JP2809391B2 - 定電流・定電圧充電装置 - Google Patents
定電流・定電圧充電装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、鉛蓄電池などの二次電池の充電装置に関す
るものである。 従来の技術 この種の充電装置は、被充電電池の保護ならびに電源
容量の関係のために、充電初期には定電流充電するよう
動作して、充電末期に近づくにつれて自動的に定電圧充
電動作に移行するよう構成されている。 第３図は従来の定電流・定電圧充電装置を示す。電源
１と被充電電池２〔以下、電池と称す〕とは電力制御ト
ランジスタ３と電流検出用の抵抗器４を介して接続され
ており、第１の誤差増幅器５は、演算増幅器６で電池２
の端子電圧の分圧値ES1と基準電圧ER1とを比較し、第２
の誤差増幅器７は、演算増幅器８で前記抵抗器４の端子
電圧ES2と基準電圧ER2とを比較し、演算増幅器6,8の両
出力信号の加算信号でトランジスタ９のベース電位を決
定し、トランジスタ９で前記電力制御トランジスタ３の
ベース電流IBを制御している。 発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、回路の構成が複雑なう
え、電流検出用の抵抗器４の電力損失が大きいため、装
置の小型化が困難であった。 本発明は構成が簡単で、しかも電力損失が小さくて装
置を小型化できることができる定電流・定電圧充電装置
を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明の定電流・定電圧充電装置は、電源と被充電電
池の間に直列に電力制御トランジスタを介装し、前記被
充電電池の端子電圧を検出する誤差増幅器の出力信号で
前記電力制御トランジスタのベース電位を制御し、充電
電流値の検出なしで充電電流値を制御する定電流・定電
圧充電装置であって、前記電力制御トランジスタのベー
スと前記誤差増幅器との出力との間に前記電力制御トラ
ンジスタのベース電流の最大値を制限して前記電力制御
トランジスタの電流を制限する抵抗値の抵抗器を介装し
たことを特徴とする。 作用 この構成によると、電力制御トランジスタのベース電
流の最大値が誤差増幅器の出力との間に介装した抵抗器
で規定して制限されている。したがって、充電初期の被
充電電池の電池電圧が低い領域では、電力制御トランジ
スタのベース電流の最大値に応じて被充電電池に流れる
電流値で充電初期の被充電電池が定電流充電される。 被充電電池の電池電圧が高くなってくると、被充電電
池の端子電圧を検出する誤差増幅器の出力信号に応じて
電力制御トランジスタを制御して被充電電池が定電圧充
電される。 実施例 以下、本発明の実施例を第１図と第２図に基づいて説
明する。 第１図は本発明の充電装置を示す。電極１と被充電電
池２の間に直列に電力制御トランジスタ３を介装し、電
池２の端子電圧を検出する誤差増幅器５の出力と、電力
制御トランジスタ３のベースとの間に電流制限回路10を
介装して構成されている。前記誤差増幅器５は、電池２
の端子電圧を分圧する抵抗器11,12と、基準電圧源13
と、この基準電圧源13から出力する基準電圧ER1と、抵
抗器12の端子電圧ES1とを比較する演算増幅器６とで構
成されている。電流制限回路10は誤差増幅器５の出力に
応じて電流制限値を変更するよう構成されており、演算
増幅器６の出力電圧が低い充電初期には、電流制限回路
10で電力制御トランジスタ３のベース電流を制限し、電
力制御トランジスタ３のコレクタ電流の最大値を制限し
て定電流充電を実施し、演算増幅器６の出力電圧が高い
充電末期には演算増幅器６の出力電圧にしたがって電力
制御トランジスタ３のベース電流を制御し、電池２への
印加電圧を制御して定電圧充電を実施する。 この構成によると、電源１と電池２および電力制御ト
ランジスタ３で構成される主回路に、従来のような電流
検出用の抵抗器４〔第３図参照〕を介装せずとも定電流
充電を実施することができ、回路の構成の簡略化と装置
の小型化を達成できる。 第２図は第１図の具体例を示し、誤差増幅器５の出力
と電力制御トランジスタ３のベースとの間に、電流制御
手段としての抵抗器14が介装されている。この場合、定
電圧充電時には電池２への印加電圧が一定となるよう前
記演算増幅器６の出力電圧に応じて電力制御トランジス
タ３を制御する。充電初期において演算増幅器６の出力
電圧が低い場合には、｛（VIN−VBE）/R｝・hfeなる電
流が定電流として電池２に流れる。ここで、VINは電源
１の出力電圧、VBEは電力制御トランジスタ３のベース
・エミッタ間の電圧値、hfeは電力制御トランジスタ３
の電流増幅率、Ｒは抵抗器14の抵抗値である。 発明の効果 以上のように本発明によると、被充電電池の端子電圧
を検出する誤差増幅器の出力と電力制御トランジスタの
ベースとの間に前記電力制御トランジスタのベース電流
の最大値を制限する抵抗器を介装したため、充電初期の
被充電電池の電池電圧が低い領域では、電力制御トラン
ジスタのベース電流の最大値に応じて被充電電池に流れ
る電流値で充電初期の被充電電池が定電流充電される。
充電が進行して被充電電池の電池電圧が高くなってくる
と、被充電電池の端子電圧を検出する誤差増幅器の出力
信号に応じて電力制御トランジスタを制御して被充電電
池が定電圧充電される。したがって、従来のように電流
検出用抵抗器を電源と電池との間に直列に介装せずとも
定電流充電することができるため、電流検出用の抵抗器
の電力損失をなくすることができ、装置の小型化を併せ
て達成できるものである。
るものである。 従来の技術 この種の充電装置は、被充電電池の保護ならびに電源
容量の関係のために、充電初期には定電流充電するよう
動作して、充電末期に近づくにつれて自動的に定電圧充
電動作に移行するよう構成されている。 第３図は従来の定電流・定電圧充電装置を示す。電源
１と被充電電池２〔以下、電池と称す〕とは電力制御ト
ランジスタ３と電流検出用の抵抗器４を介して接続され
ており、第１の誤差増幅器５は、演算増幅器６で電池２
の端子電圧の分圧値ES1と基準電圧ER1とを比較し、第２
の誤差増幅器７は、演算増幅器８で前記抵抗器４の端子
電圧ES2と基準電圧ER2とを比較し、演算増幅器6,8の両
出力信号の加算信号でトランジスタ９のベース電位を決
定し、トランジスタ９で前記電力制御トランジスタ３の
ベース電流IBを制御している。 発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、回路の構成が複雑なう
え、電流検出用の抵抗器４の電力損失が大きいため、装
置の小型化が困難であった。 本発明は構成が簡単で、しかも電力損失が小さくて装
置を小型化できることができる定電流・定電圧充電装置
を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明の定電流・定電圧充電装置は、電源と被充電電
池の間に直列に電力制御トランジスタを介装し、前記被
充電電池の端子電圧を検出する誤差増幅器の出力信号で
前記電力制御トランジスタのベース電位を制御し、充電
電流値の検出なしで充電電流値を制御する定電流・定電
圧充電装置であって、前記電力制御トランジスタのベー
スと前記誤差増幅器との出力との間に前記電力制御トラ
ンジスタのベース電流の最大値を制限して前記電力制御
トランジスタの電流を制限する抵抗値の抵抗器を介装し
たことを特徴とする。 作用 この構成によると、電力制御トランジスタのベース電
流の最大値が誤差増幅器の出力との間に介装した抵抗器
で規定して制限されている。したがって、充電初期の被
充電電池の電池電圧が低い領域では、電力制御トランジ
スタのベース電流の最大値に応じて被充電電池に流れる
電流値で充電初期の被充電電池が定電流充電される。 被充電電池の電池電圧が高くなってくると、被充電電
池の端子電圧を検出する誤差増幅器の出力信号に応じて
電力制御トランジスタを制御して被充電電池が定電圧充
電される。 実施例 以下、本発明の実施例を第１図と第２図に基づいて説
明する。 第１図は本発明の充電装置を示す。電極１と被充電電
池２の間に直列に電力制御トランジスタ３を介装し、電
池２の端子電圧を検出する誤差増幅器５の出力と、電力
制御トランジスタ３のベースとの間に電流制限回路10を
介装して構成されている。前記誤差増幅器５は、電池２
の端子電圧を分圧する抵抗器11,12と、基準電圧源13
と、この基準電圧源13から出力する基準電圧ER1と、抵
抗器12の端子電圧ES1とを比較する演算増幅器６とで構
成されている。電流制限回路10は誤差増幅器５の出力に
応じて電流制限値を変更するよう構成されており、演算
増幅器６の出力電圧が低い充電初期には、電流制限回路
10で電力制御トランジスタ３のベース電流を制限し、電
力制御トランジスタ３のコレクタ電流の最大値を制限し
て定電流充電を実施し、演算増幅器６の出力電圧が高い
充電末期には演算増幅器６の出力電圧にしたがって電力
制御トランジスタ３のベース電流を制御し、電池２への
印加電圧を制御して定電圧充電を実施する。 この構成によると、電源１と電池２および電力制御ト
ランジスタ３で構成される主回路に、従来のような電流
検出用の抵抗器４〔第３図参照〕を介装せずとも定電流
充電を実施することができ、回路の構成の簡略化と装置
の小型化を達成できる。 第２図は第１図の具体例を示し、誤差増幅器５の出力
と電力制御トランジスタ３のベースとの間に、電流制御
手段としての抵抗器14が介装されている。この場合、定
電圧充電時には電池２への印加電圧が一定となるよう前
記演算増幅器６の出力電圧に応じて電力制御トランジス
タ３を制御する。充電初期において演算増幅器６の出力
電圧が低い場合には、｛（VIN−VBE）/R｝・hfeなる電
流が定電流として電池２に流れる。ここで、VINは電源
１の出力電圧、VBEは電力制御トランジスタ３のベース
・エミッタ間の電圧値、hfeは電力制御トランジスタ３
の電流増幅率、Ｒは抵抗器14の抵抗値である。 発明の効果 以上のように本発明によると、被充電電池の端子電圧
を検出する誤差増幅器の出力と電力制御トランジスタの
ベースとの間に前記電力制御トランジスタのベース電流
の最大値を制限する抵抗器を介装したため、充電初期の
被充電電池の電池電圧が低い領域では、電力制御トラン
ジスタのベース電流の最大値に応じて被充電電池に流れ
る電流値で充電初期の被充電電池が定電流充電される。
充電が進行して被充電電池の電池電圧が高くなってくる
と、被充電電池の端子電圧を検出する誤差増幅器の出力
信号に応じて電力制御トランジスタを制御して被充電電
池が定電圧充電される。したがって、従来のように電流
検出用抵抗器を電源と電池との間に直列に介装せずとも
定電流充電することができるため、電流検出用の抵抗器
の電力損失をなくすることができ、装置の小型化を併せ
て達成できるものである。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の定電流・定電圧充電装置の一実施例の
構成図、第２図は第１の具体的な構成図、第３図は従来
の定電流・定電圧充電装置の構成図である。 １……電源、２……電池〔被充電用の電池〕、３……電
力制御トランジスタ、５……誤差増幅器、10……電流制
限回路〔電流制限手段〕、14……抵抗器〔電流制限手
段〕。
構成図、第２図は第１の具体的な構成図、第３図は従来
の定電流・定電圧充電装置の構成図である。 １……電源、２……電池〔被充電用の電池〕、３……電
力制御トランジスタ、５……誤差増幅器、10……電流制
限回路〔電流制限手段〕、14……抵抗器〔電流制限手
段〕。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
H02J 7/00 - 7/12
H03G 5/00 - 11/08
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．電源と被充電電池の間に直列に電力制御トランジス
タを介装し、前記被充電電池の端子電圧を検出する誤差
増幅器の出力信号で前記電力制御トランジスタのベース
電位を制御し、充電電流値の検出なしで充電電流値を制
御する定電流・定電圧充電装置であって、 前記電力制御トランジスタのベースと前記誤差増幅器と
の出力との間に前記電力制御トランジスタのベース電流
の最大値を制限して前記電力制御トランジスタの電流を
制限する抵抗値の抵抗器を介装した 定電流・定電圧充電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62045020A JP2809391B2 (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 定電流・定電圧充電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62045020A JP2809391B2 (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 定電流・定電圧充電装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63213430A JPS63213430A (ja) | 1988-09-06 |
| JP2809391B2 true JP2809391B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=12707657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62045020A Expired - Fee Related JP2809391B2 (ja) | 1987-02-26 | 1987-02-26 | 定電流・定電圧充電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2809391B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3177955B2 (ja) * | 1997-12-19 | 2001-06-18 | 日本電気株式会社 | 二次電池の充電方法および充電システム |
| JP4657943B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2011-03-23 | 株式会社リコー | 充電制御用半導体集積回路及びその充電制御用半導体集積回路を使用した２次電池の充電装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5026325U (ja) * | 1973-06-30 | 1975-03-26 | ||
| JPS583538A (ja) * | 1981-06-24 | 1983-01-10 | 三菱電機株式会社 | 蓄電池充電装置 |
-
1987
- 1987-02-26 JP JP62045020A patent/JP2809391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63213430A (ja) | 1988-09-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |