JP3767024B2 - 充電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、二次電池の充電装置に関するもので、特に、リチウムイオン電池の充電に用いて好適な充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子機器の二次電池としては、ニッケルカドミウム電池や、ニッケル水素電池等が良く用いられている。このようなニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池の充電を行う充電装置としては、従来、図9に示すような構成のものが用いられている。
【0003】
図9において、入力端子101Aと101Bとの間に、電源が供給される。この電源は、定電流回路102により所定の電流に制御され、定電圧回路103により、所定の電圧となるように制御される。定電流回路102により所定電流となるように制御され、定電圧回路103により所定の電圧に制御された電源は、スイッチ回路105を介して、二次電池(例えばニッケルカドミウム電池)104に供給される。このとき、二次電池104の端子電圧は、電圧検出回路106により検出される。この電圧検出回路106の出力がコントローラ107に供給される。
【0004】
コントローラ107は、二次電池104の端子電圧が上昇から下降に転じる所謂ΔVを検出して、二次電池104の充電を制御する。すなわち、図8は、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池を充電するときの充電電圧及び電流の変化を示すものである。図10に示すように、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池の場合には、充電時間とともに、端子電圧が上昇していく。そして、満充電になると、端子電圧は、上昇から下降に転じる。このことから、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池の場合には、端子電圧が上昇から下降に転じる点、所謂ΔVを検出することにより、満充電が検出できる。コントローラ107は、このように二次電池107の端子電圧が上昇から下降に転じる点で、スイッチ回路105をオフして、充電を終了する。
【0005】
ところで、近年、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池に代わって、リチウムイオン電池が注目を集めている。リチウムイオン電池は、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池に比べて、持続時間が長くでき、然も、メモリ効果が殆どないという利点がある。
【0006】
ところが、リチウムイオン電池の場合には、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池のようなΔVが検出できないために、二次電池の端子電圧を検出して、充電を制御することが困難である。すなわち、図11は、リチウムイオン電池の場合の充電電圧及び電流の変化を示すものである。図11に示すように、リチウムイオン電池の場合には、充電時間とともに端子電圧が上昇していくが、満充電時にΔVが現れない。このような、リチウムイオン電池の場合には、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池のように、ΔVが検出できないために、二次電池の端子電圧から満充電を検出することが困難である。
【0007】
そこで、リチウムイオン電池の場合には、充電電流を検出して、充電を制御することが考えられる。ところが、充電電流を検出して充電を制御するためには、電流検出用の抵抗を電源回路に対して直列に設ける必要がある。このような抵抗を配設すると、充電電流のロスが生じるとともに、この抵抗により発熱が問題となる。
【0008】
すなわち、満充電近くなると、充電電流はかなり低くなる(例えば、100mA)。このような低い電流値において、正確に電流を検出するためには、電流検出用の抵抗の抵抗値を大きくした方が好ましい。ところが、電流検出用の抵抗の抵抗値を大きくすると、その分、電力ロスが生じるとともに、充電の開始直後には、大電流(例えば、1A)が電流検出用の抵抗を流れ、電流検出用の抵抗の発熱量が大きくなる。発熱量が大きくなると、特に、このバッテリ充電回路を集積回路化する場合に、大きな問題となる。
【0009】
そこで、電流検出用の抵抗の抵抗値を小さくしても充電を正しく制御できるように、電流の検出値を満充電の充電電流よりも大きくし、充電電流がある程度下がったことが検出されたら、それから所定時間後に充電を停止させるようにすることが考えられる。すなわち、図12において、満充電時の電流i11よりも高い電流i10を検出し、充電電流が電流i10になる時点t10で、タイマを開始し、所定時間T10が経過したら、充電を終了させる。図12に示すように、電流値がi10になってから、T10時間経過すると、電流値は、満充電時の電流値i11となる。このようにすれば、電流検出用の抵抗の抵抗値を小さな値とすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、二次電池の特性にはバラツキがある。このため、上述のように制御しても、所定時間後に、電流値が所定値になっているとは限らない。したがって、上述のような制御では、正しく充電を制御できない。
【0011】
また、電流検出用の抵抗として、抵抗値の小さい抵抗と、抵抗値の大きい抵抗とを設け、電流値に応じて、これら2つの抵抗を切り換えるようにすることが考えられる。すなわち、充電開始時のように充電電流が大きい場合には、抵抗値の小さい抵抗を用いて充電電流を検出し、そして、充電電流がある程度小さくなったら、抵抗値の大きい抵抗に切り換えて充電電流を検出する。このようにすると、充電開始時のように充電電流が大きい場合には抵抗値の小さい抵抗が用いられるので、発熱の問題が生じないと共に、充電電流がある程度小さくなったら抵抗値の大きい抵抗により充電電流が検出されるので、充電電流を精度良く検出できるようになる。ところが、図11に示したように、充電特性の変化は直線ではないので、2つの抵抗の切換えを正確に行うことは困難である。
【0012】
したがって、この発明の目的は、充電電流の電流値から、二次電池の充電を制御でき、リチウムイオン電池の充電を適切に制御できる充電装置を提供することにある。
【0013】
この発明の他の目的は、二次電池の充電電流を検出する際の発熱の問題を回避することができ、集積回路化が容易な充電装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、基準電圧より低い電圧となるように制御されると共に、電流値が大きくなるようにされた第1の電源回路と、第1の電源回路の電圧より所定電圧だけ高い電圧となるように制御されると共に、電流値が第1の電源回路の電流値より小さくなるようにされた第2の電源回路と、第1の電源回路及び第2の電源回路流れる電流値を検出する電流検出手段と、第1の電源回路及び第2の電源回路を流れる電流値に基づいて、二次電池の充電を制御する制御手段とを有し、初期状態では、第1の電源回路からの充電電流と第2の電源回路からの充電電流により二次電池を同時に充電すると共に、二次電池の端子電圧が第1の電源回路の電圧より大きくなると、第2の電源回路からの充電電流のみにより二次電池を充電させるように、第1の電源回路と第2の電源回路の帰還率を異なる値に設定し、第2の電源回路を流れる電流値から二次電池の充電が略完了したことが検出されたら、第1の電源回路及び第2の電源回路をオフするようにした充電装置である。
【0015】
2つの充電用の電源を設け、一方の充電用電源の電圧を二次電池を充電するときの基準電圧よりも僅かに低い電圧とすると共に大電流とし、他方の充電用の電源をこれより高い電圧とすると共に小電流とする。これにより、充電の初期には、2つの電源により十分な電流で二次電池が充電され、二次電池がある程度充電されたら、小電流の電源のみにより小電流で二次電池が充電されるようになる。このため、電流検出用の抵抗の発熱が防げ、集積回路化が容易になると共に、精度良く電流を検出することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用されたバッテリ充電装置の原理構成を示すものである。この発明が適用されたバッテリ充電装置では、2つの充電用の電源1及び2を設け、一方の充電用の電源1の電圧を二次電池3を充電するときの基準電圧よりも僅かに低い電圧とすると共に大電流とし、他方の充電用の電源2をこれより高い電圧とすると共に小電流としている。これにより、充電の初期には、大電流で二次電池3が充電され、二次電池3がある程度充電されたら、小電流で二次電池3が充電されるようになる。
【0017】
つまり、図1において、充電用の電源1の電圧V1 は、二次電池3を充電するときの基準電圧よりも僅かに低い電圧(例えば、4.15V)とされている。また、充電用の電源1は、大電流(例えば1A)を流すことができるようにされている。これに対して、充電用の電源2の電圧V2 は、充電用の電源1の電源電圧V1 よりも僅かに高い電圧(例えば、4.2V)とされている。そして、この充電用の電源2の電流は、充電用の電源1の電流よりも小さい電流(例えば、0.2A)に抑えられている。これら2つの充電用の電源1及び2により、二次電池3が充電される。二次電池3は、例えば、リチウムイオン電池である。
【0018】
充電用の電源1に対して、電流検出用の抵抗4が設けられる。この抵抗4の両端電圧から、充電用の電源1からの充電電流i1 が検出される。充電電流i1 が大きいことから、抵抗4としては、抵抗値の小さいものが用いられ、抵抗4によるパワーロスや発熱が抑えられている。抵抗4の両端から検出される電流の検出値は、検出回路6を介して、コントローラ7に供給される。
【0019】
充電用の電源2に対して、電流検出用の抵抗5が設けられる。この抵抗5の両端電圧から、充電用の電源2からの充電電流i2 が検出される。充電電流i2 が小さいことから、抵抗5としては、抵抗値の大きいものが用いられ、精度の高い電流が検出できるようにされている。抵抗5の両端から検出される電流の検出値は、検出回路8を介して、コントローラ7に供給される。
【0020】
二次電池3に対する充電を制御するために、スイッチ回路9が設けられる。スイッチ回路9は、コントローラ7により制御される。なお、ダイオード10及び11は、逆流防止のために設けられている。すなわち、この例では、充電用の電源2の電圧の方が充電用の電源1の電圧よりも高い。このため、充電用の電源2から充電用の電源1に電流が流れてしまうことが考えられる。ダイオード10及び11は、このような電流を防止するものである。
【0021】
図1に示すような構成とする、充電開始時には、充電用の電源1と充電用の電源2との2つの電源により二次電池3が大電流で充電され、充電が進むと、自動的に充電用の電源1からの充電電流が止められ、充電用の電源2のみにより、小電流で充電が行われるようになる。
【0022】
つまり、図2は、リチウムイオン電池の充電特性を示すものである。リチウムイオン電池では、図2に示すように、充電が進むと、端子電圧V3 は徐々に上昇していく。
【0023】
充電開始時点t0 では、二次電池3の端子電圧V3 は、充電用の電源1の電圧V1 及び充電用の電源2の電圧V2 より低い電圧である。このため、図1Aに示すように、充電用の電源1から二次電池3に充電電流i1 が流れると共に、充電用の電源2から二次電池3に充電電流i2 が流れ、二次電池3への充電電流i3 は、充電用の電源1からの電流i1 と、充電用の電源2からの電流i2 との和電流となる。
【0024】
充電用の電源1の電流は大電流であるから、これにより、二次電池3に対して十分な充電電流を流すことができる。また、このとき、充電用の電源1の電流検出用の抵抗4の抵抗値は小さいので、発熱やパワーロスは殆ど生じない。また、充電用の電源2の電流検出用の抵抗5には、大電流が流れないので、発熱は殆ど生じない。
【0025】
この充電用の電源1からの電流i1 と、充電用の電源2からの電流i2 との和電流i3 により、二次電池3が充電されていく。二次電池3が充電されていくと、図2に示す特性に沿って、二次電池3の端子電圧V3 が徐々に上昇していく。
【0026】
そして、図2において、時点t1 になると、二次電池3の端子電圧V3 は、充電用の電源1の電圧V1 よりも高くなる。二次電池3の端子電圧V3 が充電用の電源1の電圧V1 よりも高くなると、充電用の電源1から二次電池3に対して、充電電流i1 が流れなくなる。したがって、図1Bに示すように、充電用の電源1からの充電電流が止められ、充電用の電源2からの電流i2 のみにより、二次電池3が充電されていくことになる。
【0027】
抵抗5の両端電圧から、充電用の電源2からの充電電流i2 が検出される。充電用の電源2の電流値が小さいことから、抵抗5の抵抗値は大きくできるので、この充電電流i2 の検出は正確に行なえる。充電電流i2 が所定値以下(例えば、100mA以下)になったことが検出されると、スイッチ回路9がオフされ、二次電池3への電源の供給が停止される。
【0028】
このように、2つの充電用の電源1及び2を設け、一方の充電用電源1の電圧を二次電池3を充電するときの基準電圧よりも僅かに低い電圧とすると共に大電流とし、他方の充電用の電源2をこれより高い電圧とすると共に小電流とすると、充電の初期には、2つの電源1及び2により大電流で二次電池3が充電され、二次電池3がある程度充電されたら、小電流の電源2のみにより小電流で二次電池3が充電されるようになる。これにより、電流検出用の抵抗の発熱が防げると共に、精度良く電流を検出することができるようになる。
【0029】
なお、上述の例では、2つの充電用の電源を用いているが、更に多くの電源を用いるようにしても良い。例えば、電圧差が異なる3つの電源回路を用意し、充電の初期状態では、3つの電源回路から二次電池に充電電流が流れるようにし、充電が進むと、電圧の最も低い電源回路からの充電電流が止められ、更に、充電が進むと、電圧の最も高い電源回路からの充電電流のみで二次電池が充電されるようにしても良い。このとき、電圧の最も高い電源回路の電流が最も小さく、電圧の次に高い電源回路の電流が次に小さく、電圧の最も低い電源回路の電流が最も大きくなるように設定される。
【0030】
次に、上述のような原理構成に基づくバッテリ充電装置の具体例について説明する。図3は、この発明が適用されたバッテリ充電装置の具体構成の一例である。図3において、11は、図1における充電用の電源1に対応する電源回路、12は、図1における充電用の電源2に対応する電源回路である。すなわち、電源回路11の電圧は、二次電池13を充電する際の基準電圧より僅かに低く(例えば4.15V)、電流値が大きい。電源回路12は、電源電圧が二次電池13を充電する際の基準電圧と略等しく(例えば4.2V)、電流値が小さい。13は二次電池、例えば、リチウムイオン電池である。
【0031】
電源回路11は、トランジスタ21及び22と、演算増幅器23とからなるシリーズレギュレータの構成とされる。トランジスタ21のエミッタとそのベースとの間に、抵抗24が接続される。トランジスタ21のベースとトランジスタ22のコレクタとが、抵抗25を介して接続される。トランジスタ22のエミッタが抵抗26を介して接地される。トランジスタ21のコレクタと接地間に、抵抗27と抵抗28との直列接続が接続される。抵抗27と抵抗28との接続点が演算増幅器23の反転入力端子に接続される。演算増幅器23の非反転入力端子には、所定電圧の電圧源29が接続される。演算増幅器23の出力端子がトランジスタ22のベースに接続される。
【0032】
電源回路11において、例えば、出力電圧が上昇すると、抵抗27と抵抗28との接続点のレベルが上昇し、演算増幅器23の出力レベルが下降する。演算増幅器23の出力レベルが下降すると、トランジスタ22を流れる電流が減少し、トランジスタ21により電圧降下が大きくなる。これにより、出力電圧が下げられる。このような制御により、電源回路11の出力電圧は、例えば4.15Vとなるように制御される。
【0033】
電源回路12は、トランジスタ31及び32と、演算増幅器33とからなるシリーズレギュレータの構成とされる。トランジスタ31のエミッタとそのベースとの間に、抵抗34が接続される。トランジスタ31のベースとトランジスタ32のコレクタとが、抵抗35を介して接続される。トランジスタ32のエミッタが抵抗36を介して接地される。トランジスタ31のコレクタと接地間に、抵抗37と抵抗38との直列接続が接続される。抵抗37と抵抗38との接続点が演算増幅器33の反転入力端子に接続される。演算増幅器33の非反転入力端子には、所定電圧の電圧源39が接続される。演算増幅器33の出力端子がトランジスタ32のベースに接続される。
【0034】
電源回路12において、例えば、出力電圧が上昇すると、抵抗37と抵抗38との接続点のレベルが上昇し、演算増幅器33の出力レベルが下降する。演算増幅器33の出力レベルが下降すると、トランジスタ32を流れる電流が減少し、トランジスタ31により電圧降下が大きくなる。これにより、出力電圧が下げられる。このような制御により、電源回路12の出力電圧は、例えば4.2Vとなるように制御される。
【0035】
電源回路11に対して直列に、電流検出用の抵抗41が設けられる。この抵抗41の両端電圧が演算増幅器43により検出される。これにより、電源回路11により流される電流が所定値以下になったかどうかが検出できる。この演算増幅器43の出力がコントローラ44に供給される。
【0036】
また、電源回路12に対して直列に、電流検出用の抵抗45が設けられる。この抵抗45の両端電圧が演算増幅器45により検出される。これにより、電源回路12により流される電流が所定値以上になっかかどうかが検出できる。この演算増幅器45の出力がコントローラ44に供給される。
【0037】
電源入力端子12A及び12Bからの電源は、電源回路11に供給されると共に、電源回路12に供給される。電源回路11により、出力電圧が例えば4.15Vに制御される。電源回路12により、出力電圧が例えば4.2Vに制御される。電源回路11及び12の出力は、スイッチ回路14を介して、二次電池13に供給される。
【0038】
前述の基本構成で説明したように、充電を開始した直後の、二次電池13の電池容量が少ないときには、二次電池13の端子電圧は小さいので、電源回路11からの電流と、電源回路12からの電流との和電流により、二次電池13が充電されていく。そして、二次電池13の端子電圧が、電源回路11の電源電圧以上まで上昇すると、電源回路11からの充電電流は流れなくなる。このため、電源回路12からの充電電流のみにより、二次電池13が充電されるようになる。電源回路12の電流が抵抗45の両端から検出され、電源回路12の電流が所定値以下になると、演算増幅器46から出力が現れる。この演算増幅器46からの出力により、二次電池13の充電状態が検出され、二次電池13の充電が完了されると、スイッチ回路14がオフされ、二次電池13の充電が終了される。
【0039】
なお、電源回路11のトランジスタ21は、電源回路12のトランジスタ31よりも大きいものが用いられ、電源回路11の電流値が電源回路12の電流値より大きくされている。また、電源回路11に対して直列に挿入される抵抗41の抵抗値は、電源回路12に対して直列に挿入される抵抗45の抵抗値より小さくされている。
【0040】
また、図4に示すように、電源回路11及び電源回路12に対して、定電流回路を設けるようにしても良い。すなわち、電源回路11に対して、電流検出用の抵抗42が設けられ、この抵抗42の一端がトランジスタ41のエミッタに接続され、抵抗42の他端がトランジスタ41のベースに接続される。電源回路11を流れる電流が多くなると、抵抗42の両端電圧が大きくなり、トランジスタ41を介して流れる電流が増加される。これにより、電源回路11を流れる電流が抑えられる。この定電流回路により、電源回路11の電流値が例えば1Aに制御される。
【0041】
また、電源回路12に対して、電流検出用の抵抗52が設けられ、この抵抗52の一端がトランジスタ51のエミッタに接続され、抵抗52の他端がトランジスタ51のベースに接続される。電源回路12を流れる電流が多くなると、抵抗52の両端電圧が大きくなり、トランジスタ51を介して流れる電流が増加される。これにより、電源回路51を流れる電流が抑えられる。この定電流回路により、電源回路12の電流が例えば0.2Aに制御される。
【0042】
また、図3及び図4において、小電流の電源回路12としては、大電流の電源回路11に比べて、帰還率の低いものを用いるが考えられる。つまり、電源回路11においては、演算増幅器23により検出された電圧値がトランジスタ21に帰還されて、電源電圧が制御されている。このときの帰還率は、抵抗24、抵抗25、及びトランジスタ21の電流増幅率hfeにより決められる。また、電源回路12においては、演算増幅器33により検出された電圧値がトランジスタ31に帰還されて、電源電圧が制御されている。このときの帰還率は、抵抗34、抵抗35、及びトランジスタ31の電流増幅率hfeにより決められる。電源回路11のトランジスタ21の電流増幅率hfeを、電源回路2のトランジスタ31の電流増幅率hfeより大きくすれば、電源回路11の帰還率は、電源回路12の帰還率より大きくなる。また、電源回路11の抵抗25の抵抗値を、電源回路12の抵抗35の抵抗値より小さくすれば、電源回路11の帰還率は、電源回路12の帰還率より大きくなる。また、電源回路11の抵抗24を、電源回路12の抵抗34より大きくすれば、電源回路11の帰還率は、電源回路12の帰還率より大きくなる。
【0043】
また、上述の例では、2つの電源回路11及び12に対して、夫々、別々の電圧検出回路を設けているが、2つの電源回路に対して共通な電圧検出回路を設けるようにしても良い。
【0044】
図5は、2つの電源回路に対して共通な電圧検出回路を設けるようにした例である。図5において、電源回路11は、トランジスタ71及び72とから構成され、電源回路12は、トランジスタ81及び82とから構成され、これらの電源回路11及び12に対して共通に、演算増幅器83、トランジスタ84からなる電圧検出回路が設けられる。そして、トランジスタ84のエミッタと接地間抵抗85及び86からの検出出力を電源回路に帰還することで、電源回路11及び12の電圧値が所定電圧となるように制御される。
【0045】
すなわち、トランジスタ71のエミッタとそのベースとの間に、抵抗87が接続される。トランジスタ71のベースとトランジスタ72のコレクタとが、抵抗88を介して接続される。トランジスタ72のベースが、トランジスタ71のエミッタと接地間に設けられた抵抗89及び90の直列接続の接続点に接続される。
【0046】
トランジスタ81のエミッタとそのベースとの間に、抵抗91が接続される。トランジスタ81のベースとトランジスタ82のコレクタとが、抵抗92を介して接続される。トランジスタ82のベースが、トランジスタ71のエミッタと接地間に設けられた抵抗89及び90の直列接続の接続点に接続される。
【0047】
トランジスタ71及び81のコレクタの接続点と接地間に、抵抗93及び94の直列接続が設けられる。この抵抗93と抵抗94の接続点が演算増幅器83の反転入力端子に接続される。演算増幅器83の非反転入力端子には、電圧源95が接続される。演算増幅器83の出力端子がトランジスタ84のベースに接続される。トランジスタ84のコレクタがトランジスタ71及び81のコレクタの接続点に接続される。
【0048】
トランジスタ84のエミッタと接地間に、抵抗85及び86の直列接続が設けられる。トランジスタ84のエミッタがトランジスタ72のエミッタに接続される。抵抗85と抵抗86との接続点がトランジスタ82のエミッタに接続される。
【0049】
この例では、トランジスタ84のエミッタと接地間の抵抗85及び86の直列接続からの検出出力を帰還することで、電源回路11及び12の電圧値が所定電圧となるように制御されるので、電源回路11の電圧と電源回路12の電圧とを抵抗比により設定でき、精度が良くなると共に、温度特性による影響が受け難くなる。
【0050】
なお、図6に示すように、図5に示すような電圧検出回路を共通化するようにした構成に、更に、トランジスタ41及び51からなる定電流回路を設けるようにしても良い。
【0051】
上述までの例では、充電が完了したら、二次電池に対する充電電流を止めるようにしているが、充電が完了した後に、二次電池の自己放電を補償するために、補充電を行うようにしても良い。補充電を行う場合に、二次電池のダメージを軽減するように、通常よりも低い電圧が補充電を行うことが望ましい。この発明では、電圧の異なる2つの電源回路が設けられているので、通常よりも低い電圧で補充電を行うような制御が簡単に行なえる。
【0052】
つまり、図7に示すように、電源電圧の高い方の電源回路12の電源の供給をオフするためのスイッチ回路15が設けられる。そして、充電が完了されると、この電源回路12の電圧の供給が止められ、電圧の低い方の電源回路11で、補充電が続けられる。このように、電圧の低い電源回路11により補充電を行うと、二次電池に対するダメージが軽減され、電池の寿命を延ばすことができる。
【0053】
すなわち、図8でフローチャートで示すように、ステップST1で、二次電池13の充電が開始される。二次電池13の充電は、ステップST2〜ST5で示すように、二次電池13の端子電圧が電源回路11及び12の電圧がより低ければ、2つの電源回路11及び12により二次電池13が充電される。そして、二次電池13の端子電圧が電源回路11の電圧より大きくなると、電源回路11からの充電電流が止まり、電源回路12からの電流により、二次電池13が充電されるようになる。
【0054】
ステップST6で、電源回路12に流れる電流が検出される。そして、ステップST7で、この電流が所定値以下(例えば100mA以下)になったかどうかが判断される。電流が所定値以下になったら、ステップST8で、タイマ16がオンされる。ステップST9で、所定時間(例えば1時間)経過したかどうかが判断され、所定時間経過すると、ステップST10で、スイッチ回路15がオフされる。これにより、ステップST11で、電圧の低い電源回路11によってのみ、充電が続けられる。
【0055】
なお、この例では、ステップST7で電流等が所定値以下になったら、タイマ16を起動して、所定時間経過後から補充電を行うようにしているが、二次電池の充電電流が所定値以下になったら、直ちに、保充電を開始するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、2つの充電用の電源を設け、一方の充電用電源の電圧を二次電池を充電するときの基準電圧よりも僅かに低い電圧とすると共に大電流とし、他方の充電用の電源をこれより高い電圧とすると共に小電流としている。これにより、充電の初期には、2つの電源により十分な電流で二次電池が充電され、二次電池がある程度充電されたら、小電流の電源のみにより小電流で二次電池が充電されるようになる。このため、電流検出用の抵抗の発熱が防げ、集積回路化が容易となると共に、精度良く電流を検出することができるようになる。更に、充電の初期には、2つの経路で充電電流が流されるため、1つの電源回路に対する負担が軽くなり、集積回路化に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の基本構成の説明に用いるグラフである。
【図3】この発明が適用された充電装置の一例の接続図である。
【図4】この発明が適用された充電装置の他の例の接続図である。
【図5】この発明が適用された充電装置の更に他の例の接続図である。
【図6】この発明が適用された充電装置の更に他の例の接続図である。
【図7】この発明が適用された充電装置の更に他の例のブロックである。
【図8】この発明が適用された充電装置の更に他の例の説明に用いるフローチャートである。
【図9】従来の充電装置の一例のブロック図である。
【図10】ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池の場合の充電特性を示すグラフである。
【図11】リチウムイオン電池の場合の充電特性を示すグラフである。
【図12】従来の充電装置の説明に用いるグラフである。
【符号の説明】
1・・・電圧の低い電源,2・・・電圧の高い電源,3・・・二次電池,4,5・・・電流検出用の抵抗,7・・・コントローラ

Claims (5)

  1. 基準電圧より低い電圧となるように制御されると共に、電流値が大きくなるようにされた第1の電源回路と、
    上記第1の電源回路の電圧より所定電圧だけ高い電圧となるように制御されると共に、電流値が上記第1の電源回路の電流値より小さくなるようにされた第2の電源回路と、
    上記第1の電源回路及び上記第2の電源回路流れる電流値を検出する電流検出手段と、
    上記第1の電源回路及び上記第2の電源回路を流れる電流値に基づいて、二次電池の充電を制御する制御手段とを有し、
    初期状態では、上記第1の電源回路からの充電電流と上記第2の電源回路からの充電電流により上記二次電池を同時に充電すると共に、
    上記二次電池の端子電圧が上記第1の電源回路の電圧より大きくなると、上記第2の電源回路からの充電電流のみにより上記二次電池を充電させるように、上記第1の電源回路と上記第2の電源回路の帰還率を異なる値に設定し、
    上記第2の電源回路を流れる電流値から上記二次電池の充電が略完了したことが検出されたら、上記第1の電源回路及び上記第2の電源回路をオフするようにした
    充電装置。
  2. 上記第1及び第2の電源回路に対して共通の電圧検出回路を設け、上記電圧検出回路の出力を分圧し、上記第1及び第2の電源回路に帰還することにより、上記第1の電源回路及び上記第2の電源回路の電圧を制御するようにした請求項1記載の充電装置。
  3. 上記第1及び第2の電源回路を制御する制御回路の帰還率を変えるようにした請求項1記載の充電装置。
  4. 上記第1及び/又は第2の電源回路に対して直列にインピーダンス素子を設け、上記第1の電源回路に設けられたインピーダンス素子の値と、上記第2の電源回路に設けられたインピーダンス素子の値とを異なるようにした請求項1記載の充電装置。
  5. 上記第1及び第2の電源回路に定電流回路を設け、上記定電流回路により、上記第1及び第2の電源の電流値を設定するようにした請求項1記載の充電装置。
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