JP3767550B2 - エンジンスタータ - Google Patents

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    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/087Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches

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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関の始動に用いるエンジンスタータに関し、特にマグネットスイッチを備えたエンジンスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の補助回転式エンジンスタータに備えられたマグネットスイッチは、始動時のスタータモータの動作を2段階に分けて制御するために、主接点および補助接点を設け、補助接点の閉成で形成される回路に抵抗体が直列に接続されて、バッテリーとモータの電機子が接続されている。一方、主接点の閉成によって形成される回路はバッテリーとモータの電機子が直接接続されている。始動スイッチを投入すると、吸引コイルへ電流が流され、補助接点が閉じ、バッテリーから抵抗体を経由してモータの電機子へ電流を流れるので、モータの軸に備えられたピニオンとリングギアとがスムーズに嵌合したのち、主接点が接続して定格回転に移行する。主接点および補助接点をそれぞれ別のプランジャに備えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかし、主接点と補助接点をそれぞれ別のプランジャで駆動するために、外形が大きくなり、端子周りのレイアウトに難があった。そこで主接点および補助接点の内、可動接点を共用にし、同時に抵抗体をもマグネットスイッチに内蔵して小形化を図っている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
しかし、引き込みコイルと保持コイルに分けたマグネットスイッチにおいて、点火スイッチ開放後の誘導逆起電力による可動子の保持力を回避するため引き込みコイルと保持コイルを同じ形式で構成しており結果として可動子の引き込み速度を高めてしまうので、可動子を駆動するコイルを高いインダクタンスを有する吸引コイル1段とし、補助接点に直列にマグネットスイッチに内蔵された抵抗体を接続し、主接点と補助接点を段階的に開閉してモータの電機子に電流を流す(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−109967号公報、段落0009、図1
【特許文献2】
特開平7−174062号公報、段落0009、図2
【特許文献3】
特表2001ー508855号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成のマグネットスイッチは、絶縁被覆された抵抗線を蛇行状に曲げ加工した抵抗体をスイッチコイルの外周に配設しているため以下のような問題があった。リングギアのピニオンへの嵌合が短い時間のなかでうまく行かないとき、抵抗体に大きな電流が繰り返し流れ抵抗体が発熱し、スイッチコイルに熱ダメージを与えることがあった。またスイッチコイルの発熱により、抵抗体の抵抗値が経時変化して、始動電動機の回転数が大きく変化する可能性もあった。
【0007】
また、抵抗体を抵抗線を加工して作成しているので、エンジンスタータの特性を変更するために抵抗体の抵抗値や定格電流値などを変えるとき、抵抗線の線径などを変えなければならないため、ケーシングとスイッチコイルとの間の間隔が線径より小さくなる場合があり、ケーシングを変更しなければならないことがある。
【0008】
この発明の目的は、スイッチコイルへの熱ダメージが少ないように抵抗体が配設されたマグネットスイッチを備えたエンジンスタータを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるエンジンスタータにおいては、スタータモータと、上記スタータモータに駆動され、エンジンのリングギアに対して進退して噛み合い得るピニオンと、上記スタータモータを互いに異なる第1および第2の速度で駆動するための主接点対および補助接点対、上記補助接点対に接続された抵抗体、上記主および補助接点対を離接させるスイッチコイル、ならびに上記ピニオンを進退させる駆動機構を有するスタータスイッチとを備えたエンジンスタータに於いて、上記抵抗体が、上記スイッチコイルに断熱層を介して隣接して設けられ、上記スイッチコイルの外周を囲む樹脂保持器内に収納されて保持された
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1のエンジンスタータの断面図である。図2は図1のエンジンスタータの回路図である。図3は図1のA−Aでの断面図である。図4は図1の側面図である。図5は図1のBーBでの断面図である。図6は図1の抵抗体を平面に展開した展開図である。図7は図1の接点室の拡大図である。図8は図1のプランジャアセンブリの拡大図である。
【0011】
内燃機関のエンジンスタータは、スタータモータ1と、スタータモータ1に駆動され、エンジンのリングギア2に対して進退して噛み合い得るピニオン3と、スタータモータ1を互いに第1および第2の速度で駆動するための主接点4および補助接点5を有し、ピニオン3を進退させる駆動機構6を有するスタータスイッチ7を備えている。
【0012】
スタータスイッチ7は、スイッチコイル8と、スイッチコイル8により非作動位置および作動位置間を移動するプランジャアセンブリ9と、プランジャアセンブリ9に設けられた主可動接点10および補助可動接点11と、主可動接点10および補助可動接点11が離接し得る主固定接点対12および補助固定接点対13と、プランジャアセンブリ9とピニオン3との間に設けられてピニオン3を進退させる作動部材14とを備えている。
【0013】
プランジャアセンブリ9は、透磁性のポット状のケーシング15の中心軸方向にシフト可能に配置され、ケーシング15のフロントブラケット16側の側面15aと側面に備えられた段周部18aとの間に設けられた可動子戻りばね17でフロントブラケット16側に付勢された円筒状の可動子18と、可動子18に固定された切換軸19と、可動子18の端部18bに固定されたリング20に一端が支持されたシャフト付勢ばね21で切換軸19方向に付勢されたシャフト22とを備えている。
【0014】
エンジンスタータはさらに、ケーシング15の保持部15bにかしめられ、可動子18に対向し、中心軸に貫通孔23aを備えたマグネットコア23と、可動子18の外周を包み、可動子18を摺動可能に案内する円筒状のガイドスリーブ24と、ガイドスリーブ24を同心円状に取り囲むコイルハウジング25と、コイルハウジング25内に収納され、コイルハウジング25の鍔部25aの外径より小さな外径を有するスイッチコイル8と、コイルハウジング25の鍔部25aの外周に接し、スイッチコイル8の外周に隙間を設けて内周が対向し、外周がケーシング15に密に外接した抵抗体26とを備え、隙間には断熱層27を形成する空気層が充填されている。
【0015】
エンジンスタータはさらに、マグネットコア23のフロントブラケット16の反対側に固定されたカップ状のスイッチカバー28と、スイッチカバー28のマグネットコア23に対向する端面28aを貫通して、固着された2個の第1のボルト端子29と、第1のボルト端子29のマグネットコア23側のそれぞれの端部29aに接続された主固定接点対12と、平ワッシャ30を介して第1のボルト端子29のスイッチカバー28の外側のそれぞれの端部29bに締め付けられたナット31と、スイッチカバー28のマグネットコア23に対向する端面28aを貫通して固着された2個の第2のボルト端子32と、第2のボルト端子32のマグネットコア23側のそれぞれの端部32aに接続された補助固定接点対13と、平ワッシャ33を介して第2のボルト端子32のスイッチカバー28の外側のそれぞれの端部32bに締め付けられたナット34とを備えている。また主固定接点対12及び補助固定接点対13を有した接点室35が形成されている。
【0016】
第1のボルト端子29の一方のボルト端子29a(図4参照)と第2のボルト端子32の一方のボルト端子32a(図4参照)との間は導電端子36(図4参照)で接続されており、他の第1のボルト端子29bと他の第2のボルト端子32bとの間に抵抗体26のリード線37、38(図4参照)を接続し、同時に一方の第1のボルト端子29aには図示しないバッテリーから引き出された接続線39(図4参照)がつながれ、他の第1のボルト端子29bにスタータモータ1の電機子につながった接続線40(図4参照)が接続されている。
【0017】
エンジンスタータはさらに、可動子18に固定され、接点室35まで伸延し、長手方向の中央段部19aが形成されて径が小さくなった2段状の切換軸19と、中央段部19aで保持された円筒状のばね受け41と、ばね受け41で一端が支持され、同軸状に配設された2個のコイルばね42、43と、コイルばね42に支持され、切換軸19の外周面に密に接触し、段周部44aを有した第1の絶縁ブッシュ44と、第1の絶縁ブッシュ44の外周面に案内され、コイルばね43で支持された第2の絶縁ブッシュ45と、段周部44aの接点室35側の側面に一面が接し、他面が絶縁ワッシャ46に接し、ホルダ47とトメワ48で固定され、主固定接点対12と協業する長方形の主可動接点10と、第2の絶縁ブッシュ45に固着し、第1の絶縁ブッシュ44の外周面で案内されて切換軸19方向に摺動し、補助固定接点対13に協業する補助可動接点11とを備え、マグネットスイッチ7の可動接点を構成している。
【0018】
エンジンスタータはさらに、ピニオン3の駆動機構6の作動部材14として、シャフト22のフロントブラケット16側に連なった絶縁材ブッシュ49と、一端が絶縁材ブッシュ49に回転自在に支持され、他端がスタータモータ1のモータ回転軸50に嵌合するクラッチ51に回転自在に支持され、レバー支持部52にレバーばね53を介して支持された爪状のレバー54とを備えている。
【0019】
このピニオン3の作動範囲は非作動位置と、リングギア2がピニオン3のスプライン3aに嵌合した位置との間であり、可動子戻りばね17がレバー54を介してクラッチ51を図1での左方向に押しつけており、ピニオン3の非作動位置はクラッチ51の図1で左方向に停止された状態の位置である。
【0020】
図1に示すように、ピニオン3とリングギア2の相対する端面の間のギャップG1は、非作動位置と、リングギア2の端面にピニオン3の端面が当接しかつスプライン3aには嵌合していない状態との間をピニオン3が移動する距離である。
【0021】
図7に示すように、補助可動接点11と補助固定接点対13との間の補助接点ギャップG2は、補助可動接点11の非作動位置、すなわちクラッチ51が図1で左方向に押されて停止している状態での補助可動接点11が停止している位置と、補助固定接点対13との間の距離である。
【0022】
図7に示すように、主可動接点10と主固定接点対12との間の主接点ギャップG3は、主可動接点10が非作動位置、すなわちクラッチ51が図1で左方向に押されて停止している状態での主可動接点10の停止している位置と、主固定接点対12との間の距離である。
【0023】
スイッチコイル8に吸引電流をオンオフしたときの、可動子18の最大移動距離をL(mm)とすると、可動子18に固定している切換軸19も同じ距離だけ移動される。補助可動接点11は可動子18の補助接点ギャップG2だけ移動すると、補助固定接点対13に当接して補助接点5が閉成するが、さらに可動子18は移動するので、補助可動接点11は押し込み量をK1に相当する長さだけコイルばね43が圧縮されて、接圧が確保される。同様に主接点4も主可動接点10の押し込み量K2に相当する長さだけコイルばね42が圧縮されて、接圧が確保されている。すなわち、補助接点ギャップG2と補助可動接点押し込み量K1の和がLになり、主接点ギャップG3と主可動接点押し込み量K2との和もLと等しくなる。図1では主接点ギャップG3が補助接点ギャップG2より大きいので、補助可動接点押し込み量K2が主可動接点押し込み量K1より大きくなる。
【0024】
一方、図8に示すように、シャフト22の移動量は、シャフト22が図1で左方向に移動するときは、シャフト付勢ばね21が圧縮されるので、その圧縮分M(mm)だけシャフト22の移動量N(mm)が可動子18の移動距離より小さくなり、切換軸19とシャフト22の間に隙間が開く。
【0025】
図1ではピニオン3とリングギア2の相対する端面の間のギャップG1と図8で示す圧縮分M(mm)の加算値は、図7に示す補助接点ギャップG2より小さくなっている。
【0026】
図6に示すように抵抗体の幅55とピッチ56を設定し、銅ニッケル合金からなる抵抗板を加工することによって、所望の定格電力を有し、所望の抵抗値の有した抵抗体26を得ている。すなわち、定格電力を大きくする場合は、幅55を大きくし、その分ピッチ56を小さくすることにより、抵抗体26の長さを長くすることにより、異なった定格電力を有しているが、等しい抵抗値の抵抗体26を容易に得ることができる。抵抗体26は、抵抗板を蛇行状に打ち抜き円筒状に加工した後、フェノール樹脂を用いたインサートモールド方法で製造されている。円筒状の抵抗体26の外径はケーシング15に密に内接できるように、ケーシング15の内径とほぼ等しい径にされている。一方、抵抗体26の内径はスイッチコイル8の外径より大きくしてあり、抵抗体26とスイッチコイル8とは断熱層27を形成する空気層で熱的には遮断されている。
【0027】
エンジンスタータの主接点および補助接点の開閉タイミングを説明する。図2の回路図に示すように、手元起動スイッチ57を投入すると、スイッチコイル8にバッテリー58から電流が流れ、可動子18をマグネットコア23の方向に吸引する磁力が働き、可動子18は可動子戻りばね17を圧縮して、図1で左方向に吸引される。可動子18の端部に固着されたシャフト付勢ばね21を圧縮し、シャフト22を図1で左方向に移動する。シャフト22に連なった絶縁材ブッシュ49が図1で左方向に移動し、レバー54がレバーばね53を中心にして図1で反時計方向に回転し、ピニオン3が図1で右方向に移動してリングギア2の端面に当たる。このときはシャフト付勢ばね21の圧縮分M(mm)を考慮しても、可動補助接点11は補助固定接点対13に、主可動接点10は主固定接点対12に当たらない。ピニオン3の端面がリングギア2の端面に当たると、レバー54のクラッチ51との支持点は移動できず、他方可動子18が図1で左方向に力が掛かっているので、レバーばね53が撓み、補助可動接点11が図1で左方向に移動して、補助固定接点対13に接続される。補助可動接点11と補助固定接点対13が接続されると、抵抗体26を経由して電流がバッテリー58からモータスタータ1に流れる。この電流は抵抗体26を経由しているので、緩やかに電流値が増加し、スタータモータ1の回転速度も緩やかに大きくなる。リングギア2の端面にピニオン3の端面が当たりながらピニオン3が回転し、ピニオン3のスプライン3aとリングギア2の歯とが合ったときに互いに嵌合する。
【0028】
リングギア2がピニオン3のスプライン3aに嵌合すると、撓んでいたレバーばね53の復帰力で可動子18は図1で左方向にさらに移動し、切換軸19が左方向に移動する。クラッチ51がほぼ全移動した位置で、主可動接点10が主固定接点対12に接続し、バッテリー58からスタータモータ1に電流が流れて、モータ1が定格回転してエンジンを始動することができる。
【0029】
主接点が閉成されると、補助接点間には抵抗体26が介在しているので補助接点側の回路のインピーダンスが主接点側の回路に較べて桁違いに大きくなり、定格回転時は補助接点側の回路には電流がほとんど流れない。
【0030】
補助可動接点11は補助固定接点対13を閉成した後もさらに図1で左方向に移動されるので、コイルばね43が圧縮される。主接点が閉成されてモータ電流が定格で流れているときは補助可動接点11には所定の接圧が掛かっている。
【0031】
次に、エンジンが始動されて、手元始動スイッチ57が切られると、スイッチコイル8への電圧印加が遮断されるので可動子18の図1で左方向へ動かそうとする吸引力がなくなるので、可動子戻りばね17の付勢力で可動子18が図1で右方向に移動し、主可動接点10が主固定接点対12から開成する。さらに可動子18とシャフト22の間に隙間が形成されているので、シャフト22の戻りの動作とは関係なく切換軸19が図1で右方向に移動して補助可動接点11が補助固定接点対13から開成する。
【0032】
このようなエンジンスタータで、手元始動スイッチ57を繰り返しオンオフ操作することによって、スイッチコイル8および抵抗体26の温度上昇の様子を計測したが、従来に較べて半分位の温度上昇に納まった。
【0033】
また、抵抗体の抵抗値変化を加速するために125度の環境下で繰り返しオンオフを行っても、抵抗値の変化は従来に較べて少なくなっている。
【0034】
このようなエンジンスタータでは、抵抗体に大きな電流が繰り返し流れ抵抗体が発熱しも、断熱層で抵抗体とスイッチコイルとの間が熱的に遮断されるので、スイッチコイルに熱ダメージを与えることがない。
【0035】
また逆に、発熱したスイッチコイルから抵抗体へ伝導した熱による抵抗体の抵抗値の経時変化が少なくなる。
【0036】
また、断熱層が空気層からできているので、熱伝導を小さくすることができる。
【0037】
また、定格電力を大きくする場合は、抵抗体の幅を大きくし、その分ピッチを小さくし、抵抗体の長さを長くすることにより、異なった定格電力を有しているが、等しい抵抗値の抵抗体を容易に得ることができる。
【0038】
また、同一の抵抗板から異なった抵抗値や定格電力の抵抗体を得ても、抵抗板の板厚が同じであるので、ケーシングを変更しなくてもよい。
【0039】
なお、断熱層として空気層に関して説明したが、発泡体などガスを取り込んだ低熱導体であってもよい。
【0040】
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2のエンジンスタータのスイッチコイル、抵抗体およびケーシング部分の断面図である。その他の部分は実施の形態1と同じであるので同様な部分の説明は省略する。
【0041】
抵抗体59は抵抗板を実施の形態1と同様に打ち抜いて、蛇行状に加工する。抵抗体59はさらに2個の同心円状の樹脂円筒60からなる保持器61内に挿入し、抵抗体59の両端部59aを保持器61から引き出しながら保持器61の両端部61aをフェノール樹脂で封止してある。樹脂としては耐熱性を考慮してフェノール系の樹脂を用いた。
【0042】
また、保持器61の外径はケーシング15の内周面に接し、保持器61の内径はコイルハウジング25の鍔部25aの外径より大きくなっており、コイルハウジング25と保持器61は接していない。
【0043】
保持器61が内側と外側の空気を遮蔽しているので空気の対流が起こらないので、熱伝導がさらに小さくなる。
【0044】
また、保持器61は樹脂単独で成形できるので、インサートモールド性の良悪を考慮せずに材料選択を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】
以上の如くこの発明のエンジンスタータによる効果は、スタータモータと、上記スタータモータに駆動され、エンジンのリングギアに対して進退して噛み合い得るピニオンと、上記スタータモータを互いに異なる第1および第2の速度で駆動するための主接点対および補助接点対、上記補助接点対に接続された抵抗体、上記主および補助接点対を離接させるスイッチコイル、ならびに上記ピニオンを進退させる駆動機構を有するスタータスイッチとを備えたエンジンスタータに於いて、上記抵抗体が、上記スイッチコイルに断熱層を介して隣接して設けられ、上記スイッチコイルの外周を囲む樹脂保持器内に収納されて保持されたので、抵抗体に大きな電流が繰り返し流れ抵抗体が発熱しも、低熱伝導材で抵抗体とスイッチコイル間が熱的に遮断されるので、スイッチコイルに熱ダメージを与えることがない。さらに、樹脂保持器が内側と外側の空気を遮蔽しているので空気の対流が起こらないので、熱伝導がさらに小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のエンジンスタータの断面図である。
【図2】 図1のエンジンスタータの回路図である。
【図3】 図1のA−Aでの断面図である。
【図4】 図1のC方向から見た側面図である。
【図5】 図1のBーBでの断面図である。
【図6】 図1の抵抗体を平面に展開した展開図である。
【図7】 図1の接点室の拡大図である。
【図8】 図1のプランジャアセンブリの拡大図である。
【図9】 この発明の実施の形態2のエンジンスタータのスイッチコイル、抵抗体およびケーシング部分の断面図である。
【符号の説明】
1 スタータモータ、2 リングギア、3 ピニオン、4 主接点、5 補助接点、6 駆動機構、7 スタータスイッチ、8 スイッチコイル、9 プランジャアセンブリ、10 主可動接点、11 補助可動接点、12 主固定接点対、13 補助固定接点対、14 作動部材、15 ケーシング、16 フロントブラケット、17 可動子戻りばね、18 可動子、19、60 切換軸、20、62 リング、21、63 シャフト付勢ばね、22、61 シャフト、23マグネットコア、24 ガイドスリーブ、25 コイルハウジング、25a (コイルハウジングの)鍔部、26、59 抵抗体、27 断熱層、28 スイッチカバー、29 第1のボルト端子、30、33 ワッシャ、31、34 ナット、32 第2のボルト端子、35 接点室、36 導電端子、37、38 リード線、39、40 接続線、41 ばね受け、42、43 コイルばね、44 第1の絶縁ブッシュ、45 第2の絶縁ブッシュ、46絶縁ワッシャ、47ホルダ、48 トメワ、49 絶縁材ブッシュ、50 (モータの)回転軸、51 クラッチ、52 レバー支持部、53 レバーばね、54 レバー、55抵抗体の幅、56 抵抗体のピッチ、57 手元起動スイッチ、58 バッテリ、60 樹脂円筒、61 保持器。

Claims (2)

  1. スタータモータと、上記スタータモータに駆動され、エンジンのリングギアに対して進退して噛み合い得るピニオンと、上記スタータモータを互いに異なる第1および第2の速度で駆動するための主接点対および補助接点対、上記補助接点対に接続された抵抗体、上記主および補助接点対を離接させるスイッチコイル、ならびに上記ピニオンを進退させる駆動機構を有するスタータスイッチとを備えたエンジンスタータに於いて、上記抵抗体が、上記スイッチコイルに断熱層を介して隣接して設けられ、上記スイッチコイルの外周を囲む樹脂保持器内に収納されて保持されたことを特徴とするエンジンスタータ。
  2. 上記抵抗体が抵抗板を切断して所定形状にした抵抗体であることを特徴とする請求項1に記載のエンジンスタータ。
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