JP3766496B2 - 送りねじ軸の研削加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールねじ軸等の送りねじ軸の研削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の送りねじ軸の研削加工は、素材の両端を心出してチャックし、素材を回転させると共に研削砥石と素材間を相対的に軸方向に送ることにより、素材外周に螺旋状のねじ溝を研削するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このねじ溝研削は、荒研削から仕上研削まで複数回の研削が行なわれるが、従来は荒研削で一工程・仕上研削で一工程と、荒研削から仕上研削まで複数工程必要であった。
【0004】
本発明の目的は、ねじ溝の荒研削から仕上研削まで一工程で行ない得る送りねじ軸の研削加工装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、外周にねじ溝を研削すべき山形突起が軸方向に所定間隔でもって複数設けられた研削砥石と、素材を回転させつつ軸方向に螺旋状に送る螺旋送り機構と、を備え、該螺旋送り機構は、研削砥石と所定の間隔を隔ててほぼ平行に配置される調整車と、研削砥石と調整車間に介装され、素材の送り方向に沿って延びる支持板とを備えており、素材の外径部に接触する調整車と支持板とによって素材を支持回転させつつ軸方向に送るように構成されており、研削砥石の山形突起間の外周部分は、予め円筒状に成形した素材の外径部には非接触で、該外径部を基準にして山形突起によって素材の外径部にねじ溝のみを部分的に加工すると共に、前記螺旋送り機構により素材を螺旋状に送ることにより、研削砥石の前段の山形突起によって研削された螺旋溝部分を後段の山形突起によって順次研削し、ねじ溝の荒加工から仕上加工まで同軸で行なうことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、研削砥石の山形突起間の外周部分は、予め円筒状に成形した素材の外径部には非接触で、該外径部を基準にして山形突起によって素材の外径部にねじ溝のみを部分的に加工することで、ねじ溝が正確に成形される。また、入口側の第1段の山形突起で所定深さの螺旋溝が研削され、この螺旋溝部分が次段の山形突起にてさらに研削され、最終的に出口側に位置する山形突起によって正規の深さのねじ溝が研削される。すなわち、第1段の山形突起で荒加工された螺旋溝部分が次段の山形突起によって段階的に研削され、一工程で荒加工から仕上研削まで行なうことができる。また、上記のように構成された螺旋送り機構によれば、研削砥石によって素材が調整車に押付けられ、調整車と素材の摩擦力によって素材が回転される。支持板は素材の送り方向を規定するもので、素材と支持板間はすべり接触となっている。調整車は送り方向に向って前下りとなるようにリード角分傾けられており、素材はリード角方向に螺旋状に送られることになる。調整車の外周は素材が線接触するように単葉双曲面形状に成形されている。このようにすれば、素材は調整車と支持板に接触しながら研削されることになり、真直度が維持される。
【0007】
また、研削砥石が、加工度合に応じて組織の異なる複数枚の砥石を貼り合わせて構成されていることを特徴とする。
【0008】
このように研削砥石として加工度合に応じた複数枚の合わせ砥石を用いれば、加工効率を上げることができる。
【0009】
たとえば、荒加工領域の砥石は、とり代を大きくする必要から切れ味が重視され、砥粒を大、空隙を大にして破砕性の良い砥石が選択される。もちろん、重研削に対応させるために結合度を上げる。
【0010】
一方、仕上げ加工領域では、砥粒径を小さくし、集中度を上げて仕上面の精度を上げる。荒加工と仕上加工の中間の領域では、砥粒径,集中度,結合度として中間的なものが使用される。
【0011】
また、研削砥石が、直列に加工度合に応じて複数設けられ、該複数の研削砥石が互いに独立駆動されることを特徴とする。
【0012】
この場合、荒加工あるいは仕上加工の加工段階で、最も効率的な研削砥石の周速が選択され、より効率的な加工を実現できる。
【0013】
研削砥石には、多条ねじの各条列のねじ溝に対応する複数の山形突起が設けられた複数のねじ溝研削領域が素材の送り方向に順番に設けられていることを特徴とする。
【0014】
このようにすれば、素材の外径部が各条列のねじ溝研削領域を通過する際に、各ねじ溝研削領域に設けられた山形突起によって順次各条列のねじ溝が効率よく研削されていく。
【0015】
このように一つの研削砥石に複数のねじ溝研削領域を設ければ、各ねじ溝研削領域の山形突起間の位相を正確に設定することができる。
【0016】
また、多条ねじの各条列のねじ溝に対応する複数の山形突起が設けられた複数の研削砥石を素材の送り方向に直列に配列したことを特徴とする。
【0017】
このように複数の研削砥石を用いれば、研削砥石間で前段の研削砥石によって研削された部分を冷却することができ、研削熱による熱膨張の影響を小さくすることができる。
【0018】
また、同一の螺旋送り機構によって素材を螺旋条に送れば、各研削砥石により研削される各条列のねじ溝は同一リードに成形される。
【0022】
また、研削砥石の回転軸は素材の送り方向に対して加工すべきねじ溝のリード角だけ傾けられ、研削砥石の外周形状が素材が研削砥石の全幅にわたって全ての山形突起と接触するように略単葉回転双曲面形状となっていることを特徴とする。
【0023】
このようにすれば、研削砥石の全幅にわたって研削に使うことができ効率よく研削できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0027】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の一実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置の概略構成が示されている。
【0028】
すなわち、この送りねじ軸の研削加工装置は、研削砥石1と、この研削砥石1と対向して並設される調整車2と、研削砥石1と調整車2との間に設けられて素材3を支持する支持部材としてのブレード4と、このブレード4の前後に素材3の送り方向に沿って設けられる案内板5と、を備えた構成となっている。
【0029】
調整車2の回転軸C2はブレード4により支持され素材3の中心軸C3に対して所定角度θだけ傾けられ、この調整車2とブレード4によって素材3を回転させつつ軸方向に送るように構成されている。この調整車2とブレード4が螺旋送り機構を構成する。調整車2の外周は素材3の外周に線接触させるために、単葉回転双曲面で形成された鼓形状となっている。
【0030】
この実施の形態では、研削される送りねじ軸は1条ねじで、ねじ溝6がボールが転動するボール転動溝となる。
【0031】
研削砥石1の外周には、ねじ溝6を研削すべき山形突起7が軸方向に所定間隔でもって複数設けられている。図示例ではねじ溝6のリード間隔で設けられているが、リードの整数倍の間隔で設けられていればよい。多条ねじの場合にはリードの条列数分の1の間隔で整数倍の間隔で設ければよい。
【0032】
山形突起7はねじ溝6の断面形状に対応して成形される。山形突起7の断面形状は、ねじ溝6のリード角方向に研削する場合には、ねじ溝6に対して直交する断面形状に対応させて成形される。ねじ溝6のリード角方向に研削する場合は、図2(a)に示すように、研削砥石1の回転軸C1を素材3の中心軸C3に対してリード角θ分だけ傾斜させて山形突起7の研削方向をねじ溝6の方向に合わせておく。この場合、研削砥石1の形状は単葉回転双曲面形状となる。
【0033】
また、山形突起7によって、素材3の中心軸C3に対して直交する方向に研削する場合には、図2(b)に示すように、山形突起7の断面形状を、ねじ溝6を素材3の中心軸C3を通る面で切断した断面形状に対応させる。断面形状から、溝幅方向中央部8を残し、溝幅方向中央部8に対して左右両側部の削り出されるべきねじ溝と溝幅方向に干渉する干渉部9,9を除いた形状とする。
【0034】
また、リード角が大きい場合には、研削砥石1の回転軸C1をリード角θよりも小さい角度に傾斜させ、山形突起7の研削すべきねじ溝と干渉する部分を除いた形状としてもよい。
【0035】
複数の山形突起7は、前段の山形突起によって研削された螺旋溝部分が後段の山形突起によって順次研削して、ねじ溝6の荒加工から仕上加工まで同軸で行なうことができるように、入口側から出口側に向けて、各山形突起7の外径が徐々に大径となるように設定されている。この実施の形態では最も出口側の山形突起7aの外径は最も入口側の山形突起7bの外径よりも2H分だけ大きくなっている。
【0036】
そして、加工効率を上げるために、研削砥石1が加工度合に応じて、組織の異なる複数枚の砥石10,11,12を貼り合わせた合わせ砥石によって構成されている。
【0037】
この実施の形態では、荒研削用砥石10と、中仕上研削用砥石11と、最終の仕上研削用砥石12の三枚の砥石を貼り合わせた仕様としている。合わせ砥石の枚数については、必要に応じて適宜選択される。荒研削用砥石10ではとり代を大きくするので、切れ味が重視され、砥粒を大、空隙を大、にして破砕性の良い砥石が選択される。もちろん重研削に対応させるために結合度を上げる。
【0038】
一方、仕上研削用砥石12では、砥粒径を小さくし、集中度を上げて仕上面の精度を上げる。中仕上研削用砥石11は、上記荒研削用砥石10と仕上研削用砥石12の中間的な特徴の砥石を選択する。
【0039】
次にねじ溝6の研削工程について説明する。素材3の外径部31は予じめ円筒面に成形されており、この素材3は調整車2のブレード4および研削砥石1に3点で接触して位置決めされ、研削砥石1の切込み方向の押圧力によって素材3の外径部31が調整車2に押圧される。調整車2に押圧された素材3は調整車2との摩擦力によって調整車2の回転に伴って回転する。ブレード4との接触部はすべり接触である。
【0040】
調整車2は出口側に向って下方にリード角θ分だけ傾斜しているので、素材3は回転しつつ軸方向に送られ、ねじ溝のリード角方向に合致した螺旋運動をする。
このように素材3が螺旋状に送られていくので、研削砥石1の山形突起により素材3の外径部31が螺旋状に削られてねじ溝が成形される。
【0041】
まず、入口側の山形突起7bによって研削された1巻分の螺旋溝が、次の山形突起7cで2回目の研削がなされ、さらに次の山形突起7dで3回目の研削がなされるというように、最終の山形突起7aで仕上研削がされるまで、山形突起7の数だけの段階的に研削され、荒加工から仕上加工まで一工程で行なわれる。
特に削り代を大きくしたい荒加工用の砥石10の幅を広くして山形突起7の数を多くしており、加工効率をより一層向上させている。
【0042】
また、本実施の形態では、図3(a)に示すように予め円筒状に成形した素材3の外径部31を基準にしてねじ溝6部分のみを研削するようにした。なお、図3(b)には、外径部31まで研削するようにした参考例が示されている
【0043】
上記実施の形態では、1条ねじを例にとって説明したが、2条ねじ等のねじ溝を複数条有する送りねじ軸についても、1条ねじの場合と全く同様に適用することができることはもちろんである。
【0044】
たとえば、2条ねじの場合には、図3(c)に示すように、第1のねじ溝61に対応する第1の山形突起71と第2のねじ溝62に対応する第2の山形突起72を、交互にリードLの2分の1のピッチ(L/2)でもって設ければよい。
【0045】
3条ねじの場合には山形突起をねじ溝のリードの3分の1のピッチで形成すればよく、要するに山形突起をねじ溝の条数分の1のピッチで形成しておけばよい。各条列のねじ溝は、2条ねじであれば1つおき、3条ねじであれば2つ置きに研削砥石の山形突起に合致して同時に研削されることになる。
【0046】
[第2の実施の形態]
図4には本発明の第2の実施の形態が示されている。
この実施の形態では荒加工用の第1の研削砥石21と、仕上加工用の第2の研削砥石22を直列に設けたものである。この第1,第2の研削砥石21,22はそれぞれプーリ等の第1,第2の駆動伝達機構23,24を介して第1,第2モータ25,26に作動連結され、互いに独立して駆動されるようになっている。
【0047】
この実施の形態は、荒加工から仕上加工まで同軸上で行なうという基本的な考えは第1の実施の形態と同じであり、第1,第2の研削砥石21,22と略平行に配設される1つの調整車2と、第1,第2の研削砥石21,22と調整車2間に配設される支持板としてのブレード4とを備えており、第1,第2の研削砥石21,22に対して素材3が同一の回転速度と軸方向の送り速度で螺旋状に送られる。
【0048】
第1の研削砥石21外周には複数の第1の山形突起27が設けられ、第2の研削砥石22外周には第2の山形突起28が複数設けられている。第1,第2の山形突起27,28は共にねじ溝6のリード間隔で設けられ、かつ第1,第2の山形突起27,28が同一位相に位置するように形成されている。
【0049】
そして、第1の山形突起27と第2の山形突起28の外径が入口側から出口側に向けて徐々に大径となるように設定されている。第1の研削砥石21の出口側に位置する第1の山形突起21aは荒加工の出口に位置するので正規のねじ溝6を研削するものではなく中間段階のねじ溝研削用である。
【0050】
このように、荒加工用の仕上加工用の第1,第2の研削砥石21,22を独立で駆動するようにしたので、第1,第2の研削砥石21,22の砥石周速(研削速度)を変化させることができる。
【0051】
また、研削条件を変えても、素材3の送りは同一の調整車2で行なうので、リード精度は安定している。
【0052】
また、第1,第2の研削砥石21,22間にクーラントを設けて素材3を冷却すれば、素材3の熱膨張が規制されリード精度を高精度に仕上研削することができる。
【0053】
また、この第1,第2の研削砥石21,22として種類の異なる砥石を用いることができる。この例では、仕上げ加工用の第2の研削砥石22として高精度のCBN砥石を用い、荒加工用の第1の研削砥石21として一般砥石が用いられている。CBN砥石は高速用で通常4〜5000rpm、一般砥石は通常2〜3000rpmである。
【0054】
CBN砥石の場合は砥粒が非常に硬いので、一般砥石に比べてドレッシングインターバルが長くてよいし、ドレッシング量も少なくてこのようにドレッシング量が異なっていても、その分第1,第2の研削砥石21,22を別々に出し入れして素材3に当接させることができるし、ドレッシングインターバルにおいても必要な軸側のみを修正することが可能である。
【0055】
また、第1,第2の研削砥石21,22についても、第1の実施の形態と同様に、図2(a)に示すようにねじ溝6のリード角θだけ傾けて素材3が各砥石21,22の全幅にわたって接触するように鼓形状としてもよいし、円筒形状として山形突起27,28の形状を図2(b)に示すような干渉部を除いた形状としてもよいし、リード角θより小さい角度傾けて、かつ山形突起27,28を干渉部を考慮した形状とすることもできる。
【0056】
尚、この第2の実施の形態では2つの研削砥石の場合について説明したが、3つ以上の研削砥石を使用してもよい。また、第1の実施の形態と第2の実施の形態を複合して、独立した研削砥石の一部、または全部を合わせ砥石とすることもできる。
【0057】
[第3の実施の形態]
図5は本発明の第3の実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置の概略構成が示されている。
【0058】
すなわち、この送りねじ軸の研削加工装置は、研削砥石101と、この研削砥石101と対向して並設される調整車102と、研削砥石101と調整車102との間に設けられて素材103を支持する支持部材としてのブレード104と、このブレード104の前後に素材103の送り方向に沿って設けられる案内板105と、を備えた構成となっている。
【0059】
調整車102の回転軸C12は素材103の中心軸C13に対して所定角度θだけ傾けられ、この調整車102の回転によって素材103を回転させつつ軸方向に送るように構成されている。
【0060】
この調整車102は素材103に線接触させるために、外周面が単葉回転双曲面で形成された鼓形状となっている。
【0061】
この実施の形態では、研削される送りねじ軸は、第1,第2ねじ溝111,112を有する2条ねじであり、研削砥石101には第1,第2ねじ溝研削領域106,107が素材103の送り方向に順番に設けられている。送りねじ軸はボールねじ軸で、第1,第2ねじ溝111,112はボールが転動するボール転動溝となる。
【0062】
第1,第2ねじ溝研削領域106,107には、複数の第1,第2山形突起108,109が設けられている。
【0063】
研削砥石101の第1,第2山形突起108,109は第1,第2ねじ溝111,112の断面形状に対応して成形されている。この第1,第2山形突起108,109の断面形状は、第1,第2ねじ溝111,112のリード角方向に研削する場合には、第1,第2ねじ溝111,112に対して直交する断面形状に成形される。
【0064】
この場合には、図6(a)に示すように、研削砥石101の回転軸C1を素材103の中心軸C13に対してリード角θ分だけ傾斜させて第1,第2山形突起108,109の研削方向を第1,第2ねじ溝111,112の方向に合わせておく。この場合、研削砥石101の形状は単葉双曲面形状となる。
【0065】
また、第1,第2山形突起108,109によって、素材103の中心軸C13に対して直交する方向に研削する場合には、図6(b)に示すように、第1,第2山形突起108,109の断面形状を、第1,第2ねじ溝111,112を素材103の中心軸C3を通る面で切断した断面形状に対応する。断面形状から、溝幅方向中央部113を残し、溝幅方向中央部113に対して左右両側部の削り出されるべきねじ溝と溝幅方向に干渉する干渉部114,114を除いた形状とする。
【0066】
また、多条ねじの場合にはリード角が大きくなるので、研削砥石101の回転軸C11をリード角θよりも小さい角度に傾斜させ、第1,第2山形突起108,109を研削すべき第1,第2ねじ溝111,112と干渉する部分を除いた形状としてもよい。
【0067】
第1,第2ねじ溝研削領域106,107に設けられる第1,第2山形突起108,109は、それぞれ素材103の送り方向入口側から出口側に向けて、荒研削から仕上研削用となっていて、最も出口側に位置する山形突起108a,109aが、第1,第2ねじ溝111,112の正規の深さまで研削するように、各ねじ溝研削領域6,7の外径を入口側から出口側に向けて徐々に大径となるようにテーパ形状としている。
【0068】
この荒研削ではとり代を大きくし、仕上研削ではとり代を小さくして加工効率を上げている。加工効率をより上げるために、この実施の形態では、図7に示すように、荒研削用砥石115と、中仕上研削用砥石116と、最終の仕上研削用砥石117の三枚の砥石を貼り合わせた仕様としている。各ねじ溝研削領域106,107について、それぞれ三枚の合わせ砥石としているので、この実施の形態では六枚の合わせ砥石とっている。合わせ砥石の枚数については、必要に応じて適宜選択される。荒研削用砥石115ではとり代を大きくするので、切れ味が重視され、砥粒を大、空隙を大、にして破砕性の良い砥石が選択される。もちろん重研削に対応させるために結合度を上げる。
【0069】
一方、仕上研削用砥石117では、砥粒径を小さくし、集中度を上げて仕上面の精度を上げる。中仕上研削用砥石116は、上記荒研削用砥石115と仕上研削用砥石117の中間的な特徴の砥石を選択する。
【0070】
第1,第2ねじ溝研削領域106,107、第1,第2山形突起108,109は、ドレッサ118によって成形される。すなわち、第1,第2ねじ溝研削領域106,107における第1,第2山形突起108,109は同一ピッチPで位相を半ピッチP/2分だけずらして成形される。
【0071】
次に第1,第2ねじ溝111,112の研削工程について説明する。素材103の外径部131は予じめ円筒面に成形されており、この素材103は調整車102とブレード104および研削砥石101に3点で接触して位置決めされ、研削砥石101の切込み方向の押圧力によって素材103の外径部131が調整車102に押圧される。調整車102に押圧された素材103は調整車102との摩擦力によって調整車102の回転に伴って回転する。ブレード104との接触部はすべり接触である。
【0072】
調整車102は出口側に向って下方にリード角θ分だけ傾斜しているので、素材103は回転しつつ軸方向に送られ、第1,第2ねじ溝111,112のリード角方向に合致した螺旋運動をする。
【0073】
このように素材103が螺旋状に送られていくので、研削砥石101の各ねじ溝研削領域106,107の各山形突起108,109により素材103の外径部131が螺旋状に削られて第1,第2ねじ溝111,112が成形される。
【0074】
まず、第1のねじ溝研削領域106を通過する際に、複数の第1の山形突起108によって素材103の外径部131が順次荒研削から仕上研削まで行なわれ螺旋状の第1ねじ溝111が成形される。
【0075】
この第1ねじ溝111が研削された部分が第2ねじ溝研削領域107に移動し、第1のねじ溝111の中間位置の素材103の外径部131が、第2山形突起109によって、荒研削から仕上研削まで行なわれ、第2ねじ溝112が成形される。
【0076】
第1,第2のねじ溝研削領域106,107の各第1,第2山形突起108,109に削られたねじ溝部分は調整車102と接触せず、削られない第1,第2ねじ溝111,112間の外径部131が調整車102と接触する。この接触幅は第1ねじ溝研削領域106では1条の第1ねじ溝111しか研削されないので第2ねじ溝研削領域107よりも広い。したがって、第1,第2ねじ溝111,112を同時に研削する場合に比べて全体的な接触幅が大きくなるので、素材103と調整車102間の摩擦力が大きくなり、安定したリード精度が得られる。
【0077】
また、一つの研削砥石101に第1,第2ねじ溝研削領域106,107を設けているので、第1,第2山形突起108,109の位相を、正確に第1,第2ねじ溝111,112のリードの半分だけずらして成形することができる。
【0078】
尚、本実施の形態では、図8(a)に示すように素材103の外径部131を基準にして第1,第2ねじ溝111,112の部分のみを研削するようにしている。なお、図8(b)には、外径部131まで研削するようにした参考例が示されている
【0079】
[第4の実施の形態]
図9には、本発明の第4の実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置が示されている。基本的な構成は上記第3の実施の形態と同一なので、上記実施の形態と異なる点のみを説明するものとする。
【0080】
この実施の形態は、ねじ溝の条列の数に対応して2つの第1,第2の研削砥石126,127を同一の調整車102に対向して素材103の送り方向に直列に配列したものである。各第1,第2研削砥石126,127外周には各条列の第1,第2ねじ溝111,112に対応する第1,第2山形突起128,129が複数設けられている。第1,第2研削砥石126,127は互いに独立のモータ136,137によって独立して回転駆動される。
【0081】
この実施の形態の場合には、素材3は調整車102とブレード104によって回転しつつ軸方向に送られ、まず、第1研削砥石126の第1山形突起128によって螺旋状に研削されて第1ねじ溝111が成形される。次いで、素材103が第2研削砥石127側に送られ、第2研削砥石127の第2山形突起129によって、素材外径部131の第1ねじ溝111の中間部分が螺旋状に研削されて第2ねじ溝112が成形される。
【0082】
このように複数の研削砥石126,127を用いれば、第1,第2研削砥石126,127間で前段の第1研削砥石126によって研削された部分を冷却することができ、研削熱による熱膨張の影響を小さくすることができる。
【0083】
また、同一の調整車102によって送られるので、各研削砥石126,127により研削される各条列のねじ溝111,112は正確に同一リードに成形される。
【0084】
なお、上記各実施の形態では、送りねじ軸として、ボールねじ軸を例にとって説明したが、ボールねじ軸に限定されず、台形ねじあるいは他の送りねじについても適用することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、素材の外径部を基準にしてねじ溝のみを研削するようにしたことで、ねじ溝を正確に加工することができる。また、研削砥石の外周に複数の山形突起を設け、前段の山形突起によって研削した螺旋溝部分を後段の山形突起によって順次研削し、ねじ溝の荒加工から仕上加工まで同軸で行なうようにしたので、ねじ溝の荒加工から仕上加工まで一工程で行なうことができ、工程数を大幅に削減することができ、生産性が飛躍的に向上する。
【0086】
また、荒加工,仕上加工等の加工度合な応じて組織を最適にした砥石を複数枚貼り合わせた構成とすれば、加工効率を向上させることができる。
【0087】
また、複数枚の研削砥石を加工度合に応じて独立駆動させれば、最適の研削速度を選択することができ、加工効率を向上させることができる。
【0088】
研削砥石に、多条ねじの各条列のねじ溝に対応する複数の山形突起が設けられた複数のねじ溝研削領域を設ければ、素材の外径部が各条列のねじ溝研削領域を通過する際に、各ねじ溝研削領域に設けられた山形突起によって順次各条列のねじ溝が1工程で効率よく研削することができる。
【0089】
また、一つの研削砥石に複数のねじ溝研削領域を設けているので、各ねじ溝研削領域の山形突起間の位相を正確に設定することができる。
【0090】
また、各条列のねじ溝を複数の研削砥石によって研削すれば、研削砥石間で前段の研削砥石によって研削された部分を冷却することができ、研削熱による熱膨張の影響を小さくすることができ、リード精度を安定させることができる。
【0091】
また、螺旋送り機構として、調整車2と支持板とを用いれば、ねじ軸の真直度を正確に加工することができる。
【0092】
さらに研削砥石を単葉双曲面形状に成形すれば、研削砥石の全幅にわたって効率よく研削できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置を模式的に示すもので、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
【図2】図2(a)は図1(c)の研削砥石の回転軸をリード角分傾けた状態の側面図、図2(b)は山形突起の干渉部を除いた形状の説明図である。
【図3】図3(a)は素材を部分的に削ってねじ溝のみを加工する場合の説明図、同図(b)は素材の外径部とねじ溝部の両方を研削する場合の説明図、同図(c)は2条ねじのねじ溝を加工する場合の研削砥石の説明図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置の模式的平面図である。
【図5】図5は本発明の第3の実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置を概念的に示すもので、同図(a)は模式図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図、同図(d)は平面図である。
【図6】図6(a)は研削砥石を傾斜させた図、同図(b)は干渉分を見込んだ山形突起を示す図である。
【図7】図7は複数枚の砥石を合わせた研削砥石を示す図である。
【図8】図8(a)は素材を部分的に削ってねじ溝のみを加工する説明図、同図(b)は素材の外径部とねじ溝部の両方を研削する場合の説明図である。
【図9】図9は本発明の第4の実施の形態に係る送りねじ軸の研削加工装置を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1 研削砥石
2 調整車
3 素材
4 ブレード(支持板)
6 ねじ溝
7 山形突起
10 荒研削用砥石
11 中仕上用砥石
12 仕上用砥石
21 第1の研削砥石
22 第2の研削砥石
27 第1の山形突起
28 第2の山形突起
101 研削砥石
102 調整車
103 素材
131 外径部
104 ブレード(支持部材)
106 第1ねじ溝研削領域
107 第2ねじ溝研削領域
108 第1山形突起
109 第2山形突起
111 第1ねじ溝
112 第2ねじ溝
115 荒研削用砥石
116 中研削用砥石
117 仕上研削用砥石
126 第1研削砥石
127 第2研削砥石
128 第1山形突起
129 第2山形突起

Claims (6)

  1. 外周にねじ溝を研削すべき山形突起が軸方向に所定間隔でもって複数設けられた研削砥石と、
    素材を回転させつつ軸方向に螺旋状に送る螺旋送り機構と、を備え、
    該螺旋送り機構は、研削砥石と所定の間隔を隔ててほぼ平行に配置される調整車と、研削砥石と調整車間に介装され、素材の送り方向に沿って延びる支持板とを備えており、素材の外径部に接触する調整車と支持板とによって素材を支持回転させつつ軸方向に送るように構成されており、
    研削砥石の山形突起間の外周部分は、予め円筒状に成形した素材の外径部には非接触で、該外径部を基準にして山形突起によって素材の外径部にねじ溝のみを部分的に加工すると共に、
    前記螺旋送り機構により素材を螺旋状に送ることにより、研削砥石の前段の山形突起によって研削された螺旋溝部分を後段の山形突起によって順次研削し、ねじ溝の荒加工から仕上加工まで同軸で行なうことを特徴とする送りねじ軸の研削加工装置。
  2. 研削砥石が、加工度合に応じて組織の異なる複数状の砥石を貼り合わせて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の送りねじ軸の研削加工装置。
  3. 研削砥石が、直列に加工度合に応じて複数設けられ、該複数の研削砥石が互いに独立駆動されることを特徴とする請求項1に記載の送りねじ軸の研削加工装置。
  4. 研削砥石には、多条ねじの各条列のねじ溝に対応する複数の山形突起が設けられた複数のねじ溝研削領域が素材の送り方向に順番に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の送りねじ軸の研削加工装置。
  5. 多条ねじの各条列のねじ溝に対応する複数の山形突起が設けられた複数の研削砥石を素材の送り方向に直列に配列したことを特徴とする請求項1に記載の送りねじ軸の研削加工装置。
  6. 研削砥石の回転軸は素材の送り方向に対して加工すべきねじ溝のリード角だけ傾けられ、研削砥石の外周形状が略単葉回転双曲面形状となっていることを特徴とする請求項1乃
    のいずれか一の項に記載の送りねじ軸の研削加工装置。
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