JP3755834B2 - アリールカーボネートの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、不均一触媒としての酸化アルミニウムの存在下、塩化水素を除去しながら芳香族モノヒドロキシ化合物をホスゲンとか或は芳香族モノヒドロキシ化合物のクロロホルメートと反応させることによって、芳香族エステル基を有するカーボネートを製造する方法に関する。
【0002】
芳香族エステル基を有するカーボネートは、溶融エステル交換方法によるポリカーボネートの製造、フェニルウレタンの製造に適切であるか、或は薬学および植物保護分野における活性物質のための中間体である。
【0003】
芳香族ヒドロキシ化合物の相界面ホスゲン化(Schotten−Baumann反応)でアリールカーボネートが入手可能であることは知られている。ここでは、溶媒と苛性ソーダ溶液が用いられており、アルカリが存在していることが原因でホスゲンまたはクロロホルメートの部分鹸化が生じる可能性があることから、それが欠点となっている。全ての場合において、副生成物として食塩が多量に生じる。更に、その溶媒の回収に注意を払う必要がある。
【0004】
従って、触媒としてハロゲン化テトラメチルアンモニウムを存在させた、溶媒使用なしの縮合方法が提案された(米国特許第2.837.555号)。これに必要とされる触媒量は比較的多量である。一般に、経済的反応率を得るに必要とされている触媒量は、使用フェノール量に関して5から7重量%である。反応温度は180から215℃であり、熱的に不安定なハロゲン化テトラメチルアンモニウムが分解する危険性を伴っている。更に、その後その触媒を水洗浄で除去する必要があり、これが、その回収をずっと困難にしている。加うるに、化学量論的に必要される量よりもずっと高い割合でホスゲンが消費される。
【0005】
別の方法(米国特許第3.234.263号)に従い、触媒として第三級窒素塩基を用い、アルカリ(またはアルカリ土類)金属化合物を多量に存在させてクロロ蟻酸フェニルを加熱することにより、ジアリールカーボネートが得られている。しかしながら、この方法では上昇させた温度が用いられていると共に、単に経済的に許容される程の反応時間を得ようとするにもアルカリまたはアルカリ土類金属化合物の如き触媒を部分的に溶解させる必要があり、これらが欠点となっている。この方法では、最初に導入されるホスゲンの半分がCO2の形態で失われる。加うるに、全く別の工程段階でそのクロロホルメートを合成する必要がある。
【0006】
カナダ特許出願公開第2 058 359号(米国特許第5 167 946号)に従い、アルミニウム化合物の存在下で芳香族ヒドロキシ化合物のホスゲン化を行うことによってジアリールカーボネートが得られているが、このアルミニウム化合物は、その反応条件下で少なくとも部分的に溶解性を示すか、或は溶解性を示すハロゲン化アルミニウムに変化し、明らかに、この形態では均一触媒として作用している(米国特許第2 362 865号のコラム1、ライン45から53)。これが、三塩化アルミニウムが特に好適な理由(溶解性)である。非常に良好な収率が得られているが、その触媒をその生成物から分離させるのは困難である。実際、これらの化合物は特定度合の揮発性を有していることと、これらのアルミニウム化合物が原因となる熱分解を生じる可能性があり、これが不純物、品質の低下および収率の低下をもたらすことを考慮に入れる必要がある。同じことが米国特許第2 362 865号の方法にも適用され、ここでも、チタン、鉄、亜鉛および錫を金属としてか或はそれらの可溶塩の形態として、特に塩化物およびフェノラートとして用いることが述べられている。
【0007】
従って、不均一な不溶触媒を用いる方が常識的であると考えられ、その方が反応混合物の処理が非常に簡単になる。これに関連した提案も行われた。従って、ヨーロッパ特許出願公開第516 355号の開示では、特別な三フッ化アルミニウムが推奨されており、これは任意にアルミノシリケートなどの如き支持体に取り付けられている。しかしながら、この三フッ化アルミニウムの合成は、フッ素またはフッ化水素酸を取り扱うことから、非常に複雑で高価である。更に、本発明に従う反応に適した触媒として、WO 91/06526の中に、多孔質支持体上の金属塩が記述されている。その試験実施例から分かるであろうように、上記触媒を用いたフェノールの完全連続ホスゲン化は気相内でのみ可能であり、これは、比較的高い反応温度を伴っており、感受性を示すクロロホルメート類が分解を生じる危険性を伴っている。これらの触媒を用いたフェノールのホスゲン化は、明らかに、液相内では実施不可能である、と言うのは、その液状の熱フェノールがその活性触媒の構成要素を洗い流してしまうからである。
【0008】
従って、本発明の目的は、入手がより簡潔である、有効な不均一触媒を開発することを包含している。
【0009】
酸化アルミニウムはホスゲンまたはクロロホルメートと芳香族ヒドロキシ化合物との反応を行うに傑出した触媒であることをここに見い出した。これは特に驚くべきことであると共に予想外であった、と言うのは、上記化合物は、以前のWO 91/06526の開示に従い、不活性であることが知られていたからである。本発明の意味における触媒活性は報告されていない。それとは対照的に、酸化アルミニウムは好適には抵抗力を示す不活性な支持材料として述べられている。
【0010】
従って、本発明は、芳香族モノヒドロキシ化合物をホスゲンまたは芳香族モノヒドロキシ化合物のクロロホルメートと反応させることによるアリールカーボネートの製造方法を提供するものであり、これは、不均一酸化物として酸化アルミニウムを存在させ、任意に0.2から20バールの圧力下、50から350℃の範囲の温度で実施することを特徴としている。
【0011】
本発明に従う方法は、その触媒の分離を容易に行うことが可能であると共にその粗反応生成物の中に不純物が残存していないと言った大きな利点を有している。従って、その処理が大きく簡潔化される。
【0012】
本発明に従う方法に適した芳香族モノヒドロキシ化合物は、式
Ar1−OH (I)
[式中、
Ar1は、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、インダニルまたはテトラヒドロナフチルを表すか、或はN、OおよびS群からのヘテロ原子を1または2個有する5員もしくは6員の芳香族複素環式化合物由来の基を表し、ここで、これらの同素環式または複素環式基は、1または2個の置換基、例えば直鎖もしくは分枝C1−C4−アルキル基、直鎖もしくは分枝C1−C4−アルコキシ基で置換されていてもよく、これらは、フェニル、シアノおよびハロゲン(例えばF、Cl、Br)で置換されていてもよく、そしてここで更に、これらの複素環式基は縮合ベンゼン環に連結していてもよい]
で表される化合物である。
【0013】
式(I)で表される芳香族モノヒドロキシ化合物の例は、フェノール、o−、m−およびp−クレゾール、o−、m−およびp−イソプロピルフェノール、相当するハロゲノまたはアルコキシフェノール、例えばp−クロロフェノールまたはp−メトキシフェノールなど、そしてまたナフタレン、アントラセンおよびフェナントレンのモノヒドロキシ化合物、そして更に4−ヒドロキシピリジンおよびヒドロキシキノリンなどである。任意に置換されていてもよいフェノール類が好適に用いられ、極めて特に好適にはフェノールそれ自身である。
【0014】
本発明に従う方法は、ホスゲンを用いるか、或は芳香族モノヒドロキシ化合物のクロロホルメートを用いて実施され得る。ホスゲンを用いてこれを実施する場合、最初にそのクロロホルメートを生じさせた後、これを更にその反応混合物内に存在している芳香族モノヒドロキシ化合物と反応させることによってジアリールカーボネートを生じさせる。
【0015】
クロロホルメートと芳香族モノヒドロキシ化合物を用いると、対称もしくは非対称のカーボネートが生じ得る。
【0016】
従って、本発明に従う方法に適切な芳香族クロロホルメートは、式(II)
Ar1−OCOCl (II)
[式中、
Ar1は、式(I)で挙げたのと同じ意味を有する]
で表されるものである。
【0017】
不均一触媒として適切な酸化アルミニウムは、種々の修飾形で結晶形態として存在している可能性があり、例えばα−酸化アルミニウム、γ−酸化アルミニウム、η−酸化アルミニウム、χ−酸化アルミニウムおよびρ−酸化アルミニウムなどであってもよく、そしてまた非晶質部分を含んでいてもよい。
【0018】
上記酸化アルミニウムおよびそれらの給源、或はこの種類の化合物の製造方法は、例えばKirk−Othmer著「Encyclopedia of Chemical Technology」、第3版、2巻、218ff頁、New York 1978および「Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry」、第5版、Al巻、557ff頁、Weinheim 1985の中に記述されている。ここでは、天然源、即ち種々のアルミニウム鉱物由来の酸化アルミニウム、そしてまた他のアルミニウム中間体、例えばアルミニウム塩、アルミニウムアルコキサイドおよびアルミニウムオルガノ−化合物などから得られる酸化アルミニウムも考えられ得る。
【0019】
本発明の意味で好適な酸化アルミニウムは、例えば乾燥剤、吸収剤または触媒支持体などとして用いられているいわゆる「活性化酸化アルミニウム」である。これらは非晶質であるか、部分結晶性を示すか、或は結晶性を示す(例えばγ−およびη−Al2O3)。更に、好適な酸化アルミニウムはまた、BET表面積が≧2m2/gのα−酸化アルミニウムである。
【0020】
天然に存在しているか或は合成の酸化アルミニウムが用いられ得る。
【0021】
好適には天然に存在している酸化アルミニウムは、アルカリおよびアルカリ土類金属、鉄またはケイ素などの如き他の元素を少量含んでいる可能性がある。上記不純物量が<2重量%の生成物が好適に用いられ、特に好適には<1重量%である。合成酸化アルミニウムが特に純粋である。これらの酸化アルミニウムは、好適には2から500m2/g、特に好適には4から450m2/g、極めて特に好適には6から400m2/gのBET表面積を有している。酸性、中性および塩基性の酸化物が用いられ得る。
【0022】
これらの触媒は、例えば粉末または成形品として用いられてもよく、そして反応を行った後、例えば濾過、沈降または遠心分離でそれらを分離する。これらの酸化アルミニウムを固定床構造配置で用いる場合、これらは、好適には成形品、例えば球、シリンダー、ロッド、中空シリンダー、環などとして用いられる。
【0023】
これらの酸化アルミニウム触媒は、撹拌している容器またはバブルカラム内の懸濁触媒として働く場合、使用するモノヒドロキシ化合物の量に関して0.5から100重量%、好適には5から100重量%、特に好適には5から50重量%の量で用いられる。
【0024】
固定床触媒で向流もしくは並流または細流相として触媒を働かせる連続方法の場合、1時間毎の触媒1g当たり0.1から20gの芳香族ヒドロキシ化合物、好適には0.2から10g・g-1・h-1、特に好適には0.2から5g・g-1・h-1の芳香族ヒドロキシ化合物から成る触媒充填量で用いられる。
【0025】
バッチ式試験で用いる酸化アルミニウムは、同じ供給材料を用いる場合、精製を行うことなく再び用いられ得る。その供給材料を変える場合、不活性溶媒、以下に例えば反応媒体として挙げる如き不活性溶媒、またはメタノール、エタノール、イソプロパノールまたはブタノールなどのアルコール、または酢酸のエステルまたはアミドなどを用いた抽出によるか、或は過熱蒸気または空気を用いた処理を行うことによって、便利にこれらの酸化アルミニウムの精製を行う。
【0026】
連続操作の場合、その用いる酸化アルミニウムを長期間に渡ってその反応槽内に残存させることも可能である。任意に空気を少量(用いる蒸気量に関して約0.1から20重量%)添加した過熱蒸気を150から800℃で通すことによるか、或は酸素を0.01から20重量%含んでいる希釈ガス、例えば窒素または二酸化炭素などまたは独立して二酸化炭素を200から800℃で通すことによって、任意に再生を行うことも可能である。この好適な再生温度は、250から700℃、特に好適には250から600℃である。
【0027】
本発明に従う方法は、50から350℃、好適には100から300℃、特に好適には100から250℃の範囲の温度で実施される。本発明に従う方法を実施しながら、上に挙げた範囲内でその温度を変化させてもよく、好適な様式では、温度を上昇させる。
【0028】
本発明に従う方法は0.2から20バール、好適には1から5バールの圧力で実施される。
【0029】
本発明に従う方法は、脂肪族および芳香族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、オクタン、ベンゼン、異性体キシレン、ジエチルベンゼン、アルキルナフタレン、ビフェニル、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロエチレンなどの如き溶媒を用いて実施され得る。
【0030】
この方法は好適には溶融状態で実施され、例えば式(I)で表される芳香族モノヒドロキシ化合物の溶融物の中に酸化アルミニウムが入っている懸濁液の中にホスゲンまたは式(II)で表されるクロロホルメートを通し、そしてその反応が終了した後、例えば濾過または遠心分離などでその触媒の分離を行う。
【0031】
この合成の更に好適な態様は、連続運転用バブルカラムまたはバブルカラムカスケードの中で、その中に酸化アルミニウム触媒を懸濁させながら、式(I)で表される芳香族モノヒドロキシ化合物の溶融物の中にホスゲンまたはホスゲン/塩化水素混合物または式(II)で表されるクロロホルメート類を吹き込むことによる態様である。
【0032】
この操作の更に好適な様式は並流方法であり、ここでは、管の中に配置されている触媒充填物上に例えば上から並流で式(I)で表される芳香族ヒドロキシ化合物とホスゲンまたは式(II)で表されるクロロホルメートを供給し、そしてこの管の下方の足部の所で、塩化水素とホスゲン化された生成物を取り出す。
【0033】
特に好ましい結果が得られる更に好適な態様は、本発明に従う反応を細流相で実施することを含んでおり、ここでは、酸化アルミニウムの床の上に式(I)で表される芳香族モノヒドロキシ化合物を溶融物または溶液の形態で上から添加し、そしてこの液体の流れを、下方から上昇して来るホスゲンまたはクロロホルメートの流れと遭遇させる。この態様は、好適には、気体と液体の流れ分布を改良するための中間隔壁が備わっていてもよい垂直管内で実施される。
【0034】
式(I)で表される芳香族モノヒドロキシ化合物とホスゲンのモル比を0.5から8:1、好適には1.5から3:1にして、これらの反応相手を反応させる。この場合の等モル比は2:1である。
【0035】
相当する様式で、芳香族モノヒドロキシ化合物とクロロホルメートとを0.25から4:1、好適には0.8から1.5:1のモル比で反応させる。この場合の等モル比は1:1である。
【0036】
不均一触媒を用いて得られる粗芳香族カーボネートはしばしば非常に高純度であり、これらは数多くの目的に関して、残存塩化水素または他の揮発性物質の脱気を行った後のこの形態でも用いられ得る。より厳格な要求が伴う用途では、任意に、例えば蒸留または晶析などでそのカーボネートのさらなる精製を行ってもよい。
【0037】
【実施例】
実施例1
フロースポイラ、ブロワー/撹拌機および還流コンデンサが備わっている平底容器の中で、14.1g(フェノールに関して10重量%)のCAMAG製粉末酸化アルミニウム507−C−I(中性)の存在下、141g(1.50モル)のフェノールにホスゲンを0.75モル/時で連続的にバブリングした。反応を約2時間行った後のフェノール変換率は41%であり、ここでは、ジフェニルカーボネートが66g生じていた。このカーボネートを生じる選択率は>99%であった。
実施例2
14.1gのLa Roche製酸化アルミニウム球A−2を用い140℃で実施例1を繰り返した。2時間反応させた後のフェノール変換率は11.9%であり、ここでは、ジフェニルカーボネートが19.2g生じていた。このカーボネートを生じる選択率は99%以上であった。
実施例3
14.1gのLa Roche製γ−酸化アルミニウム球A−201を用い140℃で実施例1を繰り返した。2時間反応させた後のフェノール変換率は16.9%であり、ここでは、ジフェニルカーボネートが27.1g生じていた。このカーボネートを生じる選択率は99%以上であった。
実施例4
14.1gのRhone−Poulenc製γ−酸化アルミニウム球SPH−501を用い140℃で実施例1を繰り返した。2時間反応させた後のフェノール変換率は20.0%であり、ここでは、ジフェニルカーボネートが32.0g生じていた。このカーボネートを生じる選択率は99%以上であった。
実施例5
14.1gのRhone−Poulenc製γ−酸化アルミニウム球SPH−508を用い140℃で実施例1を繰り返した。2時間反応させた後のフェノール変換率は16.7%であり、ここでは、ジフェニルカーボネートが26.8g生じていた。このカーボネートを生じる選択率は99%以上であった。
実施例6
14.1gのRhone−Poulenc製γ−酸化アルミニウム球SPH−512を用い140℃で実施例1を繰り返した。2時間反応させた後のフェノール変換率は15.8%であり、ここでは、クロロ蟻酸フェニルが0.4gそしてジフェニルカーボネートが25.1g生じていた。このカーボネートとクロロ蟻酸フェニルを生じる選択率は99%以上であった。
実施例7(比較)
酸化アルミニウムを添加しないで実施例1を140℃で繰り返した。2時間反応させた後のフェノール変換率は0.2%未満であった。
実施例8
温度計および還流コンデンサが備わっている3つ口フラスコの中で、0.94g(フェノールに関して10重量%)のCAMAG製粉末酸化アルミニウム507−C−I(中性)の存在下、9.4g(0.10モル)のフェノールと15.7g(0.10モル)のクロロ蟻酸フェノールの混合物を100℃に加熱した。5時間反応後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は38%であることが確認された。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例9
同じ触媒を用い120℃で実施例8を繰り返した。3時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は79%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例10
同じ触媒を用い140℃で実施例8を繰り返した。1時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は90%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例11
同じ触媒を用い160℃で実施例8を繰り返した。1時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は99%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例12
0.94gのLa Roche製球状酸化アルミニウムA−2を用い140℃で実施例8を繰り返した。0.5時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は80%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例13
0.94gのMorton Thiokol製酸化アルミニウム顆粒(直径1−2mm)を用い140℃で実施例8を繰り返した。1時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は74%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例14
0.94gのMorton Thiokol製酸化アルミニウム顆粒(直径3.2mm)を用い140℃で実施例8を繰り返した。3時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は93%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例15
0.94gのRhone−Poulenc製酸化アルミニウム顆粒Active A(直径2−5mm)を用い140℃で実施例8を繰り返した。1時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は61%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例16
0.94gのRhone−Poulenc製球状α−酸化アルミニウムSPH 512(直径4−5mm)を用い140℃で実施例8を繰り返した。5時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は55%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
実施例17
0.94gのCondea製球状酸化アルミニウム(直径1.4mm)を用い160℃で実施例8を繰り返した。3時間反応させた後、ジフェニルカーボネートを生じるフェノール変換率は81%であり、5時間後のそれは91%であった。カーボネート選択率は>99%であった。
【0038】
本発明の特徴および態様は以下のとうりである。
【0039】
1.芳香族モノヒドロキシ化合物をホスゲンまたは芳香族モノヒドロキシ化合物のクロロホルメートと反応させることによるアリールカーボネートの製造方法において、この反応を、不均一触媒として1種以上の酸化アルミニウムを存在させ0.2から20バールの圧力下50から350℃の範囲の温度で実施することを特徴とする方法。
【0040】
2.BET方法で測定した表面積が2から500m2/gの活性化酸化アルミニウムまたはα−酸化アルミニウムの1種以上を、触媒として、完全な連続方法でない操作方法では該モノヒドロキシ化合物の量に関して0.5か100重量%の量で用いるか、或は完全な連続操作方法では1時間毎の触媒1g当たり0.1から20gのモノヒドロキシ化合物から成る充填量で用いることを特徴とする第1項記載の方法。
Claims (1)
- 芳香族モノヒドロキシ化合物をホスゲンまたは芳香族モノヒドロキシ化合物のクロロホルメートと反応させることによるアリールカーボネートの製造方法において、この反応を、不均一触媒として1種以上の酸化アルミニウムを存在させ0.2から20バールの圧力下50から350℃の範囲の温度で実施することを特徴とする方法。
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