JP3755203B2 - 編集システム及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる記録再生装置間でオーディオビジュル(AV)データの編集を行う編集システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送局等で、オーディオビジュアル(AV)データを編集する際には、ダビングを繰り返しても信号劣化の無いディジタルVTRを用いている。
【0003】
例えば、ディジタルVTRに記録されているいわゆる下地情報に、他の記録再生装置、例えば高速ランダムアクセスを可能とするハードディスクドライブ(HDD)に記録された素材情報を繋ぎ撮り(ASSEMBLE、以下アセンブルという。)編集したり、挿入(INSERT、以下インサートという。)編集して、新しい編集ファイルを作成している。
【0004】
ところで、ディジタルVTRには、欠落なくデータを読み取って例えば4倍のスピードで転送するために4系統(チャンネル)でデータを並列に取り出してから処理を施すようなタイプのものがある。
【0005】
このように4チャンネルでデータを並列に取り出して処理できるディジタルVTRでは、例えば4倍の速度でのデータの記録再生を可能とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記4倍速記録再生を可能とするようなディジタルVTRとHDDとを使った編集システムはデータ転送レートが高く、ディスク容量、メモリ容量に対するコストの制約からまだ実現されていない。
【0007】
従来の編集システムでは、アナログVTRからのアナログ信号出力をA/D変換して、記録する例はあったもののせいぜい2倍速止まりであった。
【0008】
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、N倍速の編集により、編集時間を短縮できる編集システム及び方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る編集システムは、上記課題を解決するために、ディジタルオーディオデータのN倍速記録再生モードを有する記録再生装置と、上記ディジタルオーディオデータのN倍速記録再生が可能なランダムアクセス記録再生装置と、上記記録再生装置が記録媒体から再生した編集の下地となるディジタルオーディオ下地データに、上記ランダムアクセス記録再生装置からの素材データを使って編集処理を施す編集制御装置とを具え、上記編集制御装置は、上記記録再生装置が再生した上記下地データを、フレーム単位で分割されたディジタルオーディオデータの各フレーム当たりのサンプル数を所定のフレーム周期で繰り返すフレームシーケンスが判別できる長さだけ上記ランダムアクセス記録再生装置に取り込ませ、上記ランダムアクセス記録再生装置内に取り込まれた上記所定長さの下地データに対する編集点に対して上記素材データをクロスフェード処理し、上記クロスフェード処理後の編集データを上記記録再生装置に出力する。
【0010】
また、本発明に係る編集装置にあって、上記編集制御装置は、クロスフェード処理を伴った繋ぎ撮り編集を行う。また、クロスフェード処理を伴った挿入編集を行う。
【0011】
また、本発明に係る編集方法は、上記課題を解決するために、N倍速記録再生モードを有する記録再生装置により記録媒体から編集の下地となるディジタルオーディオ下地データを、フレーム単位で分割されたディジタルオーディオデータの各フレーム当たりのサンプル数を所定のフレーム周期で繰り返すフレームシーケンスが判別できる長さだけ再生する工程と、上記再生した下地データを、N倍速記録再生が可能なランダムアクセス記録再生装置に取り込む工程と、上記ランダムアクセス記録再生装置内に取り込まれた上記所定長さの下地データに対する編集点に対して素材データをクロスフェード処理して繋げる工程と、上記クロスフェード処理後のデータを上記記録再生装置に出力する工程とを含む。また、この編集方法は、上記ランダムアクセス記録再生装置内に取り込まれた上記下地データに対する上記素材データのサンプル数が過不足している場合には、上記素材データを使ってサンプル数を調整する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る編集システム及び方法の実施例を説明する。この実施例は、図1に示すように、例えば4倍速記録再生モードを有し4倍速でオーディオビジュアル(AV)データを記録再生するディジタルVTR1と、例えば4倍速記録再生が可能なランダムアクセス記録再生装置であるハードディスクドライブ(HDD)2と、ディジタルVTR1が記録テープから再生した編集の下地となる下地AVデータに、HDD2からの素材AVデータを使って編集処理を施す編集制御装置3とを備えてなる編集システム5である。なお、ディジタルVTR1自体には、例えば4倍速での編集機能が備えられていない。
【0013】
以下、この編集システム5では、NTSC用のビデオデータの1フレームに割り当てられるオーディオデータについての編集について説明する。ビデオデータそのものの編集処理については省略する。
【0014】
また、ビデオデータの1フレームに対するオーディオデータのサンプル数の割当は、ディジタルVTRがNTSCではオーディオデータ用に例えば48KHzというサンプリング周波数を用いているので、単純に計算すると((48KHz/59.94フィールド)×2フィールド/フレーム=)1601.6サンプル/フレームとなり、整数とならないので、1601.6サンプル/フレームの5フレーム分、すなわち8008サンプルを考慮し、5フレーム周期で一度1600サンプル/フレームとなり、他が1602サンプル/フレームとなるような1600→1602→1602→1602→1602サンプル/フレームという5フレームのオーディオフレーム(AF)シーケンスで行っている。
【0015】
図1において、編集制御装置3は、システム制御部41と、VTR/HDD制御部42と、シリアルデータI/F部43と、HDD制御部44とを備えてなる。
【0016】
システム制御部41は外部に接続された操作部51でのユーザによる例えば、記録、再生及び4倍速記録再生の指示に応じ、VTR/HDD制御部42と、シリアルデータI/F部43と、HDD制御部44の動作を制御する。表示部52には、操作部51により操作された内容が表示される。また、システム制御部41は、VTR/HDD制御部42、シリアルデータI/F部43及びHDD制御部44に破線で示すように同期信号を供給し、編集制御装置3全体を同じ同期信号で動作させる。さらに、システム制御部41は、ディジタルVTR1にも同期信号を供給している。
【0017】
操作部51よりシステム制御部41を介して与えられた各種コマンドはVTR/HDD制御部42に供給される。VTR/HDD制御部42は、上記コマンドを編集用コントロール信号に変換し、ディジタルVTR1の編集動作を制御すると共に、HDD制御部44に供給し、HDD2の動作を制御させる。
【0018】
このVTR/HDD制御部42は、図2に示すように、2箇所の入出力ポートを持つデュアルポートラム(dual port RAM、DPRAM)61と、CPU63,ROM64及びRAM65を有するメインCPUブロック62と、コントロール信号用I/F66とを備えてなる。
【0019】
システム制御部41からのコマンド/ステータスは、DPRAM61を経由しメインCPUブロック62に通信される。メインCPUブロック62は、上記コマンド/ステータスをシステム制御部41から供給される同期信号に基づいてコントロール信号のフォーマットに変換する。そして、このコントロール信号は、コントロール信号用I/F66を介してディジタルVTR1に供給される。また、メインCPUブロック62は、システム制御部41からの命令をHDD制御部44用にも変換する。
【0020】
シリアルデータI/F部43は、シリアルデータ用ケーブル4を介してディジタルVTR1から送られてくるシリアルのディジタルデータをHDD制御部44を介してHDD2に送ると共に、HDD2からのディジタルデータのフレームサイズを変換した後、シリアルデータ用ケーブル4を介してディジタルVTR1に送る。
【0021】
シリアルデータI/F部43は、図3に示すように、シリアルデータ用ケーブル4、及び入力端子70を介してディジタルVTR1から供給されるディジタルデータ用のシリアルデータI/F71と、このシリアルデータI/F71を介したシリアルのディジタルデータをパラレルデータに変換するシリアル−パラレル変換部72と、シリアル−パラレル変換部72からのパラレルのディジタルデータについてヘッダ情報とAVデータを分離すると共に後述するようにAVデータにヘッダを付加するヘッダ/データ分離部/付加部73と、ヘッダ/データ分離部/付加部73からのAVデータからオーディオデータのみを抜き取ると共に後述するようにオーディオデータとビデオデータとを混合するオーディオデータ分離/混合部74と、オーディオデータ分離/混合部74で抜き出されたオーディオデータが格納されると共に、HDD2からのオーディオデータのフレームサイズのコントロールを行うためのサイズ合わせ用RAM75と、上記オーディオデータにデインターリーブ処理を施すと共に後述するようにインターリーブ処理を施すインターリーブ・デインターリーブ処理部76と、HDD制御部44を介してHDD2から供給されてくるディジタルデータをディジタルVTR1に記録する際に用いられるパラレル−シリアル変換部81と、シリアルデータI/F82とを備えてなる。ここで、インターリーブ・デインターリーブ処理部76は、CPU77、RAM78、ROM79及びインターリーブ・デインターリーブ用ROM80を備える。
【0022】
このように構成されたシリアルデータI/F部43の動作を、ディジタルVTR1からHDD2にデータを伝送する場合と、HDD2からディジタルVTR1にデータを伝送する場合に分けて、以下に説明する。
【0023】
先ず、ディジタルVTR1からHDD2にデータを伝送する場合の動作について説明する。ディジタルVTR1からのシリアルのディジタルデータは、シリアルデータI/F71を経てシリアル−パラレル変換部72に供給されてパラレルデータに変換された後、ヘッダ/データ分離部/付加部73に供給される。ヘッダ/データ分離部/付加部73は、上記パラレルデータからAVデータ部のみを抜き出し、オーディオデータ分離/混合部74に供給する。オーディオデータ分離/混合部74は、上記AVデータ部からオーディオデータのみを分離する。このオーディオデータは、インターリーブ・デインターリーブ処理部76でデインタリーブ処理が施されながら、サイズ合わせ用RAM75に格納される。このサイズ合わせ用RAM75に格納されたオーディオデータは、HDDアドレス/コントロール・データバス84からHDD制御部44に転送され、最終的にHDD2に記録される。
【0024】
次に、HDD2からディジタルVTR1にデータを伝送する場合のシリアルデータI/F処理部76の動作を説明する。HDD制御部44の制御によりHDD2から再生されたデータは、アドレス/コントロール・データバス84を通して、サイズ合わせ用RAM75に送られ書き込まれる。ここで、サイズ合わせ用RAM75は、HDD2からのオーディオデータのフレームサイズのコントロールのために使われる。このとき、インターリーブ・デインターリーブ処理部76では、システムコントローラ41から送られる同期信号で計測される期間、必要なデータ量をCPU77が算出し、前フレームに連続して該データ量にインターリーブ処理を施す。そして、オーディオデータは、オーディオデータ分離/混合部74に送られ、ビデオデータと混合される。オーディオデータ分離/混合部74からのAVデータは、ヘッダ/データ分離部/付加部73にてヘッドが付加された後、パラレル−シリアルデータ変換部81に送られる。パラレル−シリアルデータ変換部81からのパラレルデータは、シリアルデータI/F82を介してディジタルVTR1に供給される。
【0025】
HDD制御部44は、図4に示すように、シリアルデータI/F部43からデータバス88及びアドレスコントロールバス89を介して供給されるディジタルデータのリード/ライトのタイミングを制御するバスタイミング制御部91と、VTR/HDD制御部42からの命令にしたがってバスタイミング制御部91を制御するコントローラ92と、データバス88に乗ったシリアルデータI/F部43からのディジタルデータをRAM98に書き込ませるバッファブロック97と、バッファブロック97から読み出されたデータをHDD2に供給する際に必要となるスモールコンピュータシステムインタフェース(SCSI)用のプロトコルコントローラ(SPC)99とを備えてなる。ここで、コントローラ92は、CPU93と,DPRAM94と,ROM95と,RAM96とを備えてなる。
【0026】
このように構成されたHDD制御部44の動作についても、ディジタルVTR1からHDD2にデータを伝送する場合と、HDD2からディジタルVTR1にデータを伝送する場合に分けて、以下に説明する。
【0027】
先ず、ディジタルVTR1からHDD2にデータを伝送する場合の動作について説明する。シリアルデータI/F43からデータバス88を介してHDD制御部44に供給されるディジタルデータは、コントローラ92により制御されるバスタイミング制御部91で与えられるタイミングによりバッファブロック97のRAM98に書き込まれる。読み出しは、SPC99によってダイレクトに行われ、そしてHDD2に書き込まれる。
【0028】
次に、HDD2からディジタルVTR1にデータを伝送する場合のHDD制御部44の動作を説明する。この場合、HDD2からのデータの読み出しは、SPC99によるSCSIプロトコルによって制御され、ダイレクトにバッファブロック97のRAM98に転送される。そして、バッファブロック97からデータバス88を介してシリアルデータI/F部43にバスタイミング制御部91からのタイミング制御にしたがってデータが転送される。
【0029】
次に、ディジタルVTR1について図5〜図11を参照しながら説明する。このディジタルVTR1は、図5に示すように、再生部10と記録部20からなる。
【0030】
先ず、再生部10は、4個の読取用回転磁気ヘッド11a,11b,11c及び11dを備えており、これら4個の読取用回転磁気ヘッド11a〜11dは、図6に示される如くに、磁気テープTPに形成された多数の傾斜記録トラックTKのうちの順次隣接する4本を、夫々、実質的に同時に走査するものとされ、それら4本の傾斜記録トラックTKに記録されたディジタル複合データを実質的に同時に読み取る。そして、読取用回転磁気ヘッド11a〜11dにより4本の傾斜記録トラックTKから読み取られたディジタル複合データDTa,DTb,DTc及びDTdが得られる。
【0031】
なお、このディジタルVTRでも、例えば、テレビジョン信号の各フレームが記録単位とされる。テレビジョン信号の1フレーム分とそれが記録される磁気テープ上の記録トラックとの関係は、例えば図7のようになる。テレビジョン信号の1フレーム分にアナログ/ディジタル変換(A/D変換)を施して得られるディジタルデータは、磁気テープTPに順次配列形成される傾斜トラックTKのうちの隣合う10本に振り分けて記録される。このような記録は、ディジタルデータが供給される読取用回転磁気ヘッド11a,11b,11c及び11dが矢印DY方向に走行する磁気テープTPに矢印DH方向に走査することによって行われる。
【0032】
磁気テープTPに配列形成される多数の傾斜トラックTKの各々には、その始端側から終端側に向けて、その傾斜記録トラックTKにおけるデータ構造をあらわし、また、データ編集等に際しての位置の基準となるデータが記録された領域IT,テレビジョン信号中のオーディオ信号の内容をあらわすオーディオ情報データが記録された領域AD,テレビジョン信号中のビデオ信号の内容をあらわすビデオ情報データが記録された領域VD,及び、時間情報をあらわすタイムコードデータが記録された領域SCが形成される。
【0033】
読取用回転磁気ヘッド11a〜11dから夫々得られるディジタル複合データDTa〜DTdは、夫々、ディジタルRF処理部12a,12b,12c及び12dに供給される。ディジタルRF処理部12a,12b,12c及び12dは、図8に示すように、それぞれ、再生増幅部131,イコライザ部132,PLL部133,及びA/D変換部134とを備えてなる。再生増幅部131で増幅された上記ディジタル複合データDTaは、イコライザ部132で再生等価された後、PLL部133で再生PLLがかけられ信号抽出のクロックを得て、A/D変換器134でディジタル信号とされ、データ並換部14に供給される。データ並換部14においては、ディジタル複合データDTa〜DTdが、各々が磁気テープTP上の順次隣接する10本の傾斜記録トラックTKに分散して記録され、それゆえ全体では順次隣接する40本の傾斜記録トラックTKに記録された、連続する4フレーム分のテレビジョン信号を夫々個別にあらわすディジタルデータDF1,DF2,DF3及びDF4を形成すべく並べ換えられる。
【0034】
データ並換部14から得られるディジタルデータDF1〜DF4は、夫々コーディング部15a,15b,15c及び15dに供給され、各々が1チャンネルの独立したデータを形成するため必要とされるコーディングが施されて、コーディッドディジタルデータDC1,DC2,DC3及びDC4とされ、それらがエラー訂正部16a,16b,16c及び16dに夫々供給される。
【0035】
エラー訂正部16a,16b,16c及び16dにおいては、コーディッドディジタルデータDC1,DC2,DC3及びDC4の夫々についての、それらが有するインナーパリティ及びアウタパリティにより検出された符号エラーについてのエラー訂正処理及び時間軸補正が行われる。
【0036】
そして、エラー訂正部16a,エラー訂正部16b,エラー訂正部16c,及びエラー訂正部16dから、エラー訂正処理及び時間軸補正が行われたディジタルデータDA1,DA2,DA3,及びDA4がシリアルデータ出力インターフェース(I/F)部17に供給される。
【0037】
このシリアルデータ出力I/F部17は、エラー訂正部16a,16b,16c及び16dからパラレルで供給されたディジタルデータDA1,DA2,DA3及びDA4を、シリアルのディジタルデータに変換して、出力端子18から編集制御装置3に供給する。
【0038】
このため、編集制御装置3には4倍速再生されたオーディオ情報データが送られることになる。
【0039】
一方、記録部20では、入力端子21を介して編集制御装置3から供給されたシリアルのディジタルデータをシリアルデータ入力I/F部22がパラレルのAVデータda1,da2,da3及びda4に変換する。これらのディジタルデータda1,da2,da3及びda4は、誤り訂正符号(error correction code,以下ECCという。)付加部23a,23b,23c及び23dに供給されECCが付加される。ECCが付加されたディジタルデータde1,de2,de3及びde4は、それぞれコーディング部24a,24b,24c及び24dに供給され、1チャンネルの独立したデータを形成するためのコーディングが施されて、コーディッドディジタルデータdc1,dc2,dc3及びdc4とされ、それらがデータ並換部25に供給される。
【0040】
データ並換部25は、上記コーディッドディジタルデータdc1,dc2,dc3及びdc4を図7に示した記録トラックTKに合わせて並び換えてから記録増幅部26a,26b,26c及び26dに供給する。記録増幅部26a,26b,26c及び26dからの増幅出力は、書込用回転磁気ヘッド27a,27b,27c及び27dを介して記録テープTPに記録される。
【0041】
このため、編集制御装置3からのオーディオ情報データをディジタルVTR1が4倍速記録することができる。
【0042】
上記再生部10及び記録部20の各部、さらに読取用回転磁気ヘッド、書込用回転磁気ヘッドを搭載している回転ドラムや、記録テープTPの走行等を制御す機構部33は、コントローラ30によって制御される。コントローラ30には、制御信号用端子31を介して編集用のコントロール信号が、また同期信号用端子32を介して同期信号が編集制御装置3から供給される。
【0043】
ここで、出力端子18から導出されるディジタルデータは、図9の(A),図9の(B),及び図9の(C)に示すようなオーディオ情報データ,ビデオ情報データ,及びサブコードによって構成されている。
【0044】
オーディオ情報データは例えば、図10に示すように、同期ブロック番号iが2〜15とされる14個のデータ同期ブロックを含み、各データ同期ブロックは、バイトポジション番号jが0〜89とされる90バイトをもって形成されている。
【0045】
同期ブロック番号iが2〜10である9個のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイト(バイトポジション番号jが0及び1)が同期データとされて、その次の3バイト(バイトポジション番号jが2〜4)がIDコードとされ、さらに次の5バイト(バイトポジション番号jが5〜9)がオーディオ補助データとされて、それに続く72バイト(バイトポジョション番号jが10〜81)がオーディオデータとされ、そのオーディオデータに8バイト(バイトポジション番号jが82〜89)のインナーパリティが付加されて構成されている。IDコードは、傾斜記録トラックに関する記録態様、同期ブロック番号i等についての情報をあらわし、また、オーディオ補助データは、構成ビット数等を含むオーディオデータの記録条件に関する情報を表す。
【0046】
また、同期ブロック番号iが11〜15である5個のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイト(バイトポジョン番号jが0及び1)が同期データとされて、その次の3バイト(バイトポジョン番号jが2〜4)がIDコードとされ、それに続く77バイト(バイトポジション番号jが5〜81)がアウターパリティとされ、そのアウターパリティに8バイト(バイトポジション番号jが82〜89)のインターパリティが付加されて構成されている。したがって、オーディオデータは、同期ブロック番号が2〜10であり、かつ、バイトポジション番号jが10〜81である、図10において斜線が付された範囲内に存在する。
【0047】
ビデオ情報データも、図9の(B)に示したような、ビデオデータと、インナーパリティと、アウタパリティとによって構成される。
【0048】
サブコードは、図9の(C)に示したように、サブコードとインナーパリティによっって構成される。
【0049】
そして、これらの各データは、矢印で示すような再生順番で再生され、図11に示すようなフォーマットで記録される。
【0050】
以上のようなディジタルVTR1と、編集制御装置3と、HDD2とによって構成された編集システムにより、HDD2に記録されている素材情報を記録テープTPに記録されている下地情報の任意の点からディジタルVTR1を使って4倍速でアセンブル編集する処理を図12を用いて以下に説明する。
【0051】
ここでは、標本化周波数48KHz16ビットのオーディオデータを5フレームのオーディオフレーム(AF)シーケンスにより分割した場合について説明する。5フレームのAFシーケンスとしては、上述したように5フレーム周期で一度1600サンプル/フレームとなり、他が1602サンプル/フレームとなるような、1600→1602→1602→1602→1602→1600→1602・・・を使う。
【0052】
なお、図12に示す数字は、5フレームの内の各フレーム番号を示し、1は1600サンプル/フレーム、残りの2,3,4,5は1602サンプル/フレームを示す。
【0053】
先ず、記録テープTP上のオーディオデータをAFシーケンスが判別できる分だけ、インポイントINからクロスフェードするフレーム分を含んでディジタルVTR1により再生し、HDD2に取り込む。この場合、VTR/HDD制御部42は、記録テープTPのインポイントINからクロスフェードする分のデータを取り込むため、コントロール信号I/F66を介してディジタルVTR1のコントローラ30にコントロール信号を供給し、機構部33を使って記録テープTPをプリロールさせ、その後に再生させる。そして、A点からインポイントINまでがHDD2に記録される。
【0054】
次に、HDD2に取り込んだ記録テープTPからのデータに含まれるクロスフェードフレーム(フレーム番号1のIN点のフレーム)と、IN点に接続するHDD内素材データにクロスフェード処理を施す。
【0055】
ここで行われるクロスフェード処理は、1600サンプル/フレームの内の例えば512ワードを用い10msec以内に行われる。具体的には、ディジタルVTR1から取り込まれたIN点のフレームの512サンプルを使って、フェードアウト処理音を作り、さらにこのフェードアウト処理音と256サンプル目で交差するようなフェードイン処理音をHDD内素材データのクロスフェード期間で作り、これらフェードアウト処理音とフェードイン処理音を256サンプル目で切り換えてクロスフェード処理音を作りだす。このようなクロスフェード処理音を用いたIN点での切り換えによれば、切り換えノイズを抑えることができる。
【0056】
次に、ディジタルVTR1で再生して得た下地情報のAFサイズ、すなわちIN点でのフレームサイズ1600を図3に示すシリアルデータI/F部43のサイズ合わせ用RAM75にセットし、HDD2でクロスフェード処理されたオーディオデータを4倍速で記録テープTPにディジタルVTR1を使って繋ぎ撮り編集する。
【0057】
このようにして、上記編集システムは、ディジタルVTR1が4倍オーディオ編集機能を有せずとも4倍速でのアセンブル編集を可能とする。
【0058】
次に、上記編集システムによる4倍速の繋ぎ撮り編集で図12に示すようにして得られた情報に、さらにHDD2内素材情報をアセンブル編集する場合について図13を用いて説明する。この場合、記録テープTPにはすでに上述したようにHDD2からの素材情報がアセンブル編集されており、HDD制御部44は終了点のフレームシーケンス情報を持っているので、新たに繋ぎ撮りする素材の開始を図12に示すようにして得たフレームシーケンス4から、フレームシーケンス5をシリアルデータI/F部43のサイズ合わせ用RAM75にセットしクロスフェード処理しながらオーディオデータを4倍速で記録テープTPにディジタルVTR1から繋ぎ撮りする。
【0059】
次に、上記編集システムにより、HDD2に記録されている素材情報を記録テープTPに記録されている下地情報の任意の点からディジタルVTR1を使って4倍速でインサート編集する処理を図14を用いて以下に説明する。
【0060】
先ず、記録テープTP上のオーディオデータをAFシーケンスが判別できる分だけ、インポイントINからクロスフェードするフレーム分を含んでディジタルVTR1により再生し、HDD2に取り込む。この場合、VTR/HDD制御部42は、記録テープTPのインポイントINからクロスフェードする分のデータを取り込むため、コントロール信号I/F66を介してディジタルVTR1のコントローラ30にコントロール信号を供給し、機構部33を使って記録テープTPをプリロールさせ、その後に再生させる。
【0061】
次に、記録テープTP上のインポイントINから素材のAFサイズが連続しているか否かを確認し、連続していればアウトポイントOUTの素材をHDD2に取り込む。
【0062】
次に、HDD2に取り込んだ記録テープTPからのデータに含まれるクロスフェードフレーム(フレーム番号1のIN点のフレーム)と、IN点に接続するHDD内素材データにクロスフェード処理を施す。
【0063】
そして、HDD2では、ディジタルVTR1から取り込んだ下地情報のAFサイズを元にクロスフェードを含む素材全体のAFサイズを全てチェックする。ここで、AFサイズが連続していれば、インサート素材の最後のフレーム5とアウトポイントOUTとをクロスフェード処理して、4倍速でのインサート編集した結果を記録テープTPにディジタルVTR1を使って記録する。
【0064】
ここで、AFサイズが不連続であり不足していれば、インサート素材を多くとり、不足サイズ分だけインサート素材よりインサート素材調整分として借用する。また、AFサイズが多い場合は、切り捨てする。
【0065】
このようにして、ディジタルVTRに4倍オーディオ編集機能を有せずとも4倍速でのインサート編集が可能となる。
【0066】
なお、上記編集システムでは、アセンブル編集、インサート編集のような編集処理を4倍速にて行ったが、本発明では4倍速に限定するものではない。
【0067】
また、オーディオデータのフレームシーケンスは、上記5フレームシーケンスに限定されるものではない。
【0068】
【発明の効果】
本発明に係る編集システムは、編集制御装置が、記録再生装置が再生したディジタルオーディオ下地データを、フレームシーケンスが判別できる長さだけランダムアクセス記録再生装置に取り込ませ、所定長さのディジタルオーディオ下地データに対する編集点に対して上記素材データをクロスフェード処理し、クロスフェード処理後の編集データを記録再生装置に出力するので、編集時間を短縮できる。また、ランダムアクセス記録再生装置の既存部分を併用するので、コストダウンも実現できる。
【0069】
また、本発明に係る編集方法は、ディジタルオーディオ下地データを、フレーム単位で分割されたディジタルオーディオデータの各フレーム当たりのサンプル数を所定のフレーム周期で繰り返すフレームシーケンスが判別できる長さだけ再生し、再生したディジタルオーディオ下地データを、N倍速記録再生が可能なランダムアクセス記録再生装置に取り込み、上記取り込まれた所定長さの下地データに対する編集点に対して素材データをクロスフェード処理して繋げ、クロスフェード処理後のデータを上記記録再生装置に出力するので、編集時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る編集システム及び方法の実施例となるAV編集システムのブロック図である。
【図2】上記AV編集システムを構成する編集制御部の要部となるVTR/HDD制御部の詳細なブロック図である。
【図3】上記編集制御部の要部となるシリアルデータI/F部の詳細なブロック図である。
【図4】上記編集制御部の要部となるHDD制御部の詳細なブロック図である。
【図5】上記AV編集システムを構成するディジタルVTRの詳細なブロック図である。
【図6】上記ディジタルVTRが備える読取用回転磁気ヘッドが記録テープ上の複数の傾斜トラックのうちの4本を同時に走査そてディジタル複合データを同時に読み取る状態を説明する図である。
【図7】上記ディジタルVTRがディジタルデータを記録再生する磁気テープの記録フォーマット図である。
【図8】上記ディジタルVTRを構成するディジタルRF処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】上記ディジタルVTRの再生部から出力されるオーディオ情報データ、ビデオ情報データ、サブコードデータのフォーマット図である。
【図10】上記図9に示したオーディオ情報データの詳細なフォーマット図である。
【図11】上記ディジタルVTRの記録部から記録テープに記録されるAVデータのフォーマット図である。
【図12】上記AV編集システムによるアセンブル編集を説明するための図である。
【図13】上記図12で説明したアセンブル編集により得られた情報にさらにアセンブル編集を行う場合を説明するための図である。
【図14】上記AV編集システムによるインサート編集を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ディジタルVTR、2 ハードディスクドライブ、3 編集制御装置、41 システム制御部、42 VTR/HDD制御部、43 シリアルデータI/F部、44 HDD制御部

Claims (5)

  1. ディジタルオーディオデータのN倍速記録再生モードを有する記録再生装置と、
    上記ディジタルオーディオデータのN倍速記録再生が可能なランダムアクセス記録再生装置と、
    上記記録再生装置が記録媒体から再生した編集の下地となるディジタルオーディオ下地データに、上記ランダムアクセス記録再生装置からの素材データを使って編集処理を施す編集制御装置とを具え、
    上記編集制御装置は、
    上記記録再生装置が再生した上記下地データを、フレーム単位で分割されたディジタルオーディオデータの各フレーム当たりのサンプル数を所定のフレーム周期で繰り返すフレームシーケンスが判別できる長さだけ上記ランダムアクセス記録再生装置に取り込ませ、
    上記ランダムアクセス記録再生装置内に取り込まれた上記所定長さの下地データに対する編集点に対して上記素材データをクロスフェード処理し、
    上記クロスフェード処理後の編集データを上記記録再生装置に出力する
    ことを特徴とする編集システム。
  2. 上記編集制御装置は、クロスフェード処理を伴った繋ぎ撮り編集を行うことを特徴とする請求項1記載の編集システム。
  3. 上記編集制御装置は、クロスフェード処理を伴った挿入編集を行うことを特徴とする請求項1記載の編集システム。
  4. N倍速記録再生モードを有する記録再生装置により記録媒体から編集の下地となるディジタルオーディオ下地データを、フレーム単位で分割されたディジタルオーディオデータの各フレーム当たりのサンプル数を所定のフレーム周期で繰り返すフレームシーケンスが判別できる長さだけ再生する工程と、
    上記再生した下地データを、N倍速記録再生が可能なランダムアクセス記録再生装置に取り込む工程と、
    上記ランダムアクセス記録再生装置内に取り込まれた上記所定長さの下地データに対する編集点に対して素材データをクロスフェード処理して繋げる工程と、
    上記クロスフェード処理後のデータを上記記録再生装置に出力する工程と
    を含むことを特徴とする編集方法。
  5. 上記ランダムアクセス記録再生装置内に取り込まれた上記下地データに対する上記素材データのサンプル数が過不足している場合には、上記素材データを使ってサンプル数を調整することを特徴とする請求項記載の編集方法。
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