JP3765407B2 - 電磁流量計の電極構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁流量計の電極構造に関し、詳しくは、電極を構成する各部品をモジュール化して、電極を含む部品の着脱を容易にした電磁流量計の電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における電磁流量計の電極構造は、図3に示すように、内部に導電性の測定流体が流される内張りされたライニング32を有する測定管31と、この測定管31の一部を開口した構造にしてライニング32を開口部分壁面まで内張りした構造の電極部33と、開口部を囲むようにして外側方向に突出させて形成したボス34と、ボス34の中央部であって開口部分に測定管の内壁面まで貫通させ、先端部分を測定流体に接触するように露出してなる略十字形状の電極35と、十字形状の電極35上部から被せる絶縁キャップ36と、絶縁キャップ36の上部端部に圧接するように配置したバネ37と、このバネ37の上部からバネ37に付勢力をつけるようにして上部から被せると共にボス34の内周面に接合させて係合係止する電極キャップ38とからなる。
【0003】
このような構造の電磁流量計の電極構造は、先ず、開口部分に設けたボス34の中に電極35を取り付け、その上部に絶縁キャップ36を被せ、その絶縁キャップ36の上部にバネ37を載せ、電極キャップ38を被せることにより電極部33が完成する。
【0004】
又、この電極35を交換する際には、電極キャップ38をボス34からバネ37の付勢力に注意しながら序々に外し、絶縁キャップ36をとり、次に、電極35を取り出して交換する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で説明した電磁流量計の電極構造は、電極を含めた各部品が独立した構造となっているため、取り外すと、各部品がバラバラになってしまい、現場においては部品紛失等の問題が発生する。
【0006】
従って、電磁流量計の電極構造において、取り外し等を行っても、各部品がバラバラにならないで、部品の紛失等を防止できる構造に解決しなければならない課題を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る電磁流量計の電極構造は、次に示す構成にすることである。
【0008】
(1)内部に測定流体を流すと共に、内壁面と電極部を構成する開口部分の外側位置まで打張りしたライニングを有する測定管と、前記開口部を囲むように外側に突出形成したボスとを備え、前記測定管に設けた電極部は、前記開口部に外側から挿入して前記ライニング面でシールすると共にその端部が測定流体に臨むように配設する電極と、該電極を常時測定流体方向に押圧するバネと、該バネに付勢力を与えると共に上部を開口とした第1の絶縁カバーと、この第1の絶縁カバーの上部から前記ボスの内周壁面に係合して被せる電極キャップと、この電極キャップと前記第1の絶縁カバーの開口部分に挿入してなる中空筒形状の第2の絶縁カバーと、この第2の絶縁カバーに挿入され先端部分を前記電極の上部端に圧入係合させて電気的に接続させ前記電極と前記バネと前記第1の絶縁カバーと前記第2の絶縁カバーとを前記電極キャップと一体化し前記第2の絶縁カバー側端に鍔部を有する電極ポストとからなる電磁流量計の電極構造。
【0009】
(2)内部に測定流体を流すと共に、内壁面と電極部を構成する開口部分の外側位置まで打張りしたライニングを有する測定管と、前記開口部を囲むように外側に突出形成したボスとを備え、前記測定管に設けた電極部は、前記開口部に外側から挿入して前記ライニング面でシールすると共にその端部が測定流体に臨むように配設する電極と、該電極に係合する絶縁ワッシャーと、この絶縁ワッシャーに係合させると共に前記ボスの内周壁面に係合して被せる電極キャップと、この電極キャップと前記絶縁ワッシャーの開口部分に挿入してなる中空筒形状の絶縁カバーと、この絶縁カバーに挿入され先端部分を前記電極の上部端に圧入係合させて電気的に接続させて前記電極と前記絶縁ワッシャと前記絶縁カバーとを前記電極キャップと一体化し前記絶縁カバー側端に鍔部を有する電極ポストとからなる電磁流量計の電極構造。
【0010】
このように、着脱する電極に対応する各部品をユニットにして、モジュール化することにより、電極を交換等する際に、各部品がバラバラにならないで着脱することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る電磁流量計の電極構造の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
本発明に係る第1の実施形態の電磁流量計の電極構造は、図1に示すように、内部に測定流体を流すと共に、内壁面と電極部12を構成する開口部13部分の外側位置まで打張りしたライニング14を有する測定管11と、この開口部13を囲むように外側に突出形成したボス15とを備えた構成になっている。
【0013】、
測定管11に設けた電極部12は、開口部13に外側から挿入してライニング面でシールすると共にその端部が測定流体に臨むように配設する略十字形状の電極16と、この電極16を常時測定流体方向に押圧するバネ17と、このバネ17に付勢力を与えると共に上部を開口とした第1の絶縁カバー18と、中空円筒形状の第2の絶縁カバー19内部に棒状の電極ポスト20を介在させ、この電極ポスト20の先端部分を電極16の上部端に圧入係合させて電気的に接続させ、第1の絶縁カバー18の開口部分に挿入してなる電極ユニット21と、第1の絶縁カバー18の上部からボス15の内周壁面に係合して被せる電極キャップ22と、ボス15の上端部に被せるカバー23とからなる。
【0014】
電極ポスト20の上部端には、導線24をネジ25で固定できる構造になっており、この導線24は図示しない測定器に接続されている。
【0015】
このような構造の電極ユニット21においては、各部品を取り付けた状態で、電極ポスト20を電極16に圧入することにより取り付け、その間にある部品、例えば、バネ17、第1の絶縁カバー18、電極キャップ22等は電極キャップ22を緩めて電極16を外す状態にしても各部品はバラバラにならない。このようなモジュール状態になった電極ユニット21により、測定管11に配管状態でも電極を簡単に取り付け、取り外しすることができるのである。又、部品がバラバラにならないため、現場での部品紛失等の問題もなくなる。
【0016】
次に、本発明に係る第2の実施形態の電磁流量計の電極構造について、図2を参照して説明する。
【0017】
第2の実施形態の電磁流量計の電極構造は、弾性力の強いライニング、例えばゴム、の場合は、バネを使わずに電極キャップで電極を押し付ける構造のものであり、それは、内部に測定流体を流すと共に、内壁面と電極部12Aを構成する開口部13部分の外側位置まで打張りしたライニング14を有する測定管11と、この開口部13を囲むように外側に突出形成したボス15とを備えた構成になっている。
【0018】、
測定管11に設けた電極部12Aは、開口部13に外側から挿入してライニング面でシールすると共にその端部が測定流体に臨むように配設する略十字形状の電極16と、この電極16に係合する絶縁ワッシャー26と、中空円筒形状の絶縁カバー19A内部に棒状の電極ポスト20を介在させ、この電極ポスト20の先端部分を電極16の上部端に圧入係合させて電気的に接続させる電極ユニット21と、電極ユニット21を中心位置に有し絶縁ワッシャー26に係合させ且つボス15の内周壁面に係合して被せる電極キャップ22Aと、ボス15の上端部に被せるカバー23とからなる。
【0019】
電極ポスト20の上部端には、導線24をネジ25で固定できる構造になっており、この導線24は図示しない測定器に接続されている。
【0020】
このような構造の電極ユニット21においては、各部品を取り付けた状態で、電極ポスト20を電極16に圧入することにより取り付け、その間にある部品、例えば、絶縁ワッシャー26、電極キャップ22A等は電極キャップ22Aを緩めて電極16を外す状態にしても各部品はバラバラにならない。このようなモジュール状態になった電極ユニット21により、測定管11に配管状態でも電極16を簡単に取り付け、取り外しすることができるのである。又、部品がバラバラにならないため、現場での部品紛失等の問題もなくなる。
【0021】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係る電磁流量計の電極構造は、各部品が取り付けた状態で、電極ポストを電極に圧入することにより、その間にある部品、例えばバネ、絶縁カバー、電極キャップ等は電極キャップを緩めて電極を取り外す状態にしても各部品がバラバラにならないため、電極の取り付けが簡単になり、且つ各部品の紛失等の問題を無くすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の電磁流量計の電極構造を示した断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施形態の電磁流量計の電極構造を示した断面図である。
【図3】従来技術における電磁流量計の電極構造の断面図である。
【符号の説明】
11 測定管
12 電極部
12A 電極部
13 開口部
14 ライニング
15 ボス
16 電極
17 バネ
18 第1の絶縁カバー
19 第2の絶縁カバー
20 電極ポスト
21 電極ユニット
22 電極キャップ
22A 電極キャップ
23 カバー
24 導線
25 ネジ

Claims (2)

  1. 内部に測定流体を流すと共に、内壁面と電極部を構成する開口部分の外側位置まで打張りしたライニングを有する測定管と、前記開口部を囲むように外側に突出形成したボスとを備え、
    前記測定管に設けた電極部は、
    前記開口部に外側から挿入して前記ライニング面でシールすると共にその端部が測定流体に臨むように配設する電極と、
    該電極を常時測定流体方向に押圧するバネと、
    該バネに付勢力を与えると共に上部を開口とした第1の絶縁カバーと、
    この第1の絶縁カバーの上部から前記ボスの内周壁面に係合して被せる電極キャップと、
    この電極キャップと前記第1の絶縁カバーの開口部分に挿入してなる中空筒形状の第2の絶縁カバーと、
    この第2の絶縁カバーに挿入され先端部分を前記電極の上部端に圧入係合させて電気的に接続させ前記電極と前記バネと前記第1の絶縁カバーと前記第2の絶縁カバーとを前記電極キャップと一体化し前記第2の絶縁カバー側端に鍔部を有する電極ポストと
    からなる電磁流量計の電極構造。
  2. 内部に測定流体を流すと共に、内壁面と電極部を構成する開口部分の外側位置まで打張りしたライニングを有する測定管と、前記開口部を囲むように外側に突出形成したボスとを備え、
    前記測定管に設けた電極部は、
    前記開口部に外側から挿入して前記ライニング面でシールすると共にその端部が測定流体に臨むように配設する電極と、
    該電極に係合する絶縁ワッシャーと、
    この絶縁ワッシャーに係合させると共に前記ボスの内周壁面に係合して被せる電極キャップと、
    この電極キャップと前記絶縁ワッシャーの開口部分に挿入してなる中空筒形状の絶縁カバーと、
    この絶縁カバーに挿入され先端部分を前記電極の上部端に圧入係合させて電気的に接続させて前記電極と前記絶縁ワッシャと前記絶縁カバーとを前記電極キャップと一体化し前記絶縁カバー側端に鍔部を有する電極ポストと
    からなる電磁流量計の電極構造。
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