JP3758364B2 - 筒内噴射式火花点火機関 - Google Patents

筒内噴射式火花点火機関 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は筒内噴射式火花点火機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
筒内噴射式火花点火機関の中には、例えば特開平5−240045号公報に示されているように、ピストン冠面の吸気弁配置側の側部にウェッジ状の凸部を設ける一方、燃料噴射弁を前記凸部の形成側と反対側の排気弁配置側の燃焼室側部に配設したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようにピストン冠面の吸気弁配置側の側部にウェッジ状の凸部を形成することによって、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流の保存性がある程度向上して、成層燃焼時における燃料噴霧の点火プラグ周りへの輸送性を向上することはできるが、燃料噴射弁を排気弁配置側に配設してあるため、該燃料噴射弁が高温に晒されて耐久性の問題やカーボン付着による燃料流量低下および燃料噴霧角の変化等の問題が生じてしまう。
【0004】
また、このようなことから燃料噴射弁を吸気弁配置側に配設すると、燃料噴射弁から噴射された燃料が前記凸部に直撃して、未燃HCおよびスモークの増加や燃料の拡散による成層燃焼の安定性悪化につながってしまう。
【0005】
そこで、本発明は吸気のタンブル流の保持性をより一層向上できると共に、排気エミッションおよび成層燃焼を悪化させることなく燃料噴射弁の吸気弁配置側への配設を可能として、燃焼性を一段と向上することができる筒内噴射式火花点火機関を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、ピストン冠面に、該ピストン冠面の吸気弁配置側から排気弁配置側に向かう方向と直交しかつ燃焼室の中心線と直交する方向から見て燃焼室の中心線よりも排気弁配置側に偏寄した位置に中心点を持つ円弧状に形成されて、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流を保存するための前後方向に延在した比較的大きな凹部と、該凹部に続いて吸気弁配置側の側部に該凹部の弧状面を一側とし、他側に傾斜面を持つウェッジ状の凸部を形成する一方、該凹部に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁を燃焼室の前記吸気弁配置側の側部に配設すると共に、前記凸部に燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射された燃料の直撃を回避するための溝部を形成したことを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の凹部の半径をシリンダボア直径の0.35〜0.4倍に設定すると共に、凸部の頂部からシリンダボアの排気弁配置側の側面との間の直線距離として得られる凹部幅をシリンダボア直径の70〜80%に設定したことを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明にあっては、ピストン冠面に、該ピストン冠面の吸気弁配置側から排気弁配置側に向かう方向と直交しかつ燃焼室の中心線と直交する方向から見て燃焼室の略中心線上に中心点を持つ円弧状に形成されて、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流を保存するための前後方向に延在する比較的大きな凹部と、該凹部に続いて吸気弁配置側の側部と排気弁配置側の側部とに前記凹部の弧状面を一側とし、他側に傾斜面を持つウェッジ状の凸部を形成する一方、該凹部に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁を燃焼室の前記吸気弁配置側の側部に配設すると共に、吸気弁配置側の前記凸部に燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射された燃料の直撃を回避するための溝部を設けたことを特徴としている。
【0009】
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の凹部の半径をシリンダボア直径の略1/2に設定すると共に、凹部両側の凸部の頂部間の直線距離として得られる凹部幅をシリンダボア直径の50〜60%に設定したことを特徴としている。
【0010】
請求項5の発明にあっては、請求項1〜4に記載の溝部を側面視して略U字状に形成したことを特徴としている。
【0011】
請求項6の発明にあっては、請求項1〜4に記載の溝部を側面視して方形に形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項7の発明にあっては、請求項1〜6に記載の溝部の底面を凸部の傾斜面よりも傾斜の緩い斜面として形成したことを特徴としている。
【0013】
請求項8の発明にあっては、請求項1〜6に記載の溝部の底面を略水平に形成したことを特徴としている。
【0014】
請求項9の発明にあっては、請求項1〜8に記載の吸気ポートにタンブル流を強化するタンブル強化手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
請求項10の発明にあっては、請求項1〜9に記載の燃料噴射弁の燃料噴霧角を大気圧下で70〜90°に設定したことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ピストン冠面の吸気弁配置側の側部に形成したウェッジ状の凸部から排気弁配置側の側部に亘る領域を前後方向に延在する比較的大きな円孤状の凹部に形成してあり、しかも、前記凸部の一側は該円弧状の弧状面で形成してあるため、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流は形崩れを生じることなくこの凹部の弧状面に沿って上向きに偏向されるようになってタンブル流の保存性を高めることができる。
【0017】
また、燃料噴射弁は熱的に有利な吸気弁配置側の燃焼室側部に配設してあるが、ピストン冠面の該吸気弁配置側の側部に形成した前記凸部には、燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射した燃料の直撃を回避するための溝部を形成してあるため、燃料噴射弁の耐久性および噴射特性の維持と凸部への燃料直撃に起因する排気エミッション悪化防止との両立を図ることができて、排気エミッションの向上と燃焼の安定性向上とを実現することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ピストン冠面の凹部の半径と幅とを、成層燃焼の安定性維持と適正な機関圧縮比の維持とから求められる最適値として設定してあるため、燃焼性および出力の安定化をより一層向上することができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、ピストン冠面の中央部分に前後方向に延在する比較的大きな円弧状の凹部を形成し、この凹部に続いて吸気弁配置側の側部と排気弁配置側の側部とに形成したウェッジ状の凸部の一側は、何れも該凹部の弧状面で形成してあるため、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流は形崩れを生じることなくこの凹部の弧状面に沿って上向きに偏向されるようになると共に、タンブル流を燃焼室の中心部分に形成できるため、タンブル流の保存性を一段と高めることができると共に、排気弁配置側に形成した凸部によって燃料噴霧を受け止めて燃料の拡散防止効果を得ることができる。
【0020】
また、燃料噴射弁は熱的に有利な吸気弁配置側の燃焼室側部に配設してあるが、ピストン冠面の該吸気弁配置側の側部に形成した前記凸部には、燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射した燃料の直撃を回避するための溝部を形成してあるため、燃料噴射弁の噴射特性の維持と凸部への燃料直撃に起因する排気エミッション悪化防止との両立を図ることができて、排気エミッションの向上と燃焼の安定性向上とを実現することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、ピストン冠面の凹部の半径と幅とを、成層燃焼の安定性維持と適正な機関圧縮比の維持とから求められる最適値として設定してあるため、燃焼の安定化と出力の安定化をより一層向上することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の発明の効果に加えて、溝部を側面視して略U字状に可及的に小さく形成してピストン冠面の凹凸度合いを小さく抑制してあるため、S/V比の増加を抑えて出力の向上を図ることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜4の発明の効果に加えて、溝部を側面視して方形に形成して所定形成幅の下で溝部の開口を可及的に広げてあるため、燃料噴射弁の燃料噴射角にバラツキが生じても燃料の凸部への直撃回避を確実に図ることができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6の発明の効果に加えて、溝部の底面を凸部の傾斜面よりも傾斜の緩い斜面として形成してあるため、凹部から溝部へのタンブル流の抜けを可及的に小さく抑えてタンブル流の保存性を向上することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜6の発明の効果に加えて、溝部の底面を略水平に形成してあるため、燃料の凸部への直撃回避を確実に図ることができ、特に、燃料噴射弁を低位置配設するエンジンコンセプトに有効である。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1〜8の発明の効果に加えて、吸気ポートにタンブル強化手段を配設してあるため、吸気に強いタンブル流を付与することができて成層燃焼運転領域を広くすることができる。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9の発明の効果に加えて、燃料噴射弁の燃料噴射角を燃料噴霧がピストン冠面の凸部および点火プラグに直撃しない範囲で可及的に広角に設定してあるため、均質燃焼時の燃料の均質化をより一層向上できる一方、成層燃焼時の燃料の点火プラグ側への輸送性を向上できるため、均質燃焼および成層燃焼の安定化を更に向上することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0029】
図1〜4において、1はシリンダブロック、2はピストン、3はシリンダヘッド、4はこれらシリンダブロック1,ピストン2およびシリンダヘッド3で形成された燃焼室を示す。
【0030】
シリンダヘッド3には吸気弁6,6によって開閉される2つの吸気ポート5,5と、排気弁8,8よって開閉される2つの排気ポート7,7とを対向的に設けてある。
【0031】
また、シリンダヘッド3には燃焼室4の中心部に臨んで点火プラグ9を配設してある。
【0032】
吸気ポート5,5は何れも燃焼室4に対して適度の傾きをもって形成して、吸気弁6,6の開弁により図1に示すように吸気が排気弁配置側に向けて流入し、燃焼室4内のガス流動が燃焼室4の中心側からピストン2の冠面に下向きに向かうタンブル流aが生じるようにしてある。
【0033】
また、吸気ポート5,5の吸気弁6,6の近傍には、成層燃焼時にタンブル流aを強制的に付与するタンブル強化手段10を配設してある。
【0034】
このタンブル強化手段10として本実施形態では、成層燃焼時に吸気ポート5,5の略下半部を遮蔽し、均質燃焼時に該吸気ポート5,5を開放する部分遮蔽弁を用いている。
【0035】
ピストン2の冠面には、機関前方から見て燃焼室4の中心線0よりも排気弁配置側に偏寄した位置に中心点P1 を持つ円弧状に形成されて、前記タンブル流aを保存するための前後方向に延在する凹部11を形成してある。
【0036】
また、この凹部11に続いて吸気弁配置側の側部には、該凹部11の弧状面を一側とし、他側に傾斜面を持つウェッジ状の凸部12を形成してある。
【0037】
一方、燃焼室4に直接燃料を噴射する燃料噴射弁13は、燃焼室4の吸気弁配置側の側部、具体的には吸気ポート5,5の開口部間の近傍に配設してあり、そして、前記ピストン冠面の凸部12の長さの中央部分には、該燃料噴射弁13から噴射した燃料F(図1では大気圧下での噴霧角で示している)の直撃を回避するための溝部14を形成してある。
【0038】
この溝部14は側面視して略U字状に形成してあると共に、溝底面14aは凸部12の傾斜面よりも傾斜の緩い斜面として形成してある。
【0039】
従って、この第1実施形態の構造によれば、ピストン2の冠面の吸気弁配置側の側部に形成したウェッジ状の凸部12から排気弁配置側の側部に亘る領域を前後方向に延在する比較的大きな円弧状の凹部11として形成してあり、しかも、前記凸部12の一側は該円弧状の弧状面で形成してあるため、吸気ポート5,5から排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流aは形崩れを生じることなくこの凹部11の弧状面に沿って上向きに偏向されるようになってタンブル流aの保存性を高めることができ、特に、この実施形態では吸気ポート5,5にタンブル強化手段10を設けて成層燃焼時にタンブル流aを強制的に付与するようにしてあるため、強いタンブル流aを保持することができる。
【0040】
また、燃料噴射弁13は熱的に有利な燃焼室4の吸気弁配置側の側部に配設してあるが、ピストン冠面の該吸気弁配置側の側部に形成した凸部12には、燃料噴射弁13から噴射した燃料の直撃を回避するための溝部14を形成してあるため、燃料噴射弁13の耐久性および噴射特性を良好に維持することができると共に、凸部12への燃料の直撃による未燃HCおよびスモークの発生を抑制することができ、この結果、排気エミッションの向上と燃焼の安定性向上とを実現することができる。
【0041】
特に、前記溝部14は側面視して略U字状に可及的に小さく形成してピストン冠面の凹凸度合いを小さく抑制してあるため、S/V比の増加を抑えて出力の向上を図ることができ、かつ、溝底面14aを凸部12の傾斜面よりも傾斜の緩い斜面として形成してあるため、凹部11から溝部14へのタンブル流aの抜けを可及的に小さく抑えてタンブル流aの保存性を向上することができる。
【0042】
ここで、前記ピストン冠面の凹部11のシリンダボアに対する大きさについて考察してみると、図14に示すように、凸部12の頂部からシリンダボアの排気弁配置側の側面との間の直線距離として得られる凹部11の幅をシリンダボア直径Dのα倍(α=0〜1)とすると、燃焼室4内のタンブル流aは前記シリンダボアの排気弁配置側の側面からαD/2の距離をおいて点P1 を中心に、半径αD/2の円を描くように旋回すると考えられ、この時、凹部11の半径RはR=αD/2の最適値を持つ。
【0043】
前記αの値はピストン2の上死点付近におけるタンブル流aの保存性に大きく影響し、図15のa1 線で示すようにαの値が大きいほどタンブル流aが保存され易いが、α=1、即ち、ピストン冠面がフラットとなる手前に極大値が存在し、その最適値は機関の運転性を左右する適正な機関圧縮比との兼ね合いから求められ、図15の斜線領域で示すようにおよそ0.7〜0.8が最適値であることが実験の結果明らかとされている。
【0044】
この結果、前記凹部11の幅はシリンダボア直径Dの70〜80%に、従って、凹部11の半径Rはシリンダボア直径Dの0.35〜0.4倍にすることが好ましく、これにより、タンブル流保存性(タンブル流強さ)が高く、かつ、適正な機関圧縮比を維持することができて、燃焼の安定性および出力の安定性をより一層向上することができる。
【0045】
一方、前記凸部12に形成した溝部14の底面14aの傾斜角θ1 は、タンブル流aの保存性と排気エミッション性に大きく影響する。
【0046】
これは、図18に示すように傾斜角θ1 が小さければ小さい程燃料噴霧の直撃がなくなるため未燃HC,スモークの発生を低減できる反面、溝部14からタンブル流aが抜けてガス流動が低下してしまい、逆に傾斜角θ1 を大きくするとタンブル流aの保存性は向上するが、燃料噴霧の直撃による燃料の拡散傾向が大きくなって成層燃焼性が却って悪化すると共に、未燃HC,スモークの発生が多くなってしまう。
【0047】
このようなことから前記傾斜角θ1 は図18の斜線領域で示すように0°から凸部11の傾斜面の傾斜角θ’1 よりも小さな所要の角度範囲に設定することが望ましい。
【0048】
更に、溝部14の開設幅は大きい程燃料噴霧の直撃を回避できるが、前述と動揺にタンブル流aの抜けによるガス流動の低下が大きくなることから、燃料噴射弁13の燃料噴霧角θ0 との兼ね合いで最適に調整することが肝要である。
【0049】
これは、図19に示すように燃料噴射弁13の大気圧下での燃料噴霧角をθ0 とした場合、成層燃焼時に圧縮行程噴射を行った場合には筒内圧力によってθ’0 に燃料噴霧角が絞られ、この変化率はおよそ50〜60%、即ち、θ’0 =(0.5〜0.6)θ0 となる。
【0050】
一方、この圧縮行程噴射時に燃料噴霧が凸部12の傾斜面に吹き当る噴霧断面半径Rf は、燃料噴射弁13のノズル先端と凸部13の傾斜面間の直線距離をlとして、Rf =l・tan1/2θ’0 =l・tan1/2(0.5〜0.6)θ0 として求められるから、この圧縮行程噴射時に燃料噴霧の直撃を避けるためには溝部14のU字形の半径RP を前記噴霧断面半径Rf よりもやや大きく、即ち、RP >l・tan1/2(0.5〜0.6)θ0 に設定した円弧で画成される開設幅に形成すればよい。
【0051】
以上のようにしてピストン2の冠面の凹部11の大きさ、および凸部12の溝部14の溝底面14aの傾斜角θ1 ,開設幅が最適値に設定されるが、前述のように燃料噴射弁13を燃焼室4の吸気弁配置側の側部に設けても、圧縮行程噴射時における凸部12の傾斜面への燃料噴霧の直撃を回避できるため、該燃料噴射弁13として大気圧下での燃料噴霧角θ0 が70〜90°の広角のものを用いている。
【0052】
この燃料噴霧角θ0 の上限値は、前述の凸部12の溝部14の開設幅の拡大に伴う該溝部14からのタンブル流aの抜け許容限界から、即ち、ガス流動の低下限界を実験結果から求めて設定したもので、このように広角噴霧の燃料噴射弁13を用いることによって、成層燃焼時に下向きに噴射される燃料噴霧を点火プラグ9の周辺に多く存在させることができて、成層燃焼をより一層安定化できることと併せて、均質燃焼時の混合気の均質化と気化促進を助長することができ、かつ、燃料のペネトレーション低減による燃料噴霧のシリンダ壁面衝突を回避して機関始動時の未燃HC,スモークの低減効果が得られる。
【0053】
図5〜7は本発明の第2実施形態を示すもので、本実施形態にあってはピストン冠面の凸部12に設けた溝部14を側面視して方形に形成してある。
【0054】
また、この溝部14の底面14aはピストン2の冠面の平坦な一般面と面一に水平に形成してある。
【0055】
このように溝部14を側面視して方形に形成することにより、前述のようにして設定される溝部14の限られた開設幅の下で該溝部14の開口を可及的に広げることができ、しかも、溝底面14aを水平に形成してあることによって、燃料噴射弁13の燃料噴霧角に多少のバラツキが生じても、燃料の凸部12への直撃を確実に回避することができる。
【0056】
特に、このように溝部14の底面14aを水平に形成してあることによって、燃料噴霧の直撃回避エリアを拡大できるため燃料噴射弁13を低位置配設するエンジンコンセプトに有効である。
【0057】
図8〜10は本発明の第3実施形態を示すもので、本実施形態にあってはピストン冠面の前後方向に延在する比較的大きな凹部11を、機関前方から見て燃焼室4の略中心線0上に中心点P2 を持つ円弧状に形成してあり、この凹部11に続いて吸気弁配置側の側部と排気弁配置側の側部とに該凹部11の弧状面を一側とし、他側に傾斜面を持つウェッジ状の凸部12I,12Eを形成してある。
【0058】
また、前記実施形態と同様に燃焼室4の吸気弁配置側の側部に配設した燃料噴射弁13(図1参照)に対応する吸気弁配置側の凸部12Iの中央部分に、該燃料噴射弁13から噴射した燃料Fの直撃を回避するための溝部14を形成してある。
【0059】
この第3実施形態の場合、ピストン冠面の吸気弁配置側の凸部12Iに所要開設幅の溝部14を形成してあるため、燃料噴射弁13から噴射した燃料の凸部12Iへの直撃を回避できることは前記各実施形態と同様であるが、該ピストン冠面の凹部11を燃焼室4の中心線0上に中心点P2 を持つ円弧状としてあるため、タンブル流aを該燃焼室4の中心部分に形成できてタンブル流aの保存性を一段と高めることができる。
【0060】
また、この凹部11に続いて排気弁配置側の側部にもウェッジ状の凸部12Eを形成してあるため、該凸部12Eにより燃料噴射弁13から噴射された燃料噴霧を受け止めて、該燃料噴霧の拡散防止を図ることができ、従って、成層燃焼の安定性をより一層高めることができる。
【0061】
この実施形態では前記溝部14を側面視して略U字状に形成すると共に、溝底面14aを凸部12Iの傾斜面よりも傾斜の緩い斜面として形成してあるが、前述した趣旨により図11〜13に示すように溝部14を側面視して方形に形成すると共に、溝底面14aをピストン冠面の平坦な一般面と面一に水平に形成して、燃料噴霧の直撃回避エリアを拡大するようにしてもよいことは勿論である。
【0062】
このようにピストン冠面の中央部分に前後方向に延在する円弧状の凹部11を形成した場合、この凹部11のシリンダボアに対する大きさを考察してみると、図16に示すように凹部11の両側の凸部12I,12Eの各頂部間の直線距離として得られる該凹部11の幅をシリンダボア直径Dのβ倍(β=0〜1)とすると、燃焼室4内のタンブル流aは燃焼室4の中心線0上の点P2 を中心に、半径Rの円を描くように旋回すると考えられ、この時、凹部11の半径Rがシリンダボア直径Dの1/2になるときタンブル流aの旋回半径Rとシリンダボア半径が一致して、タンブル流aの流動が最も強く、かつ、ピストン上死点付近でのタンブル流aの保存性が高くなる。
【0063】
そこで、この凹部11の半径Rをシリンダボア直径Dの1/2に固定して、βの値を大きくして行くと図17のa2 線で示すようにピストン上死点付近でのタンブル流aの保存性が高くなるが、βの値を大きくすることは同図のPa 線で示すように機関圧縮比の低下を招いてしまうことから、機関の全性能から決まる機関圧縮比とタンブル流aの保存性の要求からβの値が決まり、βはおよそ0.5〜0.6が最適値であることが実験結果から明らかとなっている。
【0064】
そこで、前記凹部11の半径Rをシリンダボア直径Dの1/2に設定すると共に、凹部11の幅をシリンダボア直径の50〜60%に設定することによって、機関圧縮比を損わずに強いタンブル流aを保存することができて、成層燃焼の安定性と出力の安定性とを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の一実施形態のピストンの平面図。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】本発明の一実施形態のピストン冠面の凸部を示す斜視説明図。
【図5】本発明の第2実施形態におけるピストンの平面図。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図。
【図7】本発明の第2実施形態のピストン冠面の凸部を示す斜視説明図。
【図8】本発明の第3実施形態におけるピストンの平面図。
【図9】図8のC−C線に沿う断面図。
【図10】本発明の第3実施形態のピストン冠面の凸部を示す斜視説明図。
【図11】本発明の第4実施形態におけるピストンの平面図。
【図12】図11のD−D線に沿う断面図。
【図13】本発明の第4実施形態のピストン冠面の凸部を示す斜視説明図。
【図14】本発明の第1実施形態におけるシリンダボア径と凹部の大きさとの関係を示す模式図。
【図15】本発明の第1実施形態におけるタンブル流保存性を示すグラフ。
【図16】本発明の第3,第4実施形態のおけるシリンダボア径と凹部の大きさとの関係を示す模式図。
【図17】本発明の第3,第4実施形態におけるタンブル流保存性と機関圧縮比との関係を示すグラフ。
【図18】ピストン冠面の溝部底面の傾斜角と排気エミッション性および成層燃焼安定性との関係を示すグラフ。
【図19】燃料噴射弁の燃料噴霧角の大気圧下と圧縮行程噴射時とでの変化状況を示す説明図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック
2 ピストン
3 シリンダヘッド
4 燃焼室
5 吸気ポート
6 吸気弁
7 排気ポート
8 排気弁
9 点火プラグ
10 タンブル強化手段
11 凹部
12,12I,12E 凸部
13 燃料噴射弁
14 溝部
14a 溝底面

Claims (10)

  1. ピストン冠面に、該ピストン冠面の吸気弁配置側から排気弁配置側に向かう方向と直交しかつ燃焼室の中心線と直交する方向から見て燃焼室の中心線よりも排気弁配置側に偏寄した位置に中心点を持つ円弧状に形成されて、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流を保存するための前後方向に延在した比較的大きな凹部と、該凹部に続いて吸気弁配置側の側部に該凹部の弧状面を一側とし、他側に傾斜面を持つウェッジ状の凸部を形成する一方、該凹部に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁を燃焼室の前記吸気弁配置側の側部に配設すると共に、前記凸部に燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射された燃料の直撃を回避するための溝部を形成したことを特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  2. 凹部の半径をシリンダボア直径の0.35〜0.4倍に設定すると共に、凸部の頂部からシリンダボアの排気弁配置側の側面との間の直線距離として得られる凹部幅をシリンダボア直径の70〜80%に設定したことを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  3. ピストン冠面に、該ピストン冠面の吸気弁配置側から排気弁配置側に向かう方向と直交しかつ燃焼室の中心線と直交する方向から見て燃焼室の略中心線上に中心点を持つ円弧状に形成されて、吸気ポートから排気弁配置側に向けて導入した吸気のタンブル流を保存するための前後方向に延在する比較的大きな凹部と、該凹部に続いて吸気弁配置側の側部と排気弁配置側の側部とに前記凹部の弧状面を一側とし、他側に傾斜面を持つウェッジ状の凸部を形成する一方、該凹部に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁を燃焼室の前記吸気弁配置側の側部に配設すると共に、吸気弁配置側の前記凸部に燃料噴射弁から前記凹部に向けて噴射された燃料の直撃を回避するための溝部を設けたことを特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  4. 凹部の半径をシリンダボア直径の略1/2に設定すると共に、凹部両側の凸部の頂部間の直線距離として得られる凹部幅をシリンダボア直径の50〜60%に設定したことを特徴とする請求項3に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  5. 溝部を側面視して略U字状に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  6. 溝部を側面視して方形に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  7. 溝部の底面を凸部の傾斜面よりも傾斜の緩い斜面として形成したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  8. 溝部の底面を略水平に形成したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  9. 吸気ポートにタンブル流を強化するタンブル強化手段を設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
  10. 燃料噴射弁の燃料噴霧角を大気圧下で70〜90°に設定したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の筒内噴射式火花点火機関。
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