JP6332876B2 - 回転電機のロータ、および回転電機のロータの製造方法 - Google Patents

回転電機のロータ、および回転電機のロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機のロータ、および回転電機のロータの製造方法に関するものである。
従来から、ステータおよびロータを備えた回転電機が知られている。ロータは、回転可能に支持されたシャフトと、複数の電磁鋼板が積層されたロータコアと、ロータコアの端面から軸方向に沿って形成された磁石用スロット内に収容された磁石と、ロータコアの軸方向端部に設けられ、磁石を保持する端面板と、を備えている(例えば特許文献1参照)。ロータコアには、軽量化を図るために複数の貫通孔(孔部)が軸方向に貫通形成されている。端面板は、ロータコアの軸方向の端面を覆うように設けられており、各貫通孔の開口を塞いでいる。
特許第4424385号公報
ところで、ロータコアは、電磁鋼板が積層されることにより形成されているので、冷却用や潤滑用としてロータコアの周囲に配された流体が、積層された電磁鋼板の隙間を通って各孔部の内部に進入する場合がある。ここで、各孔部の内部に溜まった流体の量に差異が生じていると、ロータの質量バランスが悪化し、ロータの回転時に回転電機が振動するおそれがある。
そこで本発明は、質量バランスの悪化を防止できる回転電機のロータ、および回転電機のロータの製造方法を提供するものである。
本発明の回転電機(例えば、実施形態のモータ23)のロータ(例えば、実施形態のロータ22)は、回転軸(例えば、実施形態の回転軸24)と、前記回転軸に対して同軸状に固定され、永久磁石(例えば、実施形態の永久磁石69)を保持するロータコア(例えば、実施形態のロータコア61)と、前記ロータコアの軸方向の端面(例えば、実施形態の第1端面61aおよび第2端面61b)に対向配置された端面板(例えば、実施形態の第1端面板71および第2端面板72)と、を備え、前記ロータコアには、前記端面に開口するとともに前記ロータコアの周方向に並ぶ複数の孔部(例えば、実施形態の肉抜孔65)が形成され、前記端面板は、周方向に隣り合う前記孔部同士を連通する溝部(例えば、実施形態の第1溝部74)を備え、前記溝部は、前記孔部のみに連通する、ことを特徴とする。
本発明によれば、端面板が周方向に隣り合う孔部同士を連通する溝部を備えるので、各孔部の内部に溜まった流体を隣り合う孔部同士に溝部を通じて均等に分布させることができる。したがって、孔部により軽量化されたロータにおいて、複数の孔部の内部に流体が不均一に溜まることで質量バランスが悪化することを防止できる。
しかも、溝部は、孔部のみに連通するので、溝部を通じて孔部の内部の流体が流出することを防止できる。このため、例えば永久磁石が収容されるスロット等の構造がロータコアに形成されている場合に、孔部の内部から流出した流体が前記構造に進入して溜まることを防止できる。したがって、ロータの質量バランスが悪化することを防止できる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記溝部は、前記回転軸の中心線に対するm回対称(mは2以上の整数)の形状に形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、端面板を回転軸の中心線に対して回転対称形状に形成することができるので、ロータの質量バランスが悪化することを防止できる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記複数の孔部は、前記孔部の個数をnとしたとき、前記回転軸の中心線に対するn回対称の形状に形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、ロータコアを回転軸の中心線に対して回転対称形状に形成することができるので、ロータの質量バランスが悪化することを防止できる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記溝部は、前記軸方向から見て円環状に形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、溝部が周方向全周に亘って均一な形状となるので、ロータの高速回転時に溝部に応力集中が生じることを防止できる。これにより、端面板の強度を確保するために端面板を厚くする必要がないので、端面板の薄型化によりロータを軽量化することができる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記溝部は、前記複数の孔部における前記ロータコアの径方向の最外周部と前記軸方向で対向する、ことが望ましい。
本発明によれば、ロータの回転時に遠心力により孔部の最外周部に分布する流体を、孔部の最外周部と対向する溝部を通じて隣り合う孔部同士に均等に分布させることができる。したがって、ロータの質量バランスが悪化することをより確実に防止できる。
上記の回転電機のロータにおいて、前記孔部は、前記永久磁石よりも前記ロータコアの径方向の内側に形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、永久磁石よりも径方向の内側で流体が均等に分布するので、流体を含むロータの重心の偏心をより小さくすることができる。したがって、ロータの質量バランスが悪化することを防止できる。
本発明の回転電機のロータの製造方法は、上記の回転電機のロータの製造方法であって、前記溝部を切削加工により形成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、溝部を精度良く形成することができる。したがって、優れた質量バランスを有するロータを製造できる。
本発明によれば、ロータの質量バランスが悪化することを防止できる。
モータユニットの概略構成断面図である。 実施形態に係るロータの縦断面を示す斜視図である。 実施形態に係るロータコアを軸方向から見た図である。 実施形態に係るロータの説明図であって、図3のA部における拡大縦断面図ある。 実施形態の変形例に係るロータの説明図であって、図3のA部に相当する部分における拡大縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では回転電機として車両用駆動モータユニットに採用したモータについて説明する。また、以下の説明では、モータのロータコアの軸方向を単に「軸方向」といい、ロータコア回りの周方向を単に「周方向」といい、軸方向に直交して回転軸から放射状に延びる方向を「径方向」という。
最初に実施形態の車両用駆動モータユニット(以下、「モータユニット」という。)10について説明する。
図1は、モータユニットの概略構成断面図である。
図1に示すように、モータユニット10は、ステータ21およびロータ22を備えたモータ23を収容するモータハウジング11と、モータハウジング11の軸方向一方側に締結され、モータ23の回転軸24からの動力を伝達する動力伝達部(不図示)を収容するミッションハウジング12と、モータハウジング11の軸方向他方側に締結され、モータ23の回転センサ25を収容するセンサハウジング13と、を備えている。なお、ミッションハウジング12は、モータハウジング11に締結された共用ハウジング12Aと、共用ハウジング12Aに締結されたギアハウジング12Bと、により構成されている。また、モータハウジング11の内部にはモータ室36が、ミッションハウジング12の内部にはミッション室37が、センサハウジング13の内部にはセンサ室38が、それぞれ構成されている。
モータハウジング11は、モータ23全体を覆うような円筒状に形成されている。共用ハウジング12Aは、モータハウジング11とミッションハウジング12との境界部として構成されており、モータハウジング11とミッションハウジング12との間にモータ室36とミッション室37とを仕切る仕切壁41が形成されている。仕切壁41の径方向中央部には、仕切壁41の厚さ方向に貫通する貫通孔40が形成されている。貫通孔40内には、モータ23の回転軸24の一端を回転自在に支持するベアリング26が挿入されている。一方、モータハウジング11とセンサハウジング13との境界部のセンサハウジング13側には、モータ23の回転軸24の他端を回転自在に支持するベアリング27が挿入されている。
なお、モータユニット10内(モータハウジング11、ミッションハウジング12、センサハウジング13)には、ベアリング26,27やモータ23等の冷却用および潤滑用として冷媒(例えばオートマチックトランスミッションフルード)が導入されており、上述したモータ23は、ステータ21の一部が冷媒に浸漬した状態で配置されている。また、モータハウジング11とミッションハウジング12との間には、オイルポンプ(不図示)が設けられており、オイルポンプにより汲み上げられた冷媒が、図示しない油路を通ってモータユニット10内を循環可能に構成されている。そして、モータユニット10内を循環する冷媒がベアリング26,27等に供給されることでベアリング26,27等が冷却されるようになっている。
また、モータハウジング11の壁部31、ミッションハウジング12の壁部32、およびセンサハウジング13の壁部33には、互いに連通するブリーザ通路35がそれぞれ形成され、ブリーザ配管39からモータユニット10内の高圧・高温の空気を排出することができるようになっている。
さらに、モータハウジング11の壁部31内で、ブリーザ通路35よりも内周側には、モータ23を冷却するためのウォータジャケット55が、モータ23におけるステータ21の全周を覆うように設けられている。また、ステータ21は、モータハウジング11に焼き嵌めされており、モータハウジング11の内周面に密着するように配置されている。
モータ23は、インナーロータ型のIPMモータ(埋込磁石同期モータ)であって、筒状のステータ21と、ステータ21の内側に所定間隔を空けて配置された円柱状のロータ22と、を備えている。
ステータ21は、電磁鋼板からなる磁性板材44が軸方向に積層されたものであって、径方向内側に向かって延びるティース42を備えている。ティース42には、インシュレータ(不図示)を介してコイル43が巻装されている。
図2は、実施形態に係るロータの縦断面を示す斜視図である。
図2に示すように、ロータ22は、回転可能に支持された回転軸24と、回転軸24に対して同軸状に圧入固定されたロータコア61と、ロータコア61の軸方向両端面61a,61bに対向配置された一対の端面板(第1端面板71および第2端面板72)と、を備えている。
回転軸24は、ステンレスや鉄等により形成された中空の円筒状の部材であり、鍛造や鋳造、機械加工等により形成される。回転軸24の内部は空洞となっており、上述した冷媒が通流する冷媒流路29となっている。冷媒は、上述したオイルポンプ(不図示)から供給される。
また、回転軸24の外周面には、拡径部28が形成されている。拡径部28は、ロータコア61の軸方向一方側に形成されている。拡径部28の軸方向他方側を向く段差面28aは、軸方向に直交するように形成されている。
図3は、実施形態に係るロータコアを軸方向から見た図である。図3では、後述する第1溝部74および第2溝部75の位置を2点鎖線で示している。
図2および図3に示すように、ロータコア61は、ステータ21(図1参照)の内側に所定間隔をあけて配置された軸方向視円環状の部材である。ロータコア61は、電磁鋼板からなる磁性板材60が軸方向に沿って積層されて形成されている。
ロータコア61は、円環状のヨーク部66と、ヨーク部66に対して径方向内側に配置された円環状のハブ部67と、ヨーク部66とハブ部67とを連結する複数(本実施形態では8個)のリブ部68と、を有し、これらが一体に形成されている。
図3に示すように、ヨーク部66には、軸方向に貫通する複数のスロット64が形成されている。複数のスロット64は、ヨーク部66において、周方向に沿って等間隔に配置されている。スロット64は、軸方向視で弧状や長方形状に形成されている。各スロット64内には、永久磁石69が収容され、これによりロータコア61が永久磁石69を保持している。永久磁石69は、径方向に磁化され、ロータコア61(ヨーク部66)の外周部分に複数(本実施形態では8個)の磁極部を形成している。複数の磁極部は、周方向に沿って交互に磁化方向が反転するように形成されている。
ハブ部67の径方向中央部には、軸方向に貫通する貫通孔63が形成されている。貫通孔63には、回転軸24が圧入されている。
リブ部68は、軸方向から見て直線状をなし、ハブ部67の外周面から、周方向の一方側に向かって傾きつつ径方向外側に向かって延び、ヨーク部66の内周面に接続している。複数のリブ部68は、周方向に沿って等間隔に配置されている。
ヨーク部66とハブ部67との間には、リブ部68によって区画された複数の肉抜孔65(孔部)が形成されている。肉抜孔65は、例えば上述した磁極部の個数に対応した個数設けられ、本実施形態では肉抜孔65は8個設けられている。複数の肉抜孔65は、その個数に対応した回転対称性を有する形状に形成されている。具体的に、本実施形態では、複数の肉抜孔65は、回転軸24の中心線Pに対して8回対称の形状に形成されている。各肉抜孔65は、ロータコア61の軸方向両端面61a,61bに開口している。
各肉抜孔65の内周面は、互いに滑らかに接続された第1壁面65a、第2壁面65bおよび第3壁面65cを有する。第1壁面65aは、ヨーク部66の内周面であって、径方向内側を向くとともに周方向に沿って軸方向視円弧状に延びている。第2壁面65bは、リブ部68の周方向他方側を向く側面である。第3壁面65cは、リブ部68の周方向一方側を向く側面である。
図2に示すように、第1端面板71は、ロータコア61の軸方向一方側を向く第1端面61aに対向配置され、回転軸24に圧入固定されている。第1端面板71は、回転軸24の拡径部28の段差面28aとロータコア61とに挟まれ、ロータコア61の第1端面61aに密接している。第2端面板72は、ロータコア61の軸方向他方側を向く第2端面61bに対向配置され、回転軸24に圧入固定されている。第2端面板72は、ロータコア61の第2端面61bに密接している。なお、本実施形態では第1端面板71と第2端面板72とは、略同一に形成されているので、以下の説明では、第1端面板71および第2端面板72をまとめて端面板70と称して説明する。
端面板70は、アルミニウム等の非磁性材料により、ロータコア61の外径と略同径の円板状に形成されている。端面板70の径方向中央部には、その厚さ方向(軸方向)に貫通する圧入孔73が形成されている。端面板70は、ロータコア61側に向かって開口する第1溝部74(溝部)および第2溝部75を備える。
第1溝部74は、切削加工により、端面板70のロータコア61に対向する内側主面70a上に形成されている。図3に示すように、第1溝部74は、回転対称性を有する形状に形成されている。具体的に、第1溝部74は、回転軸24の中心線Pに対するm回対称(mは2以上の任意の整数)の形状に形成されている。本実施形態では、第1溝部74は、軸方向から見て回転軸24の中心線Pを中心とする円環状に形成されている。第1溝部74の径方向の寸法(幅)は、肉抜孔65の径方向の寸法よりも小さくなっている。
図4は、実施形態に係るロータの説明図であって、図3のA部における拡大縦断面図ある。
図3および図4に示すように、第1溝部74は、肉抜孔65の最外周部に向かって開口し、周方向に隣り合う肉抜孔65同士を連通している。第1溝部74は、肉抜孔65のみに連通している。第1溝部74の径方向外側の壁面74aは、肉抜孔65の第1壁面65aと面一になっている。
図2に示すように、第2溝部75は、切削加工により、端面板70の内側主面70a上に形成されている。第2溝部75は、軸方向から見て回転軸24の中心線Pを中心とする円環状に形成されている。第2溝部75は、第1溝部74よりも大径であって、第1溝部74の径方向外側に設けられている。第2溝部75の径方向の寸法(幅)は、第1溝部74の径方向の寸法(幅)と同等になっている。
図4に示すように、第1溝部74と第2溝部75との間には、ロータコア61の各端面61a,61bと接触する接触部76が設けられている。接触部76は、第1溝部74の径方向外側において、ロータコア61の各端面61a,61bに全周に亘って接触している。これにより、接触部76は、第1溝部74よりも径方向外側で、第1溝部74の内外の連通を遮断している。
上述したように、ロータ22が配置されたモータハウジング11には、冷媒が導入されている。このため、ロータコア61は、冷媒により濡れた状態となる。ロータコア61の外周面に付着した冷媒は、積層された磁性板材60の隙間を通って、肉抜孔65の内部に進入する。これにより、各肉抜孔65の内部には、冷媒が溜まった状態となる。
本実施形態のロータ22によれば、端面板70が周方向に隣り合う肉抜孔65同士を連通する第1溝部74を備えるので、各肉抜孔65の内部に溜まった冷媒を隣り合う肉抜孔65同士に第1溝部74を通じて均等に分布させることができる。これにより、肉抜孔65により軽量化されたロータ22において、複数の肉抜孔65の内部に冷媒が不均一に溜まることで質量バランスが悪化することを防止できる。
しかも、第1溝部74は、肉抜孔65のみに連通するので、第1溝部74を通じて肉抜孔65の内部の冷媒が流出することを防止できる。このため、肉抜孔65の内部から流出した冷媒が、肉抜孔65よりも径方向外側に形成されたスロット64内に進入して溜まることを防止できる。したがって、ロータ22の質量バランスが悪化することを防止できる。
さらに、端面板70に肉抜孔65の内部と、ロータ22の外部と、を連通する排出孔を貫通形成することなく、ロータ22の質量バランスが悪化することを防止できるので、端面板70の強度を確保しつつ、端面板70を薄くすることができる。したがって、ロータ22を軽量化することができる。
また、第1溝部74は、回転軸24の中心線Pに対するm回対称(mは2以上の任意の整数)の形状に形成されているので、端面板70を回転軸24の中心線Pに対して回転対称形状に形成することができる。したがって、ロータ22の質量バランスが悪化することを防止できる。
また、複数の肉抜孔65は、回転軸24の中心線Pに対する8回対称の形状に形成されているので、ロータコア61を回転軸24の中心線Pに対して回転対称形状に形成することができる。したがって、ロータ22の質量バランスが悪化することを防止できる。
また、第1溝部74は、円環状に形成されている。これにより、第1溝部74が周方向全周に亘って均一な形状となるので、ロータ22の高速回転時に第1溝部74に応力集中が生じることを防止できる。これにより、端面板70の強度を確保するために端面板70を厚くする必要がないので、端面板70の薄型化によりロータ22を軽量化することができる。
また、第1溝部74は、複数の肉抜孔65における最外周部と軸方向で対向するので、ロータ22の回転時に遠心力により肉抜孔65の最外周部に分布する冷媒を、肉抜孔65の最外周部と対向する第1溝部74を通じて隣り合う肉抜孔65同士に均等に分布させることができる。したがって、ロータ22の質量バランスが悪化することをより確実に防止できる。
また、肉抜孔65は、永久磁石69よりも径方向内側に形成されているので、永久磁石69よりも径方向内側で冷媒を均等に分布させることができる。これにより、冷媒を含むロータ22の重心の偏心をより小さくすることができる。したがって、ロータ22の質量バランスが悪化することを防止できる。
また、第1溝部74を切削加工により形成するので、第1溝部74を精度良く形成することができる。したがって、優れた質量バランスを有するロータ22を製造できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、第1溝部74の径方向外側の壁面74aは、肉抜孔65の第1壁面65aと面一になっているが、これに限定されるものではない。
図5は、実施形態の変形例に係るロータの拡大縦断面図である。
第1溝部は、肉抜孔65に向かって開口していればよく、図5に示すように、第1溝部174の径方向外側の壁面174aは、肉抜孔65の第1壁面65aよりも径方向外側に配置されていてもよい。また、図示しないが、第1溝部の径方向外側の壁面は、肉抜孔65の第1壁面65aよりも径方向内側に配置されていてもよい。
また、上記実施形態においては、第1端面板71および第2端面板72の両方に第1溝部74が形成されているが、これに限定されず、第1端面板71および第2端面板72のうち一方のみに第1溝部74が形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、端面板70に第2溝部75が形成されているが、これに限定されず、第2溝部75が形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機としてインナーロータ型のモータに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、アウターロータ型のモータに本発明を適用しても構わない。さらに、回転電機は、車両用のモータに限定されず、その他用途のモータや発電機等であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
22…ロータ 23…モータ(回転電機) 24…回転軸 61…ロータコア 61a…第1端面(端面) 61b…第2端面(端面) 65…肉抜孔(孔部) 70…端面板 71…第1端面板(端面板) 72…第2端面板(端面板) 74,174…第1溝部(溝部)

Claims (7)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に対して同軸状に固定され、永久磁石を保持するロータコアと、
    前記ロータコアの軸方向の端面に対向配置された端面板と、
    を備え、
    前記ロータコアには、前記端面に開口するとともに前記ロータコアの周方向に並ぶ複数の孔部が形成され、
    前記端面板は、周方向に隣り合う前記孔部同士を連通する溝部を備え、
    前記溝部は、前記孔部のみに連通する、
    ことを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 前記溝部は、前記回転軸の中心線に対するm回対称(mは2以上の整数)の形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記複数の孔部は、前記孔部の個数をnとしたとき、前記回転軸の中心線に対するn回対称の形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記溝部は、前記軸方向から見て円環状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  5. 前記溝部は、前記複数の孔部における前記ロータコアの径方向の最外周部と前記軸方向で対向する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  6. 前記孔部は、前記永久磁石よりも前記ロータコアの径方向の内側に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
    前記溝部を切削加工により形成する、
    ことを特徴とする回転電機のロータの製造方法。
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