JP3761848B2 - 生地の丸め成形方法および丸め機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はパン生地等の丸め成形方法および丸め機に関するものであり、さらに詳しくは、パン生地等の損傷がほとんどなく、生地表面に張りのある薄い表皮を形成することができるパン生地等の丸め成形方法および丸め機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パンの製造工程において、混捏したパン生地を適量に分割し、その後それを丸める工程を設けることは周知の通りである。
【0003】
適量に分割されたパン生地を丸める丸め機には、例えば、実公昭60−38380号がある。ここに示された丸め機は、深皿状のガイドとこのガイドの内側に回転自在に装着した円錐台形状の回転体からなる丸め機構を上下に多段に設けたものである。この丸め機は、多段に設けた丸め機構の使用段数を変更し、ガイドの内壁と回転する回転体との間でパン生地の転動距離を調節することにより、丸め加工の目的であるパン生地のガス抜き、生地内層の均一化、およびパン生地の表皮形成のすべてを行うようにしているものである。
【0004】
また、上記丸め機は、丸め成形されたパン生地を排出する排出口を、ガイドの一部分を切り欠くことにより設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、単にパン生地の転動距離を調節することしかできず、例えば、パン生地を略球状に丸めるためにその転動距離を長くした場合に、パン生地の内層に必要以上の捩れや損傷を与えたり、反対に、パン生地のガスを保持するためにその転動距離を短くした場合に、パン生地の丸めが充分になされないなどの問題が生じる場合があった。
【0006】
また、ガイドの一部分を切り欠くことにより設けられたパン生地の排出口では、パン生地が回転体に粘着した時に再び流入口側に移動してしまい、再度丸め成形がなされたり、あるいは、後から投入されたパン生地と結着するなどの問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、深皿状のガイドの内側に配設された回転体自体が回転し、さらに、その回転軸がガイドの中心軸から偏心した位置配設され、前記中心軸を回転軸として偏心回転することにより生地を丸める丸め成形方法において、回転体の回転数と偏心回転する回転数のいずれか一方、または両方を調節可能にしたことを特徴とするパン生地の丸め成形方法である。
【0008】
また、深皿状のガイドの内側に回転自在な回転体を設け、さらに、回転体の回転軸をガイドの中心軸から偏心した位置に配設し、前記中心軸を回転軸として偏心回転するように設け、回転体の回転数と偏心回転する回転数のいずれか一方、または両方を調節可能に設けた生地の丸め機である。
【0009】
また、深皿状のガイドの内側に回転自在な回転体を設け、さらに、回転体の回転軸をガイドの中心軸から偏心した位置に配設し、前記中心軸を回転軸として偏心回転するように設け、回転体の外周面の傾きが回転体の上部から下部に行くに従い段階的に、又は徐々に変化する回転体を設けた生地の丸め機である。
【0010】
また、深皿状のガイドの内側に回転自在な回転体を設け、さらに、回転体の回転軸をガイドの中心軸から偏心した位置に配設し、前記中心軸を回転軸として偏心回転するように設け、偏心回転する回転体の移動に追従可能な生地の排出用スクレーパを設けた生地の丸め機である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る丸め機の一実施例を図面を用いて説明する。図1は丸め機1の上面図である。図2および図3は、回転体31がパン生地Pに対し接近離反する動作を経時的に示した作用図である。図2は、丸め機1の上面図であり、図3は、図2におけるB1−B1乃至B4−B4断面図である。図4は、図1におけるA−A断面図である。まず、丸め機1がパン生地Pを丸める成形部について、その概略を説明する。丸め機1の丸め成形部は、深皿状のガイド2と回転体部3、およびスクレーパ部4より構成されている。
【0012】
ガイド2は、環状の底板21とその外周縁より立設した略円筒状の転動壁23より構成されている。さらに、転動壁23には、その一部分を切り欠きパン生地Pを排出するための排出口23Eが設けられている。
【0013】
また、回転体31は、略円錐台形状をしており、前記ガイド2の内側に配設されている。そして、回転体31は、その中心軸31Aを回転軸(中心軸31Aと同義)として矢印Rの方向に回転(自転と称す)すると共に、回転軸31Aが前記ガイド2の中心軸2Aから距離D偏心した位置に配設され、中心軸2Aを回転軸(中心軸2Aと同義)として矢印Sの方向に偏心回転(公転と称す)するよう設けられている。回転体31の自転と公転は、それぞれ後述する動力源により回転駆動されており、それらの回転数は制御装置により各々調節可能に設けられている。
【0014】
また、スクレーパ部4は、スクレーパ可動部41と摺動部45で構成されており、その可動部41は、前記回転体31の偏心回転に追従可能に設けられている。
【0015】
パン生地Pは、図示されない公知の分割機により適量に分割され、丸め機1の上方に配設された搬送コンベアCにより搬送され、丸め機1に投入される。パン生地Pは、自転・公転する回転体31とガイド2の間で矢印PAなどの方向に転がりながら前記矢印Rの方向に転がり移動する。この時、回転体31は、図2で示すようにパン生地Pに対し接近離反を繰り返すように動作する。そして、パン生地Pは、スクレーパ可動部41のスクレーパ42に案内され排出口23Eより排出される。
【0016】
以上が丸め成形の概略である。次に、丸め機1の構成について詳しく説明する。図4に示すように、丸め機1の成形部の下方には、駆動部5が設けられている。駆動部5には、回転体31が自転するための動力源であるモータM1と回転体31が公転するための動力源であるモータM2が設けられている。
【0017】
枠体51の上面に載設された基板52には、同一形状のベアリングケース53A,53Bが並設されている。ベアリングケース53A,53Bは中空であり、その上下部分にベアリング54が圧入されている。
【0018】
一方のベアリングケース53A側では、偏心部材6の回転軸61が前記ベアリング54に嵌通され、その下方にディスタンスカラー55Aを嵌入してスプロケット56Aが軸止されている。さらに、回転軸61の下端部は、前記モータM2の中空の出力軸に軸止されている。このモータM2は、基板52に支持部材57で固定支持されている。また、偏心部材6は、連結板62に対して回転軸61の反対側に、回転軸61から距離D偏心した位置に偏心軸63が設けられている。
【0019】
他方のベアリングケース53B側では、偏心部材7の回転軸71が前記ベアリング54に嵌通され、その下方にディスタンスカラー55Bを嵌入してスプロケット56Bが軸止されている。また、偏心部材7は、連結板72に対して回転軸71の反対側に回転軸71から距離D偏心した位置に偏心軸73が設けられている。
【0020】
これら偏心軸63,73は、回転基板38の両端部に設けられた中空のベアリングケース部38A,38B内に圧入されたベアリング39にそれぞれ嵌合され軸止されている。そして、前記スプロケット56A,56Bにチェーン58が架設され、モータM2が駆動されることにより、偏心部材63,73に連結された回転基板38が回転する。この回転が前記回転体31の偏心回転(公転)となる。
【0021】
また、中空のベアリングケース32が回転基板38の中央位置に立設され、その上下部分にベアリング33が圧入されている。そして、駆動軸34の下方の軸部34Aがこのベアリング32に嵌通され、さらにその下方の軸部34Bが回転基板38の下面に支持されたモータM1の中空の出力軸に軸止されている。
【0022】
回転体31は、駆動軸34の上方の軸部34Cに軸止され、モータM1が駆動されることにより回転(自転)する。
【0023】
また、回転体31の外周の斜面31Dには、多数の小さな凹部31Bがほぼ規則的に刻設されている。この斜面31Dがパン生地Pを強く挟持し、確実な転動が行われるようになると共に、この表面の凹凸によってパン生地Pとの接触面積が低減するため剥離性が向上し、均一な成形ができるようになる。
【0024】
ガイド2は、前記基板52の上方に載設されたカバー59の上面に、着脱可能に設けられている。その取付位置は、基板52に並設されたベアリングケース53Aと53Bとの中心軸にガイド2の中心軸2Aが一致するように設けられている。
【0025】
また、ガイド2の内側には、帆布が貼設され、細かい凹凸面が形成されている。この凹凸面により、パン生地Pが転動壁23上を滑ることが抑制され、かつ、パン生地Pの剥離性も向上する。
【0026】
また、回転体31の上方に手粉を散布する散粉機10を設けられ、パン生地Pがガイド2や回転体31に粘着することが抑制されている。
【0027】
スクレーパ部4は、前述の通りスクレーパ可動部41と摺動部45で構成されている。スクレーパ可動部41の揺動板43は、その一端部に設けられた孔43Aを前記駆動軸34の軸部34Cに回動可能に嵌合されている。また、スクレーパ42は、その一辺が回転体31の斜面31Dに摺接するよう調整され、揺動板43の下面に立設したL型のブラケット44に係止されている。
【0028】
また、前記摺動部45の摺動部材46は、前記排出口23Eの下流側に位置する転動壁23の外周面の上端部に垂設されている。摺動部材46には、溝46Aが設けられており、その溝46A内に前記揺動板43の端部43Bが摺動可能に載置されている。
【0029】
このスクレーパ可動部41は、鎖線で示されるように回転体31の偏心回転(公転)に追従して移動する。よって、スクレーパ42は、回転体31の斜面31Dに常に摺接している。
【0030】
また、スクレーパ可動部41は、回転体31の駆動軸34のねじ部34Dにナット35が螺着され、さらに、摺動部材46の上面に掛止部材47が設けられることにより、その持ち上がりを防止している。
【0031】
丸め機1の構成は、以上の通りである。ここで、図2および図3に基づきパン生地Pに対する回転体31の丸め作用について説明する。パン生地Pは、自転・公転する回転体31とガイド23の間で矢印PAなどの方向に転がりながら前記矢印Rの方向に転がり移動する。さらに、回転体31は、パン生地Pに対し接近離反を繰り返しており、回転体31がパン生地Pに接近していくことにより、パン生地Pは、両矢印Wの方向に押し延ばされる。
【0032】
したがって、パン生地Pは、一方向のみに延ばされることがなくなり、縦横に押し延ばされることで生地の損傷がほとんどなく、パン生地Pの表面には張りのある薄い表皮が形成される。
【0033】
また、回転体31の斜面31Dは、その上方から下方に行くに従って周速度が速くなる。このことにより、パン生地Pの表面は、前記斜面31Dの周速度の遅い方から速い方(矢印U)へ引っ張られるので、その表面に張りをもたせることができる。しかし従来の丸め機においては、転動壁と回転体との間隔が一定であるので、パン生地Pは、丸め機に投入されてから排出されるまでの間、この一定の隙間で常に強く挟圧され捩じられることとなっていた。このような場合には、パン生地Pに必要以上の捩じりが作用してしまい、パン生地Pに損傷を与えることが多かった。
【0034】
しかし、本発明に係る丸め機1においては、回転体31がパン生地Pに対し接近離反を繰り返しているので、その離反動作によりパン生地Pの捩れは、低減されることになる。このことにより、パン生地Pの損傷がほとんどなくなり、品質のよいパンが成形されるようになるのである。
【0035】
図4に示すように丸め機1には、操作盤8と制御装置9が設けられている。操作盤8に所要とする回転体31の回転(自転)および偏心回転(公転)の回転数をそれぞれ入力設定することにより、各モータM1,M2が制御装置9からの指令に基づき駆動される。この制御により、回転体31の回転(自転)と偏心回転(公転)の回転数を各々独自に調節できるのである。また、回転体31の回転(自転)と偏心回転(公転)の回転数の比を一定にしたまま、それらの回転数を調節することも可能である。
【0036】
図5および図6は、回転体31の自転と公転の関係を模式的に示した丸め機1の上面図である。図6は、図5に示す動作に対して回転体31の偏心回転(公転)の回転数を増加させた場合の説明図である。この場合、回転体31がパン生地Pに対して接近離反する回数が増加し、パン生地Pは、P1からP8へと徐々に丸められパン生地Pの表皮の張りも強いものとなる。しかし、回転体31がパン生地Pに対して接近離反を繰り返すためパン生地Pの捩れはほとんど増加せず、パン生地Pの損傷がほとんどない丸め成形ができる。
【0037】
反対に、図5は、図6に示す動作に対して回転体31の偏心回転(公転)の回転数を低下した場合の説明図である。この場合、回転体31がパン生地Pに対して接近離反する回数が減少し、パン生地Pは、P1からP6へと丸められるがその丸めは少なく、パン生地Pの表皮の張りも弱いものとなる。
【0038】
また、回転体の回転(自転)の回転数を増加・減少させることにより、一個のパン生地Pを丸める所要時間が減少・増加する。よって、回転体の自転の回転数に応じて丸め成形するパン生地Pの処理数を調節することが可能となる。
【0039】
さらに、回転体31の回転(自転)の回転数を増加・減少させることは、相対的に見れば、パン生地Pに対する回転体31の接近離反の回数を減少・増加させることになる。つまり、概略的には、回転体31の自転の回転数を増加させることは、図5に示すような動作になり、逆に、その回転数を減少させることは、図6に示すような動作になるのである。
【0040】
しかしながら、パン生地などの粘弾性物質は、成形される時間の長短により成形の効果が違うという性質を持っている。つまり、成形時間が短くなると、パン生地は、その表皮の張り、形状などの生地の状態が元の状態に戻り易くなる。
【0041】
よって、回転体31の自転の回転数を調節することは、丸め成形されるパン生地Pの処理数を調節するだけでなく、パン生地Pの状態を調節することにもなるのである。
【0042】
上述したように、回転体31の自転の回転数とその偏心回転(公転)の回転数のいずれか一方、または両方を調節することにより、パン生地Pの丸めの状態を所望する状態に調節することができるのである。
【0043】
また、丸め成形されたパン生地Pは、スクレーパ42に案内され排出口23Eより排出される。スクレーパ42は、前述の通り、回転体31の斜面31Dに常に摺接するよう回転体31の偏心回転(公転)に追従可能に設けられている。したがって、パン生地Pが回転体31に粘着した場合など、再び投入口側に移動し、再度丸め成形がなされたり、あるいは、後から投入されたパン生地と結着するなどの不良品を生産することがなくなり、生産効率が向上することができた。
【0044】
以上のごとく説明した実施の形態においては、回転体31の底面の直径をガイド2の転動壁23の内周面の直径に対し、偏心距離Dの分より若干小さく設けている。しかしながら、パン生地Pを丸めるためには、偏心壁23と回転体31との間でパン生地Pが挟持されて転がり移動できればよく、パン生地Pの容積などに応じて回転体の直径を小さくすることが可能である。
【0045】
また、回転体31を円錐台形状で説明したが、これに限られるものではなく、例えば、回転体を円柱状に設け、ガイド2の転動壁を下方から上方に向かって外側に傾けた略漏斗状に設けてもパン生地Pの丸め成形が可能である。また、図7,8,9に示す形状の回転体36,37,30においてもパン生地Pの丸め成形が効率良く行われる。
【0046】
図7は、回転体36とガイド2を示すA−A断面の一部省略した断面図である。この回転体36は、その上部に垂直面36A,中部に斜面36B,下部に斜面36Cを設けている。その断面形状を見ると、上部の円筒部36Aの外周面は転動壁23と平行に配設されており、回転体36の外周面の傾きが下部に行くに従い段階的に水平方向に傾くように設けられている。この回転体36を用いて丸め成形を行うと、垂直面36Aと転動壁23との間ではパン生地Pの捩れが少なくなり、容積の大きいパン生地Pを丸め成形するのに適している。
【0047】
また、図8は、回転体37とガイド2を示すA−A断面の一部省略した断面図である。この回転体37は、上部に垂直面37Aを設け、その下部に曲面37Bを設けている。その断面形状を見ると、回転体37の外周面の傾きは、徐々に水平方向に傾くように設けられている。この回転体37は、例えば、カイザーロールなどの丸物を成形するのに適している。
【0048】
また、図9は、回転体30とガイド2を示すA−A断面の一部省略した断面図である。この回転体30は、上部に曲面30Aが設けられ、下部に曲面30Bが設けられている。その断面形状は略C型をしている。また、回転体30の上端の外径より下端の外径が小さく設けられている。さらに、ガイド2の転動壁23の下部に曲面23Aを設けている。
【0049】
この回転体30とガイド2を用いると、図9に示されるようにパン生地Pの接する面がパン生地Pを囲むこととなり、パン生地Pの外皮の成形が効率良く行われる。また、各曲面に囲まれるため、丸物を成形するのに適している。
【0050】
また、図10は、回転体37とガイド2を示すA−A断面の一部省略した断面図である。このガイド2の転動壁23の内面には、樋状の転動部材25が配設されている。この転動部材25は、ガイド2に設けられた投入口23Dの下流部から排出口23Eの上流部までの間の全長あるいはその一部に設けることが可能である(図1参照)。また、転動部材25の転動面25Aの形状を投入口23Dから排出口23Eに向けて徐々に内側に傾けたり、転動部材25の転動面25Aとガイド2の底板21との間隔を投入口23D側から排出口23Eに向かって狭くすることも可能である。
【0051】
この転動部材25の長さを長くしたり、あるいは、転動面25Aの形状を変化させたり、また、転動部材25と底板21との間隔を狭くしたりすることにより、パン生地Pの表皮の張りを強くするよう調節することができる。
【0052】
また、図11および図12は、本発明の別の実施の形態を示すものであり、図11は上面図、図12は図11に示される成形部のE−E断面図である。転動部材27,28,29は、カバー59に立設された空気圧シリンダー271,281,291に連結部材24で連結されており、公知の駆動手段により駆動される各空気圧シリンダーのロッドの伸縮に連動して矢印Tの方向に上下動するように設けられている。各転動部材27,28,29は、同時に上下動することも、ぞれぞれ個別に上下動することも可能である。また、その上下の回数も任意に設定できる。
【0053】
パン生地Pは、前述の通り矢印PAなどの方向に転がりながら矢印Rの方向に転がり移動する。その際、回転体37は、パン生地Pに対して接近離反を繰り返しており、さらに、転動部材27,28,29が上下動してパン生地Pを縦横に押し延ばしている。この押し延ばし作用によりパン生地Pは、生地の損傷がほとんどなく、しかも、その丸めが短時間で効率良く行われるようになる。
【0054】
例えば、帯状の生地から矩形状に小分割されたパン生地Pを丸める場合に適しており、パン生地Pを矩形状から素早く丸めることができるものである。
【0055】
また、図13および図14は、スクレーパー部の別の実施の形態を示すものであり、図13は上面図、図14は図13に示されたF−F断面図である。転動壁23の外周面に摺動基板11が立設され、その凹部11Aに摺動軸12が2本水平に並設されている。そして、ばね13が摺動軸12に伸縮自在に嵌装され、さらに、スクレーパ14がその背面の凸部14Aに設けられた貫通穴14Bに摺動軸12を嵌入することにより摺動自在に設けられている。
【0056】
このスクレーパ14は、回転体31の偏心回転(公転)に追従し、常にその斜面31Dに摺接することになる。よって、スクレーパ14は、パン生地Pを排出口23Eより確実に排出することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、パン生地をほとんど損傷させることなく、その表面に張りのある表皮を形成してパン生地を丸め成形することができる。さらに回転体の回転(自転)の回転数と偏心回転(公転)の回転数のいずれか一方、または両方を調節することにより、パン生地の表皮の張りや丸め形状などの丸めの状態を所望する状態に調節することができる。
【0058】
また、回転体の外周面の傾きを回転体の上部から下部に行くに従い段階的に、又は徐々に変化するよう形成することにより、パン生地の容量や形状に適した丸め成形ができる。
【0059】
また、スクレーパを回転体31の斜面31Dに常に摺接するよう回転体31の偏心回転(自転)に追従可能に設けることにより、パン生地Pが回転体31に粘着した場合など、再び投入口側に移動してしまい、再度丸め成形がなされたり、あるいは、後から投入されたパン生地と結着するなどの不良品を生産することがなくなり、生産効率が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図3】図2の各B−B断面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る丸め機の回転体の動作を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る丸め機の回転体の動作を示す説明図である。
【図7】本発明の別の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図8】本発明の別の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図9】本発明の別の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図10】本発明の別の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図11】本発明の別の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図12】図11のE−E断面図である。
【図13】本発明の別の実施の形態に係る丸め機の説明図である。
【図14】図13のF−F断面図である。
【符号の説明】
1 丸め機
2 ガイド、 21 底板、 23 転動壁
3 回転体部、 30,31,37,38 回転体、
4 スクレーパ部、 42 スクレーパ
5 駆動部
6 偏心部材、 61 回転軸、 63偏心軸
7 偏心部材、 71 回転軸、 73偏心軸
8 操作盤
9 制御装置
14,42 スクレーパ
D 距離
M1,M2 モータ
P パン生地
R,S,T,W 矢印
Claims (4)
- 深皿状のガイドの内側に配設された回転体自体が回転し、さらに、その回転軸がガイドの中心軸から偏心した位置に配設され、前記中心軸を回転軸として偏心回転することにより生地を丸める丸め成形方法において、回転体の回転数と偏心回転する回転数のいずれか一方、または両方を調節可能にしたことを特徴とするパン生地の丸め成形方法。
- 深皿状のガイドの内側に回転自在な回転体を設け、さらに、回転体の回転軸をガイドの中心軸から偏心した位置に配設し、前記中心軸を回転軸として偏心回転するように設け、回転体の回転数と偏心回転する回転数のいずれか一方、または両方を調節可能に設けた生地の丸め機。
- 深皿状のガイドの内側に回転自在な回転体を設け、さらに、回転体の回転軸をガイドの中心軸から偏心した位置に配設し、前記中心軸を回転軸として偏心回転するように設け、回転体の外周面の傾きが回転体の上部から下部に行くに従い段階的に、又は徐々に変化する回転体を設けた生地の丸め機。
- 深皿状のガイドの内側に回転自在な回転体を設け、さらに、回転体の回転軸をガイドの中心軸から偏心した位置に配設し、前記中心軸を回転軸として偏心回転するように設け、偏心回転する回転体の移動に追従可能な生地の排出用スクレーパを設けた生地の丸め機。
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