JP2022070634A - 回転電機用ロータ - Google Patents

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歩武 谷下田
Ayumu Yageta
宏 金原
Hiroshi Kanehara
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Abstract

【課題】回転電機の冷却効率を向上させる。【解決手段】回転電機用ロータであるロータ40は、ロータシャフト41と、ロータコア42と、ロータコア42の磁石42A孔内に配置された磁石49とを備える。ロータコア42には、冷却油が供給される供給口62Aと、該ロータコア42の軸方向における一端面に開口した排出口64Aとを有する冷却油路61が設けられている。冷却油路61は、供給口62Aを有していて磁石孔42Aに接続された第1油路62と、磁石孔42Aの内周面及び磁石49の外周面によって区画形成されていて第1油路62が接続された第2油路63とを含む。第2油路63は、排出口64Aを構成する排出部64を有していて、第1油路62が接続されている接続部65の流路断面積よりも、排出部64の流路断面積の方が小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機用ロータに関する。
特許文献1に記載の回転電機用ロータは、外周側にステータが配置された状態で回転電機のケース内に収容されている。回転電機用ロータは、ロータシャフトと、ロータシャフトに固定されたロータコアと、ロータコアの磁石孔内に配置された磁石とを有している。ロータコアの内部には、冷却油が供給される冷却油路が形成されている。冷却油路には、ロータシャフト内に形成されている供給通路を通じて冷却油が供給される。冷却油路は、ロータコアにおいて、ロータシャフトの軸方向における一端面に排出口を有している。こうした回転電機では、ロータに供給された冷却油は、ロータシャフト及びロータコアを順に流れた後、ロータコアの上記一端面から排出される。ロータは回転していることから、ロータコアから排出された冷却油は遠心力によって一端面上を外周側へ流れ、ステータに向けて飛散する。ステータに付着した冷却油は、ステータを伝って流れ落ちてケースの下方へと集められる。ケースの下方に集まった冷却油は、ケースの外へと排出されてラジエータで放熱した後、再度ロータへ供給される。このように特許文献1に記載の回転電機では、冷却油を循環させることで各部の冷却を行っている。
特開2017-200333号公報
特許文献1に記載の回転電機では、ロータからステータへ冷却油を供給した後、ステータを伝わせて冷却油をケース下方へと流すようにしている。ロータ及びステータは熱源であることから、冷却油は受熱して高温となった状態でケース下方へ集められてラジエータへ排出されることとなる。ラジエータにおいて放熱される熱量には限界があることから、循環する冷却油の温度を十分に低下させることができるとは言い切れない。特許文献1に記載の回転電機用ロータでは、この点については考慮されておらず、改善の余地がある。
上記課題を解決するための回転電機用ロータは、ロータシャフトと、該ロータシャフトの軸方向に沿って貫通した磁石孔を有していて前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアの前記磁石孔内に配置された磁石とを備える回転電機用ロータであって、前記ロータコアには、冷却油が供給される供給口と、該ロータコアの前記軸方向における一端面に開口した排出口とを有する冷却油路が設けられ、前記冷却油路は、前記供給口を有していて前記磁石孔に接続された第1油路と、前記磁石孔の内周面及び前記磁石の外周面によって区画形成されていて前記第1油路が接続された第2油路とを含み、前記第2油路は、前記排出口を構成する排出部を有していて、前記第1油路が接続されている接続部の流路断面積よりも、前記排出部の流路断面積の方が小さい。
ロータコアの冷却油路に供給された冷却油は、第1油路及び第2油路を順に流れてロータコアから排出される。上記構成では、第2油路において、第1油路と接続される接続部の流路断面積よりも冷却油を排出する排出部の流路断面積を小さくしている。流路断面積が小さくなることで、第2油路の排出部を流れる冷却油の速度は上昇する。そのため、第2油路に供給されたときの冷却油の速度よりも第2油路から排出されるときの冷却油の速度の方が速くなる。このように、ロータコアから排出される冷却油の流速を上げることで、ロータシャフトの軸方向へ噴出させた状態で冷却油を排出することが可能になる。こうした構成の回転電機用ロータを回転電機のケースに組付けることで、ロータからケースに向けて軸方向に冷却油を噴出させることが可能になる。こうした場合、回転電機において他の部位に比して比較的低温であるケースを伝わせて冷却油を循環させることができるため、冷却油の放熱性が向上する。したがって、上記構成によれば、循環する冷却油の温度を低く保つことに貢献でき、回転電機の冷却効率を向上させることが可能になる。
回転電機の概略構成を示す断面図。 図1の2-2線に沿った断面図。 図2の3-3線に沿った断面図。 ロータコアを軸方向から見たときの磁石孔の構成を示す模式図。 回転電機のケース内における冷却油の移動態様を模式的に示す断面図。 回転電機用ロータの他の例の構成を模式的に示す断面図。
回転電機用ロータの一実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の回転電機用ロータを備える回転電機10の構成を説明する。図1に示すように、回転電機10は、ケース20を有している。ケース20は、例えばアルミニウムによって構成されている。ケース20は、円筒状の周壁21と、該周壁21の一端(図1の右端)に設けられた円環形状の第1端壁22と、周壁21の他端(図1の左端)に設けられた円環形状の第2端壁23とを有している。また、ケース20は、第1端壁22の内周縁から外方(図1の右方)に突出した形状の第1フランジ壁24を有している。第1フランジ壁24は、先端部が開口した円筒状に形成されている。ケース20には、第2端壁23の内周縁から外方(図1の左方)に突出した形状の第2フランジ壁25が設けられている。第2フランジ壁25の先端には、円板状の連結壁26が連結されている。
ケース20の内部には、ステータ30が収容されている。ステータ30は、磁性体である電磁鋼板を複数枚積層して円環柱状に構成されたステータコア31を有している。
図2に示すように、ステータコア31は、円環状に形成されているヨーク31Aと、該ヨーク31Aの内周面から径方向内側に突出した形状の複数のティース31Bとを有している。ヨーク31Aの外周面は、ケース20における周壁21の内周面に固定されている。これにより、ケース20にステータ30が固定されている。ティース31Bは、径方向内側の先端部分が部分的に拡幅されている。隣り合うティース31Bとヨーク31Aとによってスロット31Cが区画されている。ステータ30は、ステータコア31のスロット31Cに巻かれたコイル32を有している。図1に示すように、コイル32は、ステータコア31の積層方向における両端部がステータコア31よりも突出している。
本実施形態の回転電機用ロータとしてのロータ40は、ケース20内においてステータ30の内周側に配置されている。ロータ40は、ステータコア31の積層方向に延びるロータシャフト41を有している。以下では、ロータシャフト41の中心軸Lの延びる方向を単に軸方向という。
ロータシャフト41は、一端部が第1フランジ壁24の内域を通じて外方まで延びている。ロータシャフト41の他端部は、第2フランジ壁25の内域に配置されている。ロータシャフト41は、第1端壁22の内周面に固定された第1軸受け50と、第2端壁23の内周面に固定された第2軸受け51とを介してケース20に回転自在に軸支されている。ロータ40は、ロータシャフト41の外周面に固定された円環柱形状をなすロータコア42を備えている。ロータコア42は、磁性体である電磁鋼板を複数枚積層した積層体43と、該積層体43の積層方向における両端に配置された一対のエンドプレート48とによって構成されている。エンドプレート48は、例えば鉄を主成分とする金属によって構成されている。
図2及び図3に示すように、ロータコア42には、ロータシャフト41の軸方向に沿って貫通した磁石孔42Aが設けられている。すなわち、磁石孔42Aは、ロータコア42の積層体43を構成する電磁鋼板とエンドプレート48との各々に孔を形成することで構成されている。これらの孔が互いに連通するように、電磁鋼板やエンドプレート48が積層されている。
図2に示すように、磁石孔42Aは、ロータコア42の外周側において周方向に並んで複数配置されている。なお、本実施形態では、ロータコア42に、該ロータコア42の外周側が開いたV字状をなすように配置された一対の磁石孔42Aを、周方向に間隔を開けて8つ設けた場合を例示している。図2に示すロータシャフト41の軸方向と直交する断面において、磁石孔42Aの内周面は、互いに対向して平行に延びる一対の内側面42Bと、一対の内側面42Bを繋ぐ一対の湾曲内面42Cとによって構成されている。磁石孔42A内には、磁石49が配置されている。
磁石49は、断面が長方形の棒状に形成されている。磁石49は、断面の長手方向に延びる長辺の長さが磁石孔42Aの一対の内側面42Bの長さと略同一であり、断面の短手方向に延びる短辺の長さが磁石孔42Aの一対の内側面42Bの間隔よりも若干短い。磁石49は、長辺と磁石孔42Aの一対の内側面42Bとの隙間に配置された図示しない固定部材を介してロータコア42に固定されている。固定部材は、公知の接着シートや熱膨張シートを採用できる。上記一対の磁石孔42Aに配置された磁石49によって、ロータコア42の1つの磁極が形成されている。上述したように一対の磁石孔42Aは周方向に8つ並んで設けられていることから、本実施形態のロータコア42には8つの磁極が形成されている。
図3に示すように、磁石49の軸方向における長さは、ロータコア42の積層体43の軸方向における長さよりも短い。すなわち、軸方向において、磁石49は磁石孔42Aよりも短い。ロータコア42の積層体43を構成する電磁鋼板のうち磁石49が配置されていない電磁鋼板を排出側電磁鋼板44といい、磁石49が配置されている電磁鋼板を磁石収容電磁鋼板47という。
排出側電磁鋼板44は、積層体43において上記軸方向における両端部に2枚ずつ設けられている。2枚の排出側電磁鋼板44のうち磁石49に近い側に位置する電磁鋼板を第1排出電磁鋼板45といい、磁石49に遠い側に位置する電磁鋼板を第2排出電磁鋼板46という。磁石収容電磁鋼板47は、磁石孔42Aを構成する第1構成孔47Aの径が同一である。
一方で、図4に示すように、排出側電磁鋼板44は、磁石孔42Aを構成する第2構成孔44Aが磁石収容電磁鋼板47の第1構成孔47Aに比して小さい。第2構成孔44Aは、第1排出電磁鋼板45において磁石孔42Aを構成する第21構成孔45Aと第2排出電磁鋼板46において磁石孔42Aを構成する第22構成孔46Aとを有する。
すなわち、図4に二点鎖線で示す磁石収容電磁鋼板47の第1構成孔47Aに対して、図4に一点鎖線で示す第1排出電磁鋼板45の第21構成孔45Aは小さい。また、図4に一点鎖線で示す第1排出電磁鋼板45の第21構成孔45Aに対して、図4に破線で示す第2排出電磁鋼板46の第22構成孔46Aは小さい。なお、本実施形態では、第2構成孔44Aの一対の内側面42Bの間隔を短くすることによって、第2構成孔44Aを第1構成孔47Aに比して小さくするとともに、第22構成孔46Aを第21構成孔45Aに比して小さくしている。
なお、図4に実線で示すエンドプレート48の磁石孔42Aを構成する第3構成孔48Aは、図4に破線で示す第2排出電磁鋼板46の第2構成孔44Aよりも小さい。エンドプレート48の第3構成孔48Aは、第2排出電磁鋼板46の第2構成孔44Aにおける一対の内側面42Bの中央部に配置されている。このように、磁石孔42Aは、磁石49から遠い位置に行くほど孔径、すなわち流路断面積が小さくなっている。なお、磁石孔42Aの孔径とは、一対の内側面42Bの間隔である。磁石孔42Aの孔径として一対の湾曲内面42Cの頂点の間隔を採用してもよい。
図3に示すように、ロータ40には、冷却油が流れる供給通路60と冷却油路61とが設けられている。供給通路60は、ロータシャフト41の内部に形成されている。供給通路60は、ロータシャフト41内において軸方向に延びる主通路60Aと、該主通路60Aの先端から径方向に延びる複数の分岐通路60Bとを有している。
冷却油路61は、分岐通路60Bに対応して周方向に複数設けられている。各冷却油路61の構成は同様である。冷却油路61は、分岐通路60Bに連通している第1油路62を有している。第1油路62は、ロータコア42の内周面に開口する供給口62Aを有している。供給口62Aは、分岐通路60Bと連通しており、分岐通路60Bから冷却油が供給される。第1油路62は、径方向に延びて磁石孔42Aに接続されている。第1油路62は、ロータコア42を構成する積層体43の内、積層方向における中央に位置する2枚の磁石収容電磁鋼板47に形成されたスリットによって構成されている。スリットは、磁石収容電磁鋼板47においてロータシャフト41に固定されている内周縁から第1構成孔47Aまで切り欠かれた形状に形成されている。
冷却油路61は、第1油路62が接続された第2油路63を有している。第2油路63は、磁石孔42Aの内周面及び磁石49の外周面によって区画形成されている。すなわち、ロータシャフト41の軸方向と直交する断面で見たときに、磁石孔42Aを構成する一対の湾曲内面42Cと磁石孔42Aの短辺とによって囲まれる領域が第2油路63の流路断面となる。第2油路63において、第1油路62が接続されている中央部分を接続部65という。
第2油路63は、ロータコア42において軸方向の両端面に開口した排出口64Aを有する排出部64を備えている。排出部64は、排出側電磁鋼板44とエンドプレート48とによって構成されている。排出口64Aは、エンドプレート48に形成されている。上述したように排出側電磁鋼板44に形成された第2構成孔44Aとエンドプレート48に形成されている第3構成孔48Aにおいては、磁石49から遠い位置ほど、すなわち排出口64Aに近い位置ほど小さくなるように設けられている。これにより、第2油路63は、接続部65の流路断面積よりも、排出部64、特に排出口64Aの流路断面積の方が小さくなっている。
図1に示すように、回転電機10のケース20の下方には、回転電機10に供給された冷却油が溜まる。この冷却油にステータコア31の一部が浸っている。ケース20の下方に溜まった冷却油を排出するために、周壁21の下方には排液口21Aが設けられている。排液口21Aは、ラジエータ70に繋がっている。排液口21Aからラジエータ70へ流れた冷却油は、該ラジエータ70において空気との熱交換によって放熱した後、オイルパン75へ戻される。オイルパン75に戻された冷却油は、オイルポンプ80によって汲み上げられてロータシャフト41の主通路60Aへと供給される。主通路60Aへ供給された冷却油は、分岐通路60Bから第1油路62及び第2油路63を順に流れてロータシャフト41、ロータコア42、及び磁石49を冷却した後、排出口64Aから排出される。なお、第2油路63は、磁石49の外周面によって構成されていることから、磁石49と冷却油とが直接接触することとなり、磁石49が好適に冷却される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、第2油路63において、第1油路62と接続される接続部65の流路断面積よりも冷却油を排出する排出部64の流路断面積を小さくしている。流路断面積が小さくなることで、第2油路63の排出部64を流れる冷却油の速度は上昇する。そのため、第2油路63に供給されたときの冷却油の速度よりも第2油路63から排出されるときの冷却油の速度の方が速くなる。
図5に実線の矢印で示すように、こうしてロータコア42から排出される冷却油の流速を上げることで、ロータシャフト41の軸方向へ噴出させた状態でロータコア42から冷却油を排出することが可能になる。なお、ロータ40が回転しているときには遠心力が作用することから、ケース20に向かうほど径方向外側に位置するように冷却油は噴出される。
ロータコア42から排出された冷却油は、回転電機10において他の部位に比して比較的低温であるケース20に到達して付着する。その後、図5に一点鎖線の矢印で示すように、冷却油は自重でケース20を伝って下方へ移動する。こうしてケース20を伝うときには、冷却油からケース20へと熱が移動するため、冷却油から放熱させることができる。そのため、図5に二点鎖線の矢印で示す比較例のように、ロータコア42からステータ30へ冷却油を飛散させた後に、ステータ30を伝わせてケース20の下方へと冷却油を移動させる構成に比べて、ケース20下方に溜まる冷却油の温度を低下させることが可能になる。そして、こうした冷却油をラジエータ70において再度放熱させた後に循環させることができるため、循環する冷却油の温度を低く保つことに貢献できる。したがって、回転電機10の冷却効率を向上させることが可能になる。
(2)本実施形態では、第2油路63の排出部64を、2枚の排出側電磁鋼板44及びエンドプレート48によって構成した。そして、排出部64において磁石孔42Aを構成する第2構成孔44A及び第3構成孔48Aの大きさを排出口64A側ほど徐々に小さくなるように形成した。このように排出部64の流路断面積を徐々に小さくすることで、流路断面積が小さくなることに起因する第2油路63の圧力損失の増大を抑えることが可能になる。したがって、第2油路63の排出部64を流れる冷却油の流速をより一層高めることができるため、冷却効率を一層向上させることが可能になる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、2枚の排出側電磁鋼板44及びエンドプレート48を用いて、排出部64において排出口64A側ほど徐々に流路断面積が小さくなる構成を実現した。こうした構成は他の方法によって実現することも可能である。例えば、図6に示す構成を採用してもよい。なお、図6では、エンドプレートのみによって上述した構成を実現している点が上記実施形態と異なっている。
図6に示すように、ロータコア90は、磁性体である電磁鋼板を複数枚積層した積層体91と、該積層体91の積層方向における両端に配置された一対のエンドプレート92とによって構成されている。積層体91を構成する各電磁鋼板は、磁石孔42Aを構成する孔の形状は全て同一である。エンドプレート92において磁石孔42Aを構成する第3構成孔93は、磁石49から離れるほど縮径されたテーパ部93Aと、該テーパ部93Aに接続されて排出口94Aを構成する出口部93Bとからなる。出口部93Bの流路断面積は、接続部65の流路断面積よりも小さい。こうした構成では、エンドプレート92によって第2油路63の排出部94が構成されており、この排出部94では、テーパ部93Aによって排出口94A側ほど徐々に流路断面積が小さくなっている。こうした構成であっても、上記(2)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記実施形態において、排出部64,94において排出口64A,94A側ほど徐々に流路断面積が小さくなる構成は必ずしも必須ではない。例えば、上記実施形態において、第1排出電磁鋼板45及び第2排出電磁鋼板46の第2構成孔44Aを、磁石収容電磁鋼板47の第1構成孔47Aと同じ大きさとし、エンドプレート48に形成された第3構成孔48Aによってのみ流路断面積を小さくする構成としてもよい。
・上記実施形態では、エンドプレート48に設けられた第3構成孔48Aが、第2排出電磁鋼板46の第22構成孔46Aにおける一対の内側面42Bの内域の中央部に配置されるように、エンドプレート48と第2排出電磁鋼板46とを積層して磁石孔42Aを構成した。こうした構成は適宜変更が可能である。例えば、エンドプレート48に設けられた第3構成孔48Aが、第2排出電磁鋼板46の第22構成孔46Aにおける湾曲内面42Cの内域と重なる位置となるようにこれらを積層してもよい。また、第1排出電磁鋼板45及び第2排出電磁鋼板46に設けられる第2構成孔44Aを、磁石収容電磁鋼板47に設けられた第1構成孔47Aの湾曲内面42Cの内域と重なる領域のみに形成してもよい。この場合には、第1排出電磁鋼板45及び第2電磁鋼板において一対の湾曲内面42Cの内域と重なる領域の内、少なくとも一方の領域に第2構成孔44Aを設ければよい。
・上記実施形態では、ロータコア42の軸方向における両端面に排出口64Aを設けた構成を例示したが、排出口64Aを軸方向における一端面に形成してもよい。すなわち、一方のエンドプレート48に排出口64Aを形成し、他方のエンドプレート48に排出口64Aを形成しない構成としてもよい。
・上記実施形態において、エンドプレート48を省略することも可能である。この場合には、ロータコア42を構成する電磁鋼板のうち、軸方向における端部に位置する電磁鋼板によって排出口64Aが構成される。
・上記実施形態では、冷却油路61の第1油路62は、供給口62Aから磁石孔42Aを径方向に直線的に繋ぐ構成とした。こうした構成は適宜変更が可能である。例えば、第1油路62を供給口62Aから分岐させて軸方向における複数箇所で磁石孔42Aに接続する構成としてもよい。この構成では、第2油路63は、複数の接続部65を含む。そのため、こうした構成では、複数の接続部65の流路断面積の総和よりも排出口64Aの流路断面積を小さくしてもよいし、複数の接続部65のうち何れか1つの流路断面積よりも排出口64Aの流路断面積を小さくしてもよい。これらの構成であっても、上記(1)と同様の作用効果を得ることは可能である。
10…回転電機
20…ケース
21…周壁
21A…排液口
22…第1端壁
23…第2端壁
24…第1フランジ壁
25…第2フランジ壁
26…連結壁
30…ステータ
31…ステータコア
31A…ヨーク
31B…ティース
31C…スロット
32…コイル
40…ロータ
41…ロータシャフト
42…ロータコア
42A…磁石孔
42B…内側面
42C…湾曲内面
43…積層体
44…排出側電磁鋼板
44A…第2構成孔
45…第1排出電磁鋼板
45A…第21構成孔
46…第2排出電磁鋼板
46A…第22構成孔
47…磁石収容電磁鋼板
47A…第1構成孔
48…エンドプレート
48A…第3構成孔
49…磁石
50…第1軸受け
51…第2軸受け
60…供給通路
60A…主通路
60B…分岐通路
61…冷却油路
62…第1油路
62A…供給口
63…第2油路
64…排出部
64A…排出口
65…接続部
70…ラジエータ
75…オイルパン
80…オイルポンプ
90…ロータコア
91…積層体
92…エンドプレート
93…第3構成孔
93A…テーパ部
93B…出口部
94…排出部
94A…排出口

Claims (1)

  1. ロータシャフトと、該ロータシャフトの軸方向に沿って貫通した磁石孔を有していて前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアの前記磁石孔内に配置された磁石とを備える回転電機用ロータであって、
    前記ロータコアには、冷却油が供給される供給口と、該ロータコアの前記軸方向における一端面に開口した排出口とを有する冷却油路が設けられ、
    前記冷却油路は、前記供給口を有していて前記磁石孔に接続された第1油路と、前記磁石孔の内周面及び前記磁石の外周面によって区画形成されていて前記第1油路が接続された第2油路とを含み、
    前記第2油路は、前記排出口を構成する排出部を有していて、前記第1油路が接続されている接続部の流路断面積よりも、前記排出部の流路断面積の方が小さい回転電機用ロータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022090043A (ja) * 2019-10-31 2022-06-16 株式会社ニューギン 遊技機
JP2022090044A (ja) * 2019-10-31 2022-06-16 株式会社ニューギン 遊技機

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JP2022090043A (ja) * 2019-10-31 2022-06-16 株式会社ニューギン 遊技機
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