JP3759624B2 - 偏頭痛の改良治療 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、ヒトにおける偏頭痛を治療するための非血管作用性の、超血管作用性症候群(SVS)を最小にする投与形態であって、(i)少なくとも局所的胃腸有効量の急速利用可能性メトクロプラミドと;(ii)治療上有効量の少なくとも1種の長期作用性NSAID、例えばナプロキセンナトリウムとからなり、(iii)その投与形態が共同作用性投与形態であり、(iv)その投与形態が5HTアゴニスト血管作用剤を欠いている、投与形態およびその製剤からなる。特に酸−塩基の安定した投与形態について言及する。本発明はさらには偏頭痛の治療法、およびNSAID経口薬の小腸への急速導入方法を提供する。
背景
偏頭痛は片側のみの脈動性頭痛、吐気、嘔吐ならびに光および音への感受性により特徴付けられる疼痛性症候群である。2千三百万人のアメリカ人が偏頭痛を患っており、発病率は過去10年間にわたって増加していると一般に認識されている。
偏頭痛治療薬であると認識されている多数の薬剤がある。偏頭痛の一の認識されている治療法は、エルゴタミン(ergotamine)またはエルゴタミン様薬剤を投与することである。もう一つ別の治療法はセロトニン作動薬または5HT作動薬として知られているより新しい治療薬を投与することである。さらにもう一つ別の治療法は、麦角または薬物と共にカフェインを投与することからなる。ほんの散発的に効果的であるが、これらの従来の認識されている偏頭痛薬はすべて、血管収縮を生じさせることで、最初、偏頭痛を優勢的に軽減させると考えられる。残念ながら、これら従来の認識されている偏頭痛薬は、偏頭痛の発生病理と関係しない体の部分で過度の血管作用に結合した有意な負の副作用と関連している。このほとんど無関係の血管作用は偏頭痛の治療に治療上何の利点もない作用である。実際、心臓血管疾患の共存する、または心臓血管疾患、例えば、高血圧、冠状動脈疾患、もしくは末梢血管疾患の危険のある、患者はこれらの血管作用薬に禁忌を示す。他に報告されている有意な副作用は、胸の痛みまたは圧迫、発赤、全身性刺痛感覚、悪心、嘔吐、手足の痛み、無力症、眠気およびめまいである。加えて、麦角およびカフェインなどの薬剤は、離脱症状を付加する可能性もある。急性麦角中毒は麦角薬の特に有害な副作用であり、時に、患部の手足および/または指の切断、悪心、嘔吐、下痢、疝痛、頭痛、めまい、感覚異常、およびあるいは痙攣性発作をもたらす、重度の中枢および末梢血管収縮により特徴付けられる。慢性麦角中毒は、断続的跛行、筋肉痛、麻痺および冷たい手足ならび他の胃腸およびCNS副作用により特徴付けられる。
その認識されている偏頭痛薬は非経口投与した場合に最も速く作用する。もちろん、どのように投与されるかに関係なく、偏頭痛の治療的軽減が得られないことがよくある。経口投与されると、その認識されている偏頭痛薬は、非経口投与された場合よりも有意にゆっくりと作用し、その結果、得られたとしても、投与後2−3時間までは痛みの軽減が認められないかもしれない。麦角製剤および新たなセロトニン作動薬の、経口投与した時の、禁忌、副作用の危険性および遅い作用開始を考慮した場合、数百万の患者が改良された経口投与用偏頭痛薬処方を必要としている。
ある種の偏頭痛においては、特定の患者は、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンならびにナプロキセンおよびナプロキセンナトリウムを含む他の非ステロイド系抗炎症薬などの非処方的鎮痛薬を使用して全体的または部分的軽減を経験した。しかし、これらの薬剤は、単独で使用した場合、特に発作の徴候がすでに悪心または嘔吐を含む場合、偏頭痛の症状すべてを完全かつ急速に軽減するのにあまり効果的ではない。さらには、作用の開始はゆっくりで、その結果、軽減が少なくとも数時間は生じないことがある。
K.M.A.Welch(New Engl J Med.、1993:329;1476−1483)に記載されるように、偏頭痛の治療に有用な鎮痛剤の初期投与量は:アスピリンで500−650mg;アセトアミノフェンで500mg;ナプロキセンナトリウムで750−825mg;トルフェナミン酸で200−400mgおよびイブプロフェンで200mgである。経口投与後、偏頭痛発作を経験していない対象での血漿中最高濃度は、アスピリンおよびアセトアミノフェンで1時間付近で得られ、ナプロキセンナトリウム、トルフェナミン酸およびイブプロフェンでは1−2時間で生じる。
しかし、偏頭痛発作が無いとした場合の速度と比較して、偏頭痛発作の間のこれらおよび他の薬剤の吸収速度が損なわれていることがわかったことに留意するのが特に重要である。特定の理論に拘束されることなく、観察される吸収の遅さ、ならびに血漿中ピークに達するおよび治療作用の開始の遅さは、偏頭痛発作の間の胃内容鬱滞によると考えられる。
偏頭痛発作は偏頭痛患者を衰弱させる。偏頭痛薬処方であって、
Figure 0003759624
副作用の減少したまたは副作用のない;
(ii)数群において、投与後1時間以内に応答する対象の割合が統計上有意に増加する、
(iii)投与時間の経過後4ないし24時間以内に再発が約30%未満(好ましくは約20%未満)である
処方は、偏頭痛療法の有意かつ意外な進歩を意味するものである。
かくして、非血管作用性副作用の減少した、または副作用のない療法は、麦角、セロトニン作動薬、例えばスマトリプタン(sumatriptan)(Dowleらの米国特許第4816470号(その内容を出典明示により本明細書の一部とする)に記載されるような関連する5HTアゴニスト複素環式化合物を含む)およびカフェインのような血管作用剤を排除する必要がある。「連続的溶解方法」にて輸送される偏頭痛薬処方が、胃内容鬱滞および偏頭痛発作と一緒に生じるとされている悪心/嘔吐を減少させるか、防止するか、または排除し、現在認識されている偏頭痛薬の吸収速度をより速くすることができる、ことは特に注目に値する。この「副作用を減少させ/吸収を強化させる」処方は、鎮痛薬を単独で投与するのと比較して治療効果を強化する。以下にさらに詳細に定義するように、「強化」とは、軽減がより速いか、またはより多数の偏頭痛患者にて観察されるか、あるいはより多数の偏頭痛の患者にて、発病率が有意に減少し、および/または副作用の重篤度またはより広い範囲の症状が軽減されるであろうことを意味する。強化はまた、初期の偏頭痛発作の早期克服も含むものである。
悪心を軽減する胃吸収作用および胃運動作用の強化剤の一つがメトクロプラミド(metoclopramide)である。メトクロプラミドは最低レベルの5HT−3アンタゴニスト特性を有すると記載されている。かかる特性が治療剤の鎮痛作用のレベルを上昇させるとは考えられない。メトクロプラミドの非経口投与が偏頭痛の症状の軽減に関連することは注目に値する。しかし、メトクロプラミドを経口投与しても偏頭痛の軽減が得られるとはわかっていなかった。すなわち、偏頭痛を軽減するための単一の治療薬として、経口投与されたメトクトプラミドが治療上効果的であるとは知られていなかった。メトクロプラミドは強力な抗悪心および抗嘔吐特性を有する。悪心および嘔吐は偏頭痛発作に関連しているため、非経口投与されたメトクロプラミドは偏頭痛のこれらの徴候を症候に基づいて軽減することができる。現在利用可能なメトクロプラミド処方を経口投与しても吸収が遅すぎるため、偏頭痛に付随する悪心および嘔吐を適当かつタイムリーに軽減することができない。米国特許第4380540号(Poyserら)に記載の一の処方は、NSAIDに言及することなく、メトクロプラミドを混合したアスピリンを開示する。米国特許第4380540号は塩基性メトクロプラミド成分から酸性アスピリン成分を分離することについて教示も示唆もしていない。事実、米国特許第4380540号はメトクロプラミドのアスピリン全体への均一な分配を特に述べている。メトクロプラミドは活性物質としてのプロトンアクセプター(塩基)であり、メトクロプラミドの一様な酸塩も溶解状態でプロトンアクセプター(ルイス塩基)であると述べられている。錠剤中で化学的に接触した場合、メトクロプラミドおよび酸鎮痛薬、例えば、アスピリンまたはNSAIDは、外界温度(約15℃ないし約20℃)で2ないし3週間で許容できない分解(5%より大きく)を経験し、さらには3週間において約25%の分解または脱活性化を経験するであろう。
静脈内経路にて投与した場合、メトクロプラミドの血漿中最高レベルは5分で得られる。経口投与した場合、メトクロプラミドの通常の錠剤では、さらにゆっくりと血漿中最高レベルに達し、偏頭痛発作を経験している対象にて1および2時間の間で血漿中最高レベルに達する。治療学的文献は悪心を軽減するための最低経口用量は偏頭痛症状の間で10mgであると示唆している。メトクロプラミドの抗悪心作用は、通常の錠剤を経口投与して開始から少なくとも45−90分で表れるであろう。しかし、この度、胃運度の局所的改良が、約1mgの低い経口用量で、より一般的には約4mgから約20mgの経口用量で、さらに言えば、約5mgないし約10mg以下の用量で、数人の対象にて観察され、胃粘膜表面に(通常、溶解形態にて)広く分布して依存し得ることが見出された。以下に示すように、このように機能するメトクロプラミドの用量を有効な局所的胃中濃度という。特定の理論により拘束されることなく、偏頭痛発作を有する偏頭痛患者において、局所的に(すなわち、胃中および幽門括約筋で)利用可能なメトクロプラミドは、弛緩しなければ定常状態にあり、NSAIDをSAIDの吸収部位である、小腸に直ちに導入する、幽門の弛緩を促進する。かかる幽門の弛緩は、胃腸管が全身性神経伝達物質に対して脱感作した結果である。
初期の治療に成功した後に頭痛の再発することが、現在利用可能な抗−偏頭痛製剤のもう一つの別の欠点である。すなわち、一用量の治療剤を対象に偏頭痛発作を初期効果的に治療する量にて投与し、偏頭痛の一次的軽減が観察された後、最初の軽減から約1ないし8時間経過した後、約12ないし24時間経過するまでに偏頭痛の徴候が再び起こる。個々の偏頭痛患者は個別化された症候を示し、この現象に対するタイミングも個々の治療薬での治療で変化するであろう。
前記した環境下で生じる頭痛は、種々、互換的に、「リバウンド」、「ぶり返し」、「再現性」、「フォロー・オン」または「二次的」頭痛と称される。該用語は反抗するものではないが、この再発的頭痛が、最初の頭痛を引き起こした事象の生理学的鎖の続きであるのか、または他のもしくは繰り返された、関係ないが、潜在する病状による新規な頭痛であるのかどうか現在のところ不明である。フォロー・オン頭痛は、最初、初期の偏頭痛症状を治療するのに成功した治療薬に対する応答であるとすることも可能である。「リバウンド」、「ぶり返し」、「再発性」、「フォロー・オン」および「二次的」(以下に定義する)は、偏頭痛の機構または原因をいうものではなく、本明細書で用いる場合、同意語であると考える。
5HT作動薬を最初に投与してから2時間以内に偏頭痛症状の軽減を経験した50ないし70%の患者のうち、30−50%がそれから1−24時間以内に再び偏頭痛症状を経験すると報告されている。極度の不安および偏頭痛を特徴付ける長時間の痛みを考慮した場合、リバウンド偏頭痛を減少または回避する治療法が実質的に重要である。
本発明の実施において、上記した鎮痛薬のうち、NSAID、ナプロキセンナトリウムが再発性偏頭痛を防止するのに特に有用である。以前には特に有用であることは分からなかったが、本発明の処方および方法において、特定の処方にてメトクロプラミドと組合わせた場合、その半減期が13時間と長期間有用であることが見出された。さらには、ナプロキセンナトリウムは、直接的血管作用を有するという意味で非血管作用性である。このことは、The Pharmacological Basis of Yherapeutics, L.S.GoodmanおよびA.Gilman編、第18版(Pergamon Press、New York 1990)(その内容を出典明示により本明細書の一部とする)に関して、血管作用を測定するのに利用される標準的薬理試験で確立される。
メトクロプラミドおよびナプロキセンナトリウムの活性成分を含有し、カフェインおよび麦角薬物または他の5HT作動薬を含まない、新規な経口単位投与形態は、副作用が減少し、再発性の発病率が減少した非血管作用性偏頭痛軽減用の改良された治療剤を提供する処方である。ナプロキセン錠およびメトクロプラミド錠(およびこれら薬物の他の投与形態)は、商業上入手可能である。その利用可能な形態は急速な連続的溶解、急速な吸収および、最終的に急速で完全な長期持続的な偏頭痛症状の軽減を得るのに不適当である。
意図する治療結果、すなわち、急速で完全な長期持続的な偏頭痛症状の軽減は、メトクロプラミド成分が、最初に、極めて迅速に、溶解し、つづいて2,3分以内にナプロキセンナトリウムの急速溶解および吸収がなされる。特定の成分、充填圧および粒子がかかる移動に影響を及ぼし、粒径は急速吸収を可能とする補助となるが、ナプロキセンナトリウム結晶は10μmないし200μmの範囲(さらには、約90μmないし約150μm)にあるように特に留意すべきである。そのような投与形態は、偏頭痛の治療にて治療効果を強化する両方の活性成分の吸収の速度を速める。
偏頭痛の治療態様を示す特定の刊行物に留意すべきである。その教示を出典明示により本明細書の一部とする:1.”Treatment of the migraine attack.” Silberstein S.D.;Current Openion in Neurology 1994;7:258−263;2.”Drug therapy of migraine.” Welch, K.M.A.;New Engl J Med;1993;329:1476−1483;3.”Recent Advances in the acute management of migraine and cluster headaches.” Kumar K.L.;J Gen Int Med 1994;9:339−348;4.”Abortive Migraine Therapy with Oral Naproxen Sodium Plus Metoclopramide Plus Ergotamine Tartrate With Caffeine” Saadah,H., Headache, 32:95−97(1992);および” Pharmacokinetic aspects of combination of metoclopramide and paracetamol. Results of human kinetic study and consequences for migraine patients.” Becker, Arzneimittelforshung, 42(4),552−555(1992)。
発明の要約
本発明は、ヒトにおける偏頭痛を治療するための非血管作用性の、超血管作用性症候群(SVS)を最小にする投与形態であって、(i)少なくとも局所的胃腸有効量の急速な利用可能性メトクロプラミドと;(ii)治療上有効量の少なくとも1種の長期作用性NSAIDとからなり、(iii)その投与形態が共同作用性投与形態であり、(iv)その投与形態が5HTアゴニスト血管作用剤を欠いている、投与形態からなる。特にこの具体例においては、酸−塩基の貯蔵安定した投与形態について言及する。ある具体例のおいては、その投与形態は、少なくとも約1mg、または少なくとも約5mg、もしくは少なくとも約10mgのメトクロプラミドを含有する。言い換えれば、その投与形態はメトクロプラミドが約1ないし約150ng/mlの最高血中濃度を確立する量にて配合されている形態である。急速な利用可能性メトクロプラミドの投与形態に特に留意する。
NSAIDの投与形態に関して、それは、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、エトドラク、インドメタシン、ケトロラク、ナブメタン、メフェナム酸、ピロキシカム、またはその医薬上許容される塩からなる群より選択されるが、特には、ナプロキセンおよびナプロキセンナトリウムに言及するものである。フェナム酸塩はさらに米国特許第4024279号(Zorら)に開示されている。特定の具体例において、ナプロキセンまたはその医薬上許容される塩を約100mgないし約1500mgの量で、特に約200ないし約600mgの量で配合する。言い換えれば、ナプロキセンまたはその医薬上許容される塩を約10ないし約150mcg/血液1ml、特に約30ないし約80mcg/mlの最高血中濃度を確立する量にて配合する。顕著な投与形態は、ナプロキセンナトリウムを約200ないし約600mg含み、メトクロプラミドを約3ないし約30mg含んでいる。一の具体例において、その投与形態は、さらには、結合剤;充填剤;崩壊剤;および湿潤剤からなる群より選択される少なくとも1種の賦形剤を有してなる。特定の投与形態は、賦形剤で被覆されている、結晶形態のナプロキセンナトリウムが配合されている。投与形態(錠剤を含む)は、実用的には、単層または二層構造である。一の二層投与形態は、第1層と第2層とからなり、第1層にはナプロキセンナトリウムだけが配合されており、第2層にはメトクロプラミドだけが配合されている。ある種の具体例において、第2層は外部だけにメトクロプラミドが含まれている内側部分および外側部分を有する。具体的にはこの投与形態はさらには、(i)医薬上許容される充填剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤のマトリックス全体に均一に分配させた顆粒形態のNSAIDを含有する第1層と、それを覆う(ii)内側部分および外側部分を有し、その第2層の外側部分全体に均一に分配させた結晶形態のメトクロプラミドを有する第2層とからなり、その内側部分は第2層の外側部分と第1層の間に界面を構成し、(iii)その内側部分は第2層の錠剤コーティング全体の約1%ないし約15%を構成する。第2層の外側部分が該外側部分の少なくとも約20重量%のタルクを含んでなることに特に留意する。
本発明はさらには、非血管作用性の、ヒトにおける、超血管作用症候群を最小にする偏頭痛の治療法であって、少なくとも略有効な局所的胃腸濃度のメトクトプラミドを投与し、さらには少なくとも1種の長期作用性NSAIDを治療上有効量にて一緒に投与し、5HTアゴニスト血管作用性剤を投与せず、単位投与形態であってもよい、ことを特徴とする。この方法は、メトクロプラミドの投与がNSAIDの投与と共同作用的に作用することに特に留意する。該方法の一の具体例として、メトクロプラミドの投与は、少なくとも約1mg、5mgまたは10mgのメトクロプラミドを投与することからなる。言い換えれば、該方法は、少なくとも略有効な局所的胃腸濃度の、または約1ないし約150ng/mlの最高血中濃度が確立されるような濃度でメトクロプラミドを投与することからなる。この方法で、NSAIDは、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、エトドラク、インドメタシン、ケトロラク、ナブメタン、メフェナム酸、ピロキシカム、またはその医薬上許容される塩からなる群より選択され、ナプロキセンおよびナプロキセンナトリウムに限定されるものではない。一の具体例において、該方法は、ナプロキセンまたはナプロキセンナトリウムなどの医薬上許容される塩を、約100mgないし約1500mgの量で、特に約200ないし約600mgの量で投与することからなる。言い換えれば、この方法はナプロキセンまたはその医薬上許容される塩を約10ないし約150mcg/血液1mlの最高血中濃度を確立する濃度、特に約30ないし約80mcg/mlの最高血漿中濃度を確立する濃度まで投与することを包含する。
この方法は、約200ないし約600mgのナプロキセンナトリウム、および約5ないし約30mgのメトクロプラミドを投与し、さらにはその投与は経口的、経鼻的、経直腸的または舌下的であって、そのメトクロプラミドの投与は急速利用可能性投与であることからなる。
本発明の処方を投与する特定の方法は、結合剤;充填剤;崩壊剤;または湿潤剤からなる群より選択される少なくとも1種の賦形剤を有する単位投与形態を包含し、ナプロキセンナトリウムは結晶形態であってもよく、さらには該結晶は賦形剤で被覆されていてもよい。本発明の投与形態として、例えば、第1層と第2層の2層式投与形態であって、ナプロキセンナトリウムは第1層にのみあり、メトクロプラミドは第2層にのみ存在する投与形態が挙げられる。
生理学的に言えば、該方法は、対象の血中濃度を測定した場合に、投与して少なくとも約60分経過するまでに治療上有効量のNSAIDに到達し、その濃度を投与後少なくとも約8−12時間維持することを包含する。
本発明はさらには、酸−塩基貯蔵安定性の均一に被覆された単位投与形態であり、ヒトにおける偏頭痛の治療のための、メトクロプラミドおよびNSAIDを含んでなる、非血管作用性の、超血管作用性症候群を最小にする投与形態の製法であって、(i)NSAID核(例えば、ナプロキセンナトリウム)上に、内側部分および外側部分を有する被覆層を形成し;(ii)該層の内側部分として、核重量の約1%ないし約8%(好ましくは1−4%、さらに好ましくは2−3%)に等しい重量の被覆剤を塗布し、その被覆材料にはメトクロプラミドが含まれておらず;つづいて(iii)その内側部分を乾燥し;その後、(iv)その内側部分上に、核重量の約6%ないし約15%に等しい重量の被覆剤(該被覆剤は、少なくとも約20%のタルク(該外側部分の乾燥重量)、特に約23%ないし約26%のタルク、とりわけ約24%のタルクを含む)を有し、さらには該外側部分全体に均一に分配された結晶形態のメトクロプラミドを有して外側部分を塗布する段階からなる。バッチ式錠剤製造方法にて、その被覆錠剤の調製は、さらにはNSAID核を塗布する内部被覆層と一緒に錠剤被覆パンにて回転させる工程で被覆層の外側部分を塗布する工程(iv)からなっていてもよく、その回転速度は約10ないし約25rpmの回転速度であり、その回転(特に振動回転)は、核の重量が約1%ないし約15%または20%、特に約4%ないし約8%増加するまで、約10ないし12インチ離れ、回転式パンの錠剤の4ないし8インチ上方にて固定した1またはそれ以上のスプレーガンから被覆材料を噴霧することにより達成される。
さらに別の具体例において、本発明は、経口投与されたNSAIDを胃内容鬱滞の対象の小腸に速やかに導入する方法であって、NSAIDを含む、同時共同作用性非スパイク的な酸−塩基単位投与形態の、経口用メトクラプラミドを、有効な局所的胃腸濃度にて投与することからなる方法を包含する。
図面の簡単な記載
図1は、本発明の単層投与形態の概略側面図である。
図2は、本発明の二層投与形態の概略側面図である。
図3は、本発明の別の二層投与形態の概略側面図である。
図4は、錠剤被覆層に配合したメトクロプラミドと、圧縮錠剤層に配合したメトクロプラミドとの比較溶解性をプロットする。
図5aは、錠剤実施例に開示されるように、本発明の錠剤を投与した後のメトクロプラミドの血漿中濃度をプロットする。
図5bは、錠剤実施例4に開示されるように、本発明の錠剤を投与した後のナプロキセンナトリウムの血漿中濃度をプロットする。
図6は、バッフルおよびスプレーノズルを有する錠剤被覆パンの概略断面側面図である。
発明の詳細な記載
この度、経口投与用の単層錠剤、二層錠剤または多層錠剤にて、より少量のメトクロプラミドと長期作用性の非ステロイド抗炎症薬(NSAID)を治療上組み合わせて、独特かつ特異的な処方および溶解特性を有する共同作用性の同時投与物が、現在入手可能な生成物の従来通りの錠剤を使用し、単独の薬剤として投与した個々の成分よりも優れた形式にて、患者の非血管作用性の治療効果を強化し、限定するものではないが、頭痛および悪心を含む、偏頭痛の徴候を軽減することが見出された。ナプロキセンナトリウムは、そのような長期作用性NSAIDの一つである。しかし、特定の具体例において、長期作用性NSAID以外のNSAIDも有用である。
以下の定義に関連して本発明がさらに理解されるであろう。
A.NSAIDに関する「長期作用性」なる語は、薬物動態学的半減期が、少なくとも約4−6時間、好ましくは約8−14時間であること、作用期間が約6−8時間以上であることを意味する。特に、半減期が約6時間であるフルルビプロフェン;半減期が約2ないし4時間であるケトプロフェン;半減期が、各々、約12ないし15時間および約12ないし13時間であるナプロキセンおよびナプロキセンナトリウム;半減期が約42ないし50時間であるオキサプロジン;半減期が約7時間であるエトドラク;半減期が約4ないし6時間であるインドメタシン;半減期が約8ないし9時間であるケトロラク;半減期が約22ないし30時間であるナブメタン;半減期が約4時間までであるメフェナム酸;および半減期が約4ないし6時間であるピロキシカムに言及する。明瞭にすることを目的として、ナプロキセンは(S)−6−メトキシ−α−メチル−2−ナフタレン酢酸である。
B.薬物用量に関する「治療上有効な量」とは、薬物を投与したことに対する、治療を必要とする相当数の対象において特異的な薬理応答を付与する用量を意味する。偏頭痛については十分に理解されておらず、個々の薬物に対して応答するように、個々の偏頭痛の病因は異なっている。「薬物を投与したことに対する、治療を必要とする相当数の対象における特異的な薬理応答」とは、個々の場合に特定の対象に投与した「治療上有効な量」で、たとえ、かかる投与量が当業者により「治療上有効な量」とみなされたとしても、いつもがいつも、偏頭痛の罹患を阻止し、あるいは実際の偏頭痛による頭の痛みを軽減するものでないと理解される。さらには、薬物用量は、個々の場合において、経口用量として、または非経口用量もしくは吸入用量として測定され、あるいは血液にて測定した場合の薬物濃度に言及することを認識すべきである。
特に、メトクロプラミドおよびNSAIDについて以下の用量に言及するものであり、そのいずれの用量を一の投与形態に組み合わせるのも有用である。用量に関しては、対象のその時の状態でかなり異なるため、当業者はそのような点を考慮して用量を調節すると考えられる。
メトクロプラミド・一塩酸塩・一水和物は、通常、5および10mgの従来の錠剤にて、5mg/5mlの溶液として、および5mg/mlの注射液として投与される。FDAはメトクロプラミドを偏頭痛の有効な治療薬として承認していないが、当業者たちは、少なくとも10mgの用量を筋肉内または静脈内注射することが偏頭痛に伴う悪心の治療に特に有用であることが解るであろう。10−20mgの経口用量では、作用の罹患を遅らす治療的血中レベルに達するのに時間がかかるため、あまり有効ではない。
NSAIDの用量に関しては、対象のその時の状態でかなり異なるため、当業者はそのような点を考慮して用量を調節すると考えられる。にもかかわらず、インドメタシンは、錠剤中約25ないし75mgで、坐剤中約50mgで、および経口用懸濁液中約25mg/5mlで含まれている場合に特に有用であることに留意する。インドメタシンの典型的な一日用量は、一日に一定間隔で3x25mg用量、合計75mgの量であるが、ある対象においては、約150mgまでの一日用量も有用である。徐放性投与形態のインドメタシンも利用可能であり、通常の錠剤よりも血中レベルを長く持続する。特に、別法として、25mgの徐放性投与形態を25mgを一日に3回用いることができ、あるいは50mgを一日に3回の代わりに75mgを一日に2回とすることもできる。
イブプロフェンは、通常、50、100、200、300、400、600および800mgの錠剤またはカプセル剤で、あるいは100mg/5mlの懸濁液として投与される。一日の用量は3200mgを越えてはならず、その用量は個別的に取り扱われるべきである。一日に3ないし4回投与する場合、200mgないし800mgの用量が特に有用である。
フルルビプロフェンは、約50ないし100mgの錠剤に含まれる場合に特に有用である。合計が約100ないし500mgの、特に約200ないし300mgの一日用量が有用である。
ケトプロフェンは、約25ないし75mgのカプセルに含まれる場合に特に有用である。6時間ないし8時間毎に約25ないし約50mg投与する、約100ないし500mg、特に約100ないし300mgの一日用量が有用である。
ナプロキセンは、約250ないし約500mgの錠剤中に、約125mg/50mlの経口懸濁液中に含まれる場合に特に有用である。ナプロキセンナトリウムの場合、約275ないし約550mgの錠剤が特に有用である。特に約550mgの投与量では、約100ないし1250mg、特に350ないし800mgの初期用量が有用である。それは約70μg/mlの血漿中レベルを意味する。
オキサプロジンが42−50時間の薬物動態学的半減期および95%の生物学的利用能を有することは注目に値する。それは600mgのカプセルとして投与するのが有用である。1200mgの一日用量が特に有用であり、1800mgまたは26mg/kgを越えてはならないことがわかった。常に、最低用量を用いるべきである。
エトドラクは200mgおよび300mgのカプセルおよび400mgの錠剤にて投与するのが有用である。急な痛みに対して有用な用量は、1200mg/日を越えないように、6−8時間毎に200−400mgを投与する量である。体重が60kgに満たない患者は20mg/kgを越えないように指導する。他の用途の用量も分割投与、特に1日に2、3または4回に分割して、1200mg/日に限定する。
ケトロラクは、10mgの錠剤にて、15mg/mlおよび30mg/mlの投与形態の注射用滅菌非経口製剤として投与するのが有用である。特に10−30mg/日に言及するが、40mgまでの経口用量および120−150mg/日までの非経口用量も痛みの改善に有用である。
ナブメタンは500mgおよび750mgの錠剤にて投与するのが有用である。1000mgの初期用量の後、1500−2000mg/日までの一日用量が特に有用である。
メフェナム酸は、約250mgのカプセル中に含まれる場合に特に有用である。偏頭痛などの急な痛みの場合、約100ないし1000mg、特に500mgのの初期用量が有用であるが、対象によっては別の投与量が必要とされる。
メクロフェナム酸ナトリウムは、50mgおよび100mgのカプセルとして投与するのに有用である。400mgまでの一日用量が有用であり、特に4−6時間毎に50−100mgを投与するのが痛みの軽減に有用である。
ピロキシカムは、約10ないし20mgの錠剤に含まれる場合に特に有用である。投与して7ないし12日までに安定した状態の血漿中濃度に達しない場合、ピロキシカムを予防的に使用することが約5ないし6mg/ml以上の血漿中濃度を確立するための治療の達成手段である。そのような状況において、5HT−アゴニストの調整および同時投与は、偏頭痛の罹患と略同時に5HTアゴニストを投与することにより達成される。
C.「治療上有効量」の下位範疇にある「阻止有効量」なる語は、プラセボと比較した場合に、悪心および/または光もしくは音に対する感受性を伴う中ないし重度の頭痛を患者が感じるようなその過程まで進行していない、統計学的に有意な数の偏頭痛発作を示す用量を意味する。一の具体例において、少なくとも約50%の初期偏頭痛発作が阻止される。
D.「有効な局所的胃腸濃度」は、特に幽門括約筋に、さらには偏頭痛発作に耐えている対象の幽門括約筋に関して、胃運動の局所的改良をもたらす一定用量のメトクロプラミドを意味することがわかるであろう。NSAIDと同時に投与した時、ある場合には、メトクロプラミドの有効な局所的胃腸濃度が阻止有効量と一部重複していることが解るであろう。対象の間で違いはあるが、有効な局所的胃腸濃度は、最大血中濃度が、約1ないし約150ng/mlであって、20分で約50ないし約90μg/mlである。
E.メトクロプラミド/NSAIDの組み合わせ薬物療法に関する「同時」投与とは、メトクロプラミドが少なくとも有効な局所的胃腸濃度にて、可能性としてより高い濃度で存在する一方で、NSAIDを投与することを意味する。両方の薬物を単一経口用単位投与形態にて投与するのが、薬物の同時投与の好ましい具体例である。
F.本発明の実施における「共同作用性」なる語は、メトクロプラミドと少なくとも1種のNSAIDを投与することであって、メトクロプラミドは、投与後少なくとも約1ないし30分以内に、特に投与後約5分以内に、さらには約3分以内に、対象の胃腸管内または胃腸管で少なくとも有効な局所的胃腸濃度にて利用可能であり、少なくとも1種のNSAIDは、最初、少なくとも約30−60分で、好ましくは少なくとも約5ないし60分で、投与後約12−24時間継続して対象にて治療上有効なレベルで利用可能であるが、該NSAIDの治療上有効なレベルはメトクロプラミドが有効な局所的胃腸濃度で存在するまで得られないことをいう。
特に共同作用性単位投与形態は、投与されると、本明細書に記載の用量を連続してデリバリーする投与形態をいう。「共同作用性」は、「同時性」と、共同作用性が特定の薬物レベルが得られる順序についてさらに特異的である点で異なる。
共同作用性単位投与形態とは、投与されると、本明細書に記載の用量を連続的にデリバリーする投与形態であることに特に注意する。
市販されている通常の経口用NSAID処方では、個々のNSAIDに関して最大血漿中レベルに至るまでの時間は以下のとおりである:フルルビプロフェンは約1ないし2時間でピークを示し;ケトプロフェンは約0.5ないし2時間でピークを示し;ナプロキセンおよびナプロキセンナトリウムは、各々、約2ないし4時間および1ないし2時間でピークを示し;オキサプロジンは約3ないし5時間でピークを示し;エトドラクは約1ないし4時間でピークを示し;ケトロラクは約0.5ないし1時間でピークを示し;ナブメタンは約2.5ないし4時間でピークを示し;メフェナム酸は約2ないし4時間でピークを示し;メクロフェナメートは0.5−1時間でピークを示し;およびピロキシカムは約3ないし5時間でピークを示す。
G.経口投与形態におけるメトクロプラミドについての「急速利用可能性」とは、本質的には、対象による摂取から少なくとも約5分以内に、ある場合には、約3分以内に、経口投与形態からメトクロプラミドが完全に溶解することと理解される。投与する時に液体である経口投与形態のメトクロプラミドも急速利用可能形態であることは明らかであろう。NSAIDを含む本発明の組み合わせ投与形態である特定の具体例においては、NSAIDは一緒にした迅速な利用可能性のメトクロプラミドと異なる速度で溶解するであろう。本発明の投与形態は、メトクロプラミドの「急速利用可能性」の特性を示す以上に、メトクロプラミドが非スパイク状のピークの形態で現れる血中レベルを提供するものであり、メトクロプラミドの血中レベルは以下に記載するように安定性の高いピーク後の状体を維持する。
H.偏頭痛にて効果的な薬物の作用機構に言及する「非血管作用性」なる語は、治療的用量で局所的または全身的ないずれの動脈もしくは静脈血管に対しても測定される直接的活性(拡張または収縮)が実質的にないことを意味する。偏頭痛発作が頭部血管の拡張と関連しており、偏頭痛の軽減はそのような血管拡張の減少に関連することは注目される。このことを考慮した場合、本発明の組成物および方法を記載するのに用いられる「非血管作用法」なる語が、血管床に対する直接的作用でないとしても、間接的作用として、異常な血液流を正常化し、偏頭痛のない状態と関連するジオメトリーに誘導する治療的作用方法を意図することは明らかであろう。
I.「5HTアゴニスト血管作用性物質」なる語は、5HT 1−様アゴニストおよびそのすべてのサブタイプに限定されるものではないが、包含する、血管に対する選択的または非選択的血管作用を有する一連の5HTアゴニストをいい、例えば、スマトリプタン(sumatriptan)ならびに構造的および/または薬理学的にそれと類似するすべての化合物、エルゴタミン(ergotamine)ならびに構造的および/または薬理学的にそれと類似するすべての化合物、および血管作用性効果を発揮する他のセロトニンアゴニストを包含する。メトクロプラミドは、5HTアゴニスト活性をわずかながら有するが、治療的用量で血管に対して微々たる活性しかないため、5HT血管作用性物質の定義からは排除される。
麦角は6−メチルエルゴリンの誘導体を意味する。天然に存在する形態においては、この化合物は8位にβ配置の置換基を有し、D環に二重結合を有する。d−リセルグ酸のアミド誘導体、C9とC10の間に二重結合を有する、すなわち、9−エルゴレン化合物に属する一群の化合物に特に注目すべきである。この種の多数の医薬上活性な化合物は8位にヒドロキシメチル基のメチルを有し、リセルゴルなどの9−エルゴレンおよびエリモクラビンなどの8−エルゴレンを含むクラビンアルカロイドを称される。加えて、エルゴコルニン、エルゴクリスチン、α−エルゴクリプチンおよびβ−エルゴクリプチン、ならびにエルゴノビンも注目に値する。合成誘導体として、ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴクリスチン、ブロモクリプチン、リセルグ酸のアミド(例えば、リセルグ酸ジエチルアミド、リセルグ酸ヒドロキシブタミド)が挙げられる。さらに、リセルグ酸ヒドロキシブタミドのインドール窒素をメチル化した化合物、メチセルギド(methysergide)も包含する。
セロトニンアゴニストは、セロトニンレセプター(例えば、5HT−1、5HT−2等)に結合し、刺激する一連の薬物を意味する。
メチルキサンチン誘導体に関して、特にカフェイン、テオフィリンおよびテオブロミン(アミノフィリンおよびオキソトリフィリンなどの可溶塩を含む)に言及される。
上記に基づき、本発明の関連において、メトクロプラミドが治療的用量で非血管作用性であることは明らかである。メトクロプラミドの非血管作用性は、5HTアゴニスト血管作用性物質およびセロトニンアゴニスト、およびメチルキサンチン誘導体と比較することにより確立される。
J.特記しない限り、「偏頭痛」は、広い意味で、4−72時間持続している、通常の強度の片側のみのズキズキする頭痛により特徴付けられる下位群の頭痛、および少なくとも1またはそれ以上の次の徴候、例えば、事前にある感覚的刺激および視覚的「暗点」と共にまたはなしで、悪心、嘔吐、光および/または音に対する敏感性を含むと理解される。
K.「超血管作用性症候群」またはSVSは、意図する作用部位から遠く離れた過剰な血管作用によると通常考られる有害な反応および臨床的知見を意味する。SVSは一またはそれ以上の次の:高血圧、低血圧、心拍数の増減、冷たい手足、刺痛、フラッシング、首または胸の圧迫感、緊張または胃もたれ、めまい、のぼせまたは灼熱感、筋肉痛、極度の不安、および明白なアンギナまたは心臓の痛み/不安で示される症候および臨床的知見を包含する。すなわち、「SVS−最小性」なる語は、治療上有効量の抗―偏頭痛製剤を投与してSVSが実質的にないことを意味する。
L.「初期偏頭痛の軽減」なる語は、偏頭痛発作または偏頭痛発作の前兆(すなわち、感覚的刺激および視野暗点)の最初の罹患から由来の偏頭痛の徴候を、約24時間の間、特に約6時間よりも少ない間、減少またはなくすことと理解されるであろう。
M.「リバウンド」、「ぶり返し」、「再現性」、「フォロー・オン」または「二次的」頭痛などの互換性のあるいろいろな名称で称される「再発性頭痛」は、抗偏頭痛薬の投与で、初期軽減(または前兆の治療がうまくいったケースでは偏頭痛の回避)を経験するが、頭痛または頭痛の徴候を約1ないし24時間以内に繰返して経験する、偏頭痛患者集団の者が最も顕著に経験している頭痛をいう。この頭痛が最初の頭痛の続きであるか、進行中の根元的な病理による新しいものであるかまたは偏頭痛の徴候を処理するのに最初に用いた治療薬の投与に関連するものであるかどうか現在のところ不明であるが、これらの用語は、前記した二次的頭痛の機構または原因を推論することなく、本明細書で使用した場合、同意語であると考えられる。
N.「単位投与形態」は単一の薬物投与物を意味する。例えば、メトクロプラミドおよびNSAIDの両方を組み合わせた単一の錠剤、カプセル、糖衣錠、またはトローチ(経口単位投与形態)、坐剤、またはシリンジは単位投与形態である。単位投与形態の投与は、投与後約1時間以内に治療的効果を誘発するのに必要なNSAIDの血中レベルを生じさせ、初期投与から少なくとも約8−12時間、特定の場合には、投与後約24時間の長さで存在するであろう。効果的な局所的胃腸濃度を確立するメトクロプラミドの血中レベルが、最初の1時間(特定の場合には、投与後の最初の15分、さらには最初の3ないし5分)以内に得られ、少なくとも約2−6時間、適量を持続するであろう。図5aおよび5bのデータより明らかな血中レベルの維持に注目すること。図5aにおいて、メトクロプラミドの血中レベルは、スパイク状でないピークを示し、極めて安定している。
これらおよび他のNSAIDとメトクロプラミドの別の組み合わも同様に前記した時間にわたって効果的な血中レベルを付与する。その投与形態が迅速な偏頭痛軽減と矛盾しない血中レベルを付与し、再発性頭痛の発病率を減少させることが好ましい。
特定の単位投与形態の型として、「酸−塩基貯蔵安定的」単位投与形態が挙げられる。「酸−塩基貯蔵安定的」単位投与形態とは、メトクロプラミド(遊離塩基の形態であるか、または酸塩としてのルイス塩基)と、酸形態のNSAIDを含み、どちらの有効成分の効能も、外界温度(15−20℃)で21日貯蔵しても約15%以上は減少せず、14日でも約5%以上は減少しない、乾燥単位投与形態を意味する。好ましい具体例において、本発明の酸塩基貯蔵安定的製品は、1年で約1%も減少せず、さらに好ましくは3年で約1%も減少しない。酸−塩基安定性のさらなる驚くべき利点は、メトクロプラミドの初期溶解を維持することにある。メトクロプラミド溶解は、酸−塩基を分離せず、500mgのナプロキセンナトリウムと8mgのメトクロプラミドを組み合わせた場合、その一体化錠剤として処方したわずか2週間後に有意に妨害される。
「均一に被覆した単位投与形態」は、メトクロプラミドを含有する被覆剤がわずか6.4の標準偏差で85と115%の間にある単位投与形態を意味する。
O.本発明に関連して「治療作用の強化」とは、2種の薬剤の組み合わせを従来の投与方法の各成分を単独で投与した同じ投与量と比較して、偏頭痛の徴候の初期軽減が、より迅速および/またはより広く生じることを意味し、あるいは一方または両方の成分を標準量よりも少ない用量で組み合わせて、速度および程度において、いずれかの成分を標準量用いて得られる特性に少なくとも匹敵する、偏頭痛の徴候を軽減することができることを意味する。
経験のある臨床医はモニターし、各対象について、偏頭痛発作の重篤度および副作用の存在に対して相対的に投与量を調整することができるが、NSAIDの一般的な最大投与量に関する通常の利用可能な情報は戒告的指針として有用である。しかしながら、特定の場合には、これらの「最大」投与量の限度を超えることも、顧問医の治療的選択である。一日の最大用量(mg)の指標は次のとおりである;フルルビプロフェン(300);ケトプロフェン(300);ナプロキセン(1500)、ナプロキセンナトリウム(1375);オキサプロジン(1800);エトドラク(1200);インドメタシン(150−200);ケトロラク(120(筋肉内)および40(経口));ナブメタン(2000);メフェナム酸(1000);およびピロシキカム(20)。
P.「非−スパイク的」メトクロプラミドのピークとは、2またはそれ以上の時点についてのその平均値の変動数の範囲内にあるメトクロプラミドの血漿中濃度をいう。これは図5に開示されているとおりである。
図5に示されるように、本発明のメトクロプラミドの単位投与形態の投与は、メトクロプラミドの非−スパイク的ピークを循環レベルを惹起した。
図5のデータは10人の健康なボランティア対象より得た。1日目に、後記する錠剤調製実施例4にて調製される、500mgのナプロキセンナトリウムと8mgのメトクロプラミドの錠剤を1錠対象に投与した。4日目に、かかる錠剤を2錠投与した。静脈血サンプルを図示されている時間にLi+ヘパリン管に収集した。ついで、赤血球および白血球を分離し、上澄からタンパク質を除去した。ついで該上澄をナプロキセンおよびメトクロプラミドについてアッセイし、40回再結晶した標体を用いて確認した。
Q.持続したメトクロプラミドの血漿中レベルについての「高安定性」とは、投与後の6時間の範囲内で15分間にわたって平均値から10%未満の偏差(post−tmax)であることを意味する。
図5のデータを得るにおいて、酸−塩基貯蔵安定単位投与形態を用いた。いずれの理論にも拘束されることなく、メトクロプラミドと錠剤被覆処方のTiO2との結合は、錠剤調製実施例4に開示されている処方にて、メトクロプラミドが血漿中に侵入することを調整すると考えられる。
いずれか特定の理論に拘束されることなく、メトクロプラミドをNSAID、特に長期作用性NSAIDと組み合わせることにより、投与後最初の6時間以内で強化された治療効果が得られ、初期投与の最初の24−48時間以内で再発性頭痛の発病率を低下させることができると考えられる。さらには、この効果は一方または両方のこれらの治療薬の標準用量よりも少ない量で達成され、いずれかまたは両方の薬剤に付随する副作用の危険性が低くなるというさらなる利点を提供する。例えば、標準用量未満のメトクロプラミドとナプロキセンナトリウムを組み合わせることで、ナプロキセンナトリウムによる、出血、潰瘍形成、消化不良、胸やけ、便秘、およびめまい、眠気、および頭痛などの胃腸合併症はほとんど生じないであろうし、メトクロプラミドによる、傾眠、興奮、不安、疲労、および手足の付随意運動、しかめ面、斜頚などの錐体外路形徴候も減少するであろう。
いずれか特定の理論に拘束されるものではないが、ナプロキセンナトリウムなどのNSAIDは、その公知の鎮痛作用を介して偏頭痛の痛みを軽減すると考えられるが、その公知抗炎症作用に付随的な神経原性および血管性炎症を減少させることにより徴候を軽減するかもしれず、あるいは、限定されるものではないが、血小板阻害またはプロスタグランジン合成の阻害のような他の機構により徴候を減少させるかもしれない。加えて、ナプロキセンおよびナプロキセンナトリウムは12−15時間のオーダーで半減期を有し、長期持続作用をもたらす。
このような状況において、メトクロプラミドと長期作用製NSAIDの単一層錠剤または他の固形投与形態、あるいは本発明に記載の型の二層または多層錠剤における組み合わせは、胃腸運動を改良し、NSAIDの吸収の速度を速め、患者における偏頭痛徴候に対する治療作用を強化する。
特定の形状または製法に拘束されるものではないが、一の具体例において、メトクロプラミドとナプロキセンナトリウムの組み合わせに関するデリバリーシステムは、単一層錠剤または固形投与形態または適当な賦形剤、溶解を助成する物質、滑沢剤、充填剤等と、適量の活性成分を含有するキャプレットである。二層構造において、その錠剤の一部は必要な用量のメトクロプラミドと適当な賦形剤、溶解を助成する物質、滑沢剤、充填剤等を含有し、約3分未満で胃中で90%まで完全に溶解し、そうして胃腸運動を増大させて悪心を制御するように設計されている。メトクロプラミドの迅速な利用可能性の効果は、ナプロキセン(またはいずれか他のNSAID)の、最も迅速にナプロキセンを吸収する部位である、小腸へのデリバリーを促進することである。二層錠の具体例において、錠剤の第2の部分は必要量のナプロキセンナトリウムと、適当な賦形剤、溶解を助成する物質、滑沢剤、充填剤等を含有し、10分よりも長くなることはないが、錠剤のメトクロプラミド部分の後で、90%までが完全に溶解するように設計される。二層錠製剤の一具体例において、2つの錠剤成分を製造した後、単一の錠剤に組み合わせる。この方法は、効率のよい方法にて、各錠剤成分(すなわち、メトクロプラミド成分またはナプロキセンナトリウム成分)を種々の投与量で単一の錠剤に組み合わせるのに有用である。特定の具体例において、実質的には、各ナプロキセンナトリウム結晶を、通常、打錠する前に、迅速に溶解する賦形剤で被覆する。
本発明の投与形態の連続溶解態様を確立するため、標準的なUSP溶解方法および装置が有用である。ヒトにおいて、本発明により製造されたメトクロプラミドおよびナプロキセンナトリウムの両方の最高血中濃度は、それぞれ別々の錠剤にあるメトクロプラミドおよびナプロキセンナトリウムの標準的なUSP錠剤よりも、より速く、少なくとも15〜30分でしばしば生じる。さらに、偏頭痛症状軽減が、メトクロプラミドおよびナプロキセンナトリウムのそれぞれの標準的な錠剤よりも、統計的により速く、よりしばしば起こる。
粉末フロー特性および粉末圧縮製は、錠剤をうまく製造するための主な基準である。迅速な錠剤崩壊が、溶解を増すために必要である。圧縮性のため、ナプロキセンナトリウムを顆粒化する。このことは、結合特性ならびに崩壊特性を提供する賦形剤の添加により顆粒サイズを増加させることを包含する。顆粒化は乾燥または湿潤状態で行うことができる。顆粒化方法は、「スラッギング」、乾燥顆粒化法;低−せん断顆粒化、高−せん断顆粒化、湿潤顆粒化法;および流動床顆粒化、湿潤顆粒化法を包含する。
これらのプロセスのうち、硬度が小さく、破砕性の大きな錠剤を製造するスラッギングが特定の適用において適当である。低−せん断、高−せん断顆粒化、湿潤顆粒化および流動床顆粒化により、より硬く、より壊れやすい錠剤が製造される。
特定の処方において、フロー特性を不都合に変える崩壊剤の使用を避けるか、または、フローに不都合に作用する量でのかかる崩壊剤の使用を避けることが有用である。例えば、約30〜35%のクロスカルメロースナトリウム、NFを含む混合物は、適当でないフロー特性を示し、重量制御を減少させ、錠剤圧縮に際し空気取りこみ(「キャッピング」)を増加させることになる。いずれの特定の理論に拘束されることなく、混合した材料のホッパーおよびビンを通って流れる能力をクロスカルメロースの繊維質性が減少させものと考えられる。同様に、クロスポビドン、NFおよびナトリウムスターチグリコラート、NFは、あまり好ましくない崩壊剤である。
錠剤実施例1
メトクロプラミドおよびNSAIDの種々の組み合わせを、錠剤、カプセル、坐剤、注射または他のいずれかの、単一投与形態に作成でき、これは、単一層または単一以上の層からなる。この実施例において、500mgのナプロキセンナトリウムと組み合わせた8mgのメトクロプラミドの連続して迅速に溶解する単一層錠剤が、都合よく使用に利用可能である。図1を参考にすると、この単一層錠剤は、医薬上許容される充填剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤(総じて「担体材料」)のマトリックス(6)の全体に均一に分配される、結晶形態のナプロキセンナトリウム(2)および結晶形態のメトクロプラミド(4)を含む。医薬上許容される錠剤被覆(8)が活性成分および担体材料を取り囲む。一具体例において、担体材料の全重量は、約500〜1,000mgである。特定の具体例において、担体材料は、50mg〜2000mgまたはそれ以上を含む。一具体例において、錠剤に圧縮する前に、ナプロキセンナトリウムの各々の結晶を賦形剤で被覆する。微結晶性セルロースおよびステアリン酸マグネシウムの使用が特に注目される。特定の具体例において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2910およびポリエチレン8000でナプロキセンナトリウムを被覆することが注目される。ラクトースのコアバルキング剤、または、被覆懸濁液中の、Opasapray▲R▼ K-1-4210AまたはOpadry▲R▼ YS-1-4215(Colorcon, West Point, PAの登録商標)などのラクトースおよびポリマーフィルム被覆が注目される。加えて、ポビドンおよびタルクが、錠剤コアの有用なバルキング剤である。
錠剤安定性は、例えばメトクロプラミドおよびNSAID間に「酸−塩基不適合性」がある場合に、低下する。例えば、ナプロキセンナトリウム(鎮痛薬のより容易に吸収される形態)は、中性pHの水中に自由に溶解する結晶固体である。メトクロプラミド塩酸塩は、水に自由に溶解する白色結晶物質である。メトクロプラミド一塩酸塩基は、胃腸管でより容易に吸収される。酸性ナプロキセンナトリウムと密接に混合されたメトクロプラミドの塩基性塩は、数日で相互反応し、周囲温度にて2週間で少なくとも約5%、3週間で約20〜25%またはそれ以上、錠剤の効力を減少させる。それゆえ、活性成分間の分離を、いずれかまたは両方の活性成分をバリア被覆形態中に存在させることにより得ることができる。治療上有効な投薬におけるメトクロプラミドの迅速な利用能を考慮して、NSAIDのみがバリア被覆される具体例が注目される。ナプロキセンナトリウムの適当なバリアタイプ被覆材料には、注流用の水およびタルクとの組み合わせで適用するOpaDryが包含される。他の材料は、セラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレートおよびセルロースアセテートフタレートである。約25〜250ミクロンのオーダーの薄い被覆は、わずか5分、ナプロキセンの利用能を遅らせるが、組み合わせ処方の貯蔵時間を実質的に長くする。
錠剤実施例2
図2は、500mgのナプロキセンナトリウムと組み合わせた16mgのメトクロプラミドの連続して迅速に溶解する二層性錠剤の一例である。図2を参照して、この二層錠剤は、第1の層(11)および第2の層(13)からなる。第1の層(11)は、医薬上許容される充填剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤(総じて「第1の担体材料」)のマトリックス(16)の全体に均一に分配される結晶形態(12)にあるナプロキセンナトリウムを含む。第2の層(13)は、医薬上許容される充填剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤(総じて「第2の担体材料」)のマトリックス(17)の全体に均一に分配される結晶形態(14)にあるメトクロプラミドを含む。医薬上許容される錠剤被覆(18)が活性成分および担体材料を取り囲む。点線15は、別々に成形され、注がれ、圧縮されるかまたはさもなければ圧縮または他の錠剤形成手段により形成され、連結された2つの層間の界面を表す。特定の具体例において、第1の担体材料および第2の担体材料は、同じであるかまたは異なる。
メトクロプラミドがNSAIDとは異なるマトリックス中にある二層性錠剤の一具体例において、メトクロプラミド部分は、水の添加時に、液体となり、ナプロキセンなどのNSAIDが固体形態で残る、発泡性の処方中にあってもよい。発泡性溶液中においてスラリーとして作用する単一ロゼンジ、ならびに種々の被覆化ビーズまたは顆粒(4〜12シーブ範囲内の大きさに特に言及される)として、NSAID錠剤が残ることが注目される。多くの錠剤化技術が、Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Ansel et al., Sixth Ed. (Williams & Wilkins, Media Penn., 1995)に記載され、その教示を、出典明示により本明細書中に含める。
錠剤実施例3
メトクロプラミドがNSAIDと別の発泡性マトリックス中にある錠剤の特定の具体例は以下のとおりである:
A.メトクロプラミド:酸性塩の形態のメトクロプラミドを、混合した粉末を湿らし、スクリーンまたは造粒機を通すことにより形成した約4〜10メッシュサイズ(4.76mm〜2.00mm)の粒子サイズに調製する。この方法において、60mgのメトクロプラミドを250mgの
200gm 乾燥二塩基性リン酸ナトリウム
477gm 乾燥粉末の重炭酸ナトリウム
252gm 乾燥粉末の酒石酸
162gm クエン酸一水和物
の混合物と合する。
B.ナプロキセン:500mgのナプロキセンナトリウムを、ポビドンk−29/32、23.6mg;微結晶セルロース、NF、105.9mg;クロスカルメロースナトリウム、NF、13.5;タルク、27mg;ステアリン酸マグネシウム、5mgと、顆粒として圧縮する。
C.上記のように調製したメトクロプラミド顆粒およびナプロキセンをついで錠剤実施例2において記載したように二層性錠剤中に合する。
図3は、500mgのナプロキセンナトリウムと合した8mgのメトクロプラミド塩酸塩の連続して迅速に溶解する二層性錠剤の他の例である。図3を参照して、この二層性錠剤は、第1の層(311)、および、外側部分(317)および内側部分(319)を有する第2の層(313)からなる。第1の層(311)は、総じてコアである、医薬上許容される充填剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤(総じて「第1の担体材料」)のマトリックス(316)の全体に均一に分配される結晶形態(312)にあるナプロキセンナトリウム顆粒を含む。第2の層(313)は、層(313)の外側部分全体に均一に分配される結晶形態(314)のメトクロプラミド塩酸塩を含み、(317)は医薬上許容される錠剤被覆のマトリクスを有する。この錠剤被覆(317)はまた、ナプロキセンおよび担体物質の層(311)を取り囲む。点線(315)は、(313)の外側部分および内側部分(319)間の界面を表し、ある具体例における界面は、二酸化チタン、カルナウバワックス、セラック、セルロースアセテートホスフェートなどである。この具体例において、内側部分(319)は、約2〜3%の(313)を含む被覆材料を含み、特にナプロキセン層またはコアをメトクロプラミドと分離する。図3に図示したように、被覆層の下のライン(315)は、マトリックス(317)と同じ医薬被覆材料からなる。この構造は、酸性ナプロキセンをメトクロプラミドの塩基性形態と分離する。
一具体例において、ナプロキセン含有部分は、別に成形され、注がれ、圧縮され、さもなければ圧縮または他の錠剤形成手段により形成され結合され、ついで、メトクロプラミドを含まない被覆材料でスプレー被覆される。水性スプレーにおいて用いられる、HPMC、クエン酸トリエチルおよびTiO2を含むNSAIDコア上のコア被覆剤が特に言及される。全被覆重量の1〜10%、より詳細には、2〜3%の被覆が、コア被覆に有用である。ついで、メトクロプラミド塩酸塩を包含する被覆材料の後のスプレー被覆を行う。後の被覆は、さらに、塩基性形態にあるメトクロプラミドをナプロキセンなどのNSAIDの酸性形態から分離する。一具体例において、水性スプレーにおいて用いられるHPMC、クエン酸トリエチル、TiO2およびタルクを含むコア被覆剤が用いられる。
約35〜約55%、特に約42〜約47%、特に約45%のHPMC;
約3〜約8%、特に約4%〜約6%、特に約5%の二酸化チタン;
約0.05〜約0.3%、特に約0.07〜約0.2%、特に約0.1%のクエン酸トリエチル;
少なくとも約17%、特に約20〜約35%、特に約21〜約27%、特に約24%のタルク;
約10〜約40%、特に約20〜約30%、特に約26%のメトクロプラミド;
(乾燥状態、すなわち水が存在しない、後のまたは外側の被覆剤の全重量の重量で)を含む後の被覆剤が特に注目される。
図3の錠剤を調製する一具体例において、メトクロプラミド塩酸塩を、約100〜1000mg、特に約500mgのナプロキセンナトリウムからなるコアに適用する被覆溶液中に懸濁する。
図3の錠剤の調製は、許容される錠剤投薬均一性(「均一−被覆単位投与形態」)を維持するため、メトクロプラミドの適用に特に注意を必要とする。ここで、6.4またはそれ以下の標準偏差で、目的の投薬の85%および115%の間で均一な被覆が許容される。パン被覆方法では、パンスピード、錠剤床を通る錠剤の移動、スプレー温度および全体のパンに対するスプレー適用範囲に注意することが重要である。被覆に際し相互にまたはパンに粘着する錠剤は、均一性を減少させる。それゆえ、錠剤が互いに粘着しないように、被覆に際し、パンにおよび撹拌錠剤(「撹拌錠剤」)に容易に粘着しない被覆材料を用いることが有利である。バッフルを有する被覆パンを用い、被覆すべき錠剤を撹拌回転させる。被覆パンにおいて、撹拌回転間に、錠剤を互いに粘着させない被覆剤を、「付着減少」被覆と称する。タルクが、付着減少被覆を提供するのに有用な添加剤である。メトクロプラミド含有外側部分の乾燥重量の少なくとも約18%、詳細には約20%、最も詳細には、少なくとも約24%のタルクが付着減少として注目される。
図6は、錠剤被覆の装置の図式を示す。正常な操作において回転被覆パン(602)は、被覆すべき錠剤コアで部分的に充填されている。示した具体例において、スクリーンパネル(604)は空気循環を促進し、被覆パン壁上に置かれたバッフル(608)は回転に際して錠剤コアを撹拌する。スプレー混合物貯蔵器、およびポンプ手段(いずれも示さない)から、入口(610)をとおって伸びるスプレーノズル(612)および(614)は、錠剤コアをスプレー被覆する。空気源(618)は、加熱およびポンプ源(示さない)から被覆パンへ乾燥空気を導入する。空気は、真空出口(620)ならびにスクリーンパネル(604)をとおって外に出る。被覆パンは、回転手段(622)により回転する。
コアが回転パンにある間、噴霧化被覆混合物でNSAIDコア、特にナプロキセンコアを被覆することの効率に注意する。種々の装置が利用可能であるが、Driacoater/Vario 500/600 (Driam USA, Spartanburg, PA)および460 Bink spray gun (Binks Manufacturing Company, Franklin Park IL)などのスプレーガンに言及される。約10〜12インチ離れ、錠剤床上4〜8インチにある、2つのスプレーガンを用いることが有用である。パンの約14〜16rpmの回転速度が有用である。錠剤が粘着するのを避け、被覆均一性を増すために、パン中での錠剤移動の必要性が言及される。
錠剤調製実施例4
メトクロプラミドフィルム被覆錠剤
この酸−塩基貯蔵安定均一−被覆単位投与形態は、メトクロプラミドを錠剤の最も外側部分にフィルムとして存在させ、ナプロキセンナトリウムと分離する。
Figure 0003759624
図3に示すような二層性錠剤を調製するために、フィルム被覆の適用に特に注意する。ナプロキセンコアを、適切な位置にバッフルを有し、回転速度が約14〜16rpmである被覆パン中に置いた。約4〜8インチ離れ、錠剤床の10〜12インチ上に置かれた2つのスプレーガンから、噴霧化されたメトクロプラミドを含まない被覆剤混合物を、コアの重量が約2%〜約3%増加し、界面が形成されるまで、回転パン上にスプレーした。続けて、約65℃±5°の空気投入により、約45℃±5°の排気温度で、乾燥させた。噴霧器が2.0〜4.0バールにセットされている場合の圧力でのスプレーにより、約10μm〜約200μm、平均約50μmの大きさのスプレー粒子が得られる。
初期被覆工程の後、錠剤を回転バッフルパン中で再度スプレー被覆するが、今回は、メトクロプラミド含有被覆材料を用い、錠剤重量がナプロキセンコアの重量から約8%〜約10%増加するまで行う。この具体例において、スプレー処理を各錠剤に8mgのメトクロプラミドを適用するように行った。
ついで、「均一−被覆単位投与形態」の要求を保つ、均一なメトクロプラミド含量について、錠剤を試験した。メトクロプラミドHClの含量試験により、各錠剤の被覆剤中のメトクロプラミドは、6.4以下の標準偏差で、計算される量の85%〜115%の間であった。
錠剤溶解
単位投与形態間の溶解時間の比較を行った。溶解をUSP装置#2により調べた。かかる装置により、70〜80%が本質的にすべて溶解することが示される(撹拌速度を著しく増加させることなく)。データは、
(i)ナプロキセンナトリウムとメトクロプラミドHClが、それぞれ別個の層中にあり、メトクロプラミドが被覆フィルム中にある(錠剤実施例4の錠剤)
(ii)ナプロキセンナトリウムとメトクロプラミドHClが、酸−塩基安定でなく、新たに作成された単一マトリックス中にある
(iii)ナプロキセンナトリウムとメトクロプラミドHClが、周囲温度(15〜20℃)にて14日貯蔵後、酸−塩基安定でなく、単一マトリックス中にあることを示す。
対象に投与後少なくとも約5分以内に、経口投与形態からメトクロプラミドが本質的に完全に可溶化する、経口投薬におけるメトクロプラミドとしての迅速な利用能が、錠剤調製実施例4の錠剤について、インビトロモデル(0.01M〜0.1M HClを使用)において観察された。図4に見られるように、メトクロプラミドフィルム被覆錠剤は、少なくとも5分の開始点において全量のメトクロプラミドを有することが観察された。
治療実施例1
成人女性偏頭痛患者は、典型的な偏頭痛による頭の痛み、吐き気、および、光と音に対する感受性からなる偏頭痛発作を訴える。患者に、メトクロプラミド8mgおよびナプロキセンナトリウム250mgを含む単一経口(単一層)錠剤を投与する。患者の症状は、1時間以内に少なくなり始め、3時間までに症状が完全に消失する。次の48時間にわたり、再発は報告されない。患者の痛みの軽減は、過去におけるよりも早く起こり、軽減は長く連続する。
治療実施例2
成人女性偏頭痛患者は、典型的な偏頭痛による頭の痛み、吐き気、および、光と音に対する感受性からなる偏頭痛発作を訴える。該患者に、メトクロプラミド16mgおよびナプロキセンナトリウム500mgを含む単一経口(二層)錠剤を投与する。患者の症状は、1時間以内に少なくなり始め、3時間までに症状が完全に消失し、次の48時間にわたり、再発しない。875mgのナプロキセンナトリウムを単独で摂取する場合よりも、副作用、特に胃腸管副作用が少なくなる。
治療実施例3
治療実施例2において見られたのと同じ病歴および徴候が、25歳の男性により示される。16mgのメトクロプラミドおよび1000mgのナプロキセンナトリウムを含む単一層錠剤の経口投与時に、同じ結果が得られる。
本発明のメトクロプラミドおよびNSAID組み合わせ組成物を、本明細書に示したものを含め、種々の薬剤により作成できる。一例として、ナプロキセンナトリウムおよびメトクロプラミドの場合、いくつかの単位投与形態強度が利用可能であり、限定するものではないが、8mgメトクロプラミド/500mgナプロキセンナトリウム、16mgメトクロプラミド/500mgナプロキセンナトリウム、8mgメトクロプラミド/250mgナプロキセンナトリウム、16mgメトクロプラミド/250mgナプロキセンナトリウムを含む。各投与形態は、すでに記載した溶解特性を有する。
治療実施例4
成人女性偏頭痛患者は、典型的な偏頭痛による頭の痛み、吐き気、および、光と音に対する感受性からなる偏頭痛発作を訴える。患者に、メトクロプラミド8mgおよびナプロキセンナトリウム500mgを含む錠剤調製実施例4の錠剤を投与する。投薬後5分以内に、ナプロキセンは、胃から十二指腸へ移動する。患者の症状は、1時間以内に少なくなり始め、3時間までに症状が完全に消失し、次の48時間にわたり、再発しない。875mgのナプロキセンナトリウムを単独で摂取する場合よりも、副作用、特に胃腸管副作用が少なくなる。
本発明のメトクロプラミドおよびNSAID組み合わせ組成物は、優れた薬物動態学的特性を有する。それらは、用いる各薬剤の濃度に応じて、より少ない副作用および/またはより大きい効果で、偏頭痛の非−血管作用性初期軽減を提供する。薬物治療に対する患者内応答性を考慮しなければならないが、本発明の処方の偏頭痛治療の強い効果は、例えば、Plosker and McTavish, (Drugs 1994; 47: 622-651), Wilkinson et al. (Cephalagia 1995; 15: 337-357)およびVisser et al. (Cephalalgia 1996; 16: 264-269)(これらの教示を出典明示により本明細書に含める)により記載される臨床研究に用いられる方法を使用して、調べることができる。
本発明の薬理学的に活性な組成物を、ガレノス調剤法の慣用の方法により、処理し、患者、例えば、ヒトを含む哺乳動物に投与するための医薬剤を製造することができる。
個々のまたは組み合わせの本発明の組成物を、慣用の賦形剤、すなわち、活性組成物と有害な反応をしない、非経口、腸(例えば、経口または吸入)用に適した、医薬上許容される有機または無機担体物質との混合物として用いる。適当な医薬上許容される担体には、限定するものではないが、水、塩溶液、アルコール、アラビアガム、食用油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、炭水化物(ラクトース、アミロースまたはデンプンなど)、ステアリン酸マグネシウム、タルク、珪酸、粘性パラフィン、香料油、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが包含される。医薬調製物を、滅菌でき、所望ならば、例えば、、滑沢剤、保存剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧を調整するための塩、バッファー、着色剤、香味剤および/または芳香性物質などの、活性組成物と有害な反応をしない助剤と混合できる。これらをまた、所望ならば、他の活性剤、例えばビタミンと組み合わせることができる。
本発明のいくつかの具体例において、投与形態は、かかる組成物の使用のための指示書を含む。
非−非経口適用に、錠剤、ドラジェー、液体、滴剤、坐剤、またはカプセル剤が特に適当である。甘味ビヒクルを用いるシロップまたはエリキシルなどを用いることができる。舌下およびバッカル形態もまた注目される。
持続または制御放出組成物を、例えば、リポソーム、または、活性成分が、例えばマイクロカプセル封入、多重被覆などにより、別々に崩壊できる被覆剤で保護されるものなどに処方できる。新たな組成物を凍結−乾燥し、例えば、注射用製品の調製用に得られた凍結乾燥物を用いることもできる。
一般に、本発明の組成物を、単位投薬当たり、医薬上許容される担体中、約1〜30mgのメトクロプラミドおよび約200〜1000mgのナプロキセンナトリウムまたは他のNSAIDの等価量を含む単位投与形態中に分配する。
特定の場合における活性組成物の実際の好ましい量が、用いられる特定の組成物、処方された特定の組成物、投与の形態、治療される特定の位置および生物に応じて変わることが認識されるであろう。所定の宿主に対する投薬量を、例えば、目的の組成物、および公知の薬剤の異なる活性の通例の比較により、例えば、適当な、慣用の薬理学的プロトコールにより、慣用的に考慮して決定できる。

Claims (17)

  1. 治療上有効量のメトクロプラミドとNSAIDを含む、偏頭痛を治療するための薬物投与物であって、
    (a)5HTアゴニスト血管作用剤を含まず,
    (b)該NSAIDは少なくとも4時間の薬物動態学的半減期を有し、その作用時間は少なくとも6時間であり、
    (c)第1層および第2層を含み、NSAIDは第1層にのみ存在し、メトクロプラミドは第2層にのみ存在し、第2層は
    (i)医薬上許容されるコーティング材料を含むがメトクロプラミドを含まない内側部分、および
    (ii)メトクロプラミドを含む外側部分
    を含むものである、薬物投与物。
  2. (i)第1層が医薬上許容される充填剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤のマトリックス全体に均一に分配させた顆粒形態のNSAIDを含有するものであり、
    (ii)メトクロプラミドが第2層の外側部分全体に均一に分配された結晶形態であり、内側部分は第2層の外側部分と第1層の間に界面を構成し、
    (iii)内側部分は第2層の錠剤コーティング全体の1%ないし15%を構成するものである、
    請求項1記載の薬物投与物。
  3. 第2層の外側部分が該外側部分の乾燥成分の少なくとも20重量%の量のタルクを含む請求項2記載の薬物投与物。
  4. 酸−塩基貯蔵安定性の均一に被覆された単一の薬物投与物であり、ヒトにおける偏頭痛の治療のための、メトクロプラミドおよびNSAIDを含んでなる、非血管作用性の、超血管作用性症候群を最小にする薬物投与物の製法であって、下記工程:
    (i)NSAID核上に、内側部分および外側部分を有する被覆層を形成し;
    (ii)該層の内側部分として、核重量の1%ないし8%に等しい重量の被覆剤を塗布し、ここで、その被覆剤は医薬上許容される被覆材料であり、その被覆材料にはメトクロプラミドが含まれておらず;つづいて
    (iii)その内側部分を乾燥し;その後、
    (iv)その乾燥した内側部分上に、核重量の6%ないし15%に等しい重量の被覆剤を含む外側部分を塗布する、ここで該被覆剤は、少なくとも20%のタルク(該外側部分の乾燥重量)を含む医薬上許容される錠剤付着減少被覆材料であり、さらに該外側部分全体に均一に分配された結晶形態のメトクロプラミドを含む
    を含む方法。
  5. NSAIDがナプロキセンナトリウムである請求項4記載の方法。
  6. 少なくとも2つの錠剤を製造する請求項4記載の方法であって、塗布する内部被覆層と一緒に錠剤被覆パンにてNSAID核を回転させる工程によって被覆層の外側部分をスプレー被覆により塗布する工程(iv)をさらに含み、その回転速度は10〜25rpmの回転速度であり、その回転は、核の重量が4%ないし15%増加するまで、10ないし12インチ離れ、回転式パンの錠剤の4ないし8インチ上方にて固定する1〜複数のスプレーガンより被覆材料を噴霧することにより行うものである方法。
  7. 回転が振動回転である請求項6記載の方法。
  8. 少なくとも2つの錠剤を製造する請求項7記載の方法であって、塗布する内部被覆層と一緒に錠剤被覆パンにてNSAID核を回転させる工程によって被覆層の外側部分をスプレー被覆により塗布する工程(vi)をさらに含む方法で製造する方法であって、その回転速度は10〜25rpmの回転速度であり、その回転は、少なくとも5mgのメトクロプラミドが各錠剤に塗布されるまで、10ないし12インチ離れ、回転式パンの錠剤の4ないし8インチ上方にて固定する1〜複数のスプレーガンより被覆材料を噴霧することにより行う、請求項7記載の方法。
  9. 回転が振動回転である請求項8記載の方法。
  10. メトクロプラミドが少なくとも5mg含まれる請求項1記載の薬物投与物。
  11. メトクロプラミドが1〜150ng/mlの最高血中濃度が確立される量で含まれる請求項1記載の薬物投与物。
  12. NSAIDが、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、エトドラク、インドメタシン、ケトロラク、ナブメタン、メフェナム酸、ピロキシカム、またはその医薬上許容される塩からなる群より選択される請求項1記載の薬物投与物。
  13. NSAIDがナプロキセンまたはその医薬上許容される塩である請求項1記載の薬物投与物。
  14. NSAIDがナプロキセンナトリウムである請求項13記載の薬物投与物。
  15. ナプロキセンナトリウムが100mg〜1500mgの量で含まれる請求項14記載の薬物投与物。
  16. ナプロキセンナトリウムが10〜150mcg/血液1mlの最高血中濃度が確立される量で含まれる請求項14記載の薬物投与物。
  17. 200〜600mgのナプロキセンナトリウムおよび3〜30mgのメトクロプラミドを含む請求項14記載の薬物投与物。
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