JP2004187422A - 電力供給システム - Google Patents

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Kaoru Ida
薫 位田
Fumio Aoyama
文夫 青山
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Toshiba Corp
Central Japan Railway Co
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Toshiba Corp
Central Japan Railway Co
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Abstract

【課題】発電機の同期装置を不要として、速やかに発電機を電力系統に並入することができ、融通性、および応答性を高めること。
【解決手段】電力系統7が接続された母線1に、発電機2および静止形電力変換装置4をそれぞれ並列に接続可能に構成され、電力系統7に電力を供給する電力供給システムにおいて、静止形電力変換装置4が電力系統7に連系されている状態で発電機2を電力系統7に並入する場合に、母線1電圧の振幅および位相が発電機2の出力電圧の振幅および位相にそれぞれ一致するように静止形電力変換装置4を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統が接続された母線に、発電機および静止形電力変換装置(以下、単に静止形変換器と称する)をそれぞれ並列に接続可能に構成され、電力系統に電力を供給する電力供給システムに係り、特に静止形変換器が電力系統に連系されている状態で、発電機を電力系統に並入する場合に、静止形変換器を用いて発電機出力電圧と母線電圧とを同期させるようにした電力供給システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、この種の従来の発電機と静止形変換器とから構成される電力供給システムの構成例を示す結線図である。
【0003】
図7において、母線1には、発電機2が発電機用開閉器3を介して、また静止形変換器4が連系変圧器5および変換器用開閉器6を介して、それぞれ並列に接続され、母線1に接続された電力系統7に電力を供給する。
【0004】
ここで、静止形変換器4は、電源8から電力系統7に電力を供給するものである。
【0005】
なお、連系変圧器5は、必ずしも必要ではなく、母線1の定格電圧と静止形変換器4の定格出力電圧とが異なる場合に設置される。
【0006】
図8は、静止形変換器4の一例として、電圧型自励式変換器を用いた場合の構成例を示すブロック図である。
【0007】
図8において、順変換器41は、入力変圧器42を介して電源8に接続され、交流電力を直流電力に変換する。
【0008】
直流コンデンサ43は、エネルギー蓄積要素として機能し、逆変換器44は、出力変庄器45を介して直流電力を交流電力に変換する。
【0009】
以上のように構成することによって、静止形変換器4は、電源8から電力系統7に電力を供給することが可能となる。
【0010】
なお、ここでは、電源8として交流電圧源を想定しているが、その他の電源であっても差し支えない。
【0011】
また、直流電源であっても差し支えなく、この場合には順変換器41が不要となり、直流回路に直流電源を設置するようにすればよい。
【0012】
順変換器41は、直流電圧Edが一定値となるように制御される。
【0013】
直流電圧Edは、電圧検出器41aにて検出され、直流電圧基準EdREFとの偏差が零となるように、直流電圧制御回路41bによって出力電流基準idREFが演算される。
【0014】
一方、順変換器41の入力電流iSは、変流器41cにて検出され、d,q変換回路41dにより、d軸成分idおよびq軸成分iqに変換される。
【0015】
この時、d,q変換に用いられる位相信号θSは、計器用変成器41eにて検出される電源電圧vSから、位相検出回路41fによって得られる。
【0016】
電流制御回路41gは、出力電流基準IdREFに入力電流d軸成分idが追従し、両者の偏差が零となるように、また入力電流q軸成分iqが零となるように、d軸制御電圧vd*およびq軸制御電圧vq*が制御される。
【0017】
パルス制御回路41hは、d軸制御電圧vd*およびq軸制御電圧vq*を用いて順変換器41のゲートパルスを出力するものである。
【0018】
すなわち、順変換器41の変調率と、電源電圧vSに対する導通角とを演算して、順変換器41のスイッチング素子のオンタイミング、オフタイミングを決定する。
【0019】
この時、位相信号θSを用いて、電源電圧vSに同期させる。
【0020】
逆変換器44は、母線電圧vBが一定値となるように制御される。
【0021】
母線電圧vBは、計器用変成器44aにて検出され、その実効値VBが電圧検出回路44bにて演算される。
【0022】
この母線電圧実効値VBと電圧基準VBREFとの偏差が零となるように、出力電圧制御回路44cによってd軸制御電圧vd*が制御される。
【0023】
パルス制御回路44dは、d軸制御電圧vd*から逆変換器44のゲートパルスを出力する。
【0024】
この時、位相信号θCは、位相発生回路44eにて演算され、母線電圧vBの周波数が決定される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような従来の電力供給システムにおいては、発電機2の出力電圧と静止形変換器4の出力電圧とに差異があると、発電機2と静止形変換器4との間に不要な横流が流れる。
【0026】
そして、この横流を防止するためには、双方の出力電圧の振幅および位相を一致させる必要がある。
【0027】
特に、変換器用開閉器6が閉路しており、あらかじめ静止形変換器4が母線1に接続されて、電力系統7に電力を供給している場合には、発電機用開閉器3を投入する以前に、発電機2出力電圧の振幅および位相を、母線1電圧の振幅および位相と一致させておく必要がある。
【0028】
そして、これを具現化するには、発電機2の界磁、回転子の機械的位置を調整する必要があり、そのための同期装置を設置しなければならない。
【0029】
しかしながら、この同期装置は、機械的な装置であることから、融通性、および応答性が悪く、速やかに発電機2を電力系統7に並入することができないという課題がある。
【0030】
本発明の目的は、発電機の同期装置を不要として、速やかに発電機を電力系統に並入することが可能な、融通性、および応答性の高い電力供給システムを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、電力系統が接続された母線に、発電機および静止形電力変換装置をそれぞれ並列に接続可能に構成され、電力系統に電力を供給する電力供給システムにおいて、
請求項1に対応する発明では、静止形電力変換装置が電力系統に連系されている状態で発電機を電力系統に並入する場合に、母線電圧の振幅および位相が発電機出力電圧の振幅および位相にそれぞれ一致するように、静止形電力変換装置を制御する。
【0032】
従って、請求項1に対応する発明の電力供給システムにおいては、以上のような手段を講じて、母線電圧と発電機出力電圧とが同期している状態で、発電機を電力系統に並入することにより、発電機と静止形電力変換装置との間の横流を抑制することが可能となる。
この際、静止形電力変換装置を制御することから、発電機ではなんら特別な制御を必要とせず、発電機の同期装置を不要として、速やかに発電機を電力系統に並入することが可能となり、融通性、および応答性の高い電力供給システムを実現することができる。
【0033】
また、請求項2に対応する発明では、静止形電力変換装置が電力系統に連系されている状態で発電機を電力系統に並入する場合に、静止形電力変換装置出力電圧の振幅および位相が発電機出力電圧の振幅および位相にそれぞれ一致するように、静止形電力変換装置を制御する。
【0034】
従って、請求項2に対応する発明の電力供給システムにおいては、以上のような手段を講じて、静止形電力変換装置出力電圧と発電機出力電圧とが同期している状態で、発電機を電力系統に並入することにより、前記請求項1に対応する発明の電力供給システムと同様の作用を奏することができる。
【0035】
さらに、請求項3に対応する発明では、静止形電力変換装置が電力系統に連系されている状態で発電機を電力系統に並入する場合に、母線電圧の周波数が発電機出力電圧の周波数に一致し、かつ母線のd軸電圧およびq軸電圧が発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致するように、静止形電力変換装置を制御する。
【0036】
従って、請求項3に対応する発明の電力供給システムにおいては、以上のような手段を講じて、母線電圧と発電機出力電圧の周波数およびd軸電圧、q軸電圧が一致している状態で、発電機を電力系統に並入することにより、前記請求項1に対応する発明の電力供給システムと同様の作用を奏することができる。
【0037】
さらにまた、請求項4に対応する発明では、静止形電力変換装置が電力系統に連系されている状態で発電機を電力系統に並入する場合に、静止形電力変換装置出力電圧の周波数が発電機出力電圧の周波数に一致し、かつ静止形電力変換装置出力のd軸電圧およびq軸電圧が発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致するように、静止形電力変換装置を制御する。
【0038】
従って、請求項4に対応する発明の電力供給システムにおいては、以上のような手段を講じて、静止形電力変換装置出力電圧と発電機出力電圧の周波数およびd軸電圧、q軸電圧が一致している状態で、発電機を電力系統に並入することにより、前記請求項1に対応する発明の電力供給システムと同様の作用を奏することができる。
【0039】
一方、請求項5に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電力供給システムにおいて、母線電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、静止形電力変換装置を制御する。
【0040】
従って、請求項5に対応する発明の電力供給システムにおいては、母線電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように静止形電力変換装置を制御することにより、母線電圧の周波数が急激に変化することを防止しつつ、前記請求項1に対応する発明の電力供給システムと同様の作用を奏することができる。
【0041】
また、請求項6に対応する発明では、上記請求項2に対応する発明の電力供給システムにおいて、静止形電力変換装置出力電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、静止形電力変換装置を制御する。
【0042】
従って、請求項6に対応する発明の電力供給システムにおいては、静止形電力変換装置出力電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように静止形電力変換装置を制御することにより、静止形電力変換装置出力電圧、すなわち母線電圧の周波数が急激に変化することを防止しつつ、前記請求項2に対応する発明の電力供給システムと同様の作用を奏することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0044】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による電力供給システムの構成例を示すブロック図であり、図7と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0045】
すなわち、本実施の形態による電力供給システムは、図1に示すように、静止形変換器4が電力系統7に連系されている状態で発電機2を電力系統7に並入する場合に(以前に)、母線1電圧の振幅VBと発電機2出力電圧の振幅VGとが一致し、かつ母線1電圧と発電機2出力電圧の位相差△θが零になるように、静止形変換器4を制御する構成としている。
【0046】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電力供給システムの作用について説明する。
【0047】
なお、電力供給システムの全体的な作用については、前述した図7および図8の場合と同様であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0048】
図1において、発電機出力電圧vGは計器用変成器21にて検出され、電圧検出回路44fにてその振幅VGを演算する。
【0049】
出力電圧制御回路44cの基準信号を、電圧基準切換回路44gによって電圧基準VBREFから上記発電機出力電圧振幅VGに切換えることにより、母線電圧振幅VBが発電機出力電圧振幅VGに一致する。
【0050】
一方、母線電圧vBは、計器用変成器44aにて検出され、発電機出力電圧vGとの位相差△θを位相差検出回路44hにて検出し、電圧基準切換回路44gと連動してスイッチ44iを閉路する。
【0051】
係数回路44jにて、上記位相差△θに比例係数kを乗じた後、加算回路44kにより定格角周波数ω0に加算して、静止形変換器4の出力角周波数ωCを演算する。
【0052】
これを積分回路44lにて積分することで、静止形変換器4の位相信号θCを演算する。
【0053】
そして、この位相信号θCを用いて、静止形変換器4をパルス制御する。
【0054】
この結果として、静止形変換器4の出力電圧位相、すなわち母線電圧の位相が変化し、発電機出力電圧との位相差△θを零とすることが可能となる。
【0055】
なお、その応答速度は、比例係数kに依存する。
【0056】
上述したように、本実施の形態による電力供給システムでは、母線電圧の振幅VBと発電機出力電圧の振幅VGとが一致し、かつ母線電圧と発電機出力電圧の位相差△θが零になるように、静止形変換器4を制御するようにしているので、発電機2を電力系統7に並入する際に、不要な横流が流れることを防止することができる。
【0057】
この際、静止形変換器4を制御することから、発電機2ではなんら特別な制御を必要とせず、発電機2の同期装置を不要として、速やかに発電機2を電力系統7に並入することが可能となり、融通性、および応答性の高い電力供給システムを実現することが可能となる。
【0058】
(第2の実施の形態)
図2は、本実施の形態による電力供給システムの構成例を示すブロック図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0059】
すなわち、本実施の形態による電力供給システムは、図2に示すように、静止形変換器4が電力系統7に連系されている状態で発電機2を電力系統7に並入する場合に(以前に)、静止形変換器4出力電圧の振幅および位相が発電機2出力電圧の振幅および位相にそれぞれ一致するように、静止形変換器4を制御する構成としている。
【0060】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電力供給システムの作用について説明する。
【0061】
なお、電力供給システムの全体的な作用については、前述した図7および図8の場合と同様であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0062】
図2において、出力電圧制御回路44cの基準信号を、電圧基準切換回路44gによって電圧基準VCREFから上記発電機出力電圧振幅VGに切換えることにより、静止形変換器出力電圧振幅VCが発電機出力電圧振幅VGに一致する。
【0063】
一方、静止形変換器4出力電圧vCは、計器用変成器44mにて検出され、静止形変換器4の出力電圧と発電機2の出力電圧との位相差△θが零となるように制御される。
【0064】
上述したように、本実施の形態による電力供給システムでは、静止形変換器出力電圧の振幅VCと発電機出力電圧の振幅VGとが一致し、かつ静止形変換器出力電圧と発電機出力電圧との位相差△θが零になるように、静止形変換器4を制御するようにしているので、発電機2を電力系統7に並入する際に、不要な横流が流れることを防止することができる。
【0065】
この際、静止形変換器4を制御することから、発電機2ではなんら特別な制御を必要とせず、発電機2の同期装置を不要として、速やかに発電機2を電力系統7に並入することが可能となり、融通性、および応答性の高い電力供給システムを実現することが可能となる。
【0066】
(第3の実施の形態)
図3は、本実施の形態による電力供給システムの構成例を示すブロック図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0067】
すなわち、本実施の形態による電力供給システムは、図3に示すように、静止形変換器4が電力系統7に連系されている状態で発電機2を電力系統7に並入する場合に(以前に)、母線1電圧の周波数が発電機2出力電圧の周波数に一致し、かつ母線1のd軸電圧およびq軸電圧が発電機2出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致するように、静止形変換器4を制御する構成としている。
【0068】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電力供給システムの作用について説明する。
【0069】
なお、電力供給システムの全体的な作用については、前述した図7および図8の場合と同様であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0070】
図3において、母線電圧振幅VBは、発電機出力電圧振幅VGを基準信号とすることで、出力電圧制御回路44cの作用により、発電機出力電圧振幅VGに一致するように制御される。
【0071】
一方、発電機出力電圧の角周波数ωGを周波数検出回路44nにて検出し、電圧基準切換回路44gと連動して角周波数切換回路44pを切換え、積分回路441にて積分することで、静止形変換器出力電圧の位相θCを演算する。
【0072】
d,q変換回路44qは、発電機出力電圧vGと母線電圧vBとを用いて、下記に示すような演算式により、発電機出力電圧vGを基準とした母線電圧vBのd軸成分電圧VBd、およびq軸成分電圧VBqを演算する。
【0073】
なお、ここで符号R,S,Tは、各電圧信号の相電圧を意味している。
【0074】
【数1】
Figure 2004187422
【0075】
d,q電圧制御回路44rは、d軸成分電圧VBdおよびq軸成分電圧VBqが共に零となるように、d軸制御電圧Vd*およびq軸制御電圧Vq*を制御する。
【0076】
この結果、母線電圧の周波数が発電機出力電圧の周波数に一致し、かつ母線1のd軸電圧およびq軸電圧が発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致する。
【0077】
上述したように、本実施の形態による電力供給システムでは、母線1のd軸電圧およびq軸電圧を発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致させることで、母線電圧の振幅VBと発電機出力電圧の振幅VGとが一致し、かつ母線電圧と発電機出力電圧の位相が等しくなるように、静止形変換器4を制御するようにしているので、発電機2を電力系統7に並入する際に、不要な横流が流れることを防止することができる。
【0078】
この際、静止形変換器4を制御することから、発電機2ではなんら特別な制御を必要とせず、発電機2の同期装置を不要として、速やかに発電機2を電力系統7に並入することが可能となり、融通性、および応答性の高い電力供給システムを実現することが可能となる。
【0079】
(第4の実施の形態)
図4は、本実施の形態による電力供給システムの構成例を示すブロック図であり、図3と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0080】
すなわち、本実施の形態による電力供給システムは、図4に示すように、静止形変換器4が電力系統7に連系されている状態で発電機2を電力系統7に並入する場合に(以前に)、静止形変換器4出力電圧の周波数が発電機2出力電圧周波数に一致し、かつ静止形変換器4出力のd軸電圧およびq軸電圧が発電機2出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致するように、静止形変換器4を制御する構成としている。
【0081】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電力供給システムの作用について説明する。
【0082】
なお、電力供給システムの全体的な作用については、前述した図7および図8の場合と同様であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0083】
図4において、静止形変換器出力電圧振幅VCは、発電機出力電圧振幅VGを基準信号とすることで、出力電圧制御回路44cの作用により、発電機出力電圧振幅VGに一致するように制御される。
【0084】
一方、発電機出力電圧の角周波数ωGを周波数検出回路44nにて検出し、電圧基準切換回路44gと連動して角周波数切換回路44pを切換え、積分回路441にて積分することで、静止形変換器出力電圧の位相θCを演算する。
【0085】
d,q変換回路44qは、発電機出力電圧vGと静止形変換器出力電圧vCとを用いて、前記(1)〜(3)式と同様の演算式により、発電機出力電圧vGを基準とした静止形変換器出力電圧vCのd軸成分電圧VCd、およびq軸成分電圧VCqを演算する。
【0086】
d,q電圧制御回路44rは、d軸成分電圧VCdおよびq軸成分電圧VCqが共に零となるように、d軸制御電圧Vd*およびq軸制御電圧Vq*を制御する。
【0087】
この結果、静止形変換器出力電圧の周波数が発電機出力電圧の周波数に一致し、かつ静止形変換器出力のd軸電圧およびq軸電圧が発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致する。
【0088】
上述したように、本実施の形態による電力供給システムでは、静止形変換器4出力のd軸電圧およびq軸電圧を発電機2出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致させることで、静止形変換器出力電圧の振幅VCと発電機出力電圧の振幅VGとが一致し、かつ静止形変換器出力電圧と発電機出力電圧の位相とが等しくなるように、静止形変換器4を制御するようにしているので、発電機2を電力系統7に並入する際に、不要な横流が流れることを防止することができる。
【0089】
この際、静止形変換器4を制御することから、発電機2ではなんら特別な制御を必要とせず、発電機2の同期装置を不要として、速やかに発電機2を電力系統7に並入することが可能となり、融通性、および応答性の高い電力供給システムを実現することが可能となる。
【0090】
(第5の実施の形態)
図5は、本実施の形態による電力供給システムの構成例を示すブロック図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0091】
すなわち、本実施の形態による電力供給システムは、図5に示すように、前記図1に示した第1の実施の形態の電力供給システムにおいて、母線1電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、静止形変換器4を制御する構成としている。
【0092】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電力供給システムの作用について説明する。
【0093】
なお、電力供給システムの全体的な作用については、前述した図7および図8の場合と同様であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0094】
図5において、静止形変換器4の出力角周波数ωCを、リミッタ回路44sにて規定の範囲内に制限することにより、母線1電圧の周波数変化を一定値以下に制限することができる。
【0095】
上述したように、本実施の形態による電力供給システムでは、母線1電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、静止形変換器4を制御するようにしているので、周波数の急激な変化を防止して電力系統7に悪影響を及ぼすことなく、前述した第1の実施の形態の電力供給システムと同様の効果を得ることが可能となる。
【0096】
(第6の実施の形態)
図6は、本実施の形態による電力供給システムの構成例を示すブロック図であり、図2と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0097】
すなわち、本実施の形態による電力供給システムは、図6に示すように、前記図2に示した第2の実施の形態の電力供給システムにおいて、静止形変換器4出力電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、静止形変換器4を制御する構成としている。
【0098】
次に、以上のように構成した本実施の形態による電力供給システムの作用について説明する。
【0099】
なお、電力供給システムの全体的な作用については、前述した図7および図8の場合と同様であるのでその説明を省略し、ここでは異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0100】
図6において、静止形変換器4の出力角周波数ωCを、リミッタ回路44sにて規定の範囲内に制限することにより、静止形変換器4出力電圧の周波数変化を一定値以下に制限することができる。
【0101】
上述したように、本実施の形態による電力供給システムでは、静止形変換器4出力電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、静止形変換器4を制御するようにしているので、周波数の急激な変化を防止して電力系統7に悪影響を及ぼすことなく、前述した第2の実施の形態の電力供給システムと同様の効果を得ることが可能となる。
【0102】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができる。
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、発電機の出力電圧に合せて静止形変換器の出力電圧を制御するようにしているので、発電機の同期装置を不要として、速やかに発電機を電力系統に並入することが可能な、融通性、および応答性の高い電力供給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力供給システムの第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明による電力供給システムの第2の実施の形態を示すブロック図。
【図3】本発明による電力供給システムの第3の実施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明による電力供給システムの第4の実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明による電力供給システムの第5の実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明による電力供給システムの第6の実施の形態を示すブロック図。
【図7】従来の発電機と静止形変換器とから構成される電力供給システムの構成例を示す結線図。
【図8】静止形変換器の一例として、電圧型自励式変換器を用いた場合の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…母線
2…発電機
3…発電機用開閉器
4…静止形変換器
5…連系変圧器
6…変換器用開閉器
7…電力系統
8…電源
21…計器用変成器
41…順変換器
41a…電圧検出器
41b…直流電圧制御回路
41c…変流器
41d…d,q変換回路
41e…計器用変成器
41f…位相検出回路
41g…電流制御回路
41h…パルス制御回路
42…入力変圧器
43…直流コンデンサ
44…逆変換器
44a…計器用変成器
44b…電圧検出回路
44c…出力電圧制御回路
44d…パルス制御回路
44e…位相発生回路
44f…電圧検出回路
44g…電圧基準切換回路
44h…位相差検出回路
44i…スイッチ
44j…係数回路
44k…加算回路
44l…積分回路
44m…計器用変成器
44n…周波数検出回路
44p…角周波数切換回路
44q…d,q変換回路
44r…d,q電圧制御回路
44s…リミッタ回路
45…出力変圧器。

Claims (6)

  1. 電力系統が接続された母線に、発電機および静止形電力変換装置をそれぞれ並列に接続可能に構成され、前記電力系統に電力を供給する電力供給システムにおいて、
    前記静止形電力変換装置が前記電力系統に連系されている状態で前記発電機を前記電力系統に並入する場合に、前記母線電圧の振幅および位相が前記発電機出力電圧の振幅および位相にそれぞれ一致するように、前記静止形電力変換装置を制御することを特徴とする電力供給システム。
  2. 電力系統が接続された母線に、発電機および静止形電力変換装置をそれぞれ並列に接続可能に構成され、前記電力系統に電力を供給する電力供給システムにおいて、
    前記静止形電力変換装置が前記電力系統に連系されている状態で前記発電機を前記電力系統に並入する場合に、前記静止形電力変換装置出力電圧の振幅および位相が前記発電機出力電圧の振幅および位相にそれぞれ一致するように、前記静止形電力変換装置を制御することを特徴とする電力供給システム。
  3. 電力系統が接続された母線に、発電機および静止形電力変換装置をそれぞれ並列に接続可能に構成され、前記電力系統に電力を供給する電力供給システムにおいて、
    前記静止形電力変換装置が前記電力系統に連系されている状態で前記発電機を前記電力系統に並入する場合に、前記母線電圧の周波数が前記発電機出力電圧の周波数に一致し、かつ前記母線のd軸電圧およびq軸電圧が前記発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致するように、前記静止形電力変換装置を制御することを特徴とする電力供給システム。
  4. 電力系統が接続された母線に、発電機および静止形電力変換装置をそれぞれ並列に接続可能に構成され、前記電力系統に電力を供給する電力供給システムにおいて、
    前記静止形電力変換装置が前記電力系統に連系されている状態で前記発電機を前記電力系統に並入する場合に、前記静止形電力変換装置出力電圧の周波数が前記発電機出力電圧の周波数に一致し、かつ前記静止形電力変換装置出力のd軸電圧およびq軸電圧が前記発電機出力のd軸電圧およびq軸電圧にそれぞれ一致するように、前記静止形電力変換装置を制御することを特徴とする電力供給システム。
  5. 前記請求項1に記載の電力供給システムにおいて、
    前記母線電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、前記静止形電力変換装置を制御することを特徴とする電力供給システム。
  6. 前記請求項2に記載の電力供給システムにおいて、
    前記静止形電力変換装置出力電圧の周波数変化を一定値以下に制限するように、前記静止形電力変換装置を制御することを特徴とする電力供給システム。
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