JP3758583B2 - 回転体の冷却構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速回転する回転体を内部から冷却する回転体の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から高速回転する回転体を内部から冷却する冷却構造が知られており、例えば、特開2000−295818号公報に開示されたものがある。
【0003】
これは、回転体としての電動機の回転子を冷却するため、回転子と冷媒との接触面積が大きい円筒状の冷媒通路を設け、この円筒状冷媒通路と回転軸の中心付近の軸方向に形成した冷媒の入口・出口通路とを半径方向の通路で連通させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、冷媒の入口・出口通路と円筒状冷媒通路とを直角に屈曲した半径方向通路で連通させている。このため、冷媒流れの圧損が大きく、冷媒を循環させるために大きなエネルギ、例えば、冷媒ポンプの駆動エネルギを大きく必要とする。特に、回転子を高速回転させるほど冷媒の入口・出口通路と円筒状冷媒通路とを連通させる半径方向通路内での圧損が大きくなる。
【0005】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、圧損を抑制しつつ冷却効率の向上が可能な回転体の冷却構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されている本発明は、回転体に設けた内部空間に連通させて冷媒入口と冷媒出口を互いに対向させて回転体の回転中心軸上に形成し、冷媒入口から内部空間に冷媒を供給しかつ圧損が発生しないように内部空間から冷媒出口を介して冷媒を排出することで、内部空間の前記回転中心軸付近の中心領域に冷媒流れの主流を発生させる一方、内部空間の前記中心領域より外周側の周辺領域に半径方向の冷媒移動を伴う循環流を発生させ、前記循環流と前記主流との接触部分で互いの冷媒を混合させる回転体の冷却構造を提供する。
【0007】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、内部空間内に流入し回転中心軸付近の中心領域に生ずる冷媒主流には障害物が存在しない。このため、この冷媒主流に対する圧損は回転速度の上昇によってもほとんど無く、冷媒を循環させるための外部エネルギ、例えば、冷媒ポンプの駆動エネルギを小さくすることができる。
【0008】
周辺領域の循環流は、前記主流と接触して互いの冷媒を混合させるため、高温部分から吸熱し冷媒主流に放熱する高い熱伝達効率を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項1〜請求項5および請求項15に対応する第1の実施の形態に基づいて説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を電動機の一例である永久磁石式同期電動機の回転子に適用した実施の形態を示す。回転体としての回転子は、ケース内に配置の図示しない固定子(ステータ)によりの回転磁場により回転駆動される。
【0011】
先ず、回転体としての回転子1について説明する。前記回転子1は、永久磁石2を内包する鉄心(ロータコア)3と、この鉄心3を貫通する回転軸4とを備える。回転軸4は、その両端部に嵌合する軸受7を介して図示しないケースに回転可能に支持される。前記鉄心3は、多数枚のリング状の電磁鋼板を積層しかつ両端の側板(サイドプレート)5にて一体に固定して円筒状に構成している。電磁鋼板は夫々に設けた穴に永久磁石2を挿入して保持する。鉄心3および側板5と回転軸4は、焼き嵌め、キー、スプライン、溶接等の嵌合締結により一体化している。
【0012】
前記軸受7としては、電動機の使用条件、特に、最高回転速度により使用可能な寸法の軸受を選択する。回転軸4の両端は、前記選択された軸受7に対応した外径に設定し、両端小径部8、9とする。このため、回転軸4は、両端小径部8、9と、鉄心3および側板5の内周に嵌合締結する中央大径部6とを備える。
【0013】
上記構成の回転子1は、電動機が運転されると、永久磁石2や鉄心3の内部に流れるうず電流によりジュール熱が発生し、その温度が上昇する。前記うず電流は永久磁石2や鉄心3内部の磁束変化が大きいほど大きくなるため、回転子1の回転速度が高くなるほど、回転子1の温度は上昇する傾向となる。特に、永久磁石2はその温度が高くなると磁力が低下する問題も発生する。このため、回転軸4を中空に構成して内部の空間に冷却オイル等の冷媒を流通させることで回転子の温度上昇を抑制するよう、以下に説明する回転体としての回転子1の冷却構造を備える。
【0014】
回転体の冷却構造の第1の実施の形態について説明する。回転軸4には、中央大径部6の内側に位置した内部空間10と、内部空間10に連通させて両端小径部8、9内に軸方向に延びる入口通路11および出口通路12を形成する。入口通路11と出口通路12は、回転体としての回転子1の回転軸4の回転中心軸αと同軸に配置され、同様の内径に形成する。
【0015】
前記内部空間10は、中央大径部6に臨む内周面14と回転中心軸αに垂直で入口通路11を開口させる壁面としての円盤面16と同じく回転中心軸αに垂直で出口通路12を開口させる壁面としての円盤面17とで画成される。入口通路11と出口通路12とが内部空間10に開口する冷媒入口11Aおよび冷媒出口12Aは、回転体1の回転中心軸α上にあって、互に対向し、両者間には障害物は存在しない。
【0016】
前記内部空間10、入口通路11、出口通路12内には、冷媒を充満し、入口通路11から冷媒を供給し、出口通路12から冷媒を排出するよう構成する。
【0017】
以上の構成よりなる第1実施形態の作用について説明する。入口通路11に供給された冷媒は、冷媒入口11Aを経由して内部空間10に供給され、内部空間10の冷媒は、冷媒出口12Aを経由して出口通路12から排出されて流通する。
【0018】
内部空間10内において、冷媒入口11Aと冷媒出口12Aとを投影する回転中心軸α付近の中心領域13には、冷媒入口11Aから冷媒出口12Aへ向かう冷媒流れの主流が発生する。この冷媒主流を、図1の白抜き矢印により示す。この冷媒主流に対する圧損は、内部空間10内に障害物が存在しないため、ほとんど発生しない。
【0019】
また、内部空間10の前記中心領域13を除く環状の周辺領域15には、回転子1の回転軸4の回転速度の上昇に連れて、矢印に示すように、円盤面16、17の半径方向外側への冷媒移動を伴う循環流が発生する。この循環流は、外周側において回転子1の高温部分である中央大径部6内周の内周面14に接触して流動する一方、内周側において冷媒主流に接触して流動する。このため、前記内周面14側の接触部分では、高温部分から循環冷媒に吸熱し、冷媒主流との接触部分では、吸熱により温度が高くなった循環冷媒から温度の低い主流冷媒への熱伝導が発生する。即ち、前記循環冷媒は高温部分から吸熱し、主流冷媒に放熱する熱伝達機能を発揮する。
【0020】
主流冷媒と循環冷媒との接触は、両者が層状に接触するのみならず、主流冷媒の一部が循環流に巻き込まれて循環冷媒に混合される場合、循環冷媒の一部が冷媒主流に巻き込まれて主流冷媒に混合される場合を生ずる。混合が発生すると、いずれの混合でも、循環冷媒が冷却される。
【0021】
次に、循環流の発生メカニズムの概略を説明する。内部空間10の前記中心領域13を除く環状となった周辺領域15に存在する冷媒は、内周面14と円盤面16、17に接触している。回転子1が回転すると、周辺領域15内の冷媒も内周面14および円盤面16、17に引きずられて回転中心軸α周りに回転する。円盤面16の引きずりによる冷媒の回転は、円盤面16から軸方向へ離れるほど弱く、回転速度が低くなり、同様に、円盤面17の引きずりによる冷媒の回転は、円盤面17から軸方向へ離れるほど弱く、回転速度が低くなる。
【0022】
このため、同一半径位置における遠心力の大きさが、円盤面16側の第1区間では冷媒入口11A側で大きく冷媒出口12A側へ移るに連れて徐々に小さくなり、円盤面17側の第2区間では冷媒入口11A側で小さく冷媒出口12A側へ移るに連れて徐々に大きくなる。以上のような作用により、周辺領域15内における遠心力は、図1中に高または低で示すように、円盤面16、17間の中間部の内周側で低くなる分布となり(以下、遠心力勾配という)、この遠心力勾配によって互いに対向する一対の循環流が発生する。
【0023】
前記循環流は、回転体としての回転子1が回転していないときには発生せず、回転子1の回転速度が上昇するのにつれて大きく速くなる。このため、回転子1を設定回転速度である電動機の常用回転速度で回転させたときに循環流と主流との接触・混合が発生するよう、周辺領域15の寸法・形状を設定する。
【0024】
また、この電動機をハイブリッド車両の発電機あるいは車両駆動モータとして使用する場合、全ての常用回転速度範囲で循環流と主流との接触・混合を達成するのは不可能である。しかしながら、回転速度が低いときは回転子1の発熱量も少ないので、発熱量が永久磁石2の減磁を引き起こすほどに大きくなる回転速度範囲に合わせて周辺領域15の寸法・形状を設定すればよい。
【0025】
この実施の形態では以下の効果を有する。
【0026】
(ア)内部空間10内に流入する冷媒は、回転中心軸α付近の中心領域13に冷媒入口11Aから冷媒出口12Aへ向かう冷媒流れの主流を発生させる。この冷媒主流には障害物が存在しないため、この冷媒主流に対する圧損はほとんど無い。このため、冷媒を循環させるための外部エネルギ、例えば、冷媒ポンプの駆動エネルギを小さくすることができる。
【0027】
(イ)内部空間10の周辺領域15には、外周側で回転子1の高温部分である中央大径部6内周の内周面14に接触して流動する一方、内周側で冷媒主流に接触して流動する循環流を生ずる。この循環流は回転子1の回転速度に応じて発達させて発生するため、回転速度に応じて高温部分から吸熱し冷媒主流に放熱する高い熱伝達機能を発揮する。
【0028】
(ウ)特に、中心領域13と接触する内周側において、主流の冷媒の一部が循環流に巻き込まれ、循環流の冷媒の一部が主流に巻き込まれる冷媒の混合が発生するため、非常に高い熱伝達効率を得ることができる。
【0029】
(エ)周辺領域15の冷媒は周辺領域15を画成する壁面としての円盤面16、17によって回転中心軸α周りに回転され、その回転速度は円盤面16、17から離れるほど小さくなる。即ち、同一半径位置における遠心力の大きさが軸方向位置によって異なるため、周辺領域15に発生する循環流を安定して回転子1の回転速度に応じて発達させることができる。
【0030】
(オ)前記循環流は、冷媒入口11A側から前記冷媒出口12A側へ向けて徐々に遠心力勾配が小さくなる第1区間と、前記冷媒入口11A側から前記冷媒出口12A側へ向けて徐々に遠心力勾配が大きくなる第2区間とからなる単位区間を形成する。そして、単位区間内に、互いに対向して一対に発生させるため、冷媒主流との接触・混合が増加し、効果的に抜熱を行うことができる。
【0031】
(カ)循環流は回転体としての回転子1の回転速度の上昇に連れて発達し、循環流による熱伝達率を高くする特性となる。このため、回転速度が上昇するのに連れて発熱量が大きくなる電動機の回転子の冷却構造として特に有利である。
【0032】
(第2の実施の形態)
本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項1〜請求項3、請求項6、請求項7に対応する第2の実施の形態に基づいて説明する。
【0033】
図2〜図6は、永久磁石式同期電動機の回転子に本発明を適用した第2の実施の形態を示す。本実施の形態においては、第1の実施の形態の周辺領域15が断面四辺形であるのに対し、周辺領域を軸方向位置の変化に連れて拡径する拡径面およびまたは軸方向位置の変化に連れて縮径する縮径面を含むようにしたものである。なお、回転体としての回転子を構成する鉄心、側板の図示は省略してあるが、前実施形態と同様に具備する。
【0034】
図2において、周辺領域15の一方となる第1区間においては、回転中心軸αを中心とする内周半径が冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に大きくなる壁面としての拡径面21である円錐面21Aで構成している。また、周辺領域15の他方となる第2区間においては、回転中心軸αを中心とする内周半径が冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に小さくなる壁面としての縮径面22である円錐面22Aとで構成している。周辺領域15はこれら円錐面21A、22Aで画成している。なお、入口通路11および出口通路12、冷媒入口11Aと冷媒出口12Aとの間の中心領域13は、第1の実施形態と同様に構成する。
【0035】
この実施形態にあっては、回転体としての回転子1の回転に伴う円錐面21Aの引きずりによる冷媒の回転は、円錐面21Aから半径方向へ離れるほど弱く、回転速度が低くなる。同様に、円錐面22Aの引きずりによる冷媒の回転は、円錐面22Aから半径方向へ離れるほど弱く、回転速度が低くなる。
【0036】
このため、同一半径位置における遠心力の大きさが、円錐面21A側の第1区間では冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に小さくなり、円錐面22A側の第2区間では冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に大きくなる。周辺領域15内における遠心力は、図2中に高/低で示すような分布をなし、この遠心力勾配によって第1区間と第2区間とに互いに対向する一対の循環流が発生する。前記循環流は、円錐面21A、22Aに沿って循環するため、円錐面21A、22Aとの接触面積を大きくすることができ、回転子1の回転によって得られる循環流の速度を速めることができる。
【0037】
図3は、拡径面21、縮径面22の変形例を示す。第1区間の壁面形状は回転中心軸αを中心とする内周半径が冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に大きくなる拡径面21であればよい、例えば、図示するような球面21Bであってもよい。同様に、第2区間の壁面形状は回転中心軸αを中心とする内周半径が冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に小さくなる縮径面22であればよく、球面22Bでもよい。このように球面21B、22Bとする場合には、循環流と球面21B、22Bの拡径面21および縮径面22との接触面積を更に高めることができ、回転子1の回転によって得られる循環流の速度を速めることができる。
【0038】
また、冷媒入口11A側に位置する円盤面16と拡径面21とを組み合わせて第1区間を形成する一方、冷媒出口12A側に位置する円盤面17と縮径面22とを組み合わせて第2区間を形成してもよい。この場合には、円盤面16と拡径面21とで周辺領域15の冷媒に遠心力勾配を付与する一方、円盤面17と縮径面22とで周辺領域15の冷媒に遠心力勾配を付与する。
【0039】
図4に示す例では、壁面として、円盤面16、拡径円錐面21、縮径円錐面22、円盤面17で周辺領域15を画成している。円盤面16と拡径円錐面21とで第1区間の遠心力勾配を形成し、縮径円錐面22と円盤面17とで第2区間の遠心力勾配を形成している。
【0040】
また、図5に示す例では、壁面として、拡径円錐面21、円盤面16、内周面14、円盤面17、縮径円錐面22で周辺領域15を画成している。拡径円錐面21と円盤面16とで第1区間の遠心力勾配を形成し、円盤面17と縮径円錐面22とで第2区間の遠心力勾配を形成している。
【0041】
さらに、冷媒入口11A側と冷媒出口12A側の形状を異ならせてもよく、図6に示す例では、壁面として、拡径円錐面21と円盤面16とで第1区間の遠心力勾配を形成し、壁面としての円盤面17で第2区間の遠心力勾配を形成している。
【0042】
この実施の形態では、第1の実施形態による効果に加えて、以下の効果を有する。
【0043】
(キ)回転体としての回転子1の回転軸4の内部空間の少なくとも一部には、壁面として拡径面21およびまたは縮径面22を備えている。このため、冷媒の停留する部分が少なくなり、回転子1の回転に伴って生じる循環流の速度を速めることができ、冷媒主流との接触・混合が増加して高い冷却性能を得ることができる。
【0044】
(ク)また、壁面として拡径面21およびまたは縮径面22は冷媒との接触面積を円盤面等に比較して増大できる。このため、周辺領域15の冷媒を粘性により引きずる作用が増大し、この点でも回転子1の回転に伴って生じる循環流の速度を速めることができ、冷媒主流との接触・混合が増加して高い冷却性能を得ることができる。
【0045】
(ケ)図2〜5に示すように、第1、2区間に壁面として夫々拡径面21、縮径面22が対称に配置されている場合には、夫々の区間に発生する循環流が互に相乗しあって安定した循環流を発生させることができるため、冷媒主流との接触による冷却性能を安定して得ることができる。
【0046】
(コ)図5に示す例においては、内周面14が存在する軸方向領域から軸方向外側の小径部8、9が存在する部分までの間に壁面として拡径面21およびまたは縮径面22を配置するものである。このため、周辺領域15の冷媒に接触する面積をさらに一層増大でき、上記(キ)、(ク)の効果を向上させることができる。
【0047】
(第3の実施の形態)
本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項8に対応する第3の実施の形態に基づいて説明する。
【0048】
図7、8は、永久磁石式同期電動機の回転子に本発明を適用した第3の実施の形態を示す。第1、2の実施の形態に加えて、周辺領域を構成する円盤面、拡径面、縮径面の少なくともいずれか一つに羽根を追加したものである。なお、回転体としての回転子を構成する鉄心、側板の図示は省略してあるが、前実施形態と同様に具備する。
【0049】
図7において、羽根31は、壁面としての円盤面16と円盤面17に取付けられ、回転体としての回転子1と一体回転する。羽根31は、円盤面16、17に薄板を溶接等により固定することで形成することができる。羽根31の形状の一例として、図8(A)に示すように、円盤面16、17の半径方向に延びるよう配置したもの、図8(B)に示すように、複数の半径方向に配置するもの、更には、図8(C)に示すように、渦巻き状に配置するものがある。
【0050】
羽根31は、円盤面16、17による冷媒の粘性による引きずりだけで冷媒を回転させているものに対して、羽根31によって積極的に冷媒を回転させ、より強い循環流を得ることができる。
【0051】
なお、前記第2実施形態およびその変形例に羽根31を適用する場合には、円盤面16、17、拡径面21、縮径面22の少なくとも何れか一つあるいは複数箇所に羽根31を設ければよい。
【0052】
本実施の形態においては、第1、2実施形態における効果に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
【0053】
(サ)周辺領域15を構成する円盤面16、17、拡径面21、縮径面22の少なくともいずれか一つには冷媒を回転させるための羽根31を設ける。このため、冷媒との接触面での粘性による引きずりに加えて、羽根31による遠心ポンプ作用を冷媒に与えることができ、循環流をより一層速くでき、冷媒主流との接触・混合が増加して高い冷却性能を得ることができる。
【0054】
(シ)また、羽根31は、周辺領域15を構成する円盤面16、17、拡径面21、縮径面22から突出しているため、周辺領域15の冷媒との接触面積が増加し、これらの面から冷媒への熱伝達効率を向上させる。
【0055】
(第4の実施の形態)
本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項1〜3、請求項9、10に対応する第4の実施の形態に基づいて説明する。
【0056】
図9〜図17は、永久磁石式同期電動機の回転子に本発明を適用した第4の実施の形態を示す。本実施の形態においては、第1の実施の形態が一個の単位区間からなるものであるのに対し、複数の単位区間を備えるようにしたものである。なお、回転子を構成する鉄心、側板の図示は省略してあるが、前実施形態と同様に具備する。
【0057】
図9においては、壁面として周辺領域15を分割する薄板状の円盤41を追加することで複数の単位区間A、Bを備えるようにしている。円盤41は、回転中心軸αに対し垂直となるよう内周面14に取付けられており、回転体としての回転子1と一体に回転する。この円盤41により周辺領域15は軸方向に2分割される。なお、円盤41の中心には、入口通路11や出口通路12の内径とほぼ等しく中心領域13を構成する範囲に穴47が設けられており、円盤41が中心領域13の主流に対する障害物とならないようにしている。
【0058】
2分割された周辺領域15の左側の領域(単位区間A)は、円盤面16と内周面14と円盤41の冷媒入口側の面42とで画成されている。このため、同一半径位置における遠心力の大きさが、円盤面16側の第1区間Aでは冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に小さくなり、面42側の第2区間Aでは冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に大きくなる。よって、単位区間Aに互いに対向する一対の循環流が発生する。
【0059】
同様に、2分割された周辺領域15の右側の領域(単位区間B)は、円盤41の冷媒出口12A側の面43と内周面14と円盤面17とで画成されている。このため、同一半径位置における遠心力の大きさが、面43側の第1区間Bでは冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に小さくなり、円盤面17側の第2区間Bでは冷媒入口11A側から冷媒出口12A側へ向けて徐々に大きくなる。よって、単位区間Bにも互いに対向する一対の循環流が発生する。
【0060】
循環流の数を増やすことにより、第1実施形態よりも高い熱伝達率が得られる。図10は、壁面としての円盤41を多数配置した例である。なお、図10は、回転体を構成する回転子1の回転軸4の中央大径部6のみを図示している。円盤41の数を増やせば循環流の数をさらに増やすことが可能で、必要な熱伝達率に応じて配置する数を決定すればよい。この場合、円盤41は回転体としての回転子1の回転軸4と一体回転する必要があり、数が少ない場合は内周面14に溶接等で固定することも可能であるが、多数配置する場合は工夫が必要となる。
【0061】
図11は、上記課題に対応するため、内周面14に凸部44を形成する一方、壁面としての円盤41に凹部45を形成し、これら凸部44と凹部45との係合によって円盤41の回り止めを行うようにしたものである。なお、図11は、回転体を構成する回転子1の回転軸4の中央大径部6のみを図示している。円盤41同士の間隔は、円盤41を配置する際にスペーサ46を円盤41間に挟み込むことにより、所望の間隔にしている。
【0062】
図12は、壁面としての円盤41を、らせん状の連続した形状の円盤41Aとしたものである。なお、図12は、回転体を構成する回転子1の回転軸4の中央大径部6のみを図示している。この場合には、正確には円盤41Aの各面が回転中心軸αに垂直とならないので、循環流に加えて、それ以外の2次流れが発生する可能性があるが、部品数を低減できる。
【0063】
図13〜図15は、壁面としての円盤41の変形例を示すものである。なお、図13〜15は、回転体を構成する回転子1の回転軸4の中央大径部6のみを図示している。これらの変形例は、穴47付近に主流の乱れを発生させやすい形状のバリエーションを示すものである。冷媒主流に対する圧損を考慮すると、円盤41は主流に全く影響を及ぼさないものであることが望ましい。しかし、円盤41に設ける穴47の直径を小さくし、穴47付近に主流の乱れを発生させるようにすると、循環流と主流との混合が促進され、熱伝達率が大幅に向上するので、圧損と熱伝達率との両立が図れるよう穴47の直径を設定するとよい。
【0064】
図13においては、円盤41の穴47が冷媒の流れ方向に向かって凸状となるよう円盤41全体をテーパ状に形成したものであり、図14においては、円盤41の穴47が冷媒の流れ方向に向かって凸状となるよう円筒状48に突出させたものであり、図15においては、円盤41の穴47の周縁を周方向に凹凸状49としたものである。
【0065】
図16は、上記円盤を用いずに、周辺領域15内に複数の単位区間を形成して複数対の循環流を形成する方法の一例を示す。この場合の周辺領域15は、壁面として、円盤面16、拡径円錐面21A、縮径円錐面22A、拡径円錐面21C、縮径円錐面22C、円盤面17で画成されている。
【0066】
円盤面16と拡径円錐面21Aとで第1区間Aの遠心力勾配を形成し、縮径円錐面22Aで第2区間Aの遠心力勾配を形成することで単位区間Aに一対の循環流を発生させる。即ち、第1区間Aと第2区間Aとは形状が対称となっていない。
【0067】
さらに、拡径円錐面21Cで第1区間Bの遠心力勾配を形成し、縮径円錐面22Cと円盤面17とで第2区間Bの遠心力勾配を形成することで単位区間Bに一対の循環流を発生させる。この単位区間Bにおいても、第1区間Bと第2区間Bとは、その形状が対称となっていない。
【0068】
図17は、図16の変形例を示し、周辺領域15は、壁面として、縮径円錐面22A、拡径円錐面21Cと円盤面16、17により画成したものである。円盤面16と縮径円錐面22Aとで第1区間Aの遠心力勾配を形成し、縮径円錐面22Aで第2区間Aの遠心力勾配を形成することで単位区間Aに一対の循環流を発生させる。この単位区間Aにおいても、第1区間Aと第2区間Aとは形状が対称となっていない。
【0069】
さらに、拡径円錐面21Cで第1区間Bの遠心力勾配を形成し、拡径円錐面21Cと円盤面17とで第2区間Bの遠心力勾配を形成することで単位区間Bに一対の循環流を発生させる。この単位区間Bにおいても、第1区間Bと第2区間Bとは、その形状が対称となっていない。
【0070】
本実施の形態においては、第1、2の実施形態による効果に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
【0071】
(ス)前記単位区間は、前記周辺領域15内において軸方向に複数形成され、複数対の循環流を発生させるため、複数の箇所で内周面14から抜熱でき、複数の箇所で循環流と主流との接触・混合による放熱がなされ、熱伝達率が大幅に向上し、冷却効率が大幅に向上する。
【0072】
(セ)前記複数の単位区間は、前記回転中心軸αに垂直で前記回転体としての回転子1の回転軸4と一体回転する壁面としての薄板状の円盤41を前記周辺領域15内に配置することで、前記周辺領域15を軸方向に分割して形成する。このため、内周面14より突出している円盤41と周辺領域15の冷媒との接触面積が増加し、これらの面から冷媒への熱伝達効率を向上させる。
【0073】
(ソ)図13〜15に記載した壁面としての円盤41においては、主流が通過する穴47を、冷媒の流れ方向に向かって凸状とする、穴47を円筒状48に突出させる、穴47の周縁を周方向に凹凸状49とする等により穴47付近に主流の乱れを発生させやすい形状としている。このため、循環流と主流との混合が促進され、熱伝達率が大幅に向上させることができる。
【0074】
(タ)図16、17に示す例においては、単位区間A、Bにおいて、第1区間Bと第2区間Bとは、その形状が対称となっていない。このため、各区間において夫々複雑な様相の循環流となり、回転体1の回転軸4内周面の熱を冷媒主流により一層効果的に伝達でき、高い冷却性能を得ることができる。
【0075】
(第5の実施の形態)
本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項1、請求項11、12に対応する第5の実施の形態に基づいて説明する。
【0076】
図18〜図22は、永久磁石式同期電動機の回転子に本発明を適用した第4の実施の形態を示す。本実施の形態においては、第1の実施の形態に対して、周辺領域を円周方向に分割する隔壁を内周面に配置したものである。なお、回転子を構成する鉄心、側板の図示は省略してあるが、前実施形態と同様に具備する。
【0077】
図18において、周辺領域15は内周面14に溶接等により固定された隔壁51によって円周方向に分割され、周辺領域15に存在する冷媒は回転子1と同じ回転速度で回転する。冷媒の回転速度は周辺領域15内でほぼ均一となり、第1実施形態で説明したメカニズムでは循環流が発生しない。
【0078】
本実施形態の場合、周辺領域15には回転速度に応じた一定の遠心力場が形成されている。この遠心力場は、周辺領域15の内周側で圧力が低く回転軸4の内周面14に近づく外周側ほど圧力が高くなる状態である。この遠心力場においては、密度の高い冷媒は外周側に移動し、密度の低い冷媒は外周側から浮力を受けて内周側に浮き上がってくる。従って、周辺領域15には、冷媒の半径方向の温度勾配によって自然対流が発生する。即ち、内周面14から熱を受けて温度が上昇し密度が小さくなった冷媒は、遠心力の方向と逆方向の回転中心方向へ移動しようとし、反対に温度が低く密度の大きい主流近くの冷媒は遠心力の方向へ移動しようとする。回転子1を数千〜数万RPMで回転させたときの遠心加速度は、内周面14の内周半径が数センチであったとしても内周面14付近で数百〜数千G(重力加速度)となり、わずかな温度差(密度差)であっても有効な自然対流を発生させることができる。
【0079】
自然対流の駆動力となる遠心力は、回転子1の回転速度が高くなるほど大きくなるので、回転子1を設定回転速度である電動機の常用回転速度で回転させたときの自然対流を考慮して周辺領域15の寸法・形状を設定する必要がある点は第1実施形態の場合と同じである。
【0080】
図19は、内周面14へ隔壁51を取付ける取付け方法の一例を、図18(B)と同様の断面形状により示し、隔壁51を確実に取付ける一例である。内周面14に軸方向へ延びる凹溝52を設ける。ついで、この凹溝52に隔壁51を嵌め合わせ、さらに溶接によって隔壁51を固定する。なお、この例では、内周面14の全周に凹溝52を設けており、内周面14と冷媒との接触面積を増大させるようにしている。
【0081】
図20は、図19の変形例を示す。図20の例では、対角位置に配置する2つの隔壁51を連結部53によって連結した構造とする。対向する隔壁51が連結部53により連結されるため、両端の隔壁51を対向する凹溝52に挿入するのみで内周面14に固定できる。従って、隔壁51を内周面14に固定する際の溶接を省略できる。
【0082】
この構造においては、連結部53が中心領域13を横切る構成となっている。このため、中心領域13の主流の一部は連結部53によって回転速度成分が付与されて、図20(A)の矢印のように、周辺領域15に送り出され、周辺領域15の循環流を促進する効果も期待できる。ただし、連結部53をあまり大きくすると主流に対する圧損が大きくなるので、連結部53の軸方向長さは十分に小さくする必要がある。
【0083】
図21は、隔壁51の変形例を示す。この隔壁51には、内周面14に固定される端面に複数の切り欠き54を、例えば、等間隔に設けている。内周面14付近の冷媒は、回転速度に応じた遠心力場を構成しているが、切欠き54が配置されている部分には回転方向とは反対方向への冷媒の洩れが発生する。このため、切り欠き54より、図22の拡大断面図に矢印のごとく、内周面14付近に円周方向の冷媒流れが生じる。この冷媒流れは、内周面14表面に生ずる熱境界層の表面側を剥離させて、熱境界層を薄くして内周面14との熱交換を促進する。
【0084】
本実施の形態においては、第1の実施の形態における(ア)〜(ウ)の効果に加えて以下に記載する効果を奏することができる。
【0085】
(チ)前記周辺領域15の冷媒は当該領域15内でほぼ均一となる回転速度で回転軸4と共に回転中心軸α周りに回転され回転軸4の角速度による遠心力場が形成される。このため、温度上昇した密度の低い冷媒は回転中心軸α側へ移動し、主流の温度が低く密度の高い冷媒は回転軸4の内周面側へ移動することで、冷媒自身の温度勾配により前記循環流が発生し、熱交換性能が向上する。
【0086】
(ツ)前記周辺領域15の冷媒の回転は、周辺領域15を円周方向に分割する隔壁51を前記回転軸4と一体回転させて得る。このため、回転軸4の回転に基づく遠心力場を周辺領域15の冷媒に確実に発生させることができる。
【0087】
(テ)図19に示す例においては、回転軸4の内周に設けた凹溝52に隔壁51が嵌め合わせているため、隔壁51に冷媒から加えられる回転方向の流体抵抗を確実に支持することができる。
【0088】
(ト)また、図19に示す例においては、回転軸4の内周に凹溝52を内周全面に設けているため、回転軸4の内周と冷媒との熱交換面積を増加でき、冷媒の抜熱性を向上できる。
【0089】
(ハ)図20に示す例においては、隔壁51が連結部53により連結される。このため、隔壁51が回転方向だけでなく半径方向にも拘束され、組立時に特別な冶具が不要であるばかりでなく、組立精度が向上でき、溶接等の他の拘束手段を設けなくてもよく、コスト低減が図れる。
【0090】
(ヒ)また、図20の例においては、連結部53が主流に対して幾ばくかの角速度を与える。このため、主流の一部は連結部53に沿う遠心力によって半径方向への流れを生じ、周辺領域15の冷媒に二次流れを促進し、冷却性能を向上する。
【0091】
(フ)図21、22に示す例においては、隔壁51の内周面14との接続部に切欠き54を複数設けている。このため、この切欠き54から回転軸4の回転方向と逆方向に漏れ出した冷媒は、内周面14表面に生ずる熱境界層の表面側を剥離させて、熱境界層を薄くして内周面14との熱交換を促進する。また、剥離された熱境界層を形成していた冷媒は遠心力場による浮力により速やかに主流側に移動されて主流との熱伝達率を向上させる。
【0092】
(第6の実施の形態)
本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項13に対応する第6の実施の形態に基づいて説明する。
【0093】
図23〜図25は、永久磁石式同期電動機の回転子に本発明を適用した第の実施の形態を示す。本実施の形態においては、第5の実施の形態の複数に分割した周辺領域を回転中心軸に直交する複数の隔壁により軸方向に分割したものである。なお、回転子を構成する鉄心、側板の図示は省略してあるが、前実施形態と同様に具備し、回転体を構成する回転子の回転軸の中央大径部のみを図示している。
【0094】
図23において、回転中心軸αに対し垂直となる複数の隔壁61を隔壁51と一体として内周面14に取付ける。これら隔壁51、61は回転体としての回転子1の回転軸4と一体に回転する。隔壁61は周辺領域15を軸方向に分割する。隔壁61の中心には、入口通路11や出口通路12の内径とほぼ等しい穴65を設ける。穴65は、中心領域13の範囲に確保され、隔壁61が中心領域13の主流に対する障害物とならないようにしている。図23の左側に分離させて示すように、円周方向に周辺領域15を分割する複数の隔壁51と1枚の隔壁61とは一体の部材62に形成しており、内周面14内にこの部材62を積層して固定することで、組立を容易としている。
【0095】
この構成では、周辺領域15を小さなセルに分割しているので、周辺領域15内の冷媒を確実に回転軸4と同速回転させることができ、遠心力場を確実に形成することができる。
【0096】
図24においては、図中の左側に分離して示すように、部材62を、円盤状の板材を折り曲げ、扇状部分と扇状部分間にコ字状断面の突起を形成し、扇状部分同士により円盤状の隔壁61を形成し、コ字状断面突起により隔壁51を形成する。これら部材62を多数作成し、内周面14内に互に隔壁51を構成しているコ字状断面突起が重ならないように互い違いに積層したものである。この部材62は円盤状の板材からプレス加工により製作すれば製造コストを抑えて容易に製作できる。この構成でも、周辺領域15を小さなセルに分割しているので、周辺領域15内の冷媒を確実に回転軸4と同速回転させることができ、遠心力場を確実に形成することができる。
【0097】
また、図25に示す例においては、内周面14から隔壁51だけを突出形成する。隣り合う隔壁51間に略コ字状の部材63をその底部が隔壁51に接するように挿入してその両側の側辺により隔壁61を形成するようにしている。周辺領域15は、コ字状部材63の両側辺とコ字状部材63の底辺若しくは隔壁51とにより小さなセルに分割され、図23、24と同様に作用させることができる。なお、この場合、内周面14からの隔壁51は、放熱面積を増加させる冷却フィンとしても機能するのでこの機能を阻害しないように、部材63の底部に穴64を設けて、隔壁51が直接冷媒と接触するようにしておくことが望ましい。
【0098】
本実施の形態においては、第5の実施の形態による効果に加えて、以下に記載した効果を奏することができる。
【0099】
(ヘ)周辺領域15を円周方向に分割する隔壁51に加えて、回転中心軸αに垂直で回転体としての回転子1の前記回転軸4と一体回転する隔壁61を前記周辺領域15内に配置することにより前記周辺領域15を軸方向に分割する。周辺領域15の冷媒は回転軸4の回転に確実に追従し強力な遠心力場を形成する。このため、冷媒の温度変化による密度変化に対応して生ずる循環流を速めることができ、冷却効率を向上できる。
【0100】
(ホ)また、隔壁51、61によって区画された周辺領域15の中心領域13との境界部の冷媒は主流との相対速度差により攪拌される。このため、この攪拌されている冷媒を介して周辺領域15の循環流により運ばれた熱を効果的に主流に伝達でき、冷却効率を向上できる。
【0101】
(マ)図24に示す例では、複数の隔壁51と一枚の隔壁61とを一体とした部材62を、円盤状の隔壁61の片面に放射状に板(隔壁51の一部分)を突出させて形成している。このため、プレス加工により製作でき製造コストを抑えることができる。
【0102】
(ミ)図25に示すように、内周面14側に複数の隔壁51を形成し、隔壁51間にコ字状の断面の部材63を挿入して周辺領域を円周方向・軸方向に分割する場合に、コ字状断面の底辺部に穴を設けている。このため、内周面14と一体の隔壁51は放熱面積を増加させる冷却フィンとしても機能し、内周面14側よりの放熱性能が高まる。
【0103】
(第7の実施の形態)
本発明における回転体の冷却構造を実現する実施の形態を、請求項14に対応する第7の実施の形態に基づいて説明する。
【0104】
図26、27は、永久磁石式同期電動機の回転子に本発明を適用した第7の実施の形態を示す。本実施の形態においては、第1実施形態の構成に薄板状の円盤を多数追加したものである。なお、回転体としての回転子を構成する鉄心、側板の図示は省略してあるが、前実施形態と同様に具備し、回転体を構成する回転子の回転軸の中央大径部のみを図示している。
【0105】
図26においては、回転中心軸αに対し垂直の隔壁となる複数の円盤71を内周面14に微少な間隔をおいて取付け、回転軸4と一体に回転させる。隣り合う円盤71の間隔は、微小な寸法、具体的には、円盤71間の冷媒全体がその粘性による引きずりによって回転軸4に近い速度で回転するほど小さい寸法に形成する。この間隔は、理想的には、概ね速度境界層の厚さ程度とするのが望ましい。
【0106】
本実施形態の構成は、第4実施形態(特に図10)の構成と非常に近いものであるが、隣り合う円盤71の間隔が微小に構成している点で相違している。円盤71の間隔が微少であることにより、周辺領域15の冷媒は、円盤71と共に回転し、周辺領域15には、第5、6実施の形態と同様な遠心力場が形成される。このため、第1〜4実施形態によって得られる遠心力勾配による循環流よりも、第5、6実施形態で説明した遠心力場での温度勾配による循環流が支配的となる。なお、円盤71の間隔を広げてゆく場合には、遠心力勾配による循環流が遠心力場による循環流よりも多くなる。なお、第4実施形態の場合と同様に、円盤71をらせん状の連続した形状として、部品数を低減することも可能である。
【0107】
図27は、隔壁としての円盤71同士の微小間隔を確保しかつ円盤71の回り止めを容易に行う具体的な構造の一例を示すものである。
【0108】
回転軸4の内周面14に軸方向に凸部73を形成する。円盤71に凹部74を形成し、この凹部74を凸部73に係合させて円盤71の回り止めを行いつつ内周面14に積層する。円盤71の片面には複数の微小な突起72を設けており、互に積層することで所望の微小間隔を確保する。円盤71は、図の(A)、(B)と(C)、(D)とに示すように、微少な突起72の配置が相違する少なくとも2種類の円盤71、71Aが用いられている。内周面14に積層して組み付ける場合には、図の(E)に示すように、円盤71、71Aを交互に組み込むようにする。
【0109】
この構成においては、円盤71、71Aの間隔は、突起72の突出量により各間隔を一様に揃えることができる。しかも、凹部74、突起72をもつ円盤71、71Aは、はプレス加工によって容易に形成することが可能である。
【0110】
本実施の形態においては、第5、6の実施の形態における効果に加えて、以下に記載した効果を奏することができる。
【0111】
(ム)隔壁としての複数の円盤71を微少な間隔で回転軸4の内周面14に配置するという簡単な構成によって遠心力場を周辺領域15に形成できるため、第5、6の実施の形態に比較して、構成を簡単化でき、安価に構成できる。
【0112】
(メ)隔壁としての円盤71に形成する突起72の位置を異ならせて積層するため、円盤71の間隔を容易に得ることができ、組立も容易で、プレス成形により容易に形成することができる。
【0113】
なお、上記実施形態において、電動機として永久磁石式同期電動機を例にとって説明しているが、図示はしないが、誘導電動機であっても、SRモータであっても、また、その他のモータであってもよい。
【0114】
また、上記実施形態において、電動機と説明しているが、図示しないが、発電機であってもよい。
【0115】
また、上記実施形態において、回転体として電動機の回転子1について説明したが、図示はしないが、電動機に限られず、回転する回転体であれば本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す断面図。
【図3】図2の変形例を示す断面図。
【図4】図2の他の変形例を示す断面図。
【図5】図2の更に他の変形例を示す断面図。
【図6】図2の更にまた他の変形例を示す断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す断面図。
【図8】図7における羽根の一例を(A)〜(C)に示す正面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す断面図。
【図10】多数の円盤の配置例を示す断面図。
【図11】円盤の固定例を示す断面図。
【図12】螺旋状に連続した円盤を示す断面図。
【図13】円盤形状の一例を示す斜視図。
【図14】円盤形状の別の例を示す斜視図。
【図15】円盤形状の更に別の例を示す斜視図。
【図16】図9の変形例を示す断面図。
【図17】図9の他の変形例を示す断面図。
【図18】本発明の第5の実施の形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す軸方向断面図(A)、および、(A)のII−II断面図(B)。
【図19】図18の変形例を示す図18(B)と同様の断面図。
【図20】図18の他の変形例を示す軸方向断面図(A)および(A)のIII−III断面図(B)。
【図21】図18のさらに他の変形例を示す軸方向断面図。
【図22】図21の作動を説明する拡大断面図。
【図23】本発明の第6の実施の形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す斜視図。
【図24】図23の変形例を示す斜視図。
【図25】図23の他の変形例を示し、コ字状部材の成形工程(A)、(B)、回転子への組付け状態を(C)に示す斜視図。
【図26】本発明の第7の実施の形態の回転体の冷却構造を永久磁石式同期電動機の回転子に適用して示す斜視図。
【図27】図26の変形例を示し、2種類の円盤の一方の平面図(A)および側面図(B)、2種類の円盤の他方の平面図(C)および側面図(D)、回転子への組付け状態を示す斜視図(E)。
【符号の説明】
1 回転体としての回転子
2 永久磁石
3 鉄心(ロータコア)
4 回転体としての回転軸
6 中央大径部
7 軸受
8、9 小径部
10 回転体の内部空間
11 内部空間への入口通路
11A 冷媒入口
12 内部空間からの出口通路
12A 冷媒出口
α 回転体の回転中心軸
13 内部空間の中心領域
14 回転体の内周面
15 内部空間の周辺領域
16、17 壁面としての円盤面
21 壁面としての拡径面
21A、21C 壁面としての円錐面(拡径面)
21B 壁面としての球面(拡径面)
22 壁面としての縮径面
22A、22C 壁面としての円錐面(縮径面)
22B 壁面としての球面(縮径面)
31 羽根
41、壁面としての円盤
51、61 隔壁
62 部材
71 隔壁としての円盤
72 微小な突起

Claims (15)

  1. 回転体の内部に画成された空間を設け、この内部空間に冷媒を流通させることで回転体を冷却する回転体の冷却構造において、
    前記内部空間に連通させて冷媒入口と冷媒出口を、互いに対向させて回転体の回転中心軸上に形成し、
    冷媒入口から内部空間に冷媒を供給しかつ圧損が発生しないように内部空間から冷媒出口を介して冷媒を排出することで、内部空間の前記回転中心軸付近の中心領域に前記冷媒入口から前記冷媒出口へ向かう冷媒流れの主流を発生させる一方、内部空間の前記中心領域より外周側の周辺領域に半径方向の冷媒移動を伴う循環流を発生させ、
    前記循環流は前記主流との接触部分で互いの冷媒を混合させることを特徴とする回転体の冷却構造。
  2. 前記循環流は、前記周辺領域に存在する冷媒を回転体の回転速度に応じて回転中心軸周りに回転させ、冷媒の回転速度が当該領域を画成する壁面から離れるほど小さくなり、同一半径位置における遠心力の大きさを軸方向位置によって異ならせることによって発生させることを特徴とする請求項1に記載の回転体の冷却構造。
  3. 前記循環流は、前記冷媒入口側から前記冷媒出口側へ向けて徐々に遠心力が小さくなる第1区間と、前記冷媒入口側から前記冷媒出口側へ向けて徐々に遠心力が大きくなる第2区間とからなる単位区間内に、互いに対向して一対を発生させることを特徴とする請求項2に記載の回転体の冷却構造。
  4. 前記壁面は、前記回転中心軸に垂直で前記冷媒出口側に面し前記回転体と一体回転する円盤面で構成し、
    この円盤面の回転で冷媒を回転させて前記第1区間の遠心力の勾配を形成することを特徴とする請求項3に記載の回転体の冷却構造。
  5. 前記壁面は、前記回転中心軸に垂直で前記冷媒入口側に面し前記回転体と一体回転する円盤面で構成し、
    この円盤面の回転で冷媒を回転させて前記第2区間の遠心力の勾配を形成することを特徴とする請求項3に記載の回転体の冷却構造。
  6. 前記冷媒入口側の壁面は、前記回転中心軸を中心とする内周半径が前記冷媒入口側から前記冷媒出口側へ向けて徐々に大きくなり前記回転体と一体回転する拡径面で構成し、
    この拡径面の回転で冷媒を回転させて前記第1区間の遠心力の勾配を形成することを特徴とする請求項3に記載の回転体の冷却構造。
  7. 前記冷媒出口側の壁面は、前記回転中心軸を中心とする内周半径が前記冷媒入口側から前記冷媒出口側へ向けて徐々に小さくなり前記回転体と一体回転する縮径面で構成し、
    この縮径面の回転で冷媒を囲転させて前記第2区間の遠心力の勾配を形成することを特徴とする請求項3に記載の回転体の冷却構造。
  8. 前記周辺領域を構成する円盤面、拡径面、縮径面の少なくともいずれか一つには、冷媒を回転させるための羽根が設けられていることを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか一つに記載の回転体の冷却構造。
  9. 前記単位区間は、前記周辺領域内において軸方向に複数形成され、複数対の循環流を発生させることを特徴とする請求項3に記載の回転体の冷却構造。
  10. 前記複数の単位区間は、前記回転中心軸に垂直で前記回転体と一体回転する薄板状の円盤を前記周辺領域内に配置することで、前記周辺領域を軸方向に分割して形成することを特徴とする請求項9に記載の回転体の冷却構造。
  11. 前記周辺領域の冷媒は、当該領域内でほぼ均一となる回転速度で回転体と共に回転中心軸周りに回転され、
    前記循環流は、冷媒に生じる半径方向の温度勾配により発生させることを特徴とする請求項1に記載の回転体の冷却構造。
  12. 前記周辺領域の冷媒の回転は、周辺領域を円周方向に分割する隔壁を前記回転体と一体回転させて得ることを特徴とする請求項11に記載の回転体の冷却構造。
  13. 前記回転中心軸に垂直で前記回転体と一体回転する隔壁を前記周辺領域内に配置することにより、前記周辺領域を軸方向に分割することを特徴とする請求項12に記載の回転体の冷却構造。
  14. 前記回転中心軸に垂直で前記回転体と一体回転する薄板状の円盤を前記周辺領域内に多数配置し、これらの円盤によって前記周辺領域を軸方向に分割するとともに、
    隣り合う円盤の間隔を微小寸法に設定することを特徴とする請求項11に記載の回転体の冷却構造。
  15. 回転体は、永久磁石式同期電動機の回転子であり、
    この回転子は、永久磁石を内包する鉄心とこの鉄心を貫通する回転軸とで構成され、
    この回転軸は、外周に前記鉄心が嵌合締結される中央大径部と、外周が軸受によって軸支される両端小径部とからなり、
    前記中央大径部の内側が前記内部空間を形成し、前記両端小径部の内側が冷媒の入口通路と出口通路とを形成することを特徴とする請求項1に記載の回転体の冷却構造。
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