JP3767307B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌のエアバッグ装置に係り、更に詳細には複数の室を有するエアバッグ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌のエアバッグ装置の一つとして、エアバッグ部材が複数個の室を有する分割型のエアバッグ装置は従来より知られており、例えば実用新案登録第3035601号公報には、エアバッグ部材の内部が内部壁により上室及び下室の二つの室に分割され、インフレータより直接各室へガスが供給されるよう構成されたエアバッグ装置が記載されている。
【0003】
かかる分割型のエアバッグ装置によれば、インフレータより各室へ供給されるガスの供給比率を適宜に設定することにより、エアバッグが膨張展開される際に於ける上室及び下室の展開タイミングや各室内の圧力をある程度調節することができるので、エアバッグ部材の内部が二つの室に分割されていない従来の一般的なエアバッグ装置の場合に比して、乗員に対する緩衝作用を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の従来の分割型のエアバッグ装置に於いては、例えば乗員が前傾姿勢をとっている状況に於いてエアバッグが膨張展開される際に乗員の頭部を後方へ移動させる力を穏やかにしようとすると、下室へのガスの供給量に比して上室へのガスの供給量を低減しなければならず、かくして上室へのガスの供給量を低減するとエアバッグの上室部分の膨張展開のタイミングが遅くなったり、乗員が通常の姿勢にある場合に於ける頭部の緩衝作用が低下し易く、そのため上室及び下室の展開タイミング及び各室内の圧力が最適になるようインフレータより各室へのガスの供給比率を最適に設定することが非常に困難である。
【0005】
また一般に、乗員が前傾姿勢をとっている場合には乗員が通常の姿勢にある場合に比して上室へのガスの供給速度や供給量が低減されることが好ましいが、上述の従来の分割型のエアバッグ装置に於いては、乗員の姿勢に応じて上室へのガスの供給速度や供給量を最適に変化させることができず、そのため乗員の姿勢に拘わらず乗員に対し最適に緩衝作用を発揮させることができない。
【0006】
更に分割型のエアバッグ装置の一つとして、例えば特開平6−191370号公報や実開平9−488号公報に記載されている如く、エアバッグ部材の内部が内部壁により上室及び下室の二つの室に分割され、内部壁には連通孔が設けられ、インフレータより下室へガスが供給され、下室より連通孔を経て上室へガスが供給されるよう構成されたエアバッグ装置も従来より知られている。
【0007】
しかしこの種の分割型のエアバッグ装置に於いては、上室へのガスの供給は下室からしか行われず、また上室の圧力が下室の圧力よりも低い場合にしか下室より上室へガスが供給されないため、例えば乗員が大きく前傾しており上室の膨張展開に対する抵抗が非常に大きいような状況に於いて、下室より上室へ必ずしも必要な量のガスがタイミングよく供給されず、また内部壁は剛性が高く伸縮性のない材料にて形成されなければならず、そのためエアバッグをコンパクトに折り畳むことが困難であり、従ってこの形式の分割型のエアバッグ装置にも改善の余地がある。
【0008】
本発明は、インフレータより直接上室及び下室へガスが供給されるよう構成された従来の分割型のエアバッグ装置及びインフレータより下室へガスが供給され下室より内部壁の連通孔を経て上室へガスが供給されるよう構成された従来の分割型のエアバッグ装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、インフレータより分配供給室へガスを供給し分配供給室より各室へガスを供給することにより、乗員の姿勢に拘わらず乗員に対し最適に緩衝作用を発揮させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ちインフレータと、エアバッグ部材により郭定され前記インフレータよりガスが供給されることにより膨張する第一の室と、エアバッグ部材により郭定されそれぞれ通気孔により前記第一の室と連通接続された複数個の第二の室とを有するエアバッグ装置に於いて、前記第二の室は上室と下室とよりなり、前記第一の室の少なくとも一部は前記上室と前記下室との間に位置し、前記第一の室を郭定するエアバッグ部材は前記インフレータより通常の着座姿勢にある一般的な体格の乗員の頭部よりも下方の胸部へ向けて膨張展開し、前記上室を郭定するエアバッグ部材は前記乗員の頭部を保護するよう構成され、最大膨張状態に於ける前記第一の室の車輌前後方向の長さは前記インフレータより前記乗員の胸部までの距離よりも小さく設定されていることを特徴とするエアバッグ装置によって達成される。
【0010】
上記請求項1の構成によれば、ガスはインフレータより分配供給室としての第一の室へ供給され、これによりまずエアバッグ部材の第一の室の部分が膨張展開され、第一の室より各通気孔を経て上室及び下室へ分配供給され、これによりエアバッグ部材の上室及び下室に対応する部分が膨張展開されるので、上室及び下室の容積との関連にて各通気孔の大きさを適宜に設定することにより、エアバッグ部材の上室及び下室に対応する部分の膨張展開のタイミングや圧力が最適に制御され、また例えば乗員の前傾姿勢などに起因して上室及び下室の何れかに対応する給気抵抗が高くなった場合には、第一の室内の圧力と上室及び下室内の圧力との関係に応じて上室及び下室に対するガスの分配供給量が自動的に変化され、これにより給気抵抗の高い上室又は下室が他方の室に比して穏やかに膨張展開される。
また上記請求項1の構成によれば、エアバッグ部材の第一の室の部分はインフレータよりガスが供給されることにより膨張するので、第一の室の容積が一定であり膨張展開しない場合に比して、エアバッグ装置の作動開始時に於ける上室及び下室内のガス量の増加率が穏やかになり、これによりエアバッグ部材の膨張展開開始時に於ける上室及び下室内の圧力の上昇率が低減される。
更に上記請求項1の構成によれば、第一の室を郭定するエアバッグ部材はインフレータより通常の着座姿勢にある一般的な体格の乗員の頭部よりも下方の胸部へ向けて膨張展開し、上室のエアバッグ部材が乗員の頭部を保護するよう構成され、最大膨張状態に於ける第一の室の車輌前後方向の長さはインフレータより乗員の胸部までの距離よりも小さく設定されているので、エアバッグ装置の膨張展開の初期に第一の室を郭定するエアバッグ部材により乗員、特にその頭部に強い衝撃が与えられることを確実に防止することができ、またエアバッグ装置の膨張展開の初期に於いては第一の室は第二の室の上室及び下室の位置決め手段として機能するので、乗員が前傾姿勢にある場合にも、乗員の上半身を起こしつつ後方へ移動させることが可能になり、上室を郭定するエアバッグ部材により乗員の頭部を確実に保護することが可能になる。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、各通気孔の大きさ、前記上室及び前記下室の容積は、少なくとも前記エアバッグ装置の作動開始時に於ける前記下室内の圧力が前記上室内の圧力よりも高なるよう設定されているよう構成される(請求項2の構成)。
【0012】
上記請求項2の構成によれば、各通気孔の大きさ、上室及び下室の容積は、少なくともエアバッグ装置の作動開始時に於ける下室内の圧力が上室内の圧力よりも高なるよう設定されているので、乗員の頭部が急激に強く後方へ駆動されることを確実に防止することが可能になる。
【0017】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記第一の室は第一の室用エアバッグ部材により郭定されているよう構成される(請求項3の構成)。
【0018】
上記請求項3の構成によれば、第一の室は第一の室用エアバッグ部材により郭定されているので、第一の室も上室及び下室と共働して乗員に対し緩衝作用を発揮することが可能になる。
【0019】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記上室及び前記下室はそれぞれ上室用エアバッグ部材及び下室用エアバッグ部材により郭定され、前記第一の室は少なくとも前記上室用エアバッグ部材及び前記下室用エアバッグ部材が部分的に互いに連結されることにより郭定されているよう構成される(請求項4の構成)。
【0020】
上記請求項4の構成によれば、上室及び下室はそれぞれ上室用エアバッグ部材及び下室用エアバッグ部材により郭定され、第一の室は少なくとも上室用エアバッグ部材及び下室用エアバッグ部材が部分的に互いに連結されることにより郭定されるので、第一の室、上室、下室がそれぞれ固有のエアバッグ部材により個別に郭定される場合に比して、エアバッグ装置の構造を簡略化し、エアバッグ装置を低廉に且つ能率良く製造することが可能になる。
【0021】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、上室及び下室はそれぞれ排気孔を有し、各排気孔の大きさは対応する通気孔の大きさよりも小さいよう構成される(好ましい態様1)。
【0022】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、各排気孔は対応する通気孔より隔置されているよう構成される(好ましい態様2)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、第一の室の容積は上室及び下室の何れの容積よりも小さいよう構成される(好ましい態様3)。
【0024】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、第一の室、上室、下室はエアバッグ部材により郭定され、第一の室と上室及び下室とはエアバッグ部材の二つの室に共通の部分により相互に仕切られているよう構成される(好ましい態様4)。
【0027】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、第一の室はインフレータより実質的に車輌後方へ膨張展開し、上室用エアバッグ部材は第一の室用エアバッグ部材に対し車輌後方且つ上方へ膨張展開し、下室用エアバッグ部材は第一の室用エアバッグ部材に対し車輌後方且つ下方へ膨張展開するよう構成される(好ましい態様5)。
【0033】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の何れかの構成に於いて、上室及び下室はそれぞれ固有のエアバッグ部材により郭定されるよう構成される(好ましい態様6)。
【0034】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5の構成に於いて、上室用エアバッグ部材及び下室用エアバッグ部材は膨張展開すると互いに当接するよう構成される(好ましい態様7)。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0036】
第一の実施形態
図1は助手席用のエアバッグ装置として構成された本発明によるエアバッグ装置の第一の実施形態をエアバッグの展開前の状態(通常状態)について示す縦断面図、図2は第一の実施形態をエアバッグの展開初期の状態について示す縦断面図、図3は第一の実施形態をエアバッグの展開完了の状態について示す縦断面図、図4は乗員が前傾姿勢の状態にある場合に於ける第一の実施形態のエアバッグを展開途中の状態について示す縦断面図である。
【0037】
これらの図に於いて、10は車輌のフロントガラスを示し、12はインストルメントパネルを示している。また14は助手席シートを示し、16は助手席シートに着座する乗員を示している。インストルメントパネル12には本発明によるエアバッグ装置18が設けられている。エアバッグ装置18はケーシング20を含み、ケーシング20内には折り畳まれた状態のエアバッグ22及びエアバッグを膨張展開させるインフレータ24が収容されている。
【0038】
インフレータ24は作動されると高圧のガスを発生し又は容器に収容されている高圧のガスを解放してそのガスを後に詳細に説明する如くエアバッグ22内に導き、これによりエアバッグを膨張させ、エアバッグ22はその膨張圧力によりケーシング20の蓋部材26を開き、これによりインストルメントパネル12より出て乗員16の前方にて車室内に展開するようになっている。
【0039】
尚図には示されていないが、車輌の衝突による衝撃を検出する前後加速度センサの如き衝撃センサよりの信号に基づきエアバッグ展開制御装置により車輌の衝突が判定され、或いは車輌前方の物体までの距離を検出する超音波センサの如き距離センサよりの信号に基づきエアバッグ展開制御装置により車輌の衝突の虞れが判定され、インフレータ24は車輌の衝突又はその虞れが判定されたときにエアバッグ展開制御装置により作動され、これによりエアバッグ22を膨張展開させる。エアバッグ展開制御装置による衝突又はその虞れの判定及びエアバッグの展開制御自体は本発明の要旨をなすものではなく、これらは当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよいので、これらについての詳細な説明を省略する。
【0040】
図2及び図3に示されている如く、第一の実施形態のエアバッグ22はそれぞれ第二の室としての上室28及び下室30を郭定する上室用エアバッグ部材32及び下室用エアバッグ部材34よりなっており、これらのエアバッグ部材は一端(根元側端部)にてインフレータ24に連結されている。また上室用エアバッグ部材32の下壁部32d及び下室用エアバッグ部材34の上壁部34uはそれらの他端(先端)側の領域に於いて例えば縫合又は接着により互いに連結され、これにより上室28と下室30との間にインフレータ24と連通しインフレータより直接ガスが供給される容積可変の第一の室36を郭定している。
【0041】
第一の室36を郭定する上室用エアバッグ部材32の下壁部32d及び下室用エアバッグ部材34の上壁部34uにはそれぞれ第一の室36と上室28及び下室30とを連通接続する通気孔38及び40が設けらている。上室用エアバッグ部材32の上壁部32u及び下室用エアバッグ部材34の下壁部34dにはそれぞれ排気孔(ベントホール)42及び44が設けられており、排気孔42及び44はそれぞれ通気孔38及び40よりエアバッグ22の長手方向若しくは幅方向に隔置されている。
【0042】
図示の第一の実施形態に於いては、図3に示されている如く、エアバッグ22の最大膨張状態について見て、第一の室36の容積V1は上室28の容積V2及び下室30の容積V3よりも小さく設定され、容積V2は容積V3よりも大きく設定されている。また通気孔38及び40の大きさはそれぞれ排気孔42及び44の大きさよりも大きく、これらの通気孔及び排気孔の大きさ及び容積V1〜V3の大きさは、少なくともエアバッグ22の膨張展開初期に於いて第一の室36内の圧力P1が上室28内の圧力P2及び下室30内の圧力P3よりも高く、圧力P3が圧力P2よりも高くなるよう設定されている。
【0043】
またエアバッグ22は、図1乃至図4に於いて一点鎖線Aにて示されている如く、その膨張展開初期に於いてまず第一の室36がインフレータ24より乗員16の頭部よりも下方の胸部へ向けて車輌後方へ膨張し、図2と図3との比較より解る如く、上室28は第一の室36に対し車輌後方且つ上方へ膨張し、下室30は第一の室36に対し車輌後方且つ下方へ膨張し、特に乗員16が通常の着座姿勢の状態にあるときには下室30が上室28よりも先に最大膨張状態又は所定の圧力状態に到達するようになっている。更に図2に示されている如く、最大膨張状態に於ける第一の室36の前後方向の長さは乗員16が通常の着座姿勢にあるときに於けるインフレータ24より乗員16の胸部までの距離よりも遥かに小さく設定されている。
【0044】
上述の如く構成された第一の実施形態に於いて、エアバッグ展開制御装置により車輌の衝突又はその虞れが判定され、インフレータ24が作動されると、インフレータにより発生又は解放される高圧のガスがエアバッグ22の第一の室36内へ供給され、これによりまず第一の室36が図2に示されている如く膨張され、第一の室36よりそれぞれ通気孔38及び40を経て上室28及び下室30へ高圧のガスが供給され、これにより上室28及び下室30が膨張され、エアバッグ22全体により乗員16が車輌に対し相対的に前方へ移動することが抑制されることにより乗員に対する緩衝作用が発揮される。
【0045】
以上の説明より解る如く、図示の実施形態によれば、エアバッグ22はまず第一の室36が膨張し、次いで下室30及び上室28が第一の室36に対し膨張してこの順に所定の圧力状態に到達するようになっており、また少なくともエアバッグ20の膨張展開の初期に於いては第一の室36内の圧力P1が上室28内の圧力P2及び下室30内の圧力P3よりも高く、圧力P3が圧力P2よりも高いので、乗員16の頭部が急激に強く後方へ駆動されることを確実に防止することができる(作用効果1)。
【0046】
また図示の実施形態によれば、まず第一の室36が膨張され、第一の室36よりそれぞれ通気孔38及び40を経て上室28及び下室30へ高圧のガスが供給されることにより上室28及び下室30が膨張されるので、例えば図4に示されている如く乗員16が前傾姿勢の状態にあり、上室28の膨張に対する抵抗が高い場合には、上室28内の圧力P2が下室30内の圧力P3よりも高くなることにより、上室28へのガスの供給量が自動的に通常時よりも低減されると共に下室30へのガスの供給量が自動的に通常時よりも増大される。
【0047】
従って第一の室36は上室28及び下室30に対する自動可変のガス分配供給室として機能し、上室28及び下室30の圧力によって乗員の上半身が後方へ移動されることにより、上室28の膨張に対する抵抗が低減されることによって上室28が更に膨張されるので、乗員の頭部をそれに強い力を与えることなく好ましく後方へ移動させることができる(作用効果2)。
【0048】
また図示の実施形態によれば、ガスはインフレータ24より下室のみへ供給され下室より中間壁の連通孔を経て上室へ供給されるのではなく、第一の室36よりそれぞれ通気孔38及び40を経て上室28及び下室30へ供給されるので、上室28と下室30とを仕切る壁部は前述の特開平6−191370号公報や実開平9−488号公報に記載されたエアバッグ装置の内部壁の如き剛性の高い壁である必要がなく、これによりエアバッグ22をコンパクトに折り畳むことができる(作用効果3)。
【0049】
また図示の実施形態によれば、第一の室36は容積可変であり、インフレータ24よりガスが供給されることにより膨張し、従って第一の室の容積が一定不変である場合に比して、エアバッグ装置18の作動開始時に於ける上室28及び下室30内のガス量の増加率が穏やかであるので、これによりエアバッグ22の膨張展開開始時に於ける上室28及び下室30内の圧力の上昇率を低減し、このことによっても乗員16が強く後方へ駆動されることを効果的に防止することができる(作用効果4)。
【0050】
特に図示の実施形態によれば、最大膨張状態に於ける第一の室36の前後方向の長さは乗員16が通常の着座姿勢にあるときに於けるインフレータ24より乗員16の胸部までの距離よりも遥かに小さく設定されているので、エアバッグ22の膨張展開の初期にエアバッグにより乗員16に強い衝撃が与えられることを確実に防止することができる(作用効果5)。
【0051】
また図示の実施形態によれば、第一の室36はインフレータ24より乗員16の頭部よりも下方の胸部へ向けて車輌後方へ膨張し、上室28は第一の室36に対し車輌後方且つ上方へ膨張し、下室30は第一の室36に対し車輌後方且つ下方へ膨張し、下室30は上室28よりも早く所定の圧力状態に到達するので、このことによってもエアバッグ22の膨張展開の初期にエアバッグにより乗員16、特に頭部に強い衝撃が与えられることを確実に防止することができ、またエアバッグ22の膨張展開の初期に於いては第一の室36は上室28及び下室30の位置決め手段として機能し、エアバッグ22は最大膨張状態に至る過程に於いて乗員16の膝に対する下室30の圧力による押圧力の反力によって上方へ駆動されるので、乗員が前傾姿勢にある場合にも、乗員の上半身を起こしつつ後方へ移動させることができる(作用効果6)。
【0052】
また図示の実施形態によれば、上室28及び下室30はそれぞれ上室用エアバッグ部材32及び下室用エアバッグ部材34により郭定され、第一の室36は上室用エアバッグ部材32の下壁部32d及び下室用エアバッグ部材34の上壁部34uが互いに連結されることにより郭定されているので、各室がそれぞれ固有のエアバッグ部材により郭定される場合や後述の第二の実施形態の場合に比してエアバッグ22の構造を簡略化することができる(作用効果7)。
【0053】
尚図示の第一の実施形態のエアバッグ22は例えば以下の如く製造される。まず図5に示されている如く下室用エアバッグ部材34の上壁部34uと上室用エアバッグ部材32の下壁部32dとが重ね合わされた状態にて配置され、これらが縫合部46及び48にて互いに縫合される。この場合縫合部46は第一の室36の一部を郭定する縫合部であり、縫合部48は上室28と下室30との間の隔壁を形成するための縫合部である。
【0054】
次いで図6に示されている如く、かくして縫合された下壁部32d及び上壁部34uの下方及び上方にそれぞれ下室用エアバッグ部材34の下壁部34d及び上室用エアバッグ部材32の上壁部32uが重ね合わされた状態にて配置され、四つの壁部の外周が縫合部50として示されている如くインフレータ24に連結される部分を除き共縫いにより縫合される。尚図6に於いては、下壁部34d及び上壁部32uは平面的に描かれているが、これらはそれぞれ上向き及び下向きに開いた半袋状をなしていてよく、このことは後述の他の実施形態についても同様である。
【0055】
この製造方法によれば、まず上室用エアバッグ部材32及び下室用エアバッグ部材34が形成され、これらが部分的に互いに結合される場合に比して、第一の実施形態のエアバッグ22を容易に且つ能率良く製造することができ、これによりエアバッグ22の製造コストを低減することができる。
【0056】
第二の実施形態
図7は助手席用のエアバッグ装置として構成された本発明によるエアバッグ装置の第二の実施形態をエアバッグの展開完了の状態について示す縦断面図である。尚図7に於いて図1乃至図6に示された部材と同一の部材にはこれらの図に於いて付された符号と同一の符号が付されている(このことは後述の他の実施形態についても同様である)。
【0057】
第二の実施形態に於いては、第一の室36は第一の室用エアバッグ部材52の上壁部52u及び下壁部52dにより郭定され、上室28は上室用エアバッグ部材32の上壁部32u及び下壁部52dにより郭定され、下室30は下室用エアバッグ部材34の下壁部34d及び下壁部52dにより郭定され、第一の室36よりエアバッグ22の先端側の下壁部52dはエアバッグ22の外周部に於いて上壁部32u及び下壁部34dに連結されている。
【0058】
またこの実施形態に於いても、上壁部52u及び下壁部52dにそれぞれ第一の室36と上室28及び下室30とを連通接続する通気孔38及び40が設けらており、上室用エアバッグ部材32の上壁部32u及び下室用エアバッグ部材34の下壁部34dにはそれぞれ排気孔42及び44が設けらている。またエアバッグ22の最大膨張状態に於ける各室の容積の大小関係、通気孔及び排気孔の大きさは第一の実施形態の場合と同様に設定されている。
【0059】
またこの実施形態に於いても、エアバッグ22は、その膨張展開初期に於いてまず第一の室36がインフレータ24より乗員16の頭部よりも下方の胸部へ向けて車輌後方へ膨張し、上室28は第一の室36に対し車輌後方且つ上方へ膨張し、下室30は第一の室36に対し車輌後方且つ下方へ膨張し、特に乗員16が通常の着座姿勢の状態にあるときには下室30が上室28よりも先に最大膨張状態に到達するようになっている。更に図7に示されている如く、最大膨張状態に於ける第一の室36の前後方向の長さは乗員16が通常の着座姿勢の状態にあるときに於けるインフレータ24より乗員16の胸部までの距離よりも遥かに小さく設定されている。
【0060】
従ってこの第二の実施形態によれば、上述の第一の実施形態と同様に作用効果1乃至7が得られることに加えて、上室28と下室30との間の隔壁は一枚のシート材であるので、第一の実施形態の場合よりもエアバッグ22の構造を更に一層簡略化することができる。
【0061】
尚図示の第二の実施形態のエアバッグ22は例えば以下の如く製造される。まず図8に示されている如く第一の室用エアバッグ部材52の下壁部52d上に上壁部52uが重ね合わされた状態にて配置され、これらが第一の室36の一部を郭定する縫合部54にて互いに縫合される。次いで図9に示されている如く、かくして縫合された下壁部52d及び上壁部52uの下方及び上方にそれぞれ下室用エアバッグ部材34の下壁部34d及び上室用エアバッグ部材32の上壁部32uが重ね合わされた状態にて配置され、各壁部の外周が縫合部56として示されている如くインフレータ24に連結される部分を除き共縫いにより縫合される。
【0062】
この製造方法によれば、第一の実施形態に於ける縫合部48に対応する縫合部を形成する必要がなく、また上壁部52uは第一の実施形態に於ける上室用エアバッグ部材32の下壁部32dよりも小さくてよいので、第一の実施形態の場合よりも更に一層容易に且つ能率良くエアバッグ22を製造することができ、これによりエアバッグ22の製造コストを更に一層低減することができる。
【0063】
第三の実施形態
図10は助手席用のエアバッグ装置として構成された本発明によるエアバッグ装置の第三の実施形態をエアバッグの展開完了の状態について示す縦断面図である。
【0064】
第三の実施形態に於いては、第一の室36は実質的にエアバッグ22に先端まで延在しているが、その水平方向の最大幅はエアバッグ22の水平方向の最大幅よりも遥かに小さく設定されている。またこの実施形態のエアバッグ22は上室28が第一の室36に対し実質的に上方へ膨張し、下室30が第一の室36に対し実質的に下方へ膨張する点を除き上述の第二の実施形態のエアバッグと同様に構成されている。
【0065】
従ってこの第三の実施形態によれば、上述の第一の実施形態に於ける作用効果1〜4、6、7と同様の作用効果が得られ、また上述の第二の実施形態の場合と同様第一の実施形態の場合よりもエアバッグ22の構造を更に一層簡略化することができる。
【0066】
また第一の室36は実質的にエアバッグ22に先端まで延在しているが、その水平方向の最大幅はエアバッグ22の水平方向の最大幅よりも遥かに小さく設定されているので、エアバッグ22の膨張展開初期に於いて第一の室36により乗員16の上半身が過剰に強く車輌後方へ駆動されることはない。
【0067】
尚図示の第三の実施形態のエアバッグ22は例えば以下の如く製造される。まず図11に示されている如く第一の室用エアバッグ部材52の下壁部52d上に上壁部52uが重ね合わされた状態にて配置され、これらが第一の室36を郭定する縫合部58にて互いに縫合される。次いで図12に示されている如く、かくして縫合された下壁部52d及び上壁部52uの下方及び上方にそれぞれ下室用エアバッグ部材34の下壁部34d及び上室用エアバッグ部材32の上壁部32uが重ね合わされた状態にて配置され、各壁部の外周が縫合部60として示されている如くインフレータ24に連結される部分を除き共縫いにより縫合される。
【0068】
この製造方法の場合にも、第一の実施形態に於ける縫合部48に対応する縫合部を形成する必要がなく、また上壁部52uは第一の実施形態に於ける上室用エアバッグ部材32の下壁部32dよりも小さくてよいので、第一の実施形態の場合よりも更に一層容易に且つ能率良くエアバッグ22を製造することができ、これによりエアバッグ22の製造コストを更に一層低減することができる。
【0074】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0075】
例えば上述の各実施形態に於いては、第二の室は上室28及び下室30の二つであるが、第二の室は三つ以上設けられてもよく、第二の室としての上室28及び下室30はそれらのエアバッグ部材が少なくとも部分的に互いに連結されることにより仕切り壁を介して互いに隣接しているが、第二の室は相互に独立していてもよく、その場合各第二の室を郭定するエアバッグ部材が車輌の衝突時に互いに当接するようになっていてよい。
【0076】
また上述の第一乃至第三の実施形態に於いては、エアバッグ22の膨張展開初期に於いては第一の室36がインフレータ24より乗員16の頭部よりも下方の胸部へ向けて一点鎖線Aに沿って車輌後方へ膨張するようになっているが、第一の室36及び中間壁部72は一点鎖線Aよりも上方又は下方へ向けて膨張し延在するよう構成されてもよい。
【0077】
また上述の各実施形態に於いては、各通気孔の大きさ及び上室28及び下室30の容積は少なくともエアバッグ装置18の作動開始時に於ける下室内の圧力が上室内の圧力よりも高くなるよう設定されているが、二つの室内の圧力が実質的に同圧になるよう設定されてもよく、また下室内の圧力が上室内の圧力よりも低くなるよう設定されてもよい。
【0078】
更に上述の第一乃至第三の実施形態に於いては、上室28を郭定するエアバッグ部材及び下室30を郭定するエアバッグ部材は何れもインフレータ24に連結されているが、第一の室36を郭定する部分のみがインフレータに連結され、上室28若しくは下室30を郭定するエアバッグ部材の他の部分は第一の室36を郭定する部材に連結されてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明より明らかである如く、本発明の請求項1の構成によれば、上室及び下室の容積との関連にて各通気孔の大きさを適宜に設定することにより、エアバッグ部材の上室及び下室に対応する部分の膨張展開のタイミングや圧力を最適に制御することができ、また例えば乗員の前傾姿勢などに起因して上室及び下室の何れかに対応する給気抵抗が高くなった場合には、第一の室内の圧力と上室及び下室内の圧力との関係に応じて上室及び下室に対するガスの分配供給量が自動的に変化されるので、給気抵抗の高い上室又は下室を他方の室に比して穏やかに膨張展開させ、乗員を良好に後方へ移動させることができる。
また上記請求項1の構成によれば、エアバッグ部材の第一の室の部分はインフレータよりガスが供給されることにより膨張するので、第一の室の容積が一定であり膨張展開しない場合に比して、エアバッグ装置の作動開始時に於ける上室及び下室内のガス量の増加率が穏やかになり、これによりエアバッグ部材の膨張展開開始時に於ける上室及び下室内の圧力の上昇率を低減することができる。
更に上記請求項1の構成によれば、第一の室を郭定するエアバッグ部材はインフレータより通常の着座姿勢にある一般的な体格の乗員の頭部よりも下方の胸部へ向けて膨張展開し、上室のエアバッグ部材が乗員の頭部を保護するよう構成され、最大膨張状態に於ける第一の室の車輌前後方向の長さはインフレータより乗員の胸部までの距離よりも小さく設定されているので、エアバッグ装置の膨張展開の初期に第一の室を郭定するエアバッグ部材により乗員、特にその頭部に強い衝撃が与えられることを確実に防止することができ、またエアバッグ装置の膨張展開の初期に於いては第一の室は第二の室の上室及び下室の位置決め手段として機能するので、乗員が前傾姿勢にある場合にも、乗員の上半身を起こしつつ後方へ移動させることができ、上室を郭定するエアバッグ部材により乗員の頭部を確実に保護することができる。
【0080】
また請求項2の構成によれば、各通気孔の大きさ、上室及び下室の容積は、少なくともエアバッグ装置の作動開始時に於ける下室内の圧力が上室内の圧力よりも高なるよう設定されているので、乗員の頭部が急激に強く後方へ駆動されることを確実に防止することができ、また最大膨張状態に至る過程に於いて乗員の膝に対する下室の圧力による押圧力の反力によってエアバッグが上方へ駆動されるので、乗員が前傾姿勢にある場合にも、乗員の上半身を起こしつつ後方へ移動させることができ、請求項3の構成によれば、第一の室にも上室及び下室と共働して乗員に対し緩衝作用を発揮させることができ、請求項4乃至7の構成によれば、第一の室、上室、下室がそれぞれ固有のエアバッグ部材により個別に郭定される場合に比して、エアバッグ装置の構造を簡略化し、エアバッグ装置を低廉に且つ能率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 助手席用のエアバッグ装置として構成された本発明によるエアバッグ装置の第一の実施形態をエアバッグの展開前の状態(通常状態)について示す縦断面図である。
【図2】 第一の実施形態をエアバッグの展開初期の状態について示す縦断面図である。
【図3】 第一の実施形態をエアバッグの展開完了の状態について示す縦断面図である。
【図4】 乗員が前傾姿勢の状態にある場合に於ける第一の実施形態のエアバッグを展開途中の状態について示す縦断面図である。
【図5】 第一の実施形態に於けるエアバッグの製造工程の前半を示す平面図である。
【図6】 第一の実施形態に於けるエアバッグの製造工程の後半を示す平面図である。
【図7】 助手席用のエアバッグ装置として構成された本発明によるエアバッグ装置の第二の実施形態をエアバッグの展開完了の状態について示す縦断面図である。
【図8】 第二の実施形態に於けるエアバッグの製造工程の前半を示す平面図である。
【図9】 第二の実施形態に於けるエアバッグの製造工程の後半を示す平面図である。
【図10】 助手席用のエアバッグ装置として構成された本発明によるエアバッグ装置の第三の実施形態をエアバッグの展開完了の状態について示す縦断面図である。
【図11】 第三の実施形態に於けるエアバッグの製造工程の前半を示す平面図である。
【図12】 第三の実施形態に於けるエアバッグの製造工程の後半を示す平面図である。
【符号の説明】
12…インストルメントパネル
14…助手席シート
16…乗員
18…エアバッグ装置
22…エアバッグ
24…インフレータ
28…上室
30…下室
32…上室用エアバッグ部材
34…下室用エアバッグ部材
36…第一の室
38、40…通気孔
42、44…排気孔
Claims (7)
- インフレータと、エアバッグ部材により郭定され前記インフレータよりガスが供給されることにより膨張する第一の室と、エアバッグ部材により郭定されそれぞれ通気孔により前記第一の室と連通接続された複数個の第二の室とを有するエアバッグ装置に於いて、前記第二の室は上室と下室とよりなり、前記第一の室の少なくとも一部は前記上室と前記下室との間に位置し、前記第一の室を郭定するエアバッグ部材は前記インフレータより通常の着座姿勢にある一般的な体格の乗員の頭部よりも下方の胸部へ向けて膨張展開し、前記上室を郭定するエアバッグ部材は前記乗員の頭部を保護するよう構成され、最大膨張状態に於ける前記第一の室の車輌前後方向の長さは前記インフレータより前記乗員の胸部までの距離よりも小さく設定されていることを特徴とするエアバッグ装置。
- 各通気孔の大きさ、前記上室及び前記下室の容積は、少なくとも前記エアバッグ装置の作動開始時に於ける前記下室内の圧力が前記上室内の圧力よりも高なるよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記第一の室は第一の室用エアバッグ部材により郭定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
- 前記上室及び前記下室はそれぞれ上室用エアバッグ部材及び下室用エアバッグ部材により郭定され、前記第一の室は少なくとも前記上室用エアバッグ部材及び前記下室用エアバッグ部材が部分的に互いに連結されることにより郭定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
- 前記上室及び前記下室は第一の室用エアバッグ部材と、上室用エアバッグ部材と、下室用エアバッグ部材と、前記第一の室用エアバッグ部材と前記上室及び前記下室用エアバッグ部材とを連結する内部壁部材とにより郭定されていることを特徴とする請求項1乃至4に記載のエアバッグ装置。
- 前記内部壁部材は前記第一の室用エアバッグ部材の一部が前記上室用エアバッグ部材及び前記下室用エアバッグ部材に連結され前記第一の室用エアバッグ部材の互いに対向する部分が互いに連結されることにより郭定されていることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
- 前記上室及び前記下室は第一の室用エアバッグ部材が上室用エアバッグ部材及び下室用エアバッグ部材内に収容され且つ前記第一の室用エアバッグ部材の前記インフレータより離れた部分が前記上室用エアバッグ部材及び前記下室用エアバッグ部材に連結されることにより郭定されていることを特徴とする請求項1乃至4に記載のエアバッグ装置。
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