段Eと、上記回転方向検知手段39にて搭乗部7
    慣性力による回転方向が検知されると上記人力回転
    手段Eに設けられている回転方向切換手段15を上記回転
    の方向に選択して慣性力と人力とが組み合わせられるよ
    うに切換える回転方向選択手段40を、備え、 ていることを特徴とする遊戯走行乗物装置。
  2. 【請求項2】 人力回転手段Eが、複数の座席10…毎に
    各々設けられたペダル12…と、複数の該ペダル12…の駆
    動力を統合して1本の回転軸13の一方向の回転に変換す
    ると共に該一方向の回転を相反する回転に分岐して一対
    の副回転軸14,14に伝達し該一対の副回転軸14,14から
    左廻り・右廻りを上記慣性力に従って選択する回転方向
    切換手段15と、上記鉛直状軸心Pを軸心として台車部6
    に設けられた平面視円環状の内周ギヤ31に噛合するピニ
    オンギヤ32に対して該回転方向切換手段15からの左廻り
    又は右廻りの回転を伝える伝達機構16と、から構成した
    請求項1記載の遊戯走行乗物装置。
  3. 【請求項3】 台車部6に対する搭乗部7の回転を防止
    するストッパ機構55を設けた請求項1又は2記載の遊戯
    走行乗物装置。
  4. 【請求項4】 台車部6に対する搭乗部7の回転速度を
    乗客の操作にて調整可能な手動制動機構47を設けた請求
    項1、2又は3記載の遊戯走行乗物装置。
  5. 【請求項5】 子供用の補助ペダル20をペダル12に展開
    ・折畳自在に付設した請求項1、2、3又は4記載の遊
    戯走行乗物装置。
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