JP3761157B2 - 段差解消機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無端状(ループ状)の吊り上げチェーンによって昇降台が昇降する段差解消機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
段差解消機は、段差のある場所に設置し、車椅子等が段差を安全に通過できるように上下方向に昇降する昇降台を備えている。従来、段差解消機は、種々の形式のものが提案されている。
【0003】
図12は、従来の段差解消機の側面図である。図12に示す段差解消機1は、基台2の一側部に支柱3が垂直に取り付けられ、この支柱3の上下にそれぞれスプロケット4,4が取り付けられ、このスプロケット4,4間にチェーン5が掛け渡され、このチェーン5の両端部に支持部材6が取り付けられ、この支持部材6は2個のガイド7,7を介して支柱3に対して昇降自在に取り付けられ、この支持部材6の下端に昇降台8の一端部が取り付けられている。そして、段差解消機1は、図示しない回転駆動手段によりスプロケット4,4の内の1つを回転させることにより昇降台8を昇降させるものである。
【0004】
図13は、別の従来の段差解消機の側面図で、(a)は昇降台が上昇した状態を示す側面図、(b)は昇降台が下降した状態を示す側面図である。図13に示す段差解消機11は、第1リンク片12の一端を基台13に軸支すると共に第1リンク片12の他端は昇降台14の下面に摺動可能に取り付けられ、また、第2リンク片15の一端を昇降台14に軸支すると共に第2リンク片15の他端は基台13に摺動可能に取り付けられている。さらに、これら第1及び第2リンク片12、15は、互いに長さ方向中間部で枢着されている。また、第1リンク片12には、基台13に揺動可能に軸支された油圧シリンダ16のピストンロッド16aが揺動可能に軸支されている。そして、段差解消機11は、油圧シリンダ16のピストンロッド16aが伸縮することにより、昇降台14を昇降させるようになっている。
【0005】
図14は、さらに別の従来の段差解消機の側面図である。図14に示す段差解消機21は、第1リンク片22の一端を基台23に軸支すると共に第1リンク片22の他端は昇降台24の下面に摺動可能に取り付けられ、また、第2リンク片25の一端を昇降台24に軸支すると共に第2リンク片25の他端は基台23に摺動可能に取り付けられている。さらに、これら第1及び第2リンク片22、25は、互いに長さ方向中間部で枢着されている。また、駆動シリンダ26のシリンダ本体26aをそのピストンロッド26bを下側にして昇降台24に取り付け、昇降台24に駆動シリンダ26のピストンロッド26bが貫通する孔を設け、基台23にはピストンロッド26bの先端が当接する当接部を設けている。そして、段差解消機21は、駆動シリンダ26のピストンロッド26bが伸縮することにより、その反作用によって昇降台24を昇降させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示す段差解消機1は次のような問題点があった。すなわち、昇降台8が片持ち梁状に支持されているため、支持部材6と反対側の昇降台8の部分が図12にMで示す方向に撓みを生じ、昇降台8の水平状態が維持できない。また、昇降台8の撓みを減少させるために剛性を持たせると重くなる。
【0007】
また、図13に示す段差解消機11は次のような問題点があった。すなわち、油圧シリンダ16のピストンロッド16aを伸長させて垂直方向の分力を発生させるには、ピストンロッド16aの伸長時に基台13に対してある程度、油圧シリンダ16が傾斜した状態で保持されている必要があり、その分、昇降台14の最低高さH(図13(b)参照)が高くなる。また、昇降台14が下降した位置において、油圧シリンダ16のピストンロッド16aを伸長させて必要な垂直方向の分力を発生させるためには油圧シリンダ16は非常に大きな推力が必要となる。また、昇降台14が上昇した位置では、第1リンク片12による支持がない昇降台14の部分は片持ち梁状になり、昇降台14の自重や昇降台14に載せた積載物の重さが加わると、この片持ち梁状の部分が図13(a)にMで示す方向に撓みを生じ、昇降台14の水平状態が維持できなくなる。さらに、この昇降台14の片持ち梁状の部分の撓みを減少させるために第1及び第2リンク片12、15を長くすると昇降台14の面積が大きくなり、重量が増える。
【0008】
また、図14に示す段差解消機21は次のような問題点があった。すなわち、昇降台24が上昇した位置では、第1リンク片22による支持がない昇降台24の部分は片持ち梁状になり、昇降台24の自重や昇降台24に載せた積載物の重さが加わると、この片持ち梁状の部分が図14にMで示す方向に撓みを生じ、昇降台24の水平状態が維持できなくなる。さらに、この昇降台24の片持ち梁状の部分の撓みを減少させるために第1及び第2リンク片22、25を長くすると昇降台24の面積が大きくなり、重量が増える。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の問題点を解消し、昇降台の傾きや浮き上がりがなく、昇降台の高さ違いの設計が容易で、安全性が高く、容易に分解可能な段差解消機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ベース部と、一対の支持部と、昇降台とを備えた段差解消機であって、前記ベース部は枠片により構成される枠体と電動モータと該電動モータにより回転駆動される駆動軸とを備え、前記電動モータは前記枠片に支持され、前記駆動軸は前記枠片の長手方向に沿って回転自在に取り付けられ、前記支持部は水平フレームと2個の垂直フレームと2列の歯を有する駆動スプロケットと従動スプロケットと無端状の伝動チェーンと無端状の吊り上げチェーンとを備え、前記垂直フレームは前記水平フレームの端部にそれぞれ取り付けられ、前記駆動スプロケットは前記垂直フレームと前記水平フレームの取付部に回転自在に取り付けられ、前記従動スプロケットは前記垂直フレームの上端部に回転自在に取り付けられ、前記無端状の伝動チェーンは前記水平フレームに沿って前記駆動スプロケット間に掛け渡され、前記無端状の吊り上げチェーンは前記垂直フレームに沿って前記駆動スプロケットと前記従動スプロケット間に掛け渡され、前記昇降台は前記無端状の吊り上げチェーンに取り付けられかつその四隅が前記垂直フレームによって昇降可能に案内され、前記水平フレームが前記枠体に取り付けられることにより前記駆動スプロケットは前記駆動軸に連結されるものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記駆動軸が取り付けられている前記枠片と平行な枠片にその長手方向に沿って同期軸が回転自在に取り付けられ、前記水平フレームが前記枠体に取り付けられることにより前記駆動スプロケットは前記同期軸に連結されるものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記昇降台は前記無端状の吊り上げチェーンに取り外し可能に取り付けられ、前記駆動軸の両端部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の一方が結合され、前記駆動スプロケットはその側部に軸部を有し、該軸部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の他方が結合され、前記水平フレームが前記枠体に取り外し可能に取り付けられることにより前記一対のハブが着脱可能に連結され、前記ベース部と前記支持部と前記昇降台が相互に分解可能に構成されるものである。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記昇降台は前記無端状の吊り上げチェーンに取り外し可能に取り付けられ、前記駆動軸及び前記同期軸の両端部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の一方が結合され、前記駆動スプロケットはその側部に軸部を有し、該軸部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の他方が結合され、前記水平フレームが前記枠体に取り外し可能に取り付けられることにより前記一対のハブが着脱可能に連結され、前記ベース部と前記支持部と前記昇降台が相互に分解可能に構成されるものである。
【0014】
【作用】
電動モータにより駆動軸が回転駆動される。駆動軸の回転は無端状の伝動チェーンにより、4個の駆動スプロケットに同期して伝えられ、駆動スプロケットと従動スプロケット間に掛け渡された無端状の吊り上げチェーンを同期して回転させる。したがって、同期して回転する無端状の吊り上げチェーンに四隅を取り付けられた昇降台は傾くことなく水平に昇降する。また、昇降台は無端状の吊り上げチェーンに取り付けられているので、浮き上がりを生じることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る段差解消機について図1〜図11を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る段差解消機の昇降機構を説明するための概略斜視図である。図2は本発明の実施の形態に係る段差解消機を構成するベース部を示す斜視図である。図3は本発明の実施の形態に係る段差解消機に使用されるゴム軸継手の斜視図である。図4は本発明の実施の形態に係る段差解消機を構成する支持部を示すものであって、(A)は支持部の斜視図、(B)は(A)におけるX方向から見た部分拡大図、(C)は(A)におけるY方向から見た部分拡大図である。図5は図4に示す支持部の一対を示す斜視図である。図6は図2に示すベース部に図5に示す一対の支持部を取り付けた状態を示す斜視図である。図7はフラップを取り除いた本発明の実施の形態に係る段差解消機を構成する昇降台を示す斜視図である。図8はカバー及び手摺りを取り除いた本発明の実施の形態に係る段差解消機の斜視図である。図9は図8に示す段差解消機の平面図である。図10は図9における部分拡大図であり、(A)は図9におけるS部の拡大図、(B)は図9におけるT部の拡大図である。図11は本発明の実施の形態に係る段差解消機の斜視図である。
【0016】
本発明の実施の形態に係る段差解消機31は、ベース部32と、一対の支持部42と、昇降台52とを備えている。
【0017】
ベース部32は、図2に示すように、4個の枠片33a,33b,33c,33dにより構成される枠体33と電動モータ34と電動モータ34により回転駆動される駆動軸35と同期軸36とを備えている。枠体33は4個の枠片33a,33b,33c,33dを平面視略四角枠状に枠組みされて構成される。電動モータ34はブラケット33eによって枠片33aの上方に取り付けられている。また、図2、図11に示すように、電動モータ34は無励磁作動形電磁ブレーキ37を備えている。さらに、無励磁作動形電磁ブレーキ37は手動でブレーキの制動を解放する手動解放レバー37aを有している。手動解放レバー37aには紐37bの一端(下端)が取り付けられており、紐37bの他端(上端)は垂直フレーム44に取り付けられた取付け具37cに取り付けられている。そして、電動モータ34の停止時あるいは停電時に紐37bのどの部分でも引っ張ると手動解放レバー37aの先端が引き上げられブレーキの制動を解放することができる。駆動軸35は枠片33aの長手方向に沿って回転自在に取り付けられている。駆動軸35は3分割された軸から構成されており、3分割された軸は後述するゴム軸継手38によって連結されている。また、駆動軸35の両端部には後述するゴム軸継手38を構成する一対のハブ38a,38’aの内の一方のハブ38aとゴム部38bが取り付けられている。同期軸36は枠片33aと平行に対向する枠片33cの長手方向に沿って回転自在に取り付けられている。同期軸36の両端部にも後述するゴム軸継手38を構成する一対のハブ38a,38’aの内の一方のハブ38aとゴム部38bが取り付けられている。また、枠片33b,33dにおける駆動軸35及び同期軸36の延長線上の部分には後述する各駆動スプロケット45の軸部45aに取り付けられたゴム軸継手38を構成する一対のハブ38a,38’aの内の他方のハブ38’aが通過できる大きさの切り欠き33fが形成されている。
【0018】
ゴム軸継手38は、図3(A),(B)に示すように、一対のハブ38a,38’aとこの一対のハブ38a,38’a間に配置されるゴム部38bとから構成されている。一対のハブ38a,38’aはそれぞれ3個の爪を有し、軸穴にはキー溝38cが形成され、半径方向には止めねじ38dが装着されている。各ハブ38a,38’aの軸穴に嵌め込まれる軸はキーと止めねじ38dにより、各ハブ38a,38’aに取り付けられる。一対のハブ38a,38’a間に配置されるゴム部38bは中心穴を有し、外周には6個の突起が形成されている。そして、一対のハブ38a,38’aはゴム部38bの突起の側面に爪の側面が当接するように嵌め込まれることにより連結される。また、連結された一対のハブ38a,38’aはどちらか一方を軸方向に移動させると連結が簡単に解除される。
【0019】
そして、電動モータ34の出力軸に連結されたスプロケット34aと駆動軸35に取り付けられたスプロケット35a間に掛け渡された駆動チェーン39により、電動モータ34が駆動軸35を回転駆動する。
【0020】
支持部42は、図4に示すように、水平フレーム43と、2個の垂直フレーム44と、2列の歯45a,45aを有しかつその側部に軸部45bを有する駆動スプロケット45と、従動スプロケット46と、無端状(ループ状)の伝動チェーン47と、無端状(ループ状)の吊り上げチェーン48とを備えている。水平フレーム43は横断面が略U字形をしている。垂直フレーム44は中空で横断面が略四角形状をしており、その一側面が長手方向に開口している。そして、垂直フレーム44は水平フレーム43の端部にそれぞれ取り付けられている。垂直フレーム44と水平フレーム43の取付部には駆動スプロケット45が回転自在に取り付けられている。そして、図4(A)及び図5に示すように、各駆動スプロケット45の軸部45bには、ゴム軸継手38を構成する一対のハブ38a,38’aの内の他方のハブ38’aがキー結合により取り付けられている。なお、理解を容易にするために、図4(A)には軸部45bと他方のハブ38’aが取り付けられる前の状態を一つだけ示している。垂直フレーム44の上端部には従動スプロケット46が支軸により回転自在に取り付けられている。無端状の伝動チェーン47は水平フレーム43に沿って駆動スプロケット45間に掛け渡されている。無端状の吊り上げチェーン48は垂直フレーム44に沿って駆動スプロケット45と従動スプロケット46間に掛け渡されている。また、無端状の吊り上げチェーン48は後述する昇降台52を取り付けるためのアタッチメント48aを有している。なお、図8に示すように、後述するフラップアーム55aを駆動するフラップ駆動板44aが垂直フレーム44の一側面に固定されている。
【0021】
一対の支持部42はベース部32に次のように取り付けられる。図5に示すように、駆動スプロケット45の各軸部45bに取り付けられた他方のハブ38’aが相互に対向する向きに一対の支持部42を配置する。図6に示すように、このように配置された一対の支持部42の各水平フレーム43をベース部32の枠体33に図示しないボルト及びナットによって取り外し可能に取り付ける。この際、駆動スプロケット45の各軸部45bに取り付けられた他方のハブ38’aが駆動軸35及び同期軸36の両端部に取り付けられた一方のハブ38aにゴム部38bを介して着脱可能に嵌め込まれる。これにより、各駆動スプロケット45は駆動軸35及び同期軸36にゴム軸継手38を介して連結される。
【0022】
昇降台52は、図7に示すように、昇降台本体53と昇降台本体53の四隅に取り付けられた立ち上がり枠54と昇降台本体53の一側縁に回動自在に取り付けられたフラップ55(図7には図示を省略している)とを備えている。昇降台本体53は平面視略四角形状をしており、その四隅には垂直フレーム44が貫通する開口部53aが形成されている。立ち上がり枠54は開口部53aを取り囲むように昇降台本体53に取り付けられている。立ち上がり枠54は、図7に示すように、平面視略四角形をしており、その一辺には凹部が形成されており、この凹部の背面部が無端状の吊り上げチェーン48のアタッチメント48aを取り付けるアタッチメント取付部54aを形成している。このアタッチメント取付部54aに無端状の吊り上げチェーン48のアタッチメント48aが取り付けられているから、無端状の吊り上げチェーン48の上下動によって昇降台52は昇降する。なお、アタッチメント取付部54aとアタッチメント48aは図示しないボルト及びナットによって取り外し可能に取り付けられる。
【0023】
フラップ55にはその一側縁にフラップアーム55aが取り付けられている。フラップアーム55aは垂直フレーム44の一側面に固定されているフラップ駆動板44aとともに昇降台52の昇降動作に連動してフラップ55を自動的に起伏させる作用をするものである。なお、フラップ55の自動的な起伏動作の説明は、ここでは省略する。
【0024】
図10(A),(B)に示すように,各立ち上がり枠54の内側には開口部53aを貫通する垂直フレーム44の側面に当接して転動する複数のころ56が取り付けられている。したがって、昇降台52はその四隅が垂直フレーム44によって案内され軽快に昇降する。
【0025】
図11に示すように、昇降台本体53には、各立ち上がり枠54にかぶさるように上端が閉鎖したカバー61が取り付けられている。このカバー61は垂直フレーム44を覆うものであり、危険防止と美感を向上させるものである。また、図11に示すように、カバー61に手摺り62が取り付けられている。さらに手摺り62には手元操作スイッチ63が取り外し可能に取り付けられている。
【0026】
次に、本発明の実施の形態に係る段差解消機31の昇降台52の昇降動作について図1に基づいて説明する。昇降台52を上昇させるには、手元操作スイッチ63を操作して電動機34を正回転させる。そうすると、スプロケット34aと駆動チェーン39とスプロケット34aを介して駆動軸35が回転する。駆動軸35の回転は、駆動軸35の両端部に装着されたゴム軸継手38を介して駆動スプロケット45に伝達される。駆動軸35の両端側の駆動スプロケット45の回転は無端状の伝動チェーン47を介して同期軸36の両端側の駆動スプロケット45に伝達される。各駆動スプロケット45と各従動スプロケット46間には無端状の吊り上げチェーン48が掛け渡されているので、各駆動スプロケット45が同期して回転すると、各無端状の吊り上げチェーン48も同期して回転する。各無端状の吊り上げチェーン48はアタッチメント48aを介して昇降台52に取り付けられているので、各無端状の吊り上げチェーン48が同期して回転すると、昇降台52は同じ量だけ上昇する。本発明の実施の形態においては同期軸36を設けているので、万一、伝動チェーン47の一本が破断しても、他の一本が同期軸36を回転させる。したがって、伝動チェーン47の一本が破断しても、すべての駆動スプロケット45を同期して回転させることができ、昇降動作に支障をきたすことはなく安全である。
【0027】
昇降台52を下降させるには、手元操作スイッチ63を操作して電動機34を逆回転させる。そうすると、各無端状の吊り上げチェーン48は上昇時と逆に回転し、昇降台52を下降させる。
【0028】
以上説明したように、昇降台52は昇降するから、同期して回転する無端状の吊り上げチェーン48に四隅を取り付けられた昇降台52は傾くことなく水平に昇降する。また、昇降台52は無端状の吊り上げチェーン48に取り付けられているので、浮き上がりを生じることはない。
【0029】
また、本発明の実施の形態においては、電動モータ34に無励磁作動形電磁ブレーキ37が装着されているから、電動モータ34の停止時にはモータ軸にブレーキがかかっているため、昇降台52が自重等によって下降するおそれがない。さらに、電動モータ34の停止時あるいは停電時に手で紐37bのどの部分でも引っ張ると手動解放レバー37aの先端が引き上げられブレーキの制動を解放することができる。
【0030】
本発明の実施の形態に係る段差解消機31によれば、次のような効果を奏する。
(1)昇降台52の四隅で昇降動作をさせるため、昇降台52の傾きがない。
(2)無端状の吊り上げチェーン48の長さや、垂直フレーム44の高さを任意に変更することにより昇降台52の高さ違いの設計が容易である。
(3)無端状の吊り上げチェーン48を昇降台52の隅に取り付けるため、三隅だけでも昇降台52の水平を保つ。したがって、無端状の吊り上げチェーン48が1本破断しても昇降台52が傾くことがなく安全である。
(4)無端状の吊り上げチェーン48は無端状(ループ状)になっていて、昇降台52を引き降ろす作用も行なうので、昇降台52の浮き上がりがない。
(5)昇降台52の下方に昇降台52を支持する部材がないため、昇降台52の最低高さを低くすることができる。
(6)無端状の伝動チェーン47が1本切れても、他方の無端状の伝動チェーン47の駆動力を同期軸36が駆動スプロケット45に伝達するため、無端状の伝動チェーン47が1本破断しても安全である。
(7)ベース部32と、一対の支持部42と、昇降台52とに分解でき、段差解消機31を分解することにより、在庫スペースを節約することができ、搬送も容易となる。
(8)電動モータ34は無励磁作動形電磁ブレーキ37を備えているので、電動モータ34の停止時にはモータ軸にブレーキがかかっているため、昇降台52が自重等によって下降するおそれがない。
(9)電動モータ34の停止時あるいは停電時に手で紐37bのどの部分でも引っ張ると手動解放レバー37aの先端が引き上げられ、簡単にブレーキの制動を解放することができる。
【0031】
上記本発明の実施の形態においては、昇降台52が垂直フレーム44によって案内される案内手段として複数のころ56を使用しているが、本発明においては、この複数のころ56に替えてガイドブロックを使用してもよい。この場合、例えば、ガイドブロックとして樹脂のような摺動性のよい材料が使用される。
【0032】
上記本発明の実施の形態においては、垂直フレーム44は、横断面が略四角形状をしたものを使用しているが、本発明においては、垂直フレーム44の横断面が略四角形状をしたものに限定されるものでなく、横断面が適宜の形状のものを使用できる。
【0033】
上記本発明の実施の形態において使用する上端が閉鎖したカバー61は、その横断面が略四角形状のものを使用しているが、本発明においては、横断面が略四角形状をしたものに限定されるものでなく、横断面が適宜の形状のものを使用できる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1,2,3,4記載の発明に係る段差解消機は、次のような効果を奏する。
(1)昇降台の四隅で昇降動作をさせるため、昇降台の傾きがない。
(2)無端状の吊り上げチェーンの長さや、垂直フレームの高さを任意に変更することにより昇降台の高さ違いの設計が容易である。
(3)無端状の吊り上げチェーンを昇降台の隅に取り付けるため、三隅だけでも昇降台の水平を保つ。したがって、無端状の吊り上げチェーンが1本破断しても昇降台が傾くことがなく安全である。
(4)無端状の吊り上げチェーンは無端状(ループ状)になっていて、昇降台を引き降ろす作用も行なうので、昇降台の浮き上がりがない。
(5)昇降台の下方に昇降台を支持する部材がないため、昇降台の最低高さを低くすることができる。
【0035】
請求項2記載の発明に係る段差解消機は、上記効果に加えて、無端状の伝動チェーンが1本切れても、他方の無端状の伝動チェーンの駆動力を同期軸が駆動スプロケットに伝達するため、無端状の伝動チェーンが1本破断しても安全であるという効果を奏する。
【0036】
請求項3,4記載の発明に係る段差解消機は、上記効果に加えて、ベース部と、一対の支持部と、昇降台とに分解でき、段差解消機を分解することにより、在庫スペースを節約することができ、搬送も容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る段差解消機の昇降機構を説明するための概略斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る段差解消機を構成するベース部を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る段差解消機に使用されるゴム軸継手を示すものであって、(A)はゴム軸継手の斜視図、(B)はゴム軸継手の分解斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る段差解消機を構成する支持部を示すものであって、(A)は支持部の斜視図、(B)は(A)におけるX方向から見た部分拡大図、(C)は(A)におけるY方向から見た部分拡大図である。
【図5】 図4に示す支持部の一対を示す斜視図である。
【図6】 図2に示すベース部に図5に示す一対の支持部を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】 フラップを取り除いた本発明の実施の形態に係る段差解消機を構成する昇降台を示す斜視図である。
【図8】 カバー及び手摺りを取り除いた本発明の実施の形態に係る段差解消機の斜視図である。
【図9】 図8に示す段差解消機の平面図である。
【図10】 図9における部分拡大図であり、(A)は図9におけるS部の拡大図、(B)は図9におけるT部の拡大図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係る段差解消機の斜視図である。
【図12】 従来の段差解消機の側面図である。
【図13】 別の従来の段差解消機の側面図で、(a)は昇降台が上昇した状態を示す側面図、(b)は昇降台が下降した状態を示す側面図である。
【図14】 さらに別の従来の段差解消機の側面図である。
【符号の説明】
31・・・段差解消機
32・・・ベース部
33・・・枠体
33a,33b,33c,33d・・・枠片
33e・・・ブラケット
33f・・・切り欠き
34・・・電動モータ
34a・・・スプロケット
35・・・駆動軸
35a・・・スプロケット
36・・・同期軸
37・・・無励磁作動形電磁ブレーキ
37a・・・手動解放レバー
37b・・・紐
37c・・・取付け具
38・・・ゴム軸継手
38a,38’a・・・ハブ
38b・・・ゴム部
38c・・・キー溝
38d・・・止めねじ
39・・・駆動チェーン
42・・・支持部
43・・・水平フレーム
44・・・垂直フレーム
44a・・・フラップ駆動板
45・・・駆動スプロケット
45a・・・歯
45b・・・軸部
46・・・従動スプロケット
47・・・無端状の伝動チェーン
48・・・無端状の吊り上げチェーン
48a・・・アタッチメント
52・・・昇降台
53・・・昇降台本体
53a・・・開口部
54・・・立ち上がり枠
54a・・・アタッチメント取付部
55・・・フラップ
55a・・・フラップアーム
56・・・ころ
61・・・カバー
62・・・手摺り
63・・・手元操作スイッチ

Claims (4)

  1. ベース部と、一対の支持部と、昇降台とを備えた段差解消機であって、前記ベース部は枠片により構成される枠体と電動モータと該電動モータにより回転駆動される駆動軸とを備え、前記電動モータは前記枠片に支持され、前記駆動軸は前記枠片の長手方向に沿って回転自在に取り付けられ、前記支持部は水平フレームと2個の垂直フレームと2列の歯を有する駆動スプロケットと従動スプロケットと無端状の伝動チェーンと無端状の吊り上げチェーンとを備え、前記垂直フレームは前記水平フレームの端部にそれぞれ取り付けられ、前記駆動スプロケットは前記垂直フレームと前記水平フレームの取付部に回転自在に取り付けられ、前記従動スプロケットは前記垂直フレームの上端部に回転自在に取り付けられ、前記無端状の伝動チェーンは前記水平フレームに沿って前記駆動スプロケット間に掛け渡され、前記無端状の吊り上げチェーンは前記垂直フレームに沿って前記駆動スプロケットと前記従動スプロケット間に掛け渡され、前記昇降台は前記無端状の吊り上げチェーンに取り付けられかつその四隅が前記垂直フレームによって昇降可能に案内され、前記水平フレームが前記枠体に取り付けられることにより前記駆動スプロケットは前記駆動軸に連結されることを特徴とする段差解消機。
  2. 前記駆動軸が取り付けられている前記枠片と平行な枠片にその長手方向に沿って同期軸が回転自在に取り付けられ、前記水平フレームが前記枠体に取り付けられることにより前記駆動スプロケットは前記同期軸に連結されることを特徴とする請求項1記載の段差解消機。
  3. 前記昇降台は前記無端状の吊り上げチェーンに取り外し可能に取り付けられ、前記駆動軸の両端部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の一方が結合され、前記駆動スプロケットはその側部に軸部を有し、該軸部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の他方が結合され、前記水平フレームが前記枠体に取り外し可能に取り付けられることにより前記一対のハブが着脱可能に連結され、前記ベース部と前記支持部と前記昇降台が相互に分解可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の段差解消機。
  4. 前記昇降台は前記無端状の吊り上げチェーンに取り外し可能に取り付けられ、前記駆動軸及び前記同期軸の両端部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の一方が結合され、前記駆動スプロケットはその側部に軸部を有し、該軸部にゴム軸継手を構成する一対のハブの内の他方が結合され、前記水平フレームが前記枠体に取り外し可能に取り付けられることにより前記一対のハブが着脱可能に連結され、前記ベース部と前記支持部と前記昇降台が相互に分解可能に構成されることを特徴とする請求項2記載の段差解消機。
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