JP3991532B2 - ディジタル信号記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ状記録媒体及びディスク状記録媒体にディジタル信号を記録し、該記録したするディジタル信号を再生するディジタル信号記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばD−VHS(登録商標)規格に準拠したVTR(ビデオテープレコーダ)のようにMPEG(Motion Picture Expert Group)トランスポートストリームのようなディジタル信号を、テープ状記録媒体である磁気テープに記録し、再生するディジタル信号記録再生装置は従来より知られている。
【0003】
一方、ディスク状記録媒体である磁気ディスクや光ディスクにディジタル信号を記録し、再生するディジタル信号記録再生装置も知られている。
また特公平7−31905号公報には、テープ状記録媒体と、ディスク状記録媒体とを併用し、ディスク状記録媒体には、テープ状記録媒体に記録した画像情報の単位部分の初めの数分間分だけ記録しておき、テープ状記録媒体のある単位部分にアクセスするときは、ディスク状記録媒体の対応する部分を再生しながら、テープ状記録媒体の該当部分へのアクセスを行い、該当部分の再生が可能となった時点でディスク状記録媒体の再生を停止して、テープ状記録媒体の再生を開始するようにしたアクセス方法が従来より提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
テープ状記録媒体は、大容量で単位情報量当たりのコストが低いという長所があるが、所望の情報の記録部分へのアクセス時間が長いという短所がある。一方ディスク状記録媒体はアクセス時間が短い点でテープ状記録媒体より、優れているが、記録容量と経済性では、テープ状記録媒体より劣る。したがって、必要に応じて両者の長所を使い分けられるようなシステムが望まれる。
【0005】
上記特公平7−31905号公報に示された方法は、ディスク状記録媒体のアクセス時間が短いことを利用して、アクセス時間の長いテープ状記録媒体の短所を補うようにしたものであるが、ディスク状記録媒体の再生からテープ状記録媒体への再生に切り換えるときは、先ずディスク状記録媒体の再生を停止し、その後にテープ状記録媒体の再生が開始されるので、切換時点で画像が一時的に途切れるという欠点があった。
【0006】
また例えばテープ状記録媒体に長時間のプログラムを記録する場合において、そのプログラムの記録が終了する前に記録した内容を最初から再生して見たい場合、すなわちプログラムの記録中に既に記録済みの部分を再生する短時間のタイムシフト機能を実現したい場合があるが、上記公報にはそのような要求に応えるための手法は示されていない。
【0007】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、必要に応じてテープ状記録媒体とディスク状記録媒体とを容易に使い分けることを可能とし、しかも上記した短時間のタイムシフト機能を容易に実現することができるディジタル信号記録再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、入力ディジタル信号をテープ状記録媒体及びディスク状記録媒体に記録するとともに、該記録したディジタル信号を再生するディジタル信号記録再生装置において、前記入力ディジタル信号に、前記テープ状記録媒体上の記録位置を特定するためのテープアドレス情報を付加して前記テープ状記録媒体に記録するテープ記録手段と、前記入力ディジタル信号に前記テープアドレス情報に対応したディスクアドレス情報を付加して前記ディスク状記録媒体に記録するディスク記録手段と、前記テープ状記録媒体に記録されている前記テープアドレス情報を読み出すテープアドレス情報読み出し手段を含み、前記テープ状記録媒体に記録されている信号を再生するテープ再生手段と、前記ディスク状記録媒体に記録されている前記ディスクアドレス情報を読み出すディスクアドレス情報読み出し手段を含み、前記ディスク状記録媒体に記録されている信号を再生するディスク再生手段と、前記ディスクアドレス情報から得られるテープアドレス情報と、前記テープ状記録媒体から読み出されるテープアドレス情報とを同期させて、前記テープ状記録媒体及びディスク状記録媒体に記録されたディジタル信号を再生するように前記テープ再生手段及びディスク再生手段を制御する同期再生制御手段とを備え、前記同期再生制御手段による同期再生を実行する同期再生モードから、前記ディスク再生手段による再生動作を継続しつつ、該ディスク再生手段により再生される信号を前記テープ記録手段により前記テープ状記録媒体に記録するコピーモードへ連続的に移行可能としたことを特徴とする。
【0009】
ここで、「テープアドレス情報」は、テープ状記録媒体の絶対トラック番号のように記録位置を絶対アドレスで示す情報と、1つのプログラムに対応したディジタル信号の開始時点からの経過時間(タイムコード)などのように記録位置を相対アドレスで示す情報とを含むものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディジタル信号記録再生装置において、入力ディジタル信号を記録する場合には、最初にテープ記録手段によりテープ状記録媒体に記録し、使用者からタイムシフト再生指示がなされた時点から所定時間に亘って、前記テープ記録手段及び前記ディスク記録手段による記録動作を並行して実行し、前記所定時間経過後において前記テープ記録手段による記録動作を終了するとともに、前記ディスク記録手段による記録動作を継続し、前記ディスク記録手段による記録動作実行中に前記テープ再生手段による再生動作を開始し、記録済み部分の再生動作終了時点より前記所定時間前から前記同期再生制御手段による同期再生を開始し、前記テープ再生手段による、前記再生動作終了時点で、前記コピーモードに移行することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のディジタル信号記録再生装置において、前記ディスク記録手段及びディスク再生手段は、並行的に動作可能であることを特徴とする。ここで、「並行的に動作可能」とは、記録動作と再生動作とを時分割でまたは並行して実行可能であることを意味する。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のディジタル信号記録再生装置において、前記テープ記録手段は、入力ディジタル信号をシンクブロックに格納して前記テープ状記録媒体に記録し、前記ディスク記録手段は、前記シンクブロックに対応したフォーマットの記録ファイルを生成し、該記録ファイルを前記ディスク状記録媒体に記録することを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載ディジタル信号記録再生装置において、前記テープ記録手段は、前記入力ディジタル信号を格納したシンクブロックに、必要に応じてダミーデータを格納したシンクブロックを追加して前記テープ状記録媒体に記録し、前記ディスク記録手段は、ダミーデータを格納したシンクブロックについては、該ダミーデータを除いて前記記録ファイルを構成することを特徴とする。
【0014】
また、同期再生モードからコピーモードへの移行は、前記テープ状記録媒体上の記録トラックの連続性を保持できるように行うことが望ましい。また、前記記録単位は、誤り訂正処理を行う単位とすることが望ましい。
また前記同期再生手段は、前記テープ状記録媒体の長手方向に記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段を有し、再生したコントロール信号を用いて同期をとることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態にかかるディジタル信号記録再生装置の要部の構成を示すブロック図であり、この装置は、MPEGトランスポートストリームを所定のフォーマットに変換してテープ状記録媒体としての磁気テープ100及びディスク状記録媒体としての磁気ディスク200に記録し、該記録した信号を再生してもとのMPEGトランスポートストリームとして出力するものである。
【0016】
図1の装置は、トランスポートストリームに含まれるSCR(System Clock Reference、システム時刻基準)信号を抽出するTSデコード部11と、27MHzの基準クロック信号REF27Mを出力する基準発振器21と、前記SCR信号及び基準クロック信号REF27Mに基づいて、記録するパケットの到着時間間隔を再現するための記録タイムスタンプを生成するとともに、後述する1記録単位の記録周期に対応した記録用の10Hz基準信号REF10RECを生成する記録タイムスタンプ生成部12と、入力信号にタイムスタンプを付加して出力するタイムスタンプ付加部13と、スイッチ14と、記録信号の生成及び変調を行うとともに、再生信号の復調、画像及び音声などのデータやID情報などの制御情報を抽出するテープ信号処理部15と、磁気ヘッド、記録アンプ、再生アンプ等で構成され、磁気テープ100への信号の記録及び磁気テープ100からの信号の再生を行うテープ記録再生部16と、入力されるトランスポートストリームのパケット数をカウントするパケットカウンタ17と、ディスク200に記録する信号を一時的に格納するメモリ18と、記録するファイルの構成及び再生されたファイルを元のデータに戻す等の処理を行うディスク信号処理部19と、磁気ヘッド、記録アンプ、再生アンプ等で構成され、磁気ディスク200への信号の記録及び磁気ディスク200からの信号の再生を行うディスク記録再生部20と、後述するコピーモードにおいてディスク200から再生された信号を一時的に格納するメモリ22と、メモリ22から信号を読み出し、トランスポートストリームを構成するTSエンコード部23と、磁気ディスク200から再生された信号を一時的に格納するメモリ24と、スイッチ25と、基準クロック信号REF27Mに基づいて再生タイムスタンプを生成するとともに、再生用の10Hz基準信号REF10PBを生成して出力する再生タイムスタンプ生成部26と、磁気テープ100または磁気ディスク200から再生された信号を元のMPEGトランスポートストリームに戻して出力するTSエンコード部27とを備えている。
【0017】
スイッチ14は、入力されるトランスポートストリームを磁気テープ100に記録するときは、端子aに接続され、磁気ディスク200から再生されるトランスポートストリームを磁気テープ100に記録するコピーモードにおいては、端子bに接続される。またスイッチ25は、記録信号を出力するときは、端子aに接続され、磁気ディスク200から再生した信号を出力するときは、端子bに接続され、磁気テープ100から再生した信号を出力するときは、端子cに接続される。
【0018】
テープ信号処理回路15は、磁気テープ上の6トラック分の信号を記憶する6トラックメモリ、記録信号の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化回路、入力信号にシンクパターンや制御情報としてのID情報を付加してシンクブロックを構成するとともに、磁気テープ上に所定のトラックが形成されるように記録信号を構成し、さらに記録信号の変調などを行うトラックフォーマットエンコード回路、磁気テープ100から再生された信号の復調、データの抽出などを行うトラックフォーマットデコード回路、再生信号の誤り訂正復号化を行う誤り訂正復号化回路等からなる。
【0019】
テープ信号処理部15の6トラックメモリに格納される6トラック分データは、誤り訂正符号化及び復号化の単位、すなわち誤り訂正の単位となるデータであり、本明細書ではこれを記録単位と呼ぶ。本実施形態では、1記録単位が記録時間0.1秒に対応するので、10Hzの基準信号REF10REC及びREF10PBが、各部に供給される。
【0020】
ディスク信号処理部19は、メモリ18からデータを読み出してディスク200に記録する単位としてのファイルを構成するファイルフォーマット回路、再生されたファイルを元のデータに戻すファイルデコード回路等からなる。メモリ18は、テープ信号処理部15の6トラックメモリと同じデータを記憶する。ただし、6トラックメモリには、入力ディジタル信号のデータ量が少ないときにはダミーデータが記憶されが、メモリ18にはダミーデータは記憶されない。
【0021】
図2は、磁気テープ100上の記録パターンを示す図であり、矢線(矢印を付した線)TRは、磁気テープ100の走行方向を示し、矢線HTは磁気ヘッドの走査方向を示す。また太線で囲んだ6トラックが上記記録単位であり、磁気テープ100の下部には、再生時のトラッキングの基準とするコントロール(CTL)信号が磁気テープの走行方向(長手方向)に平行に記録されている。
【0022】
図1に戻り、テープ信号処理部15は、下記式(1)で定義される絶対トラック番号ATNを図3に示すID情報に書き込む処理を行う。
ATN=int(n×TP/14.5) (1)
ここで、TPは磁気テープ上のトラックピッチ(μm),nは0以上の整数,intは、()内の値の整数部を抽出する演算子である。例えばTP=29μmであれば、絶対トラック番号ATNは、1トラック毎に2カウントずつ増加するように定義される。ATN=0の位置は、磁気テープの開始端から30秒以内の位置とされる。
【0023】
図3においてID0,ID1は、ID情報(3バイト)の第1バイトと第2バイトであり、シンクブロック番号(SB#)は、トラックの開始端に位置するシンクブロックのシンクブロック番号を「0」として、トラックの終了端に向かって「1」ずつ増加するように各シンクブロックに付される番号である。絶対トラック番号ATNは、シンクブロック番号が、「4」の整数倍+1(4n+1)、「4」の整数倍+2(4n+2)、及び「4」の整数倍+3(4n+3)のシンクブロックの第1バイトID0に書き込まれる。SB#=4n+1のシンクブロックの第1バイトID0に書き込まれるSF情報は、絶対トラック番号ATNをサポートするか否かを示す情報であり、SF情報が11B(Bは2進数であることを示すために付している)であるとき、絶対トラック番号ATNをサポートすることを示す。またシンクブロック番号は、第2バイトID1のビットb3〜b0に書き込まれる。
【0024】
テープ信号処理部15のトラックフォーマットエンコード回路で構成されるシンクブロックは、図5に示すように連続する2つのシンクブロックにMPEG2トランスポートパケットの188バイト(92バイト+96バイト)のデータが格納されるように定義されており、タイムスタンプはパケットヘッダに格納されて記録される。
【0025】
以上のように、入力ディジタル信号は、6トラック分のデータを記録単位として誤り訂正符号化され、シンクブロックに格納されるとともに、シンクブロック内のID情報に絶対トラック番号ATNが書き込まれて、磁気テープ100に記録される。
【0026】
図1に戻り、ディスク信号処理部19のファイルフォーマット回路は、メモリ18に格納されたデータを読み出し、ディスク200に記録するためのファイル(以下「ディスク記録ファイル」という)に変換する処理を行う。図4(a)は、ファイルフォーマット回路で生成されるディスク記録ファイルの第1のフォーマットを示す図であり、このファイルは、ファイル情報(Nバイト(例えば3バイト))と、絶対トラック番号ATNd(4バイト)と、パケットカウンタ17から入力される、メモリ18に格納されているパケット数RECTS(2バイト)と、図5に示す4バイトのパケットヘッダと同一のパケットヘッダPH(4バイト)と、パケットヘッダPHで示されるタイムスタンプに対応する1パケットに格納された有効データTSDATA(188バイト)とによって構成される。
【0027】
ここで、ディスク記録ファイルに書き込まれる絶対トラック番号ATNd(以下「ディスク絶対トラック番号ATNd」という)は、6トラックメモリ内のデータが最初に記録されるトラックの絶対トラック番号ATNであり、ディスク絶対トラック番号ATNdから次の絶対トラック番号ATNdの直前の有効データTSDATAまでが、磁気テープ上の記録単位、すなわち6トラック分のデータに対応する。なお、絶対トラック番号ATNはテープ信号処理部15からディスク信号処理部19に供給される。また有効データTSDATAは、シンクブロックに含まれるシンクパターンやID情報などを除いた正味のデータに対応する。
【0028】
ディスク絶対トラック番号ATNdは、磁気テープに記録された絶対トラック番号ATNと同一の番号としてよいが、6で割り切れる絶対トラック番号ATNのトラックに6トラックメモリの最初のデータを記録するように制御すれば、6で割った値をディスク絶対トラック番号ATNdとしてもよい。ディスク絶対トラック番号ATNdが、特許請求の範囲に記載したアドレス情報に対応する。記録時にディスク絶対トラック番号ATNdを絶対トラック番号ATNと同一としない場合は、再生時に同期をとるときに、ディスク絶対トラック番号ATNdに対して記録時の処理と逆の処理(例えば上記したように絶対トラック番号ATNを6で割る処理を行った場合は、6を乗算する処理)を行う。
【0029】
ディスク信号処理部19のファイルフォーマット回路は、ファイルのサイズが一定のバイト数に達するまで、またはファイルに格納したトラック数が所定のトラック数(記録単位(6トラック)の整数倍のトラック数、例えば12トラックとする)に達するまでを1ファイルとして、順次ディスク記録ファイルを構成して出力する。
【0030】
ディスク信号処理部19から出力されるディスク記録ファイルは、ディスク記録再生部20に供給され、ディスク記録再生部20は、ディスク記録ファイルを磁気ディスク200に記録する。
なお、本実施形態では、磁気ディスク200への信号の記録と、磁気ディスク200からの信号の再生を並行して行うことができるように構成されている。すなわち入力ディジタル信号が入力される実時間より短い時間(例えば1/2の時間)で記録動作を行い、磁気ディスク200への記録動作を行わない時間内に磁気ディスク200からの再生動作を行う時分割動作を実行できるように構成されている。
【0031】
以上のように本実施形態では、磁気テープ100に記録するシンクブロックに、そのシンクブロックが記録される絶対トラック番号ATNを書き込んで記録するとともに、磁気ディスク200に記録するデータにも磁気テープ上の絶対トラック番号ATNに対応するディスク絶対トラック番号ATNdを付して記録し、しかも磁気テープ100の記録単位と、磁気ディスク200の記録単位とが同一となるようにしたので、入力ディジタル信号を、磁気テープ100及び磁気ディスク200に、記録データの対応付けをして容易に記録することができる。したがって、必要に応じて磁気テープ100と、磁気ディスク200とを容易に使い分けることができるとともに、再生時には、磁気テープ100からの再生データと、磁気ディスク200からの再生データとを容易に同期させることが可能となる。
【0032】
なお、磁気テープ100への記録動作を行わずに磁気ディスク200への記録動作のみ実行するときは、絶対トラック番号ATNは生成されないので、磁気ディスク200に記録するファイルは、図4(b)に示すように絶対トラック番号ATNを含まない第2のフォーマットとする。
【0033】
次に再生時の動作を説明する。磁気テープ100からの再生を行う場合は、スイッチ25は端子cに接続される。テープ信号処理部15においては、再生信号の復調、データの抽出、誤り訂正復号化などの処理が行われ、処理後の信号が6トラックメモリに格納される。再生タイムスタンプ生成部26は、基準クロック信号REF27Mに基づいて基準タイムスタンプを生成し、TSエンコード部27に供給する。TSエンコード部27では、再生されたタイムスタンプと、基準タイムスタンプとが比較され、両者が一致するタイミングでテープ信号処理部16の6トラックメモリからトランスポートパケットが読み出されて出力される。これにより、再生時の6トラックメモリからの読み出しタイミングが記録時のタイムスタンプ生成タイミングと同期し、トランスポートパケットの出力時間間隔は、記録時の到着時間間隔と等しいものとなる。
【0034】
また磁気ディスク200からの再生を行う場合は、スイッチ25は端子bに接続される。ディスク信号処理部19においては、記録時に生成したファイルを元のトランスポートストリームに戻す処理が行われ、処理後の信号がメモリ24に格納される。メモリ24からの読み出しタイミングは、磁気テープ100の再生時と同様に再生タイムスタンプが基準タイムスタンプと一致するように制御される。また磁気ディスク200から再生した信号を磁気テープ100に記録するコピーモードにおいては、ディスク信号処理部19の出力信号はメモリ22に格納される。TSエンコード部23では、再生されたタイムスタンプと、基準タイムスタンプとが比較され、両者が一致するタイミングでメモリ22からトランスポートパケットが読み出されてスイッチ14に出力される。
【0035】
次に図7を参照して磁気テープ100及び磁気ディスク200の同期再生について説明する。図7には、図1に示した構成要素の一部が示されており、さらにATN比較制御部51と、サーボ部52と、テープドラム駆動系53とが追加して示されている。なお、サーボ部52及びテープドラム駆動系53は、再生データの同期をとるか否かに拘わらず設けられているものであるが、図1では図示が省略されている。また、図7においては、テープ信号処理部15から出力される磁気テープ100から再生された絶対トラック番号ATNは、磁気テープからの再生絶対トラック番号ATNであることを示すために、「ATNt」と示している。ATN比較制御部51は、差分値δ=ATNd−ATNtを算出し、ディスク信号処理部19及びサーボ部52に差分値δを供給するとともに、δ=0の状態でスイッチ25の制御信号SWを変化させて、スイッチ25の切換制御を行うように構成されている。
【0036】
先ず磁気テープ100からのデータ再生中に(スイッチ25が端子cに接続されている状態で)、磁気ディスク200から再生したデータに切り換える場合について説明する。テープ信号処理部15及びディスク信号処理部19は、それぞれ絶対トラック番号ATNt及びディスク絶対トラック番号ATNdをATN比較制御部51に入力する。なお、絶対トラック番号ATNtは、誤り訂正復号化処理などに要する時間に対応したオフセット値が加算されており、ATNt=ATNdであるとき、スイッチ25の端子b,cに同一のデータが入力可能となるように構成されている。例えば、テープ信号処理部15が磁気テープ100からの再生データを出力するまでに10トラック分の処理時間を要する場合には、再生された絶対トラック番号ATNから10を減算したものが絶対トラック番号ATNtとされる。
【0037】
1)差分値δ=0であれば、スイッチ25の端子b,cに入力されているデータは同一であるので、ATN比較制御部51は、基準信号REF10PBに同期してスイッチ25を切り換える制御信号SWを出力する。
2)δ>0であれば、出力したデータのファイルと同一ファイル内の、先に記録されたデータ、または先に記録されたファイル内に格納されたデータに、絶対トラック番号ATNtに対応するディスク絶対トラック番号ATNdのデータが存在するので、ディスク信号処理部19は、δに応じて適切なディスク絶対トラック番号ATNdのデータを検索し、そのデータから改めて出力を開始する。
3)δ<0であるときは、出力したデータのファイルと同一ファイル内の、後に記録されたデータ、または後に記録されたファイル内に格納されたデータに、絶対トラック番号ATNtに対応するディスク絶対トラック番号ATNdのデータが存在するので、ファイルデコード部41は、δに応じて適切なディスク絶対トラック番号ATNdのデータを検索し、そのデータから改めて出力を開始する。
【0038】
上記2)、3)の場合は、1回の修正でδ=0とならなければ、同様の処理を繰り返し、δ=0となった状態で基準信号REF10PBに同期してスイッチ25の切換を行う。これにより、磁気テープ100からの再生データから磁気ディスク200の再生データへ、データの抜けや重複なしに切り換えることができる。スイッチ25を切り換えた後は、磁気テープ100の再生は停止してもよい。
【0039】
次に磁気ディスク200からのデータ再生中に(スイッチ25端子bに接続されている状態で)、磁気テープ100から再生したデータに切り換える場合について説明する。
1)δ=0であるときは、上記1)と同様である。
【0040】
2)δ>0であるとき、すなわち磁気テープ100が本来再生すべき位置に到達していない場合は、サーボ部52が差分値δに応じて磁気テープ100を通常より速いテープ送り速度で早送りし、δ=0となるように再生位置を移動させる。より具体的には、例えばトラックピッチTP=29(μm)とすると、1トラック毎に絶対トラック番号ATNtは、「2」ずつ変化する(前記式(1)参照)一方、磁気テープ100の下部に記録されるCTL信号は、図2に示したように2トラック当たり1パルスの割合で記録されるので、δ=4がCTL信号1パルス分のずれに相当する。よって、CTL信号のδ/4パルス分だけ磁気テープ100を早送りすれば、ATNt=ATNdとなることが見込まれる。ただし、早送り実行中にも、磁気ディスク200からの再生は進むので、ディスク絶対トラック番号ATNdは常に更新されるが、上記動作を繰り返すことにより、同期位置まで磁気テープ100の再生位置を移動させることができ、最終的にδ=0とすることができる。その状態で、基準信号REF10PBに同期してスイッチ25を端子b側から端子c側に切り換えればよい。
【0041】
3)δ<0のとき、すなわちち磁気テープ100が本来再生すべき位置を通り過ぎている場合は、サーボ部52が差分値δに応じて磁気テープ100を通常より速いテープ送り速度で巻き戻し、δ=0となるように再生位置を移動させる。具体的な手法は、上記2)と同様である。
【0042】
以上の処理により、磁気ディスク200からの再生データから磁気テープ100の再生データへ、データの抜けや重複なしに切り換えることができる。スイッチ25を切り換えた後は、磁気ディスク200の再生は停止してもよい。
以上のように本実施形態によれば、磁気テープ100からの再生データと、磁気ディスク200からの再生データと同期させた後に切換を行うようにしたので、切換時点でのデータの抜けや重複がなく、滑らかな切り換えた可能となる。
【0043】
次に図6を参照して、磁気テープ100への記録動作中に、記録した信号を最初から再生しつつ、入力ディジタル信号の記録動作を継続し、最終的には入力ディジタル信号をすべて磁気テープ100に記録するタイムシフト動作について説明する。同図(a)は、入力されるディジタル信号、すなわちMPEGトランスポートストリームを示し、同図(b)(c)は、それぞれ磁気テープ100の記録再生動作及び磁気ディスク200の記録再生動作を示す。
【0044】
先ず時刻t0から入力ディジタル信号P1を磁気テープ100に記録する動作を開始する。このときスイッチ14は端子aに接続され、スイッチ25は端子aに接続されている。そして、入力ディジタル信号P1の記録中の時刻t1において、使用者が巻き戻し・同時再生(タイムシフト再生)を指示したとすると、その時点から所定時間TOLの間は、入力ディジタル信号P1を磁気テープ100に記録する動作を継続するとともに、時刻t1から入力ディジタル信号P1を磁気ディスク200にも記録する動作を開始する。したがって、時刻t1〜t2間はディジタル信号P1が磁気テープ100と磁気ディスク200とに重複して記録される。
【0045】
所定時間TOL経過後の時刻t2において磁気テープ100への記録を終了するとともに、入力ディジタル信号P2を磁気ディスク200に記録する動作を継続する。すなわち、磁気ディスク200へ信号を記録する記録モードはそのまま維持され、ディジタル信号P1の最後の所定時間TOLの部分に続けてディジタル信号P2が記録される。このとき、磁気テープ100に記録した最終記録単位の絶対トラック番号ATNを、最終記録絶対トラック番号ATN(ATNe)として保持する。なお、入力ディジタル信号に付した符号P1,P2は、単に磁気テープ100に記録済みの部分と、まだ記録していない部分とを区別するために付したものであり、実際には一つの番組(プログラム)であってもよいし、時刻t2の近傍で番組が変化するような場合であってもよい。
【0046】
磁気ディスク200のみに記録する場合は、絶対トラック番号ATNが生成されないので、前述したように図4(b)に示す第2のファイルフォーマットで記録が行われる。
時刻t2から使用者の操作に応じて磁気テープ100をディジタル信号P1の記録開始位置まで巻き戻す動作が行われ、磁気テープ100に記録されたディジタル信号P1の再生動作を時刻t3から開始する。巻き戻し動作中に10Hz基準信号は、REF10RECからREF10PBに切り換えられ、時刻t3においてスイッチ25は端子aから端子cに切り換えられる。そして、ディジタル信号P1の再生終了予定時刻t5の所定時間TLO前の時刻t4から磁気ディスク200と、磁気テープ100の同期再生を開始する(同期再生モードに移行する)。このとき、磁気ディスク200にディジタル信号P2を記録する動作は継続する。すなわち磁気ディスク200への記録及び再生は並列的に時分割動作で実行される。所定時間TLOは、時刻t1からt2まで重複記録を実行した時間であり、この所定時間TLO、並びに出力中の信号の絶対トラック番号ATN及び最終記録絶対トラック番号ATN(ATNe)に基づいて、同期再生を開始する時刻t4を決定することができる。同期再生実行中にスイッチ14が端子aから端子bに切り換えられ、スイッチ25が端子cから端子bに切換られる。
【0047】
そして時刻t5において同期再生モードから、磁気ディスク200から再生されるディジタル信号P2を磁気テープ100に記録するコピーモードに移行する。磁気ディスク200から再生されディスク信号処理部19から出力される信号は、メモリ22,TSエンコード部23,スイッチ14を介してテープ信号処理部15に入力され、磁気テープ100に記録される。このとき10Hz基準信号は、REF10PBが継続して使用される。磁気ディスク200から再生される信号には、タイムスタンプが付加されているので、基準信号をREF10PBとしても入力トランスポートストリームの到着時間間隔を再現する上で特に問題は生じない。また磁気テープ100に記録する最初の絶対トラック番号ATNは、前述した最終記録絶対トラック番号ATN(ATNe)に基づいて絶対トラック番号ATNの連続性を維持するように決定する。例えばトラックピッチが29μmのときは、6トラックで絶対トラック番号は12増加するので、コピーモードの最初の絶対トラック番号ATNは、ATN(ATNe)+12とする。このように絶対トラック番号ATNを設定することにより、絶対トラック番号ATNの連続性を維持することができる。
【0048】
その後時刻t6になるとディジタル信号P2を磁気ディスク200に記録する動作を終了し、時刻t7においてコピーモードの動作、すなわち磁気ディスク200からディジタル信号P2を再生して磁気テープ100に記録する動作を終了する。
【0049】
以上のように本実施形態によれば、入力ディジタル信号の記録途中から記録済みディジタル信号の再生を開始するとともに、入力ディジタル信号の連続性を保持しながら記録を継続し、最終的に磁気テープ100にすべての入力ディジタル信号を記録する短時間タイムシフト動作を実現することが可能となる。しかも、入力ディジタル信号の終了時点ですべての信号が磁気テープ100に連続性を維持して記録されているので、入力ディジタル信号を最初から最後まで通して磁気テープ100に記録した場合と同じ記録済みテープを得ることができる。またタイムシフト再生において、媒体を切り換えるときは、同期再生により信号の連続性が保持されるので、切換時点での信号の抜けや重複が無く、滑らかな切換を行うことができる。
【0050】
なお記録したい番組をすべて記録した後に再生する通常の記録再生も、広義のタイムシフトを実現するものであるが、本実施形態の場合は記録の途中から再生を開始できる点でそのような単純な記録再生動作とは異なるので、「短時間タイムシフト」動作と呼んでいる。
【0051】
また、テープ信号処理部15における信号処理やテープ記録再生部16における増幅処理には、装置固有の処理時間TPRを必要とするので、コピーモードにおいてはメモリ22によりその処理時間TPRに応じた信号のタイミング調整処理が行われ、磁気テープ100上の記録信号の連続性が維持される。
【0052】
また、図8に示すように入力ディジタル信号の磁気テープ100への記録を開始してから(時刻t0)、タイムシフト再生の指示(時刻t1)がなされるまでの時間が長い場合には、磁気ディスク200へのディジタル信号P2の記録が終了した時点(時刻t6)より後の時刻t4に同期再生を開始すればよいので、記録動作と再生動作とを時分割で実行する必要はない。
【0053】
(第2の実施形態)
本実施形態は、磁気ディスク200に記録するファイルのフォーマットを、磁気テープ100に記録するシンクブロックに対応したフォーマットとしたものであり、それに関連する構成以外の基本的な構成及び動作は、第1の実施形態と同様である。
【0054】
図9は本発明の第2の実施形態にかかるディジタル信号記録再生装置の要部の構成を示すブロック図であり、この装置は、図1に示す第1の実施形態にかかる装置のスイッチ14、パケットカウンタ17、メモリ18を削除して、SYNCデータ修正部31を追加し、TSエンコード部23を、SYNCデータデコード部32に変更するとともに、テープ信号処理部15及びディスク信号処理部19をそれぞれテープ信号処理部15a及びディスク信号処理部19aに変更したものである。タイムスタンプ付加部13の出力は直接テープ信号処理部15aに接続されており、またSYNCデータ修正部31には、テープ信号処理部15aから必要な信号が供給されるように構成されている。
【0055】
図10は、本実施形態の特徴をより詳細に説明するためのブロック図であり、テープ信号処理部15aは、入力ディジタル信号を格納したシンクブロックを構成するSYNCフォーマット回路41と、シンクブロック内のメインヘッダMHをデコードするメインヘッダデコード回路43と、スイッチ44と、磁気テープ上に所定のトラックが形成されるように制御するトラックフォーマット回路45とを備えている。
【0056】
SYNCフォーマット回路41は、タイムスタンプ付加部13から入力されるトランスポートパケットに、シンクパターンやID情報、メインヘッダMH等を付加して図5に示すようなシンクブロックを生成して出力する。メインヘッダMHは、図11に示すようにフォーマット情報(第1バイトのビットB7〜B4)とシンクブロック情報(第1バイトのビットB3〜第2バイトのビットB0)とからなり、シンクブロック番号(SB番号)に対応して定義が異なっている。すなわち、図11のおいて「n」は、0から27の整数であって、12通りの定義が存在する。この図において、DTは、データタイプであり、通常再生用データ、ダミーデータ、特殊再生用データのいずれであるかを示す情報である。またSBCは、シンクブロックカウントであり、MPEG2トランスポートバケットなどの元のディジタルデータと、シンクブロックブロック内のデータとの関係を示す情報である。またTCRは、時間圧縮率を示すTCR情報、Format IDは、トラックのフォーマットがノーマルモード記録によるものか、別の記録モードによるものかを示す情報、ADは、記録ディジタル信号がパケットサイズ188バイトのMPEGトランスポートストリームパケットであるか、パケットサイズ140バイトの別の伝送方式のパケットであるかを識別するための情報である。なお、ダミーデータは、入力ディジタル信号の単位時間当たりのデータ量が少ないときに適宜挿入されるデータである。
【0057】
メインヘッダデコード回路43は、シンクブロック内のメインヘッダMHを参照して、そのシンクブロックがダミーデータを格納しているか否かを示す情報をSYNCデータ修正部31に供給する。SYNCデータ修正部31は、図12(a)に示すようなファイルフォーマットとなるように、予めシンクブロックデータの修正処理を行う。その際ダミーデータを格納しているシンクブロックについては、メインヘッダMH及びパックデータを格納したデータAUX(1バイト)のみが記録されるように修正を行う。ダミーデータのシンクブロック以外はメインヘッダMHの第1バイトと、第2バイト以下の、内訂正符号(インナパリティ)を除くすべてのデータとを出力する。SYNCデータ修正部31から出力される信号は、ディスク信号処理部19aのメモリ19bに格納され、順次磁気ディスク200に記録される。
【0058】
図12(a)に示すファイルフォーマットは、図4(a)に示す第1のファイルフォーマットに対応するものであり、本実施形態におけるディスク記録ファイルのフォーマットを示す。本実施形態におけるディスク記録ファイルは、ファイル情報(Nバイト(例えば3バイト))と、テープ信号処理部15aから供給される絶対トラック番号ATNd(4バイト)と、1トラックに記録されるシンクブロック番号0から355までのシンクブロックのメインヘッダMHの第1バイト及びメインヘッダMHの第2バイト以下のデータDATA(インナパリティを除く、メインヘッダMHの第2バイト+データAUX+パケットヘッダ+データ=98バイト)によって構成される。ただし、上記したようにダミーデータのシンクブロックについては、メインヘッダMHの第1バイトに続けて、メインヘッダMHの第2バイト、及びパックデータを格納したデータAUX(1バイト)のみがディスク記録ファイルに格納されて記録される。
【0059】
なお、磁気ディスク200のみに記録する動作を行うときは、図4(b)に示す場合と同様に、図12(b)に示すように絶対トラック番号ATNdを含まないファイルフォーマットが採用される。
以上の構成により、通常の記録動作時は、スイッチ44は端子aに接続され、SYNCフォーマット回路41から出力されるシンクブロックが、トラックフォーマット回路45,テープ記録再生部16を介して磁気テープ100に記録される。そして、磁気テープ100と、磁気ディスク200とに重複して記録する期間(図6,t1〜t2)においては、図12(a)に示すファイルフォーマットで、磁気ディスク200への記録が行われ、磁気ディスク200のみに記録する期間(図6,t2〜t5)では図12(b)に示すファイルフォーマットで磁気ディスク200への記録が行われる。
【0060】
またコピーモードにおいては、スイッチ44は端子bに接続され、磁気ディスク200から再生されたシンクブロックは、SYNCデータデコード部32に供給される。SYNCデータデコード部32は、シンクブロックのメインヘッダMHの第1バイトに格納されているデータタイプDTを参照し、そのシンクブロックがダミーデータのシンクブロックでないときは、続く98バイトのデータを、またダミーデータのシンクブロックであるときは、続く2バイトのデータ(メインヘッダの第2バイト+データAUX)及び96バイト分の値0のデータをスイッチ44を介してトラックフォーマット回路45に供給する。
【0061】
以上のように本実施形態では、磁気ディスク200に記録するファイルフォーマットとして、図12に示すような磁気テープに記録するシンクブロックに対応したフォーマットを採用したので、第1の実施形態のようにコピーモードにおいてTSエンコード処理(パケットの時間間隔再現処理)を行う必要が無くなり、構成をより簡略化することができる。
【0062】
(その他の実施形態)
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、磁気テープ上の記録位置を特定するためのテープアドレス情報として、絶対トラック番号ATNを用いたが、これに限るものではなく、例えば1つのプログラムに対応したディジタル信号の記録開始位置に対応するトラックを基準とした相対トラック番号や、1つのプログラムに対応したディジタル信号の開始時点からの経過時間(タイムコード)のような相対アドレスを示す情報を用いてもよい。
【0063】
またディスク状記録媒体として磁気ディスクを使用したが、光ディスクや光磁気ディスクなどを使用してもよい。
また、上述した実施形態では、磁気ディスク200の記録と再生を時分割で行うことにより、両者を並行して実行するようにしたが、記録用磁気ヘッドと再生用磁気ヘッドとを設けて、記録と再生を同時に実行するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、入力ディジタル信号に記録位置を示すテープアドレス情報が付加されてテープ状記録媒体への記録が行われるとともに、入力ディジタル信号に前記テープアドレス情報に対応したディスクアドレス情報が付加されてディスク状記録媒体への記録が行われる一方、再生時においては、ディスク状記録媒体に記録されているディスクアドレス情報から得られるテープドレス情報と、テープ状記録媒体から読み出されるテープアドレス情報とを同期させて、テープ状記録媒体及びディスク状記録媒体に記録されたディジタル信号を再生可能であり、しかも同期再生を実行する同期再生モードから、ディスク状記録媒体の再生動作を継続しつつ、該ディスク状記録媒体から再生される信号をテープ状記録媒体に記録するコピーモードへ連続的に移行させることができるので、テープ状記録媒体及びディスク状記録媒体に同一内容を記録する動作と、同期再生動作とを適切に実行することにより、短時間のタイムシフト動作を容易に実現することができる。また同期再生により、テープ状記録媒体の再生から、同一内容のディスク状記録媒体の再生へ円滑に切り換えることができ、さらにディスク状記録媒体の再生信号の連続性を維持してテープ状記録媒体に記録することにより、最終的に入力ディジタル信号の全体を連続性を保持してテープ状記録媒体に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるディジタル信号記録再生装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】磁気テープ状の記録パターンを説明するための図である。
【図3】磁気テープに記録される制御情報の構成を示す図である。
【図4】磁気ディスクに記録するファイルのフォーマットを示す図である。
【図5】磁気テープに記録されるデータの構成を説明するための図である。
【図6】タイムシフト機能を説明するためのタイムチャートである。
【図7】同期再生を説明するための構成を示すブロック図である。
【図8】タイムシフト機能を説明するためのタイムチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態にかかるディジタル信号記録再生装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図10】図9の構成を詳細に説明するためのブロック図である。
【図11】メインヘッダの構成を説明するための図である。
【図12】磁気ディスクに記録するファイルのフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
11 TSデコード部(テープ記録手段、ディスク記録手段)
12 記録タイムスタンプ生成部(テープ記録手段、ディスク記録手段)
13 タイムスタンプ付加部(テープ記録手段、ディスク記録手段)
15,15a テープ信号処理部(テープ記録手段、テープ再生手段、テープアドレス情報読み出し手段)
16 テープ記録再生部(テープ記録手段、テープ再生手段)
17 パケットカウンタ(ディスク記録手段)
18 メモリ(ディスク記録手段)
19,19a ディスク信号処理部(ディスク記録手段、ディスク再生手段、ディスクアドレス情報読み出し手段)
20 ディスク記録再生部(ディスク記録手段、ディスク再生手段)
22、24 メモリ(ディスク再生手段)
23 TSエンコード部(ディスク再生手段)
26 再生タイムスタンプ生成部(テープ再生手段、ディスク再生手段)
27 TSエンコード部(テープ再生手段、ディスク再生手段)
31 SYNCデータ修正部(ディスク記録手段)
32 SYNCデータデコード部(テープ記録手段)
51 ATN比較制御部(同期再生制御手段)
52 サーボ部(同期再生制御手段)
100 磁気テープ(テープ状記録媒体)
200 磁気ディスク(ディスク状記録媒体)

Claims (5)

  1. 入力ディジタル信号をテープ状記録媒体及びディスク状記録媒体に記録するとともに、該記録したディジタル信号を再生するディジタル信号記録再生装置において、
    前記入力ディジタル信号に、前記テープ状記録媒体上の記録位置を特定するためのテープアドレス情報を付加して前記テープ状記録媒体に記録するテープ記録手段と、
    前記入力ディジタル信号に前記テープアドレス情報に対応したディスクアドレス情報を付加して前記ディスク状記録媒体に記録するディスク記録手段と、
    前記テープ状記録媒体に記録されている前記テープアドレス情報を読み出すテープアドレス情報読み出し手段を含み、前記テープ状記録媒体に記録されている信号を再生するテープ再生手段と、
    前記ディスク状記録媒体に記録されている前記ディスクアドレス情報を読み出すディスクアドレス情報読み出し手段を含み、前記ディスク状記録媒体に記録されている信号を再生するディスク再生手段と、
    前記ディスクアドレス情報から得られるテープアドレス情報と、前記テープ状記録媒体から読み出されるテープアドレス情報とを同期させて、前記テープ状記録媒体及びディスク状記録媒体に記録されたディジタル信号を再生するように前記テープ再生手段及びディスク再生手段を制御する同期再生制御手段とを備え、
    前記同期再生制御手段による同期再生を実行する同期再生モードから、前記ディスク再生手段による再生動作を継続しつつ、該ディスク再生手段により再生される信号を前記テープ記録手段により前記テープ状記録媒体に記録するコピーモードへ連続的に移行可能としたことを特徴とするディジタル信号記録再生装置。
  2. 入力ディジタル信号を記録する場合には、最初にテープ記録手段によりテープ状記録媒体に記録し、使用者からタイムシフト再生指示がなされた時点から所定時間に亘って、前記テープ記録手段及び前記ディスク記録手段による記録動作を並行して実行し、前記所定時間経過後において前記テープ記録手段による記録動作を終了するとともに、前記ディスク記録手段による記録動作を継続し、前記ディスク記録手段による記録動作実行中に前記テープ再生手段による再生動作を開始し、記録済み部分の再生動作終了時点より前記所定時間前から前記同期再生制御手段による同期再生を開始し、前記テープ再生手段による、前記再生動作終了時点で、前記コピーモードに移行することを特徴とする請求項1に記載のディジタル信号記録再生装置。
  3. 前記ディスク記録手段及びディスク再生手段は、並行的に動作可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のディジタル信号記録再生装置。
  4. 前記テープ記録手段は、入力ディジタル信号をシンクブロックに格納して前記テープ状記録媒体に記録し、前記ディスク記録手段は、前記シンクブロックに対応したフォーマットの記録ファイルを生成し、該記録ファイルを前記ディスク状記録媒体に記録することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディジタル信号記録再生装置。
  5. 前記テープ記録手段は、前記入力ディジタル信号を格納したシンクブロックに、必要に応じてダミーデータを格納したシンクブロックを追加して前記テープ状記録媒体に記録し、前記ディスク記録手段は、ダミーデータを格納したシンクブロックについては、該ダミーデータを除いて前記記録ファイルを構成することを特徴とする請求項4に記載ディジタル信号記録再生装置。
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