JPH0343789Y2 - - Google Patents

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JPH0343789Y2
JPH0343789Y2 JP9219586U JP9219586U JPH0343789Y2 JP H0343789 Y2 JPH0343789 Y2 JP H0343789Y2 JP 9219586 U JP9219586 U JP 9219586U JP 9219586 U JP9219586 U JP 9219586U JP H0343789 Y2 JPH0343789 Y2 JP H0343789Y2
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cable
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  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案はケーブルラツク用延線ローラーに係
り、ビル、工場その他の建築構造物に多数のケー
ブルを纒めて敷設配線収納する梯子形のケーブル
ラツク内にケーブルを通線させるのに使用され、
大口径の長大なケーブルであつても、円滑、迅速
に通線作業を実施できるようにし、特に、側方へ
の曲り部位での案内を円滑にさせるケーブルラツ
ク用延線ローラーに関するものである。
(従来の技術) 従来から、ビル、工場には各種ケーブルが配線
され、それはケーブルラツク内に通線収納される
ことで行なわれている。ケーブルラツク内への通
線に際しては、ケーブルが大口径で、長大となる
ことが多いから、ガイドとなる延線ローラーを利
用しており、そのための延線ローラーとして、
種々の構造のものが提案されている。例えば、実
開昭57−175523号公報、実開昭58−97919号公報、
実公昭58−25689号公報等によるものがあり、こ
れらは、いずれもケーブルラツク内に固定される
ことでケーブルの通線を図る。また、多数の回転
可能な小ロールを列装することで、通線する際の
ローラーの回転性能を向上させたものもある(例
えば実開昭58−66812号公報)。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のような従来のものによると、前者の場合
は、通線終了後ではローラーから載置収納すべき
所定の位置でのラツク内へ移動しなければならな
ず、更に、移動後でなければローラー自体を取外
すことができなかつた。また、後者の場合も、通
線作業の終了後ではそれの取外しが面倒であつ
た。
しかも、特に、側方への曲り部位での通線させ
るケーブルが案内されるとき、延線ローラー内に
しかつり保持されていればともかく、通線作業中
に外部からの衝撃、振動があつたり、通線牽引方
向がぶれたりすると、延線ローラーから抜脱され
ることもあり、再度の配置は面倒であつた。
そこで、この考案は叙上のような従来存した諸
欠点に鑑み、これらを解消すべく案出されたもの
であり、ケーブルラツク内に装着セツトしてケー
ブルラツク内で直接にケーブルの通線作業を行な
うようにすることで、通線作業の終了後での取外
しを容易とすると共に、取外すのみでケーブルの
ケーブルラツク内の所定位置に載置され、再度の
移動作業を不要とし、また、通線時の衝撃、振動
によつても脱離せず、特に、側方への曲り部位で
の案内を円滑にさせ、確実に牽引、案内されるも
のとし、作業能率を大きく向上させるケーブルラ
ツク用延線ローラーの提供を目的とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 上述した目的を達成するため、この考案にあつ
ては、ケーブルを引込み通線すべきケーブルラツ
クの親桁上端外側方に位置する係合支持部を備え
ていて、親桁上端に固着される左右一対の上部固
定金具と、この上部固定金具相互間で、ケーブル
ラツク上方に位置して架装される上部サポート部
材と、ケーブルラツクの下方から当接配置される
下部サポート部材と、前記一方の上部固定金具の
係合支持部に係合する係合部を揺動自在に設けて
下部サポート部材の一端に付設された係合金具
と、ハンドルの揺動操作によつて前記他方の上部
固定金具の係合支持部に、ハンドルの揺動操作に
よつて係脱自在となるクランプ部をハンドルに連
繋して下部サポート部材の他端に付設されたクラ
ンプ金具と、上部サポート部材、下部サポート部
材相互間に貫挿支持される縦ローラー軸に、回転
自在な複数の通線用円盤状ローラーを列装した縦
ローラー金具と、上部サポート部材上方及び下部
サポート部材下方に突出させた縦ローラー金具の
縦ローラー軸上下端に、上部サポート部材上面、
下部サポート部材下面夫々に当接された状態で貫
挿させる上下一対のピン材から成る固定手段とを
備えたことを特徴とする。
(作用) この考案に係るケーブルラツク用延線ローラー
は、ケーブルラツクの上方、下方からその長さ方
向にほぼ直交させた状態で上部サポート部材及び
下部サポート部材を架装、配置し、これらの上部
サポート部材、下部サポート部材相互間に縦ロー
ラー金具を貫挿支持する。
すなわち、ケーブルラツクの親桁上端縁に、係
合支持部を親桁外側方に位置させて固定した左右
一対の上部固定金具相互間に上部サポート部材が
架装される。また、一方の上部固定金具の係合支
持部に係合部を係合させることでの係合金具を介
して、同じく他方の上部固定金具の係合支持部に
ハンドル操作にてクランプ部を係合させることで
のクランプ金具を介して下部サポート部材がケー
ブルラツク下面に当接配置される。
クランプ金具による係合支持部の握持は、ハン
ドル操作にてフリーにしてあつたクランプ部を係
合支持部に係合位置せしめ、ハンドルの揺動操作
でクランプ部にて係合支持部を握持させることで
行なう。
こうして配置された上部サポート部材、下部サ
ポート部材相互間に、側方への曲り部位で、固定
手段を介して縦ローラー金具を固定するもので、
それは、上部サポート部材上方、下部サポート部
材下方へ貫挿される縦ローラー軸上下端にピン材
を貫挿する。貫挿されたピン材は、上部サポート
部材上方では上部サポート部材上面に当接してい
て、縦ローラー金具自体の下方への抜脱を阻止す
る。また、下部サポート部材下方では下部サポー
ト部材下面に当接していて、縦ローラー金具自体
の上方への抜脱を阻止する。
次いで、ケーブルラツク内に通線すべきケーブ
ルを載置し、引込み、側方への曲り部位では、縦
ローラー金具のローラーの回転作用を利用して通
線作業を行なう。このとき、各ローラーは、ケー
ブルの通線圧に伴ない従動回転して通線に伴なう
摩擦抵抗を減じ、ケーブルを送り出す。
送り出し中において、外部からの衝撃、振動が
ケーブルに加えられても、ケーブルは、ケーブル
ラツクを囲む上部サポート部材、下部サポート部
材によつてケーブルラツク外方に脱離したり、逃
げたりすることがない。
通線作業の終了後は、固定手段を解放して上部
サポート部材、下部サポート部材相互間から縦ロ
ーラー金具を取除き、ハンドル操作でクランプ金
具を他方の上部固定金具0から、また、係合金具
を一方の上部固定金具から外すことで下部サポー
ト部材を取外し、更に、上部固定金具から上部サ
ポート部材を外し、上部固定金具も親桁から取除
く。こうすることで、この考案延線ローラーはケ
ーブルラツクから取外せ、通線後のケーブルは、
そのまま、ケーブルラツクの子桁上に残置され
る。
一方、通線後でのこの考案延線ローラーの取外
し前、取外し後でも、ケーブルのバインドは可能
である。
(実施例) 以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説
明する。
図において示される符号Lはケーブルラツクで
あり、相対峙した平行状の親桁L1相互間に、所
定間隔毎に子桁L2を架設配置して成るほぼ梯子
形を呈する。このケーブルラツクL内にケーブル
Wを引込み通線させるため、それを案内させる水
平状に列装されたローラー84を有する水平ロー
ラー金具80、垂直状に列装されたローラー62
を有する縦ローラー金具60が、ケーブルラツク
L内に夫々配置されるよう構成される。
そのため、左右の親桁L1上端に上部固定金具
10を固定し、この上部固定金具10相互間に上
部サポート部材20を架装する。一方、上部固定
金具10夫々に係合される係合金具40、クラン
プ金具50を介してケーブルラツクL下面に下部
サポート部材30を当接配置する。更に、上部サ
ポート部材20、下部サポート部材30相互間に
固定手段70を介して側方へ曲り案内させる縦ロ
ーラー金具60を支持し、また、下部サポート部
材30上に水平面状で案内させる水平ローラー金
具80が固定される。
上部固定金具10は、第2図に示すように、親
桁L1上端を内外から挟持する内部材11と外部
材12とから成り、親桁L1外側方に位置される
外部材12には、係合金具40、クランプ金具5
0が係合される係合支持部13を有し、上部サポ
ート部材20を固定する固定部14を内部材1
1、外部材12のいずれかが有する。内部材1
1、外部材12相互の結合は、親桁L1上端縁を
挟持した状態で、例えば内部材11内方から内部
材11に貫挿した挟持ボルト15を外部材12に
ねじ込むものとし、挟持ボルト15は親桁L1を
貫挿することなく親桁L1上方に位置される。
内部材11、外部材12相互で親桁L1上端を
挟持するのに、内部材11は、補強のために全体
断面が弓字形を呈する親桁L1上端における補強
縁を回避するようにされる。すなわち、図示のよ
うに、内部材11本体は断面ハツト形を呈して補
強縁に沿う形状とし、外部材12と挟持ボルト1
5を介して結合されるとき、親桁L1上端外側面
に当接される外部材12との結合安定性を図るた
め、内部材11本体のフランジ部分では親桁L1
肉厚分の段差を有する。一方、外部材12は、平
面からみて溝形を呈し、その奥底片が親桁L1上
端側面及び内部材11本体のフランジ部材に当接
され、ほぼ中央に形成したメネジに挟持ボルト1
5がねじ込まれるようにし、また、両側片相互間
に貫挿固定した角バーを係合支持部13と成して
ある。この係合支持部13は、外側が下方へ傾斜
していることで、係合金具40の係合部42、ク
ランプ金具50のクランプ部53夫々との係合安
定性を向上させる。また、固定部14は、図示の
ように、内部材11上端に連設されていて、ケー
ブルラツクLにおける子桁L2とほぼ平行になつ
ている片状に形成される。
このようにして親桁L1上端に固定された左右
の上部固定金具10相互間に上部サポート部材2
0が架装される。この上部サポート部材20自体
は、互いに内側に折曲された係合縁21を断面ほ
ぼ溝形の本体の開口縁に有するリツプ溝形鋼材に
て形成され、奥底壁には、所定間隔で支持孔22
が開穿されている。その長さは、ケーブルラツク
Lの幅員に比し長く形成され、その両端で、前記
固定部14に固定されるものとし、ケーブルラツ
クL上方での架装は、開口がケーブルラツクLが
わに向けられる。
この上部サポート部材20を上部固定金具10
に固定するには、第2図、第3図に示すように、
固定部14に貫挿させた固定ボルト25を、係合
縁21内縁に係合するナツト鈑26にねじ止めす
ることで行なわれる。
一方、ケーブルラツクL下面には、上部サポー
ト部材20とほぼ平行させた下部サポート部材3
0が当接配置される。この下部サポート部材30
自体は、上部サポート部材20と同様に、互いに
内側に折曲された係合縁31を断面ほぼ溝形の本
体の開口縁に有するリツプ溝形鋼材にて形成さ
れ、奥底壁には、所定間隔で支持孔32が開穿さ
れている。その長さは、ケーブルラツクLの幅員
に比し長く形成され、その両端には、下部サポー
ト部材30自体をケーブルラツクLに当接させる
ため、ケーブルラツクL外側方で、上部固定金具
10の係合支持部13に係合する係合金具40、
クランプ金具50が付設されるに十分なるものと
し、ケーブルラツクL底面への当接は開口縁がわ
とされるのが通常である。
このような下部サポート部材30をケーブルラ
ツクLに当接配置させる前記係合金具40及びク
ランプ金具50は、ケーブルラツクLの親桁L1
外方に夫々位置して下部サポート部材30に付設
される。
係合金具40は、下部サポート部材30上の一
端に載置固定される係合座台41に、前記の上部
固定金具10のいずれか一方の係合支持部13に
係合する係合部42を揺動自在に設けて成る。
図に示す係合金具40は、係合座台41に貫挿
させた固定ボルト43を、係合縁31内縁に係合
するナツト鈑44にねじ止めすることで係合座台
41自体を下部サポート部材30上に固定する
(第4図参照)。この係合座台41上には、ケーブ
ルラツクLにおける親桁L1外側面に当接する当
接片45を立設し、親桁L1外方に位置し、かつ
親桁L1がわに傾斜する係合部42を揺動自在に
枢支する。係合部42は、係合部42自体に適宜
間隔で穿設した調整孔に貫挿される位置決めピン
46を介して、係合支持部13に係合するフツク
部分での全体長さが調整できるようにして固定し
て成る。
いずれにしても、このように係合金具40は、
図示例に限らず、種々の形状、構造の変更が可能
である。例えば、それは、下部サポート部材30
上に載置固定される係合座台41の固定構造、親
桁L1に対しての当接構造、係合部42自体の形
状及び係合座台41との揺動構造等である。
また、図示は省略したが、クランプ金具50を
係合金具40として使用するも差し支えなく、本
明細書にあつては、係合金具40として、クラン
プ金具50のようなクランプ式のものも包含す
る。
下部サポート部材30の他端に付設されて他方
の上部固定金具10における係合支持部13を握
持するための前記クランプ金具50は、下部サポ
ート部材30の他端に固定されるクランプ座台5
1にハンドル52を揺動自在に軸支し、このハン
ドル52の揺動操作によつて前記係合支持部13
に係脱自在となるクランプ部53をハンドル52
に連繋して成る。
このクランプ金具50は、第5図に示すよう
に、クランプ座台51に貫挿させた固定ボルト5
4を、前記係合縁31内縁に係合するナツト鈑5
5にねじ止めすることでクランプ座台51自体を
下部サポート部材30上に固定する。クランプ座
台51側方に連設した支持片56に断面溝形の軸
支片57を固着し、この軸支片57にハンドルピ
ンを介して揺動自在に軸支したハンドル52にク
ランプ座58を揺動自在に軸支する。クランプ座
58には、長さ調整自在にして杆材製のクランプ
部53をねじ止め等にて固定したものである。そ
して、第1図に示すように、ハンドル52の上方
への揺動操作でクランプ部53は係合支持部13
から解放され、逆に、ハンドル52の下方への揺
動操作でクランプ部53は下方へ牽引されるよう
揺動し、係合支持部13に係合して、これを下部
サポート部材30がわへ牽引圧締するようになつ
ている。その際、図示のように、杆材製のクラン
プ部53を、クランプ座58上部に形成されたメ
ネジに進退自在にねじ込み固定することで、係合
支持部13との握持高さを調整でき、没用性に便
なるようにすることが可能である。
もとより、このようなクランプ金具50は、図
示例に限らず、種々の形状、構造の変更が可能で
ある。例えば、それは、下部サポート部材30へ
のクランプ座台51の固定構造、下部サポート部
材30に対する支持片56の連設方向、ハンドル
52の揺動構造等である。ただ、ハンドル52の
揺動操作を下部サポート部材30側方で行なうよ
うに構成することで、このクランプ金具50自体
の下部サポート部材30への固定位置が下部サポ
ート部材30の長さ方向で任意に移動調整されて
も、何らの不都合なく使用可能である。
ケーブルラツクLの上下で架装、配置された上
部サポート部材20、下部サポート部材30相互
間には、縦方向での縦ローラー金具60が支持さ
れる。この縦ローラー金具60は、上部サポート
部材20、下部サポート部材30相互間に貫挿支
持される縦ローラー軸61に、回転自在な複数の
通線用円盤状ローラー62を列装して成り、上下
部でローラー62をロツクしてある。ローラー6
2は、列装された夫々が各別に回転することがケ
ーブルWの通線を極めて円滑にするが故に、通線
面となるローラー10外周面においては夫々が若
干の間隙を有するものとされ、そのため、図示の
ように、ローラー62中央部は表裏において外周
部に比し肉厚に形成される。ローラー62の素材
はポリアセタール樹脂の如き合成樹脂にて形成す
ることで、潤滑油を不要とし、軽量化を図つて取
扱いの容易性を図るものである。
この縦ローラー金具60を上部サポート部材2
0、下部サポート部材30相互間で固定する固定
手段70は、上部サポート部材20上方及び下部
サポート部材30下方に突出させた前記縦ローラ
ー軸61上下端に、上部サポート部材20上面、
下部サポート部材30下面夫々に当接された状態
で貫挿させる上下一対のピン材71から成る。す
なわち、縦ローラー軸61は、その上下端が上部
サポート部材20の支持孔22、下部サポート部
材30の支持孔32に夫々貫挿されるものとさ
れ、その貫挿位置は、引込み通線すべきケーブル
Wの通線位置に対応した支持孔22,32とされ
る。
図示にあつては、ピン材71は、縦ローラー軸
61の上下端に開穿された貫挿孔63に貫挿さ
れ、貫挿時では、縦ローラー軸61上端でのピン
材71は縦ローラー金具60が下部サポート部材
30下方へ抜脱されるのを、縦ローラー軸61下
端でのピン材71は縦ローラー金具60が上部サ
ポート部材20上方へ抜脱されるのを夫々阻止す
る。なお、貫挿孔63は縦ローラー軸61上下端
夫々に適宜間隔で複数にして開穿されることもあ
り、そうすることで、上部サポート部材20、下
部サポート部材30相互間での高さ、すなわち、
親桁L1高さの大小に対応できる。
また、ピン材71から成る固定手段70自体
は、図示のように、後端を大径にして貫挿孔63
開口縁に係合させ、一方、先端に、内蔵させたバ
ネ材72にて外方へ突出傾向に弾撥付勢させたス
トツパーボール73を配装して、貫挿孔63に挿
入するときはピン材71内に没入し、貫通後は突
出して貫挿孔63開口縁に係合するようにしてあ
る。こうすると、バネ材72の弾撥力を利用して
ピン材71を貫挿孔63に強制的に挿入、抜去で
き、上部サポート部材20、下部サポート部材3
0相互間への縦ローラー金具60の支持作業を極
めて簡単に行うことができる。
なお、図中符号74は、ピン材71を縦ローラ
ー金具60に連繋させておいて粉失を防止するチ
エーンの如き連繋索である。
更に、下部サポート部材30上でケーブルWを
通線案内させる水平ローラー金具80は、下部サ
ポート部材30上に冠着されるよう、下向き開口
の断面ほぼ溝形の座台81の両端部に軸受部82
を設け、この軸受部82相互間に水平ローラー軸
83を横架し、水平ローラー軸83には、回転自
在な複数の通線用円盤状ローラー84を列装して
成る。
この水平ローラー金具80は、座台81両側壁
相互間に貫挿されるボルト、このボルトにねじ止
めされるナツトから成る固着手段85にて下部サ
ポート部材30に固着される。なお、場合によつ
ては、水平ローラー金具80を子桁L2上に固着
し、使用することもある。ただ、水平ローラー金
具80を下部サポート部材30に固着しておくこ
とで、ケーブルラツクLに対してのセツト、使用
を容易にする。
次に、これが使用を説明する。
先ず、第1図に示すように、左右一対での上部
固定金具10をケーブルラツクLの親桁L1上端
縁に固定し、この上部固定金具10相互間で、ケ
ーブルラツクLにほぼ直交させた状態でケーブル
ラツクL上方に位置させて上部サポート部材20
を架装する。
一方、ケーブルラツクL下方からケーブルラツ
クLにほぼ直交させた状態でその底面に下部サポ
ート部材30を配置するもので、その際、係合金
具40あるいは係合金具40としてのクランプ金
具50によつて上部固定金具10の係合支持部1
3に係合支持することで、下部サポート部材30
は配置される。すなわち、下部サポート部材30
の一端に付設された係合金具40の係合部42を
一方の上部固定金具10の係合支持部13に係
合、位置決めした後、下部サポート部材30の他
端に付設されたクランプ金具50において、ハン
ドル52操作にてフリーにしてあつたクランプ部
53を他方の上部固定金具10の係合支持部13
に係合位置せしめ、ハンドル52の揺動操作にて
クランプ部53を介して上部固定金具10にしつ
かりと握持、固定させる。
このようにして、ケーブルラツクLの上下方に
架装、配置された上部サポート部材20、下部サ
ポート部材30相互間での所定位置で縦ローラー
金具60の縦ローラー軸61を貫挿支持させ、上
部サポート部材20、下部サポート部材30上下
方に突出する縦ローラー軸61を固定手段70に
よつて固定することで、縦ローラー金具60はケ
ーブルラツクL内に配置される。
このような縦ローラー金具60の配置は、ケー
ブルラツクLにおける側方への曲り部位での通線
路上で行なわれ、また、曲り部位でなくても通線
路上で適宜間隔を配して、いずれか一側あるいは
両側に配置される。
更に、水平ローラー金具80を下部サポート部
材30あるいは子桁L2上に固着する。
然る後、子桁L2ないし水平ローラー金具80
上に通線すべきケーブルWを載置し、通線作業を
行ない、通線路が側方へ曲がる場合には、縦ロー
ラー金具60のローラー62がケーブルWの曲が
り案内を図る。
通線作業の終了後は、固定手段70を解放して
縦ローラー金具60を取除き、再びハンドル52
操作によつてクランプ部53を他方の上部固定金
具10の係合支持部13から解放し、係合金具4
0を一方の上部固定金具10の係合支持部13か
ら外すことで、下部サポート部材30を取外す。
また、上部固定金具10から上部サポート部材2
0を解放し、上部固定金具10を取除くことで、
全体を取外せばよく、通線後のケーブルWはケー
ブルラツクLの子桁L2上にそのまま残置され
る。
また、通線後でのこの考案延線ローラーの取外
し前、取外し後でも、ケーブルWのバインドは可
能である。
ケーブルラツクL内に通線すべきケーブルWが
複数ある場合は、ケーブルW毎に通線作業が繰り
返えされる。
[考案の効果] この考案は上述したように構成されており、そ
のため、ケーブルラツクL内でケーブルWを通線
させるとき、特に、その側方への曲り部位におい
て縦ローラー金具60のローラー62が回転する
ことで、ケーブルWの曲り通線を円滑にさせ、作
業を能率的に遂行できる。
ケーブルラツクLへのセツトに際し、ケーブル
ラツクLの上方では、親桁L1上端縁に固定した
左右一対の上部固定金具10相互間に上部サポー
ト部材20を架装すればよく、また、ケーブルラ
ツクLの下方では、上部固定金具10の係合支持
部13を係合させる係合金具40、クランプ金具
50を介して下部サポート部材30をケーブルラ
ツクL下面に当接させることで配置すればよい。
更に、上部サポート部材20、下部サポート部材
30相互間で固定手段70を介して縦ローラー金
具60を貫挿支持するから、ケーブルラツクLに
特別な加工を施す必要もない。また通線用空間は
ケーブルラツクL内に形成でき、ケーブルラツク
L内で直接にケーブルWの通線作業を行なうか
ら、極めて簡単に作業を実施でき、しかも、通線
終了後、移し替える必要がなく、ケーブルWの載
置状態でもケーブルWをバインドするのに何らの
不都合もない。また、取外す場合には、ケーブル
ラツクLの上方あるいは下方へ持ち来たすから、
ケーブルラツクL内に通線されたケーブルWの移
動、除去は必要でなく、取外すのみで、ケーブル
WはケーブルラツクL内の所定位置にそのまま残
置され、配線収納状態となる。
ケーブルラツクLを囲むようにして上部サポー
ト部材20及び下部サポート部材30を配置する
から、通線されるケーブルWに外部からの衝撃、
振動が加えられても、ケーブルラツクLの上方、
側方への脱離、逃げがない。また、曲り部位でな
く、通線路上に配置された縦ローラー金具60
は、ケーブルWの通線位置を維持させるのにも役
立ち、確実、円滑な通線を図る。
特に、曲り部位でのケーブルWの側方への曲り
案内を図る縦ローラー金具60は、上部サポート
部材20、下部サポート部材30相互間で貫挿支
持されており、それの固定は、上部サポート部材
20上方及び下部サポート部材30下方に突出さ
せた縦ローラー金具60の縦ローラー軸61上下
端に、上部サポート部材20上面、下部サポート
部材30下面夫々に当接された状態で貫挿させる
上下一対のピン材71から成る固定手段70によ
るから、ピン材71を縦ローラー軸61上下端に
貫挿させるだけで簡単に行なえる。
ケーブルラツクL上方に架装される上部サポー
ト部材20は、ケーブルラツクLの親桁L1上端
に固着される左右一対の上部固定金具10相互間
で行なわれるから、極めて堅固、確実であり、外
部からの衝撃、振動によつても、外れることはな
い。
下部サポート部材30のケーブルラツクLへの
配置は、下部サポート部材30の一端に固定され
た係合金具40がその係合部42によつて一方の
上部固定金具10の係合支持部13に係合するこ
とで、また、下部サポート部材30の他端に固定
されたクランプ金具50がそのクランプ部53に
よつて他方の上部固定金具10の係合支持部13
を握持することで、確実にしつかりと固定され
る。
ケーブルラツクLへの着脱は、係合金具40の
係合部42が揺動自在であること、クランプ金具
50のクランプ部53がハンドル52の揺動操作
によつて係脱自在となつていることで簡単に行な
え、しかも、ケーブルラツクL幅員に若干の変更
があつても無理なくセツトできる。
以上説明したように、この考案によれば、ケー
ブルラツク上方からの上部固定金具を介しての上
部サポート部材の架装、ケーブルラツク下方から
の係合金具、クランプ金具を介しての下部サポー
ト部材の当接配置、及び上部サポート部材、下部
サポート部材相互間での固定手段を介しての縦ロ
ーラー金具の貫挿支持によつて、ケーブルの通線
空間をケーブルラツク内に形成、確保でき、特
に、側方への曲り部位では脱離、逃げを防止して
確実案内を図る縦ローラー金具を堅固に配置でき
るのであり、また、複数の円盤状ローラーはケー
ブルの順次の曲り通線を円滑にし、通線終了後で
の載置状態のケーブルをバインドするのに何らの
不都合もなく、しかも、ケーブルラツクへの装
着、ケーブルラツクLからの取外しは極めて簡単
であり、取扱いが容易である等の優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図は使
用状態の一部切欠正面図、第2図は親桁上部での
上部サポート部材の固定を表わす要部正面図、第
3図は同じく側面図、第4図は下部サポート部材
への係合金具の付設構造を表わす側面図、第5図
は下部サポート部材へのクランプ金具の付設構造
を表わす側面図、第6図は縦ローラー金具の固定
を表わす一部を省略した要部正面図である。 L……ケーブルラツク、L1……親桁、L2…
…子桁、W……ケーブル、10……上部固定金
具、11……内部材、12……外部材、13……
係合支持部、14……固定部、15……挟持ボル
ト、20……上部サポート部材、21……係合
縁、22……支持孔、25……固定ボルト、26
……ナツト鈑、30……下部サポート部材、31
……係合縁、32……支持孔、40……係合金
具、41……係合座台、42……係合部、43…
…固定ボルト、44……ナツト鈑、45……当接
片、46……位置決めピン、50……クランプ金
具、51……クランプ座台、52……ハンドル、
53……クランプ部、54……固定ボルト、55
……ナツト鈑、56……支持片、57……軸支
片、58……クランプ座、60……縦ローラー金
具、61……縦ローラー軸、62……ローラー、
63……貫挿孔、70……固定手段、71……ピ
ン材、72……バネ材、73……ストツパーボー
ル、74……連繋索、80……水平ローラー金
具、81……座台、82……軸受部、83……水
平ローラー軸、84……ローラー、85……固着
手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ケーブルを引込み通線すべきケーブルラツク
    の親桁上端外側方に位置する係合支持部を備え
    ていて、親桁上端に固着される左右一対の上部
    固定金具と、この上部固定金具相互間で、ケー
    ブルラツク上方に位置して架装される上部サポ
    ート部材と、ケーブルラツクの下方から当接配
    置される下部サポート部材と、前記一方の上部
    固定金具の係合支持部に係合する係合部を揺動
    自在に設けて下部サポート部材の一端に付設さ
    れた係合金具と、ハンドルの揺動操作によつて
    前記他方の上部固定金具の係合支持部に、ハン
    ドルの揺動操作によつて係脱自在となるクラン
    プ部をハンドルに連繋して下部サポート部材の
    他端に付設されたクランプ金具と、上部サポー
    ト部材、下部サポート部材相互間に貫挿支持さ
    れる縦ローラー軸に、回転自在な複数の通線用
    円盤状ローラーを列装した縦ローラー金具と、
    上部サポート部材上方及び下部サポート部材下
    方に突出させた縦ローラー金具の縦ローラー軸
    上下端に、上部サポート部材上面、下部サポー
    ト部材下面夫々に当接された状態で貫挿させる
    上下一対のピン材から成る固定手段とを備えた
    ことを特徴とするケーブルラツク用延線ローラ
    ー。 2 上部固定金具は、親桁上端を内外から挟持す
    る内部材と外部材とから成り、親桁外側方に位
    置される外部材には、係合金具、クランプ金具
    が係合される係合支持部を有し、上部サポート
    部材を固定する固定部を内部材、外部材のいず
    れかが有する実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のケーブルラツク用延線ローラー。 3 下部サポート部材上には、回転自在な複数の
    通線用円盤状ローラーを軸支列装した水平ロー
    ラー金具が固定されている実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項記載のケーブルラツク
    用延線ローラー。 4 ピン材から成る固定手段自体は、後端を大径
    にして、縦ローラー軸に開穿した貫挿孔開口縁
    に係合させ、一方、先端に、内蔵させたバネ材
    にて外方へ突出傾向に弾撥付勢させたストツパ
    ーボールを配装して、貫挿孔に挿入するときは
    ピン材内に没入し、貫通後は突出して貫挿孔開
    口縁に係合するようにしてある実用新案登録請
    求の範囲第1項乃至第3項のいずれか記載のケ
    ーブルラツク用延線ローラー。 5 係合金具は、ケーブルラツクにおける親桁外
    側面に当接する当接片を立設し、親桁外方に位
    置し、かつ親桁がわに傾斜するフツク状で、上
    部固定金具の係合支持部に係合する係合部を揺
    動自在に枢支した係合座台を形成し、係合部
    は、長さ調整自在であると共に、係合座台に貫
    挿させた固定ボルトを、断面ほぼ溝形の下部サ
    ポート部材の開口縁に折曲形成した係合縁内縁
    に係合するナツト鈑にねじ止めすることで下部
    サポート部材上に固定できるようにした実用新
    案登録請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか
    記載のケーブルラツク用延線ローラー。 6 クランプ金具は、クランプ座台に貫挿させた
    固定ボルトを、断面ほぼ溝形の下部サポート部
    材の開口縁に折曲形成した係合縁内縁に係合す
    るナツト鈑にねじ止めすることでクランプ座台
    自体を下部サポート部材上に固定し、クランプ
    座台側方に連設した支持片に断面溝形の軸支片
    を固着し、この軸支片に揺動自在に軸支したハ
    ンドルにクランプ座を揺動自在に軸支し、クラ
    ンプ座には、長さ調整自在にして杆材製クラン
    プ部を固定した実用新案登録請求の範囲第1項
    乃至第5項のいずれか記載のケーブルラツク用
    延線ローラー。
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