JP3754862B2 - 模擬位相による出発制御装置 - Google Patents

模擬位相による出発制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3754862B2
JP3754862B2 JP2000084151A JP2000084151A JP3754862B2 JP 3754862 B2 JP3754862 B2 JP 3754862B2 JP 2000084151 A JP2000084151 A JP 2000084151A JP 2000084151 A JP2000084151 A JP 2000084151A JP 3754862 B2 JP3754862 B2 JP 3754862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
simulated
speed
current command
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000084151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001275208A (ja
Inventor
俊作 古賀
淳一 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, Central Japan Railway Co filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2000084151A priority Critical patent/JP3754862B2/ja
Priority to US09/816,057 priority patent/US6515440B2/en
Publication of JP2001275208A publication Critical patent/JP2001275208A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3754862B2 publication Critical patent/JP3754862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L15/00Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles
    • B60L15/002Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles for control of propulsion for monorail vehicles, suspension vehicles or rack railways; for control of magnetic suspension or levitation for vehicles for propulsion purposes
    • B60L15/005Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles for control of propulsion for monorail vehicles, suspension vehicles or rack railways; for control of magnetic suspension or levitation for vehicles for propulsion purposes for control of propulsion for vehicles propelled by linear motors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアシンクロナスモータ式車両の制御装置に関し、特に模擬位相による出発制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リニアシンクロナスモータ(以下「LSM」と称す)式車両の制御装置として、図4に示すように、地上側の軌道に沿って配置された推進コイル61と、この推進コイル61に対向するように車両62に搭載された界磁コイル62aと、速度指令値v*と実速度vとの偏差を比例・積分演算した電流指令値I*を出力する速度制御部63と、この電流指令値I*と推進コイル61を流れるコイル電流Iとの偏差を比例・積分演算して、車両位置を示す位相基準としての位置検知位相θpとの同期をとった正弦波状の電圧指令値V*を出力する変換器制御部64と、この電圧指令値V*に応じた三相の出力電圧Vをき電線66を介して推進コイル61へ出力する電力変換器65と、推進コイル61を流れるコイル電流Iを検出する電流検出器67と、車両位置情報を得るために軌道に沿って配置された交差誘導線68aと、この交差誘導線68aに生じる信号に基づき、推進コイル61と界磁コイル62aとの相対位置を検出して位置検知位相θpを出力する位置検知装置68と、この位置検知位相θpから速度制御のために必要な実速度vを演算して出力する速度検出器69とを備えたものが知られている。
【0003】
推進コイル61は、詳細には、図5(a)に示すように、複数の推進コイル群を有する一定長のコイルセクション71A1、71B1、71C1、・・・が、車両62の左右に1/2ずつずらして千鳥状に設置されて構成されている。各コイルセクションは、図5(b)に示すように、U相、V相、W相の三相の各コイルを一組とする推進コイル群が車両進行方向に複数連なって配置されており、これらの推進コイル群に三相交流を供給することで、移動磁界を発生させる。そして、一つの推進コイル群の長さ2.7mを電気角の一周期(360度)として位相基準を定め、この位相基準を位置検知装置68にて検知することにより、車両位置情報を得ている。
【0004】
また、電力変換器65から各コイルセクションへ電力を供給(即ち出力電圧Vを出力)するためのき電線66も、電力変換器65が有する各インバータ65A、65B、65Cに対応して3系統設置されている。そして、き電区分開閉器72A1、72B1、72C1、・・・(図4では省略)を個々に開閉制御することにより、車両62が走行している近傍3系のコイルセクションのみに電力を供給するようにしている。
【0005】
例えば、車両62が図5(a)に示す位置を右方向に走行しているときは、三つのき電区分開閉器72C1、72A2及び72B2を投入して、コイルセクション71C1にはインバータC系65Cから、コイルセクション71A2にはインバータA系65Aから、コイルセクション71B2にはインバータB系65Bから、それぞれ電力供給を行う。そして、車両62がコイルセクション71B2の区間に移ったときは、き電区分開閉器72C2を投入してき電区分開閉器72C1を開くことにより、コイルセクション71C1への電力供給をやめ、コイルセクション71C2への電力供給を開始する。
【0006】
LSM式車両は、超電導コイルである界磁コイル62aによって発生する磁界と、電力変換器65から出力される三相の出力電圧Vによって推進コイル61に発生する磁界との相互作用により、推進力を得て駆動される。LSM式車両の駆動制御においては、位置検知位相θpが車両62の位置を示す位相基準として変換器制御部64へ入力され、速度検出器69でもこの位置検知位相θpから実速度vが演算されることなどから、この位置検知位相θp(即ち車両位置)を高精度で検出する必要がある。
【0007】
このために、軌道上の全線に渡って交差誘導線68aを敷設し、車両62から交差誘導線68aへ信号(電波)を発信することにより交差誘導線68aに生じる正弦波状の信号を、位置検知装置68にて信号処理して位置検知位相θpを得ている。これにより、非常に正確な位置検知を行うことができる。
【0008】
しかしながら、上記方法で車両62の位置を検知するためには、軌道上の全線に渡って高精度に交差誘導線68aを敷設し、維持管理する必要があり、車両位置を検知するための設備の施工及び保守に多大な労力・コストが必要となる。
そこで、交差誘導線68aのような地上設備を設けることなく車両位置を検知する方法として、車両62の走行により推進コイル61に誘起される起電力(以下「速度起電力」と称す)を推定し、この推定値から車両位置を示す位相(以下「速度起電力位相」と称す)θeを得ることが考えられている。具体的には、図4で示したLSM式車両の制御装置において、電力変換器65から出力される出力電圧Vと推進コイル61を流れるコイル電流Iと車両角速度とに基づいて速度起電力を推定し、その速度起電力推定値から速度起電力位相θeを算出する。
【0009】
このようにして速度起電力位相θeを算出し、この速度起電力位相θeを位置検知位相θpの代わりに位相基準として用いることにより、交差誘導線68aや位置検知装置68などの地上設備が不要となる。
しかしながら、低速域では速度起電力が小さくなるため、速度起電力位相θeは不安定な位相となる。特に出発時は、速度起電力は全く発生していないため、速度起電力位相θeを得ることができない。
【0010】
そこで、速度起電力位相による制御が不可能な出発時には、模擬位相を位相基準として用いることが考えられている。この模擬位相は、速度制御部63から出力される電流指令値I*に基づいて演算により得られるものである。具体的には、図6に示すように、電流指令値I*に基づき、推力演算器81にて推力Fを算出し、この推力Fと走行抵抗演算器85から出力される走行抵抗Dとに基づき、加速度演算器82にて加速度αを算出し、この加速度αに基づき、速度演算器83にて速度vを算出し、この速度vに基づき、位相演算器84にて模擬位相θnを算出する。
【0011】
このように、速度起電力位相θeを得ることができない出発時であっても、電流指令値I*から演算により模擬位相θnを得ることができる。そのため、例えば出発時にはこの模擬位相θnを位相基準として用い、所定の速度以上では速度起電力位相θeを位相基準として用いることにより、交差誘導線68a等の地上設備によらず、位相基準を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示したように、模擬位相θnは、その算出過程において実際の位相基準(例えば位置検知位相θp)或いは出力電圧Vなどをフィードバック信号として用いることなく、電流指令値*Iに基づいて単に理論演算により得られるものである。そのため、この模擬位相θnを位相基準として用いたLSM式車両の駆動制御はいわゆる開ループ制御になり、外乱等の影響で制御特性が不安定になるおそれが大きい。
【0013】
特に、推力演算器81による推力Fの演算や、走行抵抗演算器85による走行抵抗Dの演算では、演算に必要な諸係数を、実走行やシミュレーション等の結果に基づいて設定しているが、実際には車両走行時の諸条件は走行毎に常に変化するため、演算により算出された推力Fや走行抵抗Dを実走行時の数値と正確に合わせるのはほとんど不可能であり、誤差が生じてしまう。その結果、最終的に算出される模擬位相θnと実際の位相との誤差も大きくなる。
【0014】
つまり、実際の車両位置(実位相)とは異なった模擬位相θnを位相基準として用いることになるため、図7に示すように、例えば位相基準を模擬位相θnから他の位相(位置検知位相θp)へ切り替えたとき、速度や電流指令値I*が変動し、乗り心地が損なわれる。また、誤差の程度によってはLSMが脱調してしまい、LSMの制御そのものが不可能になるおそれもある。
【0015】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、出発時の位相基準として模擬位相を用いたLSM式車両の制御装置において、安定した出発特性を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の模擬位相による出発制御装置は、電力変換手段から出力される出力電圧によって地上側の軌道に沿って配置された推進コイルに発生する磁界と、その推進コイルに対向するように車両側に搭載された界磁コイルによって発生する磁界との相互作用により、推進力を得て駆動されるLSM式車両の制御装置において、車両の出発時における、車両位置信号としての位相基準を生成するものである。
【0017】
LSM式車両の制御装置では、既述した従来の駆動制御装置と同様、電力変換手段が、速度制御手段から出力される電流指令値I*と位相基準とに基づいて、推進コイルへ出力電圧を出力する。
車両位置信号としての位相基準は、界磁コイルと推進コイルとで構成されるLSMにおいて、推進コイルに対する界磁コイルの相対的位置を電気角で表したものである。例えば推進コイルに三相交流を供給して移動磁界を発生させるLSMの場合、車両進行方向におけるU相コイルと界磁コイルとの距離を電気角で表し、これを位相基準とするものである。
【0018】
本発明の出発制御装置では、まず模擬位相基準値生成手段にて、電流指令値I*に基づく演算により、模擬位相基準値を算出する。模擬位相基準値は、速度制御部から出力される電流指令値I*に基づいて車両を推進させた場合に、車両が進むべき距離(位相)を理論的に算出したものである。この模擬位相基準値は、例えば従来技術(図6参照)で述べた方法と同様の方法で算出することができ、その場合、図6で示した模擬位相θnが本発明の模擬位相基準値となる。しかしながら、このような演算は外乱等を考慮したものではなく、単に予め設定された理論演算式に従って得られたものである。そのため、この模擬位相基準値をそのまま位相基準として用いると、従来技術で述べたような、実位相との誤差に起因する問題が生じてしまう。
【0019】
そのため、本発明では、模擬位相生成手段にて、模擬位相基準値に所定の位相遅れ量θdを付加した模擬位相θnを算出し、この模擬位相θnを位相基準として出力する。即ち、所定の位相遅れ量θdを付加することで、得られた模擬位相θnは実位相より遅れた位置にある。この状態で制御を開始する(即ち車両を出発させる)と、界磁コイルをLSMの同期速度に引き込もうとするいわゆる同期化力の働きにより、模擬位相θnと実位相との位相誤差はほとんどなくなる。尚、位相遅れ量θdは、同期化力により実位相と模擬位相θnとの誤差が少なくなるよう、例えば実走行やシミュレーション等の結果に基づいて設定するなど、適宜設定すればよい。
【0020】
ここで、模擬位相基準値は、例えば請求項2に記載したように、電流指令値I*に基づいて推力を算出する推力演算部と、現在の速度に基づいて走行抵抗を算出する走行抵抗演算部と、その推力及び走行抵抗とに基づいて、加速度を算出する加速度演算部と、その加速度に基づいて速度を算出する速度演算部と、その速度に基づいて、模擬位相基準値を算出する位相演算部とを備えた模擬位相基準値生成手段により生成することができる。現在の速度としては、速度演算部により得られる速度を用いればよい。
【0021】
従って、上記の出発制御装置によれば、模擬位相基準値生成手段により理論的に得られる模擬位相基準値に対し、位相遅れ量θdを付加して模擬位相θnを算出し、この模擬位相θnを位相基準として用いることにより、同期化力の作用で模擬位相θnと実位相との位相偏差を大幅に低減できる。そのため、出発時の特性(速度・加速度特性など)が安定化し、出発後、位相基準を模擬位相θnから他の位相(例えば図4で説明した位置検知位相θp)に切り替えても、速度・加速度・推進コイルを流れる電流などの不安定な変動はほとんどなくなる。
【0022】
ところで、上記のような位相遅れ量θdを付加した模擬位相θnを位相基準として用いることにより、位相基準と実位相との位相偏差をほぼゼロにする(以下、このことを「同期する」という)ことが可能となるが、出発直後の過渡期(即ち、同期化力により同期するまでの間)は、当然ながら模擬位相θnと実位相との位相偏差が存在する。つまり、車両がまだ停止している出発時は、位相遅れ量θdがそのまま位相偏差となり、出発後、同期化力の働きによりこの位相偏差が徐々に減少して最終的に同期し、同期後はその状態を保持することになる。
【0023】
そのため、出発直後の過渡期においては、位相基準は実位相よりも遅れた位置にあり、その分車両が実際の位置よりも後方に位置しているものと判断され、結果として本来車両が必要とする推進力(実位相に応じた推進力)が得られないことになる。尚、推進力は通常推進コイルを流れる電流の大きさにより決まるものである。
【0024】
このような出発直後の過渡期に生じる推進力不足分を補うため、請求項3に記載したように、電流指令値補正手段によって電流指令値I*を所定量増加させ、それを電流指令補正値I*cとして出力し、電流指令値I*の代わりにこの電流指令補正値I*cに基づいて、推進コイルへ出力電圧を出力したり模擬位相基準値生成手段にて模擬位相基準値を生成するようにするのが望ましい。増加させる所定量は、車両の実位相に応じた推進力を得られる範囲で適宜決めればよい。
【0025】
上記の出発制御装置によれば、出発直後から同期するまでの過渡期において生じる推進力不足を、電流指令値I*を所定量増加させることで補うことができるため、出発直後から十分な推進力を得ることができ、より早く同期させることが可能となる。尚、位相偏差が徐々に減少して同期した後は、電流指令値I*をそのまま用いればよいが、速度制御部では通常、車両位置に応じた所定の速度パターンと実際の車両速度とを比較し、その結果に基づいて電流指令値I*を出力するため、同期後引き続き電流指令補正値I*cを用いても、推進コイルに過大な電流が流れるおそれはなく、特に問題ない。
【0026】
また、一般に、実位相との位相偏差が例えば dθであるような位相基準を用いて出力電圧を出力した場合、結果として得られる推進力は本来必要な推進力のcos dθ倍となる。そこで、電流指令値補正手段では、例えば請求項4に記載したように、電流指令値I*及び位相遅れ量θdに基づき、次式の演算を行うことにより、電流指令補正値I*cを得ることができる。
【0027】
*c=I*/cosθd
前記式にて電流指令補正値I*cを得ることにより、出発時の位相偏差θdによる推進力不足分を必要十分なだけ補うことができ、速度や加速度等を安定させつつより早く同期させることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用されたLSM式車両の制御システムの概略構成を表す概略ブロック図である。この制御システムは、主に速度制御部10、変換器制御部20、模擬位相発生部30、位相同期制御部40、速度起電力位相生成部50、入力位相切換器55、推進コイル61、界磁コイル62a、電力変換器65、き電線66、電流検出器67、位置検知装置68、交差誘導線68aとから構成されている。
【0029】
速度制御部10は、所定時間の周期で速度指令値v*に対する追従制御を行うため、PI制御系で構成され、速度指令値v*と車両速度(実速度)vとの速度偏差を比例・積分演算することにより電流指令補正値I*cを演算し出力する。具体的には、加減算器11にて速度指令値v*と車両速度vとの速度偏差を求め、この速度偏差を比例器12、積分器13にて比例・積分演算し、両演算結果を加減算器14にて加算することにより電流指令値I*を求める。そして、この電流指令値I*に対し、補正演算器15にて次式による演算を行うことにより、電流指令補正値I*cを算出する。
【0030】
*c=I*/cosθd
尚、この電流指令補正値I*cは、dq0回転座標系における値(I*d、I*q、I*0)である。また、前記式中のθdは、模擬位相演算部32にて模擬位相基準値θn’に付加される位相遅れ量(詳細は後述)である。
【0031】
変換器制御部20は、速度制御部10から出力された電流指令補正値I*cと推進コイル61を流れる電流(以下「コイル電流」と称す)Iとの電流偏差を補償し、さらに推進コイル61に誘起される速度起電力の補償分を加えて、電力変換器65への出力電圧V(Vu、Vv、Vw)を演算する。
【0032】
具体的には、まず電流検出器67により検出されるコイル電流I(Iu、Iv、Iw)を三相/d−q変換器21によりdq0回転座標系における電流Id、Iq、I0に変換し、電流制御部24にて、この電流Id、Iq、I0と速度制御部10から出力された電流指令補正値I*c(dq0回転座標系でのI*d、I*q、I*0)との電流偏差に対し、一次のPI制御により電圧演算値を算出する。また、電流制御部24には、車両角速度ωや、制御定数として推進コイル61やき電線66の抵抗値及びインダクタンス値(いずれも図示せず)も入力され、電圧演算値に対してこの抵抗値やインダクタンス値による電圧降下分を補償演算した上で、電圧指令演算値Vd、Vq、V0として出力する。
【0033】
一方、電力変換器65から出力された出力電圧Vも三相/d−q変換器22によりdq0回転座標系における電圧Vd、Vq、V0に変換され、この電圧Vd、Vq、V0と、電流Id、Iq、I0と、車両角速度ωとに基づいて、速度起電力オブザーバ25が速度起電力推定値Zd、Zq、Z0を演算して出力する。この速度起電力推定値Zd、Zq、Z0は、現代制御理論のオブザーバ理論を適用することにより得ている。
【0034】
そして、この速度起電力推定値Zd、Zq、Z0と電流制御部24から出力される電圧指令演算値Vd、Vq、V0とを加減算器26にて加算することにより、dq軸電圧指令値V*d、V*q、V*0を得る。そして、このV*d、V*q、V*0をd−q/三相変換器23により三相交流座標系における電圧Vu、Vv、Vwに変換し、この電圧Vu、Vv、Vwを電圧指令値として電力変換器65へ出力する。
【0035】
模擬位相発生部30は、速度制御部10から出力される電流指令補正値I*cに基づき、模擬位相基準値演算部31にて模擬位相基準値θn’を算出し、この模擬位相基準値θn’から、模擬位相演算部32にて模擬位相θnを算出する。具体的には、図2に示すように、まず電流指令補正値I*cに基づき、推力演算器81にて推力Fを算出し、この推力Fと走行抵抗演算器85から出力される走行抵抗Dとに基づき、加速度演算器82にて加速度αを算出し、この加速度αに基づき、速度演算器83にて速度vを算出し、この速度vに基づき、位相演算器84にて模擬位相基準値θn’を算出する。次に、模擬位相基準値演算部31にて得られた模擬位相基準値θn’に対し、模擬位相演算部32にて所定の位相遅れ量θd(本実施形態では30度)を付加することにより、模擬位相θnを算出する。
【0036】
つまり、模擬位相基準値演算部31で得られる模擬位相基準値θn’は、図6で示した従来の方法による模擬位相θnと同じものであり、本実施形態では、この模擬位相基準値θn’(従来の模擬位相θnに相当)に位相遅れ量θdを付加したものを模擬位相θnとしている。尚、図示はしていないが、既に述べたように、模擬位相演算部32で演算に用いる位相遅れ量θdは、速度制御部10の補正演算器15にも入力され、電流指令補正値I*cの演算に用いられる。
【0037】
位相同期制御部40は、所定時間の周期(本実施形態では5msec.)で、入力位相切換器55により選択された模擬位相θn、速度起電力位相θe或いは位置検知位相θpのいずれか一つを、車両位置を示す位相信号として取り込む。そして、取り込まれた位相信号と現在出力している位相基準θ*との位相偏差を加減算器41にて算出し、その位相偏差に基づいて補償演算部42にて補償演算を行い、車両角速度ωを演算する。補償演算部42は、二次のPI制御系として構成され、加減速時の定常偏差をゼロとして入力位相を安定化させる制御系となっている。この車両角速度ωをさらに積分器43にて積分演算することにより、位相基準θ*が出力される。
【0038】
位相信号の入力は、上記の通り5msec.毎に行うが、PWM制御にてインバータの制御が行われる電力変換器65では、そのPWM制御の周期が約300Hzであるため、位相基準θ*は、このPWM制御周期より早い200μsec.周期で出力される。この位相基準θ*は、車両の実位置を示す信号として、変換器制御部20や速度起電力位相生成部50等へ出力される。
【0039】
尚、補償演算部42では、図示はしていないが、演算された車両角速度ωが車両速度vにも変換される。そして、車両角速度ωと車両速度vは共にローパスフィルタ56を介して出力される。
また、位相信号として位相同期制御部40に入力される模擬位相θn、速度起電力位相θe、位置検知位相θpはいずれも、それ自身が既に車両位置を位相として表したものであるため、位相同期制御部40を介さずにそのまま位相基準θ*として用いることができるが、定常偏差をなくし、より安定した位相基準θ*を得るために、位相同期制御部40にてこれらの入力位相を安定化させた上で、位相基準θ*として出力するようにしている。
【0040】
特に低速度域で速度起電力位相θeを位相信号として用いる場合、速度起電力が小さくなること等に起因して位相が乱れたり実位相との定常偏差が大きくなりやすいため、位相同期制御部40を介して出力するのが望ましい。
速度起電力位相生成部50では、まず、速度起電力オブザーバ25にて推定された速度起電力推定値Zd、Zqに基づき、速度起電力位相補正量演算器51にて速度起電力位相補正量Δθが演算される。そして、この速度起電力位相補正量Δθと、現在出力されている位相基準θ*とが、加減算器52にて加算されることにより、速度起電力位相θeが演算される。
【0041】
入力位相切換器55は、位相同期制御部40に入力される位相信号として、模擬位相発生部30にて生成された模擬位相θn、速度起電力位相生成部50にて生成された速度起電力位相θe、又は位置検知装置68にて生成された位置検知位相θpのいずれか一つのみを選択するためのスイッチである。
【0042】
推進コイル61、界磁コイル62a、電力変換器65、き電線66、電流検出器67、交差誘導線68a、位置検知装置68は、いずれも図4及び図5で説明したものと同様の構成であるため、これらについては図4、図5と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0043】
以上詳述したように、本実施形態のLSM式車両の制御装置では、電流指令値I*を補正演算して得た電流指令補正値I*cに基づいて模擬位相基準値演算部31により模擬位相基準値θn’を算出し、さらにこの模擬位相基準値θn’に対して、模擬位相演算部32にて所定の位相遅れ量θd(30度)を付加することにより、模擬位相θnを出力している。この模擬位相θnは、電流指令補正値I*cに基づく理論演算にて得られるものであるため、車両62の出発時であっても得ることができる。
【0044】
そして、この模擬位相θn、速度起電力位相生成部50にて生成された速度起電力位相θe、又は位置検知装置68にて生成された位置検知位相θpのいずれか一つを適宜選択して、位相信号として位相同期制御部40に入力し、位相基準θ*として出力している。尚、模擬位相演算部32にて用いられる位相遅れ量θdは、位相信号として模擬位相θnを用いる場合にのみ有効となり、それ以外(位相信号として速度起電力位相θe或いは位置検知位相θpを用いる場合)は、通常ゼロに設定される。そしてこのとき(θdがゼロのとき)は、電流指令値I*と電流指令補正値I*cとは等しくなるため、実質的に電流指令値I*がそのまま速度制御部10から出力されることになる。
【0045】
図3に、出発時に模擬位相θnを、出発後、所定速度になったとき位置検知位相θpを、それぞれ入力位相として用いた場合の具体例を示す。図3は、位相同期制御部40に入力される位相信号を模擬位相θnから位置検知位相θpに切り換えた時の位相基準θ*を、模擬位相θn、位置検知位相θp、電流指令値I*、及び車両速度vと共に示したものである。図3からわかるように、従来の模擬位相θn(図7参照)に比べ、模擬位相基準値θn’に位相遅れ量θdを付加して得られた模擬位相θnは、その位相遅れ量θd付加による効果(同期化力)により、位置検知位相θpとの差はほとんどない。そのため、模擬位相θnから位置検知位相θpへの切換時でも、車両速度v、電流指令値I*の変動はほとんどなく、安定した切換を行うことができる。
【0046】
また、図示はしないものの、出発時に模擬位相θnを、出発後所定速度になったとき速度起電力位相θeを、それぞれ入力位相として用いた場合であっても、図3と同様、模擬位相θnと速度起電力位相θeとの位相誤差はほとんどなく、入力位相切換時において、車両速度v、電流指令値I*の変動はほとんどなく、安定した切換を行うことができる。
【0047】
従って、本実施形態のLSM式車両の制御装置によれば、模擬位相基準値演算部31により理論的に得られる模擬位相基準値θn’に対し、位相遅れ量θdを付加したものを模擬位相θnとし、この模擬位相θnを位相同期制御部40を介して位相基準θ*として用いることにより、同期化力の作用で模擬位相θnと実位相との位相偏差を大幅に低減できる。そのため、出発時の特性(速度・加速度特性など)が安定化し、位相基準θ*を模擬位相θnから他の位相(例えば位置検知位相θpや速度起電力位相θe)に切り替えても、速度・加速度・コイル電流などの変動はほとんどなくなる。
【0048】
しかも、模擬位相θnを算出するために模擬位相発生部30に入力する電流指令補正値I*cは、電流指令値I*に対し前記式(I*c=I*/cosθd )の演算にて算出した値(電流指令値I*より大きい値)であるため、出発直後のまだ同期していない過渡期であっても、出発時の位相偏差θdによる推進力不足を必要十分なだけ補うことができ、速度や加速度を安定させつつより早く同期させることができる。
【0049】
そのため、例えば通常は位置検知位相θpを位相信号として用い、位置検知装置68等の故障により位置検知位相θpが得られなくなった場合のバックアップとして、模擬位相θn或いは速度起電力位相θeを用いるようにすれば、制御システム全体の信頼度をより向上させることができる。
【0050】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係を明らかにする。本実施形態において、速度制御部10(但し補正演算器15を除く)は本発明の速度制御手段に相当し、補正演算器15は本発明の電流指令値補正手段に相当し、変換器制御部20及び電力変換器65は本発明の電力変換手段に相当し、模擬位相基準値演算部31は本発明の模擬位相基準値生成手段に相当し、模擬位相演算部32は本発明の模擬位相生成手段に相当し、推力演算器81は本発明の推力演算部に相当し、加速度演算器82は本発明の加速度演算部に相当し、速度演算器83は本発明の速度演算部に相当し、位相演算器84は本発明の位相演算部に相当し、走行抵抗演算器85は本発明の走行抵抗演算部に相当する。また、本実施形態の模擬位相θnは、本発明の位相基準としての模擬位相θnに相当するものである。
【0051】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では模擬位相θn、速度起電力位相θe、位置検知位相θpのいずれか一つを位相信号として選択する構成にしたが、これに限らず、速度起電力が発生しない出発時には模擬位相θnを位相信号として用い、出発後、所定速度になったら速度起電力位相θeに切り換えるようにすることもできる。このようにすれば、位置検知装置68や交差誘導線68aなどの地上設備を省くことが可能となって、経済的メリットも大きい。
【0052】
また、本実施形態では、模擬位相基準値θn’に付加する位相遅れ量θdを30度としたが、30度に限らず、同期化力により実位相と模擬位相θnとの誤差が少なくなるよう、例えば実走行やシミュレーション等の結果に基づいて最適な値を設定するなど、適宜設定できることはいうまでもない。
【0053】
更に、本実施形態では、位相信号として模擬位相θn、速度起電力位相θe、位置検知位相θpのいずれを用いた場合でも、速度制御部10から電流制御部24及び模擬位相発生部30へ電流指令補正値I*cを出力する構成にしたが、模擬位相θnを位相信号として用いる場合にのみ電流指令補正値I*cを出力し、速度起電力位相θe又は位置検知位相θpを用いる場合は補正演算器15を介さずに電流指令値I*をそのまま出力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されたLSM式車両の制御システムの概略構成を表す概略ブロック図である。
【図2】 模擬位相発生部の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】 模擬位相から位置検知位相に切り換えた時の位相基準、模擬位相、位置検知位相、電流指令値、及び車両速度を示す説明図である。
【図4】 従来のLSM式車両の制御システムの概略構成を表す概略ブロック図である。
【図5】 き電線及び推進コイルの詳細を示す説明図である。
【図6】 従来の模擬位相を算出する方法を示す概略ブロック図である。
【図7】 従来の模擬位相から位置検知位相に切り換えた時の位相基準、模擬位相、位置検知位相、電流指令値、及び速度を示す説明図である。
【符号の説明】
10・・・速度制御部
11、14、26、41、52・・・加減算器、
12・・・比例器、 13、43・・・積分器
15・・・補正演算器、 20・・・変換器制御部
24・・・電流制御部
25・・・速度起電力オブザーバ
30・・・模擬位相発生部
31・・・模擬位相基準値演算部
32・・・模擬位相演算部
40・・・位相同期制御部
42・・・補償演算部
50・・・速度起電力位相生成部
51・・・速度起電力位相補正量演算器
55・・・入力位相切換器
56・・・ローパスフィルタ
61・・・推進コイル、 62・・・車両
62a・・・界磁コイル、63・・・速度制御部
64・・・変換器制御部、65・・・電力変換器
66・・・き電線、 67・・・電流検出器
68・・・位置検知装置、68a・・・交差誘導線
69・・・速度検出器、 81・・・推力演算器
82・・・加速度演算器、83・・・速度演算器
84・・・位相演算器、 85・・・走行抵抗演算器

Claims (4)

  1. 推進コイルが地上側の軌道に沿って配置され、界磁コイルが前記推進コイルに対向するように車両側に搭載され、速度制御手段が電流指令値I*を出力し、電力変換手段がこの電流指令値I*と、前記推進コイルに対する前記界磁コイルの相対的位置を電気角で表した位相基準とに基づいて、推進コイルへ出力電圧を出力することにより、車両を推進させるリニアシンクロナスモータ式車両の制御装置において、
    車両の出発時における前記位相基準を生成する出発制御装置であって、
    前記電流指令値I*に基づいて模擬位相基準値を生成する模擬位相基準値生成手段と、
    前記模擬位相基準値に所定の位相遅れ量θdを付加して模擬位相θnを算出し、その模擬位相θnを前記位相基準として出力する模擬位相生成手段と
    を備えたことを特徴とする模擬位相による出発制御装置。
  2. 前記模擬位相基準値生成手段は、
    前記電流指令値I*に基づいて推力を算出する推力演算部と、
    現在の速度に基づいて走行抵抗を算出する走行抵抗演算部と、
    前記推力と前記走行抵抗とに基づいて、加速度を算出する加速度演算部と、
    前記加速度に基づいて前記速度を算出する速度演算部と、
    前記速度演算部により算出された前記速度に基づいて、前記模擬位相基準値を算出する位相演算部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の模擬位相による出発制御装置。
  3. 出発直後の車両の推進力を補うために前記電流指令値I*を所定量増加させた電流指令補正値I*cを出力する電流指令値補正手段を備え、前記電力変換手段は、この電流指令補正値I*cと前記位相基準とに基づいて前記推進コイルへ出力電圧を出力し、前記模擬位相基準値生成手段は、この電流指令補正値I*cに基づいて前記模擬位相基準値を生成することを特徴とする請求項1又は2記載の模擬位相による出発制御装置。
  4. 前記電流指令値補正手段は、前記電流指令値I*及び前記位相遅れ量θdに基づき、次式の演算を行うことにより、前記電流指令補正値I*cを得ることを特徴とする請求項3記載の模擬位相による出発制御装置。
    *c=I*/cosθd
JP2000084151A 2000-03-24 2000-03-24 模擬位相による出発制御装置 Expired - Fee Related JP3754862B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084151A JP3754862B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 模擬位相による出発制御装置
US09/816,057 US6515440B2 (en) 2000-03-24 2001-03-23 Departure control system using simulated phase

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000084151A JP3754862B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 模擬位相による出発制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001275208A JP2001275208A (ja) 2001-10-05
JP3754862B2 true JP3754862B2 (ja) 2006-03-15

Family

ID=18600665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000084151A Expired - Fee Related JP3754862B2 (ja) 2000-03-24 2000-03-24 模擬位相による出発制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6515440B2 (ja)
JP (1) JP3754862B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6824379B2 (en) * 1998-04-21 2004-11-30 Synventive Molding Solutions, Inc. Apparatus for utilizing an actuator for flow control valve gates
US6682310B2 (en) * 2001-08-01 2004-01-27 Lg Electronics Inc. Apparatus and method for controlling operation of reciprocating motor compressor
US20040028550A1 (en) * 2002-04-10 2004-02-12 Thomas Robert Malcolm Air purification with ozone
WO2005027322A2 (de) * 2003-09-15 2005-03-24 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und regelung einer elektrischen maschine bzw. vorrichtung zu deren regelung
JP5638289B2 (ja) * 2010-06-14 2014-12-10 東北電力株式会社 電力系統における対地静電容量の測定装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3282541B2 (ja) * 1997-05-21 2002-05-13 株式会社日立製作所 モータ制御装置
JP3486326B2 (ja) * 1997-06-23 2004-01-13 トヨタ自動車株式会社 同期モータの運転制御方法およびその装置
DE19748647C2 (de) * 1997-11-04 2001-09-27 Festo Ag & Co Elektromagnetisches Antriebssystem mit integrierter Wegsignalerzeugung
US6281656B1 (en) * 1998-09-30 2001-08-28 Hitachi, Ltd. Synchronous motor control device electric motor vehicle control device and method of controlling synchronous motor

Also Published As

Publication number Publication date
US6515440B2 (en) 2003-02-04
JP2001275208A (ja) 2001-10-05
US20020047676A1 (en) 2002-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100373768C (zh) 用于ac电机的位置无传感器控制算法
KR100747941B1 (ko) 위치 센서리스 모터 제어 방법 및 장치
EP3651339B1 (en) Inverter device and electric power steering device
JP2000050689A (ja) 交流電動機の駆動制御装置
WO2008047438A1 (fr) Contrôleur vectoriel d'un moteur synchrone à aimant permanent
JP2012165608A (ja) 回転機の制御装置
AU656415B2 (en) AC motor control apparatus and control apparatus of electric rolling stock using the same
JP2001275375A (ja) 低速度における速度起電力位相制御装置
JP3754862B2 (ja) 模擬位相による出発制御装置
CN107482989A (zh) 一种非理想正弦反电动势永磁同步电机断相容错控制方法
Wang et al. High performance propulsion control of magnetic levitation vehicle long stator linear synchronous motor
JP5349121B2 (ja) 車両用同期機制御装置
JP2001197778A (ja) 交流モータの制御装置
JP2001028892A (ja) 交流電動機のトルク検出装置及び駆動制御装置
JP2005033932A (ja) モータ制御装置
JP3841613B2 (ja) 速度起電力位相選択装置
JP3153681B2 (ja) 地上一次式リニアシンクロナスモータ式車両の速度制御装置
Zhang et al. Adaptive Voltage Controller for Flux-weakening Operation in PMSM Drives
JP4180214B2 (ja) リニアシステムの速度制御器
JP3738865B2 (ja) Ipmモータの制御方法
JP2006020454A (ja) 永久磁石同期モータの制御装置
JP2004153894A (ja) 位相偏差補償装置
JP2004187422A (ja) 電力供給システム
Xiao et al. An Approach of Stator Flux Trajectory Tracking Control Based on Optimal PWM
JP4334161B2 (ja) 鉄道車両駆動用リニア誘導電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees