JP3759978B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はレンズ付きフィルムユニットに関し、更に詳しくは、外形が曲面で構成されたレンズ付きフイルムユニットの製造効率向上のための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影レンズやシャッタ機構等の簡単な撮影機構が組み込まれ、パトローネとこのパトローネから引き出した未露光の写真フイルムとを内蔵させたレンズ付きフィルムユニット、例えば「写ルンですSuper800」(商品名)等が本出願人より製造販売されている。このレンズ付きフィルムユニットは、気軽に購入して写真撮影が楽しめるように、前記各機構やユニット本体の各部を樹脂部品にして、その製造コストを安価にしている。
【0003】
レンズ付きフイルムユニットは、写真フイルムパトローネと各種撮影機構とが組み込まれたユニット本体と、このユニット本体の表面に、撮影レンズや各種操作部材等を露出させた状態で被せられる紙箱とから構成されている。ユニット本体は、写真フイルムが収納されるフイルムロール室と、パトローネが収納されるパトローネ室とが一体に形成され、前面に撮影レンズやシャッタ機構等が一体化された露光ユニットが取り付けられる本体基部と、この本体基部の背面側に組み付けられてフイルムロール室及びパトローネ室を光密に維持する後カバーと、本体基部の前面側に組み付けられて露光ユニットを保護する前カバーとから構成されている。
【0004】
ところで、近年の工業製品は、外形形状に曲線や曲面が多用される傾向がある。このような傾向は、レンズ付きフイルムユニットにおいても同様であり、前面やグリップ部が曲面で構成されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。このように、レンズ付きフイルムユニットの前面に曲面を用いると、撮影レンズの突出感を軽減することができ、更にユニット本体と紙箱との間を密着させて隙間が発生しないようにすることもでき、デザイン面においての効果も得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前カバー等の外形部品に曲面が多用されると、外形部品の製造時やユニット本体として完成したときの寸法測定等の品質検査時に、基準となる面が得られなくなるという問題が発生する。また、ユニット本体の組立て時に外形部品を治具で保持しようとしても、位置決めが難しく安定性の悪いものとなり、ユニット本体の製造効率に悪影響を与えてしまう。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ユニット本体や外形部品単体時での寸法測定等を容易にして適正な品質管理を行えるようにし、更にユニット本体組立て時の外形部品の安定性を向上させて、製造効率の向上を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットでは、ユニット本体の外形を構成する部品に基準面を形成する複数の凹状の平面部を設け、これらの平面部はユニット本体の外形を構成する部品の表面から突出しないようにした。また、請求項2記載のレンズ付きフイルムユニットでは、ユニット本体の外形を構成する部品の一部に開口を形成し、この部品の表面から突出しないように、該ユニット本体内に収納された部品の平面部を該開口から露出させ、この平面部の前記基準面に対する高さを測定できるようにしたものである。
【0008】
更に、請求項3記載のレンズ付きフイルムユニットは、ユニット本体に紙箱が被せられた際に、紙箱に覆われて外観上見えなくなる位置に平面部を配置するようにしたものである。これにより、平面部によるレンズ付きフイルムユニットの見栄えへの悪影響はない。
【0009】
【実施例】
本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を示す図2において、レンズ付きフイルムユニット2は、撮影機構等が内蔵されたユニット本体3とこのユニット本体3に被せられる紙箱4とから構成されている。紙箱4は、ユニット本体3に組み込まれた巻上げノブ5やシャッタボタン6等を露呈させるような輪郭となっており、撮影レンズ7,ファインダ8,撮影枚数表示窓9,ストロボ発光部10,ストロボ充電スイッチ11等を露出させるための穴が設けられている。また、紙箱4の前面は、ユニット本体3の前面の膨らみに合わせて、図中2点鎖線12,13で示すような曲面となっている。
【0010】
ユニット本体3は、図1に分解して示すように、本体基部14,露光ユニット15,ストロボユニット16,後カバー17及び前カバー18とから構成されており、これらは爪係合によって着脱自在に組み付けられている。
【0011】
本体基部14は、不透明なプラスチックで形成されており、光軸20を挟む両側には、パトローネを収納するパトローネ収納室21と、写真フイルムをロール状にして収納するフイルムロール室22とが一体に形成されている。パトローネ収納室21の外壁前面は、フイルムロール室22の外壁前面よりも前方に突出した形状となっている。
【0012】
後カバー17は、不透明なプラスチックで形成されており、本体基部14の背面側に組み付けられてパトローネ収納室21とフイルムロール室22とを光密に維持する。また、後カバー17には、パトローネ収納室21とフイルムロール室22との底面を覆うプルトップ式の蓋17a,17bがそれぞれ一体に設けられており、蓋17aは露光済みの写真フイルムを収納したパトローネを取り出すときの取り出し蓋となる。
【0013】
露光ユニット15は、不透明なプラスチックで形成されたベース部24に、残りコマ数を表示する撮影枚数表示板25やシャッタ羽根等からなるフイルム巻止め機構及びシャッタ機構が組み込まれている。また、ベース部24の前面には撮影レンズ7が、上部にはファインダ8が組み込まれている。この露光ユニット15は、本体基部14の前面に着脱自在に取り付けられる。
【0014】
ストロボユニット16は、ストロボ発光部10と回路基板27とから構成されている。回路基板27には、ストロボ回路を構成する電気部品や、露光ユニット15のシャッタ機構によってオンされるシンクロスイッチ28、ストロボユニット16の電源となる乾電池29を接続するための接片31a,31b等が取り付けられている。回路基板27には、ストロボ回路への充電スイッチ用に2個の接点部32a,32bが近接して設けられており、これらの接点部32a,32bに同時に当接して充電を開始させるための金属接片33が、接点部32a,32bに対面するように配置されている。この金属接片33は、本体基部14のフイルムロール室22の外壁前面に取り付けられている。
【0015】
前カバー18は不透明なプラスチックで形成されており、上面18aにはシャッタボタン6,撮影枚数表示窓9が、前面18bにはストロボ発光部10用の開口35,ストロボ充電スイッチ11,撮影レンズ7が収められるレンズフード36等が形成されている。前カバー18の前面18bは、図中2点鎖線37,38で示すような曲面形状とされており、中央部分が周辺部よりも前方に向かって突出されている。これにより、周辺部分が中央部分よりも薄型化されるので操作性や携帯性が向上し、更にレンズフード36の突出が目立たなくなるので、全体としてすっきりとしたデザインとなる。そして、前カバー18にはパトローネ収納室21の突出に合わせた突出部39が形成されており、この突出部39は撮影時にグリップとなる。
【0016】
開口35の下方に設けられたストロボ充電スイッチ11は、前カバー18に弾性を有するように一体に設けられ、金属接片33の前面側に配置された押圧片41と、この押圧片41の自由端側前面に組み付けられる操作レバー42と、この操作レバー42を前カバー18の前面18bに対して起伏自在に保持する保持部43とから構成されている。操作レバー42は、前カバー18の前面18bに対して起立されているあいだ押圧片41を押圧し、金属接片33を回路基板27の接点部32a,32bに接触させる。これにより、ストロボ充電が連続して行われる。また操作レバー42は、前カバー18の前面18bに対して図2に示すように倒伏されている状態では、従来のストロボ充電スイッチのように押圧操作することができ、この場合には操作レバー42が押圧されている間だけストロボ充電が行われる。
【0017】
また、前カバー18の前面には、前カバー18単体や完成されたユニット本体3の品質検査時の寸法測定の基準面として、あるいはユニット本体3の組立て時の治具による保持面として用いられる、複数個の平面部44,45,46,47が形成されている。これらの平面部44〜47は、例えば平面部44の断面を示す図3のように、前カバー18の前面18bに対して一段引っ込んで形成されているため、従来の紙箱4に何ら加工を施すような必要はない。
【0018】
更に、前カバー18の前面18bには開口49が形成されており、この開口49からは前カバー18が本体基部14に組み付けられた時に、図4に示すように、フイルムロール室22の前面に形成された平面部50が露出される。これにより、ユニット本体3の品質検査時に、前カバー18の前面18bの平面部44〜47に対する開口49から露出される平面部50の高さを測定することにより、容易にユニット本体3の組立て状況を検査することができる。なお、前カバー18の平面部44〜47及び開口49は、ユニット本体3に紙箱4が被せられた際に、全て紙箱4によって隠される位置に配置されているので、レンズ付きフイルムユニット2の見栄えに悪影響を与えることはない。
【0019】
なお、上記実施例では、前カバーに形成された平面部44〜47を4個とし、開口49を1個としたが、これらの個数や配置は限定されるものではなく、検査装置や治具の形状等によって適当な個数や配置を採用することができる。また、外形部品として前カバーを例に説明したが、後カバーの外形が曲面形状とされ、この後カバーを品質検査や組立て時の保持に利用するのならば、後カバーに平面部や開口を設けるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、ユニット本体の外形を構成する部品の一部に、品質検査や組立工程での位置決めに用いられる平面部、あるいは内部部品の平面部を露出させて品質検査や組立工程での位置決めに用いるための開口等を設けるようにしたので、外形部品が曲面で構成されていても的確な品質検査が行え、更に安定した組立て作業を行うことができる。また、平面部と開口とは、紙箱によって隠される位置に配置するようにしたので、レンズ付きフイルムユニットの見栄えに何ら影響を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図3】前カバーの平面部の要部断面図である。
【図4】前カバーの開口の要部断面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
3 ユニット本体
4 紙箱
14 本体基部
18 前カバー
44,45,46,47,50 平面部
49 開口
Claims (3)
- 撮影レンズやシャッタ機構等の簡単な撮影機構が組み込まれ、予め写真フイルムパトローネが装填されているとともに、外形が曲面によって構成されたユニット本体と、このユニット本体を撮影レンズや各種操作部材を外部に露出させるようにして覆う紙箱とからなるレンズ付きフイルムユニットにおいて、
前記ユニット本体の外形を構成する部品に基準面を形成する複数の凹状の平面部を設け、前記平面部は該ユニット本体の外形を構成する部品の表面から突出しないことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 前記ユニット本体の外形を構成する部品の一部に開口を形成し、この部品の表面から突出しないように、該ユニット本体内に収納された部品の平面部を該開口から露出させ、この平面部の前記基準面に対する高さを測定できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
- 前記平面部は、ユニット本体に紙箱が被せられた際に、紙箱に覆われて外観上見えなくなる位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルムユニット。
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JP12630095A JP3759978B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | レンズ付きフイルムユニット |
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JPH08320538A JPH08320538A (ja) | 1996-12-03 |
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Family Applications (1)
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JP12630095A Expired - Fee Related JP3759978B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | レンズ付きフイルムユニット |
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JP (1) | JP3759978B2 (ja) |
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1995
- 1995-05-25 JP JP12630095A patent/JP3759978B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08320538A (ja) | 1996-12-03 |
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