JP3048887U - 透湿・防水性の機能性不織布の接着構造 - Google Patents

透湿・防水性の機能性不織布の接着構造

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JP3048887U
JP3048887U JP1996005543U JP554396U JP3048887U JP 3048887 U JP3048887 U JP 3048887U JP 1996005543 U JP1996005543 U JP 1996005543U JP 554396 U JP554396 U JP 554396U JP 3048887 U JP3048887 U JP 3048887U
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moisture
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淳一 寺沢
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Maeda Kosen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透湿・防水性の機能性不織布の特性を変化さ
せることなく、接着強度に優れた機能性不織布の接着構
造を提供すること。 【解決手段】 透湿性と防水性を有する機能性不織布ど
うしを重ね合わせ、接着部分となる最上層部と最下層部
とを、該不織布と同質の不織布のテープで挟み、超音波
ミシンで接着してなる、透湿・防水性の機能性不織布の
接着構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は熱可塑性の透湿性と防水性を有する機能性不織布の超音波による接着 に関する。
【0002】
【従来の技術】
不織布そのものの接着の技術は従来からいろいろな方法があり、超音波ミンシ による方法もそのひとつである。この場合、熱可塑性の不織布同士を重ね、超音 波を与えながら振動発熱させて溶融させて接着させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、不織布の繊維を溶融することによる「繊維自体の損傷」「不織 布の構造の変化」があり、結果的に「接着強度の低下」があり、不織布特有の開 口が「完全に閉塞したシート」になってしまう。 特に、機能性を持っている不織布の接着の場合、これらの機能性が損なわれるこ とのないようにしなければならない。
【0004】 ポリエチレンをフラッシュ紡糸しながら不織布とした商品名『タイベック』は 非常に機能的で「強度」とともに「透湿性と防水性」を有し、大きいところでは 建築分野の「ハウスラップ材」として使用されており、小物では水に濡れない保 存用の「封筒」などに使用されている。加工にあたっての接着は「粘着テープに よる接着」と「アイロン方式の熱接着」である。粘着テープの場合にはシール性 に問題があり、アイロン方式の熱接着では接合強度の低下がある。 通常『タイベック』を超音波ミシンで接着すると、接着部と不織布部の境に穴 が開き、接着部はシート化して接合部の強度が低下する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
今般の考案は、図1に示すように機能性不織布『タイベック』『品番1422 R』1Aと1Bを重ね、その接着部分にそれを両面から覆う同質・同素材のテー プ2をあて4層として、超音波接着をすると「不織布の特性を変化させることな く」接着できる事を発見した。
【0006】
【考案の実施の形態】
使用した超音波ミシンは、ブラザー工業(株)製の、型式BU3−115W 最大出力 500W、振動周波数 19.7KHzの仕様のものである。 この上側に金型ローラー3Aと下側に振動子(ホーン)3Bとの間に不織布1, 2を通して接着する。金型ローラー3Aの幅は40mmのものである。 この金型ローラー3Aの下流側には送りローラーがあり、接着したものを搬送す るようになっている。
【0007】 このミシンの図1に示すように機能性不織布『タイベック』1Aと1Bを重ね 、その接着部分にそれを両面から覆う同質・同素材のテープ2をあて「4層」と して、超音波接着をする
【0008】
【考案の効果】
1Aと1Bを剥離する方向の測定をした結果は次のとおりである。 試 料 幅 50mm、 つかみ間隔 100mm 引張り速度 300mm/分、 不織布自身の引張り強度 9.1kgf 本考案の方法による引張り強度 7.0kgf 2層だけの接着よる引張り強度 1.2kgf 一般的に、母材強度の80%以上の強度があれば非常に優秀である。
【0009】 また、本考案の方法で50cmx50cmの大きさの袋状に加工した不織布に水 を入れ、漏れのないことを確認した。 強度にも問題なく防水効果も維持されていることがわかる。
【提出日】平成8年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、熱可塑性の透湿性と防水性を有する機能性不織布を超音波によって 接着してなる機能性不織布の接着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
不織布そのものの接着の技術は、従来から色々あり、超音波ミシンによる接着 手段もその一つである。この場合、熱可塑性の不織布どうしを重ね、超音波を与 えながら振動発熱させ、溶融させて接着させる。
【0003】 しかしながら、不織布の繊維を溶融することによる繊維自体の損傷や不織布の 構造の変化があり、結果的に、接着強度の低下があり、不織布特有の開口が完全 に閉塞したシートになってしまう。特に、機能性を持っている不織布の接着の場 合、これらの機能性が損なわれることのないようにしなければならない。
【0004】 例えば、ポリエチレンをフラッシュ紡糸しながら不織布とした、米国デュポン 社製の商品名「タイベック」は、非常に機能的で、高強度であるとともに、透湿 性と防水性を有し、需要の大きいところでは、建築分野のハウスラップ材として 使用されており、小物では、水に濡れない保存用の封筒などに使用されている。 このタイベックの加工に際しての接着は、粘着テープによる接着とアイロン方式 の熱接着が挙げられる。粘着テープの場合には、シール性に問題があり、一方、 アイロン方式の熱接着では、接合強度の低下がある。通常、タイベックを超音波 ミシンで接着すると、接着部と不織布部の境に穴が開き、接着部はシート化して 接合部の強度が低下する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来技術の課題を背景になされたもので、タイベックなどの透 湿・防水性の機能性不織布の特性を変化させることなく、接着強度に優れた機能 性不織布の接着構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、透湿性と防水性を有する機能性不織布どうしを重ね合わせ、接着部 分となる最上層部と最下層部とを、該不織布と同質の不織布のテープで挟み、超 音波ミシンで接着してなる、透湿・防水性の機能性不織布の接着構造が提供され る。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案は、図1に示すように、熱可塑性の、透湿性と防水性を有する機能性不 織布、例えばデュポン社製、「タイベック」(品番1422R)の反物1Aと1 Bを重ね、その接着部分に、それを両面から覆う同質・同素材のテープ2を当て て4層とし、超音波接着をすると、不織布の特性を変化させることなく接着でき る。
【0008】 使用する超音波ミシンは、例えば、ブラザー工業(株)製の、型式BU3−1 15W(最大出力500W)振動周波数19.7KHz)の仕様のものである。 この上側に金型ローラー3Aと下側に振動子(ホーン)3Bとの間に不織布1( 1A,1B)、2を通して接着する。金型ローラー3Aの幅は40mmのもので ある。この金型ローラー3Aの下流側には送りローラー(図示せず)があり、接 着したものを搬送するようになっている。
【0009】 このミシンを用い、図1に示すように、機能性不織布「タイベック」の反物1 A(接着部分の最上層部)と1B(接着部分の最下層部)とを重ね、その接着部 分にそれを両面から覆う同質・同素材のテープ2を当て、4層として、超音波接 着をする。
【0010】 1Aと1Bを剥離する方向の引っ張り強度を測定した結果は、次のとおりであ る。 試料幅;50mm、つかみ間隔;100mm 引っ張り速度;300mm/分 不織布自身の引っ張り強度;9.1kgf 本接着構造の引っ張り強度;7.0kgf 2層だけの接着による引っ張り強度;1.2kgf 一般的に、母材強度の80%以上の強度があれば、非常に優秀である。
【0011】 上記から明らかなように、本接着構造の引っ張り強度は7.0kgfであり、 不織布2層だけの接着による引っ張り強度(1.2kgf)に対し、格段の優位 性を示している。また、本接着構造では、母材(不織布自身)の引っ張り強度( 9.1kgf)に対し、約77%の強度保持率を示している。また、以上の本考 案の接着構造からなる、50cm×50cmの大きさの袋状に加工した不織布に 、水を入れたところ、水漏れのないことが確認された。以上のように、本考案の 接着構造によれば、強度にも問題がなく、透湿・防水効果も維持されていること が分かる。
【0012】 以上の本考案の実施の形態では、機能性不織布として「タイベック」を例にと ったが、これに限定されるものではなく、透湿性・防水性を有する熱可塑性の機 能性不織布であれば、当業者の一義的範囲内ですべて適用可能である。
【0013】
【考案の効果】
本考案によれば、透湿・防水性の機能性不織布の機能をを損なうことなく、接 着強度に優れた機能性不織布の接着構造物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波ミシンの金型を浮かしたところの断面図
【符号の説明】
1A 機能性不織布『タイベック』1422Rの反物 1B 機能性不織布『タイベック』1422Rの反物 2 機能性不織布『タイベック』1422Rのテープ 3A 金型ローラー 3B 振動子(ホーン)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 透湿・防水性の機能性不織布の接着構
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波ミシンの金型を浮かした状態を示す説明
図である。
【符号の説明】 1A;機能性不織布「タイベック」1422Rの反物 1B;機能性不織布「タイベック」1422Rの反物 2 ;機能性不織布「タイベック」1422Rのテープ 3A;金型ローラー 3B;振動子(ホーン)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿性と防水性を有する機能性不織布同
    士を超音波ミシンで接着する工程において、接着部分の
    最上層部と最下層部に接着しようする同質の不織布のテ
    ープで挟みながら超音波ミシンに送り込み、不織布の特
    性を変化させることなく接着する接合方法。
JP1996005543U 1996-05-24 1996-05-24 透湿・防水性の機能性不織布の接着構造 Expired - Lifetime JP3048887U (ja)

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