JP3765678B2 - 熱圧力定着用カプセルトナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法等において形成される静電潜像の現像に用いられる熱圧力定着用カプセルトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真法の発展に伴い、混練工程及び粉砕工程を必要とせずコスト的に有利な重合法によるカプセルトナーが注目されており、種々の提案がなされている。例えば、特開平7−120963号公報には芯材としてポリエステル及びバインダー樹脂を溶解したパラフィン系オイルを用いたトナーが、特公平6−29978号公報には芯材として有機性液体とポリマーを溶解した高沸点溶媒を用いたトナーが提案されている。しかし、これらのトナーは芯材が液体状態であるため、芯材の浸みだし、又は殻材の欠損、割れ等によって現像機内を汚染し、マシンの故障を引き起こすという致命的な欠陥を有している。また、殻材に工夫がされておらず、低温定着性が不十分である。
【0003】
また、特公平6−29981号公報には殻材として数平均分子量が5000以上のカチオン性重合体を用いたトナーが提案されているが、かかるトナーも殻材に工夫がされておらず、低温定着性が不十分である。
【0004】
そこで、殻材として非晶質ポリエステルを使用するカプセルトナー(特開平6−130713号公報)が提案されている。かかるカプセルトナーは懸濁重合によって得られるものであり、保存安定性及び低温定着性に優れたものである。しかし、近年の複写機及びプリンターの小型化、高速化及び高解像度化に伴い、カプセルトナーのさらなる低温定着性及び保存安定性の改善が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、近年の複写機及びプリンターの小型化、高速化及び高解像度化に対応し得る、低温定着性及び保存安定性に優れる熱圧力定着用カプセルトナーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、少なくともビニル重合系樹脂を含有する熱溶融性芯材と該熱溶融性芯材の表面を被覆するように設けた非晶質ポリエステル又はハイブリッド樹脂からなる外殻とから構成される熱圧力定着用カプセルトナーにおいて、前記ビニル重合系樹脂に由来するカプセルトナーのガラス転移点が15〜60℃であり、前記熱溶融性芯材が37.78℃において20〜600mm2 /sの動粘度を有する流動パラフィンを含有していることを特徴とする熱圧力定着用カプセルトナーに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、少なくともビニル重合系樹脂を含有する熱溶融性芯材と該熱溶融性芯材の表面を被覆するように設けた非晶質ポリエステル又はハイブリッド樹脂からなる外殻とから構成される熱圧力定着用カプセルトナーである。
【0008】
ビニル重合系樹脂の原料モノマーとしては、例えばスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン又はスチレン誘導体;例えばエチレン、プロピレン等のエチレン性不飽和モノオレフィン類;例えばブタジエン等のジオレフィン類;例えば塩化ビニル等のハロビニル類;例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;例えば(メタ)アクリル酸等のエチレン性モノカルボン酸;例えば(メタ)アクリル酸のアルキル(炭素数1〜18)エステル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等のエチレン性モノカルボン酸のエステル;例えばビニルメチルエーテル等のビニルエーテル類;例えばビニリデンクロリド等のビニリデンハロゲン化物;例えばN−ビニルピロール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物類等が挙げられる。これらのなかでは、スチレン、エチレン性不飽和モノオレフィン類、エチレン性モノカルボン酸及びそのエステルが好ましい。
【0009】
本発明においては、樹脂の軟化点、ガラス転移点等の熱特性の調節の観点から、ビニル重合系樹脂の原料モノマー中に、樹脂の主骨格を形成するスチレン又はスチレン誘導体が50〜90重量%含有され、エチレン性モノカルボン酸又はそのエステルが10〜50重量%含有されていることが好ましい。
【0010】
ビニル重合系樹脂の原料モノマーを重合させる際に用いられる重合開始剤としては、公知のアゾ系又はジアゾ系重合開始剤、過酸化物系重合開始剤等が挙げられ、その使用量は、ビニル重合系樹脂の原料モノマー100重量部に対して0.1〜20重量部であることが好ましい。
【0011】
ビニル重合系樹脂の原料モノマーを重合させる際には、必要に応じて公知の架橋剤、好ましくはジビニルベンゼン及びポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートを使用してもよく、その使用量は、ビニル重合系樹脂の原料モノマー100重量部に対して0.001〜15重量部であることが好ましい。
【0012】
本発明において、熱溶融性芯材には流動パラフィンが含有されている。
【0013】
なお、本明細書において用いられている「流動パラフィン」とは、沸点的には潤滑油留分に属する、極めて純度の高い液状飽和炭化水素の混合物であり、化学的に安定した不活性、非極性飽和炭化水素である。具体的にはパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素又はそれらを主成分とする有機性液体混合物である。なお、パラフィン系炭化水素とは、Cn 2n+2で表される分子式を有する脂肪族炭化水素で、直鎖構造を有するものや、分枝構造を有するものであり、ナフテン系炭化水素とは、Cn 2nで表される環式飽和炭化水素で、通常、炭素数5〜6の環式構造を有するものである。これらは、一般に石油の高沸点留分から各精製工程を経て得られ、通常、パラフィン系炭化水素とナフテン系炭化水素の混合物として市販されている。
【0014】
流動パラフィンの37.78℃における動粘度は20〜600mm2 /sであり、好ましくは20〜500mm2 /sであり、さらに好ましくは20〜120mm2 /sであり、特に好ましくは30〜100mm2 /sである。即ち、保存安定性の観点から、20mm2 /s以上、好ましくは30mm2 /s以上であり、低温定着性の観点から、600mm2 /s以下、好ましくは500mm2 /s以下、より好ましくは120mm2 /s以下、特に好ましくは100mm2 /s以下である。本発明において、流動性パラフィンの動粘度は、JIS K2283に準拠した方法に従って測定することができる。
【0015】
本発明に好適に用いられる流動パラフィンとしては、例えば、「モレスコホワイトP−380」、「モレスコホワイトP−200」、「モレスコホワイトP−100」、「モレスコホワイトP−300」、「モレスコホワイトP−260」、「モレスコホワイトP−150」(以上、(株)松村石油研究所製)、「ホワイトレックス 247」、「ホワイトレックス 2210」(以上、モービル石油(株)製)等の市販品が挙げられ、これらは混合して用いてもよい。
【0016】
流動パラフィンの含有量は、ビニル重合系樹脂100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、さらに好ましくは1〜15重量部である。即ち、低温定着性を向上させるために、ビニル重合系樹脂100重量部に対して0.1重量部以上、好ましくは1重量部以上であることが望ましく、他の添加剤との相溶性を向上させて、均質なカプセルトナーを得るために、ビニル重合系樹脂100重量部に対して20重量部以下、好ましくは15重量部以下であることが望ましい。
【0017】
本発明においては、熱溶融性芯材中に、必要に応じて添加剤が適宜含有されていてもよい。ここで添加剤としては、着色剤、荷電制御剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、導電性物質、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、オフセット防止剤等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。また、本発明において、添加剤は外殻となる樹脂と混練することにより外殻中に含有されていてもよい。
【0018】
本発明のカプセルトナーの外殻は非晶質ポリエステル又はハイブリッド樹脂からなる。
【0019】
本発明に用いられる非晶質ポリエステルは、例えば、特開平7−175260号公報に例示の化合物を用い、同記載の方法を参考に製造することができる。本発明において「非晶質ポリエステル」とは、明確な融点を有しないものをいい、特に軟化点とガラス転移点の差が10℃以上、好ましくは20℃以上であるものが望ましい。
【0020】
前記方法において、非晶質ポリエステルの原料モノマーとしては、2価又は3価以上のアルコール成分と、2価又は3価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等のカルボン酸成分が用いられる。
【0021】
2価のアルコール成分としては、例えば、ポリオキシプロピレン(2.2) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.2) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,6 −ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
【0022】
3価以上のアルコール成分としては、例えば、ソルビトール、1,4 −ソルビタン、ペンタエリスリトール、グリセロール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0023】
また、2価のカルボン酸成分としては、各種ジカルボン酸、炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸、これらの酸の無水物及びアルキル(炭素数1〜12)エステル等が挙げられる。これらのなかでは、マレイン酸、フマル酸、テレフタル酸及び炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク酸が好ましい。
【0024】
3価以上のカルボン酸成分としては、例えば1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)及びその酸無水物、アルキル(炭素数1〜12)エステル等が挙げられる。
【0025】
なお、原料モノマーの一部としてベンゼン骨格を有するモノマーを使用することが非晶質性を高める観点から好ましい。
【0026】
非晶質ポリエステルの原料モノマーを重合させる際には、反応を促進させるため、例えば、酸化ジブチル錫等の通常使用されているエステル化触媒等を適宜使用してもよい。
【0027】
本発明において、ハイブリッド樹脂とは、特開平8−171231号公報に記載されているように、各々独立した反応経路を有する二つの重合系の原料モノマーの混合物を混合し、該二つの重合反応を同一反応容器中で行わせることにより得られるものである。
【0028】
本発明において、二つの重合反応は、主として独立した反応経路で重合反応が行われるものであり、それぞれ縮重合系樹脂と付加重合系樹脂を生ずる反応であることが好ましい。縮重合系樹脂の代表例としては、ポリエステル、ポリエステル・ポリアミド、ポリアミド等が挙げられ、付加重合系樹脂の代表例としては、ラジカル重合反応により得られるビニル重合系樹脂が挙げられる。
【0029】
これらのうち、ポリエステル成分は、2価又は3価以上のアルコール成分と2価又は3価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、もしくはカルボン酸エステル等のカルボン酸成分を原料モノマーとして得ることができる。
【0030】
アルコール成分及びカルボン酸成分としては、非晶質ポリエステルのアルコール成分及びカルボン酸成分として例示したものと同様のものを用いることができる。
【0031】
また、縮重合反応により得られるポリエステルポリアミド又はポリアミド中のアミド成分を形成するために用いる原料モノマーとしては、公知の各種ポリアミン、アミノカルボン酸類、アミノアルコール等が挙げられ、好ましくはヘキサメチレンジアミン及びε−カプロラクタムである。
【0032】
付加重合反応により得られるビニル重合系樹脂を形成するために使用される原料モノマーとしては、例えば、熱溶融性芯材に含有されるビニル重合系樹脂の原料モノマーとして例示したモノマーが使用できる。
【0033】
ハイブリッド樹脂は、例えば、縮重合系樹脂の原料モノマー、付加重合系樹脂の原料モノマー、重合開始剤等を混合し、まず、50〜180℃で主としてラジカル重合反応により縮重合反応が可能な官能基を有する付加重合系樹脂成分を得、次いで190〜270℃に反応温度を上昇させた後、主として縮重合反応により縮重合系樹脂成分の形成を行わせることが好ましい。このような一つの反応容器中で独立した二つの反応を進行させる方法により二種類の樹脂の相溶性が向上した樹脂を効果的に得ることができる。
【0034】
本発明においては、縮重合系樹脂の付加重合系樹脂に対する重量比、即ち縮重合系樹脂の原料モノマーの付加重合系樹脂の原料モノマーに対する重量比は、付加重合系樹脂の分散性の観点から、通常50/50〜95/5、好ましくは60/40〜95/5であることが望ましい。
【0035】
ハイブリッド樹脂は、二つの重合系樹脂の原料モノマーのいずれとも反応し得る、例えば、アクリル酸、フマル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、マレイン酸等の化合物(以下、両反応性化合物という)を更に添加することにより、樹脂の分散性を向上させることができる。
【0036】
本発明のカプセルトナーにおいて、非晶質ポリエステル及びハイブリッド樹脂の軟化点は、高温オフセット性、保存安定性、耐ストレス性及び低温定着性の観点から、90〜140℃であることが好ましい。
【0037】
非晶質ポリエステル及びハイブリッド樹脂のガラス転移点は、トナーの保存安定性及び定着性の観点から、50〜80℃であることが好ましい。
【0038】
非晶質ポリエステル及びハイブリッド樹脂の酸価は、トナーの保存安定性及び製造安定性の観点から、1〜30(KOHmg/g)であることが好ましい。
【0039】
非晶質ポリエステル及びハイブリッド樹脂は、耐ブロッキング性及び熱溶融性を得るために適度な厚さの外殻が必要とされることから、ビニル重合系樹脂100重量部に対して1〜15重量部程度使用されていることが好ましい。
【0040】
本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、製造設備や製造工程の簡素化という点から、in situ重合法により製造することが好ましい。なお、本発明のin situ重合法は、特開平6−317925号公報、特開平7−175260号公報、特開平9−15900号公報等に詳細に開示されている重合法と同様である。
【0041】
即ち、in situ重合法においては、外殻となる非晶質ポリエステル又はハイブリッド樹脂とビニル重合系樹脂の原料モノマーとの溶解度指数の差によって、混合液の液滴中で芯材となるビニル重合系樹脂の原料モノマーと、外殻となる樹脂の分離が起こり、その状態でビニル重合系樹脂の原料モノマーの重合が進行してカプセル構造が形成される。
【0042】
本発明において、流動パラフィンは、ビニル重合系樹脂の原料モノマー、非晶質ポリエステル又はハイブリッド樹脂等とともに、水系分散媒中に添加することにより、芯材中に含有させることができる。流動パラフィンの使用量は、ビニル重合系樹脂の原料モノマー100重量部に対して0.1〜20重量部程度、好ましくは1〜15重量部であることが望ましい。
【0043】
本発明においては、熱溶融性芯材に流動パラフィンが効率よく含有されており、該流動パラフィンが芯材のビニル重合系樹脂を主に可塑化するため低温定着性が効率よく改良される。保存安定性に悪影響を及ぼすカプセルトナー調製時の副生成物である微粒子(ビニル重合系樹脂の原料モノマーの反応物からなる微小粒子であり、トナーの表面に存在している)はほとんど可塑化されないため、本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは保存安定性が維持され、保存安定性及び低温定着性のいずれにおいても優れたものとなることが推測される。
【0044】
芯材に含有されるビニル重合系樹脂に由来する本発明の熱圧力定着用カプセルトナーのガラス転移点は、15〜60℃が好ましく、さらに好ましくは20〜50℃である。即ち、カプセルトナーの保存安定性を維持するために、15℃以上、好ましくは20℃以上であることが望ましく、カプセルトナーの定着強度を維持するために60℃以下、好ましくは50℃以下であることが望ましい。ガラス転移点は、例えば、原料モノマーの種類を適宜選択することにより、調整することができる。なお、本発明においては、芯材に含有されるビニル重合系樹脂には流動パラフィンが含有されており、前記ガラス転移点とは流動パラフィンを含有した状態での値を意味する。
【0045】
本発明の熱圧力定着用カプセルトナーの軟化点は70〜160℃、平均粒子径は通常3〜30μm程度であることが好ましい。
【0046】
本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、非磁性一成分系現像剤として、又はキャリアと混合して二成分系の現像剤として用いることができる。
【0047】
本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、例えば、特開平2−190870号公報、特開平2−162356号公報等に記載されているように、熱と圧力を併用して紙等の記録材に定着させることにより形成した画像に良好な定着強度を与えることができる。
【0048】
【実施例】
実施例中に記載されている軟化点、ガラス転移点、酸価及び動粘度は、以下に示す方法により測定したものである。
【0049】
〔軟化点〕
高化式フローテスター((株)島津製作所製、CFT−500)を用い、樹脂の半分が流出する温度を軟化点とする(試料:1g、昇温速度:6℃/分、荷重:20kg/cm2 、ノズル:1mmφ×1mm)。
【0050】
〔ガラス転移点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製、DSC210)を用いて昇温速度10℃/分で測定する。
【0051】
〔酸価〕
JIS K0070に準拠した方法に従って測定する。
【0052】
〔動粘度〕
JIS K2283に準拠した方法に従って測定する。
【0053】
樹脂製造例1(非晶質ポリエステルの製造)
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン600.0g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン100.0g、テレフタル酸275.6g、ドデセニル無水コハク酸80.4g、無水トリメリット酸4.8g、及び酸化ジブチル錫2.5gを、窒素雰囲気下で、220℃で反応させ、軟化点(ASTM E28−67)が115℃に達したときに、反応を終了した。得られた樹脂を樹脂Aとする。樹脂Aの軟化点は113.1℃、ガラス転移点は68.8℃、酸価は10.2(KOHmg/g)であった。
【0054】
樹脂製造例2(ハイブリッド樹脂の製造)
ビニル重合系樹脂の原料モノマーとして、スチレン490g、アクリル酸2−エチルヘキシル73g、両反応性化合物としてアクリル酸25g及び重合開始剤としてジターシャリーブチルパーオキサイド22gを滴下ロートに入れた。ポリエステルの原料モノマーとして、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1425g、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン273g、テレフタル酸790g及びエステル化触媒として酸化ジブチル錫5gを、5リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下で、160℃で撹拌しつつ、滴下ロートよりビニル重合系樹脂の原料モノマー、両反応性化合物及び重合開始剤を1時間かけて滴下した。160℃に保持したまま2時間付加重合反応を熟成させた後、230℃に昇温して縮重合反応を行わせ、前記と同様にして、軟化点が110℃に達したときに反応を終了させた。得られた樹脂を樹脂Bとする。樹脂Bの軟化点は110.0℃、ガラス転移点は65.2℃、酸価は11.0(KOHmg/g)であった。
【0055】
実施例1
スチレン75重量部、アクリル酸2−エチルヘキシル25重量部及びジビニルベンゼン0.5重量部、樹脂A10重量部、カーボンブラック「♯44」(三菱化学(株)製)8重量部、流動パラフィン「モレスコホワイトP−380」〔パラフィン系炭化水素及びナフテン系炭化水素の混合物(パラフィン系炭化水素:ナフテン系炭化水素=7:3(重量比))、37.78℃における動粘度が83.32mm2 /s、(株)松村石油研究所製〕5重量部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル4重量部、及び荷電制御剤「ボントロンN−07」(オリエント化学工業(株)製)1.0重量部を添加し、アトライター(三井三池化工機(株)製)に投入し、10℃で5時間攪拌し、重合性組成物240gを得た。次いで、2リットル容のガラス製のセパラブルフラスコに予め調製したリン酸三カルシウム4重量%の水性コロイド溶液560gに、前記重合性組成物240gを添加し、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)を用いて15℃で回転数12000rpmで5分間乳化分散させた。
【0056】
次に四つ口のガラス製の蓋をし、還流冷却管、温度計、窒素導入管及びステンレス製攪拌機を取り付けて、マントルヒーターに設置した。窒素雰囲気下にて混合液の攪拌を行いつつ、80℃まで昇温し10時間重合反応を行った。
【0057】
冷却後、10重量%の塩酸水溶液を添加して分散安定剤を溶解させ、濾過、水洗を経て、35℃で12時間20mmHgで減圧乾燥し、風力分級機を用いて分級することにより、平均粒子径が8μmのカプセルトナーを得た。
【0058】
このカプセルトナー100重量部に、疎水性シリカ微粉末「アエロジルシリカR−972」(日本アエロジル(株)製)0.4重量部を添加して混合することにより、カプセルトナーに表面処理を施し、トナー1を得た。トナー1の軟化点は114.2℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は42.8℃であった。
【0059】
実施例2
実施例1において、流動パラフィンとして「モレスコホワイトP−380」5重量部の代わりに「モレスコホワイトP−200」〔パラフィン系炭化水素及びナフテン系炭化水素の混合物(パラフィン系炭化水素:ナフテン系炭化水素=7:3(重量比))、37.78℃における動粘度が43.30mm2 /s、(株)松村石油研究所製〕5重量部を用いた以外は実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、トナー2を得た。トナー2の軟化点は109.7℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は41.6℃であった。
【0060】
実施例3
実施例1において、流動パラフィン「モレスコホワイトP−380」の使用量を5重量部から10重量部に変更した以外は実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、トナー3を得た。トナー3の軟化点は107.7℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は40.5℃であった。
【0061】
実施例4
実施例1において、流動パラフィンとして、「モレスコホワイトP−380」とともに、「モレスコホワイトP−150」〔37.78℃における動粘度が32.85mm2 /s、(株)松村石油研究所製〕5重量部を用いた以外は実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、トナー4を得た。トナー4の軟化点は103.8℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は38.6℃であった。
【0062】
実施例5
実施例1において、樹脂A10重量部の代わりに樹脂B10重量部を用いた以外は実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、トナー5を得た。トナー5の軟化点は112.3℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は41.3℃であった。
【0063】
実施例6
実施例1において、流動パラフィンとして「モレスコホワイトP−380」5重量部の代わりに「ホワイトレックス 2210」〔37.78℃における動粘度が454mm2 /s、モービル石油(株)製〕5重量部を用いた以外は実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、トナー6を得た。トナー6の軟化点は118.7℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は45.2℃であった。
【0064】
比較例1
実施例1において、流動パラフィン「モレスコホワイトP−380」5重量部を使用しなかった以外は実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、比較トナー1を得た。比較トナー1の軟化点は122.4℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は47.7℃であった。
【0065】
比較例2
実施例1において、流動パラフィン「モレスコホワイトP−380」5重量部を使用せず、かつスチレンの使用量を75重量部から65重量部に、及びアクリル酸2−エチルヘキシルの使用量を25重量部から35重量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、比較トナー2を得た。比較トナー2の軟化点は104.1℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は30.8℃であった。
【0066】
比較例3
実施例1において、流動パラフィンとして「モレスコホワイトP−380」5重量部の代わりに「モレスコホワイトP−55」(37.78℃における動粘度が9.985mm2 /s、(株)松村石油研究所製)5重量部を用いた以外は、実施例1と同様の操作で表面処理まで行い、比較トナー3を得た。比較トナー3の軟化点は103.5℃、芯材中のビニル重合系樹脂に由来するガラス転移点は35.3℃であった。
【0067】
試験例1
トナー1〜6及び比較トナー1〜3各々6重量部と、250〜400メッシュの粒度を有するスチレン−メチルメタクリレート樹脂で被覆された球状フェライト粉94重量部とをポリ容器に入れ、150rpmの回転数で20分間容器ごとローラー上で回転混合して、現像剤を調製した。
【0068】
次に、市販の電子写真複写機(感光体はセレン−砒素であり、定着ローラーの回転速度は275mm/秒に設定し、定着装置中の熱圧力温度を可変にし、オイル塗布装置を除去したもの)を用いて、前記で得られたそれぞれの現像剤の画像出しを行い、以下に示す方法に従って、トナーの最低定着温度及び非オフセット域を測定することにより、定着性を評価した。それぞれの結果を表1に示す。なお、定着ローラーの温度は70〜240℃に調整した。
【0069】
(1)最低定着温度
500gの荷重をかけた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴムで、定着機を通して定着された画像の上を5往復こする。こする前後での光学反射密度を反射濃度計(マクベス社製)を用いて測定し、以下の定義による定着率が70%を越える際の定着ローラーの温度を最低定着温度とする。
【0070】
定着率(%)=[(こすった後の画像濃度)/(こする前の画像濃度)]×100
【0071】
(2)非オフセット域
定着ローラー表面の温度を70〜240℃の範囲で5℃ずつ昇温してコピー試験を行い、各温度でトナーの定着ローラー表面上及び紙への付着を目視により評価することにより、低温オフセット消滅温度及び高温オフセット発生温度を測定し、低温オフセット消滅温度から高温オフセット発生温度までの温度範囲を非オフセット域とする。
【0072】
試験例2
トナー1〜6及び比較トナー1〜3を、それぞれ10g精秤して、ガラス製の容器に入れ、密栓し、器内温度を50℃に調整した恒温器中で、48時間放置した。放置後のトナーの凝集度を以下に示す方法に従って求め、保存安定性を評価した。その結果を表1に示す。
【0073】
〔凝集度〕
ホソカワミクロン(株)製のパウダーテスターを用いて、上から順に、それぞれ直径が70mmで、ふるい目が250μm(ふるい1)、149μm(ふるい2)、74μm(ふるい3)のふるいをセットし、その上にトナー2gを置き、振幅1mmの振動を1分間与えて測定を行い、それぞれのふるい上に残存するトナー量(重量%)を求めて凝集度を次式により算出する。
凝集度(%)
=(ふるい1)* ×1+(ふるい2)* ×0.6+(ふるい3)* ×0.2
*それぞれのふるい上に残存するトナー量(重量%)
【0074】
【表1】
Figure 0003765678
【0075】
表1に示された結果から、実施例により得られたトナー1〜6は、低温定着性及び保存安定性のいずれにおいても優れたものであることがわかる。それに対して、流動パラフィンが使用されていない比較トナー1は低温定着性が不十分であり、流動パラフィンを使用せず、芯材のガラス転移点を低くした比較トナー2は、定着性は良好だが、耐オフセット性及び保存安定性に欠けていることがわかる。動粘度が低い流動パラフィンが使用されている比較トナー3もまた、耐オフセット性及び保存安定性に欠けていることがわかる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、低温定着性及び保存安定性に優れる熱圧力定着用カプセルトナーを提供することができ、かかるカプセルトナーは、近年の複写機及びプリンターの小型化、高速化及び高解像度化に十分に対応し得るものである。

Claims (2)

  1. 少なくともビニル重合系樹脂を含有する熱溶融性芯材と該熱溶融性芯材の表面を被覆するように設けた非晶質ポリエステル又はハイブリッド樹脂からなる外殻とから構成される熱圧力定着用カプセルトナーにおいて、前記ビニル重合系樹脂に由来するカプセルトナーのガラス転移点が15〜60℃であり、前記熱溶融性芯材が37.78℃において20〜600mm2 /sの動粘度を有する流動パラフィンを含有していることを特徴とする熱圧力定着用カプセルトナー。
  2. 流動パラフィンがビニル重合系樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部含有されている請求項1記載の熱圧力定着用カプセルトナー。
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