JP3765469B2 - ウォブル信号検出方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R(Compact Disk Recordable )等の蛇行した記録トラックを有する光ディスクからウォブル信号を検出するウォブル信号検出方法および光ディスク記録再生装置に関し、特に、効果的にRF信号成分を除去してウォブル信号のC/Nの向上を図ったウォブル信号検出方法および光ディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−R等の書きこみ可能な光ディスクには、ディスク半径方向に僅かに蛇行(ウォブル)された記録トラックを有するものが存在し、ATIP(Absolute Time In Pregroove )と呼ばれる絶対時間を示す情報がこのウォブルの周期に対応して記録されている。
【0003】
このATIPの情報は、光ディスク記録再生装置の光検出器の出力信号から記録トラックのウォブルの周波数成分を検出することによって得ることができ、光ディスクへの記録を行なう際の位置情報を知るために利用される。
【0004】
なお、記録トラックのウォブルの周波数はトラッキングエラー信号の周波数に比べて十分に高いため、レーザービームは記録トラックをウォブルに沿って走査することはなく、全体として記録トラックの中心線にそって走査していく。
【0005】
したがって、記録トラックを照射するレーザビームの反射光を、記録トラックの中心線と光学的に平行な分割線で少なくとも2分割されたフォトディテクタで受光して各検出面からの出力の差分を取り、この差分信号を所定の周波数を中心周波数とするバンドパスフィルタに通すことによって、ウォブル信号を得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、経年変化等の影響によって光ピックアップの光学系にずれを生じている場合や、光ディスクに偏芯がある場合、オフセットが生じ、上記フォトディテクタの各検出面からの再生RF信号にレベル差を生じてしまう。
【0007】
このように、フォトディテクタの各検出面から出力される再生RF信号にレベル差を生じてしまった場合、各検出面からの出力の差分を取ったときに、その差分信号には再生RF信号成分が残存した状態となり、このような外乱に対して、サーボ偏差が生じてしまう。
【0008】
したがって、この残存する再生RF信号成分がノイズとして作用し、ウォブル信号のC/Nが悪化し、時間情報を正確かつ確実に得ることができなくなってしまう。
【0009】
そこで、この発明は、光ピックアップの光学系にずれを生じている場合や、光ディスクに偏芯がある場合にも、効果的に再生RF信号成分を除去し、ウォブル信号のC/Nの向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この発明は、所定の周期を有してウォブリングした記録トラックを有する光ディスクから該ウォブリング周期に対応するウォブル信号を検出するウォブル信号検出方法において、前記光ディスクのピットが形成された記録トラックを光ビームにより走査して得られた再生RF信号のピーク値をピット別に検出し、該ピット別に検出したピーク値のDC成分をそれぞれカットして合成することによりウォブル信号を検出することを特徴とする。
【0011】
所定の周期を有してウォブリングした記録トラックを有する光ディスクから該ウォブリング周期に対応するウォブル信号を検出するウォブル信号検出装置において、前記光ディスクのピットが形成された記録トラックに光ビームを照射する光ピックアップと、前記記録トラックの接線方向と光学的に平行な分割線で少なくとも2分割される受光素子と、前記受光素子の受光領域からそれぞれに出力される再生RF信号のピーク値を、該再生RF信号のピット別に検出するピーク値検出手段と、前記ピーク値検出手段で検出したピット別のピーク値のDC成分をカットするDC成分カット手段と、前記DC成分カット手段でDC成分をカットしたピット別のピーク値を合成して前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わるウォブル信号検出方法および装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
この発明のウォブル信号検出方法は、再生RF信号にウォブル信号が重畳されることを利用して、再生RF信号からウォブル信号を抽出することによりウォブル信号の検出を行なう。以下、ウォブル信号を有する光ディスクとしてCD−Rを例に説明する。
【0014】
CD−Rは、Tを基準として3T、4T、・・・、11Tの長さからなる9種類のピットを、3T、4T、・・・、11Tの間隔を置いて形成することによって情報の記録を行なっており、このようなCD−Rから読み取られる再生RF信号は、ピットの長さに応じた変調を受けるため、読み取ったピット毎に振幅が異なる。
【0015】
通常、図2に示すように、一番短い3Tピットに対応する振幅が最も小さく、ピット長が長くなるほど再生RF信号の振幅は大きくなる(正確には、ピットが所定の長さ以上になるとRF信号の振幅は最大値(RFトップ)をとり、それ以上は大きくならない)。
【0016】
さて、再生RF信号にウォブル信号が重畳されると、再生RF信号のエンベロープにウォブル信号の周波数に応じた「うねり」を生ずる。
【0017】
そこで、例えば、同一長の間隔で並ぶ同一長ピットからなるピット列から読み取られた再生RF信号を見てみると、図3に示すように、再生RF信号の振幅のピーク点(もしくはボトム点)の軌跡は(図中、点線で示す)、ウォブル信号そのものとなる。
【0018】
したがって、再生RF信号からピーク点を抽出することによって、ウォブル信号を抽出することができる。
【0019】
しかしながら、実際にCD−Rから読み取られる再生RF信号は、上記の如く種々の振幅を有するため、単純に当該再生RF信号のピーク点を抽出するだけではウォブル信号を抽出することができない。
【0020】
そこで、この発明では、図4に示すように、光ディスクから得られた再生RF信号の振幅のピーク点を、対応するピット長別にそれぞれ検出してそのDC成分をカットし、その結果各ピット長ごとに得られる複数のウォブル信号を合成して補間することによって、ウォブル信号を抽出する。
【0021】
図1は、この発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、光ディスク記録再生装置は、図示しない光ピックアップに具備される4分割フォトディテクタ10、加算回路11、21、A/D変換回路12、23、光ディスクから読み取られた再生RF信号のピーク値を対応するピットの長さ別に検出するピーク検出回路13、23、ハイパスフィルタ(HPF)14、24、デジタル加算回路15、25、D/A変換回路16、26、引算回路17、バンドパスフィルタ(BPF)18を具備して構成される。
【0023】
さて、この光ディスク記録再生装置は、光ディスクにレーザビームを照射してその戻り光をフォトディテクタ10で受光することによって、当該光ディスクに記録された情報を読み取り、読み取られた情報は、フォトディテクタ10で電気信号に変換されて様々に用いられる。
【0024】
フォトディテクタ10は、光ディスクの記録トラックの接線方向と光学的に平行な分割線で2分割された4分割フォトディテクタで、4つの受光領域A、B、C、Dを有する。
【0025】
加算回路11は、上記4つの受光領域のうちの上記分割線の一方の側に位置する受光領域AおよびBからそれぞれに出力される信号を加算して信号RF1を出力し、加算回路21は、当該分割線の他方の側に位置する受光領域Cおよび受光領域Dからそれぞれに出力される信号を加算して信号RF2を出力する。
【0026】
なお、信号RF1および信号RF2は、逆位相の関係になる。
【0027】
加算回路11から出力された信号RF1は、A/D変換回路12でデジタル信号に変換され、ピーク検出回路13に入力される。
【0028】
ピーク検出回路13は、信号RF1において、3T、4T、・・・、11Tピットに対応するピーク値をそれぞれに検出する回路で、この検出したピーク値の信号S3、S4、・・・、S11をそれぞれに出力する。
【0029】
ピーク検出回路13から、対応するピット長別にそれぞれ出力された信号S3、S4、・・・、S11は、HPF14にそれぞれ入力されてそのDC成分がカットされる。
【0030】
なお、このDC成分のカットされた信号S3’、S4’、・・・、S11’は、ウォブル信号そのものとなる。
【0031】
この信号S3’、S4’、・・・、S11’を加算回路15で加算して合成することによってウォブル信号WO1を得ることができる。
【0032】
また、加算回路21から出力された信号RF2も、上記信号RF1と同様に処理する。その結果、信号RF1から生成される信号WO1とは逆位相の信号WO2が得られる。
【0033】
信号WO1およびWO2は逆位相であるので、引算回路17で信号WO1とWO2を引き算することによってウォブル信号成分が強調され、さらに、ウォブル信号の周波数22.05KHzを中心とする所定の周波数帯域だけを通過させるフィルタであるBPF18を通すことにより、ウォブル信号WOが検出される。
【0034】
以上、CD−Rを例に説明したが、この発明によれば、ウォブルを有する光ディスクであれば、その記録原理を問わず再生RF信号成分の除去されたC/Nの良いウォブル信号を検出することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、光ヘッドの光学系の調整がずれている場合や、ディスクに偏芯がある場合にも、効果的にノイズとしての再生信号成分を除去してウォブル信号のC/Nの向上を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク記録再生装置の該略構成を示すブロック図である。
【図2】ピットと再生RF信号との関係を説明する図である。
【図3】再生RF信号とウォブル信号の関係を説明する図である。
【図4】再生RF信号からウォブル信号を生成する方法を説明する図である。
【符号の説明】
10 4分割フォトディテクタ
11、21 加算回路
12、22 A/D変換回路
13、23 ピーク検出回路
14、24 HPF
15、25 デジタル加算回路
16、26 D/A変換回路
17 引算回路
18 BPF
Claims (2)
- 所定の周期を有してウォブリングした記録トラックを有する光ディスクから該ウォブリング周期に対応するウォブル信号を検出するウォブル信号検出方法において、
前記光ディスクのピットが形成された記録トラックを光ビームにより走査して得られた再生RF信号のピーク値をピット別に検出し、
該ピット別に検出したピーク値のDC成分をそれぞれカットして合成することによりウォブル信号を検出する
ことを特徴とするウォブル信号検出方法。 - 所定の周期を有してウォブリングした記録トラックを有する光ディスクから該ウォブリング周期に対応するウォブル信号を検出するウォブル信号検出装置において、
前記光ディスクのピットが形成された記録トラックに光ビームを照射する光ピックアップと、
前記記録トラックの接線方向と光学的に平行な分割線で少なくとも2分割される受光素子と、
前記受光素子の受光領域からそれぞれに出力される再生RF信号のピーク値を、該再生RF信号のピット別に検出するピーク値検出手段と、
前記ピーク値検出手段で検出したピット別のピーク値のDC成分をカットするDC成分カット手段と、
前記DC成分カット手段でDC成分をカットしたピット別のピーク値を合成して前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と
を有することを特徴とするウォブル信号検出装置。
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