JP3758858B2 - 地中接合式トンネル掘削機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2台のトンネル掘削機によって互いに逆方向から掘削を行い、これらのトンネル掘削機の先端側を接合して連続したトンネルを掘削する地中接合式トンネル掘進機に関するものであり、シールド掘削機やトンネルボーリングマシンに適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
近年、地上より深いところに長距離のトンネルを形成するとき、2台のシールド掘削機を用いて作業を行うことがある。この場合、第1トンネル掘削機で一方向から掘進して第1トンネルを形成すると共に、第2トンネル掘削機で第1トンネル掘削機の掘進方向の反対側から掘進して第2トンネルを形成し、互いのトンネル掘削機の先端側を突き合わせてトンネル掘削機を停止し、その後、各トンネル掘削機の先端部側を接合してから内部土砂を排出し、各トンネル掘削機が掘削した第1及び第2トンネルを連結して連続したトンネルを構築するようにしている。
【0003】
このような従来の地中接合式トンネル掘進機としては、実開平5−38093号公報に開示されたものがある。
【0004】
図5に従来の地中接合式シールド掘削機の断面、図6に従来の地中接合式シールド掘削機によるトンネル接合作業を表す断面を示す。
【0005】
従来の地中接合式シールド掘削機において、図5に示すように、第1シールド掘削機100は筒状の掘削機本体101の前部に駆動回転するカッタヘッド102が装着される一方、後部に複数のシールドジャッキ103が周方向に並設されている。また、掘削機本体101の前部は若干小径となって外周部に外筒104がVDシール105を介して前方に移動自在に嵌合し、伸縮ジャッキ106によって前方に移動することができる。更に、カッタヘッド102の外周部にはオーバカッタ107が装着されており、通常の掘削時には、掘削機本体101よりわずかに大きな掘削径が得られる程度に外方に伸長して掘削する。
【0006】
一方、第2シールド掘削機200は筒状の掘削機本体201の前部に駆動回転するカッタヘッド202が装着される一方、後部に複数のシールドジャッキ203が周方向に並設されている。この掘削機本体201及びカッタヘッド202の外径は、第1シールド掘削機100の外筒104の内径よりも若干小径であり、前端部にはドッキングシール伸縮用ジャッキ204によって外方に伸縮可能なドッキングシール205が装備されている。
【0007】
従って、第1シールド掘削機100と第2シールド掘削機200を、構築しようとするトンネルの両端部からそれぞれ接近するように逆方向に向って掘進させる。そして、規定の間隔に達したときに各掘削機100,200の掘削を停止し、図6に示すように、まず、第1シールド掘削機100のカッタヘッド102に装備されているオーバカッタ107を収縮してカッタヘッド102内に収納し、カッタヘッド102による掘削外径を外筒104の内径より小さい状態にする。次に、第1シールド掘削機100の外筒104を伸縮ジャッキ106によって前方に移動し、地山G1 と、第1シールド掘削機100と第2シールド掘削機200との間にある地山G2 とを隔離しつつ、第2シールド掘削機200の掘削機本体201の外周部に嵌合する。
【0008】
そして、第2シールド掘削機200と外筒104との接合部の止水性を高めるため、第2シールド掘削機200の掘削機本体201のドッキングシール205をドッキングシール伸縮用ジャッキ204によって外方に移動して圧接し、第1シールド掘削機100の外筒104との隙間をなくし、第1シールド掘削機100と外筒104との間のシール105と共に、地山G1 よりの止水を確実にする。止水が確実に行なわれた時点で第1シールド掘削機100及び第2シールド掘削機200の内部を解体し、第1シールド掘削機100と第2シールド掘削機200の間にある地山G2 を取り除き、その後、トンネルの二次施工を実施する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の地中接合式シールド掘削機では、第1シールド掘削機100の前端部と第2シールド掘削機200の前端部を接合することで、第1シールド掘削機100が掘削した第1トンネルと第2シールド掘削機200が掘削した第2トンネルとを連結して長距離のトンネルを構築している。この第1トンネルと第2トンネルとはほぼ同口径のトンネルであるが、近年、途中で口径や断面の異なるトンネルの需要があり、例えば、第1シールド掘削機が掘削した小口径の第1トンネルと第2シールド掘削機が掘削した大口径の第2トンネルを連結して長距離のトンネルを構築することがある。この場合、第2シールド掘削機の本体を第1シールド掘削機掘削の本体よりも大径とし、この第2シールド掘削機の前面部に、第1シールド掘削機の外筒が嵌入するリング状の嵌入孔を形成する必要がある。ところが、第1シールド掘削機と第2シールド掘削機との連結前は、各掘削機を前方の地盤を掘削する一般的なシールド掘削機として使用している。そのため、前面部、つまり、カッタヘッドにリング状の嵌入孔が形成された第2シールド掘削機によるトンネル掘削作業時に、掘削土砂に混じった大礫がこのリング状の嵌入孔に入り込み、排泥管内で閉塞して土砂の排出作業に支障きたしてしまうばかりか、掘削不能となってしまうという問題がある。
【0010】
本発明はこのような問題を解決するものであって、掘削機同志を接合するための空間部への大礫の通過を防止することでトンネル工事の作業性の向上を図った地中接合式トンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の地中接合式トンネル掘削機は、第1トンネル掘削機を一方向に掘進させると共に第2トンネル掘削機を前記第1シールド掘削機の掘進方向反対側から掘進させて該第1及び第2トンネル掘削機の掘進側を接合して連続したトンネルを掘削する地中接合式トンネル掘削機において、前記第1トンネル掘削機は、筒状をなす第1掘削機本体と、該第1掘削機本体の前部に回転自在に装着されて前方の地盤を掘削可能な第1カッタヘッドと、前記第1掘削機本体内から掘進方向に前方に突出可能な筒状の接合部とを有する一方、前記第2トンネル掘削機は、筒状をなす第2掘削機本体と、該第2掘削機本体の前部に回転自在に装着されて前方の地盤を掘削可能な第2カッタヘッドと、リング状に形成されると共に前記第1トンネル掘削機の接合部が挿入される空間部と、該空間部を径方向に開閉可能な大礫通過防止枠とを有することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1に本発明の一実施形態に係る地中接合式トンネル掘削機を構成する第2シールド掘削機の正面視、図2に第2シールド掘削機の側面概略断面、図3に本実施形態の地中接合式トンネル掘削機を構成する第1シールド掘削機の側面概略断面、図4に本実施形態の地中接合式トンネル掘削機の接合状態を表す側面概略断面を示す。
【0014】
本実施形態の地中接合式トンネル掘削機は、図4に示すように、掘削口径の異なる2台のシールド掘削機10,40によって互いに逆方向から掘削を行い、これらのトンネル掘削機10,40の先端側を接合して連続したトンネルを掘削するものである。
【0015】
第1シールド掘削機10は小口径トンネルを掘削するためのものであり、図1に示すように、円筒形状をなす掘削機本体11の前端部にバルクヘッド12が固定され、このバルクヘッド12には前方の地盤を掘削可能なカッタヘッド13が装着されている。このカッタヘッド13は円盤形状をなしてバルクヘッド12に回転自在に支持され、放射状に固定されたカッタスポーク14には多数のカッタビット15が取付けられている。このカッタヘッド13の外周部には複数のスライドスポーク16が放射方向に沿って移動自在に支持され、移動ジャッキ17によって移動可能となっている。そして、この各スライドスポーク16には伸縮ジャッキ18によって伸縮自在なコピーカッタ19が装着されている。
【0016】
また、カッタヘッド12の後部にはリングギヤ20が固定される一方、掘削機本体11には駆動モータ21が装着されており、この駆動モータ21の駆動ギヤ22がリングギヤ20に噛み合っている。従って、駆動モータ21を駆動すると、駆動ギヤ22の駆動力がリングギヤ20を介してカッタヘッド13に伝達され、このカッタヘッド13を回転駆動することができる。
【0017】
掘削機本体11の後部には円周方向に沿って複数のシールドジャッキ23が並設されており、このシールドジャッキ23が掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された図示しない既設のセグメントに押し付けることで、その反力により掘削機本体11、即ち、第1シールド掘削機10全体を前進することができる。また、掘削機本体11の後部には図示しないエレクタ装置が搭載されており、前進した掘削機本体11と既設のセグメントとの間の空所に新しいセグメントを装着してトンネルを構築することができる。なお、カッタヘッド13とバルクヘッド12との間のチャンバ24には一端がシールド掘削機10の外部に延設された送泥管25及び排泥管26の他端が開口しており、排泥管26の開口部分の近傍には掘削土砂と泥水とを攪拌、混合するアジテータ27が設置されている。
【0018】
また、掘削機本体11の内側には格納筒28が固定されており、この格納筒28内には接合部としての内筒29が掘進方向に沿って移動自在に支持されており、移動ジャッキ30によって前方に移動可能となっている。この場合、掘削作業時には、格納筒28の前方にスライドスポーク16が位置しており、掘削作業の終了後に、第1シールド掘削機10を第2シールド掘削機40に接合するとき、移動ジャッキ17によりスライドスポーク16を径方向内方に移動することで、掘削機本体11とカッタヘッド13との間にリング状の開口部を形成し、移動ジャッキ30によってこの開口部から内筒29を掘進方向前方に押し出すことができる。
【0019】
一方、第2シールド掘削機40は大口径トンネルを掘削するためのものであり、図1及び図2に示すように、円筒形状をなす掘削機本体41の前端部にバルクヘッド42が固定され、このバルクヘッド42には前方の地盤を掘削可能な内側カッタヘッド43が装着されている。この内側カッタヘッド43は前述した第1シールド掘削機10の掘削機本体11に装着された円筒29よりも小径な円盤形状をなしてバルクヘッド42に回転自在に支持され、放射状に固定されたカッタスポーク44には多数のカッタビット45が取付けられている。内側カッタヘッド43の外周側には所定の間隔(空間部S)をあけてリング形状をなす外側カッタヘッド46が回転自在に支持されている。この外側カッタヘッド46は内径が円筒29よりも大径な円盤形状をなし、外径が掘削機本体41とほぼ同じとなっており、放射状に固定されたカッタスポーク47には多数のカッタビット48が取付けられている。
【0020】
そして、内側カッタヘッド43の外周部には複数のスライドスポーク49が放射方向に沿って移動自在に支持され、移動ジャッキ50によって移動可能となっている。従って、この移動ジャッキ50を駆動して各スライドスポーク49の先端部を空間部Sを通して外側カッタヘッド46の各連結孔31に嵌脱することで、内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46との連結解除を行うことができる。そして、このスライドスポーク49には伸縮ジャッキ51によって伸縮自在なコピーカッタ52が装着されている。また、外側カッタヘッド46にも伸縮ジャッキ53によって伸縮自在なコピーカッタ54が装着されている。更に、外側カッタヘッド46の外周部には転倒防止ジャッキ55が装着される一方、掘削機本体41の先端内周面には横振れ防止リング56が固定されている。
【0021】
また、内側カッタヘッド43の後部にはリングギヤ57が固定される一方、掘削機本体41には駆動モータ58が装着されており、この駆動モータ58の駆動ギヤ59がリングギヤ57に噛み合っている。従って、駆動モータ58を駆動すると、駆動ギヤ58の駆動力がリングギヤ57を介して内側カッタヘッド43に伝達され、この内側カッタヘッド43を回転駆動することができる。
【0022】
掘削機本体41の後部には円周方向に沿って複数のシールドジャッキ60が並設されており、このシールドジャッキ60が掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された図示しない既設のセグメントに押し付けることで、その反力により掘削機本体41、即ち、第1シールド掘削機40全体を前進することができる。また、掘削機本体41の後部には図示しないエレクタ装置が搭載されており、前進した掘削機本体41と既設のセグメントとの間の空所に新しいセグメントを装着してトンネルを構築することができる。なお、各カッタヘッド43,46とバルクヘッド42との間のチャンバ61には一端がシールド掘削機40の外部に延設された送泥管62及び排泥管63の他端が開口しており、排泥管63の開口部分の近傍には掘削土砂と泥水とを攪拌、混合するアジテータ64が設置されている。
【0023】
また、前述したように、掘削機本体41における内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46との間には、第1シールド掘削機10における掘削機本体11の内筒29が進入可能なリング形状の空間部Sが形成されている。そして、バルクヘッド42にはこの空間部Sに対向してリング形状をなすシール部材65が固定されている。また、内側カッタヘッド43には各スライドスポーク49の間に位置して複数の大礫通過防止枠66が径方向に移動自在に支持され、移動ジャッキ67によって空間部Sを開閉自在となっている。
【0024】
この場合、掘削作業時には、スライドスポーク49がこの空間部Sを通して外側カッタヘッド46に係止しており、内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46とを一体連結すると共に、移動ジャッキ67により大礫通過防止枠66が突出して空間部Sを閉止する位置にある。そして、掘削作業の終了後に、第1シールド掘削機10を第2シールド掘削機40に接合するとき、スライドスポーク49がこの空間部Sから内側カッタヘッド43内に戻り、内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46との連結を解除すると共に、移動ジャッキ67により大礫通過防止枠66が引き込まれて空間部Sを開放する位置にある。そのため、第1シールド掘削機10から押し出された内筒29がこの空間部Sを通してチャンバ61に進入すると、このシール部材65は内筒29の先端部を受け止めてシールすることができる。
【0025】
ここで、上述した第1シールド掘削機10と第2シールド掘削機40による掘削作業、並びに、この第1シールド掘削機10と第2シールド掘削機40との接合作業について説明する。
【0026】
図3に示すように、第1シールド掘削機10にて、まず、駆動モータ21によりカッタヘッド13を回転駆動しながら、複数のシールドジャッキ23を伸長して既設のセグメントへの押し付け反力によって掘削機本体11を前進させると、カッタヘッド13に取付けられた多数のカッタビット15及びコピーカッタ19によって前方の地盤を掘削する。そして、カッタヘッド13によって掘削された土砂はチャンバ24に取り込まれ、送泥管25によって供給された泥水と共にアジテータ27によって攪拌され、排泥管26によって外部に排出される。次に、シールドジャッキ23の何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメントとの間に空所を形成し、エレクタ装置によってこの空所に新しいセグメントを装着する。この作業の繰り返しによって所定長さの小径トンネルを掘削形成する。
【0027】
一方、図1及び図2に示すように、まず、この第1シールド掘削機10の掘進方向前方の反対側に位置した第2シールド掘削機40にて、移動ジャッキ50を伸長駆動することで、スライドスポーク49の先端部を外側カッタヘッド46の連結孔31に嵌入し、内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46とを一体に連結すると共に、移動ジャッキ67を伸長駆動することで、大礫通過防止枠66を突出して空間部Sを閉止する。この状態で、駆動モータ58により各カッタヘッド43,46を回転駆動しながら、複数のシールドジャッキ60を伸長して既設のセグメントへの押し付け反力によって掘削機本体41を前進させると、カッタヘッド43,46に取付けられた多数のカッタビット45,48及びコピーカッタ52,54によって前方の地盤を掘削する。このとき、内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46との間の空間部Sは複数のスライドスポーク49及び大礫通過防止枠66によって閉止されているため、掘削土砂の通過する隙間が小さくなり、大礫の通過を防止できる。
【0028】
そのため、カッタヘッド43,46によって掘削された土砂は大礫通過防止枠66の小さい隙間を通過した細かいものだけチャンバ61に取り込まれ、送泥管62によって供給された泥水と共にアジテータ64によって攪拌され、排泥管63によって外部に排出される。従って、排泥管63が大礫によって閉塞することはない。次に、シールドジャッキ60の何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメントとの間に空所を形成し、エレクタ装置によってこの空所に新しいセグメントを装着する。この作業の繰り返しによって所定長さの大径トンネルを掘削形成する。
【0029】
このように第1シールド掘削機10と第2シールド掘削機40とによってそれぞれ小径トンネルと大径トンネルを掘削し、互いの掘進側が所定距離に接近すると両者の掘進を停止する。そして、図4に示すように、第2シールド掘削機40にて、移動ジャッキ50を収縮駆動することでスライドスポーク49を径方向内方に移動し、先端部を外側カッタヘッド46の連結孔31から抜き取り、内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46とを離脱すると共に、移動ジャッキ67を収縮駆動することで、大礫通過防止枠66を引き込んで両者の間にリング形状の空間部Sを形成する。
【0030】
一方、第1シールド掘削機10にて、移動ジャッキ17を収縮駆動することでスライドスポーク16を径方向内方に移動し、このスライドスポーク16と掘削機本体11との間にリング形状の空間部を形成する。そして、移動ジャッキ30を伸長駆動して内筒29をスライドスポーク16と掘削機本体11との間の開口部から掘進方向前方に押し出す。すると、内筒29の先端部は第2シールド掘削機40における内側カッタヘッド43と外側カッタヘッド46との空間部を通してチャンバ61に進入し、シール部材65に当接する。この第2シールド掘削機40のシール部材65はこの内筒29の先端部を所定の圧力で弾接的に受け止め、シールする。
【0031】
このようにして第1シールド掘削機10と第2シールド掘削機40とが止水状態を維持して接合されると、各シールド掘削機10,40の各カッタヘッド13,43,46を解体して外部に搬出すると共に、内部に残った土砂を排出することで第1シールド掘削機10が掘削した小径トンネルと第2シールド掘削機40が掘削した大径トンネルを連続することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の地中接合式トンネル掘削機によれば、第1トンネル掘削機を一方向に掘進させると共に第2トンネル掘削機を第1シールド掘削機の掘進方向反対側から掘進させて両者を接合して連続したトンネルを掘削する地中接合式トンネル掘削機にて、第1トンネル掘削機を、筒状をなす第1掘削機本体の前部に前方の地盤を掘削可能な第1カッタヘッドを回転自在に装着し、この第1掘削機本体内から掘進方向に前方に突出可能な筒状の接合部を設けて構成する一方、第2トンネル掘削機を、筒状をなす第2掘削機本体の前部に前方の地盤を掘削可能な第2カッタヘッドを回転自在に装着し、リング状に形成されると共に第1トンネル掘削機の接合部が挿入される空間部を径方向に開閉可能な大礫通過防止枠を設けて構成したので、掘削作業時には、空間部に大礫通過防止枠が位置してこれを閉止し、掘削土砂が通過する隙間を小さくして大礫の通過を防止することができ、掘削土砂排出作業を円滑に行うことで、トンネル工事の作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る地中接合式トンネル掘削機を構成する第2シールド掘削機の正面図である。
【図2】第2シールド掘削機の側面概略断面図である。
【図3】本実施形態の地中接合式トンネル掘削機を構成する第1シールド掘削機の側面概略断面図である。
【図4】本実施形態の地中接合式トンネル掘削機の接合状態を表す側面概略断面図である。
【図5】従来の地中接合式シールド掘削機の断面図である。
【図6】従来の地中接合式シールド掘削機によるトンネル接合作業を表す断面図である。
【符号の説明】
10 第1シールド掘削機
11 掘削機本体
13 カッタヘッド(第1カッタヘッド)
16 スライドスポーク
23 シールドジャッキ
29 内筒(接合部)
30 移動ジャッキ
40 第2シールド掘削機
41 掘削機本体
43 内側カッタヘッド(第2カッタヘッド)
46 外側カッタヘッド(第2カッタヘッド)
49 スライドスポーク
60 シールドジャッキ
65 シール部材
66 大礫通過防止枠
67 移動ジャッキ

Claims (1)

  1. 第1トンネル掘削機を一方向に掘進させると共に第2トンネル掘削機を前記第1シールド掘削機の掘進方向反対側から掘進させて該第1及び第2トンネル掘削機の掘進側を接合して連続したトンネルを掘削する地中接合式トンネル掘削機において、前記第1トンネル掘削機は、筒状をなす第1掘削機本体と、該第1掘削機本体の前部に回転自在に装着されて前方の地盤を掘削可能な第1カッタヘッドと、前記第1掘削機本体内から掘進方向に前方に突出可能な筒状の接合部とを有する一方、前記第2トンネル掘削機は、筒状をなす第2掘削機本体と、該第2掘削機本体の前部に回転自在に装着されて前方の地盤を掘削可能な第2カッタヘッドと、リング状に形成されると共に前記第1トンネル掘削機の接合部が挿入される空間部と、該空間部を径方向に開閉可能な大礫通過防止枠とを有することを特徴とする地中接合式トンネル掘削機。
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