JP3758957B2 - 棒形コントローラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレイヤが棒形コントローラを持ち、ゲーム画面に当てて押し込むことにより、画面中にプレイヤが操作できる棒形コントローラアイテムを表示できる棒形コントローラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のゲームシステムでは、プレイヤの行動を画面に反映させるため、プレヤイが操作できるキャラクタを登場させ、そのキャラクタにより敵キャラクタと戦闘を行ったり、所定の動作をさせたりしている。
キャラクタが登場しないゲーム、例えばシューティングゲームなどでは、銃などで銃弾を打ち込むことにより目標にヒットさせるという動作となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本件出願人はRPGなどで、キャラクタという形ではなく、プレイヤが直接的に参加できるような形のゲームを種々模索した。
プレイヤがアイテムとなるものを持ち、それを画面に向かって操作することにより、画面中でそのアイテムを直接操作できるシステムの実現が望まれる。
本発明は、上記状況に鑑みなしたもので、その目的は、プレイヤが棒形コントローラを画面内に差し込むことを可能にすることによりゲームに直接的に参加できる棒形コントローラシステムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明による棒形コントローラシステムは、画像表示用ディスプレイと、プレイヤが把持し、前記画像表示用ディスプレイ画面上にその先端部を押し当てたとき、押し当てた圧力の大きさに応じて前記先端部が縮むように構成され、かつ前記先端部を押し当てた状態でxy方向にも移動可能な棒形コントローラと、前記画像表示画面に設置され、前記棒形コントローラの先端部の画面上のxy方向の位置を検出するxy方向検出器および押される圧力に比例して押し込まれるz方向の移動距離を検出するz方向移動距離検出器とからなる位置検出手段と、CG画面中において、前記位置検出手段で検出される棒形コントローラの位置対応に棒形コントローラアイテムを表示し、前記棒形コントーローラの操作に従って前記CG画面中の棒形コントローラアイテムを移動させるように制御する棒形コントローラアイテム表示制御手段とを備えて構成されている。
前記棒形コントローラは、前記z方向移動距離検出器が設けられ、プレイヤが把持する把持部と、軸部が前記把持部に嵌合し前記先端部が突出するように付勢力が与えられ、前記先端部が押されると該先端部が前記付勢力に抗して前記把持部内に移動するコントローラ部とから構成されている。
前記画面上のxy方向は、前記棒形コントローラの先端部に磁石を装着し、画面前面に装着された磁気センサにより前記先端部の位置を検出するように構成されている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明による棒形コントローラシステムの実施の形態を示す概略図である。
モニタ4の画面5には強化透明ボード3が設けられている。強化透明ボード3の下側には、XY方向検出器17が配置されている(図3参照)。
プレイヤ1がプレイをするためには、棒形コントローラ2を持ち、立ち台7に上がり、画面5に向かって構えることとなる。
【0006】
モニタ4の筐体には、ゲーム機本体の回路部が収容されている。プレイヤが棒形コントローラ2の先端部を画面5に押し当てると、棒形コントローラ2の先端部は縮むようになっている。XY方向検出器17により画面上のどの位置に棒形コントローラ2の先端部が押し当てられたかを検知することができる。また、距離検出器13(図2参照)により棒形コントローラ2の先端部の縮む量を測定することにより画面中への挿入量を検知することができる。
プレイヤ1が立ち台7に上りステップセンサ6が検知することにより、棒形コントローラ2の操作が可能となる。
【0007】
図2は、棒形コントローラの構造の実施例を説明するための図である。
把持部11にコントローラ部16の軸12が嵌入されている。軸12にはスプリング10が嵌挿され、コントローラ部16の先端部9はスプリング12により突出する方向に付勢されている。先端部9の頭部にはマグネット14が取り付けられ、軸12の根元には距離検出器13が設置されている。
先端部9が画面の強化透明ボード3に突き当たって押されることにより、(b)に示すように先端部9の後方部分はスプリング10の付勢力に抗して把持部11に押し込まれる。これにより距離検出器13は、先端部9の後方部分の移動量を検出し、その移動データをケーブル15を介してゲーム筐体の回路部に送出する。
【0008】
図2(c)に距離検出器13の詳細を示す。図中(i)は基板の平面図,(ii) は側面図をそれぞれ示す。距離検出器13は、接点13aおよび多数のパターン13cが形成された基板13bより構成されている。基板13bは溝部11aに配置され、基板13bのパターン13cに軸12の根元に取り付けられた接点13bが摺動接触するようになっている。接点13bは隣接するパターン同志を接続するように摺動し、CPUは導通するパターンの組み合わせにより距離を判別できる。棒形コントローラ2は、画面上に接触した状態で、上下左右にスライドさせることができ、そのXY方向の位置を検出することができる。距離検出器としては、この他に例えばコントローラ部16の根元に紐を繋げ、紐の長さの変化を検知するような構成にしても良い。
この例は付勢力を与える手段としてスプリングを用いているが、空気バネを用いても良い。
【0009】
つぎにXY方向については、先端部9に取り付けられたマグネット14が画面に接触し、このマグネット14によって画面上に配置されたxy方向検出器の磁気変化を生じさせることにより位置検出している。
また、先端部9の頭部に赤外線発光部を設け、赤外線発光部から射出されるビームを、画面上でどの位置に受けたかを検知することによりXY方向の位置を検知することもできる。
【0010】
図3は、本発明による棒形コントローラシステムの回路の実施例を示すブロック図である。
ゲーム機本体の回路部は、ステップセンサ6,距離検出器13,XY方向検出器17,CPU20,記憶部21,サウンドシステム22,スピーカ23,画像処理回路24およびワークRAM25を含んでいる。
CPU20は、ゲームが起動すると、記憶部21からゲームプログラムを読み込み、画像処理回路24を通じて所定のゲーム画面をモニタ4に表示する。同時に背景音となる音楽などがサウンドシステム22を介してスピーカ23より出力される。
【0011】
ステップセンサ6は、プレイヤ1が棒形コントローラ2を持って立ち台7に乗ったことを検知するセンサであり、CPU20はゲーム起動後にこの状態を検出すると、XY方向検出器17およびZ方向移動距離検出器13からのXYZのデータを取り込むことが可能となる。
XY方向検出器17は、磁気式センサが平面上に配置されたもので、棒形コントローラ2の先端部9のマグネット14が近づくと、その位置の磁力線が変動することにより位置検出をするものである。
【0012】
ワークRAM25はCPUが演算処理する場合などに作業領域として用いられる。CPU20は、ゲーム全体を制御する機能の他に3方向位置検出手段20a,棒形コントローラアイテム表示制御手段20bの機能を有している。
3方向位置検出手段20aは、棒形コントローラ2がプレイヤ1によって画面上に押し込まれることにより送出されるXY方向検出器17および距離検出器13からのXYZデータを受信し、ゲーム画面中の棒形コントローラの位置を検出する。
棒形コントローラアイテム表示制御手段20bは、棒形コントローラ2のゲーム画面中の位置検出データに基づき、その位置に棒形コントローラアイテムを表示する制御を行う。これによりモニタ4の画面上には、プレイヤ1が押し込んだ量に対応した位置に棒形コントローラアイテムが表示される。
【0013】
図4は、棒形コントローラとして刀を用いた例を示す図である。
プレイヤ1が棒形コントローラ2を持ち、ゲーム画面中の侍26と闘っている場面である。プレイヤ1が棒形コントローラ2を画面中の侍26の腹に向けて押し込むと、押し込んだ量だけ画面中の刀27も差し込まれる。(a)はこの状態を示している。
さらにプレイヤ1が棒形コントローラ2を差し込んだ状態で左方向に移動させると、画面中の刀27は侍26の腹を切る動作となり、(b)に示すような画面になる。
【0014】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は、画像表示用ディスプレイと、プレイヤが把持し画像表示用ディスプレイ画面上にその先端部を押し当てたとき、押し当てた圧力の大きさに応じて前記先端部が縮むように構成され、かつ先端部を押し当てた状態でxy方向にも移動可能な棒形コントローラと、画像表示画面に設置され、棒形コントローラの先端部の画面上のxy方向の位置を検出するxy方向検出器および押される圧力に比例して押し込まれるZ方向の移動距離を検出するz方向移動距離検出器とからなる位置検出手段と、3D画面中において、位置検出手段で検出される棒形コントローラの位置対応に棒形コントローラアイテムを表示し、棒形コントーローラの操作に従って3D画面中の棒形コントローラアイテムを移動させるように制御する棒形コントローラアイテム表示制御手段とを備えている。
したがって、実際の画面に棒形コントローラを押し当て、棒形コントローラが押した量だけ縮みCG画面で対応の棒形コントローラアイテムが移動するように制御されるため、プレイヤは自分の行動により同次元的にCGの世界に入り込んでいるかの様な体験ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による棒形コントローラシステムの実施の形態を示す概略図である。
【図2】棒形コントローラの構造の実施例を説明するための図である。
【図3】本発明による棒形コントローラシステムの回路の実施例を示すブロック図である。
【図4】棒形コントローラとして刀を用いた例を示す図である。
【符号の説明】
1 プレイヤ
2 棒形コントローラ
3 強化透明ボード
4 モニタ
5 画面
6 ステップセンサ
7 立ち台
9 先端部
10 スプリング
11 把持部
12 軸
13 距離検出器(Z方向移動距離検出器)
16 コントローラ部
17 XY方向検出器
20 CPU
20a 3方向位置検出手段
20b 棒形コントローラアイテム表示制御手段
21 記憶部
22 サウンドシステム
23 スピーカ
24 画像処理回路
25 ワークRAM

Claims (3)

  1. 画像表示用ディスプレイと、
    プレイヤが把持し、前記画像表示用ディスプレイ画面上にその先端部を押し当てたとき、押し当てた圧力の大きさに応じて前記先端部が縮むように構成され、かつ前記先端部を押し当てた状態でxy方向にも移動可能な棒形コントローラと、
    前記画像表示画面に設置され、前記棒形コントローラの先端部の画面上のxy方向の位置を検出するxy方向検出器および押される圧力に比例して押し込まれるz方向の移動距離を検出するz方向移動距離検出器とからなる位置検出手段と、
    CG画面中において、前記位置検出手段で検出される棒形コントローラの位置対応に棒形コントローラアイテムを表示し、前記棒形コントーローラの操作に従って前記CG画面中の棒形コントローラアイテムを移動させるように制御する棒形コントローラアイテム表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする棒形コントローラシステム。
  2. 前記棒形コントローラは、
    前記z方向移動距離検出器が設けられ、
    プレイヤが把持する把持部と、
    軸部が前記把持部に嵌合し前記先端部が突出するように付勢力が与えられ、前記先端部が押されると該先端部が前記付勢力に抗して前記把持部内に移動するコントローラ部とから構成されたことを特徴とする請求項1記載の棒形コントローラシステム。
  3. 前記画面上のxy方向は、前記棒形コントローラの先端部に磁石を装着し、画面前面に装着された磁気センサにより前記先端部の位置を検出するように構成したことを特徴とする請求項1記載の棒形コントローラシステム。
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