JP3177955B2 - 二次電池の充電方法および充電システム - Google Patents

二次電池の充電方法および充電システム

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JP3177955B2 JP35119097A JP35119097A JP3177955B2 JP 3177955 B2 JP3177955 B2 JP 3177955B2 JP 35119097 A JP35119097 A JP 35119097A JP 35119097 A JP35119097 A JP 35119097A JP 3177955 B2 JP3177955 B2 JP 3177955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の充電方
法および充電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン電池など非水系の二次電
池は定電流・定電圧充電が行われる。この充電方法では
十分充電した二次電池を充電するとき、充電初期はある
設定した電流で定電流充電を行い、二次電池電圧がある
設定値に達すると、その設定値電圧で定電圧充電を行
い、満充電になるまで充電を行う。
【0003】この充電方法における充電器と電池パック
による従来の充電システムのブロック図を図7に示す。
電池パック22は電池セル8と、高精度基準電源4を含
む電池セル電圧検出回路5と、過充電検出回路6と、過
充電保護スイッチ7を備える。また、充電器11には高
精度基準電源41 を含む充電電圧検出回路3と、定電圧
充電回路1と定電流充電回路2を備える。
【0004】定電圧・定電流充電を行うリチウムイオン
電池などの非水系二次電池は、過充電による性能劣化が
顕著で、破裂などの危険を伴うため、これらの二次電池
を用いた電池パックには過充電保護回路が内蔵される。
過充電保護回路は電池セル電圧検出回路5と過充電検出
回路6と過充電保護スイッチ7によって構成される回路
を指す。
【0005】まず、過充電保護回路の動作について説明
する。電池セル電圧検出回路5は電池セル電圧を監視
し、ある値に設定された基準電源4の電圧値と比較しそ
の比較値を出力する。この出力は過充電検出回路6に入
力され、保護スイッチ7のオン/オフを制御する。
【0006】この過充電保護回路は過充電などによって
電池セル電圧があらかじめ設定した過充電検出電圧より
も高くなると保護スイッチ7をオフするように働く。
【0007】次に、充電時の動作について説明する。充
電器21に内蔵された充電電圧検出回路3は、充電時に
電池パック22の端子92 と接続される充電器の出力端
子9 1 の電圧と、定電圧充電時の設定電圧を決定する高
精度基準電源41 の電圧を比較し比較値を出力する。こ
の出力は定電圧充電回路1へ入力される。この充電電圧
検出回路3で検出された電池パック端子電圧が基準電源
1 により決定される設定電圧よりも低いとき、定電流
充電回路2により、電池パック12を定電流充電する。
充電により電池パック22の端子電圧が上がり、充電電
圧検出回路3が電池パック22の端子電圧が設定電圧に
達したことを検出すると、定電流充電回路2に代わり定
電圧充電回路1が動作し、電池パック22を定電圧充電
する。このとき、充電電圧検出回路3の出力信号は定電
圧充電制御を行うためのフィードバック信号となる。し
たがって電池パック22を定電圧充電するときの充電電
圧値とその設定精度は、充電器21内蔵の充電電圧検出
回路3と高精度基準電源4 1 の精度によって決定され
る。
【0008】また、充電時間を短縮する充電方法に図8
のパルス充電方式がある。定電圧充電時の充電電圧を高
めに設定し、充電動作を間欠的にパルス充電を行うもの
である。この方法では、図7の定電流・定電圧充電回路
と同様の、充電器内蔵の充電回路、電池パック内蔵の保
護回路に加え、パルス充電を行うために充電器31にパ
ルス制御回路11とパルス充電スイッチ12を備える。
【0009】また、このパルス充電方式において、充電
器に内蔵するスイッチ素子を省略し、電池パックに内蔵
する過充電保護のためのスイッチ素子でパルス充電動作
を行う方法が特開平7−105983に記載されてい
る。このシステムでは充電器に内蔵されるパルス充電の
ための図8におけるパルス充電スイッチ12が不要とな
り、システムを簡略化しているが、依然として充電器に
パルス制御回路11を必要とし、前述の定電流・定電圧
充電方式より回路が複雑となる欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】過充電保護回路と過充
電保護スイッチを内蔵する電池パックを充電するとき、
充電電流が流れると、過充電保護回路と過充電保護スイ
ッチの電圧降下の影響により、電池パック端子電圧は電
池セル電圧よりやや高い値となる。上述した図7および
図8のシステムによる定電流・定電圧充電では、充電器
に内蔵される充電電圧検出回路3は、電池パックの端子
電圧を充電電圧として検出し、その出力によって電池パ
ック端子電圧に対して定電圧充電制御を行うので、電池
セルに対しては、充電器で設定されている定電圧充電値
よりも低い電圧で充電されることになる。このときの充
電電圧と充電電流の時間変化を図9に示す。
【0011】定電流・定電圧充電を行うリチウムイオン
二次電池などの非水系の二次電池では、充電電圧が適性
値より低いと総充電容量が低下する。逆に適性値より高
い電圧で充電すると、電池の劣化を招き、破壊に至るこ
ともある。したがって安易に充電電圧を高くすることは
できない。
【0012】また、電池パック内蔵の過充電保護回路と
過充電保護スイッチ7のインピーダンスの影響は、図9
より充電初期の定電流充電時Aに、電池バック端子電圧
と電子セル端子電圧の間に最も大きな誤差を生む。その
ため電池セル端子電圧が定電圧充電の設定電圧まで上が
っていないときに、電池パック端子電圧は定電圧充電の
設定電圧に達し、定電流充電から定電圧充電に切り換わ
る。すなわち、電池セル8は、端子電圧が適切な充電電
圧よりも低くまだ定電流充電を行う余裕を残した状態
で、定電圧充電が行われ図9のように充電電流Bが低下
する。そのため、満充電に達するまで余計に時間がかか
るという弊害を生む。
【0013】従来の定電流・定電圧充電では、電池パッ
ク端子電圧に対して充電電圧検出と定電圧制御を行うた
めに、上記のように電池セルの持つ容量を十分に引き出
せない上に、充電時間が長くなるという欠点が生じてい
る。一方、この誤差を見込んであらかじめ電池パック端
子に対してやや高めの充電電圧設定を行うと、上記の弊
害を改善することはできるが、安全性と電池性能の低下
防止対策が難しくなる。
【0014】また図8の充電システムによるパルス充電
においては、間欠的な充電動作により、充電電圧を高め
に設定しても、電池の安全性および電池劣化防止性に影
響を与えずに充電時間の短縮および充電容量の向上をは
かることができる。しかし図8に示すように、この方法
を実現するための充電器はパルス制御回路とパルス充電
スイッチからなるスイッチング制御回路を必要とするこ
とから、その構成は非常に複雑なものとなるという欠点
がある。
【0015】本発明の目的は、複雑な回路によらずに、
充電容量を向上し、充電時間を短縮することのできる、
二次電池充電方法およびシステムを提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の二次電池の充電
方法は、二次電池パックの電池セルを充電器により充電
する二次電池の充電方法において、電池セルの電圧の基
準電圧を生成する段階と、 前記電池セルの電圧を計って
前記電池セル電圧の基準電圧と比較する段階と、 前記電
池セル電圧と基準電圧との比較結果を正負の接続端子を
介して前記充電器に送出する段階と、 前記比較結果を前
記充電器の正負の接続端子で受取る段階と、 前記接続端
子を通じて得られた前記比較結果をフィードバック信号
として前記電池セルの充電を定電流充電から定電流電圧
に切り換えて行う段階とを有する。
【0017】
【0018】
【0019】本発明の二次電池充電システムは、二次電
池セルを有する二次電池パックと、前記二次電池セルを
充電するための充電器とからなる二次電池充電システム
において、前記二次電池パックは、 基準電池セル電圧を
生成する高精度基準電源と、 前記電池セルの電圧を検知
し、該電池セル電圧と前記高精度基準電源が生成した基
準電圧をと比較して比較結果を出力する電池セル電圧検
出回路と、 前記比較結果を送出するための正負の接続端
子とを有し、前記充電器は、前記二次電池パックより前
記比較結果を受取るための正負の接続端子と、 該接続端
子を通して得られた比較結果をフィードバック信号とし
前記電池セルの充電を定電流充電から定電圧充電に切
り換えて行う手段とを有する。
【0020】
【0021】前記二次電池パックは、前記電池セル電圧
設定値と比較する過充電検出回路と、前記過充電検
出回路が設定値より高い電池セル電圧を検出したときに
充電電流を遮断する過充電源保護スイッチとを有するも
のを含む。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は本発明の二次電池の充電方法の第1
の実施形態のフローチャートである。
【0024】第1の実施形態の二次電池の充電方法は図
1に示すように、まず、二次電池パックの電池セルの電
圧を検出する(ステップ1)。次に、検出された電池セ
ル電圧を充電器に向けて送出する(ステップ2)。続い
て送出された電池セル電圧を充電器の接続端子で受取る
(ステップ3)。続いて充電器に受取った電子セル電圧
に応じて二次電池の電池セルの充電を制御させる(ステ
ップ4)。
【0025】この実施形態の充電方法では、比較的簡単
な充電システムによって二次電池の充電容量を向上し、
かつ、充電時間を短縮することができる。
【0026】図2は本発明の二次電池の充電方法の第2
の実施形態のフローチャートである。
【0027】第2実施形態の二次電池の充電方法は図2
に示すように、まず、二次電池パックの電池セルの基準
電圧を高精度基準電源によって生成する(ステップ1
1)。次に電池セルの電圧と高精度基準電源が生成した
電圧とを比較し(ステップ12)、比較値を充電器に向
けて送出する(ステップ13)。続いて比較値を充電器
の接続端子で受取る(ステップ14)。続いて充電器は
比較値をフィードバック信号として電池セルの定電圧充
電を行う(ステップ15)。
【0028】この実施形態の充電方法では、比較的簡単
な充電システムによって二次電池の充電容量を向上し、
かつ充電時間を短縮することができる。
【0029】図3は図2の充電方法が適用された二次電
池充電システムの第1実施形態のブロック図、図4は図
3の二次電池充電システムの詳細図。図5は図3の二次
電池充電システムの充電特性を示すグラフである。
【0030】この実施形態の二次電池充電システムは図
3に示すように、充電器15と電池パック16とからな
り、充電器15は図7の二次電池充電システムの充電器
21の高精度基準電源41 を含む充電電圧検出科回路3
に代って電池セル電圧検出端子(+)131 と電池セル
電圧検出端子(−)141 が設けられ、電池パック16
は図7の電池パック22に電池セル電圧検出端子(+)
132 と電池セル電圧検出端子(−)142 が設けら
れ、電池セル電圧検出端子(+)132 には電池セル電
圧検出回路5の出力の1つが接続され、電池セル電圧検
出端子(−)14 2 は電池セル8の一極に接続されてい
る。
【0031】充電器15と電池パック16は充電端子
(+)91 ,92 と充電端子(−)101 ,102 で接
続されているほかに、電池セル電圧検出端子(+)13
1 ,132 と電池セル電圧検出端子(−)141 ,14
2 で接続されている。
【0032】充電器15内蔵の定電圧充電回路1は定電
流・定電圧供給回路であって、電池セル電圧検出端子1
1 ,132 ,141 ,142 を通して電池パック16
から送られてくる、電池パック内蔵の電池セル電圧検出
回路5の出力をフィードバック信号として定電圧充電を
行う。そのため電池セル8に対して正確な定電圧充電制
御を行うことができる。また、高精度基準電源4を含む
電池セル電圧検出回路5を過充電保護回路と充電電圧検
出回路として共用する機能を果たすため、充電器の回路
を簡略化することができる。
【0033】次に、図4を参照してさらに、詳細を説明
する。
【0034】まず、電池パック16に内蔵される保護回
路は電池セル電圧検出回路5と、過充電検出回路6と、
過充電保護スイッチ7と、正負の電池セル電圧検出端子
から構成されている。
【0035】電池セル電圧検出回路5は、電池セル電圧
を電池セル電圧検出抵抗RB1とRB2によって抵抗分
割した電池セル電圧値と、高精度基準電源4の電圧値を
充電電圧検出抵抗RB3とRB4によって抵抗分割した
基準電圧値とを比較する誤差アンプ18を有し、その出
力は電池セル電圧検出端子(+)132 ,131 を通し
て充電器17の定電圧充電回路1に入力される。また、
この誤差アンプ18のゲインはゲイン設定抵抗RB7に
よって決まる。電池セル電圧検出抵抗RB1,RB2と
高精度基準電源4と充電電圧検出抵抗RB3,RB4
は、電池セル8の適切な充電電圧付近で誤差アンプ18
が動作するように設定されている。
【0036】過充電検出回路6は、抵抗RB1とRB2
によって抵抗分割された、電池セル電圧値と、高精度基
準電源4の電圧値を過充電検出抵抗RB5とRB6によ
って抵抗分割した基準電圧値とを比較するコンパレータ
19を有し、その出力は過充電保護スイッチ7のゲート
に接続される。電池セル電圧検出抵抗RB1,RB2と
高精度基準電源4と過充電検出抵抗RB5,RB6は、
電池セル電圧が過充電電圧に達したときにコンパレータ
19を動作させ、過充電保護スイッチ7をオフするよう
に設定される。
【0037】次に充電器15について説明する。充電器
15は、定電圧充電回路1と定電流充電回路2と正負の
充電端子91 ,101 と電池セル検出端子131 ,13
2 から構成される。
【0038】定電流充電回路2は、NPN形の定電流制
御トランジスタQC1を有し、そのベース・エミッタ間
に定電流・定電圧制御抵抗RC1が接続される。ここ
で、定電流充電回路2による定電流値はトランジスタQ
C1のベース・エミッタ間電圧と抵抗RC1の抵抗値に
よって決まる。
【0039】定電圧充電回路1は、NPN形の定電流・
定電圧制御トランジスタQC2と、そのベースを駆動す
るNPN形の定電圧制御トランジスタQC3を有し、定
電圧・定電流制御トランジスタQC2のコレクタ・ベー
ス間には定電圧・定電流制御トランジスタ駆動抵抗RC
2が、定電圧制御トランジスタQC3のエミッタには定
電圧制御抵抗RC3が接続される。定電圧制御トランジ
スタQC3のベースは、電池セル電圧検出端子(+)1
1 を通して電池パック16の電池セル電圧検出回路5
の出力によって駆動され、電池セル電圧が電池パック1
6の電池セル電圧検出回路5の出力をフィードバック信
号として設定された充電電圧で一定に保たれるように駆
動される。
【0040】次に、この充電システムによる充電動作に
ついて説明する。図5はその充電時間に対する充電電圧
と充電電流を示している。充電初期、電池セル電圧が低
い間は、電池パック16内の電池セル電圧検出回路5
(誤差アンプ18)の出力は低く、充電器15の定電圧
充電回路1は動作せず、定電流充電回路2により定電流
充電(図5のC)が行われる。充電が進み、電池セル電
圧があらかじめ設定された充電電圧に達すると、電池パ
ック16の電池セル電圧検出回路5の出力により、充電
器15の定電圧充電回路1のトランジスタQC3とQC
2をドライブし、定電圧充電が行われる(図5のD)。
【0041】このとき、電池セル電圧が設定された充電
電圧より上がると、電池セル電圧検出回路5の誤差アン
プ18の出力が上がり、電池セル電圧検出端子131
13 2 を通して伝えられたその信号により、充電器15
の定電圧充電回路1のトランジスタQC3のベース電圧
が上がり、抵抗RC3によりコレクタ電流が増える。そ
の結果抵抗RC2による電圧降下が大きくなりトランジ
スタQC2のベース電圧を下げ、充電電圧を下げる方向
に動作する。逆に電池セル電圧が設定された電圧より下
がると、逆の動作により充電電圧を上げる方向に動作す
る。
【0042】また、充電中に充電器15の故障など何ら
かの問題により、充電電圧が電池パック19の過充電検
出回路6で設定した過充電電圧より高くなると、コンパ
レータ19の出力がロウになり、電池パック16の過充
電保護スイッチ7がオフし、充電経路を遮断することに
より充電を強制的に停止する。
【0043】この一連のフィードバック系により充電電
圧は一定に保たれる。低電圧充電時の充電電流は電池の
充電状態によって決まり、次第に減少して満充電になる
と充電電流は流れなくなり、充電は完了する。
【0044】図6は、図2の二次電池充電方法が適用さ
れた二次電池充電システムの第2実施形態のブロック詳
細図である。
【0045】この二次電池充電システムは図4の充電器
5に代って充電器17が用いられている。充電器17で
は定電流充電回路1および定電圧充電回路2は可変三端
子レギュレータIC1と充電電流設定抵抗RC1と定電
圧制御抵抗RC2と低電圧制御トランジスタQC1と抵
抗RC3により構成されている。
【0046】抵抗RC1とRC2は可変三端子レギュレ
ータIC1のOUT−ADJ間に接続され、定電圧制御
トランジスタQC1は可変三端子レギュレータIC1の
ADJと電池セル検出端子(−)との間に接続される。
また、電池セル電圧検出端子(+)131 はトランジス
タQC1のベースに抵抗RC3を介して接続される。充
電端子(+)91 は抵抗RC1とRC2の間に接続され
る。
【0047】充電初期、電池セル電圧が近い間は低電圧
制御トランジスタQC1はオフしており、可変三端子レ
ギュレータIC1のOUT−ADJ間電圧と抵抗RC1
で決まる定電流が電池パック16に供給される。このと
き、充電電圧は電池セル16の状態によって決まり、次
第に上昇する。充電が進み電池セル電圧が定電圧充電を
行うべき電圧値まで上がると、定電圧制御トランジスタ
QC1がオンし、定電流充電モードから定電圧充電モー
ドへ移行する。
【0048】このとき、電池セル電圧が設定された充電
電圧より上がると、定電圧制御トランジスタQC1に流
れるコレクタ電流が増加し、可変三端子レギュレータI
C1のADJ端子の電位が下がり、充電電圧を下げよう
とする。逆に電池セル電圧が設定された充電電圧より下
がると、ADJ端子の電位は上がり、充電電圧を上げよ
うとする。このような一連のフォードバック動作によ
り、図5に示す第1実施形態と同様に充電電圧は電池セ
ル8に対して一定に保たれる。
【0049】また、充電器の故障などにより定電圧充電
制御がうまく機能せず、充電電圧が上がりすぎると、過
充電検出回路6のコンパレータ19の出力はロウとな
り、過充電保護スイッチ7をオフし、充電電流の流れる
経路を遮断し充電を強制的に停止する。
【0050】このような一連の充電動作において、充電
電圧の検出精度、充電電圧の設定は電池パック16内蔵
の電池セル電圧検出回路5の基準電源4と電池セル電圧
検出抵抗の精度および設定値によって決まる。定電流充
電時の充電電流の精度と設定値は充電器17の定電流制
御抵抗RC1の精度と設定値によって決まる。リチウム
イオン電池に代表される非水系二次電池は、過充電に弱
く、定電圧充電時の電圧設定に高い精度が要求される。
一方、充電電流は任意に選べる範囲が広く、高い精度は
必要ない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電池パッ
ク内蔵の電池セル電圧検出回路の出力を充電器の定電圧
充電のための充電器へフィードバック信号として使用す
ることにより、充電電圧の制御は、電池パックの端子電
圧ではなく、電池セル電圧と基準電圧との比較結果に対
して機能するため、保護回路や保護スイッチのインピー
ダンスの影響による充電電圧の誤差は発生しないので、
電池セルに対して効率よく充電を行うことができ、過充
電に対する安全性を維持したまま、充電時間を短縮する
ことができる効果がある。また、電池セルが適切な電圧
値で充電されるため、充電容量を上げることができ、さ
らに充電器の定電圧充電制御のための高精度基準電源と
充電電圧検出抵抗を含む充電電圧検出回路が不要なの
で、充電器の充電回路を簡略化することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二次電池の充電方法の第1実施形態の
フローチャートである。
【図2】本発明の二次電池の充電方法の第2実施形態の
フローチャートである。
【図3】図2の充電方法が適用された本発明の二次電池
充電システムの第1実施形態のブロック図である。
【図4】図3の二次電池充電システムの詳細図である。
【図5】図3の二次電池充電システムの充電特性を示す
グラフである。
【図6】図2の充電方法が適用された本発明の二次電池
充電システムの第2実施形態の詳細ブロック図である。
【図7】二次電池充電システムの第1従来例のブロック
図である。
【図8】二次電池充電システムの第2従来例のブロック
図である。
【図9】図7の二次電池充電システムの充電特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 定電圧充電回路 2 定電流充電回路 4 高精度基準電源(電池パック内蔵) 5 電池セル電圧検出回路 6 過充電検出回路 7 過充電保護スイッチ 8 電池セル 91 ,92 充電端子(+) 101 ,102 充電端子(−) 131 ,132 電池セル電圧検出端子(+) 141 ,142 電池セル電圧検出端子(−) 15,17 充電器 16 電池パック 18 誤差アンプ 19 コンパレータ RB1,RB2,RB3,RB4,RB5,RB6,R
B7 抵抗 RC1,RC2,RC3 抵抗 QC1,QC2,QC3 トランジスタ IC1 可変三端子レギュレータ C 定電流充電 D 定電圧充電
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−33224(JP,A) 特開 平7−274404(JP,A) 特開 平9−271147(JP,A) 特開 平8−308121(JP,A) 特開 平8−308135(JP,A) 特開 平8−293327(JP,A) 特開 平8−126220(JP,A) 特開 平9−271147(JP,A) 特開 昭63−213430(JP,A) 特開 平6−178457(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H01M 10/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池パックの電池セルを充電器によ
    り充電する二次電池の充電方法において、電池セルの電圧の基準電圧を生成する段階と、 前記電池セルの電圧を計って前記電池セルの電圧の基準
    電圧と比較する段階と、 前記電池セル電圧と基準電圧との比較結果を正負の接続
    端子を介して前記充電器に送出する段階と、 前記比較結果を前記充電器の正負の接続端子で受取る段
    階と、 前記接続端子を通じて得られた前記比較結果をフィード
    バック信号として前記電池セルの充電を定電流充電から
    定電流電圧に切り換えて行う段階とを有することを特徴
    とする二次電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 二次電池セルを有する二次電池パック
    と、前記二次電池セルを充電するための充電器とからな
    る二次電池充電システムにおいて、 前記二次電池パックは、基準電池セル電圧を生成する高精度基準電源と、 前記電池セルの電圧を検知し、該電池セル電圧と前記高
    精度基準電源が生成した基準電圧をと比較して比較結果
    を出力する電池セル電圧検出回路と、 前記比較結果を送出するための正負の接続端子とを有
    し、 前記充電器は、前記二次電池パックより前記比較結果を受取るための正
    負の接続端子と、 該接続端子を通して得られた比較結果をフィードバック
    信号として 前記電池セルの充電を定電流充電から定電圧
    充電に切り換えて行う手段とを有することを特徴とする
    二次電池充電システム。
  3. 【請求項3】 前記二次電池パックは、 前記電池セル電圧設定値と比較する過充電検出回路
    と、 前記過充電検出回路が設定値より高い電池セル電圧を検
    出したときに充電電流を遮断する過充電源保護スイッチ
    とを有する請求項記載の二次電池充電システム。
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