JP3765677B2 - 安全帯取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所において、作業員が架線の保守点検および工事等の作業(以下、一括して架線作業という。)を行うとき、作業員の落下を防止する安全帯を架線に取り付けるための安全帯取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業員が高所において架線作業を行うとき、作業員は、落下を防止し、安全を確保した上で架線作業を行う。この架線作業について説明する。図11は、架線作業のイメージ図である。軌道101上を移動する作業用台車102に乗る作業員は、安全帯103を締めている。安全帯103にはロープ104の一端が取り付けられ、このロープ104の他端にはフック105が取り付けられている。架線作業をするとき、作業員は、このフック105を架線106に掛ける。
【0003】
架線について説明する。図12は、架線を説明する説明図である。架線106は、ちょう架線106aとトロリー線106bとからなる。ハンガー106cは、ちょう架線106aに掛けられ、吊されている。このハンガー106cの先端には、ハンガーイヤー106dが取り付けられている。
【0004】
このハンガーイヤー106dは、トロリー線106bを固定している。トロリー線106bは、複数のハンガーイヤー106dにより、長い区間にわたり吊されている。フィードイヤー106eは、フィーダー線106fを介してちょう架線106aから送電される電力をトロリー線106bに供給する。作業員は、電力供給が停止されたトロリー線106bにフック105を掛けることにより落下を防止し、安全を確保した上で架線作業を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
作業用台車102を押して作業員を移動させるとき、作業員の移動につれてフック105も移動させる必要がある。フック105は、トロリー線106b上を摺動して移動するが、ハンガーイヤー106d、または、フィードイヤー106eにより移動が妨げられる。このため、作業員は、トロリー線106bからフック105を一旦取り外し、ハンガーイヤー106d、または、フィードイヤー106eを回避し、再度、トロリー線106bにフック105を掛けていた。
【0006】
ハンガーイヤー106d、または、フィードイヤー106eは架線に多く取り付けられており、作業員は、このようなフック105の着脱作業を頻繁に行う必要がある。また、設置個所は多くないが、軌道101のポイント切換部において、分岐する架線も障害物となるため、作業員は、フック105の着脱作業を行う必要がある。
【0007】
作業員にとってこのような着脱作業は煩わしい作業であり、また、着脱作業に時間を要するため本来の架線作業の作業効率が低くなるという問題点があった。また、トロリー線106bからフック105を取り外している間、作業員の安全が確保されないという問題点があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ハンガーイヤー、フィードイヤー、または分岐する架線等の障害物を有する架線に沿って障害物を回避しながら移動し、フックの着脱をなくして作業性と安全性の向上を図る安全帯取付装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の安全帯取付装置は、
安全帯取付部と、
前記安全帯取付部に回動自在に軸支される略半円筒状の第1本体と、
前記第1本体に回動自在に軸支される略半円筒状の第2本体と、
前記第1本体と前記第2本体からなる円筒状本体の側面に略V字状または略円弧状の開口部を形成する位置に前記第1本体と前記第2本体とを固定する固定手段と、
架線に当接する溝部を有する複数の補助車輪と、
を備える安全帯取付装置であって、
前記固定手段により円筒状本体として固定された装置本体では、前記複数の補助車輪の溝部内に架線が入り込むとともに、前記第1本体および/または前記第2本体と前記複数の補助車輪とが架線を挟む状態となり、この装置本体が障害物を有する架線に沿って移動するとき、前記第1本体および/または前記第2本体と前記複数の補助車輪とが前記架線を挟みつつ、前記開口部に前記障害物を通過させて前記障害物を回避することを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2記載の安全帯取付装置は、
請求項1に記載の安全帯取付装置において、
前記安全帯取付部に回動自在に軸支される前記円筒状本体を前記安全帯取付部に対して所定位置へ回動させる姿勢制御手段を備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項3記載の安全帯取付装置は、
請求項1または請求項2に記載の安全帯取付装置において、
前記安全帯取付部と一体に固定されるとともに第1本体との軸支に用いられ、前記複数の補助車輪が軸方向の異なる位置で固定される本体軸を備えることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の安全帯取付装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置の正面図である。図2は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置の左側面図である。図3は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置の平面図である。図4は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置の第1本体のA−A線断面図である。図5は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置のB−B線断面図である。以下、図に沿って本発明の一実施形態の安全帯取付装置の構成について説明する。なお、図4において、第1本体のみの破断面を図示している。また、図11及び図12において説明した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
【0013】
第1本体1は、円筒金具1a、補強金具1b、取付金具1c、取付金具1d、取付金具1e、および取付金具1f(以下、一括して取付金具1c〜1fという。)からなる。円筒金具1aは、半円筒形状であって、図1または図3に示すように、中央部において略V字状片が突出するように構成されている。この円筒金具1aの半円筒形状を維持するため、円筒金具1aの中央において、溶接またはねじ等の固定により、補強金具1bが取り付けられる。さらに、第1本体1において、溶接またはねじ等の固定により、取付金具1c〜1fが取付られる。
【0014】
第2本体2は、円筒金具2a、補強金具2b、および補強金具2cからなる。円筒金具2aは、半円筒形状であって、側端部において、図1または図3に示すように、中央に略V字状に切れ込むように構成されている。この円筒金具2aの半円筒形状を維持するため、円筒金具2aの左右両側において、溶接またはねじ等の固定により、補強金具2bおよび補強金具2cが取り付けられる。
【0015】
安全帯取付部3は、略コ字状の形状をしている。安全帯取付部3の下側において、フック105を掛けるための孔部3aが設けられ、安全帯取付部3の上側両端において、左右方向に延びる本体軸4が固定されている。この本体軸4は、第1本体1に設けられた複数の取付金具1c〜1fに設けられた図示しない貫通孔部に嵌挿される。第1本体1と安全帯取付部3とは、本体軸4を軸として回動することができる。
【0016】
第1本体1の補強金具1bにおいて、回動軸5と固定軸6を嵌挿させるための図示しない回動軸用孔と固定軸用孔が設けられ、また、第2本体2の補強金具2b、2cにおいて、回動軸5と固定軸6とを嵌挿させるための図示しない回動軸用孔と固定軸用孔が設けられている。回動軸5は、第1本体1と第2本体2との回動軸用孔に嵌挿される。この第1本体1と第2本体2とは、回動軸5を軸として回動することができる。
【0017】
回動軸5を軸として第2本体2を回動させ、側面から見てそれぞれの固定軸用孔が一直線上にあるように第1本体1と第2本体2との位置を合わせ、固定手段の作用を果たす固定軸6を第1本体1と第2本体2との固定軸用孔に嵌挿し、固定軸6の両端にローレットねじ7を取り付けて左右から締め付け力を与えると、第1本体1と第2本体2とは所定位置に固定される。
【0018】
第1本体1の円筒金具1aと第2本体2の円筒金具2aとは、それぞれ略半円筒状に形成されているため、固定軸6により固定された状態の安全帯取付装置は、図2に示すように、側面から見て本体軸4を中心軸とする円筒を形成する。以下、固定軸6により固定された状態の第1本体1の円筒金具1aと第2本体2aの円筒金具2aとを一括して円筒状本体という。この円筒状本体は、本体軸4を中心軸として回動することができる。
【0019】
第1補助車輪8、第2補助車輪9、第3補助車輪10は、図4に示すように、本体軸4において固定支持されており、また、図2に示すように、それぞれV字状溝部11が設けられている。トロリー線106bに載置するとき、第1補助車輪8、第2補助車輪9および第3補助車輪10のV字状溝部11がトロリー線106bの下方から接触し、第1本体1の円筒金具1aおよび第2本体の円筒金具2aが上方から接触するので、3つの補助車輪は、3つの補助車輪に載置するトロリー線106bを、本体軸4に対し略平行に維持する作用を有している。
【0020】
また、3つの補助車輪のV字状溝部11にトロリー線106bの2点が当接し、また、第1本体1の円筒金具1aまたは第2本体2の円筒金具2aにトロリー線106bの1点が当接する。これら3点でトロリー線106bを位置決めするため、安全帯取付装置からトロリー線106bが外れる事態を防止する。
【0021】
また、安全帯取付装置がトロリー線106bに沿って移動するとき、第1補助車輪8、第2補助車輪9および第3補助車輪10は、移動と共に回動し、安全帯取付装置の移動を円滑にする。このように、第1補助車輪8、第2補助車輪9および第3補助車輪10は、安全帯取付装置の姿勢を一定に保ちながら、トロリー線106bの線方向へ円滑に移動させる作用を有している。
【0022】
姿勢制御手段である第1ばね12と第2ばね13は、図5に示すように、安全帯取付部3と第1本体1との間に引っ張り力を与えている。第1ばね12と第2ばね13とにより、安全帯取付部3に対し、円筒状本体が所定位置へ回動するように付勢される。なお、所定位置への回動については後述する。以上、安全帯取付装置の構成について説明した。
【0023】
次に、本実施形態の安全帯取付装置のトロリー線106bへの装着手順について説明する。図6及び図7は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置のトロリー線への装着手順を説明する説明図である。なお、図面を見易くするため、第1ばね12の図示を省略する。
【0024】
まず、固定軸6を抜き取るときに安全帯取付部3と固定軸6とが干渉することを避けるため、および、円筒状本体を開口させてトロリー線106bを入れ易くするために、作業者は、回動させた円筒状本体からローレットねじ7を緩めて固定軸6を抜き、図6(a)に示すように、円筒状本体を開口させる。作業者は、図6(b)に示すように、第1補助車輪8、第2補助車輪9および第3補助車輪10のそれぞれのV字状溝部11にトロリー線106bを当接させる。
【0025】
作業者は、図7(a)に示すように第1本体1と第2本体2とを閉じて円筒状本体を形成し、固定軸6を挿入してからローレットねじ7を締め付けて円筒状本体を固定する。トロリー線106bは、円筒状本体と全ての補助車輪により挟持される。このとき円筒状本体の回動位置によって、トロリー線106bは、第2本体2の円筒金具2aと第1補助車輪8とにより、また、第2本体2の円筒金具2aと第3補助車輪10とにより、2箇所で挟持される。そして、円筒状本体は、第1ばね12と第2ばね13による回動力により、図7(b)に示すような所定位置まで回動する。
【0026】
次に本実施形態の安全帯取付装置における安全帯取付部に対する円筒状本体の回動について説明する。図8は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置における安全帯取付部に対する円筒状本体の回動について説明する説明図である。なお、図8においては、図3のB−B断面図を図示する。
【0027】
第1ばね12と第2ばね13は、図8(a)に示すようにフックばねであり、円筒状本体と安全帯取付部3とを引っ張るように付勢している。また、安全帯取付部3は、図8(a)に示すように、安全帯取付部3の自重により、常に地上に対し略垂直の位置にある。仮に、外力が働いて、図8(b)に示すように円筒状本体が回動した場合、第1ばね12と第2ばね13による回動力が図8(b)に示す矢印aの方向に働き、図8(a)に示すような所定位置へ戻り、図8(a)に示すような所定位置に常にあるように姿勢が制御される。
【0028】
安全帯取付部3に対し、円筒状本体が所定位置にあるとき、図3からも明らかなように第1本体1の円筒金具1aの1箇所と第2本体2の円筒金具2aの2箇所とトロリー線106bとが当接する。トロリー線の線方向への姿勢を維持して移動を容易にし、また、落下の危険性を低める。また、安全帯取付部の重心と円筒状本体の重心とが一直線状にあるため姿勢が安定する。
【0029】
次に、本実施形態の安全帯取付装置がトロリー線106bを移動するときの障害物の回避について説明する。図9及び図10は、本発明の一実施形態の安全帯取付装置の障害物の回避を説明する説明図である。ここに図9(a)〜(c)は、安全帯取付装置の左側面図であり、図10(a)〜(c)は、図9(a)〜(c)に対応する安全帯取付装置の平面図である。なお、図9及び図10において障害物はフィードイヤー106eであるとし、安全帯取付装置がトロリー線106bに沿って移動するとして図示する。
【0030】
作業員は、孔部3aに、フック105を取り付ける。なお、安全帯取付装置の重心位置は、トロリー線106bの直下方向に位置するように構成されるため、安全帯取付装置は、図7(b)に示すように安定して所定位置にあり、外力が加わらなければ、トロリー線106bの線方向を軸として回動しない。孔部3aは変動しないため、作業員は、片手でも容易にフック105を取り付けることができる。
【0031】
本安全帯取付装置は、トロリー線106bに沿って移動するとき、ハンガーイヤー106d、フィードイヤー106e、フィーダー線106f、または水平方向に分岐するトロリー分岐線等の障害物(以下、一括して障害物という。)を、円筒状本体の側面に開口している略V字状の開口部を通って回避しながら移動する。さらに、円筒状本体の側面に開口している略V字状の開口部に前記障害物が当接するとき、前記開口部はガイドとして作用し、円筒状本体は、本体軸4を軸として回動する。
【0032】
作業員が、フィードイヤー106eを回避しつつ、安全帯取付装置をトロリー線106bに沿って図10上を左から右へ移動させるとき、作業員は、図9(a)の矢印bの方向に円筒状本体を回動させて略V字状の開口部に障害物が入るように誘導する。一旦、開口部に障害物が入ると、図9(a)、および、図10(a)に示すように、フィードイヤー106eが開口部の側端部に当接し、円筒状本体は障害物を回避しながら回動する。
【0033】
開口部は、障害物の大きさを考慮し、十分通過可能となるように設けらている。このとき、トロリー線106bは、図10(a)の点線として示すように第1本体1の円筒金具1aに1箇所で線接触しており、円筒状本体がトロリー線106bから離脱することを防止している。
【0034】
さらに作業員が安全帯取付装置をトロリー線106bに沿って右方向へ移動させると、円筒状本体は、開口部のガイド作用により、図9(b)に示すように矢印cの方向へ回動を開始し、円筒状本体の中央部へ移動するまで回動を続ける。中央部へ移動してからは、一旦回動を停止し、図9(b)、および、図10(b)に示すように、障害物と第1本体1の円筒金具1aとが当接しながら移動を続ける。このとき、トロリー線106bは、図10(b)の点線として示すように第2本体2の円筒金具2aに2箇所で線接触しており、円筒状本体がトロリー線106bから離脱することを防止している。
【0035】
さらに作業員が安全帯取付装置をトロリー線106bに沿って右方向へ移動させると、円筒状本体は、開口部のガイド作用により、図9(c)の矢印dの方向へ回動を開始し、図9(c)、および、図10(c)に示すように障害物が円筒状本体の左側へ移動するまで回動を続ける。このとき、トロリー線106bは、図10(c)の点線として示すように第1本体1の円筒金具1aに1箇所で線接触しており、円筒状本体がトロリー線106bから離脱することを防止している。そして安全帯取付装置は、第1ばね12と第2ばね13による回動力のため、図7(b)に示すような所定位置へ姿勢を復帰して障害物の回避を終了する。
【0036】
障害物を回避するために前記円筒状本体が回動する場合、円筒状本体がどのような位置にあっても、トロリー線106bが第1本体1の円筒金具1a、または、第2本体2の円筒金具2aのいずれかに当接しており、円筒状本体とトロリー線106bとが外れ、安全帯取付装置が落下する虞はない。
【0037】
以上、本実施形態の安全帯取付装置について説明した。本実施形態の安全帯取付装置において、第1本体1の円筒金具1aと第2本体2の円筒金具2aとからなる円筒状本体の側面の開口部は略V字状であるとして説明した。しかしながら、V字の頂点に丸みを持たせた円弧(⌒)状の開口部としても本発明の実施は可能である。円筒状本体がどのように回動しても常に円筒状本体とトロリー線とが当接するような開口部とすれば本発明の実施は可能である。
【0038】
また、本実施形態による安全帯取付装置において、フックを取り付けるための孔部を有する安全帯取付装置について説明した。しかしながら、安全帯取付装置にロープの一端が直接取り付けられており、ロープの他端に取り付けられたフックを、安全帯に取り付けられたリングに、取り付けるような安全帯取付装置であっても本発明の実施は可能である。
【0039】
また、本発明の安全帯取付装置を複数個以上を接続して使用することにより、安全帯取付装置がトロリー線に沿って移動するとき、移動の安定性を向上させることができる。また、作業員落下時における作業員の安全性や安全帯取付装置の信頼性を向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上、請求項1に記載の安全帯取付装置によれば、作業員が、ロープ、フック、または、安全帯取付部を持ちながら、架線に沿って安全帯取付装置を移動させれば、安全帯取付装置は、円筒状本体の開口部を通って障害物を回避しながら円滑に移動できるとともに、円筒状本体を回動させてトロリー線と第1本体または第2本体とが常に当接する状態を維持して落下を防止できるため、作業性と安全性とを共に高めることができる。
【0041】
また、回動する補助車輪により円滑に移動できるとともに、移動に伴い回動する円筒状本体の接線方向の摩擦力のためにトロリー線が補助車輪から外れることを、補助車輪のV溝により防止できるため、作業性と安全性をともに高めることができる。
【0042】
また、請求項記載の安全帯取付装置によれば、前記安全帯取付部に回動自在に軸支される円筒状本体を所定位置へ回動させる。所定位置においては、第1本体1の円筒金具1aの1箇所と第2本体2の円筒金具2aの2箇所との計3箇所とトロリー線とが当接するため、トロリー線の線方向への姿勢を維持して円滑に移動できるとともに、また、落下の危険性を低めることができ、作業性と安全性をともに高めることができる。
【0043】
総じて、本発明の安全帯取付装置によれば、ハンガーイヤー、フィードイヤー、または分岐する架線等の障害物を有する架線に沿って障害物を回避しながら移動し、フックの着脱をなくして作業性と安全性の向上を図る安全帯取付装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の安全帯取付装置の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の安全帯取付装置の左側面図である。
【図3】本発明の一実施形態の安全帯取付装置の平面図である。
【図4】本発明の一実施形態の安全帯取付装置の第1本体のA−A線断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の安全帯取付装置のB−B線断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の安全帯取付装置のトロリー線への装着手順を説明する説明図である。
【図7】本発明の一実施形態の安全帯取付装置のトロリー線への装着手順を説明する説明図である。
【図8】本発明の一実施形態の安全帯取付装置における安全帯取付部に対する円筒状本体の回動について説明する説明図である。
【図9】本発明の一実施形態の安全帯取付装置の障害物の回避を説明する説明図である。
【図10】本発明の一実施形態の安全帯取付装置の障害物の回避を説明する説明図である。
【図11】架線作業のイメージ図である。
【図12】架線を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 第1本体
1a 円筒金具
1b 補強金具
1c 取付金具
1d 取付金具
1e 取付金具
1f 取付金具
2 第2本体
2a 円筒金具
2b 補強金具
2c 補強金具
3 安全帯取付部
3a 孔部
4 本体軸
5 回動軸
6 固定軸
7 ローレットねじ
8 第1補助車輪
9 第2補助車輪
10 第3補助車輪
11 V字状溝部
12 第1ばね
13 第2ばね

Claims (3)

  1. 安全帯取付部と、
    前記安全帯取付部に回動自在に軸支される略半円筒状の第1本体と、
    前記第1本体に回動自在に軸支される略半円筒状の第2本体と、
    前記第1本体と前記第2本体からなる円筒状本体の側面に略V字状または略円弧状の開口部を形成する位置に前記第1本体と前記第2本体とを固定する固定手段と、
    架線に当接する溝部を有する複数の補助車輪と、
    を備える安全帯取付装置であって、
    前記固定手段により円筒状本体として固定された装置本体では、前記複数の補助車輪の溝部内に架線が入り込むとともに、前記第1本体および/または前記第2本体と前記複数の補助車輪とが架線を挟む状態となり、この装置本体が障害物を有する架線に沿って移動するとき、前記第1本体および/または前記第2本体と前記複数の補助車輪とが前記架線を挟みつつ、前記開口部に前記障害物を通過させて前記障害物を回避することを特徴とする安全帯取付装置。
  2. 請求項1に記載の安全帯取付装置において、
    前記安全帯取付部に回動自在に軸支される前記円筒状本体を前記安全帯取付部に対して所定位置へ回動させる姿勢制御手段を備えることを特徴とする安全帯取付装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の安全帯取付装置において、
    前記安全帯取付部と一体に固定されるとともに第1本体との軸支に用いられ、前記複数の補助車輪が軸方向の異なる位置で固定される本体軸を備えることを特徴とする安全帯取付装置。
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