JP3762151B2 - Ptfe製フレキシブルジョイント用筒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルジョイントを実現可能にする改良技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来のフレキシブルジョイント用PTFE製筒体の製造方法は、その製造工場で、PTFEシートと無機質繊維不織布との積層シートの端部を剥がし、PTFEシートの端部間にPFA又はFEPの熱融着シートを挟み込み熱融着することにより上記端部を接着処理し筒状体を成形する方法であった。または重ね合わせたPTFEシートの端部の上からPTFE粘着テープを貼ること、或いはPTFEシート間に粘着テープを挟み込み筒状に成型する方法をとっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の熱融着によるPTFE製筒体の製造方法は、工場で実施されることが多く、現場で組み立てる場合に寸法が合わないことがある。
【0004】
また大きい伸縮継ぎ手や、元々工場でエンドレス加工を要求されている場合は、製造設備を現場に持ち込まなくてはならず、上記従来方法は、コストの掛かる加工となっていた。またこれらは、熟練を必要とする加工であり、専門の加工業者が行っており、余計な手間がかかっていた。
【0005】
粘着テープを使用する方法は、現場作業は容易であるが、PTFEシートの非接着性から接着しにくい問題があり、端部が剥がれる欠点があった。
【0006】
本発明の目的は上述した従来技術の欠点を改良し、現場での作業が容易で接着性も良好なPTFE製フレキシブルジョイント用筒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のPTFE製フレキシブルジョイント用筒体は、エッチング処理したPTFEシートと無機質繊維織布との積層体が、無機質繊維織布を外側にして、その両端部が固着されており、前記PTFEシートの一端部には一片または2つ折りのエッチング処理されたPTFE片からなる挟着部が設けられ、該挟着部にPTFEシートの他端部を挟着し接着させると共に前記無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。図1は、本発明のPTFE製フレキシブルジョイント用筒体を示す。同図において、1はエッチング処理されたPTFEシート1aと無機質繊維織布、例えば、ガラスクロス1bとの積層シートであり、その両端部は固着されている。この両端部の固着構造を図2〜図5に示す。なお、図2,3は参考例を、図4,5は実施例を示す。
【0012】
図2において、PTFEシート1aの端部2a,2b同士は、接着材2cにより接着されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは、係止2fされている。
【0013】
図3において、PTFEシート1aの両端部2a,2bは合掌状に重ね合わせて接着材2cにより接着されて折り返されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは、係止2fされている。
【0014】
図4において、PTFEシート1aの一端部2aには、接着材2cにより、該端部2aに接着された一片のエッチング処理されたPTFE片3からなる挟着部4が設けられ、該挟着部4にPTFEシート1aの他端部2bが挟着されて接着材2cにより接着されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは係止2fされている。
【0015】
図10,11,12は、図4のPTFE製フレキシブルジョイント筒体を配管に組み込んだ状態を示す。同図において、7は押えフランジ、8は相フランジ、9は図4のPTFE製フレキシブルジョイント筒体である。図12は図11のB部の詳細を示す拡大図である。
【0016】
図5において、エッチング処理されたPTFEシート1aの一端部2aには、該端部2aに接着材2cにより接着された2つ折りのPTFE片5からなる挟着部6が設けられ、該挟着部6にPTFEシート1aの他端部2bが挟着されて接着材2cにより接着されており、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eは係止2fされている。
【0017】
上記各実施例において、ガラスクロス1bを係止する方法は、重ね合わせたガラスクロスを縫製する方法またはステープルにて係止する方法が挙げられる。
またPTFEシート1aとガラスクロス1bとは好ましくは接着されているが、必ずしも接着されていなくても良い。
【0018】
さらに、PTFEシートのエッチング処理については、通常は、エッチング処理液に浸漬されるのでシートの両面全面に行われるが、接着される端部のみとしても良い。なお、ガラスクロスをPTFEシートに接着する場合においては、接着する面をエッチング処理する必要がある。
上記エッチング処理方法としては、例えば、PTFEシートを金属ナトリウム粉末を溶媒に分散させた分散液に浸漬する方法がある。この方法においては通常PTFEシートは全体が浸漬処理され、その両面全体がエッチング処理される。
【0019】
次に、図6,7に参考例の、図8,9に実施例のPTFE製フレキシブルジョイント用筒体の製造方法、特に該筒体の端部の処理方法を示す。
【0020】
図6の参考例においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの端部同士2a,2bを接着材2cにより接着し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着を剥がしてから、上記端部の接着及び係止を行う。
【0021】
図7の参考例においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの両端部2a,2bを合掌状に重ね合わせて接着材2cにより接着し折り返し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着を剥がしてから、上記端部の接着及び係止を行う。
【0022】
図8の実施例においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの一端部2aに一片のPTFE片3から成る挟着部6を接着材2cにより接着して設け、該挟着部4にPTFEシート1aの他端部2bを挟着して接着材2cにより接着し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着を剥がしてから、上記端部の接着及び係止を行う。
【0023】
図9の実施例においては、PTFEシート1aは両面エッチング処理されており、PTFEシート1aの一端部2aに2つ折りのPTFE片5を接着材2cにより接着して設け、該挟着部6にPTFEシート1aの他端部2bを挟着して接着材2cにより接着し、ガラスクロス1bの積層端部2d,2eを係止2fする。この場合、PTFEシート1aとガラスクロス1bとが接着されていると、PTFEシート1aとガラスクロス1bの端部2a,2b,2d,2eの接着及び係止を行う。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、PTFE製フレキシブルジョイント用筒体の製造に際し、PTFEシートの少なくとも端部をエッチング処理し、前記 PTFE シートの一端部に挟着部を設けて、接着する方法をとっているので、PTFEシートの接着面が両面となり引張り強度が大きく、施工現場での位置決めが容易で、施工も容易となる。しかも挟着部は3層(図4,8,11,12)、又は4層構造(図5,9)で、5層構造の参考例(図3,7)よりも薄くなり、非接続部との厚さの差がより小さくなるので、接続される配管のフランジ部での盛り上がりが小さくなってシール性がより良好になる。更に、無機質繊維織布をPTFEシートの接着端部の上で、積層して係止したので、上記接着強度の更なる向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒体の一例を示す斜視図である。
【図2】上記筒体の端部構造の一参考例を示す概略図である。
【図3】上記筒体の端部構造の他の参考例を示す概略図である。
【図4】上記筒体の端部構造の一実施例を示す概略図である。
【図5】上記筒体の端部構造の他の実施例を示す概略図である。
【図6】一参考例の方法を示す概略図である。
【図7】他の参考例の方法を示す概略図である。
【図8】一実施例の方法を示す概略図である。
【図9】他の実施例の方法を示す概略図である。
【図10】本発明の図4に示すPTFE製フレキシブルジョイント筒体を配管に組み込んだ状態を示す軸方向断面図である。
【図11】図10におけるA−A方向矢視図である。
【図12】図11におけるB部の詳細を示す拡大図である。
Claims (1)
- エッチング処理したPTFEシートと無機質繊維織布との積層体が、無機質繊維織布を外側にして、その両端部で固着されているフレキシブルジョイント用筒体であって、前記PTFEシートの一端部に一片または2つ折りのエッチング処理されたPTFE片からなる挟着部が設けられ、該挟着部にPTFEシートの他端部を挟着し接着させると共に上記無機質繊維織布の積層端部が係止されていることを特徴とするフレキシブルジョイント用筒体。
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