JP3762955B2 - データ再生装置 - Google Patents
データ再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3762955B2 JP3762955B2 JP2000166911A JP2000166911A JP3762955B2 JP 3762955 B2 JP3762955 B2 JP 3762955B2 JP 2000166911 A JP2000166911 A JP 2000166911A JP 2000166911 A JP2000166911 A JP 2000166911A JP 3762955 B2 JP3762955 B2 JP 3762955B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- address
- signal
- circuit
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデータ再生装置、特に、ミニディスク(以下、MDという)等に用いられるデータ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンパクト・ディスク(以下、CDという)より小型で、且つ繰り返し記録が可能なMDが商品化されている。MDは従来のCDに比べ、直径が約1/2と小型にもかかわらずCDと同時間の音楽信号の記録が可能である(「日経エレクトロニクス[日経BP社]第528号(1991.5.27.)、106ページから107ページ」)、及び「ラジオ技術[ラジオ技術社](1991年6月号)9ページから12ページ」参照)。
【0003】
以下、図面を参照しながら一般的なMD再生装置について説明する。
【0004】
図5は一般的なMD再生装置の構成を示すブロック図であり、図5(a)は全体構成を示し、図5(b)はACIRCデコード回路の内部構成を示している。図6は図5に示すACIRCデコード回路の出力データの説明図、図7は図5に示すACIRCデコード回路における検出モードの遷移図、図8は図5に示すMD再生装置におけるシンク検出動作の説明図である。
【0005】
図5(a)に示すように、このMD再生装置は、磁性膜を有する光磁気ディスク1(以下ディスクと略す)と、ディスク1を回転駆動するためのスピンドルモータ2と、回転するディスク1にレーザビームを照射し、このレーザビームがディスク1の磁性膜において反射され、戻ってきたビーム中から光磁気信号を読み取り、RF信号(RF:Radio Frequency)を出力する光ピックアップ3と、RF信号を適当なレベルにまで増幅するRFアンプ4と、増幅されたRF信号から抽出されたEFM信号(EFM:Eight to Fourteen Modulation)のEFM復調を行うEFM復調回路5と、EFM復調されたデータを一時的に保持する訂正メモリ6と、訂正メモリに保持されたデータを適宜読み出して、誤りの検出及び訂正を行うと共にデインターリーブを行うACIRCデコード回路7と、ACIRCデコード回路7の出力するデータ列から同期信号を検出するシンク検出回路8と、シンク検出回路8の出力データを一時的に保持し、振動などによる音飛び等を防止するための16Mビット程度のショックプルーフメモリ9(以下SPメモリという)と、このSPメモリ9に対するデータの入出力を制御するためのSPメモリ制御回路10と、SPメモリ9から読み出されたデータの伸長を行い、デジタルオーディオ信号を出力するためのATRACデコード回路11と、光ピックアップ3をディスク1の半径方向に移動させるための光ピックアップ移動回路12と、スピンドルモータ2及び光ピックアップ移動回路12並びに光ピックアップ3をサーボ制御するためのサーボ制御回路13と、このMD再生装置の各回路を制御するためのシステム制御回路14と、システム制御回路14に外部から操作指令を与えるためのキー入力部15と、このMD再生装置の再生状態等を表示するための表示部16とを備えており、これら各部は図示のように接続されている。
【0006】
このように構成することにより、サーボ制御回路13は、RFアンプ4からのRF信号を受けて、光ピックアップ移動回路12及び光ピックアップ3を制御するための制御信号を抽出して送り出し、レーザビームをディスク1の記録トラック軸線上から外れないようにトラッキングサーボ制御を行うとともに、ACIRCデコード回路7に対してトラッキングがONしていることを示すトラッキングON信号を出力する。また、サーボ制御回路13は、EFM復調回路5からのEFM信号中に含まれるクロック信号に基づき、スピンドルモータ2を所定の速度に回転させるための制御信号を送り出すことにより、スピンドルサーボ制御を行う。システム制御回路14は、キー入力部15に外部から入力される操作指令に基づき装置各部に制御信号を送り、高速サーチ動作や、ランダムアクセスプレー動作等を行わせることができる。
【0007】
次に図5(b),図6及び図7を用いて、本発明の要旨に関連するACIRCデコード回路7とシンク検出回路8の動作について、更に詳しく説明する。図5(b)に示すように、ACIRCデコード回路7は、データ処理回路71とアドレス生成回路72とアドレス初期化回路73から構成されている。
【0008】
ここで、データ処理回路71はデータの品質検出手段を構成しており、EFM復調回路5から入力されたデータを訂正メモリ6に書き込んだり、訂正メモリ6からデータを読み出して誤りを検出して訂正すると共に再度訂正メモリ6に書き込んだり、訂正メモリ6からデータを読み出してシンク検出回路8へ出力する回路である。アドレス生成回路72は、訂正メモリ6にデータを書き込むアドレス及び読み出すアドレスを生成する回路である。アドレス初期化回路73は、訂正メモリ6に保持したデータがオーバーフローまたはアンダーフローした場合、或いはEFM信号の抽出が正常に行えるようになったとき、例えば、サーボ制御回路13からのトラッキングON信号がトラッキングOFFの状態からONの状態になった場合に、訂正メモリ6のアドレスの初期化を行う回路である。この訂正メモリ6のアドレスの初期化の方法は種々考えられるが、ここでは、シンク検出回路8へデータを出力するための読み出しアドレスの初期化は行わず、EFM復調回路5からのデータを書き込むアドレスをもっとも適したアドレスに変更するように初期化を行うものとする。なお、ACIRCデコード回路7に入力されるデータには、約1.1セクタのインターリーブがかけられているため、デインターリーブに約1.1セクタ要し、ACIRCデコード回路7の入力から出力までは最短でも約1.1セクタ遅延する。ここでは説明を簡単にするために、ACIRCデコード回路7は、1.5セクタの遅延を有するものとする。
【0009】
このACIRCデコード回路7からシンク検出回路8へ転送するデータの構造は図6に示すようになっており、データ単位をセクタと呼び、セクタの先頭にはセクタを識別する同期信号(以下、シンクと省略する)とセクタアドレスが付加されてシンク検出回路8に導かれる。シンク検出回路8はシンクに続くセクタアドレスを検出してシステム制御回路14にセクタアドレスを転送する回路である。シンク検出回路8は内部に持つ検出ウィンドウがHの期間に検出されたシンクのみシンクと見なす。検出ウィンドウは全開(常にH)の場合のモード1と、シンクが検出されそうな期間に所定長の検出ウィンドウを設定するモード2の2種類の検出モードを有しており、その検出モードの遷移を図7に示す。モード1は検出ウィンドウが全開のモードであり、検出されたシンクとシンクの間隔が丁度1セクタ長の場合に、モード2へと移行する。また、モード2でシンクが2回連続検出されない場合にはモード1へ移行するものとする。
【0010】
次に、上記のシンク検出動作について、図8を用いて説明する。図8はセクタA、セクタBを再生した後、トラックアクセスを行い、アクセス完了後、セクタA’の途中データから再生が開始され、セクタB’、セクタC’と再生を行った場合の各種信号の波形を示している。図8において、(a)はACIRCデコード回路7の入力データで網掛けの部分はシンクを意味し、また破線の部分はアクセス中及びアクセス完了後トラッキングが外れてデータが乱れていることを示している。(b)はサーボ制御回路13からのトラッキングON信号で、HがトラッキングON状態、LがトラッキングOFF状態を示しており、トラックジャンプの期間はLとなる。(c)は訂正メモリ6の初期化信号、(d)はACIRCデコード回路7の出力データである。(d)も(a)と同様、網掛けの部分はシンクを意味し、また破線の部分はアクセス中及びアクセス完了後トラッキングが外れてデータが乱れていることを示している。(e)はシンク検出回路8の検出ウィンドウを示しており、H期間がシンク検出可能な期間である。(f)はシンク検出信号であり、Hは検出ウィンドウ内でシンクが検出されたことを示している。(g)は検出ウィンドウの検出モードを示している。
【0011】
データ再生中にトラックアクセスが行われると、ACIRCデコード回路7の入力データ(a)は乱れ、1.5セクタ遅れてACIRCデコード回路7の出力データ(d)も乱れ始める。トラックアクセス完了後、1.5セクタ遅れてACIRCデコード回路7の出力データ(d)が正常データとなっても、ACIRCデコード回路7の出力データ(d)のシンクの位置と検出ウィンドウ(e)との位相がずれるため、シンク検出信号(f)が出力されない。
【0012】
そして、シンクが2回検出されなくなると検出モード(g)はモード2からモード1へ移行し、検出ウィンドウ(e)は全開となる。検出ウィンドウ(e)が全開となると、シンクの検出が可能となり、シンクを2回検出したところで検出モード(g)はモード2となり、以降、安定してシンク検出が可能となって、図7に示すMD再生装置は正常な再生動作を行うことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成では、シンクが2回連続検出されるまでモード2からモード1に移行しないため、図8のように短期間にアクセスが完了する場合には、ACIRCデコード回路7から正常にデータが出力されるようになってもシンクが検出できない状態がしばらく続くという問題点があった。
【0014】
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、トラックアクセス後、ACIRCデコード回路から正常にデータが出力されるようになった後のアクセスの高速化を図ることができるデータ再生装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ再生装置は、記録媒体に記憶されたデータを読み出す読出手段と、前記記録媒体から正常に読み出されるように前記読出手段を制御し、トラッキングON信号を出力するサーボ制御手段と、前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に保持するメモリ手段と、前記メモリ手段の書き込みアドレス及び読み出しアドレスを生成してデータの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御手段とを備えたデータ再生装置であって、前記トラッキングON信号が出力されたときに前記メモリ手段に保持されたデータの書き込みアドレスを保持するアドレス保持手段と、前記メモリ手段から出力するデータの読み出しアドレスと前記アドレス保持手段が保持したアドレスとを比較し、一致した場合にはデータ開始信号を出力する比較手段と、前記データ開始信号によって同期信号の検出ウインドウを強制的に全開にすると共に、前記メモリ手段の出力から同期信号を検出する信号処理手段とから構成されるものであり、また、記録媒体に記憶されたデータを読み出す読出手段と、前記記録媒体から正常に読み出されるように前記読出手段を制御し、トラッキングON信号を出力するサーボ制御手段と、前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に保持するメモリ手段と、前記メモリ手段の書き込みアドレス及び読み出しアドレスを生成してデータの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御手段とを備えたデータ再生装置であって、前記トラッキングON信号が出力されたときに前記メモリ手段に保持されたデータの書き込みアドレスを保持するアドレス保持手段と、前記メモリ手段から出力するデータの読み出しアドレスと前記アドレス保持手段が保持したアドレスとを比較し、一致した場合にはデータ開始信号を出力する比較手段と、前記トラッキングON信号がOFFになってからデータ開始信号が出力されるまでの期間、前記メモリ手段の出力を無効とするデータ無効手段と、前記データ無効手段の出力を信号処理する信号処理手段とから構成されるものである。
【0016】
この発明によれば、トラックアクセス後、システム制御回路は短時間でセクタアドレスが読めるようになるため、ディスク上の光ピックアップの位置を知ることができ、これが目標のセクタアドレスと異なる場合には、直ちに再アクセスをすることにより、アクセスの高速化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、前記従来のものと同一の部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明のMD再生装置の実施の形態1における構成を示すブロック図であり、図1(a)は全体構成を示し、図1(b)はACIRCデコード回路の内部構成を示している。図2は図1に示すMD再生装置におけるシンク検出動作の説明図である。
【0019】
本実施の形態1はACIRCデコード回路及びシンク検出回路の内部構成以外の部分については前記従来のものと同等であるためその説明は省略し、これらACIRCデコード回路及びシンク検出回路について重点的に説明する。
【0020】
ACIRCデコード回路17の内部構成は図1(b)に示すとおりであり、従来のACIRCデコード回路7の構成に加え、アドレスの初期化を行った際にEFM復調回路5からのデータを書き込むアドレスを保持するアドレス保持回路74と、アドレス保持回路74が保持したアドレスとシンク検出回路18に出力するデータを読み出すアドレスとを比較して一致した場合にデータ開始信号を出力する一致検出回路75とを備えている点で異なっている。
【0021】
このような構成により、例えばEFM復調回路5から訂正メモリ6へデータが書き込まれている状態でトラッキングON信号がOFFからONになると、アドレス初期化回路73からアドレス初期化信号が出力される。アドレス初期化信号が出力されると、アドレス初期化信号が出力された時点、即ち、トラッキングがONになった時点にEFM復調回路5から入力されたデータが訂正メモリ6に書き込まれたときのアドレスがアドレス保持回路74に保持される。その後、データは誤り訂正、デインターリーブされ、1.5セクタ後に訂正メモリ6から読み出されると同時に一致検出回路75でアドレス保持回路74に保持されたアドレスと読み出しのアドレスが一致し、データ開始信号が出力される。
【0022】
即ち、トラッキングON信号がOFFからONになると、そのときに訂正メモリ6に書き込まれたデータが、1.5セクタ後に読み出されると同時にデータ開始信号が出力される。
【0023】
シンク検出回路18は、従来のシンク検出回路8の機能に加え、ACIRデコード回路17からのデータ開始信号が入力された場合には、強制的に検出モードをモード2からモード1へ移行させる機能を保持している。
【0024】
以上のように構成されたMD再生装置のシンク検出動作について、図2を用いて説明する。図2はセクタA,セクタBを再生した後、トラックアクセスを行い、トラックアクセス完了後、セクタA’の途中データから再生が開始され、セクタB’、セクタC’と再生を行った場合の各種信号の波形を示している。
【0025】
図2において、(a)はACIRCデコード回路17の入力データ、(b)はサーボ制御回路13からのトラッキングON信号であり、HがトラッキングON状態、LがトラッキングOFF状態を示している。(c)は訂正メモリ6の初期化信号、(d)はACIRCデコード回路17の出力データである。(a),(d)ともに網掛けの部分はシンクを意味し、また破線の部分はアクセス中及びアクセス完了後トラッキングが外れてデータが乱れていることを示している。(e)はACIRCデコード回路17において生成されるデータ開始信号、(f)はシンク検出回路18の検出ウィンドウを示しており、H期間がシンク検出可能な期間である。(g)はシンク検出信号であり、Hは検出ウィンドウ内でシンクが検出されたことを示している。(h)は検出ウィンドウのモードを示している。
【0026】
データ再生中にトラックアクセスが行われると、ACIRCデコード回路17の入力データ(a)は乱れ、1.5セクタ遅れてACIRCデコード回路17の出力データ(d)も乱れ始める。しかし、トラックアクセス完了後、1.5セクタ遅れてACIRCデコード回路17の出力データ(d)が正常データとなると同時に、ACIRCデコード回路17からデータ開始信号が出力されるため、シンク検出回路18の検出モード(h)は強制的にモード2からモード1へ移行し、検出ウィンドウ(f)は全開となる。検出ウィンドウ(f)が全開となると、全ての期間でシンクの検出が可能となり、シンクを2回検出したところで検出モード(h)はモード2となり、以降、安定してシンク検出が可能となる。
【0027】
以上のように、本実施の形態によれば、シンク検出回路18に正常データが入力されると同時にデータ開始信号が入力され、検出ウィンドウを全開にすることができるため、データが正常になった最初のシンクから検出することができ、また、トラックアクセス後、システム制御回路14は短時間でセクタアドレスが読めるようになるため、ディスク1上の光ピックアップ3の位置を知ることができ、アクセスの目標セクタアドレスと異なる場合には、直ちに再アクセスをすることにより、目標セクタアドレスまでの高速化を図ることができる。
【0028】
(実施の形態2)
図3は本発明のMD再生装置の実施の形態2における構成を示すブロック図であり、図3(a)は全体構成を示し、図3(b)ACIRCデコード回路の内部構成を示すブロック図である。図4は図3に示すMD再生装置におけるシンク検出動作の説明図である。
【0029】
本実施の形態はACIRCデコード回路及びデータマスク回路の構成以外の部分については前記従来のものと同等であるためその説明は省略し、これらACIRCデコード回路及びデータマスク回路について重点的に説明する。
【0030】
ACIRCデコード回路27の内部構成は図3(b)に示すとおりであり、実施の形態1のACIRCデコード回路17と比較すると、トラッキングがOFFになってから一致検出回路75がデータ開始信号を出力するまでの期間をHとするデータマスク信号を出力するゲート生成生成回路76を備えている点で異なっている。28はデータマスク回路であり、データマスク信号がHの期間、入力データを強制的に固定値、例えば0データに固定する回路である。
【0031】
以上のように構成されたMD再生装置のシンク検出動作について説明する。図4はその説明図であり、セクタA,セクタBを再生した後、トラックアクセスを行い、アクセス完了後、セクタA’の途中データから再生が開始され、セクタB’、セクタC’と再生を行った場合の各種信号の波形を示している。
【0032】
図4において、(a)はACIRCデコ−ド回路27の入力データ、(b)はサーボ制御回路13からのトラッキングON信号であり、HがトラッキングON状態、LがトラッキングOFF状態を示している。(c)は訂正メモリ6の初期化信号、(d)はACIRCデコ−ド回路27の出力データである。(e)はACIRCデコード回路27において生成されるデータ開始信号、(f)はACIRCデコード回路27の出力であるデータマスク信号、(g)はデータマスク回路28の出力である。(a),(d),(g)何れも網掛けの部分はシンクを意味し、また破線の部分はアクセス中及びアクセス完了後トラッキングが外れてデータが乱れていることを示している。(h)はシンク検出回路8の検出ウィンドウを示しており、H期間がシンク検出可能な期間である。(i)はシンク検出信号であり、Hは検出ウィンドウ内でシンクが検出されたことを示している。(j)は検出ウィンドウのモードを示している。
【0033】
データ再生中にトラックアクセスが行われると、ACIRCデコード回路27の入力データ(a)は乱れ、1.5セクタ遅れて、ACIRCデコード回路27の出力データ(d)も乱れ始める。しかし、トラックアクセスの開始と同時にデータマスク信号(f)がHとなり、ACIRCデコード回路27の出力データ(d)が正常になるまではHを継続し、データマスク回路28の出力(g)即ち、シンク検出回路8の入力データは0固定となり、シンクが検出不能となる。このためデータが正常になる時点では、検出モード(j)はモード1に移行し、検出ウインドウ(h)が全開となるため、シンク検出が可能となる。
【0034】
以上のように本実施の形態によれば、トラックアクセスと同時に訂正メモリ6に保持されているデータを無効とすることができるため、検出モード(j)は従来のものよりも速くモード1に移行することができ、シンクが短時間で検出可能となる。さらに、トラックアクセス後、システム制御回路14は短時間でセクタアドレスが読めるようになるため、ディスク1上の光ピックアップ3の位置を短時間で知ることができ、これがアクセスの目標セクタアドレスと異なる場合には直ちに再アクセスをすることにより、目標セクタアドレスまでの高速化を図ることができる。
【0035】
なお、本実施の形態ではデータを強制的に0に固定するとしたが、シンクのパターンは固定値でないため、0に限らず固定値にすればよい。また、本実施の形態ではデータを強制的に0に固定することで無効データとしたが、ACIRCデコード回路がデータのみならずデータの信頼性を示すエラーフラグを出力し、シンク検出回路がエラーフラグを考慮してシンクの検出を行う場合は、エラーフラグをエラーとすることでデータを無効データとしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、トラックアクセス後、ACIRCデコード回路から正常にデータが出力されるようになった後のアクセスの高速化を図ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMD再生装置の実施の形態1における構成を示すブロック図
【図2】図1に示すMD再生装置におけるシンク検出動作の説明図
【図3】本発明のMD再生装置の実施の形態2における構成を示すブロック図
【図4】図3に示すMD再生装置におけるシンク検出動作の説明図
【図5】一般的なMD再生装置の構成を示すブロック図
【図6】図5に示すACIRCデコード回路の出力データの説明図
【図7】図5に示すACIRCデコード回路における検出モードの遷移図
【図8】図5に示すMD再生装置におけるシンク検出動作の説明図
【符号の説明】
1 ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 RFアンプ
5 EFM復調回路
6 訂正メモリ
7,17,27 ACIRCデコード回路
8,18,28 シンク検出回路
9 ショックプルーフメモリ(SPメモリ)
10 SPメモリ制御回路
11 ATRACデコード回路
12 光ピックアップ移動回路
13 サーボ制御回路
14 システム制御回路
15 キー入力部
16 表示部
71 データ処理回路
72 アドレス生成回路
73 アドレス初期化回路
74 アドレス保持回路
75 一致検出回路
76 ゲート生成回路
Claims (2)
- 記録媒体に記憶されたデータを読み出す読出手段と、前記記録媒体から正常に読み出されるように前記読出手段を制御し、トラッキングON信号を出力するサーボ制御手段と、前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に保持するメモリ手段と、前記メモリ手段の書き込みアドレス及び読み出しアドレスを生成してデータの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御手段とを備えたデータ再生装置であって、
前記トラッキングON信号が出力されたときに前記メモリ手段に保持されたデータの書き込みアドレスを保持するアドレス保持手段と、前記メモリ手段から出力するデータの読み出しアドレスと前記アドレス保持手段が保持したアドレスとを比較し、一致した場合にはデータ開始信号を出力する比較手段と、前記データ開始信号によって同期信号の検出ウインドウを強制的に全開にすると共に、前記メモリ手段の出力から同期信号を検出する信号処理手段とを備えたことを特徴とするデータ再生装置。 - 記録媒体に記憶されたデータを読み出す読出手段と、前記記録媒体から正常に読み出されるように前記読出手段を制御し、トラッキングON信号を出力するサーボ制御手段と、前記読出手段によって読み出されたデータを一時的に保持するメモリ手段と、前記メモリ手段の書き込みアドレス及び読み出しアドレスを生成してデータの書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御手段とを備えたデータ再生装置であって、
前記トラッキングON信号が出力されたときに前記メモリ手段に保持されたデータの書き込みアドレスを保持するアドレス保持手段と、前記メモリ手段から出力するデータの読み出しアドレスと前記アドレス保持手段が保持したアドレスとを比較し、一致した場合にはデータ開始信号を出力する比較手段と、前記トラッキングON信号がOFFになってからデータ開始信号が出力されるまでの期間、前記メモリ手段の出力を無効とするデータ無効手段と、前記データ無効手段の出力を信号処理する信号処理手段とを備えたことを特徴とするデータ再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166911A JP3762955B2 (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | データ再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000166911A JP3762955B2 (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | データ再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001344904A JP2001344904A (ja) | 2001-12-14 |
JP3762955B2 true JP3762955B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=18670159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000166911A Expired - Fee Related JP3762955B2 (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | データ再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3762955B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4248950B2 (ja) | 2003-06-24 | 2009-04-02 | 株式会社ルネサステクノロジ | 乱数発生装置 |
-
2000
- 2000-06-05 JP JP2000166911A patent/JP3762955B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001344904A (ja) | 2001-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3653459B2 (ja) | 制御装置 | |
EP1102261A2 (en) | Data recorder capable to prevent buffer underrun errors | |
JP3331090B2 (ja) | ディスク記録再生装置のデータ再生処理装置及びデータ再生方法 | |
US6388959B1 (en) | Recording and reproduction apparatus, reproduction apparatus, recording and reproduction method, and reproduction method | |
JP3519309B2 (ja) | 光ディスク、光再生装置及び光記録装置 | |
KR100855987B1 (ko) | 나선형 서보 트랙 기록에 있어서 디스크 열적 팽창으로인한 시간 변화를 보상하기 위한 지연 클럭 트랙 리드 백데이터 | |
JPH10199213A (ja) | 情報記録再生装置 | |
TW200423068A (en) | Method of compensating for data recording start timing and magnetic disk unit using the same | |
CA2465864C (en) | Reproduction-only recording medium, reproduction device, reproduction method | |
JP3754288B2 (ja) | 制御装置 | |
JPH07141777A (ja) | 記録媒体再生装置 | |
JP3762955B2 (ja) | データ再生装置 | |
JP2002093037A (ja) | 光ディスクドライブ装置 | |
JP2003249038A (ja) | 欠陥検出方法および欠陥検出装置ならびに情報記録再生装置および磁気ディスク装置 | |
JP2001250329A (ja) | データ記録装置 | |
JP3089497B2 (ja) | 記録再生装置及び再生装置 | |
JP3594038B2 (ja) | ディスク再生装置 | |
JP3749039B2 (ja) | 情報再生装置及び情報記録装置 | |
JP3175213B2 (ja) | 記録媒体 | |
JP3933067B2 (ja) | ディスク再生装置 | |
JP2664558B2 (ja) | デジタル信号記録媒体再生装置 | |
JP3551209B2 (ja) | ディスク情報処理装置およびディスク情報処理システム | |
JP2653278B2 (ja) | ディスク記録および再生装置 | |
JP2579083B2 (ja) | ディスク記録装置及びディスク再生装置 | |
JPH10149608A (ja) | データ記録再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090127 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |