JP3766252B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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  • Switches With Compound Operations (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ装置に関し、特に自動車のミラーを駆動するために用いられて好適なスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このスイッチ装置は、例えば自動車の車体に備えられているミラーをモータの駆動力によって、運転席から遠隔操作するために用いられる。また、このスイッチ装置は、ケースの上部に揺動自在に係止された操作部を押圧することによって、ケースの内部に配設された複数個のスイッチ素子を選択的に動作させるスイッチ装置に関する。
【0003】
従来のスイッチ装置について図面を用いて説明する。
図14は、従来のスイッチ装置を示す分解斜視図、図15は、従来のスイッチ装置を示す断面図である。
図14に示すように、従来のスイッチ装置は、下端を開放したケース21と、ケース21の開放端を閉塞するカバー29とを有し、このケース21とカバー29とはスナップ結合されてスイッチ装置の外殻を形成している。
【0004】
カバー29には、三個の固定接点28aを有するプリント配線基板28が載置され、このプリント配線基板28の各固定接点28a上に各固定接点28aとスライド動作にて接離出来るように配設された各可動接点27がそれぞれ固着された三個のスライド部材25が載置されている。
このプリント配線基板28上の三個の固定接点28aと各可動接点27が固着された三個のスライド部材25とによって三個のスイッチ素子が構成されている。
【0005】
また、ケース21の上面には、略四角形の凹部21aが形成され、この凹部21aの四角の中の三つの角には、透孔21bが穿設され、形成されている。
凹部21aの中央部には貫通孔21cを有する突壁21dが形成されている。
【0006】
駆動部材22は、円柱状の基部22aと、基部22aの両端部に設けられた略半球状の駆動部22bとを有する。この駆動部材22は、ケース21の各透孔21b内にそれぞれ摺動可能に配設され、このとき、駆動部材22の各駆動部22bは、透孔21bから外方に突出して配設されている。
【0007】
そして、ゴムバネ23は、平板状で略矩形の基部23aと、基部23aの四つの角部にそれぞれ設けられた略ドーム状の4個のバネ部23bと、このバネ部23bの各先端部に設けられた円柱状で先端が基部23aと平行に形成された平面状の押圧部23cとを有している。そして、このバネ部23bは、いわゆる挫屈部としての機能を有している。
また、基部23aには、その中央部に形成された矩形の貫通孔23dと、貫通孔23dの周囲を囲むように立設された内壁23eとが形成されている。
【0008】
また、挫屈部としての4個のバネ部23bの全ての肉厚寸法は、同一寸法の寸法L3(例えば、約0.6mm)に形成されている。このことから4個のバネ部23b単独のクリック率は、同一のクリック率を備えている。
【0009】
このゴムバネ23は、ケース21の凹部21c内に収納され、このとき、各駆動部材22は、三つの各押圧部23cの内壁と当接されて配置されている。
また、ゴムバネ23の貫通孔23dは、ケース21の貫通孔21cと対向して配置されている。
【0010】
このゴムバネ23は、ケース21の凹部21c内に収納され、このとき、各駆動部材22は、三つの各押圧部23cの内面と当接されて配置されている。また、ゴムバネ23の貫通孔23dは、ケース21の貫通孔21cと対向して配置されている。
【0011】
操作部材24は、図15に示すように、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工によって形成され、略矩形の上壁24aと、上壁24aの周縁部から略垂直に延設され、周縁部を囲む側壁24bと、上壁24aの各四角の近傍から内方に突出する断面が十字状の柱状の操作部24cとを有している。
【0012】
また、操作部材24の各操作部24cの各先端面は、上壁24aに対し、操作部材24の略中心から放射状である外方向に向かって全て同一である所定の傾斜角度α1(例えば、約3度)に形成されている。
【0013】
次ぎに、このスイッチ装置の動作について説明する。
先ず、例えば、図14に示すように、操作部材24の図14における左下端側の略中央部を指(図示せず)などで押圧すると、この押圧によって操作部材24が左側に傾斜する。そして操作部材24が左側に傾斜すると操作部材24の左側のふたつの操作部24c、24cが下方に押圧され、ふたつの操作部24c、24cが押圧されると、各操作部24c、24cに当接されたゴムバネ23の各押圧部23c、23cが下方に押圧される。
【0014】
このゴムバネ23の各押圧部23c、23cが押圧されると、各バネ部23b、23bがクリック感を伴って挫屈し、操作者に適度なクリック感を与える。また、このとき、各押圧部23c、23cによって、各押圧部23c、23cの内壁にそれぞれ当接されているふたつの駆動部材22が下方に押圧され、下方に摺動する。
【0015】
このふたつの駆動部材22の下方への摺動によって、駆動部材22の各駆動部22bが、ふたつの各スライド部材25の傾斜部25c上を下方に移動し、このときスライド部材25は、可動接点27と共に、プリント配線基板28の固定接点28a上をコイルバネ26の弾性力に抗してスライドする。
【0016】
このふたつのスライド部材25のスライドによって、各可動接点27は各固定接点28aに接触し、いわゆるふたつのスイッチ素子が共にオンの状態となる。
【0017】
次ぎに、操作者が操作部材24への押圧を止めるように操作部材24から指を離すと、ふたつのコイルバネ26のそれぞれの弾性力によって、ふたつの各スライド部材25が元の位置に復帰スライドする。このとき、各可動接点27は、各固定接点28aから離れ、いわゆるふたつのスイッチ素子が共にオフの状態となる。
このスライド部材25のスライドによって、駆動部材22が押し上げられ、また、ゴムバネ23の自己復帰力によって元の位置に操作部材24を押し上げ復帰させる。
【0018】
次ぎに、例えば、図14に示すように、操作部材24の図14における左上端側の略中央部を指(図示せず)などで押圧すると、この押圧によって操作部材24が上側に傾斜する。そして操作部材24が上側に傾斜すると操作部材24の操作部24cが下方に押圧され、操作部24cが押圧されると、操作部24cに当接されたゴムバネ23の押圧部23cが下方に押圧される。
【0019】
ここで以下の動作は、上述の左下端側の略中央部を押圧したときの動作とほぼ同様の動作であることから、詳細な説明は省略するが、この動作によって、いわゆる、ただひとつのスイッチ素子がオンの状態となり、その後、自己復帰力にて元の位置に復帰すると共に、ひとつのスイッチ素子がオフの状態となるように動作する。
【0020】
次ぎに、このスイッチ装置の動作におけるクリック特性について説明する。
図16は、従来のスイッチ装置におけるふたつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図、図17は、従来のスイッチ装置におけるひとつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図である。
【0021】
図16に示すように、従来のスイッチ装置にて操作部材24(図15参照)の所定の位置を押圧してふたつのスイッチ素子を駆動すると、グラフCにて示されるクリック特性が得られる。このグラフCは、ふたつのスイッチ素子を駆動することから荷重の変化が幾分か少ないクリック特性を示している。
【0022】
また、図17に示すように、従来のスイッチ装置にて操作部材24の所定の位置を押圧してひとつのスイッチ素子を駆動すると、グラフDにて示されるクリック特性が得られる。このグラフDは、ひとつのスイッチ素子を駆動することから荷重の変化が大きな良好なクリック特性を示している。
【0023】
上述の如く、従来のスイッチ装置は、操作部材24の押圧位置(押圧方向)によって、グラフC、或いはグラフDのクリック特性を有し、よって、押圧位置にてクリック特性に差異が生じている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスイッチ装置では、操作部材の押圧位置によって、ひとつ、或いはふたつのスイッチ素子を駆動することから、それぞれのクリック特性に差異が生じ、このことから操作部材を操作する操作者が操作に違和感を感じるという問題がある。
【0025】
本発明のスイッチ装置は、上述の問題点を解決するもので、その目的は、操作部材への指などでの操作に際し、全ての方向での押圧位置による操作に対して、均一なクリック感を有する均一な操作性を備えたスイッチ装置を提供する。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明のスイッチ装置は、四方向に揺動自在にケースに係止された操作部材と、ケース内の操作部材の周縁にそれぞれ配置され、操作部材の1つの方向への揺動によって選択的に2個づつ駆動される4個のバネ部を有するゴムバネと、4個のバネ部の内の1個のバネ部に配置されず、残りの3個のバネ部にそれぞれ対応させて配置された3個のスイッチ素子とを備え、バネ部の駆動により、バネ部が挫屈して、スイッチ素子を切り換え、操作部材により、同時に駆動される2個のスイッチ素子を備えた2個のバネ部のうち、一方のバネ部のクリック率が他のバネ部のクリック率よりも高いクリック率に形成されていることである。
【0027】
また、本発明のスイッチ装置は、4個のバネ部が、操作部材の4角と対向する位置にそれぞれ配置されていることである。
【0028】
また、本発明のスイッチ装置は、バネ部が挫屈部を有し、クリック率が他の3個のバネ部よりも高く形成されたバネ部の挫屈部の肉厚寸法が他の3個の挫屈部の肉厚寸法よりも厚い寸法に形成されていることである。
【0029】
また、本発明のスイッチ装置は、バネ部が挫屈部を有し、クリック率が他の3個のバネ部よりも高く形成されたバネ部の挫屈部のケースに対する傾斜角度が他の3個の挫屈部の傾斜角度よりも大きな傾斜角度に形成されていることである。
【0030】
また、本発明のスイッチ装置は、クリック率が他の3個のバネ部よりも高く形成されたバネ部のクリック率を約50%に形成し、他の3個のバネ部のクリック率を約33%に形成したことである。
【0031】
また、本発明のスイッチ装置は、操作部は、バネ部によって、弾性付勢されており、この弾性付勢力によって操作部材がケースに係止されていることである。
【0032】
また、本発明のスイッチ装置は、スイッチ素子が、ケース内に配置されたプリント配線基板と、該プリント配線基板に形成された固定接点と、プリント配線基板上を摺動するスライダと、該スライダに配設された可動接点とによって構成され、スライダが、バネ部によって摺動し、スイッチ素子を切り換えるようにしたことである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチ装置について図面を用いて説明する。
図1は、本発明のスイッチ装置の実施の形態を示す分解斜視図、図2は、本発明のスイッチ装置の実施の形態を示す平面図、図3は、図2の3−3線における拡大断面図である。
【0034】
図1に示すように、ケース1は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工によって形成され、略箱形であって、略矩形の上壁1aと、上壁1aの外周端部の近傍から垂直に延設された四方を囲む側壁1bと、上壁1aに設けられた略矩形の凹部1cとを有している。
【0035】
また、凹部1cは、凹部1cの四つの角部のうち三つの角部の近傍に設けられた円形の透孔1dと、凹部1cの中央部に設けられた矩形の貫通孔1eと、該貫通孔1eの周囲から垂直に凹部1cの内部に延設された突壁1fとを有している。
このケース1の上壁1aと対向する面は、図示していないが開放されている。
【0036】
駆動部材2は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工によって形成され、円柱状の基部2aと、基部2aの両端部に設けられた略半球状の駆動部2bとを有する。
この駆動部材2は、ケース1の各透孔1d内にそれぞれ摺動可能に配設され、このとき、各駆動部2bは、透孔1dから外方に突出して配設されている。このことから、駆動部材2は、ケース1に複数個(例えば、3個)配設されている。
【0037】
ゴムバネ3は、例えば、弾性ゴム材料から成り、成形加工によって形成され、平板状で略矩形の基部3aと、基部3aの周縁であって、四つの角部にそれぞれ設けられた略ドーム状の4個の第1、第2、第3、及び第4バネ部3bー1、3b−2、3bー3、3b−4と、この第1、第2、第3、及び第4バネ部3bー1、3b−2、3bー3、3b−4の各先端部に設けられた円柱状で先端が基部3aと平行に形成された平面状の第1、第2、第3、及び第4押圧部3cー1、3c−2、3cー3、3c−4とを有している。また、基部3aには、その中央部に形成された矩形の孔3dと、該孔3dの周囲を囲むように立設された内壁3eとが形成されている。そして、この第1、第2、第3、及び第4バネ部3bー1、3b−2、3bー3、3b−4は、いわゆる挫屈部としての機能を有している。
【0038】
また、図8に示すように、挫屈部としての第2バネ部3b−2の肉厚寸法は、寸法L1(例えば、約0.75mm)に形成され、また、図9に示すように、他の第1、第3、及び第4バネ部3bー1、3bー3、3b−4の肉厚寸法は、前記第2バネ部3b−2の肉厚寸法L1より薄い寸法の寸法L2(例えば、約0.65mm:L1>L2)に形成されている。
【0039】
また、この肉厚寸法L1の1個の第2バネ部3b−2単独のクリック率は、約50%に形成され、また、他の肉厚寸法L2の3個の第1、第3、及び第4バネ部3bー1、3bー3、3b−4のそれぞれ単独のクリック率は、約33%に形成されている。
【0040】
このゴムバネ3は、ケース1の凹部1c内に収納され、このとき、各駆動部材2は、それぞれ第1、第2、及び第3押圧部3cー1、3c−2、3cー3の内面と当接されて配置されている。また、ゴムバネ3の孔3dは、ケース1の角孔1eと対向して配置されている。
【0041】
操作部材4は、図4〜図6に示すように、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工によって形成され、略矩形の上壁4aと、上壁4aの周縁部から略垂直に延設され、周縁部を囲む側壁4bと、上壁4aの周縁であって、各四角の近傍から内方に突出する断面が十字状の柱状の第1、第2、第3、及び第4操作部4c−1、4c−2、4c−3、4c−4と、上壁4aの略中央部から内方に突出する二対の係合部材4dとを有している。
【0042】
また、操作部材4の第1、第2、第3、及び第4操作部4c−1、4c−2、4c−3、4c−4の各先端面は、上壁4aに対し、操作部材4の略中心から放射状である外方向に向かって所定の傾斜角度を有している。そして、このとき前記第1、第2、第3、及び第4操作部4c−1、4c−2、4c−3、4c−4の先端面は、図7に示すように、全て等しい例えば、約3度である傾斜角度α1に形成されている。
【0043】
この1個の操作部材4は、ケース1の凹部1cの開放端をほぼ覆うように凹部1c内に配置され、このとき、第1、第2、第3、及び第4操作部4c−1、4c−2、4c−3、4c−4の先端は、ゴムバネ3の第1、第2、第3、及び第4押圧部3cー1、3c−2、3cー3、3c−4のそれぞれ先端の平坦面に対向し、且つ、当接されている。この第1、第2、第3、及び第4操作部4c−1、4c−2、4c−3、4c−4への各第1、第2、第3、及び第4押圧部3cー1、3c−2、3cー3、3c−4のそれぞれの当接によって、操作部材4は、ケース1の外方に押し出された(弾性付勢された)状態で維持されている。
【0044】
また、このとき操作部材4の二対の係合部材4dは、凹部1cの角孔1eの周縁壁に例えばスナップイン係合など適宜手段にて係合され、この二対の係合部材4dの係合によって、操作部材4がケース1から抜け止めされると共に、操作部材4は、凹部1c内で四方向(例えば、X−Y方向)を含む任意の方向に揺動自在に配置されるように構成されている。
【0045】
スライド部材5は、略くさび状の基部5aと、基部5aの上面に設けられた凹部5bと、基部5aの一方の端部に設けられた傾斜部5cとを有している。
このスライド部材5は、複数個(例えば、3個)がケース1内にスライド可能に収納され、また、各傾斜部5cには、各駆動部材2の駆動部2bが当接されている。
【0046】
コイルバネ6は、金属材料からなり、螺旋加工によって形成され、所定の径を有し、螺旋状であり、このコイルバネ6は、一端部側がスライド部材5の凹部5b内に収納され、他端部側がケース1に当接され、このコイルバネ6によって、スライド部材5が一方側に弾性付勢されている。
【0047】
可動接点7は、例えば、リン青銅などの金属材料からなり、プレス加工によって形成され、複数本の摺動子7aを有している。この可動接点7は、スライド部材5に例えば、熱カシメ加工など適宜手段にて固着され、スライド部材5のスライドによって、共にスライドされる。
【0048】
プリント配線基板8は、一方の面に複数個(例えば、3個)の固定接点8aと、ひとつの発光素子8bと、複数個の半田ランド8cとを有している。
このプリント配線基板8は、ケース1内に配置されている。
また、このプリント配線基板8上には、可動接点7付きのスライド部材5が、可動接点7と固定接点8aとが接離することが出来る位置に載置されている。そして、スライド部材5のスライド動作によって、可動接点7が固定接点8a上をスライドして可動接点7と固定接点8aとが接離するように形成されている。
【0049】
そして、このとき、可動接点7付きのスライド部材5と固定接点8aとによって、いわゆるスイッチ素子が構成されている。このスイッチ素子は、ゴムバネ3の各第1、第2、及び第3押圧部3cー1、3c−2、3cー3と対向する位置にのみ構成されている。また、この各スイッチ素子は、前記各駆動部材2によってそれぞれ駆動される。
【0050】
カバー9は、例えば、合成樹脂材料から成り、成形加工によって形成され、略矩形の壁部9aと、壁部9aの周縁部から略垂直に延設された側壁9bと、壁部9aにインサートモールド加工によって壁部9aと一体に配設された複数本の端子9cとを有している。このカバー9の壁部9a上には、プリント配線基板8が、半田ランド8cを端子9cが貫通した状態で配置されている。このとき半田ランド8cと端子9cとは半田付けされ、プリント配線基板8とカバー9とは一体化されている。
【0051】
このプリント配線基板8が一体化されたカバー9は、ケース1の開放部(図示せず)を覆うように配設され、ケース1とカバー9とは、例えば、スナップイン結合など適宜手段にて係合されている。
【0052】
次ぎに、本発明のスイッチ装置の動作について説明する。
先ず、例えば、図1に示すように、操作部材4の図1における左下端側の略中央部を指(図示せず)などで押圧すると、この押圧によって操作部材4が左側に傾斜する。そして操作部材4が左側に傾斜すると操作部材4の第1、及び第2操作部4c−1、4c−2が下方に押圧され、第1、及び第2操作部4c−1、4c−2が押圧されると、第1、及び第2操作部4c−1、4c−2に当接されたゴムバネ3の第1、及び第2押圧部3cー1、3c−2が下方に押圧される。
【0053】
このゴムバネ3の第1、及び第2押圧部3cー1、3c−2が押圧されると、異なるクリック率(例えば、クリック率は、約33%と約50%)に形成された挫屈部を構成する第1、及び第2バネ部3bー1、3b−2がそれぞれクリック感を伴って挫屈し、操作者に適度で、良好なクリック感を与える。また、このとき、第1、及び第2押圧部3cー1、3c−2によって、第1、及び第2押圧部3cー1、3c−2の内壁にそれぞれ当接されているふたつの駆動部材2が下方に押圧され、下方に摺動する。
【0054】
このふたつの駆動部材2の下方への摺動によって、駆動部材2の各駆動部2bが、ふたつの各スライド部材5の傾斜部5c上を下方に移動し、このときスライド部材5は、可動接点7と共に、プリント配線基板8の固定接点8a上をコイルバネ6の弾性力に抗してスライドする。
【0055】
このふたつのスライド部材5のスライドによって、各可動接点7は各固定接点8aに接触し、いわゆるふたつのスイッチ素子が同時にオンの状態となる。
【0056】
次ぎに、操作者が操作部材4への押圧を止めるように操作部材4から指を離すと、ふたつのコイルバネ6のそれぞれの弾性力によって、ふたつの各スライド部材5が元の位置に復帰スライドする。このとき、各可動接点7は、各固定接点8aから離れ、いわゆるふたつのスイッチ素子が同時にオフの状態となる。
このスライド部材5のスライドによって、駆動部材2が押し上げられ、また、ゴムバネ3の自己復帰力によって元の位置に操作部材4を押し上げ復帰させる。
【0057】
次ぎに、例えば、図1に示すように、操作部材4の図1における左上端側の略中央部を指(図示せず)などで押圧すると、この押圧によって操作部材4が上側に傾斜する。そして操作部材4が上側に傾斜すると操作部材4の第1、及び第4操作部4c−1、4c−4が下方に押圧され、第1、及び第4操作部4c−1、4c−4が押圧されると、第1、及び第4操作部4c−1、4c−4に当接されたゴムバネ3の第1、及び第4押圧部3cー1、3c−4が下方に押圧される。
【0058】
このゴムバネ3の第1、及び第4押圧部3cー1、3c−4が押圧されると、同一のクリック率(例えば、約33%)に形成された第1、及び第4バネ部3bー1、3b−4がクリック感を伴って挫屈し、操作者に適度なクリック感を与える。
【0059】
また、このとき、第1押圧部3cー1によって、第1押圧部3cー1の内壁に当接されているひとつの駆動部材2が下方に押圧され、下方に摺動する。このひとつの駆動部材2の下方への摺動によって、駆動部材2の各駆動部2bが、ひとつの各スライド部材5の傾斜部5c上を下方に移動し、このときスライド部材5は、可動接点7と共に、プリント配線基板8の固定接点8a上をコイルバネ6の弾性力に抗してスライドする。
【0060】
このひとつのスライド部材5のスライドによって、可動接点7は固定接点8aに接触し、いわゆるひとつのスイッチ素子がオンの状態となる。
そして、上述の如く、スイッチ素子が配置されている第1バネ部3bー1によるクリック感と、スイッチ素子が配置されていない第4バネ部3b−4によるクリック感とは、僅かな差異が生じるが、操作者は、このふたつのクリック感が合成された良好なクリック感を感じることになる。
【0061】
次ぎに、操作者が操作部材4への押圧を止めるように操作部材4から指を離すと、ひとつのコイルバネ6の弾性力によって、ひとつのスライド部材5が元の位置に復帰スライドする。このとき、可動接点7は、固定接点8aから離れ、いわゆるひとつのスイッチ素子がオフの状態となる。
このスライド部材5のスライドによって、駆動部材2が押し上げられ、また、ゴムバネ3の自己復帰力によって元の位置に操作部材4を押し上げ復帰させる。
【0062】
次ぎに、操作部材4の図1における右下端側の略中央部を指(図示せず)などで押圧すると、前述の操作部材4の左下端側を押圧したときと同様に動作し、いわゆるふたつのスイッチ素子が同時にオンの状態となる。この動作は、前述の動作とほぼ同様であることから詳細な説明は省略する。
【0063】
次ぎに、操作部材4の図1における右上端側の略中央部を指(図示せず)などで押圧すると、前述の操作部材4の左上端側を押圧したときと同様に動作し、いわゆるひとつのスイッチ素子がオンの状態となる。この動作は、前述の動作とほぼ同様であることから詳細な説明は省略する。
【0064】
このようにして、矩形の操作部材4の四方位置が揺動・操作されると操作の方向によって、オンされるスイッチ素子の位置や個数が一義的に定まり、これによって、操作された操作部材4の押圧部位が上下左右位置の何れの位置であるかが確定される。
【0065】
次ぎに、このスイッチ装置の動作におけるクリック特性について説明する。
図12は、本発明のスイッチ装置におけるふたつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図、図13は、本発明のスイッチ装置におけるひとつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図である。
【0066】
この図12に示すように、ふたつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性は、操作部材4の揺動操作によって駆動されるふたつのスイッチ素子が動作するのだが、このとき、必ず駆動される第2バネ部3b−2のクリック率が、他の3個の第1、第3、及び第4押圧部3cー1、3c−3、3c−4の各クリック率よりも高く形成されていることから各バネ部3bの挫屈によるクリック感がふたつのスイッチ素子の動作によっても幾らか弱められることなく、合成されるクリック特性のピークとボトムとの差が、充分に大きなグラフAにて示される良好なクリック特性が得られる。
【0067】
また、図13に示すように、ひとつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性は、操作部材4の操作によって駆動されるひとつのスイッチ素子が動作することから各バネ部3bの挫屈によるクリック感がひとつのスイッチ素子の動作によって、幾分か弱められが、第4バネ部3b−4に対向するスイッチ素子がないので、この第4バネ部3b−4の挫屈によるクリック感は充分に維持される。
よって、このことから合成されるクリック特性のピークとボトムとの差が、充分に大きなグラフBにて示されるクリック特性が得られる。このグラフBは、前記グラフAと同等の良好なクリック特性である。
【0068】
なお、上述のスイッチ装置では、ゴムバネの各バネ部(挫屈部)の肉厚(厚さ)寸法を異なる肉厚(厚さ)寸法にて形成して各バネ部の各クリック率を異ならせたが、これに限定されず、例えば、各バネ部の基部に対する傾斜角度や長さ寸法を異ならせて各バネ部単独の各クリック率に差異を設けるようにしても良いことは勿論である。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスイッチ装置は、バネ部の駆動により、バネ部が挫屈して、スイッチ素子を切り換え、操作部材により、同時に駆動される2個のスイッチ素子を備えた2個のバネ部のうち、一方のバネ部のクリック率が他のバネ部のクリック率よりも高いクリック率に形成されていることによって、2個のスイッチ素子を備えた2個のバネ部を操作部材が駆動したときでも良好なクリック感を得ることのでき、且つ、このクリック感は、1個のスイッチ素子を備えた2個のバネ部を駆動したときのクリック感とほぼ同一であることから操作部材の四方の駆動のいずれでもほぼ均一なクリック感を有するスイッチ装置が提供できる。
【0070】
また、本発明のスイッチ装置は、4個のバネ部が、操作部材の4角と対向する位置にそれぞれ配置されていることによって、操作部材の駆動が確実に出来るスイッチ装置が提供できる。
【0071】
また、本発明のスイッチ装置は、バネ部が挫屈部を有し、クリック率が他の3個のバネ部よりも高く形成されたバネ部の挫屈部の肉厚寸法が他の3個の挫屈部の肉厚寸法よりも厚い寸法に形成されていることによって、クリック率の異なる複数個の挫屈部を容易に形成出来、安価なスイッチ装置を提供できる。
【0072】
また、本発明のスイッチ装置は、バネ部が挫屈部を有し、クリック率が他の3個のバネ部よりも高く形成されたバネ部の挫屈部のケースに対する傾斜角度が他の3個の挫屈部の傾斜角度よりも大きな傾斜角度に形成されていることによって、クリック率の異なる複数個の挫屈部を容易に形成出来、安価なスイッチ装置を提供できる。
【0073】
また、本発明のスイッチ装置は、クリック率が他の3個のバネ部よりも高く形成されたバネ部のクリック率を約50%に形成し、他の3個のバネ部のクリック率を約33%に形成したことによって、操作部材の四方の駆動のいずれでもほとんど均一なクリック感を有するスイッチ装置が提供できる。
【0074】
また、本発明のスイッチ装置は、操作部は、バネ部によって、弾性付勢されており、この弾性付勢力によって操作部材がケースに係止されていることによって、ケースへの操作部材の係止が容易に出来るので組立が簡単で、安価なスイッチ装置が提供できる。
【0075】
また、本発明のスイッチ装置は、スイッチ素子が、ケース内に配置されたプリント配線基板と、該プリント配線基板に形成された固定接点と、プリント配線基板上を摺動するスライダと、該スライダに配設された可動接点とによって構成され、スライダが、バネ部によって摺動し、スイッチ素子を切り換えるようにしたことによって、筐体に格納された単体スイッチを配設するのに比較して安価なスイッチ素子が形成出来るので、安価なスイッチ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ装置の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のスイッチ装置の実施の形態を示す平面図である。
【図3】図2の3−3線における拡大断面図である。
【図4】本発明のスイッチ装置の操作部材の実施の形態を示す平面図である。
【図5】本発明のスイッチ装置の操作部材の実施の形態を示す側面図である。
【図6】本発明のスイッチ装置の操作部材の実施の形態を示す底面図である。
【図7】本発明のスイッチ装置の操作部材の実施の形態を説明する第1説明図である。
【図8】本発明のスイッチ装置の第2バネ部の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図9】本発明のスイッチ装置の第1バネ部の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明のスイッチ装置の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図11】本発明のスイッチ装置の動作を説明する第1説明図である。
【図12】本発明のスイッチ装置におけるふたつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図である。
【図13】本発明のスイッチ装置におけるひとつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図である。
【図14】従来のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図15】従来のスイッチ装置を示す拡大断面図である。
【図16】従来のスイッチ装置におけるふたつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図である。
【図17】従来のスイッチ装置におけるひとつのスイッチ素子を駆動するときのクリック特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケース
1c 凹部
1e 貫通孔
2 駆動部材
2a 基部
3 ゴムバネ
3a 基部
3b バネ部(挫屈部)
3c 押圧部
4 操作部材
4a 上壁
4c 操作部
4d 係合部材
5 スライド部材
5a 基部
6 コイルバネ
7 可動接点(スイッチ素子)
8 プリント配線基板
8a 固定接点(スイッチ素子)
9 カバー

Claims (7)

  1. 四方向に揺動自在にケースに係止された操作部材と、前記ケース内の前記操作部材の周縁にそれぞれ配置され、前記操作部材の1つの方向への揺動によって選択的に2個づつ駆動される4個のバネ部を有するゴムバネと、4個の前記バネ部の内の1個の前記バネ部に配置されず、残りの3個の前記バネ部にそれぞれ対応させて配置された3個のスイッチ素子とを備え、
    前記バネ部の駆動により、前記バネ部が挫屈して、前記スイッチ素子を切り換え、前記操作部材により、同時に駆動される2個のスイッチ素子を備えた2個の前記バネ部のうち、一方の前記バネ部のクリック率が他の前記バネ部のクリック率よりも高いクリック率に形成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 4個の前記バネ部が、前記操作部材の4角と対向する位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 前記バネ部が挫屈部を有し、前記クリック率が他の3個の前記バネ部よりも高く形成された前記バネ部の前記挫屈部の肉厚寸法が他の3個の前記挫屈部の肉厚寸法よりも厚い寸法に形成されていることを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ装置。
  4. 前記バネ部が挫屈部を有し、前記クリック率が他の3個の前記バネ部よりも高く形成された前記バネ部の前記挫屈部の前記ケースに対する傾斜角度が他の3個の前記挫屈部の傾斜角度よりも大きな傾斜角度に形成されていることを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ装置。
  5. クリック率が他の3個の前記バネ部よりも高く形成された前記バネ部のクリック率を約50%に形成し、他の3個の前記バネ部のクリック率を約33%に形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ装置。
  6. 前記操作部は、前記バネ部によって、弾性付勢されており、この弾性付勢力によって前記操作部材が前記ケースに係止されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載のスイッチ装置。
  7. 前記スイッチ素子が、前記ケース内に配置されたプリント配線基板と、該プリント配線基板に形成された固定接点と、前記プリント配線基板上を摺動するスライダと、該スライダに配設された可動接点とによって構成され、前記スライダが、前記バネ部によって摺動し、前記スイッチ素子を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載のスイッチ装置。
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