JP3767775B2 - シールドボックスのパッキン構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部機器を電磁波からシールドするシールドボックスに関し、詳しくはシールドボックス開口部に周設されたシールドパッキンを雨水等から保護するシールドボックスのパッキン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシールドボックスのパッキン構造を図3に示す。図3はシールドボックスの要部断面図であり、21は前面が開放された箱形状のシールドボックス本体、22はその前面開口部24を閉塞する蓋体を示し、本体開口部周縁には雨水等の進入を防ぐための水切り部25が形成され、パッキンはその水切り部先端に形成された水切り辺25aに当接するよう蓋体の内面に周設されている。パッキンは、耐水性を有し雨水や塵等の異物の進入を防ぐための環境パッキン27と金属製導電部を一様に設けて電磁波をシールド可能としたシールドパッキン28とが側面同士を接合して一体化されて蓋体22に貼着されている。
このように形成することで、環境パッキンにより水滴や異物等がシールドパッキンに付着するのを阻止し、シールドパッキン金属部の腐食を防止したり、異物等が付着してシールド効果が劣化するのを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のパッキン構造の場合、ボックス閉塞時は水滴や異物等がシールドパッキンに付着することはないが、シールドボックスは壁面等の垂直な面に設置され、特に屋外に設置される場合は水滴や異物等が環境パッキン27の露出部や蓋体の隅部に付着することが多く、その状態で蓋体22を開放操作した場合、特にボックス上部においては、その水滴や異物等が落下してシールドパッキン28に付着したりボックス内部に進入する虞があった。
【0004】
そこで本発明は、蓋体を開放操作した際に水滴等がシールドパッキンに付着することのないシールドボックスのパッキン構造を提供する事を課題とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、側方にあたる前面が開口した本体とその開口部を閉塞する蓋体とから成り、蓋体周囲の本体当接部に電磁波をシールドするシールドパッキンを装着したシールドボックスにおいて、前記シールドパッキンの周囲に水滴や塵の進入を防止する環境パッキンを周設し、当該環境パッキンの少なくとも蓋体上辺側の本体当接部位に、斜め上方に向けて形成した舌状の帯体からなる樋部を設け、本体開口部閉塞時には前記舌状の帯体が環境パッキン本体に密着して樋部が閉塞されることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、環境パッキンとシールドパッキンとは独立して装着されて構成される。
【0008】
請求項3の発明は、側方にあたる前面が開口した本体とその開口部を閉塞する蓋体とから成り、蓋体周囲の本体当接部に電磁波をシールドするシールドパッキンを装着したシールドボックスにおいて、蓋体周囲に形成された側板の裏面に当接し、蓋体開閉時には前記裏面上を摺動する水切りワイパーを少なくとも本体開口部の上辺に設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明を具体化した実施の形態を、図面を基に詳細に説明する。図1は本発明に係るシールドボックスのパッキン構造を示す断面図であり、(a)は本体開口部を開放し、シールドを解除した状態、(b)は蓋体により開口部を閉塞してシールドした状態を示している。
【0010】
シールドボックスの本体1は前面に開口部4を有する箱体で、前面周囲に水切り部5を有し、その先端部に形成された水切り辺5aは蓋体2との接合面となっている。蓋体2は本体閉塞時に水切り部4を覆う側板6を有し、蓋体裏面の側板6の基端部に接する位置に水切り辺5aに当接する環境パッキン7が4辺に亘り周設され、その内側に隣接して環境パッキンと同様に水切り辺5aに当接するようにシールドパッキン8が4辺に亘り周設されている。
【0011】
環境パッキン7は断面略長方形状のゴム体で形成され、シールドパッキンは断面略正方形のスポンジ状のゴム体の周囲に金属製網体が巻回されて形成され、双方独立して蓋体に貼着されている。
【0012】
環境パッキン7の4辺のうち蓋体2上辺に装着された環境パッキン7aはその下辺から上方に向けて舌辺10が突設され、環境パッキン本体7bと舌辺10との間に水滴等を受け止める樋部11が帯状に形成されている。また、樋部11内に位置する環境パッキン本体側面には舌辺10の厚みに相当する凹部7cが形成され、ボックスを密閉した際、舌辺10を有する部位と他の部位が同様の圧力で水切り辺5aに密着するように形成されている。そして、左右側辺及び下辺に設けた環境パッキンは上記図3と同様の形状となっている。
【0013】
尚、図1に示すように舌辺10は、その先端をパッキンが水切り辺5aに密着した際、水切り辺5aで隠蔽される。即ち樋部11全体が水切り辺5aに覆われるように形成すると良く、このように形成することで、ボックスを密閉した際、樋部11全体が全て水切り辺5aに必着するため、水滴や異物等が舌辺10やその下部に付着することが無く、開放した際に落下することもない。
また、樋部は蓋体2の上辺以外のパッキンにも設けても良いし、4周全てに設けても良い。
【0014】
このように、環境パッキン7に樋部11を形成することで、ボックス閉塞中に蓋体2上部の環境パッキン7aの露出した部位や側板6の内側に水滴や油,その他の異物が付着している状態で開放操作しても、それらの落下物を樋部11が捕獲するため、落下した水滴等がシールドパッキン8に付着することがない。そのため、シールドパッキン8の金属部が腐食するのを防ぐことができるし、異物等の付着も防ぐことができるのでシールド性能が劣化するようなこともない。そして、樋部11は舌辺10を突設した簡易な構成であるため、安価に作成することができる。
【0015】
また、環境パッキン7とシールドパッキン8とは連結されていないので、一方のみを交換することが可能であり、交換の際には他方に隣接させて装着すれば良く、位置合わせが容易であるし、劣化した方だけ交換すればよいので、メンテナンス費を安価なものとすることができる。更に、パッキンを水切り辺5aに圧設する際、舌辺10と環境パッキン本体7bとは密着するので、樋部11に水滴等が入り込んでも圧接に伴って樋外に排出され、受け止めた水滴等がパッキンの腐食を早めるような事もない。
尚、上記実施の形態において、舌辺は先端部が環境パッキン本体に向けて曲面を有しているが、断面直線形状であっても良いし、外側即ち水切り辺に向けて曲面を形成しても良い。
【0016】
図2は本発明の他の実施の形態を示し、環境パッキン14とシールドパッキン15とは断面略四角形の従来形状のものが設けられている。そして、本体開口部の4辺の水切り辺5aのうち上辺の裏面には板状のワイパー16が貼着されている。ワイパー16はゴムで形成され、先端部はテーパ面16aを設けて薄く形成されている。そして、蓋体2を開閉操作した際に側板6の内側を摺動するように貼着されている。
【0017】
このようにワイパー16を設けることで、側板6の内側に水滴や異物等が付着しても、ボックス開放操作の際にワイパー16がそれらを拭き払うため、シールドパッキン15にそれらが付着するようなことがない。また、このようなワイパーを周囲4辺に連続して設ければ、環境パッキンと同様の効果を持たせる事も可能であり、蓋体に設けた環境パッキン14を無くすことも可能である。
更に、環境パッキンやシールドパッキンは従来のものを使用することも可能で、従来のシールドボックスにワイパーを付加するだけで上記構成を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、環境パッキンの本体当接部に設けた樋部が蓋体開放時に落下した水滴等を捕獲するので、シールドパッキンに水滴や異物等が付着することがない。また、水滴等を捕獲しても蓋体閉塞時は樋部も閉塞されるので、入り込んだ水滴が押し出されて樋内に水滴等が入り込んだままとなることがない。
【0020】
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、環境パッキン或いはシールドパッキンを単独で装着できるので、パッキンの交換は劣化した方のみ行うことができる。また、その際他方を位置合わせ部材として利用できるので、メンテナンスを安価に且つ容易に行うことができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、蓋体の開放操作の際に水滴や異物等がシールドパッキンに落下付着することがなくなるので、環境パッキンを無くす事も可能である。また、従来のシールドボックスのパッキンを交換することなくワイパーを付加する簡易な変更だけでもシールドパッキンを保護することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示すシールドボックスのパッキン部の断面図であり、(a)はシールドを解除した状態、(b)はシールドした状態を示している。
【図2】本発明の他の実施の形態を示すパッキン部の断面図であり、(a)はシールドを解除した状態、(b)はシールドした状態を示している。
【図3】従来のシールドボックスのパッキン部の断面図であり、(a)はシールドを解除した状態、(b)はシールドした状態を示している。
【符号の説明】
1・・本体、2・・蓋体、4・・開口部、5・・水切り部、5a・・水切り辺、6・・側板、7・・環境パッキン、8・・シールドパッキン、10・・舌辺、11・・樋部、14・・環境パッキン、15・・シールドパッキン、16・・ワイパー。
Claims (3)
- 側方にあたる前面が開口した本体とその開口部を閉塞する蓋体とから成り、蓋体周囲の本体当接部に電磁波をシールドするシールドパッキンを装着したシールドボックスにおいて、
前記シールドパッキンの周囲に水滴や塵の進入を防止する環境パッキンを周設し、当該環境パッキンの少なくとも蓋体上辺側の本体当接部位に、斜め上方に向けて形成した舌状の帯体からなる樋部を設け、本体開口部閉塞時には前記舌状の帯体が環境パッキン本体に密着して樋部が閉塞されることを特徴とするシールドボックスのパッキン構造。 - 環境パッキンとシールドパッキンとは独立して装着された請求項1記載のシールドボックスのパッキン構造。
- 側方にあたる前面が開口した本体とその開口部を閉塞する蓋体とから成り、蓋体周囲の本体当接部に電磁波をシールドするシールドパッキンを装着したシールドボックスにおいて、
蓋体周囲に形成された側板の裏面に当接し、蓋体開閉時には前記裏面上を摺動する水切りワイパーを少なくとも本体開口部の上辺に設けたシールドボックスのパッキン構造。
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