JP3760320B2 - ミツバチ保護用スズメバチ遮断装置 - Google Patents

ミツバチ保護用スズメバチ遮断装置 Download PDF

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Description

本発明はミツバチをスズメバチの襲撃から護るための装置に係わるものである。
従来、この種の装置としては、襲撃のためにミツバチの巣箱にやって来たスズメバチを巣門に取り付けた捕獲器で捕獲し、餓死させるというものであった。
古来より養蜂を行うものはスズメバチ対策に頭を悩ませてきた。特にセイヨウミツバチは人が対策を講じないとすべての群が死滅させられる。ニホンミツバチの場合でも約3分の1は滅びる。
対策として、従来、ミツバチ巣箱の巣門にスズメバチ捕獲器を取り付けている。しかしこの捕獲器には2つの欠点がある。一つはスズメバチを殺すのを目的としているために、生態系を乱すことにも繋がっていることであり、もう一つは、その効果が完全なものではないということである。ミツバチを襲ったスズメバチがすべて捕獲器に捉まるわけではなく、襲撃から引き上げるとき上方へ飛び上がったのだけが捉まる。それにスズメバチには学習能力があり、捕獲器を避ける術を身に付ける。
さらに装置の構造が複雑で材料も多く必要とし、製作費用が嵩む欠点がある。
上記の目的を達成するためには、ミツバチは通れるがスズメバチは通れないと同時に、ミツバチがスズメバチに立ち向かうとき装置の外側に出て来られないような装置を実現することである。
スズメバチはミツバチの巣箱の入口(巣門)に近づくのに飛行による場合と歩行による場合とがある。この両方を阻止しなければならない。
ミツバチがスズメバチに立ち向かって突進するときは歩行によるので、ミツバチも歩行できない方策を考えなければならない。
スズメバチの飛行を阻止するためには翼がつかえるので飛行できないようにし、歩行を阻止するためには、通り抜けようとすると感電するようにするか、羽ばたいている翼が邪魔になって床に足が届かないようにしたらよい。
ミツバチがスズメバチに立ち向かうのを阻止するためには、目隠し板でスズメバチの姿を隠して刺激されないようにし、さらに歩行による突撃を阻止すればよい。
請求項1、請求項3は感電による歩行阻止策であり、請求項2は電気を使わず、柵だけで飛行と歩行の両方を阻止する方法である。
これらの装置をスズメバチに襲撃されているミツバチ巣箱の巣門に取り付けると即刻襲撃は不可能になり、ミツバチは集蜜活動を再開する。スズメバチが時々やって来てこの装置の外でミツバチを1匹ずつ捕らえたりはするが、殺戮に繋がることは殆どなくなる。
従来の捕獲器は完全ではなく、人が付いていてバトミントンラケットなどでスズメバチを叩き落さないとミツバチを守れなかった。その労力と時間を本発明は省くことができる。
これらの装置のサイズはすべてミツバチの巣箱に適合するものでなければならず、ミツバチの巣門を覆うように取り付けて用いる。実施例図2の左側が巣箱に密着させて取り付ける側で、右側が外に向かっている側である。
請求項1の上下に張った針金と針金の横の間隔は40ミリ乃至50ミリで、前後に重なった2枚の針金柵(3)の間隔は約25ミリで、針金の太さは2ミリ程度である。あまり細くすると飛び出してゆくミツバチが逆光のため見え難いのかよく衝突をする。
スズメバチには複数の種類があるがこの装置はオオスズメバチ用である。この種がスズメバチの頂点に立っており、このスズメバチの対策だけを考えたら殆ど事足りる。コガタスズメバチも現れることはあるが、オオスズメバチが現れると退散する。
針金柵が1枚では縦線の間隔が40ミリでもオオスズメバチは翼を振って片方ずつ入れて通り抜けるので、それが出来ないように2枚にしている。2枚にしても間隔が50ミリ以上だと横飛びで入るのがいる。
横飛び侵入を阻止するためには縦線の間隔を狭めたらよいが、それではミツバチが通り抜けるのに苦労する。それで2枚の柵の間に横線(7)を入れると、羽ばたく翼の上方か下方が線に触れるので侵入できない。この線の両端は側板(4)の外に出し、輪を作ると、この装置を巣箱に取り付ける掛かりになる。
2枚の柵はそれぞれ電池(2)の正負に連結電線(8)で繋ぐ。実施例では9ボルト5本を直列に繋いで45ボルトにしている。歩いて入ろうとして、通電している2本の線に触れると感電し、通り抜けることができない。
実施例では通電柵を上下左右にすこしずらしているが、スズメバチは2本の線に同時に触れなければ感電しないことをやがて学習し、通電柵の下に潜って2枚の間から入ろうとするが、手前の柵を下にずらすと、スズメバチは手前の針金が翼に当るので奥側の針金柵の下端につかまることが出来ない。
左右にずらすのはスズメバチにとって入り難くするためである。間隔をその分狭くするより効果がある。
天井(1)はプラステックなどの透明板を用いる。透明にすることによってミツバチはこの装置が自分たちの巣箱の外だと思い、スズメバチに対抗する防衛線を巣門のところに置く。
ところが天井を透明でない板にすると、この装置も巣箱の一部と考え、防衛線を通電柵のところまで前進させ、スズメバチの襲撃に際しては通電柵まで出撃し、次々に立ち向かい、噛み殺される。
さらに通常でも番兵蜂たちは装置の先端部分にたむろし、スズメバチを挑発し、集合を誘発し、群全体の絶滅に繋がったりする。
また電池を、連結電線が短くて済むようにと通電柵の傍の透明板の天井に取り付けたりしても、電池やその下の装置の前端に群がって、やはりスズメバチの攻撃の対象になる。
目隠し板(7)はミツバチとスズメバチがお互いの姿を見難くすると同時に、ミツバチが突進するのを防ぐためでもある。ミツバチは人を攻撃するときは必ず飛んで体当たりをするのであるが、スズメバチに立ち向かうときは飛ばず、歩いて行って噛み付くのである。目隠し板は歩行阻止板でもある。そのために傾斜を付け、返しになっている。
通電柵の下の床は取り払ってある。ミツバチがここに出てきて、スズメバチと接触するのを防ぐためである。接触して噛み殺されると、その瞬間に敵襲信号のフェロモンを出すらしく、ミツバチたちは一斉に犠牲者の出た場所に駆けつけ、スズメバチも攻撃のフェロモンを出して仲間を集め、お互い狂乱状態になって殺戮劇が始まる。
両者を接触させない手はずと1匹が捕まってもミツバチが急速に集結しない手はずをとらなければならない。ミツバチの敵襲フェロモンは数分しか持続しないので、目隠し板が集結を遅らせる働きをしている間にミツバチの興奮が収まったりする。
側板(4)の縁に取り付けた線(5)は奥側の通電柵に接続しており、感電するのでスズメバチが側板の縁に止ることが出来ないようにしている。ここでよくミツバチが捕まり、殺戮の切っ掛けになることが多い。
請求項2の説明に移る。これは通電柵の代わりに透明なプラステックなどの薄片(12)を垂直に立てて並べるのである。この際薄片の下端は床より下に伸ばす。スズメバチが翼が触れるので床に掴れないのである。薄片を透明にするのはミツバチが薄片の先端に集合するのを防ぐためである。色がついているとスズメバチに立ち向かうために最先端であるそこに集まる。
側板(13)と一番端の薄片との間の間隙(14)はスズメバチはもちろんミツバチも通り抜けられないように3ミリ程度にする。スズメバチはここから中に入ろうとして、薄片を越えることを思いつかない。ここをミツバチが通り抜けられる隙間にすると、ここで殺戮が起こる。
透明天井(11)も目隠し板(15)も請求項1と同じである。
請求項3に移る。これが請求項1と違うのは通電柵(18)の格子の方向が横方向であることだけである。
スズメバチは羽ばたくとき翼を殆ど真上まで上げる。その上下の高さは約50ミリである。だから上下が50ミリ幅のところは飛んで抜けることは出来ない。歩いて抜けようと線に止っても感電する。
この実施例では通電柵を上下に少しずらしているが、その理由は、請求項1の場合と同じで、スズメバチが感電を避けるために下から入るのを防ぐためである。
請求項1、スズメバチの歩行通過を2重の金属格子の通電柵で防ぐ装置の正面図である。 請求項1の横断面図である。 請求項1の平面図である。天井が透明なので内部が見える。 請求項1の斜視図である。 請求項2の正面図である。 請求項2の横断面図である。 請求項3の正面図である。 請求項3の横断面図である。
符号の説明
1 透明天井
2 電池
3 通電柵
4 側板
5 縁通電線
6 底板
7 目隠し板
8 横飛び阻害線
9 連結電線
10 電池留め
11 透明天井
12 透明飛行阻止片
13 側板
14 隙間
15 目隠し板
16 透明天井
17 電池
18 通電柵
19 側板
20 縁通電線
21 目隠し板

Claims (3)

  1. 透明板の天井部分(1)を持った方形枠箱の前縁部内側に、約25ミリ間隔の並行な2本の金属線を張り回し、それぞれの上辺と底辺の間に、40ミリ乃至50ミリ間隔で5,6箇所、針金を張り渡し、その2組の針金柵を電池(2)の正負に接続して通電柵(3)とし、両側板(4)の前縁にも電線(5)を取り付け通電し、枠箱の床(6)には、両側板の間に、高さ約40ミリの目隠し板(7)を取り付け、2枚の針金柵の間に横方向に、横飛び阻止線(8)の針金を張ったミツバチ保護用スズメバチ遮断装置。
  2. 透明天井(11)を持った方形枠箱の前面に、40ミリ乃至50ミリ間隔で、幅20ミリ乃至30ミリ、高さは床より下に20ミリ乃至30ミリ出る飛行阻止片(12)を5,6箇所、側板と平行に立て、その飛行阻止片の両端2枚の側板(13)との隙間(14)はスズメバチもミツバチも通り抜けられない幅(3ミリ前後)にし、枠箱の床には、左右の側板(13)の間に、高さ約40ミリの目隠し板(15)を取り付けたミツバチ保護用スズメバチ遮断装置。
  3. 透明板の天井部分(16)を持った方形枠箱の前縁部内側に、約25ミリ間隔の平行な2本の金属線を張り回し、それぞれの左辺と右辺の間に、約50ミリ間隔で2,3箇所、針金を張り渡し、その2組の針金柵を電池(17)の正負に接続して通電柵(18)とし、両側板(19)の前縁にも電線(20)を取り付け通電し、枠箱の床には、左右の側板(19)の間に、高さ約40ミリの目隠し板(21)を取り付けたミツバチ保護用スズメバチ遮断装置。
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