JP5832593B1 - 蜜蜂保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蜜蜂をスズメ蜂から簡単かつ確実に保護できる装置を提供する。【解決手段】蜜蜂保護装置2は、縦方向で向かい合うプレート21,22と、このプレートの間に並行に張設された複数本の糸24と、この装置を巣箱7に固定する固定部材26を有している。糸24の一端側は上側プレート21に連結され、他端側は下側プレート22に連結されている。巣門8の前方で垂れ下がる糸24の間隔は、5cmに設定される。このような装置を巣箱に取り付けることで、スズメ蜂が巣箱に近寄らなくなるため、蜜蜂を簡単かつ確実にスズメ蜂から保護できる。またこの装置は、2枚のプレートと複数本の糸などで構成されるので、その製造コストは安価であり、スズメ蜂対策に苦慮している養蜂家に対して低コストで蜜蜂保護装置を提供できる。またこの装置は、蜜蜂を保護することが目的であって、スズメ蜂をむやみに殺すことがないので、生態系バランスを崩す恐れが無い。【選択図】図5

Description

本発明は、養蜂で飼育される蜜蜂をスズメ蜂から保護するための装置に関するものである。
蜂蜜を採取する目的や、農作物の受粉を確実にする目的で、養蜂が広く一般的に行われている。この養蜂では、例えば図1に示すような蜜蜂飼育用の巣箱(養蜂箱)が利用されている。
図1に示す巣箱7の内部には、蜜蝋でできた六角形の小部屋が詰まっている。巣箱7で飼育される蜜蜂は、この小部屋を、蜂蜜や花粉などの食物を蓄えるために用いたり、また、卵や幼虫、さなぎなどを育てたりするのに用いる。
また巣箱7には、図1に示すように、蜜蜂の出入口となる巣門8(幅15cm程度の横方向の細長い出入口)が形成してある。巣箱7の中から出てきた蜜蜂は、この巣門8から飛び立って花蜜や花粉を集め、再び巣門に戻ってくる。
一方、このような巣箱を利用する養蜂家にとって、スズメ蜂による捕食被害が死活問題となっている。毎年秋頃になると、スズメ蜂は、蜜蜂が大量飼育された巣箱の近くにやって来て、蜜蜂を簡単に捕捉し、短時間の間に蜜蜂を捕食し、自分の巣に持ち帰ってしまう。したがって、スズメ蜂対策を何ら施さない場合には、巣箱の蜜蜂がスズメ蜂によって捕捉されて全滅することとなり、その場合、養蜂家は甚大な被害を被ることになる。
上述した従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、養蜂で飼育される蜜蜂をスズメ蜂から簡単かつ確実に保護できる安価な装置を提供することにある。
上記目的は、
養蜂で飼育される蜜蜂をスズメ蜂から保護するための装置であって、
向かい合う一対のプレートと、
前記一対のプレートの間に設けられた複数本の線状部材と、を有しており、
前記線状部材の一端側は一方のプレートに連結され、
前記線状部材の他端側は他方のプレートに連結されている、
ことを特徴とする蜜蜂保護装置によって達成される。
上記蜜蜂保護装置において、前記一対のプレートは上下方向で向かい合うように設けられ、前記複数本の線状部材は、前記一対のプレートの間にほぼ並行に張設されている。
また上記蜜蜂保護装置において、前記複数本の線状部材は、4cm〜8cmの範囲内の間隔で張設されている。
また上記蜜蜂保護装置において、蜜蜂保護装置を蜜蜂の巣箱に固定するための固定部材を有している。
本発明の蜜蜂保護装置を巣箱に取り付けることで、スズメ蜂が巣箱に近寄らなくなるため、蜜蜂を簡単かつ確実にスズメ蜂から保護できるといった格別の効果が達成される。
また、蜜蜂保護装置は、2枚のプレートと複数本の糸などで構成されるので、その製造コストは極めて安価であり、スズメ蜂対策に苦慮している養蜂家に対して低コストで蜜蜂保護装置を提供することが可能になる。
また、本発明の蜜蜂保護装置は、蜜蜂を保護することが目的であって、スズメ蜂をむやみやたらに殺す必要がないので、自然界の生態系バランスを崩す恐れが無い。
養蜂で用いられる巣箱の一例を示す斜視図である。 羽根を広げた状態の蜜蜂とスズメ蜂を示す平面図である。 横型の蜜蜂保護装置を示す斜視図である。 縦型の蜜蜂保護装置を示す斜視図である。 図4の蜜蜂保護装置を巣箱に取り付けた状態を示す斜視図である。 蜜蜂保護装置によって保護できる範囲を示す平面図である。
(発明の背景)
はじめに、本願発明者が「蜜蜂保護装置」を発明するに至った経緯について説明する。
本願発明者は、過去に西洋蜜蜂を飼育していた。そのとき、毎年秋頃になると、スズメ蜂がやって来て、蜜蜂を簡単に捕まえて団子にして自分の巣に持ち帰っていた。そのときのスズメ蜂対策として、一日中、図1に示すような巣箱7の側に居て、スズメ蜂が来るのを見張ってたたき落としていた。
その後、近年になって日本蜜蜂を飼育するようになり、あらためて、効果的なスズメ蜂対策を検討するようになった。特に、どうしたら蜜蜂が食べられないで済むのか、省力で且つ効率的なスズメ蜂対策はないのか、この点を深く検討してみた。
そこではじめに、巣箱にいる蜜蜂の動きを観察した。観察を続けると、まず蜜蜂は、花蜜を体内にいっぱいに集めるとともに花粉を持って来て、やっとの思いで巣に辿り着くことが分かった。また、蜜蜂が巣箱に帰ってくるときには、航空機と同様に、巣門を目がけて同じコースで進入し、巣門から15cmほど離れた場所でスズメ蜂が待ち構えていることが分かった。つまり、同じ飛翔コースで巣箱に帰って来た蜜蜂は、巣門近くで待ち伏せしているスズメ蜂によって、簡単に捕獲されていたわけである。また、巣箱に帰ってくる蜜蜂を捕食し尽くすと、スズメ蜂は、巣箱の中に進入してその中にいる蜜蜂を襲い、巣箱の蜜蜂を幼虫まで食べ尽くし全滅させることが分かった。
更に蜜蜂の観察を続けると、蜜蜂は、巣箱から飛び立つときはスズメ蜂に食べられず、巣箱の巣門に帰ってくるときにスズメ蜂に捕獲されてしまう、ということが分かった。つまり、蜜蜂は、巣箱に帰ってくるときに限って食べられていたわけである。この観察結果から、スズメ蜂から蜜蜂を保護するためには、巣箱に帰って来る蜜蜂を保護する必要があることが分かった。
続いて、花が生い茂った場所で、スズメ蜂の動きを観察してみた。
スズメ蜂は花の周囲を飛び回り、花蜜を吸いに飛来した虫を捕まえようとしていた。しかし、花に来る虫を捕食できる確率は極めて低いことが分かった。この観察結果から、スズメ蜂は、一定の同じコースで飛来してくる虫(例えば巣箱に帰ってくる蜜蜂)については、待ち伏せによって容易に捕捉できるが、予測不能なコース(ランダムな飛行コース)で飛来する虫については、捕まえるのが著しく苦手であることが分かった。
引き続き観察を続けると、スズメ蜂が、虫がいない花にも飛びついていることが分かった。これは、「虫」と勘違いして花に飛び付いたものと推測される。その距離は25cm位であった。さらに巣箱の前で観察を続けると、スズメ蜂は、15cmほどの距離に近づいて来た蜜蜂を捕まえていることが分かった。
以上の観察結果から、スズメ蜂は、視力が良くない昆虫であり、15cm圏内に入らないと捕獲対象を視認できないことが分かった。
更に続いて蜜蜂とスズメ蜂を観察すると、図2に示すように、蜜蜂は羽根を広げた状態で、3cm位の幅があり、また、スズメ蜂は羽根を広げた状態で、5cm位の幅があることが分かった。そこで、図1に示す巣箱7の回りに網(蜜蜂が通過できる程度の網目)を張って、蜜蜂とスズメ蜂の動きを観察してみた。すると、蜜蜂は網目を通って巣門に戻って来るが、網目よりも大きなスズメ蜂は、網の下を潜って網の内側に入り込んで来ることが分かった。つまり、スズメ蜂は、広い空間があれば、網の内側に飛んで来て蜜蜂を捕食できてしまうので、このような網では蜜蜂をスズメ蜂から保護するのは難しいことが分かった。
そこで今度は、新たな蜜蜂保護装置を創作して、巣箱に設置することにした。
図3に示すように、この新たな蜜蜂保護装置1は、横方向で向き合う一対のプレート11,12と、このプレート間に横向きに張った複数本の糸14(線状部材)で構成した。帰って来た蜜蜂が、横方向に張った糸14,14の間を素早く通過することで、待ち伏せするスズメ蜂に補足されなくなるのではないかと推測した。
図3に示すような装置構成において、10cm間隔で糸を並行に張って試してみたところ、スズメ蜂は飛びにくそうにしているものの、その卓越したホバーリング能力によって、糸14,14の間に入って蜜蜂を捕まえていることが分かった。つまり、糸の間隔が10cm程度では、スズメ蜂の進入を阻止できないことが分かった。
そこで次に、図3に示す蜜蜂保護装置1の糸の間隔について試行錯誤してみた。
隣接する糸の間隔を6cmに設定して巣箱に設置したところ、スズメ蜂が再び糸と糸の間に進入して来ることが分かった。したがって、糸の間隔を6cmに設定したのでは、スズメ蜂の進入を阻止できないことが分かった。
更に糸の間隔を狭めて実験を続けたところ、スズメ蜂はそのホバーリング能力によって、糸の間隔が最小で5.5cmまでであれば、糸と糸の間に入り込めることが分かった。
続いて、糸の間隔を3cmに設定してみると、スズメ蜂は来なくなったが、今度は逆に、糸の間隔が狭くなり過ぎて蜜蜂の方が飛びにくくなることが分かった。
翌年、今度は図4に示すように、蜜蜂保護装置2を、上下方向で対向する一対のプレート21,22と、この間に縦方向に張った複数本の糸24で構成した。この蜜蜂保護装置2を、図5に示すように巣箱7に取り付けてみたところ、スズメ蜂が全く寄って来ないことが分かった。なお、その年に限ってスズメ蜂の個体数が少ないといった可能性も考えられるため、念のため、花が生い茂る方を観察してみると、例年どおりスズメ蜂が生息していることが確認できた。つまり、蜜蜂保護装置2を取り付けた巣箱7には近寄って来れなかったのである。
したがって、これらの事実及び実験結果から、図4に示すような縦型の蜜蜂保護装置2を用いることで、蜂蜜を簡単かつ確実に保護できることが分かった。また、上記縦型の蜜蜂保護装置を2箇所の巣箱に取り付けて実験を行った結果、スズメ蜂が1匹も巣箱に近寄って来ないことが確認できた。
(蜜蜂保護装置の具体的構成)
以下、図4及び図5に基づいて、縦型の蜜蜂保護装置2の具体的構成について説明する。
図4は、蜜蜂保護装置2の構成を例示する斜視図である。
図5は、図4に示す蜜蜂保護装置2の使い方の一例を示す斜視図である。
蜜蜂保護装置2は、養蜂で飼育される蜜蜂をスズメ蜂から保護するための装置である。
この蜜蜂保護装置2は、図4に示すように、
・縦方向で向かい合う一対のプレート21,22(例えば樹脂製の薄板)と、
・この一対のプレートの間に設けられた複数本の線状部材24(例えば糸)と、
・蜜蜂保護装置2を蜜蜂の巣箱に固定するための固定部材26と、
を有している。
矩形のプレート21,22は、上下方向で向かい合うように設けられる。プレート21,22の材質は特に限定されないが、本実施形態では一例として、樹脂製の薄いプレートを採用している。
線状部材24は、例えば糸で構成される。この線状部材24はワイヤーなどで構成してもよいが、蜜蜂の羽根を傷付けないといった観点から、軟らかい糸で構成することが好ましい。線状部材24の本数や長さは、図示する実施形態に限定されるものではなく、巣箱や巣門のサイズなどに応じて決定される。
図4に示すように、この線状部材24の上側は上側プレート21に連結され、線状部材24の下側は下側プレート22に連結されている。また、複数本の線状部材24,24,…は、一対のプレート21,22の間に等間隔で並行に張設されている。
上述した構成を言い換えると、上側プレート21が、複数本の線状部材24,24,…を介して、下側プレート22を支えている。上下のプレート21,22の間に設けられた糸などからなる線状部材24,24,…は、下側プレート22の重みによって、ピンと張った状態を維持している。このように張った状態が維持されるので、線状部材24を柔軟な糸で構成した場合であっても、糸と糸の間隔dは、設計どおりの寸法に保たれる。
本発明の重要なポイントの一つである線状部材24,24の間隔dは、図2に示すような蜜蜂が羽根を傷めることなく自由に通り抜けられる寸法であって、且つ、スズメ蜂が進入を恐れる程度の寸法に設定される。なお、発明者の実験によれば、線状部材24,24の間隔dは、8cm〜4cm程度が好ましく、なかでも5cmがより好ましい間隔であることが分かっている。
このような間隔で線状部材24,24,…を張設することで、蜜蜂は、羽根を傷めることなく糸と糸の間を通り抜けることができ、一方、スズメ蜂は、羽根が傷つくことを恐れて糸と糸の間に進入して来なくなる。つまり、スズメ蜂は、巣箱の巣門に近寄ることが出来なくなる。
(蜜蜂保護装置の使い方)
次に、図4及び図5に基づいて、上述した蜜蜂保護装置2の使い方について説明する。
蜜蜂保護装置2は、図5に示すように巣箱7に取り付けて用いる。蜜蜂保護装置2が具備するL字状の固定部材26は、巣箱7の側面上方にネジ又は画鋲により固定されている。この実施形態で用いる蜜蜂保護装置2のプレート21,22は樹脂製の薄板で構成され、線状部材24は糸で構成されている。また本実施形態において、複数本の糸は、等間隔(5cm間隔)で並行するように設けられている。
このような蜜蜂保護装置2を、巣箱7の側面(巣門8が形成された側)に取り付けることで、巣門8の目の前に、複数本の糸24,24,…が縦方向に張設された状態が確保される。
なお、本願発明者の観察によれば、巣箱7に帰ってくる蜜蜂の大多数は、右側通行をして航空機の如く同じコースで入ってくることが分かっている。図1に示す事例でいえば、蜜蜂は、巣門8に向かってその右側半分の領域を入口、左側半分の領域を出口として、内と外を行き来していることが分かっている。つまり、巣箱から出て行く蜜蜂が左側を通行し、巣箱に戻って来た蜜蜂が右側を通行することで、往来する蜜蜂が互いにぶつからないようにしている。また、前述したとおり、蜜蜂がスズメ蜂に襲われるタイミングは、巣箱7から飛び立つときではなく、蜜をいっぱいに持って遅いスピードで巣箱7に帰ってくるときであることが分かっている。
そこで、上述した蜜蜂の右側通行などの習性や、蜜蜂が襲われるタイミングを考慮し、図6の平面図に示すよう配置で、蜜蜂保護装置2を巣箱7に取り付ける。図6の平面図に示す配置では、巣門8の入口側(図面左側半分)から15cm圏内に、縦方向に張設された糸が複数本垂下している。このように、巣門入口側の前方15cm圏内に、縦方向の糸が複数本張設されていることで、スズメ蜂は、一匹の蜜蜂に狙いを定めることが出来ず、巣門8に近寄ることができなくなる。一方、蜜蜂の方は、その素早い飛翔によって、糸24,24の間をすり抜け、襲われることなく巣門8に辿り着くことができる。
なお、この蜜蜂保護装置2を巣箱7に取り付けた場合に、スズメ蜂が、上側プレート21の上面などにおいて蜜蜂を待ち伏せし、巣箱7に帰還する蜜蜂を襲うことが心配される。しかしながら、巣門8から遠く離れた上側プレート21等で蜜蜂を待ち伏せする場合には、スズメ蜂は、素早く飛んでくる蜜蜂の飛来方向を予測することができない。加えて、前述したとおりスズメ蜂は視力が良くないこともあって、スズメ蜂は、プレート21の上からでは蜜蜂を捕捉することができない。
(蜂蜜保護の原理と効果)
次に、図4及び図5に示す蜜蜂保護装置2を用いた蜂蜜保護の具体的原理について説明する。
羽根を具備する虫、特にサイズの大きな虫であるスズメ蜂が、図4及び図5に示すように縦方向に並んで張られた糸24,24の間を飛び回れば、これらの糸によって羽根を痛める危険性が大きいといえる。
一方、羽根を備える虫は、羽根の存在が生命の存続にかかわるため、羽根を傷めることを本能的に恐れる。
そのため、スズメ蜂は、羽根を傷めることを恐れて、糸24が5cm間隔で縦方向に並んで張られた空間に入って来られないのである。つまり、図4に示すような構造で蜜蜂保護装置2を構成し、これを巣箱7の巣門前方(特に入口前方の15cm圏内をカバーする範囲)に配置することで、スズメ蜂は、この装置内側に進入できないことは勿論のこと、この装置を通過して巣門に近寄ることもできない。
また、前述したとおりスズメ蜂は視力が良くないため、蜜蜂を捕獲するためには、蜜蜂から15cm圏内に入る必要がある。しかし、スズメ蜂が、巣門8から10cm圏内に進入すると、逆に、蜜蜂に襲われる危険性がある。したがって、スズメ蜂は、巣門8からある程度の距離を保ちつつ、蜜蜂が帰ってくる巣門に近寄って待ち伏せする必要がある。しかしながら、本発明の蜜蜂保護装置2を取り付けることで、スズメ蜂は、巣門8から20cm圏内、少なくとも15cm圏内に進入することができなくなる。
したがって、上述した蜜蜂保護装置2を図5に示すように巣箱7に取り付けることで、スズメ蜂が巣箱に近寄らなくなるため、蜜蜂を簡単かつ確実にスズメ蜂から保護でき、蜜蜂の捕食被害が無くなるといった格別の効果が達成される。
また、上述した蜜蜂保護装置は、2枚のプレートと複数本の糸と固定部材などで構成されるので、その製造コストは極めて安価であり、スズメ蜂対策に苦慮している養蜂家に対して低コストで蜜蜂保護装置を提供することが可能になる。
また、本発明の蜜蜂保護装置は、蜜蜂を保護することが目的であって、スズメ蜂をむやみやたらに殺す必要がないので、自然界の生態系バランスを崩す恐れが無い。
1 蜜蜂保護装置
2 蜜蜂保護装置
7 巣箱
8 巣門(出入口)
11 プレート
12 プレート
14 線状部材(糸)
21 プレート
22 プレート
24 線状部材(糸)
26 固定部材

Claims (1)

  1. 養蜂で飼育される蜜蜂をスズメ蜂から保護するための装置であって、巣箱の巣門前方に配置されるように該巣箱に取り付けられる装置において、
    上下方向で向かい合う一対のプレートと、
    前記一対のプレートの間において縦方向で並行するように設けられ、等間隔で張設された複数本の線状部材と、を有しており、
    前記複数本の線状部材の一端側は、上側プレートの下面側の面上に連結され、
    前記複数本の線状部材の他端側は、下側プレートの上面側の面上に連結され、
    前記上側プレートは、前記複数本の線状部材を介して、前記下側プレートを支え、
    前記複数本の線状部材は、装置上側から見て複数行・複数列の配置となるように設けられ、また、下側プレートの重みによって張った状態を維持するように設けられている、ことを特徴とする蜜蜂保護装置(ただし、スズメ蜂を捕殺する手段を具備するものを除く)。
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