JP3762317B2 - 携帯形外部記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信用のアンテナ素子を内蔵した携帯形外部記憶装置に係り、特にそのアンテナ素子のレイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信機能を備えた携帯形の外部記憶装置のような電子機器が種々提供されている。この種の電子機器は、例えばバッグの中あるいはスーツのポケット等に収納し、ホスト機器としてのパーソナルコンピュータとの間でbluetooth(商標)の近距離無線通信方式を利用してデータの授受を行うようになっている。このため、従来の電子機器では、携帯性や使い勝手が最も重要視される傾向にあり、それ故、電子機器の外郭となる筐体が薄くコンパクトに形成されている。
【0003】
このような電子機器において、無線通信の安定性を図るためには、アンテナ素子からの放射電界を妨げる要因を極力排除し、放射電界の効率を高める必要がある。具体的には、アンテナ素子を筐体の外部に取り付けたり、あるいはアンテナ素子を筐体から大きく突出させることが望ましいものとなる。これにより、アンテナ素子の周辺から放射電界を妨げるような障害物が除去され、このアンテナ素子が筐体の外部に対して見通しの良い状態に保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、アンテナ素子を筐体の外部に取り付けた場合、このアンテナ素子が筐体から離れてしまう。このため、電子機器とアンテナ素子とを個別に持ち運ばなくてはならず、使い勝手が悪くなる。
【0005】
さらに、アンテナ素子を筐体の外部に突出させると、このアンテナ素子が筐体の外に飛び出す突起物となるのを避けられない。したがって、電子機器が大形化するとともに、これに比例して電子機器の重量が増大し、電子機器の携帯性を高める上での妨げとなるといった不具合が生じてくる。
【0006】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、携帯性を高めるとともに、無線通信時の筐体の姿勢に左右されることなく安定した無線通信が可能となる携帯形外部記憶装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る携帯形外部記憶装置は、
筐体と、上記筐体の内部に収容され、上記筐体の厚み方向に沿って並べられたハードディスク駆動装置、プリント配線板およびバッテリと、を備えている。
上記ハードディスク駆動装置は、上記プリント配線板と上記バッテリとの間に介在され、上記プリント配線板は、上記筐体内で上記ハードディスク駆動装置を外れた領域に張り出すとともに上記筐体の端部に位置する一端部を有し、このプリント配線板の一端部に無線通信用のアンテナ素子が実装されているとともに、上記アンテナ素子は、上記筐体の端部において上記筐体の厚み方向に沿う中間部に位置することを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、例えば机の天板の上に携帯形外部記憶装置の筐体を設置するに当たり、アンテナ素子を電界放射の妨げとなる天板から遠ざけることができる。しかも、筐体の内部においてアンテナ素子の周囲が広く開放され、アンテナ素子からの放射電界がバッテリやハードディスク駆動装置によって遮られずに済む。よって、携帯形外部記憶装置の姿勢に左右されることなく安定した無線通信が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、携帯形外部記憶装置に適用した図1ないし図11にもとづいて説明する。
【0010】
図1は、携帯形外部記憶装置1の使用環境の一例を開示している。図1に示すように、携帯形外部記憶装置1の通信相手は、パーソナルコンピュータ2、ポータブルゲームマシン3、デジタルビデオカメラ4およびPDA(Personal Digital Assistant)5のような情報処理装置である。本実施の形態の場合、携帯形外部記憶装置1および通信相手としての情報処理装置2〜5は、夫々近距離無線通信方式の一種であるBluetooth(商標)の無線通信モジュールを搭載しており、この無線通信モジュールを介してデータの送受信が行われるようになっている。
【0011】
例えばデジタルビデオカメラ4とパーソナルコンピュータ2との間で画像データを授受する場合は、まず、デジタルビデオカメラ4と携帯形外部記憶装置1との間で無線通信により画像データを授受し、この画像データを携帯形外部記憶装置1に保存する。この際、デジタルビデオカメラ4と携帯形外部記憶装置1とは、Bluetooth(商標)の無線通信モジュールによる無線通信が可能な距離(最大100m程度)の範囲内に位置させる必要がある。
【0012】
次に、携帯形外部記憶装置1をパーソナルコンピュータ2に対し上記無線通信モジュールによる無線通信が可能な距離内に近づける。これにより、無線通信モジュールのリンクが自動的に確立し、携帯形外部記憶装置1に保存された画像データがパーソナルコンピュータ2に転送される。
【0013】
図2ないし図4に示すように、上記携帯形外部記憶装置1は、合成樹脂製の筐体10を備えている。筐体10は、上壁10a、下壁10b、左右の側壁10c、前壁10dおよび後壁10eを有するとともに、その四隅に略直角な第1ないし第4の角部11a〜11dを有している。第1の角部11aは、筐体10の左側の側壁10cと前壁10dとで規定され、第2の角部11bは、筐体10の右側の側壁10cと前壁10dとで規定されている。さらに、第3の角部11cは、筐体10の右側の側壁10cと後壁11eとで規定され、第4の角部11dは、筐体10の左側の側壁10cと後壁11eとで規定されている。
【0014】
筐体10は、例えばスーツのポケットやバッグに収納して持ち運べるように、その幅寸法Wが73mm、奥行き寸法Dが110mmおよび厚み寸法Tが23mmに設定されている。したがって、筐体10は、その厚み寸法Tが幅寸法Wおよび奥行き寸法Dよりも遥かに小さな偏平な四角い箱形をなしている。
【0015】
上壁10aおよび下壁10bは、筐体10の厚み方向に向かい合うように互いに平行に配置されている。これら上壁10aおよび下壁10bは、夫々筐体10の幅方向および奥行き方向に広がるような矩形状をなしている。上壁10aは、第1の面としての平坦な上面12を有している。下壁10bは、第2の面としての平坦な下面13を有している。これら上面12および下面13は、筐体10の外方に露出されている。
【0016】
左右の側壁10cは、筐体10の奥行き方向に沿って延びている。前壁10dおよび後壁10eは、筐体10の幅方向に沿って延びている。これら各壁10c,10d,10eは、上面12の外周縁部と下面13の外周縁部との間に跨る左右の側面14、前面15および後面16を有し、これら側面14、前面15および後面16は、筐体10の四つの周面を構成している。
【0017】
図4に示すように、筐体10は、記憶媒体としてのハードディスク駆動装置18、第1のプリント配線板19および電源としてのバッテリ20を収容している。これらハードディスク駆動装置18、第1のプリント配線板19およびバッテリ20は、筐体10の厚み方向に積層した状態で配置されている。
【0018】
ハードディスク駆動装置18は、第1のプリント配線板19とバッテリ20との間に介在されている。このハードディスク駆動装置18は、金属製の偏平なハウジング21を有し、このハウジング21内に磁気ヘッドを有するキャリッジおよびディスクのような複数の構成要素が格納されている。
【0019】
第1のプリント配線板19は、筐体10の上壁10aと平行に配置されており、これら第1のプリント配線板19と上壁10aとの間には、隙間が形成されている。第1のプリント配線板19の一端部19aは、上記ハードディスク駆動装置18よりも筐体10の前壁10dに向けて張り出している。
【0020】
第1のプリント配線板19は、上記Bluetooth(商標)の無線通信モジュールを搭載している。この無線通信モジュールは、無線通信用のアンテナ素子22を有している。アンテナ素子22としては、例えば積層形のチップアンテナが用いられている。このアンテナ素子22は、偏平な板状であり、第1のプリント配線板19の一端部19aのうち上壁10aとは反対側の面に実装されている。このため、アンテナ素子22は、筐体10の内部において、上記ハードディスク駆動装置18を外れた領域に収容されており、このアンテナ素子22の周囲から放射電界を遮るような障害物が排除されている。
【0021】
図4に最も良く示されるように、アンテナ素子22は、前壁10dに隣接した筐体10の前端部に位置されているとともに、この筐体10の厚み方向に沿う中間部に位置されている。これにより、アンテナ素子22と上壁10aとの間、およびアンテナ素子22と下壁10bとの間に、夫々筐体10の厚み方向に沿う隙間S1,S2が形成されている。
【0022】
さらに、本実施の形態の場合、アンテナ素子22は、筐体10の第1の角部11aに位置されている。よって、アンテナ素子22は、筐体10の前端部において、この筐体10の左側の側壁10cの方向に大きく偏っている。
【0023】
図5に示すように、第1のプリント配線板19は、第1のエリア24と第2のエリア25とを有している。これら第1および第2のエリア24,25は、上記プリント配線板19上で互いに分離されている。
【0024】
第1のエリア24は、上記第1のプリント配線板19の一端部19aを含み、この第1の領域24に上記アンテナ素子22および通信制御用IC26を有する無線通信回路27が実装されている。第2のエリア25は、第1のエリア24よりも広く形成され、この第2のエリア25にデジタルIC28を有するデジタル回路29が実装されている。
【0025】
デジタルIC28とアンテナ素子22とは、第1のプリント配線板19の対角線上に位置されており、この第1のプリント配線板19上において可能な限り距離を隔てて実装されている。さらに、無線通信回路27とデジタル回路29とでは、その電源およびグランドが互いに独立している。そのため、第1のプリント配線板19上の二つの回路27,29は、異なる電源系で動作されるようになっている。
【0026】
このような第1のプリント配線板19によると、デジタルIC28とアンテナ素子22とが互いに遠ざかるので、デジタル回路29の動作に起因するノイズ(スイッチングノイズ)とアンテナ素子22から放射される電波との干渉を防止することができる。それとともに、無線通信回路27とデジタル回路29とでは、その電源およびグランドが個々に独立しているので、デジタル回路29の動作によるスイッチングノイズが無線通信回路27に流れ込むのを防止できる。この結果、無線通信の安定性が向上する。
【0027】
図3および図4に示すように、上記ハードディスク駆動装置18は、中継基板としての第2のプリント配線板31を介して第1のプリント配線板19に電気的に接続されている。第2のプリント配線板31は、第1のプリント配線板19の一端部19aと平行に配置されている。そのため、第1のプリント配線板19の一端部19aと第2のプリント配線板31とは、筐体10の厚み方向に互いに向かい合っている。
【0028】
第2のプリント配線板31は、第1のプリント配線板19の一端部19aと筐体10の下壁10bとの間に介在されている。この第2のプリント配線板31は、アンテナ素子22に対応する位置に切り欠き32を有している。この切り欠き32の存在により、アンテナ素子22の周囲から放射電界を遮るような障害物が排除されており、このアンテナ素子22が切り欠き32を通じて筐体10の下壁10bと向かい合っている。
【0029】
また、本実施形態の場合、例えばバッテリ20の残量やハードディスク駆動装置18が作動中であるか否かのような携帯形外部記憶装置1の動作状況は、筐体10の上面12に設置された液晶表示パネル33を通じて表示されるようになっている。
【0030】
次に、携帯形外部記憶装置1の使用形態について説明する。
【0031】
図6ないし図11は、携帯形外部記憶装置1を例えば机の天板34の上に置いて使用する際の種々の形態を開示している。図6の例では、携帯形外部記憶装置1が筐体10の下面13を下向きとした横置きの姿勢で机の天板34の上に置かれている。筐体10に内蔵されたアンテナ素子22は、筐体10の厚み方向の中間部に位置するので、この筐体10の下壁10bとアンテナ素子22との間に隙間S2が存在する。そのため、アンテナ素子22は、上記隙間S2に相当する分だけ天板34の上方に遠ざかる。
【0032】
図7の例では、携帯形外部記憶装置1が筐体10の上面12を下向きとした横置きの姿勢で机の天板34の上に置かれている。この場合においても、筐体10に内蔵されたアンテナ素子22は、筐体10の厚み方向に沿う中間部に位置するので、筐体10の上壁10aとアンテナ素子22との間に隙間S1が存在する。そのため、アンテナ素子22は、隙間S1に相当する分だけ天板34の上方に遠ざかる。それとともに、アンテナ素子22は、天板34に対し第1のプリント配線板19の一端部19aを間に挟んだ反対側に位置され、第2のプリント配線板31の切り欠き32を通じて天板34の上方を指向している。
【0033】
以上のことから、筐体10を横置きの姿勢で使用するに当って、机の天板34に対し筐体10を厚み方向に沿ういずれの向きに置いた場合でも、アンテナ素子22と天板34との間に隙間S1又はS2が確保される。このため、電界放射の妨げとなる天板34からアンテナ素子22を遠ざけることができ、アンテナ素子22が筐体10の外部に対して見通しの良い状態に保持される。よって、アンテナ素子22からの電界放射が効率良く行われることになり、安定した無線通信が可能となる。
【0034】
図8の例では、携帯形外部記憶装置1が筐体10の前面15を下向きとした縦置きの姿勢で机の天板34の上に置かれている。この形態によると、筐体10の第1の角部11aが天板34の上に位置するので、アンテナ素子22の長手方向に沿う一つの縁部が天板34と向かい合った状態となる。しかるに、上記アンテナ素子22の長手方向に沿う一端部は、天板34から上向きに延びる筐体10の左側の側壁10cに隣接しているので、このアンテナ素子22の一端部は、天板34を外れた向きに保たれる。
【0035】
図9の例では、携帯形外部記憶装置1が筐体10の後面16を下向きとした縦置きの姿勢で机の天板34の上に置かれている。この場合、筐体10に内蔵されたアンテナ素子22は、天板34とは反対側に位置されており、筐体10の奥行き寸法Dに対応する距離だけ天板34の上方に遠ざかっている。
【0036】
図10の例では、携帯形外部記憶装置1が筐体10の右側の側面14を下向きとした縦置きの姿勢で机の天板34の上に置かれている。この形態によると、アンテナ素子22が位置する筐体10の第1の角部11aは、天板34とは反対側に位置されている。そのため、アンテナ素子22は、筐体10の幅寸法Wに対応する距離だけ天板34の上方に遠ざかる。
【0037】
また、図11に示す例では、携帯形外部記憶装置1が筐体10の左側の側面14を下向きとした縦置きの姿勢で天板34の上に置かれている。この場合、アンテナ素子22が位置する筐体10の第1の角部11aは、天板34の上に位置するので、アンテナ素子22の長手方向に沿う一端部が天板34と向かい合った状態となる。しかるに、上記アンテナ素子22の長手方向に沿う一つの縁部は、天板34から上向きに延びる筐体10の前壁10dに隣接しているので、このアンテナ素子22の一つの縁部は、天板34を外れた向きに保たれる。
【0038】
以上のことから、筐体10を縦置きの姿勢で使用するに当って、机の天板34に対し筐体10を幅方向および奥行き方向に沿ういずれの向きに置いた場合でも、アンテナ素子22の少なくとも一部は、筐体10の前壁10d又は側壁10cに隣接した位置において、天板34を外れた向きに保たれる。
【0039】
このため、アンテナ素子22を筐体10の第1の角部11aに配置することで、天板34がアンテナ素子22からの放射電界を遮る要因となり難くなり、アンテナ素子22が筐体10の外部に対して見通しの良い状態に保持される。よって、アンテナ素子22からの電界放射が効率良く行われることになり、安定した無線通信が可能となる。
【0040】
このような構成の携帯形外部記憶装置1によると、筐体10は、無線通信用のアンテナ素子22を内蔵しているので、この筐体10の外に飛び出す突起物を極力排除することができる。そのため、筐体10の構造を簡略して小形軽量化を図ることができ、携帯形外部記憶装置1の携帯性を高めることができる。
【0041】
しかも、アンテナ素子22を筐体10に内蔵した構成でありながら、携帯形外部記憶装置1を横置き又は縦置きのいずれの姿勢で使用する場合でも、机の天板34がアンテナ素子22からの放射電界を遮るような障害物となるのを防ぐことができる。このため、携帯形外部記憶装置1の姿勢に左右されることなく安定した無線通信が可能となる。
【0042】
さらに、上記構成によると、第2のプリント配線板31は、アンテナ素子22と向かい合う部分に、このアンテナ素子22を避けるような切り欠き32を有している。それとともに、アンテナ素子22は、筐体10の内部において金属製のハウジング21を有するハードディスク駆動装置18を避けた領域に配置されている。
【0043】
このため、筐体10の内部においてアンテナ素子22の周囲が広く開放され、アンテナ素子22からの放射電界が第2のプリント配線板31やハードディスク駆動装置18によって遮られずに済む。よって、アンテナ素子22から筐体10の外部に向けて効率良く電界を放射することができ、この点でも無線通信の安定性向上に寄与するといった利点がある。
【0044】
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、図12および図13に本発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、筐体10の形状が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外の携帯形外部記憶装置1の基本的な構成は、第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
図12および図13に示すように、筐体10の左右の側面14、前面15および後面16は、夫々筐体10の厚み方向に沿う基準線X1に対し、筐体10の外方に張り出すように円弧状に湾曲された曲面41となっている。この曲面41は、筐体10の外周部に位置されている。
【0046】
このような構成によると、筐体10の側面14、前面15および後面16が円弧状に湾曲されているので、これらいずれかの面14〜16を下向きとする縦置きの姿勢に筐体10を立てることができなくなる。そのため、携帯形外部記憶装置1は、筐体10の幅方向および奥行き方向に広がる上面12又は下面13を下向きとした横置きの姿勢でしか机の天板34の上に置くことができなくなる。
【0047】
言い換えると、筐体10は、その厚み寸法Tが幅寸法Wや奥行き寸法Dよりも小さい偏平な箱形であるので、筐体10の側面14、前面15および後面16は、幅狭い帯状となる。したがって、これら各面14〜16を机の天板34の上に置いた時に、その天板34との接触面積が少なくなり、筐体10を縦置きとした時に筐体10が不安定となる。このため、例えば筐体10に僅かな振動が加わっただけで筐体10が転倒することがあり、この筐体10に収容されたハードディスク駆動装置18に大きな衝撃が加わることがある。
【0048】
しかるに、上記構成では、筐体10は横置きの姿勢でしか天板34の上に置くことができないので、この天板34の上での筐体10の姿勢が安定し、筐体10の不所望な転倒を防止できる。よって、ハードディスク駆動装置18に大きな衝撃が加わることはなく、この衝撃に基づくハードディスク駆動装置18の破損や故障を防止することができる。
【0049】
さらに、筐体10を天板34の上に横置きの姿勢でしか置くことができないので、特に図8や図11に示すように、アンテナ素子22が天板34と向かい合うような使用形態を採ることができなくなる。このため、天板34がアンテナ素子22の放射電界を遮る要因となるのを防止でき、安定した無線通信が可能となる。
【0050】
さらに、図14は本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0051】
この第3の実施の形態は、筐体10の形状が上記第2の実施の形態と相違しており、それ以外の携帯形外部記憶装置1の基本的な構成は、第2の実施の形態と同様である。
【0052】
図14に示すように、筐体10の側面14、前面15および後面16は、筐体10の厚み方向に沿う基準線X1に対し傾斜された傾斜面51となっている。このように筐体10の各面14〜16を傾斜させることで、筐体10は、その幅方向および奥行き方向に広がる上面12又は下面13を下向きとした横置きの姿勢でしか机の天板34の上に置くことができなくなる。
【0053】
よって、上記第2の実施の形態と同様に、天板34の上での筐体10の姿勢が安定し、筐体10の不所望な転倒およびこの転倒に起因するハードディスク駆動装置18の破損や故障を防止することができる。それとともに、特に図8や図11に示すように、アンテナ素子22が天板34と向かい合うような使用形態を採ることができなくなる。このため、天板34がアンテナ素子22の放射電界を遮る要因となるのを防止でき、安定した無線通信が可能となるといった利点がある。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、アンテナ素子からの電界放射を効率良く行うことができ、安定した無線通信が可能となるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯形外部記憶装置の使用環境を概略的に説明する図。
【図2】携帯形外部記憶装置の斜視図。
【図3】第1のプリント配線板に実装されたアンテナ素子と第2のプリント配線板に形成された切り欠きとの位置関係を示す携帯形外部記憶装置の斜視図。
【図4】(A)は、第1のプリント配線板に実装されたアンテナ素子と第2のプリント配線板に形成された切り欠きとの位置関係を示す携帯形外部記憶装置の断面図。
(B)は、図4(A)のA−A線に沿う断面図。
(C)は、図4(A)のB−B線に沿う断面図。
【図5】無線通信回路が実装されたエリアと、デジタル回路が実装されたエリアとを示す第1のプリント配線板の平面図。
【図6】筐体の下面を下向きにした横置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を示す携帯形外部記憶装置の断面図。
【図7】筐体の上面を下向きにした横置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を示す携帯形外部記憶装置の断面図。
【図8】(A)は、筐体の前面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を概略的に示す携帯形外部記憶装置の斜視図。
(B)は、筐体の前面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を示す携帯形外部記憶装置の断面図。
【図9】(A)は、筐体の後面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を概略的に示す携帯形外部記憶装置の斜視図。
(B)は、筐体の後面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を示す携帯形外部記憶装置の断面図。
【図10】(A)は、筐体の右側の側面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を概略的に示す携帯形外部記憶装置の斜視図。
(B)は、筐体の右側の側面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を示す携帯形外部記憶装置の断面図。
【図11】(A)は、筐体の左側の側面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を概略的に示す携帯形外部記憶装置の斜視図。
(B)は、筐体の左側の側面を下向きにした縦置きの姿勢でこの筐体を机の天板の上に置いた状態を概略的に示す携帯形外部記憶装置の断面図。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る携帯形外部記憶装置の斜視図。
【図13】(A)は、本発明の第2の実施の形態に係る携帯形外部記憶装置の側面図。
(B)は、本発明の第2の実施の形態に係る携帯形外部記憶装置の正面図。
【図14】(A)は、本発明の第3の実施の形態に係る携帯形外部記憶装置の側面図。
(B)は、本発明の第3の実施の形態に係る携帯形外部記憶装置の正面図。
【符号の説明】
10…筐体、14,15,16…周面(側面、前面、後面)、18…ハードディスク駆動装置、19…第1のプリント配線板、19a…一端部、20…バッテリ、21…ハウジング、22…アンテナ素子、31…第2のプリント配線板、32…切り欠き。
Claims (12)
- 筐体と、
上記筐体の内部に収容され、上記筐体の厚み方向に沿って並べられたハードディスク駆動装置、プリント配線板およびバッテリと、を具備し、
上記ハードディスク駆動装置は、上記プリント配線板と上記バッテリとの間に介在され、上記プリント配線板は、上記筐体内で上記ハードディスク駆動装置を外れた領域に張り出すとともに上記筐体の端部に位置する一端部を有し、このプリント配線板の一端部に無線通信用のアンテナ素子が実装されているとともに、上記アンテナ素子は、上記筐体の端部において上記筐体の厚み方向に沿う中間部に位置することを特徴とする携帯形外部記憶装置。 - 請求項1の記載において、上記筐体は、四つの角部を有する四角い箱形であり、上記アンテナ素子は、上記筐体の一つの角部に位置することを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項2の記載において、上記筐体は、その厚み方向に向かい合う第1の面および第2の面と、これら第1の面の外周縁部と第2の面の外周縁部との間に跨る四つの周面とを有し、上記プリント配線板は、上記筐体の第1の面に沿って配置されるとともに、上記筐体の厚み寸法は、上記筐体の幅寸法および奥行き寸法よりも小さいことを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項3の記載において、上記プリント配線板は、上記アンテナ素子を含む無線通信回路が実装されたエリアと、デジタル回路が実装されたエリアとを有し、これら二つのエリアは、上記プリント配線板上で分離されているとともに、上記無線通信回路および上記デジタル回路は、互いに異なる電源系で動作することを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項1の記載において、上記アンテナ素子は、少なくとも一つの情報処理装置との間で無線通信を実行するとともに、上記ハードディスク駆動装置は、上記情報処理装置で処理されるデータを格納することを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 筐体と、
上記筐体の内部に収容され、金属製のハウジングを有するハードディスク駆動装置と、
上記筐体の内部に収容され、上記ハードディスク駆動装置のハウジングを外れた領域に張り出す一端部を有する第1のプリント配線板と、
上記第1のプリント配線板の一端部に実装された無線通信用のアンテナ素子と、
上記ハードディスク駆動装置と上記第1のプリント配線板との間を電気的に接続し、上記第1のプリント配線板の一端部と向かい合うとともに、上記アンテナ素子に対応する部分に切り欠きを有する第2のプリント配線板と、を具備したことを特徴とする携帯形外部記憶装置。 - 請求項6の記載において、上記アンテナ素子は、上記筐体の端部においてこの筐体の厚み方向に沿う中間部に位置することを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項6又は請求項7のいずれかの記載において、上記筐体は、四つの角部を有する四角い箱形であり、上記アンテナ素子は、上記筐体の一つの角部に位置することを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項8の記載において、上記筐体は、その厚み方向に向かい合う第1の面および第2の面と、これら第1の面の外周縁部と第2の面の外周縁部との間に跨る四つの周面とを有し、上記筐体の厚み寸法は、上記筐体の幅寸法および奥行き寸法よりも小さいことを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項9の記載において、上記第1のプリント配線板は、上記筐体の第1の面に沿って配置されているとともに、上記アンテナ素子は、上記筐体の一つの周面と隣り合うことを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項3又は請求項9のいずれかの記載において、上記筐体の周面は、上記筐体の厚み方向に沿う基準線に対し上記筐体の外方に向けて張り出すように湾曲する曲面であることを特徴とする携帯形外部記憶装置。
- 請求項3又は請求項9のいずれかの記載において、上記筐体の周面は、上記筐体の厚み方向に沿う基準線に対し傾斜する傾斜面であることを特徴とする携帯形外部記憶装置。
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